JPH0651859U - 引張試験機用チャックにおけるツカミ歯の構造 - Google Patents

引張試験機用チャックにおけるツカミ歯の構造

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JPH0651859U
JPH0651859U JP9401092U JP9401092U JPH0651859U JP H0651859 U JPH0651859 U JP H0651859U JP 9401092 U JP9401092 U JP 9401092U JP 9401092 U JP9401092 U JP 9401092U JP H0651859 U JPH0651859 U JP H0651859U
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弘行 今枝
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株式会社オリエンテック
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 引張試験機用のチャックにおいて、簡単に交
換できる、安い歯先35を持つツカミ歯30を製作す
る。 【構成】 ツカミ歯30を、ツカミ歯本体31と歯先3
5とに分離可能に構成した。歯先35はツカミ歯本体3
1の内側中央面31aに埋設された磁石32の吸引力で
取付けられる。引張り試験では、歯先35は下端部31
dにより抜落ちない。歯先35は手で簡単に取外して交
換ができるし、また、刻み目35aaが一部損傷した時
は、歯先35を手で左或は右に滑らせると、無傷の刻み
目で試料を把持できる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、色々な試料を引張り試験するのに適した引張試験機用チャックに関 し、特にそのツカミ歯における歯先を着脱可能にして交換容易とした、引張試験 機用チャックにおけるツカミ歯の構造に係る。
【0002】
【従来の技術】
従来、引張試験機用チャックの構造としては、第4図に示すようなクサビ状の ものが多く用いられており、試料1は、チャック本体2に装着された交換可能な 一対のツカミ(掴み)歯3、3の歯面3a、3a(第5図)で、両側から挟み付 けて保持されるようになっている。ここで、3b、3bは一対の切込みで、図示 しない締付ネジ機構に連結されていて、試料1を取付ける際にツカミ歯3、3を 押下げるために利用され、この押下げにより、試料1が挟み付けられ、把持され るようになっている。
【0003】 この場合、試料1を把持する一対のツカミ歯3、3(第4図)については、便 宜上左方のツカミ歯を斜視的に示した第5図から分かるように、試料1と接触す る歯面(当たり面)3a上に、通常、シングルカット、ダブルカット等の刻み目 3aa(図はダブルカット)が施されていて、試料1の材質と大きさにより、ま た試料1が抜落ちたり、切断したりしないように、試験者が各種取揃えられたツ カミ歯の中から最適と思われるものを選択し、これを手作業でチャック本体2に 取付けていた。
【0004】 所が、実際の引張り試験では、試料1自体の材質が或る程度分かっていても( 不明のときもあるが)、試料1の大きさや形状等により、どのツカミ歯を選択す るかは試験者が経験と勘で決めなければならず、試料1が比較的細い場合、例え ば鋼線等の高硬度材では、引張りによって試料1が抜けると、試料1の当接して いた刻み目3aa部分が丸まったり、場合によっては欠落することもあり、或は また、何度も同じツカミ歯3で繰返し把持する場合には、歯面3aの摩耗で滑り が生じることもあった。そして、このような事態が起こると、正確な試験を行な うことができないため、ツカミ歯3を交換して再度試験を行なわなければならな かった。
【0005】 そこで、このような場合には、ツカミ歯3、3全体を交換して再度試験を行な うのが一般的であるが、ツカミ歯3、3の交換は非常に面倒で、しかも時間的な 損失も大きいため、実公昭40−3435号公報のように、ツカミ歯を本体(公 報表現では、チャックホルダー)と歯先(同チャック)とに分け、これに凹凸切 込み(アリ溝とアリ)を設けて滑動自在に連結し、歯先が部分的に損傷した時に は、歯先を交換する代わりに、歯先部分だけを少量ずつ移動させて、損傷してい 無い無傷の歯面部分で試料を把持することも一部で行なわれていた。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、このように、ツカミ歯を本体と歯先とに分離したものでも、歯 先における歯面の損傷、或は試料に対する歯先それ自体の不適合等で、どうして も歯先を交換する必要が生じた場合、ツカミ歯本体に対する歯先の交換はやはり 面倒で、時間的な損失が大きいばかりでなく、歯先は硬度を上げる必要から普通 焼入れされているが、試料を一様に締付けしなければならない関係上、寸法的な 精度、特に角度に対する精度を確保するために、焼入れ後に背面(第5図3c) 等の研磨作業を行なうので、これに対応するチャック本体(2)側の加工精度と も相まって、相当に高価となる欠点があった。
【0007】 また、歯先の価格が高いと云うことは、これが万一破損したりすると、引張り 試験そのものが高く付く結果となるので、歯先の交換が面倒と云う操作性の問題 だけでなく、試験者には破損に対する経済的、心理的負担を与え、これが特に試 料の材質が不明確な時は、試験の遂行に消極的に成らざるを得ない実務上の欠点 もあった。
【0008】
【課題を解決するための手段】
それ故、本考案は、ツカミ歯本体31における内側中央面31aに磁石32を 設置し、この磁石32で歯先35を吸着させて、ツカミ歯本体31と歯先35と を連結させることにより、ツカミ歯30を構成した。
【0009】
【作用】
歯先35は磁石32で吸着されているだけであるから、歯先35を引張れば簡 単に取外せるので、歯先35の交換が非常に容易に出来るし、また、鋼線等で試 料の当接している一部の歯面35aの刻み目35aaが抜け落ちて損傷したよう な一部損傷の場合には、歯先35だけを左右いずれかに移動させて、試料を損傷 の無い歯面部分で把持することができる。 また、歯先35の構造が非常に簡単なため、例えば市販のヤスリを利用して、 安価に製作することが可能であるから、試験者は経済的な面でのそれ程大きな心 理的負担を感じないで、積極的に試験を遂行することができる。
【0010】
【実施例】
以下、本考案のツカミ歯30を第1〜3図を参照して説明するが、ツカミ歯3 0を装着するチャック本体等については、既に説明した従来例のものと同様であ るから、ここでは説明を省略する。
【0011】 図中、31は焼入れしていない金属材料からなるツカミ歯本体で、内側中央面 31a、切込み31b、及び背面31cを有し、この内、切込み31bと背面3 1cとは、従来例の第4、5図に示す切込み3bと背面3cとに、それぞれ、対 応していて、従来例と同形のチャック本体(2)に取付けて使用されるようにな っており、第1〜3図では便宜上左方だけが示されているが、右方のツカミ歯本 体及び歯先は対称形であるので、図示が省略されている。ここで、内側中央面3 1aは下端面31dに対し段落31eしており、上下には並行な2本の長溝31 fが適当な深さに穿設されている。
【0012】 32は長溝30fよりやや小さめの扁平な角棒状の磁石(第2図)で、長溝3 1fに大半が埋設(第3図)されているが、表面32aはツカミ歯本体31の内 側中央面31aから僅かに(例えば、t=0.2mm程度)出張っており、磁石 32の周囲には接着剤兼用の柔軟材33が装填され、底面には必要によりゴム等 の下敷きを交えた同様な柔軟材34が敷設されていて、表面32aにこれと直角 方向の力が加えられると、磁石32がその方向に僅かに移動可能となっている。 また、磁石32にフェライト系磁石を使用した場合でも、周囲に充填された柔軟 材33、34が衝撃を吸収して磁石の割れを防ぐので、安心して使用することが できる。
【0013】 35は磁性材料からなる方形状の歯先で、縦幅はツカミ歯本体31における内 側中央面31aの縦幅より僅かに小さい程度であるが、右或は左に移動させた場 合を考え、横幅は内側中央面31aより可なり小さくなっていて、厚さは下端面 31dからの段落31e分より幾分厚く、取付けられた状態では下端部35b( 第2図)が下端面31dの段落31eに当接して、引張りによる下方への抜落ち が防止されており、特殊な用途の場合を除き、一般的には試料との当たり面とな る歯面(表面)35aに、シングルカット、ダブルカット等の刻み目35aaが 試料の滑りを防ぎ、食い付きを良くするために施され、必要があれば刻み目35 aaが表裏両面に設けられる。
【0014】 本実施例では、歯先35の構造が単純な方形状であるため、市販のヤスリを所 定の長さ(縦幅)に切断しただけの簡単なものが使用できるので、ヤスリの種類 により歯面35aの刻み目35aaが細目、中目、荒目等のシングルカット、ダ ブルカットや表裏両面のカット付も簡単に、しかも安く製作することができ、歯 先35の種類を簡単に増やすことが可能であるから、色々な試料に適合した歯先 を安く供給することができる。
【0015】 また、ヤスリは普通焼き入れ済みであるため、硬度を増すための焼き入れを改 めて施す必要がなく、両面カットの場合でも、ツカミ歯本体31には焼入れが行 なわれていないので、焼入れされた裏面側のカット面(歯面)も傷めることがな い。勿論、市販のヤスリを使用せずに、歯先だけを別途に製作してもよいが、こ の場合はヤスリを利用する場合に較べ製作費が高く付くことになる。
【0016】 このように、柔軟材33、34で埋設された磁石32を有するツカミ歯本体3 1と、歯先35とで構成されたツカミ歯30の使用に際しては、左右一対の歯先 35の下端部35bを下端面31dの段落31eに合わせ、内側中央面31aに 設置された磁石32に吸引させて歯先35を取付け連結させると、試料を把持し ない状態〔第2図(a)〕では、歯先35と内側中央面31aとは磁石32の出 張り分t(第3図)だけ僅かに隙間を形成しているが、図示しない試料を挟み付 けて把持した状態では、磁石32の表面32aに直角方向の力が加わるから、柔 軟材33、34の作用で磁石32が引込み、歯先35の裏面と内側中央面31a とが密着し、また、下端部35bも下端面31dの段落31eで支えられて、試 料の引張り試験が可能な状態となる。
【0017】 この状態で、引張り試験を行ない、歯面35aの欠損或は試料に対する歯先3 5自体の不適合等で、歯先35を交換したい場合には、一対のツカミ歯30の間 隔を広げてから、歯先35を引張って外し、別の歯先を吸着連結させればよく、 また、鋼線のような細い試料の当接していた部分の抜落ちによる欠落、或は使用 頻度に関係した部分摩耗等により、歯面35aが一部損傷した場合には、別の歯 先に交換してもよいが、歯先35は磁石32に吸着連結されているだけであるか ら、歯先35を右或は左に移動させて、損傷の無い無傷の歯面部分で試料を把持 することができる。この場合、右或は左の移動で、表側の歯面35aに使用でき る無傷の歯面部分が無くなった時は、両面カットのものであれば、歯先35を裏 返して使用することも可能である。
【0018】
【考案の効果】
このように、本考案では、ツカミ歯をツカミ歯本体と歯先とに分離可能に構成 し、ツカミ歯本体に対する歯先の取付けを磁石の吸引力を利用して行なうように したから、歯先の着脱、滑動等が簡単で、歯先を容易に交換できるだけでなく、 歯先の構造自体も簡単であるから、歯先を安く製作できる利点を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示すツカミ歯の、(a)は
側面説明図、(b)は正面図である。
【図2】同実施例の展開説明図である。
【図3】同実施例の要部を示す部分拡大断面図である。
【図4】従来例を示す引張試験機用チャックの要部概略
説明図である。
【図5】第4図に示す一方のツカミ歯の拡大斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 試料 2 チャック本体 3、30 ツカミ歯 3a 35a 歯面 3b、31b 切込み 3aa、35aa 刻み目 3c、31c 背面 31 ツカミ歯本体 31a 内側中央面 31d 下端面 31e 段落 31f 長溝 32 磁石 32a 表面 33、34 柔軟材 35 歯先 35b 下端部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ツカミ歯本体31の内側中央面31aに
    磁石32を設置し、この磁石32で試料を把持する歯面
    35aを有する磁性体の歯先35を吸着連結させて、ツ
    カミ歯30を構成したことを特徴とする引張試験機用チ
    ャックにおけるツカミ歯の構造。
JP1992094010U 1992-12-16 1992-12-16 引張試験器用チャックにおけるツカミ歯 Expired - Lifetime JPH081474Y2 (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009216488A (ja) * 2008-03-10 2009-09-24 Neturen Co Ltd チャック装置、引張試験装置、およびチャック装置の製造方法
KR101465740B1 (ko) * 2012-08-24 2014-11-27 삼성중공업 주식회사 만능재료시험기 및 그 그립유닛
EP3543676A1 (en) * 2018-03-22 2019-09-25 Shimadzu Corporation Gripping teeth and gripper

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59189587A (ja) * 1983-04-12 1984-10-27 株式会社日立ホームテック 高周波加熱装置

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