JPH0651012U - リレーパネル - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】新しいリレーに仕様変更があった場合、そのリ
レーに対応する分割パネルを選択してパネル本体に装着
することにより、パネル本体を複数の仕様に対応できる
リレーパネルを提供することにある。 【構成】パネル本体１の前面に複数個のパネル装着部２
を設け、これらパネル装着部２に、前面に複数種類のリ
レー１１の端子配列に対応する複数種類のコネクタ５を
有する分割パネル３を着脱可能に設けたことにある。リ
レー１１の種類に対応した分割パネル３を選択してパネ
ル本体１のパネル装着部２に分割パネル３を装着し、こ
の分割パネル３に対してリレー１１を装着する。新しい
リレー１１に仕様変更があった場合、そのリレーに対応
する分割パネル３を選択してパネル本体１に装着するこ
とにより、パネル本体１を複数の仕様に対応できる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、バスやトラック等の車両に搭載される電装品のリレーパネルに 関する。

【０００２】

【従来の技術】

バスやトラック等の車両においては、前照灯、車内灯のオン・オフやドアロ ック、パワーウインド等の駆動源をオン・オフするためにリレーが用いられてい る。したがって、一車両には各種電装品をオン・オフするために複数種類のリレ ーが搭載されており、これらはリレーパネルに集中的に設けられている。

【０００３】 すなわち、従来のリレーパネルは、合成樹脂材料によって成形されたパネル本 体に複数のコネクタが一体に設けられており、これらコネクタにリレーの端子を 接続することにより、リレーをリレーパネルに対して固定するとともに、ターミ ナルに対して電気的に接続している。

【０００４】 ところが、リレーは電装品の種類によってその本体の大きさ、形状がまちまち であり、またリレー本体から突出する端子の極数、配列が異なる。したがって、 リレーパネルにはリレーの種類に対応した複数のコネクタが設けられ、これらコ ネクタにリレーを選択的に装着している。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、従来のリレーパネルは、パネル本体に複数種類のコネクタが 一体に設けられている。したがって、車種によってリレーの種類が増減したり、 リレーの大きさや形状が変更した場合にはリレーパネルを新しく作り直さなけれ ばならない。

【０００６】 リレーパネルは、合成樹脂材料によって成形されているため、リレーパネルを 新しく作り直すには成形用金型を新作する必要があり、コストアップの原因とな っている。

【０００７】 この考案は、前記事情に着目してなされたもので、その目的とするところは、 リレーの大きさや形状あるいは端子の極数、配列が異なってもリレーパネルのパ ネル本体を作り直す必要がなく、複数種類のリレーに対応できるリレーパネルを 提供することにある。

【０００８】

【課題を解決するための手段】

この考案は、前述した目的を達成するために、パネル本体の前面に複数個の パネル装着部を設け、これらパネル装着部に、前面に複数種類のリレーの端子配 列に対応する複数種類のコネクタを有する分割パネルを着脱可能に設けたことに ある。

【０００９】

【作用】

リレーの種類に対応した分割パネルを選択してパネル本体のパネル装着部に 分割パネルを装着し、この分割パネルに対してリレーを装着する。新しいリレー に仕様変更があった場合、そのリレーに対応する分割パネルを選択してパネル本 体に装着することにより、パネル本体を複数の仕様に対応できる。

【００１０】

【実施例】

以下、この考案の一実施例を図面に基づいて説明する。

【００１１】 図１はバスやトラック等の車両に搭載されるリレーパネルを示し、１はパネル 本体である。このパネル本体１は合成樹脂材料によって矩形状に成形されている 。

【００１２】 パネル本体１の前面には同一形状の矩形状の開口窓からなる複数個のパネル装 着部２が設けられ、これらパネル装着部２には分割パネル３が着脱可能に装着さ れている。

【００１３】 分割パネル３はパネル装着部２に挿入される矩形状の本体部４と、この本体部 ４の前面に突設された複数個のコネクタ５とから構成されている。そして、この 分割パネル３は本体部４はすべて同一形状、同一寸法であるが、コネクタ５の個 数、配列は複数種類のリレー１１に対応できるように大きさや形状あるいは端子 の極数、配列が異なるものが用意される。

【００１４】 すなわち、図１では分割パネル３のうち本体部４に４個のコネクタ５が設けら れているものと、本体部４に３個のコネクタ５が設けられているものとがあるが 、本体部４に４個以上のコネクタ５を有した分割パネル３でもよい。

【００１５】 さらに、分割パネル３のコネクタ５には図２に示すように、複数の貫通孔６が 設けられ、これら貫通孔６には電線７に接続されたターミナル８が挿入固定され ている。このターミナル８の数および配列はリレー１１の端子の極数、配列に対 応するように設けたものであり、複数のコネクタ５が同一の数および配列でもよ く、コネクタ５毎に異なってもよい。

【００１６】 また、前記分割パネル３の本体部４の長手方向の両端面における後部には後方 へ突出する係合爪９が設けられている。一方、パネル本体１のパネル装着部２に おける内側面には前記係合爪９に対応して凹溝１０が設けられている。

【００１７】 そして、パネル装着部２に対して分割パネル３を装着する際には分割パネル３ の係合爪９をパネル装着部２の凹溝１０に係合し、分割パネル３を押し込むこと により、係合爪９が凹溝１０に沿って摺動し、分割パネル３の前面がパネル本体 １の前面と面一になると、図３に示すように、係合爪９がパネル本体１の後端面 に係合するようになっている。

【００１８】 したがって、分割パネル３はパネル装着部２に対して押し込むという簡単な操 作でパネル本体１に対して固定され、また、分割パネル３を交換する場合には係 合爪９を内側に押し込むことにより、パネル本体１との係合を解除でき、分割パ ネル３をパネル本体１の前方に抜き取ることができる。

【００１９】 また、パネル装着部２および分割パネル３の本体部４は同一形状で、同一寸法 であるため、分割パネル３はパネル本体１のパネル装着部２のいずれの箇所に装 着してもよく、複数種類の分割パネル３を用意しておき、新しいリレー１１に仕 様変更があった場合、そのリレー１１に対応する分割パネル３を選択してパネル 本体１に装着することにより、パネル本体１を複数の仕様に対応できる。

【００２０】 また、分割パネル３が新しいリレー１１の仕様に対応できない場合には分割パ ネル３を新作するが、パネル本体１は共用できるため、必要最低限の設計変更で よく、成形用金型費用の低減が図れる。

【００２１】 なお、前記一実施例によれば、パネル本体１に４個のパネル装着部２を設けた が、パネル装着部２の個数および形状は限定されるものではなく、またパネル装 着部２に対する分割パネル３の装着手段も限定されるものではない。

【００２２】

【考案の効果】

以上説明したように、この考案によれば、パネル本体の前面に複数個のパネ ル装着部を設け、これらパネル装着部に、前面に複数種類のリレーの端子配列に 対応する複数種類のコネクタを有する分割パネルを着脱可能に設けことを特徴と する。

【００２３】 したがって、複数種類の分割パネルを用意しておき、新しいリレーに仕様変更 があった場合、そのリレーに対応する分割パネルを選択してパネル本体に装着す ることにより、パネル本体を複数の仕様に対応でき、分割パネルを新作する場合 においても、パネル本体は共用できるため、必要最低限の設計変更でよく、成形 用金型費用の低減が図れるという効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案の一実施例に係わるリレーパネルの斜
視図。

【図２】同実施例の分割パネルの一部の正面図および断
面図。

【図３】同実施例の分割パネルの装着状態の断面図。

【符号の説明】

１…パネル本体、２…パネル装着部、３…分割パネル、
５…コネクタ、１１…リレー。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 パネル本体と、このパネル本体の前面に
   設けられた複数個のパネル装着部と、これらパネル装着
   部に着脱可能に選択的に装着されるとともに前面に複数
   種類のリレーの端子配列に対応する複数種類のコネクタ
   を有する分割パネルとを具備したことを特徴とするリレ
   ーパネル。