JPH06511393A - 酵素的に産生された2量体il−2とその調製のための神経由来のトランスグルタミナーゼ - Google Patents

酵素的に産生された2量体il−2とその調製のための神経由来のトランスグルタミナーゼ

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 酵素的に産生された2量体IL−2とその調製のための神経由来のトランスグル タミナーセ 本発明の分野 本発明は、新しい神経由来のトランスグルタミナーゼ(本発明においては以後T G、と名付ける)、及び希突起膠細胞に対して細胞毒性を示す哺乳類の、酵素的 に産生された21体インターロイキン−2(IL−2)に関する。本発明は、さ らに、該酵素TGMと希突起膠細胞毒性活性を有する該2量体IL−2の調製、 そして哺乳動物における神経再生を誘発および促進するためのそれらの使用に関 する。
発明の背景 成熟哺乳動物の中枢神経系(CNS)は、軸索の傷害の後、再生能力が乏しいこ とを示す。傷害された軸索の自然発生的成長は起るが、傷害の部位を横切ること なく、200−300ミクロンの伸張の後、そして末端の切株において延長した 後伸張かとまる。神経再生か巧く行かないのは、星状腫細胞(iM痕影形成細胞 か成長を助けることか出来ないこと、マクロファージ、及び/またはその産生物 か乏しいこと、及び軸索の成長を阻害する成熟希突起膠細胞の生成をはじめとす る神経を取巷く環境か好ましくないのが原因であるとされてきた。
最近状々は、例えば成熟魚の視覚神経のような、自然発生的に再生が行われてい る系においては、傷害に対する応答も、再生の過程とともに、魚とう・ノドの両 方において、希突起膠細胞に対して選択的に細胞毒性を示し、我々が希突起膠細 胞毒性因子(OCF)と名付けた因子(単数または複数)の存在と関連している ことを示した(公開欧州特許出願EP No、415321 ;Cohenら、 +990:81νrOnら、+991)。この魚に出来する因子は、後に、ヒト 免疫IL−2における15kDa、及び魚のリンパ球由来のIL−2の14kD a(公開欧州出願EP No、501445; Eitanら、l 992)に 比較して、28kDaの分子量を有するIL−:143分子として、我々によっ て同定された。OCFとIL−2の間の分子量における相違は、この因子の超厚 について、それが局所的に修飾されたIL−2、すなわち神経における常住細胞 から由来するのか、それとも炎症細胞から由来するのか、または免疫性IL−2 をコードしている遺伝子から区別されるが、それと高度の相同性を共存している 遺伝子の産物であるかどうかについての疑問を生じた。
本発明によれば、トランスグルタミナーゼのファミリーの一員として同定され、 魚における視覚神経の傷害の後に濃度上昇が見出されたが、哺乳動物ではそうな らなかったある酵素が、傷害を受けた魚の視覚神経において観察された高分子量 のIL−2様物質を、恐らく2分子の架橋結合において産生ずるようにIL−2 分子を修飾する上で役割を演じていることが見出された。本発明において、TG 、と呼ばれるこの神経由来のトランスグルタミナーゼがIL−2の2量化を起し 、それによって希突起膠細胞に対して細胞毒性となる。
発明の要約 本発明は、希突起膠細胞毒性活性を示す酵素的に産生され得る2量体IL−2に 関する。さらに、本発明は、哺乳動物のIL−2から直接に酵素によって希突起 膠細胞毒性活性を存するIL−2を産生ずる手段と方法を提供する。
希突起膠細胞毒性因子とIL−2様物質は、傷害を受けた魚の視覚神経を含むな らし培地において早期に検出されたが、無傷の魚の視覚神経を含むならし培地で は検出されなかったので(EP415321とEP501445)、IL−2の 局所的処理と希突起膠細胞毒性活性を存するその2量体への修飾に対する機構が 傷害を受けた視覚神経について探究された。
本発明によれば、トランスグルタミナーゼファミリーの酵素が、傷害を受けた魚 の視神経から得られることが見出された。この神経由来のトランスグルタミナー ゼ(TG、 )は、哺乳動物のIL−2を希突起膠細胞毒性を有する2量体IL −2に変換する。
このように、本発明は、さらに、5DS−ポリアクリルアミドゲル電気泳動(S DS−PAGE)と銀染色によって解析されたところによれば水溶性であり、約 55kDaの分子量を存し、傷害を受けていない魚の神経に比べて、傷害を受け た魚の視神経において、濃度の上昇が検出される酵素TG、に関する。TG、は 、傷害を受けた魚の視神経を含むならし培地の、トランスグルタミナーゼの十分 保存された活性部位のエピトープに相当するペプチドに対して発現された抗体で のアフィニティークロマトグラフィーによって精製することができる。
本発明は、さらに、ヒトをはじめとする哺乳動物のIL−2を、本発明の酵素T G、とインキュベーションを行うことからなる希突起膠細胞毒性活性を有するヒ トをはじめとする哺乳動物の2量体IL−2の酵素的産生の手順を提供する。
本発明によって、TO,の基質として使用されるl量体IL−2には、いかなる 種類の動物でもよいか、好ましくは哺乳類であり、最も好ましくはヒトのIL− 2、そして、天然またはRobbら、1983の手順のように、いずれの便利な 技術によっても産生ずることか出来る組換え体rL−2が含まれる。好ましくは 、例えば、TaniguClli ら、+983、またはDevos、 R,、 I 983によって記述されたように、組換え体DNAによって得られる。本発 明によれば、好ましくはネズミおよびヒト組換え体IL−2が使用される。
前に述へたように、最初にEP No、415321において開示された魚の視 神経に出来する希突起膠細胞毒性因子は、後に、再生魚の視覚細胞を含むならし 培地(本発明においては、再生魚ならし培地と称する)から精製され、以下によ って確認された如く、IL−2様(EP No、501445)分子であること が示された。すなわち;(i)IL−2に対して発現された抗体は、再生魚なら し培地の希突起膠細胞毒性活性を中和したこと; (ii)ウェスターンプロッ ト分析によって、再生魚を含むならし培地において、28kDaの免疫反応性バ ンドの存在が明らかとなったこと; (iii)本因子は、抗−IL−2抗体を 使用して、再生魚ならし培地からアフィニティークロマトグラフィーによって精 製されたこと:及び(iv)組換え体マウスIL−2はin vitroで希突 起膠細胞に対して選択的活性効果を存するが、星状膠細胞に対しては有さなかっ たこと。希突起膠細胞毒性因子は、本発明の2量体に相当するかもしれない。
酵素的に産生しつる本発明の2量体のIL−2は、以下の特性を有する。
(1) それは水溶性である: (11)それはIL−2の共有結合による2量体である;(iii)それは希突 起膠細胞系に選択的に細胞毒性を示す。そして、タイプ−1星状膠細胞や線維芽 細胞のような他の細胞には細胞毒性を示さない;(iv) その希突起膠細胞に 対する細胞毒性活性は、IL−2に対して発現させた抗体によって中和される: (V) それは哺乳動物IL−2を、神経由来のトランスグルタミナーゼと共に インキュベートすることによって得ることが出来;そして、(vi) それはウ ェスターンプロット分析によって決定されたように、基質の哺乳動物のIL−2 の約2倍の分子量を有する。
より好ましい態様においては、本発明による酵素によって産生されだ哺乳動物の 2量体IL−2は、約30kDaの分子量を有するヒトの2量体IL−2である 。
本発明の神経由来のトランスグルタミナーゼTG、は、以下の特性を有する;( 1) それは水溶性である; (ii) それは再生中の魚の視覚神経がら得ることが出来る;(山)それは免 疫IL−2を希突起膠細胞毒性活性を有する2量体IL−2に変換する: (iv) それは5DS−PAGEと銀染色によって決定したところ、約55k Daの分子量を有する: (V) それは無傷の魚の視覚神経に比べて、傷害を受けた魚の視覚神経におい て、上昇した濃度において検出される。
(νl)それはトランスグルタミナーゼファミリーを特徴づけるアッセイにおい て、担体蛋白質へプトレッシンを組み込む:(vii)それはプトレッシンの組 み込みにおいて、pH9と56℃において最適活性である。
(viii)プトレッシンの組み込みにおけるその−は、基質の関数として計算 すると5.5XlO−7である; (ix) それはIL−2Jl化過程に関してCa”依存性酵素である:そして 、(X) それはトランスグルタミナーゼの2つの部位に相当するペプチドに対 して発現された抗体に?いてのウェスターンプロット分析において免疫反応性バ ンドを示す。該ペプチドは、以下の配列のトランスグルタミナーゼの活性部位に 相当する14個のアミノ酸からなるペプチドLys−Lys−Val−Lys− Tyr−Gly−Gin−Cys−Trp−Val −Phe−Ala−Gly −Vat 及び次の配列の10個のアミノ酸からなるペプチドAsn −Ser −Lys  −Leu−Thr −Lys −Lys −Lys −Lys −Lysから 選択される。
本発明による酵素的に産生された2量体IL−2と神経由来のトランスグルタミ ナーゼTG、は、それらの単独または組み合せにおいて、ヒトをはじめとする哺 乳動物において、中枢神経系(CNS)の傷害神経の再生を誘発し、促進するた めの医薬組成物として使用される。このような組成物の調製は、EP No、4 15321及びEP No、501445において記述されている。2量体IL −2、または酵素TGM、または両者からなる組成物は、通常、哺乳動物のCN Sにおける再生に対する障害物となる希突起膠細胞をin vivoで選択的に 除去し、それによって、それら自身の環境において、軸索の生長を促進すること により、傷害神経を治療することができる。
図の簡単な説明 図1は、再生中の魚の視覚神経のならし培地(CM)が、IL−2(h IL− 2)を2量化することが出来ることを示している。CMの部分量をhlL−2と 一夜インキユベートし、混合物を5DS−PAGE (12%アクリルアミド) にかけ、続いて、l−2抗体を使用したウェスターンプロットを行った。免疫反 応性バンドの可視化をE CL (Amersham)によって行った。レーン ズ: II Ca”の存在下てhlL−2とインキュベートしたCM; 2.C a”の不在下でh[、−2とインキュベートしたCM ; 3. Ca2+の存 在下におけるCMのみ、4.hlL−2のみ。分子量の重量マーカーを同じゲル 上で電気泳動にかけ、それらの位置を示しである。
図2は、ウェスターンプロット分析を示し、再生中の魚の視覚神経において55 kDaのトランスグルタミナーゼ免疫反応性の蛋白質の存在が明らかとなる。C Mと再生視覚の高速遠心分離の上清(HSS−C)と正常な非損傷神経(HSS −N)の上清を、5DS−PAGE (10%アクリルアミド)上で電気泳動に かけた。プロットを、トランスグルタミナーセ酵素ファミリーに保存された14 −アミノ酸配列に対して調製された抗体とともにインキュベートした。可視化は ECL (Amersham)によって行われた。レーンズ+ l、CM; 2 .HSS−C; 3゜5S−No 図3には、魚の視覚神経のトランスグルタミナーゼ酵素(TG、)の段階的精製 を示す5DS−PAGEが描カレテイル。レーンズ: 1. HSS ; 2.  Elu −PLL (PLL−アガロースカラムからの溶出液) ; 3.  Elu−TGAb (抗−トランスグルタミナーゼアフィニティーカラムからの 溶出液)。
図4A−Cは、酵素TGMの生化学的特徴を図解している。パネルAは、pHの 関数としてのTG、によって媒介されたカゼインへのプトレッシンの組み込みを るTO,のMの定量を図解している。
図5は、精製されたTGMがhlL−2を2量化することを示している。レーン ズ I、hlL−2とともにインキュベートした精製TGM ; 2.h IL −2のみ;3.TG、のみ。実験は、精製したTG、をCMの代りに用いたこと を除けば、図1に記載した如く行われた。インキュベーションは、すべて5蘭  Ca”の存在において行われた。
図6A−Dは、IL−2活性か、TG、によって媒介された2量化の後、希突起 膠細胞に対する細胞毒性へとシフトすることを示す。希突起膠細胞の増強された 培養物を、TG、単独、TG、とあらかじめブレインキュベートしたhlL−2 、または、hlL−2単独のいずれかを含む諸種の調製物で処理した。細胞毒性 活性(生存細胞の数による)は、MTT l:3− (4,5−ジメチルチアゾ ール−2−イル)−2,5−ジフェニルテトラゾリウムブロマイド〕比色アッセ イによって評価した。パネルAは、MTT染色の後TG、の存在下または不存在 下において、10またはl OOU/mlのhlL−2て処理した諸種の培養物 の定量的分析(630nmにおける吸光度に対する540nmにおける吸光度) を示す。パネルB:hlL−2のみ(100U/ml)で処理した培養物の顕微 鏡図;パネルC:TG、!独で処理した培養物の顕微鏡写真;パネルD:hTL −2(to。
U/ml)とTG、(酵素的に産生された2量体hlL−2を含む)の混合物で 処理した培養物の顕微鏡写真。
図7A−Cは、TG、て処理した傷害神経における機能活性のオンラインの記録 を描いている。この図は、TO,て処理した1匹の代表的動物(ラット)から得 られた結果を提出している。視覚誘発電位(VEP)応答を明細書(それぞれ、 パネルA、BとC)に記述されたように、傷害の前と傷害1週後と6週後に記録 した。傷害の6週間後に回復か小さいピークによって顕現され、すへては無傷害 神経におけるピークに比較してシフトしていたことに注意。数値は、各時点にお ける4つの記録から得られた平均値(実MA)士標準誤差(灰色の線)である。
図8A−Cには、対照(バッファー処理)の傷害神経中のオンラインVEP応答 か描かれている。代表的な動物(ラノt・)かバッファーで処理され、明細書中 に記述されたように(それぞれ、パネルA、B、及びC)、傷害前と傷害後1及 び6週間において記録された。価は、平均値(実線)士標準誤差(灰色の線)で ある。
図9には、P CRによるヒトIL〜2cDNAの産生物のデザインと構築か描 かれている。(A)ヒトIL−2cDNA産物(Bp−posは、ヒトリンパ球 由来のIL−2cDNA配列上のプライマーの位置を指す)を構築するのに使用 された加えられた制限部位(破線のホックス)を含む2組のプライマー。(B) 線型2量体IL−2を構築するのに使用された2つの異なる単量体IL−2cD NAのコピーを産生するのに使用された2つのP CRs a図」0には、欠陥 性のウィルスベクターアンブリコンプラスミドpCBか描かれている。アンブリ コンには、H3Vl開裂/パッケージングシグナル(H3Va)を含むpRB3 119からの断片、DNA複製のH3Vの起点(H3Vori)を含む断片、そ して、C〜IVプロモーター、jac Z遺伝子、及びSV40のポリアデニル 化シグナル〔ポリ(A)+ングナノりを含むpcDNA lacからの断片か含 まれる。これらの配列は、β−ラクタマーセ遺伝子(Amp″)を含み、DNA 複製の細菌の起点(Col El ori)を含むアンピンリン−抵抗性プラス ミドpT7−3に挿入された。このアンブリコンは、適用に使用された欠陥性ウ ィルスベクターゲノムに対する基礎として役立った。
図11は、線型IL−2ダイマーのマウス抗ヒトIL−2モノクローナル抗体て のウエスターンブロソl□分析を示す。左側のパネルは、感染Vero細胞(レ ーンズl、3)から採取された培地の2つの希釈(1:3. レーンズl、3.  5.及び1:9.レーンズ2. 4. 6)を示す。感染Vero細胞の抽出 物(レーンズ2゜4)と欠陥ウィルスのみによって感染された細胞から得られた 培地と細胞抽出物(それぞれ、レーンズ5と6)をナトリウムドデシルサルフェ ートポリアクリルアミト電気泳動(SDS/PAGE)にかけた。矢印は、各ス ロットにおける免疫反応性ハントを指し示している。右側のパネルは、市販の単 量体IL−2(レーン2)と神経由来のトランスグルタミナーゼによって合成さ れ、大きさの対照として使用された2量体IL−2(レーンl)を示している。
分子量のマーカーを同じゲル上で電気泳動を行い、それらの位置が示しである。
図12には、線形の2量体IL−2が希突起膠細胞に対して細胞毒性がないこと を示している。比色MTTアッセイによって評価された希突起膠細胞に対する細 胞毒性を異なる希釈(左側のパネル)において、図11に記述された試料の部分 量の適用によって検討した。これらの結果は、細胞毒性を存するIL−2様因子 が、酵素的に合成されたヒト21体IL−2と同定された再生しつつある視覚神 経(CM)に由来する水溶性物質で処理された平行実験(右側のパネル)と比較 された。これらの処置の両者とも成熟希突起膠細胞の数の存意な減少を起した( ANOVAによると2量体IL−2.F=7.833;CM、F=I04.97 6;そして、Fisherの比較によると、それぞれP=0.02およびo、o o。
1てあった。)。3回繰返された実験は、3重に行われた。結果は、100%の 生存を示す非処理の培養物の値と比較した平均上標準偏差として提出されている 。
図13には、線形2量体IL−2が、CTLL−2細胞の増殖を起すことを示し ている。チミジンの組み込みによってアッセイされたCTLL−2細胞に対する 生物活性は図It(左のパネル)に記述された試料からの部分量の適用によって 検査された。結果は、CTLL−2細胞か市販の単量体ヒトIL−2を対照とし て処理した平行実験(右側のパネル)のそれらと比較した。実験は同時に3回行 われ、結果はcpmで表わされている。
好ましい態様の記述 本発明によると、トランスグルタミナーセファミリーの一員と同定された神経由 来の55−kDaの酵素が、1■f生視覚神経において上昇濃度において見出さ れ、IL−2の2量化に関与していることが見出された。2量化は、軸索の傷害 後の再生のために必要とされる、傷害によって誘発された条件を満足させるよう に因rの活性を変化させるための機作として、重要な役割を演じているかもしれ ない。
例えば、希突起膠細胞に対する傷害後の細胞毒性は、軸索の成長と伸長を阻害す ることか知られている成熟した希突起膠細胞を除去するのに重要であると考えら れる。したがって、IL−2の活性を変化させることができ、それによって希突 起膠細胞に対する毒性を増強する傷害によって誘発された酵素の上昇は、本発明 において観察された結果を説明する要因の1っであるかもしれない。
組織に広く分(Hiシている蛋白質のファミリーであるトランスグルタミナーゼ は、蛋白質の安定化に関連していて、化学的、酵素的、及び物理的分析に対する その抵抗性を増すことか報告されている。このファミリーの酵素は、血漿及び細 胞外体液において見出され、これらの酵素によって修飾された蛋白質は、血液凝 固のフィブリンネットワーク、細胞膜、細胞外マトリックス、及び角質化の特徴 において検出された(Greenbergら、1991)。本発明のトランスグ ルタミナーゼ酵素、TG、は、神経の障害の下に見出され、神経系からはじめて 精製された。
精製は、よく保存されたエピトープ、すなわち他の組織と種からの既知のトラン スグルタミナーゼの活性部位に対して、発現された抗体を用いたアフィニティー クロマトグラフィーによって達成された。魚の神経由来のトランスグルタミナー ゼもこの保17配列を有しているか、少くとも同族の配列を存し、ヒトに由来の 蛋白質、すなわち、hlL−2に対するその活性を説明しているように思われる 。
この段階においては、活性部位以外の配列における変異も除外することができず 、神経系に対してユニークであるかもしれない。しかし、他の起源、及び種のト ランスグルタミナーゼも同様に活性である可能性があり、本発明の中に包含され る。
現在までのところ、希突起膠細胞の阻害活性をまぬかれるために使用された最も 効果的な方法には、阻害剤に対する特異的抗体の使用が含まれた(Schnel  I とSchwab、I 990)。TG、か利用できることになったので、 いずれの種の組換え体IL−2も、酵素TGMとインキュベーションすることに よって、すへての撞の希突起膠細胞に対する細胞毒性因子の調製に対して道か開 かれた。
哺乳動物がIL〜2自体においててはなく、その翻訳後の修飾のために必要な酵 素力次失していることも可能である。希突起膠細胞毒性因子に相当する酵素的に 産生された2量体IL−2は、傷害後の成熟神経から希突起膠細胞を除去するた めに必要とされ、神経の成長を起り易くする反応性の形であるように思われる。
このように、本発明によれば、活性因子(IL−2)が異なる型の活性を存する 形(酵素学的に産生されたIL−2ダイマー)に変換される機作のための証拠が 与えられている。二重化した蛋白質の構造が、その活性因子への変換に役割を演 しているかどうか、または、2量体のいかなる立体配置(例えば線形)でもよい であろうかどうかを調べるために、線形2量化IL−2蛋白質の高濃度を発現す る単純ヘルペスウィルス(H3VI)の欠陥ウィルスベクターを構築した。単量 体蛋白質か翻訳後の修飾によって2量体に変換される酵素的に合成された2量体 IL−2とは対象的に、このように構築された線型2量体IL−2蛋白質は、転 写のレヘルにおいてデザインされ、したがって翻訳の産物であった。欠陥ウィル スそれ自身が細胞内に留まり、挿入された蛋白質を発現し続けたとしても、この アプローチを使用して、我々はその合成後培地中に放出された高レベルの線形I L−2蛋白質を得ることができた。
直線状のIL−2ダイマーは酵素的に産生されたIL−22量体とは異なる構造 を有しており、これを用いて本蛋白質の細胞毒性の特性は、その構造的立体配座 の関数であることか示された。遺伝子工学的技術によって産生された線型2量体 IL−2は、単量体IL−2の生物活性を保持していたが、酵素的に2量化され たIL−2によって発揮された希突起膠細胞毒性活性を示すことができず、特異 的な型の活性を示す2量体へのIL−2の変換は、構造依存性であることを示し た。
その上、TG、それ自身も、哺乳動物のCNSの切断された神経において、神経 それ自体の環境内で再生成長を起し、機能的回復へと導くことができる。ここに 与えられた例は、魚の神経由来のトランスグルタミナーゼであるけれども、特に 神経由来のすへてのトランスグルタミナーゼが本発明に包含されるように意図さ れている。
本発明は、今や、以下の例によって説明されるが、それらによって制限されな例 希突起膠細胞毒性因子が傷害を受けた視覚神経によるならし培地中に存在し、希 突起膠細胞毒性因子は、その細胞毒性が抗−IL−2抗体によって中和される約 28Kdの分子量のIL−2様分子であることが見出されたので、次に魚の障害 を受けた神経が、哺乳動物の低分子量のIL−2をIL−2の高分子量型へ修飾 できる物質、恐らく酵素を有するかどうかを検討した。再生中の魚の視覚神経に よるならし培地を、外部からカーえたIL−2を翻訳後に修飾する機作の存在に ついて検討した。したがって、ヒト組み換え体IL−2(hIL−2)を5μM のCa”“の存在下及び不在下に、ならし培地(CM)とともにインキュベート し、その結果得られた産物をIL−2に対して発現された抗体の助けをかりてウ ェスターンプロット分析にかけた。
この目的のためには、再生中の魚の視覚神経によるCMは、前にEitanら、 1992によって記述されたように調製された。手短かに述へれば、鯉を0.0 5%3−アミノ安息香酸エチルエステル(シグマ)で麻酔し、ピンセットで右の 視覚神経を(30秒間)破砕し、6−7日後摘出し、血清を含まない培地中にイ ンキュベートしたく1.5時間25°C1300μlの培地中に4本の神経断片 )。
その結果得られた培地(CM)を採取し、それらの蛋白質の含量をBradfo rd法によって定量した。
6μgのCMの部分量をhlL−2とともに、5酬のCaCl2て静かにしんと うしながら一夜インキュベートした。混合物を、5DS−PAGE (12%ア クリルアミド)にかけた。ゲルを200mAでニトロセルローズ上へ2時間プロ ットした。そして、ニトロセルローズを4°Cで5%(wt/vat)ミルクを 含むリン酸バッファー食塩水(PBS)とともに−夜インキユベートし、次にP BS中で洗浄した。プロットは、IL−2抗体と37°Cて2時間インキュベー トし、次に、0.05%Tween −20を含むPBS中で5分ずつ3回洗浄 し、最後に西洋ワサビペルオキシダーゼ(HRP)−結合ヤギ抗ウサギIgGと ともに室温で2時間インキュベートした。免疫反応性バンドの可視化は、E C L (Amersham)によって達成された。
結果は図1に示されている。図1において、レーンl、 Ca”の存在下でhl L−2とインキュベートしたCM;レーン2. ca”″の不在下でhIL−2 とインキュベートしたCM:レーン3. Ca”+の存在下でのCMのみ;レー ン4. Ca”の不在下hlL−2のみ。分子量のマーカーは同じゲル上で電気 泳動にかけ、それらの位置を示しである。hIL−2のみを含むスロットにおい ては、1つの15kDaの免疫反応性バンドだけが見出された。CMとインキュ ベートした後、元のTL−2化合物の2倍の分子量をもつさらなるIL−2免疫 反応バンドを検出することが出来た。これらの結果から、再生中の神経がIL− 2を2量化する機構を存している可能性が有力となった。高い分子量のIL−2 免疫反応性混合物は、Ca”をインキュベーション混合物に加えなかったとき( 図1.レーン2)は観察されず、2量化の過程は、Ca”−依存酵素によって媒 介されていることが示唆された。
例2.魚の視神経中のトランスグルタミナーゼの免疫反応性は傷害後に上昇する これらの知見にかんがみて、IL−2を修飾する原因となる作用体は、傷害後、 選択的に上昇し、その酵素の効果は、IL−2分子の2量化を達成することであ るという可能性を考えた。酵素トランスグルタミナーゼは、有力な候補と考えら れた。それは、蛋白質の架橋結合に関与することが知られており(Greenb ergら。
1991);さらに、再生中の魚の視覚神経において、トランスグルタミナーゼ を暗示する活性が上昇していることが提案されたからである(Chakraba rtyら。
1987)。
抗トランスグルタミナーゼ抗体は、ウシ血清アルブミンに結合した10個と14 個のアミノ酸からの合成ペプチドの各々に対して、ウサギにおいて発現された。
配列が、 Asn −Ser −Lys −Leu−Thr −Lys −Lys −Ly s −Lys −Lysのペプチド、または、 Lys −Lys−Val −Lys −Thr −Gly −Gln −Cy s−Trp−Val −Phe−Ala−Gly−Val は、他の種と組織のトランスグルタミナーゼの既知配列に相当している。アミノ 酸14個よりなるペプチドは、トランスグルタミナーゼの活性部位を表している 。
ウェスターンプロット分析によって、再生中の魚の視覚神経に55kDal−ラ ンスグルタミナーゼ免疫反応バンドの存在が確認された。例1に記述したように ゲルをプロットした。CM(20Mg)と再生視覚神経の高速遠心分離上清(H SS−C、16μg)と正常の非傷害神経の高速遠心分離上清(HSS−N、2 0Mg)を、5DS−PAGE (10%アクリルアミド)上で電気泳動にかけ た。
プロットを、上述の保持された14個のアミノ酸からなるペプチドに対して調製 された抗体と室温で2時間インキュベートした。そして、次に0.05%のTw een 20を含むPBS中で5分間ずつ3回洗浄した。最後に、プロットは、 HRP−結合ヤギ−抗体と37°Cで2時間インキュベートした。可視化は、E CL(Amersham)によって行われた。
結果は図2に示しである。図中:レーンズ: I、CM; 2.HSS−C;  3゜HSS−N055−kDaの免疫反応バンドは、CMとHSSにおいて観察 された。
濃度計による分析から55−kDa免疫反応性バンドは、HSS−Nにおけるよ りもHSS−Cにおいて3倍高いことか明らかになった。
例3.魚の視覚神経グルタミナーゼの精製このトランスグルタミナーセ免疫反応 性蛋白質か観察されたIL−2の修飾の原因であることを確かめるために、それ を以下の如く精製した:コイ(CYprinuscarpio)の視覚神経(n =60)を破砕傷害した。6−7日後に摘出し、1. 5mM CaCl 2.  I mMスペルミジン、25 tt g/mlアプロチニン、25 μg/m lのロイペプチド、および5μg/mlペプスタチンを含む、pH7,4の10 蘭トリス−HClのバッファー中でホモジナイズした。ホモジネートに蔗糖を加 えて最終濃度0.25Mを得た。4°C1150,000gにおいて、1時間遠 心分離した後、高速遠心上清(HSS)を集め、その蛋白含量を、Bradfo rd法によって定量した。
HSSを次にアガロースと結合させた、ポリーL−リジン(PLL)のアフィニ ティーカラムを通して溶出し、得られた溶出液(溶出液PLL)を、トランスグ ルタミナーゼの保存された14個のアミノ酸からなるペプチドに対して上述の如 く調製され、アフィニティで精製したウサギの抗体のさらなるアフィニティーカ ラムにかけた。結合した物質を、カラムがらpH2,7の0.2Mグリシンで溶 出し、IMI−リスpos、0で中和し、それらの蛋白含量を定量した(溶出液 TGAb)。精製段階は表1に要約されている。
点−よ 魚の視覚神経のトランスグルタミナーゼの精製溶出液PLL 1. 8 7.  8 溶出液TG Ab O,0043500トランスグルタミナーゼアフイニテイー カラムから溶出された蛋白質を、それらの純度を確かめるために10%5DS− PAGEにかけた。図3は、魚の視覚神経トランスグルタミナーゼ(TO,)の 段階的精製を示す5DS−PAGEである。各段階の後に得られた調製物を5D S−PAGEにがけ、分析された蛋白質の可視化のために銀染色を行った。レー ンズ: 1. HSS ; 2. Elu−PLL;3.Elu−TG Ab、 示されているように、最終精製段階の後に55kDaの単一バンドか得られた。
酵素TG、はまた、再生中の魚の視覚神経のならし培地から、アガロースに結合 させたPLLのアフィニティーカラムに適用することにより、そして、ホモジネ ートについて上述したように、溶出液を、抗体によるさらなるアフィニティーカ ラムにかけ、溶出することによって精製することができる。
例4.TO,によって媒介されたプトレッシンのカゼインへの組み込み放射活性 プトレッシンのある担体蛋白質への組み込みは、トランスグルタミナーゼファミ リーの酵素のアッセイの特徴である。カゼインやウシ血清アルブミンのようなり ジン残基を存する担体蛋白質は、すべて、アッセイにおいて使用することが出来 る。
本例においては、神経由来のトランスグルタミナーゼの活性の特徴は、N、N− ジメチルカゼインへの(”C)プトレッシンの組み込みによって測定された(C hakrabartyら、1987)、例3において、TO−Δbアフィニティ ーカラムからグリノンで溶出された精製TGM酵素を、N、 N−ジメチルカセ イン(1mg/ml)の存在下で2時間透析を行ってから反応8合物に加えた。
反応は、粗TG、(0,7−7−1O0の添加によって開始され、続いて37° Cで20分間インキュベーションを行い、水冷したトリクロロ酢酸(TCA;最 終濃度、5%)の添加によって終結させた。TGMの比放射能は、502000 ±115000((”C)ブ1−レッジン/ug蛋白質;cpm) (n=3.  2ツの精製、3アツセイ)である。
酵素活性は、温度、pH及び基質濃度に関して滴定された。図4Aど4Bにそれ ぞれ示されているように、TG、の最適活性は、pH9附近にあり、56°Cに 見出された。陽は、基質濃度の関数として、活性の滴定を行って計算され、5. 5×10−7Mであることが見出された。滴定は、TG、の存在下におけるカゼ インへの(”C)プトレッシンの組み込みを測定することによって行われた。
例3の精製酵素がI L −2を2量化する能力か検討された。本実験において は、fit CMではなく、精製されたTGMか使用されたことを除けば、ヒト 組み換え体IL−2(111L−2)を例1において記述されたようにインキュ ベートシた。
対照として、hIL2、または精製酵素TGMを、別々に同しバッファー中でイ ンキュへ−1−した。インキユベーシヨンは、すへて、5閘のCa 24及び熱 て不活性化した0 3%のウソ胎児血清(Fe2)の存在下で行われた。
インキユベーシヨンのL混合物を、ウェスターンプロット分析に適用した。
分離は、5DS−PAGE (12%アクリルアミド)」二で行われ、続いて2 時間、200mAにおいてニトロセルローズFへブロッティングした。次に、ニ トロセルローズをFBS中で洗い、最初に596のミルクを含むFBS中で4° Cで一夜インギュへ−1・し、次にヒ1−IL−2に対して発現されたウサギ抗 体とともに37°Cて、そのi!、さらに2時間インキュベートし、0.05% Tweeロー20を含むFBS中で3回洗浄した。最1&の洗浄の1&、西洋ワ サヒペルオキシダーセと結合させたヤギ抗−ウサギ抗体(HRP−GaRb)と 共に室温でさらに】 1量2時間インキュヘーンヨンを行い、続いて、Twee n −20を含むPBSで3回洗浄し、ウェスターンブロッティングの検出試薬 (ECL、 Anxrsham) 中で1分間インキュベートし、風乾し、フィ ルムに暴露した。結果は図5に示されている。図中:レーンズ;I、tf4製T G、プラスhIL−2,2,hIL−2のみ、3.TG。
のみ。
図5に示されているように、元のIL−2に加えて、30kDの高分子量のIL −2免疫反応性バンドが得られた。濃度計による分析からこれらの条件下でIL −2の約25%が2量化したことが明らかとなった。
2量化の生物学的意義を確かめるために、我々は、結果として生じた2量体IL −2が、希突起膠細胞に対して細胞毒性があるかどうかを検討した。hlL−2 (100U/ml、または10 U/mlにおける)を精製TG、酵素とインキ ュベートし、次に、反応混合物をラットの脳の希突起膠細胞の増強培養に適用し た。
対照培養は、無処理希突起膠細胞、及びXo o U/mlと10 U/mlの hlL−2゜及び精製酵素に別々に暴露された希突起膠細胞からなっていた。
新生ラットの脳に由来した増強された希突起膠細胞は、Bottenstein と5ato。
1979によって記述されたように調製され、PLL(20μg/μm)(シグ マ)でコートされたウェル中に接種された。72時間後に、接種された細胞をT G、単独、TGMとあらかしめインキュベートしたhIL−2、またはhlL− 2単独を含む種々の調製物で処理した。2つの異なる濃度、l OU/mll! :100 U/mlにおけるhlL−2を一定量のTG、とインキュベートした 。細胞毒性活性(生存細胞の数による)は、比色MTT (シグマ)アッセイに よって評価された(T、 Mosmann、! 983. J、 Immuno l、 Meth、65 :55−63)o諸種の調製物と48時間インキュベー ションした後、MTT(10μf、5■/ml)を3時間加え、次に、培地を除 き、100μlのイソプロパツール中0.04MHClを加えた。結晶が全部溶 解するまで、細胞を静かに振盪した。それらの吸光度は、参照としての630n mにおける吸光度に対する540nmにおいて記録した。
結果は、図6A−Dに示されている。顕微鏡写真は、MTT染色後の種々に処理 した培養物を示す。B、hlL−2のみ(1001量ml)で処理した培養物; C,TG、のみて処理した培養物;D、hlL−2(100U/ml)と酵素的 に産生じたhlL−2を含むTGMの混合物で処理した培養物。図6においてみ られるように、酵素的に産生された2量体のH,−2を含む反応混合物で処理さ れた希突起膠細胞の培養物のみか細胞毒性を示した。図5に示された結果から、 2量体IL−2を含む反応混合物においては、IL−2の25%が2量体であり 、残りは単量体であるように思われる。したがって、100 U/mlの単量体 が細胞毒性を示さない条件下で、2量体形の250量mlのIL−2は細胞毒性 を示すのに十分であると思われる。
増強させた希突起膠細胞の調製のためには新生ラットの脳(生後2日)を摘出し く2mlのLeibowi tZ培地中に2つの脳(L−15) ;Gibco  )そして1mMのエチレンジアミンテトラアセティツクアシッド(EDTA) を含むDMEM (Ca”とMg ! +を含まない)中に、3 x l O’  U/mlのトリプシン(シグマ)によって化学的に解離させた。機械的解離は 、トリプシン溶液で、37°Cで10分間インキュベーションする前に行った。
次に、細胞を1mlの74 U/ml DNアーゼ(シグマ)、5200 U/ mlの大豆トリプシン(シグマ)、及び3mgのBSAを含む15m1のコニカ ルチューブに移し、室温で1分間インキュベートし、10m1の培地に加え、続 いてDEME中3回洗浄した。最後の洗浄の後、細胞を5−10%ウソ胎児血清 (FBS;シグマ、56°Cで30分間加熱により不活化した)を含むl Om lDMEM中に懸濁させ、メツシュを通過させ、あらかじめ20μg /mlの ポリーL−リジン(PLL、Mwl ooooo 、シグマ)で、37°Cで一 夜コートした85庇2のフラスコ(Nunc)に接種した。細胞接種後の最初の 24時間で培地を交換し、その後は、2−3日毎に1回培地交換を行った。接種 8日後に細胞を振盪しなから4−6時間インキュベートし、上溝を取除き、残り の細胞を、数時間10m1の培地(DMEM+5−10%FBS)中でさらに数 時間インキュベートし、−夜振盪した。振盪によって除去された細胞を集め、遠 心分離し、次にペレットとなった細胞をl−2m1の血清を含まない培地中に再 懸濁した。このようにして得られた増強された回収希突起膠細胞を、あらかじめ PLL(20μg/ml)でコートされた96−穴のプレート上に接種した。細 胞を100μlの限定培地(Bottensteinと5atoの限定培地に対 するRaffによる改変培地ともに接種した)。48−72時間後に接種した細 胞を上述のように処理した。
30匹の成熟(12−14週1frt+) Sprague−Dawley ( S P D)ラットにおいて、損傷を与えた前1麦の視覚経路における変化をオ ンラインモニターするために、視覚野皮質中に電極を埋め込んだ。麻酔ラット( Rampon、 Vetalar )を、小動物用の定位固定装置に固定した。
そして露出した頭蓋骨にドリルで2つの穴をあけた。
皮質の損傷を最小限に止めるために、硬膜は傷っけないようにした。鼻骨の上ま であけた1つの穴は、基準電極部位として使用した。2つ目の穴は、前項−8n wn側方3nwnのOCI領域においてあけた。電極は、ねじに接続された金の 接触ピン(Wire−Pro、 Inc、)であり、これを穴の中にねじ込み、 アクリル酸セメントで頭蓋に接着した。フィールド電位は、最初に正常神経にお いて記録をとり、次に、傷害後は、ストロボスコープによる刺戟で誘発させ(キ セノン閃光管4w/秒。
■−2m秒の持続時間、0. 3Hz)、1,000倍に増幅しくAMシステム 、マイクロ電極増幅器、Model l 800) 、デジタル化した(12ビ ツト、500サンプル/秒) (National Instruments、  Board MIOl 6−9とLab View2.2. I Data  Acquisition とManagement System) o視覚誘 発電位(VEP)の記録中は、反対側の眼には常に覆いをした。電極を埋め込ん だ1週間後に、左側の視覚神経を神経鞘を開いて露出した。先端が200μmで 、なめらかに切れ味を鈍くした刃を存する特別にデザインされたガラスのプロー ブにより、神経全に切断し、TGMを含まないか、含む2μlのバッファー(そ れぞれ、対照とTG、処理と呼ばれる)溶液を、ガラスのピペットで傷害部位に 注入した。手術と処置と記録については、2重盲検の手順に従った。使用された TGMは、例3にしたがったCMから精製したTGxであった。
30匹の動物のうち、損傷を与えた1週間後に、恐らく不完全な切断を反映する 残存VEP活性を示す8匹を実験から除き、10匹のTG、処置動物、及び12 匹の対照動物を、その後の実験のために残した。損傷を与えた6週間後に、残っ た22匹の動物についてVEP応答を再び記録した。VEPは、2つのパラメー ターによって特徴づけられる。すなわち、最初の負のピーク反応の潜伏期と振輻 である。このオンライン実験においては、1週間後に応答がなかったので、追跡 検討のために残っていた神経の傷害を受けたTG、処理の10匹の動物のうち、 7匹が機能回復を示した(表2)。1週間後に、残された12匹の対照動物にお いては、5週間後に回復は認められなかった(表2)。
TG、処理の傷害を受けた神経における大抵の場合の活性のピークは、未傷害の 神経のそれらに比へて、振幅と潜伏期の両方において有意な差をもってシフトが 起きているように思われた(表3)。TG、処理傷害神経における振幅は、正常 神経におけるよりも常に小さいけれども、恐らく一次標的(外側膝状核)におけ るぬけた部位への樹状分岐、あるいは誘発反応において関与している神経伝達物 質の性質と量の変化のために、予想よりも高かった。
図7A−Cは、SPDラットのTG、−処理傷害神経における機能活性のオンラ イン記録の典型的な結果を示す。VEP応答を傷害前(パネルA)と傷害の1週 間後と、6週間後(それぞれ、パネルBとC)に記録した。傷害の1週間後には 、VEPL?答は検出されなかった。しかし、6週間後には正のVEP活性が記 録された。ピークは、傷害前の状懸に比べてシフトしていて、潜伏期がより長く 、振幅はより小さかった。図8A−Cは、典型的な対照動物(バッファー処理) の記録を示す。図は、傷害前(パネルA)、傷害の一週間後、及び6週間後(そ れぞれ、パネルBとC)に記録されたVEP応答活性を示す。VEP応答は、傷 害の6週間後においては検出できなかった。
表2 個々のTG、4処理の傷害及び対照動物のVEP応答。各動物のVEP応答を、 傷害6週間後に記録した。最初の負のピーク応答の潜伏期間と振幅が示されてい る。これらの動物は、すへて、傷害の1週間後にVEP活性の完全な不在を示し た。
処 理 潜伏期間(m 5ee) 振幅(μV)対照(n=12) 0 0 表3 TG、−処理傷害及び無傷の神経におけるVEP応答の特徴。平均の潜伏期間と 活性の最初の負のピークの振幅変が提出されている。ANOVA、1因子分析は 、@DF=l、F=34.018.p=Q、ooo 1.”DF=1゜F=93 .101.p=Q、oootを生じた。Fisherによる比較により、95% における有意差が明らかとなった。
無傷の神経 39.7±1.4 131.8±8.7 13この実験は、それら 自身の変質した環境内において、恐らく成長を容易にする処理の後、成熟動物の 切断されたCNS神経における機能の回復を示す(Lavieら、+990)。
他の研究は、これまでのところ、生理学的回復が起ることなく、それら自身の環 境内において、CN5O軸索の成長を達成した。このようにして、例えば、唾乳 動物のミニリンと関連した阻害剤に対する抗体を産生ずるバイブリド−マノ使用 か、を髄内の再成長(Schnel lとSchwab 、l 990)を促進 することか示された。同様に、胎児の星状膠細胞でコートされたミリボーア移植 体が、破壊された背部のルート軸索の成熟咄乳動物のを髄の灰白質への成長を促 進した(Rudgeら、+990)。新たに成長する哺乳類の軸索の生理学的活 性が、神経自身の環境内での成長の結果としてではなく、神経自身の成長を敵視 する環境が、移植した末梢神経のブリッジによって置き換えられた後示された。
この結果、移植体の長さに沿って脳まで、全通のりにおいて、軸索の成長を生し た。上位シナプス丘が見出されたか、軸索は、標的CNS組織内の限られた距離 しか貫通しなかった(Kirsteadら、l 990 : Aaguayo  ら、1990aと1990b)。
本実験においては、TG、酵素の局所的投与の後に、機能恢復が起り、この酵素 は、自然発生的に再生しつつある神経系において、傷害後単離された。再生中の 魚の視覚神経から単離された本酵素は、in vitroでIL−2を2量化し 、希突起膠細胞に対して細胞毒性を存するようにその特性を変える。本実験にお いては、活性なIL−2の2量体が、in vivoにおいて形成され、傷害後 間もなく、少くとも傷害の部位のごく近傍において、酵素的に産生された2量体 によって、成熟希突起膠細胞の除去が、成長を促進するかもしれないという仮定 に基いて、TG、をin vivoて適用した。しかし、酵素TG、の活性の他 の機作も除外すべきでない。
VEP応答は、網膜から脳皮質に至るまでの視覚的システムの完全性を示唆する 客観的生理学的パラメーターである。傷害の1週間後には検出されなかったが、 5週間後には存意な活性が記録されたという我々の知見がら見ると、VEP応答 は、軸索の成長と再結合の結果であると仮定することは理に適っている。その上 、TGMで処理された神経の大部分において、潜伏期間が、無傷の神経に比べて 延長され、応答が、標的に再分布する新たに成長しつつある(髄鞘がない)軸索 の結果であるかもしれないという概念を、さらに支持している。
例8.線型2量体TL−2の調製 線形2量体IL−2の蛋白質を、ウィルス発現ベクターを使用することによって 構築し、感染細胞の培地中に大量の線形IL−2の2量体が発現できるようにな った。
この実験においては、以下の実験的手順か使用された。
8.1 リンパ球とRNAの調製 ヒトリンパ球を単離し、IL−2mRNAの量を最大にするように刺戟した。
末梢血をヘパリンで処理した60−mlの注射筒に集め、等量の燐酸バッファー 食塩水(RBS)で希釈した。次に混合物を、1.077g/mlのPerco ll溶液(49,2% Percoll 、I 50mM NaC1)の上に重 層し、400xg、4°Cで25分間遠心分離した。リンパ球に富んだ軟膜を、 ガラスのPa5teUrピペツトで集め、PBS中で2回洗浄した。リンパ球の 2X10’細胞/mlを平板にまき、RPMI−1640(Gibco)、2% 熱不活性化ウつ胎児血清(IFC3)、100 U/mlペニシリンとO、I  mg/mlストレプトマイシン(シグマ)、及び5×10−’Mβ−メルカプト エタノールからなる完全培地中lμg/mlのビーナツツ赤血球凝集素の存在下 で3日間インキュベートした。次に、細胞を洗浄し、完全培地中2XIO’細胞 /mlにおいて新しいフラスコ上に平板にまき、lμg/mlのPHAと10量 g/mlホルボール12−ミリステート13−アセテート(PMA)で3時間刺 戟した。全細胞RNAを、Biotec Laboratoriesキットの助 けをかりて、RNA zol B法(Chomczynski と5acchi  、1987)によって単離し、260/280量mにおける吸光度で定量した 。
8.2 ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)と配列分析PCRsは、Gene A mpキット(Cetus、USA)の助けを借りて行った。全ヒトリンパ球RN A(lμg)を42°Cで15分間、PCRバッファー(最終的にIX)、5m M MgCl2.IU/ul RNアーゼ阻害剤、50μmolの特異的下流の プライマー、及びIn+IJの各dNTPとともに、全反応容量20μlで逆転 写酵素反応を行った。逆転写酵素を熱で不活性化した後、反応混合物に、50μ molの下流のプライマー、100100pの上流のプライマー、PCRバッフ ァー(最終的にIX)、2m!il MgC1t溶液、そして、2. 50ta q DNAポリメラーゼを加えることによって100μlとした。最初のPCR サイクルを45℃で1分間、72℃で1分間、及び94°Cで1分間行った。5 5°Cにおいて30秒、72℃において1分、そして94°Cにおいて1分間の 各30サイクルがこれに続いた。
cDNAsの両端が完全に埋められ、このようにして制限酵素での適切な消化を 促進することを確実にするために(もし反応が増幅したDNAから出発したなら ば、30の各サイクルは、非特異的増幅バンドが除去できるように、94°Cで 1分間、そして72°Cで1. 5分間継続した)、30サイクルの終りに、7 2℃において5分間の余分の処理を加えた。PCRの産物を、適切に消化された ブルースクリブt−KS−ベクターに連結した。連結されるべきDNA5の各々 (10量g)は、65℃で5分間加熱され、次に、連結バッファー(最終的にl ×。
Stratagene)と5UのT4DNAリガーゼ(Stratagene) とともに全反応容量が10μlで室温で15分間インキュベートした。連結は、 15°Cで一夜インキユベーションすることによって起った。組み換え体は(確 かな反応能のある細胞であるEpicurian coliに、S t ra  tagene)クローニングされ、アンピシリンを含むプレート上で一夜の成長 のため平板にまかれた。陽性のクローンは、ミニスケールDNA調製のための( Sambrookら、1989)アルカリ法に続く、制限酵素分析とゲル電気泳 動によって明確にした。陽性クローンは、5equenaseキツト(USB) の助けをかりて、Sangerのチェインターミネータ−法によって配列を決定 した。
8.3 細胞のトランスフェクション、ウィルスベクターの発生と蛋白質抽出ウ サギの皮膚(R3)細胞とアフリカミドリザルの腎臓(Vero)細胞を、10 %IFC3,1%グルタミン、及び1%ペニシリン−ストレプトマイシンを補添 したDulbeccoの改変イーグル培地(DMEM)中で成育させた。R3細 胞を、カルシウムホスフェート法(Grahamとvan der Eb、19 73)によって、そしてその後、グリセロールショック(Parkerと5ta rk 、1979)をがけて20μgのpCB−IL−2ダイマー(以下に記述 された)をトランスフェクトさせた。
10から20%の範囲のトランスフェクションの効率は、10μgのpCB−I L−2ダイマーと10μgのX−galプラスミドDNAとともにコトランスフ ェクトされた細胞中の細菌のβ−ガラクトシダーゼ(Sanesら、1986) の組織化学的検出によるプレートあたりの青色細胞数/全細胞数に基づいて決定 された。
37°Cと5%CO□の雰囲気下で一夜インキュベーションを行った後、培地を 除去し、細胞を温度感受性I(SVI (Grahamとvan der Eb 、1973) t sK株(Davisonら、1984)で感染の多重度0.  1プラ一ク形成単位(pfu)/細胞数で重感染させた。31.5°Cて1.  5時間インキュベートした後、細胞を1%IFC8を補添したPBSて2回水 洗シタ。ソシテ、DMEM/196、IFC3/1%ペニシリン−ストレプトマ イシン/1%グルタミン中において同じ温度でインキュベートした。
通常、重感染の2日後であるが、細胞のすへてか細胞変性効果を示したとき、ウ ィルスのストックを収穫した。培地中の集められた細胞をlooogで5分間遠 心分離し、ペレットをウィルスバッファー(150量MNaC1/20mM)リ ス、pH7,5)中に再懸濁させた。懸濁物を、−70″Cて急速に凍結し、3 7°Cで解凍しく3回繰返した)、そして、次に、欠陥性ウィルスの異なる希釈 において、Vero細胞を感染するのに使用した。37°Cにおいて(tsKに 対しては非許容温度)−夜インキユベートした後、放出された合成蛋白質を含む 培地を集め、細胞を10rrMトリス、pH7,5,150mM NaC1、1 %Triton、1mMEDTA、1− スペルミジンとプロテアーゼ阻害剤( 25μg/mlリューベブチン、及び5μg/mlのペプスタチン)中で、4℃ で2時間インキュベーションすることによって抽出した。その後、上清を採取し た。その結果得られた産物を、感染細胞の培地/抽出物中のTL−2の2量体蛋 白質の発現を確認するために、ウェスターンプロット解析(Eitanら、+9 92)にかけた。
8.4 ヒ1iL−2cDNA産物の構築ヒトリンパ球から誘導されたIL−2 cDNA配列(Taniguchi ら、1983)をPCRに対する最適プラ イマーの選択において役立つプライマーデザイナ−プログラムにかけた。平行し て、本配列をクローンマネージャープログラムにかけ、我々がIL−2遺伝子に 存在しない制限酵素部位を検出することができるようになった制限地図を生じた 。これらの部位を、プライマーの両端に加えた。
我々は、次に2つのPCRsを行った:反応Aは、すべての翻訳されたコドンを 含むが、停止コドンがないように、最後の翻訳コドンの直前で停止した:反応B の産物は、最初の翻訳コドンて出発したが、停止コドンが含まれるように停止部 位の向う側で終った。2つのプライマーのセットとPCRsが、図9において説 明されている。反応へのための下流のプライマー、反応Bのための上流プライマ ー上に、遺伝子組み換えによって導入された制限酵素部位は同じであり、したが って、AとBの産物のフレーム内で、そして適切な配向における融合による2量 体cDNAの構築か出来るようになった。制限酵素部位が加えられたので、産物 への最後のコドンと産物Bの最初のコドンの間に6個の塩基があり、その結果、 接合部位において2個のアミノ酸の添加が起った。我々は、2量体におけるIL −2単量体分子のそれぞれに対して、2つの余分なアミノ酸の寄与は最小限であ ろうと期待する。
8.5 PCR産物の配列分析 PCR産物か発現実験において使用されたので、PCR過程を通じて突然変異が 導入されなかったことを確認することが重要であった。各PCR型の(上の8. 2において記述されたように)3つの陽性で適切に消化されたクローンが選ばれ て、配列分析が行われ、各セットのクローンの1つが、突然変異を起さず、正し い配列を発現していることが見出された。これら2つのクローンが、線形IL− 22量体の構築に選ばれた。
8.6 欠陥ウィルスベクターにおける線形ダイマーの構築ここに用いられた欠 陥ベクターの原型(pCB;図10)は、H3V1開裂/パッケージングシグナ ル(H3Va)を含むpRB3119がらの断片、DNA1111 (H3V  o口)のHSV起点を含む断片、サイトメガロウィルス(CMV)プロモーター 、1acZ遺伝子、及びSV40ポリアデニル化シグナル〔ポリ(A)′″シグ ナル〕含むpcDNA lacからの断片を含む。これらの配列が、β−ラクタ マーゼ遺伝子(Amp” )とDNA複製の細菌の起点(Col El ori )を含むアンピシリン抵抗性プラスミドpT7−3に挿入された。最初の段階と しては、Iac Z遺伝子をベクターから切出した。これは、Hind [[[ でベクターを線形化し、続いてPSt rで部分消化し、Geneclean  IIキット(BIO101)の助けを借りて、アガロースゲルから正しいベクタ ーバンドを抽出することによって行われた。2つのPCR産物を3重連結におい て生じたベクターに連結させた(Aに続くBという正しい方向は、8.4におい て上に考察したように、2つの産物のあらかじめデザインされた相補的制限部位 によって決定された)。その結果得られた構築物であるpCB−IL−2ダイマ ーは、制限酵素分析の後、多量の規模のDNA調製(Cs CI ) (Sam brookら、1989)によって2重にチェックされ、ウサギの皮膚(RS) 細胞にトランスフェクトした。収穫されたウィルスのストックを用いて、上の8 .3において考察されたように、アフリカミドリザルの腎1al (Vero) 細胞の感染に使用された。
例9.線形の2量体TL−2の蛋白質産物の分析IL−2蛋白質は、成長しつつ ある細胞の培地中に放出されることが知られているので、上の例866において 得られた感染Vero細胞の培地を集め、線形2量体IL−2蛋白質の原料とし て使用した。平行的に、感染細胞中に合成蛋白質が保持されているか否かを決定 するために、細胞抽出物を調製し、同じ条件で検討した。2つの懸濁液を、ヒト IL−2に向けられたモノクローナル抗体の使用によるウェスターンプロット分 析にかけた(図11、左のパネル)。細胞の上清(レーンズl、3)と抽出物( レーンズ2,4)の2つの希釈物(1:3. レーンズ1. 3. 5.および l:9.レーンズ2. 4. 6)、及び欠陥ウィルスのみによって感染された 細胞から得られた上清(レーン5)と細胞抽出物(レーン6)が分析された。I L−2の免疫反応性バンドが検出されなかった欠陥ウィルスのみで感染された細 胞と対照的に(レーンズ5. 6)、上清(1,3)か細胞抽出物(2,4)の いずれかを含む4つのレーンは、すべてが特異的IL−2モノクローナル抗体と 免疫反応した約37kdのバンドを発現した。市販のヒト単量体のIL−2蛋白 質は、+4kdの分子量を存し、本発明において記述された′神経由来のトラン スグルタミナーゼによって、市販の単量体IL−2から合成された2量体蛋白質 は、分子量28kd(図11.それぞれ右のパネルのレーンズ2と1)であった 。10vitroてトランスグルアミナーゼと単量体IL−2によって合成され た2量体と対照的に、2つの異なる手順によって産生された2量体IL−2の間 の大きさにおける差は、感染性細胞における線形2量化蛋白質の翻訳後の修飾に よって説明できる可能性がある。上清(レーンズ、1. 3)は約44kd。
の余分なバンドを含んでいた。この余分なバンドも、蛋白質の培地中への放出を 通じて起った可能性があるグリコジル化、またはリン酸化のような、翻訳後の修 飾によって説明することができる。
例10.線形の2量体IL−2は希突起膠細胞に対して細胞毒性を有していない 次に、我々は、in vitrolH胞毒性に関して、この線形ヒトIL−2の 2量体が、本発明のトランスグルタミナーゼで2量化したヒトIL−2を模倣す ることができるか否かを見出そうと試みた。この可能性を検討するために、例9 においてウェスターンプロット分析について使用されたのと同じ試料、上清の同 じ希釈物からの部分量を、ラットの希突起膠細胞に適用した。
新生ラットの脳に由来した、増強された希突起膠細胞は、記述されたように調製 した(Bottensteinと5ato、1979)そして、あらかじめポリ ーI、−リジン(PLL)でコートされたガラスカバースリット上に接種された (Eitanら。
1992)。48時間後に、細胞を線形2i体蛋白質の部分量で処理し、細胞毒 性の程度を、比色法により評価した(Eitanら、+992)生存細胞の数に よって決定した。比色法によってアッセイされた成熟希突起膠細胞の数は、鎖状 2量体のいずれの希釈においても、または対照として使用したtsKにおいても 、対照として使用した未処理細胞(100%)と比較して減少しなかった(図1 2、左のパネル)。より高い蛋白質濃度においても(図12、左のパネル)減少 は検出されなかった。他方、IL−2様細胞毒性因子が同定された魚の再生視覚 神経から由来した水溶性物質は(Ei tanら、1992)、1nvitro て酵素的に合成されたヒト2量体IL−2と同様に、成熟希突起膠細胞の数の有 意な減少を起した(図12、右のパネル)。
側圧 IL−2依存性T細胞系を使用した線形2量体のIL−2生物活性の検出 線形2量体の希突起膠細胞に対する毒性がないことが、H3V1ベクターを経た 発現の結果としてIL−2蛋白質の活性の喪失によって起ったという可能性を除 外するために、我々は、線形2量体の活性評価を行い、T細胞系(CTLL−2 )に対するマイトジェンとして、単量体11−2を模倣するその能力を評価した 。このように、CTLL−2細胞を多穴培養プレート(2X10”細胞/100 μi’ RPMI、このRPMIは、10%IFC3,2蘭グルタミス及び0. 05d β−メルカプトエタノールを含む)に接種した。2−3時間後に、ウェ スターンプロット分析、及び細胞毒性アッセイのために使用されたのと同じ上清 の試料と同じ希釈(1:9)からの部分量を適用し、37°Cで一夜インキュベ ーションを行った。lμCiの〔3H〕チミジンを各ウェルに加え、さらに4時 間インキュベートした。インキュベーションの後、細胞を収穫し、チミジンの組 み込みを、cpmによって検出した。対照として使用されたtsKと対比して、 線形2量体の異なる濃度の添加は、用量依存的に細胞増殖を(図13、左のパネ ル)起した。観察された増殖は、対照として使用された市販の単量体によって起 された増殖よりも高くさえあった(図13、右のパネル)。
本実験は、得られた線形2量体IL−2産物は、翻訳産物であって、翻訳後のI L−2の修飾である酵素的に生じた2量体とは突起膠細胞に対する細胞毒性につ いて異なっていることを示している。線形2量体は、T細胞に対する細胞分裂促 進性に関して、単量体IL−2の既知のIL−2活性を保持しているが、希突起 膠細胞に対する細胞毒性を示さず、線形ダイマーのIL−2に、希突起膠細胞に 対する細胞毒性が欠けていることは、その調製中の生物活性の喪失によって起る のではないことが示唆されるか、希突起膠細胞に対する細胞毒性のための必要事 項を明らかに満していないその高次構造に関連している。
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Claims (39)

    【特許請求の範囲】
  1. 1.IL−2を、希突起膠細胞に対し、細胞毒性活性を有する2量体IL−2に 変換する傷害を受けた魚の視覚神経から得られる神経由来のトランスグルタミナ ーゼ酵素。
  2. 2.SDS−PAGEと銀染色によって決定される約55kDaの分子量を有す る請求項1に記載の神経由来のトランスグルタミナーゼ。
  3. 3.傷害後の魚の神経において、傷害を受けていない魚の視覚神経と比較して、 上昇濃度が検出される請求項1または2に記載の神経由来のトランスグルタミナ ーゼ。
  4. 4.IL−2を、希突起膠細胞に対して細胞毒性活性を有する2量体IL−2に 変換する請求項1から3のいずれかに記載の神経由来のトランスグルタミナーゼ 。
  5. 5.哺乳動物のIL−2を、希突起膠細胞に対して細胞毒性活性を有する2量体 IL−2に変換する請求項4に記載の神経由来のトランスグルタミナーゼ。
  6. 6.ネズミ組み換え体IL−2を、希突起膠細胞に対して細胞毒性活性を有する 2量体IL−2に変換する請求項5に記載の神経由来のトランスグルタミナーゼ 。
  7. 7.ヒト組み換え体IL−2を、希突起膠細胞に対して細胞毒性活性を有する2 量体IL−2に変換する請求項5に記載の神経由来のトランスグルタミナーゼ。
  8. 8.以下の特徴を有する神経由来のトランスグルタミナーゼTGM:(i)それ は、水溶性である; (ii)それは、再生中の魚の視覚神経から得られる;(iii)それは、免疫 由来のIL−2を、希突起膠細胞に対して細胞毒性活性を有する2量体IL−2 に変換する; (iv)それは、SDS−PAGEと銀染色によって決定されるように、約55 kDaの分子量を有する; (v)それは、傷害を受けた魚の視覚神経において、傷害を受けていない魚の視 覚神経と比較して、濃度の上昇が検出される;(vi)それは、トランスグルタ ミナーゼファミリーのアッセイの特徴として、担体蛋白質へのプトレッシンを組 み込む;(vii)それは、pH9と56℃において、プトレッシンの組み込み 活性が最適である: (viii)そのプトレッシンの組み込みにおけるKmは、基質の関数として計 算され、5.5×10−7である; (ix)それは、IL−2の2量化過程に関しては、Ca2+依存性酵素である ;(x)それは、トランスグルタミナーゼの2つの部位に相当するペプチドに対 して発現された抗体に関して、ウェスターンプロット分析において免疫反応性の バンドを示す。該ペプチドは、以下の配列のトランスグルタミナーゼの活性部位 に相当する14個のアミノ酸からなるペプチド:【配列があります】 と10個のアミノ酸からなる配列: 【配列があります】 から選ばれる。
  9. 9.哺乳動物のIL−2を、希突起膠細胞に対して細胞毒性活性を有する2量体 IL−2に変換する請求項8に記載の神経由来のトランスグルタミナーゼ。
  10. 10.ネズミの組み換え体IL−2を、希突起膠細胞に対して細胞毒性活性を有 する2量体IL−2に変換する請求項8に記載の神経由来のトランスグルタミナ ーゼ。
  11. 11.ヒト組み換え体IL−2を、希突起膠細胞に対して細胞毒性活性を有する 2量体IL−2に変換する請求項8に記載の神経由来のトランスグルタミナーゼ 。
  12. 12.IL−2を、トランスグルタミナーゼ酵素とともにインキュベートするこ とからなる希突起膠細胞に対して、細胞毒性活性を有する2量体IL−2の産生 のための酵素的方法。
  13. 13.IL−2を、請求項1から12のいずれかに記載のトランスグルタミナー ゼとインキュベートすることからなる希突起膠細胞に対して細胞毒性活性を有す る2量体の産生のための酵素的方法。
  14. 14.IL−2が、哺乳動物のIL−2である請求項13に記載の方法。
  15. 15.IL−2が、組み換え体IL−2である請求項13、または14に記載の 方法。
  16. 16.IL−2が、ヒト組み換え体IL−2である請求項13、または14に記 載の方法。
  17. 17.希突起膠細胞に対して細胞毒性活性を有する請求項12から16のいずれ かに記載の方法によって得ることができる2量体IL−2。
  18. 18.希突起膠細胞に対して細胞毒性活性を有する請求項12から16のいずれ かに記載の方法によって得ることができる哺乳動物の2量体IL−2。
  19. 19.希突起膠細胞に対して細胞毒性活性を有する請求項12から16のいずれ かに記載の方法によっても得ることができるヒト2量体IL−2。
  20. 20.組み換え体ヒトIL−2をトランスグルタミナーゼ酵素とインキュベート することによって産生される、希突起膠細胞に対して細胞毒性活性を有する、ヒ ト2量体IL−2。
  21. 21.組み換え体ヒトIL−2を、請求項8に記載の神経由来のトランスグルタ ミナーゼとインキュベートすることによって産生される、希突起膠細胞に対して 細胞毒性活性を有する、ヒト2量体IL−2。
  22. 22.以下の特徴を有し、希突起膠細胞に対し、細胞毒性活性を有する哺乳動物 の2量体IL−2: (i)それは、水溶性である; (ii)それは、IL−2の共有結合2量体である;(iii)それは、希突起 膠細胞系に対して選択的に毒性であるが、1型星状膠細胞や線維芽細胞のような 他の細胞に対しては毒性がない;(iv)その希突起膠細胞に対する細胞毒性活 性は、IL−2に対して発現された抗体によって中和される; (v)それは、トランスグルタミナーゼ酵素とインキュベートすることによって 、哺乳動物のIL−2から得られる;そして、(vi)それは、ウェスターンプ ロット分析によって決定される基質IL−2の約2倍の分子量を有する。
  23. 23.以下の特徴を有し、希突起膠細胞に対して細胞毒性活性を有する哺乳動物 の2量体IL−2: (i)それは、水溶性である; (ii)それは、IL−2の共有結合2量体である;(iii)それは、希突起 膠細胞系に対して選択的に毒性であるが、1型星状膠細胞や線維芽細胞には毒性 がない; (iv)その希突起膠細胞に対する細胞毒性活性は、IL−2に対して発現され た抗体によって中和される; (v)それは、神経由来のトランスグルタミナーゼとインキュベートすることに よって哺乳動物から得ることができ;そして、(vi)それは、ウェスターンプ ロット分析によって決定される基質のIL−2の約2倍の分子量を有する。
  24. 24.請求項1から8のいずれかの記載において請求されているトランスグルタ ミナーゼ酵素、または、神経由来のトランスグルタミナーゼと哺乳動物のIL− 2をインキュベートすることによって得られる請求項22または23に記載の哺 乳動物2量体IL−2。
  25. 25.以下の特徴を有し、希突起膠細胞に対して細胞毒性活性を有するヒト2量 体IL−2: (i)それは、水溶性である; (ii)それは、IL−2の共有結合による2量体である;(iii)それは、 希突起膠細胞系に対して選択的に毒性であるが、1型星状膠細胞や線維芽細胞に は毒性がない; (iv)その希突起膠細胞に対する細胞毒性活性は、IL−2に対して発現され た抗体によって中和される; (v)それは、トランスグルタミナーゼ酵素とインキュベートすることによって 、ヒトIL−2から得ることができる;そして、(vi)それは、ウエスターン プロット分析によって決定されるように、約30kDaの分子量を存する。
  26. 26.以下の特徴を有し、希突起膠細胞に対して細胞毒性活性を有するヒト2量 体IL−2: (i)それは、水溶性である; (ii)それは、IL−2の共有結合のダイマーである;(iii)それは、希 突起膠細胞系に対して選択的に毒性であるが、1型星状膠細胞と線維芽細胞のよ うな他の細胞には毒性がない;(iv)希突起膠細胞に対するその細胞毒性活性 は、IL−2に対して発現された抗体によって中和される; (v)それは、神経由来のトランスグルタミナーゼとインキュベートすることに よってヒトIL−2から得られ;そして、(vi)それは、ウェスターンプロッ ト分析によって定量されるように、約30kDaの分子量を有する。
  27. 27.組み換え体ヒトIL−2を、請求項1から8のいずれかの記載において請 求されているトランスグルタミナーゼ酵素、または神経由来トランスグルタミナ ーゼとインキュベートすることによって得られた請求項25または26に記載の ヒトの2量体IL−2。
  28. 28.哺乳動物の中枢神経系の傷害神経の再生を誘発し、促進するための請求項 17から27のいずれかに記載の2量体ダイマーの使用。
  29. 29.哺乳動物の傷害された中枢神経系の再生を誘発し、促進するためのトラン スグルタミナーゼ酵素の使用。
  30. 30.哺乳動物の中枢神経系の傷害を受けた神経の再生を誘発し、促進するため の、請求項1から11のいずれかに記載の、神経由来のトランスグルタミナーゼ 酵素の使用。
  31. 31.哺乳動物の中枢神経の傷害を受けた神経の再生を誘発し促進するための希 突起膠細胞に対して細胞毒性活性を有する酵素的に産生される2量体IL−2を 活性成分として含む医薬組成物。
  32. 32.請求項23または24に記載の哺乳動物の2量体IL−2からなる請求項 31に記載の医薬組成物。
  33. 33.請求項25または26に記載のヒト2量体IL−2からなる請求項31に 記載の医薬組成物。
  34. 34.哺乳動物の中枢神経系の傷害細胞の再生を誘発し、促進する医薬組成物の 調製における請求項17から27のいずれかに記載の2量体IL−2の使用。
  35. 35.哺乳動物中の中枢神経系の傷害神経の再生を誘発し、促進する薬物組成物 の調製物のための、請求項25または26に記載のヒト2量体IL−2の使用。
  36. 36.哺乳動物における中枢神経の傷害神経の再生を誘発し、促進するための医 薬組成物の調製のための請求項25または26に記載のヒト2量体のIL−2の 使用。
  37. 37.哺乳動物における中枢神経系の傷害神経の再生を誘発し、促進する活性成 分として、トランスグルタミナーゼを含む医薬組成物。
  38. 38.哺乳動物における中枢神経系の傷害神経の再生を誘発し、促進する活性成 分として、神経由来のトランスグルタミナーゼを含む医薬組成物。
  39. 39.請求項1から11のいずれかに記載の神経由来のトランスグルタミナーゼ からなる請求項37、または38に記載の医薬組成物。
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