JPH0652126B2 - 温風機 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明はガスや石油等の燃焼熱を使用する暖房用の温風
機に関するものである。

従来の技術 従来この種の温風機は第２図に示すように室内、室外を
隔離する壁を貫通した給排気トップ９から器具内に設け
た燃焼用ファン７で燃焼に必要な空気を吸い込み燃焼部
１１で燃料と混合して燃焼し燃焼排ガスは熱交換器１２
を経由して給排気トップ９より屋外に排出する。一方対
流空気は対流ファン４によって発生し熱交換器１２で熱
交換し温風となって吹き出し口２より排出し暖房に利用
する方法が多く用いられている。

発明が解決しようとする問題点 このような従来の手段によれば、燃焼に必要な空気を供
給するための燃焼ファンが本体の中に設けられているた
めに本体の体積が大きくなり本体を設置するため室内で
広い設置面積が必要になる。燃焼ファンが室内にあるた
めに騒音が高い。本体に固定された給排気トップが壁を
貫通しているために本体の移動ができない。万一給排気
トップと本体との接続が不十分の場合においても運転が
可能で排気ガスが室内にもれる危険性がある等の問題点
を有している。

問題点を解決するための手段 これらの問題点を解決するために本発明は室内に設置す
る本体内に燃焼部、熱交換器、対流ファンを、室外に燃
焼ファンを設け本体と燃焼ファンを柔軟性を有する二重
管または２本の管で構成された給排気管で接続するとと
もに燃焼ファンを駆動するための電力を本体から前記給
排気管の排気側の側面に包埋された電線を通じて供給す
る構成にしたものである。

作用 上記構成において、室外に設置された燃焼ファンより供
給された空気は給排気管の給気側を通じて燃焼部に供給
され燃料と混合し燃焼する。燃焼後の排ガスは熱交換器
で対流空気と熱交換した後給排気管に排気側を通じ室外
に排出される。万一本体と給排気管、または給排気管と
燃焼ファンとの接続が不十分の場合には燃焼ファンに電
力が通電されないため駆動せず燃焼部は空気が供給され
ないために燃焼しない。

実施例 以下に本発明の一実施例を図面にもとづいて説明する。
第１図において１は本体で燃焼部、熱交換器、対流ファ
ンを内蔵し、室内に設置される。２は熱交換された対流
空気が温風になって排出される吹き出し口、３は対流空
気を発生する対流ファン、４は室内と室外を隔離する壁
の室外側に設置され燃焼用の空気を供給する燃焼ファン
で送風機とモーターで構成されている。５は燃焼ファン
４と本体１側を接続し内側を排気ガスが外側を燃焼空気
が通過する柔軟性を有する二重管で形成した給排気管で
内側と外側を仕切る管壁に燃焼ファンを駆動するための
電線が包埋してある。６は燃焼部、７は燃焼室で上流側
を給排気管５の外側と下流側を熱交換器８と連通してい
る。８は熱交換器で下流側を給排気管５の内側と連通し
ており燃焼排ガスと対流空気の熱交換を行う。

前記構成において温風機の運転中燃焼用空気は燃焼ファ
ン４より給排気管５の外側を経由して燃焼部６に供給さ
れる。燃料は燃料供給管（図示せず）を通して供給され
燃焼部６で混合して燃焼室７内で燃焼する。燃焼後の高
温の排ガスは熱交換器８の内部を通過しながら対流ファ
ン３によって供給される対流空気と熱交換され排ガスの
温度は低下し対流空気の温度は上昇する。熱交換された
排ガスは給排気管５の内側を経由してその先端部より室
外に排出される。一方熱交換された対流空気は温風とな
って吹き出し口２より室内に排出され暖房に利用され
る。

この種の温風機は燃焼に必要な空気を室外より取り入れ
燃焼後の排ガスを室外に排出し熱交換された空気で暖房
するために排ガスが室内に排出されないクリーンな温風
暖房機であるが給排気管の接続が不完全であると燃焼後
の排ガスが室内に漏れ温風のクリーンさが損なわれる。

本発明の構成によれば燃焼ファンを駆動するための電源
が給排気管５排ガス通路の管壁に包埋された電線によっ
て本体側から供給されているため万一本体と給排気管、
または給排気管と燃焼ファンとの接続に不備がある場合
には燃焼ファン４が駆動しないために燃焼用空気が供給
されず燃焼することができない。したがって排ガスが室
内に漏れることがさく安全性が維持される。

また燃焼ファンが室外に設置されているために本体内の
燃焼ファンの収容スペースが不要になり本体を小型化す
ることが可能となり室内での本体の設置面積が少ないい
わゆる省スペース型の温風機を実現することができると
ともに、従来から温風機の騒音源の一つであった燃焼フ
ァンからの騒音が室内では発生しないために温風機の騒
音を大幅に低減することができる。

また、給排気管を蛇腹管のように柔軟性のある材料で構
成することによって従来固定されて使用していた本体を
方向を変えたり、ある程度の移動が可能となる。

発明の効果 以上の説明から明らかなように本発明の温風機によれば
燃焼空気を供給する燃焼ファンを室外に設置し燃焼ファ
ンと本体側とを燃焼ファンの駆動用電線を包埋し、柔軟
性を有する給排気管で接続する構成にすることによっ
て、 (1)室内の本体が小型省スペースである。

(2)室内の本体が低騒音化できる。

(3)室内への排ガス漏れの危険性が少ない。

(4)本体の方向が可変できる。

等の効果が得られるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例の温風機の要部側面図、第２
図は従来例の要部側面図である。 １……本体、３……対流ファン、４……燃焼ファン、５
……給排気管、６……燃焼部、８……熱交換器。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 守屋 好文 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 金子 秀樹 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】室内側の本体内に燃焼部と熱交換器と対流
   ファンを備え、室外側に燃焼ファンを備え、前記本体側
   と前記燃焼ファンを柔軟性を有し内部の排ガス通路の管
   壁に前記燃焼ファンを駆動する電線を有する給排気管で
   接続した温風機。