JPH0651361A - 光相関演算処理装置 - Google Patents
光相関演算処理装置Info
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- JPH0651361A JPH0651361A JP20513792A JP20513792A JPH0651361A JP H0651361 A JPH0651361 A JP H0651361A JP 20513792 A JP20513792 A JP 20513792A JP 20513792 A JP20513792 A JP 20513792A JP H0651361 A JPH0651361 A JP H0651361A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】複数の認識対象画像についてその演算効率を一
定とすることにより、相関の有無を精度よく判別するこ
とのできる光相関演算処理装置を提供することである。 【構成】フーリエ変換光学系および4光波混合による位
相共役光を用いて二次元相関演算を行なうようにした光
相関演算処理装置において、コヒーレント光が入射され
る空間変調器14内の指示画像ga を後段のフーリエ変
換レンズの光軸上に配置し、且つこのフーリエ変換レン
ズの光軸を中心とした半径Rの同心円上に複数の認識対
象画像gb ,gc ,gd ,ge をそれぞれ配置するよう
にしたものである。
定とすることにより、相関の有無を精度よく判別するこ
とのできる光相関演算処理装置を提供することである。 【構成】フーリエ変換光学系および4光波混合による位
相共役光を用いて二次元相関演算を行なうようにした光
相関演算処理装置において、コヒーレント光が入射され
る空間変調器14内の指示画像ga を後段のフーリエ変
換レンズの光軸上に配置し、且つこのフーリエ変換レン
ズの光軸を中心とした半径Rの同心円上に複数の認識対
象画像gb ,gc ,gd ,ge をそれぞれ配置するよう
にしたものである。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光情報処理の分野にお
いて利用される光相関演算処理装置に関する。
いて利用される光相関演算処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図3は、従来における4光波混合による
位相共役を利用した光相関演算処理装置の概略構成を示
す図である。同図において、光源1から発せられたコヒ
ーレントな光束E0 は、ビームスプリッタ2aおよび2
bにおいて各々2方向に分離された後、それぞれビーム
エクスパンダ3a,3bおよび3cに入射され、ここで
適当な大きさの光束に変換されて三つの平面波E1 ,E
2 およびE3 とされる。このうち平面波E1 およびE2
は、図示のごとくミラー4aにより互いが平行光束とさ
れ、この状態でミラー4bにより方向を変えられたの
ち、空間変調器5を通過してフーリエ変換レンズ6へ入
射される。
位相共役を利用した光相関演算処理装置の概略構成を示
す図である。同図において、光源1から発せられたコヒ
ーレントな光束E0 は、ビームスプリッタ2aおよび2
bにおいて各々2方向に分離された後、それぞれビーム
エクスパンダ3a,3bおよび3cに入射され、ここで
適当な大きさの光束に変換されて三つの平面波E1 ,E
2 およびE3 とされる。このうち平面波E1 およびE2
は、図示のごとくミラー4aにより互いが平行光束とさ
れ、この状態でミラー4bにより方向を変えられたの
ち、空間変調器5を通過してフーリエ変換レンズ6へ入
射される。
【0003】空間変調器5は複数の画素(M×N)を有
しており、例えば図4に示すごとく一つの指示画像g1
と、複数の認識対象画像g21,g22,g23,g24とが各
々書込まれている。上記平面波E1 は、指示画像g1 を
透過してコヒーレント画像g1 ′に変換され、このコヒ
ーレント画像g1 ′が上記フーリエ変換レンズ6でフー
リエ変換されてG1 となり、フォトリフラクティブ結晶
7へ入射される。また平面波E2 は上記認識対象画像g
21〜g24を透過してコヒーレント画像g21′〜g24′に
変換され、更にこのコヒーレント画像g21′〜g24′が
上記フーリエ変換レンズ6でフーリエ変換されてG21,
G22,G23,G24となり、これらがフォトリフラクティ
ブ結晶7へ所定の入射角度で入射される。この時、指示
画像g1の中心位置から認識対象画像g21〜g24の各中
心位置までの距離をそれぞれr1,r2 ,r3 ,r4 と
すると、これらの認識対象画像g21〜g24を通過したコ
ヒーレント画像g21〜g24がフーリエ変換レンズ6を介
してフォトリフラクティブ結晶7に入射する際の交差角
度θ1 〜θ4 は、θn =rn /f(n=1〜4)とな
り、認識対象画像ごとに異なった入射角度を持つ。なお
fは空間変調器5とフーリエ変換レンズ6との間、およ
びフーリエ変換レンズ6とフォトリフラクティブ結晶7
との間の距離であり、フーリエ変換レンズ6の焦点距離
に等しい。
しており、例えば図4に示すごとく一つの指示画像g1
と、複数の認識対象画像g21,g22,g23,g24とが各
々書込まれている。上記平面波E1 は、指示画像g1 を
透過してコヒーレント画像g1 ′に変換され、このコヒ
ーレント画像g1 ′が上記フーリエ変換レンズ6でフー
リエ変換されてG1 となり、フォトリフラクティブ結晶
7へ入射される。また平面波E2 は上記認識対象画像g
21〜g24を透過してコヒーレント画像g21′〜g24′に
変換され、更にこのコヒーレント画像g21′〜g24′が
上記フーリエ変換レンズ6でフーリエ変換されてG21,
G22,G23,G24となり、これらがフォトリフラクティ
ブ結晶7へ所定の入射角度で入射される。この時、指示
画像g1の中心位置から認識対象画像g21〜g24の各中
心位置までの距離をそれぞれr1,r2 ,r3 ,r4 と
すると、これらの認識対象画像g21〜g24を通過したコ
ヒーレント画像g21〜g24がフーリエ変換レンズ6を介
してフォトリフラクティブ結晶7に入射する際の交差角
度θ1 〜θ4 は、θn =rn /f(n=1〜4)とな
り、認識対象画像ごとに異なった入射角度を持つ。なお
fは空間変調器5とフーリエ変換レンズ6との間、およ
びフーリエ変換レンズ6とフォトリフラクティブ結晶7
との間の距離であり、フーリエ変換レンズ6の焦点距離
に等しい。
【0004】ここでフォトリフラクティブ(photorefra
ctive ;光誘起屈折率)結晶とは、フォトリフラクティ
ブ効果(光の照射により物質内部に電荷の不均一な分布
が生じ、屈折率が変化する現象)を有する結晶のことで
あり、この現象を利用するとホログラムの記録・再生を
実時間に行なうことができ、これによって画像の相関演
算を実時間で実行することが可能となる。
ctive ;光誘起屈折率)結晶とは、フォトリフラクティ
ブ効果(光の照射により物質内部に電荷の不均一な分布
が生じ、屈折率が変化する現象)を有する結晶のことで
あり、この現象を利用するとホログラムの記録・再生を
実時間に行なうことができ、これによって画像の相関演
算を実時間で実行することが可能となる。
【0005】一方、平面波E3 はミラー4cによりその
方向を変えられて、上記平面波E1と対向するようにフ
ォトリフラクティブ結晶7へ入射される。E3 は平面波
であるので、振幅分布および位相分布はなくE3 =1と
みなすことができる。すなわち、コヒーレントな光波E
(x,y)の空間伝搬は光波の振幅をA(x,y)、位
相をφ(x,y)で表わすと、 E(x,y)=A(x,y)・expφ(x,y) となる。平面波では振幅はどの位置でも一定の値をとる
ためA(x,y)=k(kは定数)であり、また位相も
一定の値φ(x,y)=Pである。したがって、 E(x,y)=k・exp(P)=k2 となる。k2 は定数であり、正規化することにより1と
なる。以上により平面波ではE=1となる。
方向を変えられて、上記平面波E1と対向するようにフ
ォトリフラクティブ結晶7へ入射される。E3 は平面波
であるので、振幅分布および位相分布はなくE3 =1と
みなすことができる。すなわち、コヒーレントな光波E
(x,y)の空間伝搬は光波の振幅をA(x,y)、位
相をφ(x,y)で表わすと、 E(x,y)=A(x,y)・expφ(x,y) となる。平面波では振幅はどの位置でも一定の値をとる
ためA(x,y)=k(kは定数)であり、また位相も
一定の値φ(x,y)=Pである。したがって、 E(x,y)=k・exp(P)=k2 となる。k2 は定数であり、正規化することにより1と
なる。以上により平面波ではE=1となる。
【0006】さて、以上のようなコヒーレント画像およ
び平面波E3 が入射されたフォトリフラクティブ結晶に
おいては、 Gout =G1 (G21+G22+G23+G24)・1 なる演算がなされ、上記コヒーレント画像G21〜G24の
複素共役に比例する位相共役光Gout が生成される。そ
して、この位相共役光Gout はフーリエ変換レンズ6で
逆フーリエ変換され、指示画像g1 と認識対象画像g21
〜g24とが一致した場合に相関のピーク値がスクリーン
8に現れる。このように4光波混合による位相共役光の
発生過程を利用した光相関演算装置では、相関ピーク値
の有無により、実時間処理で画像の一致性の判別を行な
うことができる。
び平面波E3 が入射されたフォトリフラクティブ結晶に
おいては、 Gout =G1 (G21+G22+G23+G24)・1 なる演算がなされ、上記コヒーレント画像G21〜G24の
複素共役に比例する位相共役光Gout が生成される。そ
して、この位相共役光Gout はフーリエ変換レンズ6で
逆フーリエ変換され、指示画像g1 と認識対象画像g21
〜g24とが一致した場合に相関のピーク値がスクリーン
8に現れる。このように4光波混合による位相共役光の
発生過程を利用した光相関演算装置では、相関ピーク値
の有無により、実時間処理で画像の一致性の判別を行な
うことができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
フーリエ変換光学系およびフォトリフラクティブ結晶を
用いた光相関演算装置においては、指示画像g1 を通過
した光と、認識対象画像g21〜g24を通過した光との交
差角度θn に応じて相関演算効率が変化することが知ら
れている。これは、指示画像g1 と、認識対象画像g21
〜g24との相対距離rn が異なると、相関演算効率も異
なることを示している。図5は、光相関演算装置におけ
る交差角度θに対する相関演算効率ηの変化の様子を示
した図である。図示のごとく、ある特定の最適交差角度
θmax において相関演算効率ηが最大(ηmax )となる
特性があり、この場合には相関演算のピーク値も最大と
なる。
フーリエ変換光学系およびフォトリフラクティブ結晶を
用いた光相関演算装置においては、指示画像g1 を通過
した光と、認識対象画像g21〜g24を通過した光との交
差角度θn に応じて相関演算効率が変化することが知ら
れている。これは、指示画像g1 と、認識対象画像g21
〜g24との相対距離rn が異なると、相関演算効率も異
なることを示している。図5は、光相関演算装置におけ
る交差角度θに対する相関演算効率ηの変化の様子を示
した図である。図示のごとく、ある特定の最適交差角度
θmax において相関演算効率ηが最大(ηmax )となる
特性があり、この場合には相関演算のピーク値も最大と
なる。
【0008】一方前述した光相関演算装置では、空間変
調器5内の複数の認識対象画像g21〜g24は、それぞれ
指示画像g1 との相対距離が互いに異なる任意の位置に
設けられている。このため各々の認識対象画像g21〜g
24についてその演算効率は同一ではなく、この場合には
仮に等しい画像であっても相関演算のピーク値は異なっ
てくる。したがって図6に示すごとく、相関ピーク値が
所定のしきい値を越えたか否かにより相関の有無を判別
する場合には、認識対象画像の配置によっては相関の有
無を精度よく判別できないことがあった。
調器5内の複数の認識対象画像g21〜g24は、それぞれ
指示画像g1 との相対距離が互いに異なる任意の位置に
設けられている。このため各々の認識対象画像g21〜g
24についてその演算効率は同一ではなく、この場合には
仮に等しい画像であっても相関演算のピーク値は異なっ
てくる。したがって図6に示すごとく、相関ピーク値が
所定のしきい値を越えたか否かにより相関の有無を判別
する場合には、認識対象画像の配置によっては相関の有
無を精度よく判別できないことがあった。
【0009】本発明は上記事情を考慮してなされたもの
であり、その目的とするところは、複数の認識対象画像
の演算効率を一定とすることにより、相関の有無を精度
よく判別することのできる光相関演算処理装置を提供す
ることにある。
であり、その目的とするところは、複数の認識対象画像
の演算効率を一定とすることにより、相関の有無を精度
よく判別することのできる光相関演算処理装置を提供す
ることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明は、光源と、この光源から発せられるコヒーレン
ト光の透過位置に設けられ、上記コヒーレント光を空間
変調して所定のコヒーレント画像に変換するための指示
画像および少なくとも一つの認識対象画像が表示された
空間光変調器と、この空間光変調器からのコヒーレント
画像を光学的にフーリエ変換するためのフーリエ変換レ
ンズと、このフーリエ変換レンズから入射されるコヒー
レント画像の光相関演算を行なうとともに、上記指示画
像を透過したコヒーレント画像と対向するように上記光
源から入射されるコヒーレント光を受光して、上記認識
対象画像を透過したコヒーレント画像に対する位相共役
光を発生するフォトリフラクティブ結晶と、このフォト
リフラクティブ結晶から発せられる位相共役光を検出す
るための光検出器とを備えた光相関演算処理装置におい
て、上記空間光変調器は、上記フーリエ変換レンズの光
軸上に上記指示画像を配置し、且つ上記フーリエ変換レ
ンズの光軸を中心とした所定半径の同心円上に上記認識
対象画像を配置するようにした。
本発明は、光源と、この光源から発せられるコヒーレン
ト光の透過位置に設けられ、上記コヒーレント光を空間
変調して所定のコヒーレント画像に変換するための指示
画像および少なくとも一つの認識対象画像が表示された
空間光変調器と、この空間光変調器からのコヒーレント
画像を光学的にフーリエ変換するためのフーリエ変換レ
ンズと、このフーリエ変換レンズから入射されるコヒー
レント画像の光相関演算を行なうとともに、上記指示画
像を透過したコヒーレント画像と対向するように上記光
源から入射されるコヒーレント光を受光して、上記認識
対象画像を透過したコヒーレント画像に対する位相共役
光を発生するフォトリフラクティブ結晶と、このフォト
リフラクティブ結晶から発せられる位相共役光を検出す
るための光検出器とを備えた光相関演算処理装置におい
て、上記空間光変調器は、上記フーリエ変換レンズの光
軸上に上記指示画像を配置し、且つ上記フーリエ変換レ
ンズの光軸を中心とした所定半径の同心円上に上記認識
対象画像を配置するようにした。
【0011】
【作用】上記手段を講じた結果、次のような作用が生じ
る。すなわち、空間光変調器内の指示画像をフーリエ変
換レンズの光軸上に配置し、且つこのフーリエ変換レン
ズのの光軸を中心とした所定半径の同心円上に認識対象
画像を配置するようにしたことにより、認識対象画像が
複数ある場合でも各認識対象画像と指示画像との相対距
離は一定となり、このためフォトリフラクティブ結晶に
入射する際の交差角度も一定となって同一の演算効率を
得ることができる。したがって、複数の認識対象画像に
ついてその相関を求める場合でも、従来のような認識対
象画像の配置による相関ピーク値のばらつきはなくなっ
て相関の有無を精度よく判別することが可能となる。
る。すなわち、空間光変調器内の指示画像をフーリエ変
換レンズの光軸上に配置し、且つこのフーリエ変換レン
ズのの光軸を中心とした所定半径の同心円上に認識対象
画像を配置するようにしたことにより、認識対象画像が
複数ある場合でも各認識対象画像と指示画像との相対距
離は一定となり、このためフォトリフラクティブ結晶に
入射する際の交差角度も一定となって同一の演算効率を
得ることができる。したがって、複数の認識対象画像に
ついてその相関を求める場合でも、従来のような認識対
象画像の配置による相関ピーク値のばらつきはなくなっ
て相関の有無を精度よく判別することが可能となる。
【0012】
【実施例】図1は、本発明の一実施例に係わる4光波混
合による位相共役光の発生を利用した光相関演算処理装
置の概略構成を示す図である。同図において、光源10
から発せられたコヒーレントな光束Ea は、まずビーム
スプリッタ11aにおいて2方向に分離された後、その
うちの一方がミラー12aを介してビームエクスパンダ
13aに入射され、ここで適当な大きさの光束に変換さ
れて平面波Eb となり、空間変調器14へ入射される。
合による位相共役光の発生を利用した光相関演算処理装
置の概略構成を示す図である。同図において、光源10
から発せられたコヒーレントな光束Ea は、まずビーム
スプリッタ11aにおいて2方向に分離された後、その
うちの一方がミラー12aを介してビームエクスパンダ
13aに入射され、ここで適当な大きさの光束に変換さ
れて平面波Eb となり、空間変調器14へ入射される。
【0013】一方上記ビームスプリッタ11aにおいて
分離された他の光束は、ミラー12bおよび12cによ
り上記平面波Eb と対向するように方向を換えられてビ
ームエクスパンダ13bに入射され、ここで適当な大き
さの光束に変換されて平面波Ec となり、フォトリフラ
クティブ結晶16へ入射される。この平面波Ec は、フ
ォトリフラクティブ結晶16における位相共役光の生成
に用いられる。15は入射光を光学的にフーリエ変換す
るためのフーリエ変換レンズであり、空間変調器14と
フーリエ変換レンズ15との間、およびフーリエ変換レ
ンズ15とフォトリフラクティブ結晶16との間の距離
はそれぞれ上記フーリエ変換レンズ15の焦点距離f′
となっている。またフーリエ変換レンズ15の中心軸
は、上記平面波Eb およびEc の光軸と一致している。
分離された他の光束は、ミラー12bおよび12cによ
り上記平面波Eb と対向するように方向を換えられてビ
ームエクスパンダ13bに入射され、ここで適当な大き
さの光束に変換されて平面波Ec となり、フォトリフラ
クティブ結晶16へ入射される。この平面波Ec は、フ
ォトリフラクティブ結晶16における位相共役光の生成
に用いられる。15は入射光を光学的にフーリエ変換す
るためのフーリエ変換レンズであり、空間変調器14と
フーリエ変換レンズ15との間、およびフーリエ変換レ
ンズ15とフォトリフラクティブ結晶16との間の距離
はそれぞれ上記フーリエ変換レンズ15の焦点距離f′
となっている。またフーリエ変換レンズ15の中心軸
は、上記平面波Eb およびEc の光軸と一致している。
【0014】図2は、複数の画素を有する上記空間変調
器14を示しており、この空間変調器14には指示画像
ga と、この指示画像ga の中心位置から半径Rの同心
円上に配置される複数の認識対象画像gb ,gc ,
gd ,ge とが書込まれている。
器14を示しており、この空間変調器14には指示画像
ga と、この指示画像ga の中心位置から半径Rの同心
円上に配置される複数の認識対象画像gb ,gc ,
gd ,ge とが書込まれている。
【0015】18は制御装置であり、上記空間変調器1
4への指示画像および認識対象画像の書込み制御を行な
う機能を有している。すなわち制御装置18は、上記空
間変調器14の複数の画素に対応した画像メモリ(不図
示)を持っており、この画像メモリを書換えることで空
間変調器14の表示を書換えることができる。空間変調
器14上の光軸の通過する位置は決まっているので、指
示画像ga の中心位置を計算により求め、この中心位置
を光軸通過位置に一致させるように画像メモリを書換え
ることにより指示画像ga を空間変調器14上に配置す
る。また上述のごとく空間変調器14上の光軸の通過す
る位置は決まっているので、これより半径Rの位置も決
まっている。したがって認識対象画像gb ,gc ,
gd ,ge の各中心位置を計算により決定し、これらの
中心位置が光軸を中心とした半径Rの同心円上に位置す
るように画像メモリを書換えることにより各認識対象画
像を空間変調器14上に配置する。なお半径Rは交差角
度θに比例し、本実施例ではこの半径Rを相関演算効率
ηが最大となる最適交差角度θmax となるような値に設
定している。このθmax は光相関演算装置にそれぞれ固
有の値として存在し、半径Rはθmax =R/f′の関係
から計算により求めることができる。
4への指示画像および認識対象画像の書込み制御を行な
う機能を有している。すなわち制御装置18は、上記空
間変調器14の複数の画素に対応した画像メモリ(不図
示)を持っており、この画像メモリを書換えることで空
間変調器14の表示を書換えることができる。空間変調
器14上の光軸の通過する位置は決まっているので、指
示画像ga の中心位置を計算により求め、この中心位置
を光軸通過位置に一致させるように画像メモリを書換え
ることにより指示画像ga を空間変調器14上に配置す
る。また上述のごとく空間変調器14上の光軸の通過す
る位置は決まっているので、これより半径Rの位置も決
まっている。したがって認識対象画像gb ,gc ,
gd ,ge の各中心位置を計算により決定し、これらの
中心位置が光軸を中心とした半径Rの同心円上に位置す
るように画像メモリを書換えることにより各認識対象画
像を空間変調器14上に配置する。なお半径Rは交差角
度θに比例し、本実施例ではこの半径Rを相関演算効率
ηが最大となる最適交差角度θmax となるような値に設
定している。このθmax は光相関演算装置にそれぞれ固
有の値として存在し、半径Rはθmax =R/f′の関係
から計算により求めることができる。
【0016】さて上記平面波Eb は、上述のごとく配置
された指示画像ga および認識対象画像gb ,gc ,g
d ,ge をそれぞれ透過してコヒーレント画像ga ′お
よびgb ′〜ge ′に変換され、更にこれらのコヒーレ
ント画像が上記フーリエ変換レンズ15でフーリエ変換
されてGa およびGb ,Gc ,Gd ,Ge となり、この
状態でフォトリフラクティブ結晶16へ入射される。以
上のようなコヒーレント画像および平面波Ec が入射さ
れたフォトリフラクティブ結晶においては、Ec =1と
して、 G′out =Ga (Gb +Gc +Gd +Ge )・1 なる演算がなされ、上記コヒーレント画像Gb 〜Ge の
複素共役に比例する位相共役光G′out が生成される。
そして、この位相共役光G′out はフーリエ変換レンズ
15で逆フーリエ変換されて光検出器17で検出され
る。そして、指示画像ga と認識対象画像gb 〜ge と
が一致した場合に相関のピーク値が現れる。このとき、
コヒーレント画像Ga と、コヒーレント画像Gb ,
Gc ,Gd ,Geとの各交差角度θは一定となってお
り、更にその交差角度θは最適交差角度θmax となって
いる。したがって、フォトリフラクティブ結晶16にお
ける相関演算の演算効率は全ての認識対象画像gb 〜g
e について一定となり、且つ最大効率ηmax で行なわれ
ることになる。この結果、複数の認識対象画像の各々異
なる配置による相関ピーク値のばらつきはなくなるとと
もに、相関結果は常に最大ピークとなって出力されるこ
とになり、これにより例えば相関ピーク値が所定のしき
い値を越えたか否かにより相関の有無を判別する場合で
も、相関の有無を精度よく判別することが可能となる。
された指示画像ga および認識対象画像gb ,gc ,g
d ,ge をそれぞれ透過してコヒーレント画像ga ′お
よびgb ′〜ge ′に変換され、更にこれらのコヒーレ
ント画像が上記フーリエ変換レンズ15でフーリエ変換
されてGa およびGb ,Gc ,Gd ,Ge となり、この
状態でフォトリフラクティブ結晶16へ入射される。以
上のようなコヒーレント画像および平面波Ec が入射さ
れたフォトリフラクティブ結晶においては、Ec =1と
して、 G′out =Ga (Gb +Gc +Gd +Ge )・1 なる演算がなされ、上記コヒーレント画像Gb 〜Ge の
複素共役に比例する位相共役光G′out が生成される。
そして、この位相共役光G′out はフーリエ変換レンズ
15で逆フーリエ変換されて光検出器17で検出され
る。そして、指示画像ga と認識対象画像gb 〜ge と
が一致した場合に相関のピーク値が現れる。このとき、
コヒーレント画像Ga と、コヒーレント画像Gb ,
Gc ,Gd ,Geとの各交差角度θは一定となってお
り、更にその交差角度θは最適交差角度θmax となって
いる。したがって、フォトリフラクティブ結晶16にお
ける相関演算の演算効率は全ての認識対象画像gb 〜g
e について一定となり、且つ最大効率ηmax で行なわれ
ることになる。この結果、複数の認識対象画像の各々異
なる配置による相関ピーク値のばらつきはなくなるとと
もに、相関結果は常に最大ピークとなって出力されるこ
とになり、これにより例えば相関ピーク値が所定のしき
い値を越えたか否かにより相関の有無を判別する場合で
も、相関の有無を精度よく判別することが可能となる。
【0017】このように本実施例であれば、制御装置1
8の制御により、空間変調器14の指示画像ga をフー
リエ変換レンズ15の光軸上に配置し、且つこのフーリ
エ変換レンズ15の光軸を中心とした半径Rの同心円上
に複数の認識対象画像gb ,gc ,gd ,ge を配置し
たことにより、各認識対象画像と指示画像との相対距離
はどれも一定となり、これによりフォトリフラクティブ
結晶16に入射するコヒーレント画像Ga とコヒーレン
ト画像Gb ,Gc ,Gd ,Ge との各交差角度θも一定
となって同一の演算効率を得ることができる。したがっ
て、複数の認識対象画像gb ,gc ,gd ,ge につい
てその相関を求める場合でも、従来のような認識対象画
像の配置による相関ピーク値のばらつきをなくすことが
可能となる。また、指示画像ga と各認識対象画像
gb ,gc ,gd ,ge との距離、すなわち上記フーリ
エ変換レンズ15の光軸を中心とした同心円の半径Rを
相関演算効率ηが最大となる最適交差角度θmax になる
ような値に設定しているため、相関結果は常に最大ピー
クとなって出力されることになる。以上のことから、例
えば相関ピーク値が所定のしきい値を越えたか否かによ
り相関の有無を判別する場合でも、相関の有無を精度よ
く判別することが可能となる。
8の制御により、空間変調器14の指示画像ga をフー
リエ変換レンズ15の光軸上に配置し、且つこのフーリ
エ変換レンズ15の光軸を中心とした半径Rの同心円上
に複数の認識対象画像gb ,gc ,gd ,ge を配置し
たことにより、各認識対象画像と指示画像との相対距離
はどれも一定となり、これによりフォトリフラクティブ
結晶16に入射するコヒーレント画像Ga とコヒーレン
ト画像Gb ,Gc ,Gd ,Ge との各交差角度θも一定
となって同一の演算効率を得ることができる。したがっ
て、複数の認識対象画像gb ,gc ,gd ,ge につい
てその相関を求める場合でも、従来のような認識対象画
像の配置による相関ピーク値のばらつきをなくすことが
可能となる。また、指示画像ga と各認識対象画像
gb ,gc ,gd ,ge との距離、すなわち上記フーリ
エ変換レンズ15の光軸を中心とした同心円の半径Rを
相関演算効率ηが最大となる最適交差角度θmax になる
ような値に設定しているため、相関結果は常に最大ピー
クとなって出力されることになる。以上のことから、例
えば相関ピーク値が所定のしきい値を越えたか否かによ
り相関の有無を判別する場合でも、相関の有無を精度よ
く判別することが可能となる。
【0018】なお本発明は上記実施例に限定されるもの
ではない。例えば上記実施例では、指示画像ga および
認識対象画像gb 〜ge の空間変調器14上における配
置位置を制御装置18による計算により決定し、空間変
調器14に表示させるようにしたが、予め固定的に指示
画像および認識対象画像を空間変調器14上に配置させ
るようにしてもよい。また、外部制御により指示画像お
よび認識対象画像を実時間に切替えられるようにした
り、又しきい値の設定を自由に替えられるように構成す
ることも可能である。その他、本発明の要旨を逸脱しな
い範囲で種々変形して実施できる。
ではない。例えば上記実施例では、指示画像ga および
認識対象画像gb 〜ge の空間変調器14上における配
置位置を制御装置18による計算により決定し、空間変
調器14に表示させるようにしたが、予め固定的に指示
画像および認識対象画像を空間変調器14上に配置させ
るようにしてもよい。また、外部制御により指示画像お
よび認識対象画像を実時間に切替えられるようにした
り、又しきい値の設定を自由に替えられるように構成す
ることも可能である。その他、本発明の要旨を逸脱しな
い範囲で種々変形して実施できる。
【0019】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、空
間光変調器内の指示画像をフーリエ変換レンズの光軸上
に配置し、且つこのフーリエ変換レンズの光軸を中心と
した所定半径の同心円上に認識対象画像を配置するよう
にしたので、複数の認識対象画像についてその演算効率
を一定とすることができ、これにより相関の有無を精度
よく判別することのできる光相関演算処理装置を提供で
きる。
間光変調器内の指示画像をフーリエ変換レンズの光軸上
に配置し、且つこのフーリエ変換レンズの光軸を中心と
した所定半径の同心円上に認識対象画像を配置するよう
にしたので、複数の認識対象画像についてその演算効率
を一定とすることができ、これにより相関の有無を精度
よく判別することのできる光相関演算処理装置を提供で
きる。
【図1】本発明の一実施例に係わる4光波混合による位
相共役を利用した光相関演算処理装置の概略構成を示す
図。
相共役を利用した光相関演算処理装置の概略構成を示す
図。
【図2】空間変調器内の指示画像および認識対象画像の
配置を示す図。
配置を示す図。
【図3】従来例に係わる4光波混合による位相共役を利
用した光相関演算処理装置の概略構成を示す図。
用した光相関演算処理装置の概略構成を示す図。
【図4】空間変調器内の指示画像および認識対象画像を
示す図。
示す図。
【図5】交差角度に対する相関演算効率の変化の様子を
示す図。
示す図。
【図6】形状判別しきい値を示す図。
10…光源、11a…ビームスプリッタ、12a,12
b,12c…ミラー、13a,13b…ビームエクスパ
ンダ、14…空間変調器、15…フーリエ変換レンズ、
16…フォトリフラクティブ結晶、17…光検出器、1
8…制御装置。
b,12c…ミラー、13a,13b…ビームエクスパ
ンダ、14…空間変調器、15…フーリエ変換レンズ、
16…フォトリフラクティブ結晶、17…光検出器、1
8…制御装置。
Claims (1)
- 【請求項1】 光源と、この光源から発せられるコヒー
レント光の透過位置に設けられ、前記コヒーレント光を
空間変調して所定のコヒーレント画像に変換するための
指示画像および少なくとも一つの認識対象画像が表示さ
れた空間光変調器と、この空間光変調器からのコヒーレ
ント画像を光学的にフーリエ変換するためのフーリエ変
換レンズと、このフーリエ変換レンズから入射されるコ
ヒーレント画像の光相関演算を行なうとともに、前記指
示画像を透過したコヒーレント画像と対向するように前
記光源から入射されるコヒーレント光を受光して、前記
認識対象画像を透過したコヒーレント画像に対する位相
共役光を発生するフォトリフラクティブ結晶と、このフ
ォトリフラクティブ結晶から発せられる位相共役光を検
出するための光検出器とを備えた光相関演算処理装置に
おいて、 前記空間光変調器は、前記フーリエ変換レンズの光軸上
に前記指示画像を配置し、且つ上記フーリエ変換レンズ
の光軸を中心とした所定半径の同心円上に前記認識対象
画像を配置することを特徴とする光相関演算処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20513792A JPH0651361A (ja) | 1992-07-31 | 1992-07-31 | 光相関演算処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20513792A JPH0651361A (ja) | 1992-07-31 | 1992-07-31 | 光相関演算処理装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0651361A true JPH0651361A (ja) | 1994-02-25 |
Family
ID=16502042
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20513792A Withdrawn JPH0651361A (ja) | 1992-07-31 | 1992-07-31 | 光相関演算処理装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0651361A (ja) |
-
1992
- 1992-07-31 JP JP20513792A patent/JPH0651361A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19991005 |