JPH06506368A - 尿失禁防止パッド - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 尿失禁防止パッド 技術分野 本発明は、人間の尿失禁に随伴する問題を軽減又は緩和するのに用いられる器具 に関し、特に、着脱自在の女性用尿道閉鎖器具即ち尿失禁防止器具に関する。

１籠１遣 病気、怪我又はその他の原因に基因する尿失禁は、多くの人にとって厄介な問題 である０重い尿失禁患者を治療するには、多くの場合外科的処置が必要とされる が、軽度の膀胱制御機能喪失症に罹患している患者や、何らかの理由で外科的処 置に適さない患者の場合は、非外科的処置が必要である。そのような非外科的処 置法は、「ストレス失禁」又は「焦燥失禁」とも称されるを軽度の、散発性膀胱 制御機能喪失症に悩まされている女性の患者に特に適している。そのようなスト レス失禁又は焦燥失禁は、成人女性における「お漏らし」の最も一般的な原因で ある。

女性の尿失禁のための非外科的処置の１つとして、漏出尿を収集又は捕集する器 具を患者の尿道の近くに着用させる、非治療的処置法がある。そのような器具は 、一般に、（１）尿収集器具と、（２）吸収性パッドの２つの部類に分類される 。

尿収集器具は、通常、尿道から流出した尿を捕集するための受け口又は受け器と 、受は口又は受け器を尿道の近傍に保持するための保持手段と、尿を処分するた めに尿を受け口又は受け器から貯留器又は容器へ導くための手段とから成る。こ の部類に属する器具は、米国特許第３．５１２，１８５号、３．６６１．１５５ 号、４，４１２．５１１号、４，４５７，３１４号、４，４８４゜９１７号、４ ，６９０．６７７号、４，８２２，３４７号及び４，８４６．８１９号に開示さ れている。又、この種の尿収集器具の変型器具として、一端を尿道に挿入するよ うにしたカテーテル管から成る、女性用外用カテーテルと称される器具（米国特 許第４，５６３．１８３号）がある、この種の器具では、多くの場合、その保持 手段は、唇間の空間（小陰唇の唇と唇の間の空間）に挿入することができるよう に付形されており、女性の外性器（以下、「女性性器」又は単に「性器」とも称 する）の解剖学的構造によって保持されるように構成されている。上記米国特許 第４．４８４．９１７号及び４，８２２．３４７号の器具は、器具の保持を助成 するために接着剤をも使用している。

上述した吸収性パッドの部類に入る器具としては、一般に、唇間の空間に挿入す ることができ、女性性器の解剖学的構造によって保持されるように付形された吸 収材製本体から成るいろいろな器具がある。この種の器具は、生理用ナプキンに 類似しており、事実、生理用ナプキンとしても使用することができる。この部類 に属する器具は、米国特許第３，９８３，８７３号、４，５９５゜３９２号、４ ，６２７．８４８号、４．６７３，４０３号、４，７４３．２４５号、４．８０ ４，３８０号及び４．８４６．８２４号に開示されている。英国特許第７５４． ４８１号は、唇間の空間に保持されるように付形されており、流出した尿を捕捉 し吸収するのに使用することもできる生理用ナプキンを開示している。

上述した従来の各器具は、ある特定の用途には有用であるが、多くの欠点を有し ている０例えば、尿収集器具の場合は、使用者は、溢流し易い貯留器又は容器を 着用しなければならない、又、この種の器具は、軽度のストレス失禁又は焦燥失 禁症に罹患している人よりも、慢性の又は重度の膀胱制御機能喪失症に罹患して いる患者に適している。吸収パッドは、嵩張り易く、特に濡れたときには使用者 によっては不快感を覚える人がある。又、尿収集器具は、他人に気づかれるよう な臭いを発することが多く、その点でも望ましくない。

上述した従来の器具の使用は、尿道からの尿の流出は止めることができない、あ るいは止めるべきではないをいう前提に基づいている。しかし、この前提は、本 質的に過渡的なものであるストレス失禁又は焦燥失禁症の多くの患者にとって正 しくない場合がある。ストレス失禁又は焦燥失禁の場合、尿道を外部から閉鎖す れば、多くの患者にとっては十分な尿抑制を達成することができる、しかしなが ら、従来技術では、この解決法は、少くとも大部分見過ごされてきた。

従って、尿道を外部から閉鎖することによって女性のストレス失禁又は焦燥失禁 を効果的に制御することができ、使用が容易で、着用感が快適であり、良好な密 封性を有し、確実に保持することができる器具をめる要望がある８本発明は、こ のような要望を充足することを課題とする。

発明の開示 本発明は、上記課題を解決するために、基本的にいえば、尿道に係合して尿道を 封止するように付形されており、女性の外性器の解剖学的構造に係合させること によって所定位置に保持されるようになされた弾性本体から成る尿道閉鎖器具を 提供する。

より具体的にいえば、本発明の好ましい第１の実施例では、上記本体は、女性性 器の膣口の前方で膣の前庭に座着し、それによって尿道を閉鎖するように構成さ れたほぼ三角形の、又は矢じり形の輪郭を有するベースを備えたパッドである。

パッドの両側縁部分は、小陰唇の内部に嵌合するように付形されており、パッド は、陰唇に係合することにより、尿道に密封係合した状態で前庭にしっかりと当 接されて保持されるようになされている。

パッドの、ベースのある側とは反対側の面には、中央長手方向の補則うねが形成 されている。この中央長手方向うねは、パッドが前庭に装着されたとき、唇間の 空間へ突出するようになされている。器具の取外しを容易にするために、つねに 紐のループを通していてもよく、あるいは、うねの後部に指穴を形成してもよい 。

本発明の好ましい第２の実施例では、上記パッドを実質的に筒状の形態とする。

従って、この第２の実施例では第１の実施例のパッドが有する両側縁部分即ち「 翼」がない、この「翼無し」実施例のパッドは、前庭の底面が「正常」と考えら れる場合より狭い場合に使用するのに適している。このパッドも、やはり第１の 実施例の場合と同様に、膣口の前方で膣の前庭の底面に座着し、それによって尿 道を閉鎖する。このパッドの筒状部分は、小陰唇の内部に嵌合するように何形さ れており、パッドは、＃唇に係合することにより、尿道に密封係合した状態で前 庭にしっかりと当接されて保持されろようになされている。パッドの、ベースの ある側とは反対側の面には、中央長手方向のりわが形成されている。この中央長 手方向うねは、パッドが前庭に装着されたとき、唇間の空間へ突出するようにな されており、それによって、器具の着脱を容易にする。

上記いずれの実施例においても、パッドの、少くとも尿道に密封係合する部分に は、パッドを前庭に当てがって保持するための感圧性の、親水性ヒドロゲル接着 剤を被覆する。この接着剤は、弾性のパッドと相俟って、拡がり、前庭の近傍の 唇間空間を埋め、それによって女性性器の解剖学的構造にぴったり嵌合し、器具 の保持力を高める。感染を防止するための適当な抗細菌剤又は殺菌剤をパッド自 体に塗布又は含浸しておくことができる。

本発明の好ましい第３の実施例では、上記本体をエラストマー材製の（従って、 弾性の）袋又はサックで構成し、袋又はサックに柔軟な、しなやかな、生物学的 適合性のゲル又は液体を充填し、器具の保持力を高めるために本体の外面に感圧 性の、親水性ヒドロゲル接着剤を被覆する。ゲル充填サックは、唇間の空間内で 拡がって女性の外性器の解剖学的構造にぴったり嵌合し、それによって、接着剤 とも相俟って尿道に圧接して尿道を封止す本発明は、ストレス失禁又は焦燥失禁 制御のための新規な優れた解決策を提供する０本発明の器具は、コンパこの器具 によれば、使用者は尿を効果的に抑えることができるので、尿を放出させて処理 する従来技術の器具に随伴する上述した諸問題を回避する。

本発明の器具は、各個人使用者に最適にフィツトするようにいろいろなサイズ及 び形状に形成することができる。しかも、この器具は、製造賃が安く、従って、 使い捨て物品とすることができる。

実施例 図１〜４を参照すると、本発明の第１実施例による女性用尿失禁防止器具１ｏが 示されている０女性用尿失禁防止器具（以下、単に「器具ｊとも称する）１０は 、生物学的適合性の弾性フオーム材で形成された本体即ちパラド１２から成る。

バッド１２の素材として適当な材料の１つの部類は、トルエンジイソシアネート （ＴＤＩ）又はメチレンジフェニルジイソシアネート（ＭＤＩ）を主体としたプ レポリマーを水活性化する（プレポリマーを水と反応させて発生する炭酸ガスに より発泡させる）ことによって形成されたフオーム材である。そのようなプレポ リマーは、米国マサチューセッツ州のＷ、Ｒ，グレース＆カンパニーから「ハイ ボール」　（ＴＤＩ）又は［ハイボールプラスＪ　（ＭＤＩ）という商標名で販 売されている。

あるいは別法として、バッド１２は、セルロース又は綿繊維のような生分解性材 で形成してもよい。又、パ・ラド１２は、生分解性のポリマー材で形成してもよ い０例又は、アミン基のような弱い主鎖結合部の加水分解によって生分解性とさ れるポリウレタンフォームをバッドの素材として用いることもできる。

あるいは、ポリマー主鎖にスターチのような弱い結合部を編入することによって 加水分解により生分解性とされるポリオレフィンのような更に他のフオーム材を バ・ラドの素材として用いることもできる。

バッド１２は、図２に示されるよつに先の丸い矢じりのような外輪郭を有するベ ース１４を備えている０本発明の第１実施例においては、ベース１４は、図４に 示されるように僅かに凹面状とすることができる。別法として、ベース１４は、 図７に示されるように僅かに凸面状とすることもできる。ベース１４を僅かに凸 面状とした形態の方が快適であると感じる着用者もいると考えられる。

ベース１４は、凹面状の後端１６と、丸み付前端２０と、後端から前端に向って 互いに接近する方向にテーバした両側縁部分１８を有する。従って、前端２０は 後端１６より多少幅狭である。

バッド１２には、それを膣の前庭の底面に当接させて保持するための接着剤表面 を設ける。そのために、本発明のこの実施例では、感圧性の、親水性ヒドロゲル 接着剤から成る接着剤層２２を被覆する。そのようなヒドロゲル接着剤は、米国 ミネソタ州のメトロニック・インコーホレイテッドから「ブロメオン」という商 標名で販売されている。そのようなヒドロゲルの組成は、米国特許第４，５９３ ．０５３号に詳述されている。

良好な効果を示した別のタイプの接着剤は、ポリ（２−ヒドロキシルエチルメタ クリレート）（ＰＨＥＭＡ）と可塑剤としてのポリエチレングリコール（ＰＥＧ ）との混合物である。ＰＨＨＭＡの配合割合は、ＰＥＧ約５約５御 ことができ、好ましくは、ＰＥＧ約４約４御対し約５３％〜約５４％の範囲とす る．ＰＨＨＭＡの配合割合を大きくすれば接着力を高くすることができ、一方、 ＰＥＧの配合割合を高くすると、耐久性が高くなる、ＰＥＧは、約４００〜約１ ０００の分子量、好ましくは４００の分子量を有するものとする，ＰＨＥＭＡ＋ ：ｌ：、低分子量（約１０．０００〜約１００，○○Ｏの分子量）のＰＨＨＭＡ と高分子量（約１００，○Ｏ○を越える分子量）のＰＨＥＭＡとの混合物である ことが好まし胃、低分子量のＰＨＨＭＡは、接着性を与え、高分子量のＰＨＨＭ Ａは、接着剤の構造的一体性を高める。このＰＨＨＭＡ混合物は、約１０％〜５ ０％の低分子量ＰＨＨＭＡと、約９０％〜５０％の高分子量ＰＨＥＭＡの混合で あり、その正確な混合割合は、必要とされる接着性によって定める。

好ましい可塑剤は上述したようにＰＥＧであるが、プロピレングリコール、ポリ プロピレングリコール（ＰＰＧ）又はグリセリン等の他の可塑剤を用いることも できる。

バッド１２をＴＤＩ又はＭＤＩで製造する場合、水活性化によってフオーム材を 形成する上記水活性化工程においてＴＤＩ又はＭＤＩ（プレポリマー）と約０　 ２５〜０　５０モルの水酸化アンモニウムを１対１の重量比で結合（反応）させ ることによってバッドの素材自体を接着性にすることができる．即ち、このよう にして得られたバッドは、正電荷を帯電した表面を有してしするので、負電荷を 帯電したムコイド（粘液様）表面（例えば、膣の前庭の表面及び小陰唇の内側部 分）に付着する。

別法として、バッド全体を上述したＰ　Ｈ　ＥＭＡ／Ｐ　ＥＧ混合物のような接 着剤で形成してもよい。

バッド１２の、ベース１４のある側とは反対側に、バッド１２の最も分厚い部分 を画定する中央長手方向の補間うね２６が形成されている．ベース１４をバ・ラ ド１２の「底部」と称するとするならば、バッド１２は、ベース１４の反対側に うね２６から両側縁部分１８に向って「下方に」傾斜した表面２７を有している ということができ、バットの厚さはうね２６から両側縁部分１８に向って漸次薄 くなっている．別の見方をすれば、バッド１２は、ベース１４からうね２６の頂 き２８に向って漸次幅が狭くなっている断面形状を有しているということができ る．従って、バッドの横断面は、図６にみられるように、丸み付のかどを有し、 僅かに凹面状の辺を有する三角形に似た形状を呈する．同様に、うね２６は、図 ３に示されるように、頂き２８からバッドの前端２０に向って「下方に」テーパ した前縁３０を有しており、バッドの前端２０が後端１６より相当に薄くされて いる。

器具１ｏには、バッド１２と一体に成型した、あるいは、バッドに取付けた把手 又はつまみを設けるのが有利である．第１実施例では、把手はバッド１２に横方 向に通した、好ましくは紐のリング又はループ３２である。

ループ３２は５うね２６の前縁３０の近くに配置するのが好ましいが、ループの 位置はその機能にとって決定的な重要性を有するものではない。

図５及び６は、失禁防止器具１０を女性の外性器に装着したところを示す．器具 １０は、そのベース１４が膣口３７の前方で膣３６の前庭３４に座着させ、それ によって尿道３８を閉鎖する。パッドの接着剤表面即ち接着剤層２２の表面は、 尿の漏出を防止するのに十分に尿道３８を封止する。パッドの側縁部分１８及び 前端２ｏは、小陰唇４０の下に押し込まれる。うね２６の傾斜表面２７が小陰唇 に係合することによりパッド１２を前庭３４にしっかりと押しつけて保持する力 を高める。又、パッド１２の後端１６が凹面状になされているため、小陰唇にに よって係合される表面積を多少大きくし、かつ、膣口３７のためのクリアランス を残すことができる。うね２６は、唇間の空間（小陰唇４０の唇と唇の間の空間 ）へ突出し、ループ３２は、大陰唇（図示せず）の間から突出して露呈され、器 具を外す際に手で掴み易いようになされている。

パッド１２は、いろいろな個々人に適合するようにいろいろなサイズに形成する ことができる。パッドの長さは、膣口３７の前唇から小陰唇の唇と唇の結合部ま での距離にほぼ等しいながさとすべきであり、パッドの幅は、前庭の幅にほぼ合 致する幅とするのが最適である。使用者個人個人が自分に適するようにトリミン グすることができるように予め大きめのサイズに製造しておくこともできる。あ るいは、特定の個人の外陰部の関連部分の型を採り、それに合わせてパッドのサ イズを決めることもできる。

接着剤層２２は、尿道に対して液密密封を設定するのみならず、器具の滑りを止 める働きをもする。中央長手方向のうね２６は、尿道からの液体（尿）圧力を受 けたときパッドの変形に抵抗し、接着剤層の破断を防止するための剛性を付与し 、それによって尿道を封止するパッドの密封力を高める。接着剤層２２をパッド の傾斜表面（小陰唇に係合する表面）２７にまで延長して被覆し、器具の安定度 を更に高めることが有利な場合もある。

上述したように本発明の第１実施例に従って構成される失禁防止器具は、少くと も水柱約１００ｃｍまで、好ましくは約１７０ｃｍまでの範囲の尿からの短時間 の液圧にほとんど漏れを生じることなく耐え得るように作ることができる。この 範囲の圧力は、ストレス失禁又は焦燥失禁などで無意識の排尿を起させるときの 通常の圧力であり、水柱約１７０ｃｍの圧力は、一般的な成人女性にとって我慢 し得るほぼ上限である。

随意選択として、パッドのフオーム材及び、又は接着剤表面に医薬効果を有する 組成物を付与することもできる０例えば、酸化銀やアジ化銀のような抗細菌剤又 は殺菌剤を用いることができる。

上述した第１実施例には、特定の個人により快適に適合するようにいろいろな変 型が可能である０例えば、図８〜１０は、長手方向のうね５４の部分を除いて実 質的に均一な厚さのパッド５２から成る変型器具５０を示す、この変型形態では 、パッドの側部フラップ５６が、小陰唇に当てがわれたとき、図１〜７の実施例 のものより容易に撓むので、女性性器によりよくフィツトすることができる。

図１１．１２に示されるように、うね５４の両側の各フラップ２６に長手方向溝 ５８を形成すれば、一層大きなしなやかさく撓み性）を付与することができる。

更に別の随意選択として、図９．１０に示されるように、ベースに短い突起５９ を設けることができる。突起５つは、尿道内に全体的に又は部分的に受容される ように寸法づけし、それによって、器具の適正位置への装着を容易にするととも に、尿道の閉鎖をより確実にすることができる。

図１７〜１９は、第１実施例の更に別の変型形態を示す、この変型器具６０は、 パッドのベースの接着剤層６４に近接して設けられた高吸収性、親水性材の層６ ２を有する。この親水性材は、ＰＨＥＭＡ／ＰＥＧ混合物のような接着剤と、カ ルボキシメチルセルロース（ＣＭＣ）のような微孔スポンジ材又はポリアクリル 酸カリウムのような超吸収性材との混合物であることが好ましい。

この親水性材の層６２は、接着剤層６４から水分を吸引して吸収し、それによっ て、飽和に達する時点を遅らせることにより接着の有効寿命を延長させる。しか も、親水性材の層６２は、水分を吸収することにより図１９に示されるように膨 潤し、器具の密封特性を一層高めることができる。

図２０〜２２は、第１実施例の更に別の変型形態を示す、この変型器具７０は、 一体の長手方向のうね７４を有するパッド７２から成り、うね７４の後縁に指穴 ７６が形成されている。指穴７６は、器具の着脱を容易にするために使用者の指 を挿入するためのものであり、図２０に示されるように、常態ではつぶれた状態 にあるが、図２２に示されるように指を挿入すると拡がる。

図２１では、器具７０は、先に説明したような大要でパッド７２のベースに直接 被覆された接着剤層８０を有するものとして示されている。

図２３は、更に別の変型形態として、第１実施例の上述したどの変型形態にも組 入れることができる更に別の特徴を示す、即ち、この変型形態では、パッドのベ ースに被覆された接着剤９２内にスクリム層９０を組入れる、スクリム層９０は 、パッドの素材であるエラストマー材を補強することができるポリエステルの薄 い不縁シートであることが好ましい０本発明においては、このスクリム層９０は 、接着剤の構造的一体性を高め、それによって器具の耐久性を高めることができ る０図２３に示されるように、スクリム層９０は、接着剤９２を半固体に硬化さ せる前に接着剤９２内に埋設する。あるいは別法として、接着剤９２を被覆する 前にスクリム層９０をパッドのベースに被覆してもよい、その場合、スクリム層 ９０は、接着剤９２内に埋設するのではなく、パッドのベースと接着剤９２との 間に挾むことになる。

使用者の中には、前庭の底面の幅が比較的狭い人もいると考えられる。そのよう なタイプの解剖学的構造は、女性性器の概略断面図である図１６に示されている 。この図にみられるように、前庭の底面の幅が比較的狭い人の場合は、前庭の底 面９４と小陰唇９６とで画定される、尿道９８の近傍の空間が狭くなっている。

このような人にとっては、上述した第１実施例の器具では、快適ではなく、ある いは、全く適合しない場合もある。従って、本発明は、そのような使用者のため に、図１３〜１５に示されるような第２実施例を提供する。

本発明の第２実施例による女性用尿失禁防止器具１゜Ｏは、上述したタイプの接 着剤１０４を全外表面に被覆された実質的に筒状のパッド１０２から成る。パッ ド１０２は、その着脱を容易にするためのつまみ部材として使用される長手方向 のうね１０６を有する。うぬ１０６には、接着剤を被覆しないことが好ましい９ 図１３．１４に示されるように、筒状パッド１０２は、実質的に楕円形の断面形 状としてもよく、あるいは別法として、図１５に示されるように、使用者にとっ ては丸み付三角形のような断面形状を有する筒状パッド１０２ａの方が適してい る場合もあろう。この第２実施例の場合にも、随意選択として、器具の適正位置 への装着を容易にするとともに、尿道の閉鎖をより確実にするための、図９．１ ０に示される突起５９のような突起（図示せず）を設けることができる。

図２４．２５は、本発明の第３実施例を示す、第３実施例による女性用尿失禁防 止器具１１０は、薄いポリエチレン又はそれに類する薄い弾性の可撓性材で形成 された薄手の可撓性サック又は袋１１２から成り、サック又は袋１１２内に注射 針で適当な生物学的適合性の液体又はゲル１１４を充填し、注射針でできた穴を 封止する。

それによって、柔軟な、しなやかなサック又は袋が得られる。サック又は袋１１ ２に充填するのに好ましい物質は、上述したヒドロゲル接着剤に類似したヒドロ ゲルである。サック１１２の実質的に全外表面に上述したタイプの接着剤１１６ を被覆する。

使用において、器具１１０を小陰唇の下に挿入し、膣の前庭の底面に座着させて 尿道を閉鎖する。サック１１２は、女性性器の解剖学的構造に嵌合して唇間空間 を埋め、接着剤の助成を得て尿道に密封係合する。サックはしなやかさく撓み性 ）を有するので、いろいろな解剖学的構造に適合することができ、着用上の快適 さを高める、この器具には、又、その着脱を容易にするためのつまみ部材として 使用される隆起耳片１１８を設けるのが有利である。耳片１１８には、接着剤を 被覆しないことが好ましい。

以上の説明から明らかなように、本発明の女性用尿失禁防止器具は、従来技術の 尿収集器具及び吸収性パッドに随伴する不便や不快感を伴うことなく、女性の尿 失禁、特にストレス失禁又は焦燥失禁を効果的に制御することができる。

しかも、本発明の器具は、使い易く、着用感が快適である。又、本発明の器具は 、最適の効果と着用上の快適さを得るために個々の使用者の局所の解剖学的構造 にフィツトするように簡単に形状及びサイズを定めることができる。

以上、本発明のいろいろな実施例及びその変型形態を説明したが、本発明は、こ こに例示した実施例の構造及び形態に限定されるものではなく、本発明の精神及 び範囲から逸脱することなく、いろいろな実施形態が可能であり、いろいろな変 更及び改変を加えることができることを理解されたい。

図面の簡単な説明 図１は、本発明の第１実施例による女性用尿失禁防止器具の透視図である。

図２は、図１の器具の内側からみた平面図である。

図３は、図１の器具の側面図である。

図４は、図１の器具の前方からみた立面図である。

図５は、図１の器具の平面図であり、器具を女性の外性器内に装着したところを 示す。

図６は、図５の線６−６に沿ってみた断面図である。

図７は、第１実施例の器具の第１変型形態の前方からみた立面図である。

図８は、第１実施例の器具の第２変型形態の透視図で図１０は、図９と同様の断 面図であるが、パッドの両側縁部分を撓ませたところを示す。

図１１は、第１実施例の器具の第３変型形態の断面図である。

図１２は、図１１と同様の断面図であるが、パッドの両側縁部分を撓ませたとこ ろを示す。

図１３は、本発明の第２実施例による女性用尿失禁防止器具の透視図である。

図１４は、ｒＸＪ１３の線１４−１４に沿ってみた断面図である。

図１５は、図１４と同様の断面図であるが、第２実施例の器具の第１変型形態を 示す。

図１６は、女性の外性器の断面図である、第２実施例の器具を当てかう前庭を示 す。

図１７は、本発明の第１実施例の第４変型形態の断面図であり、パッドに超吸収 性材の層を付設した例を示す図１８は、図１７と同様の断面図であるが、器具を 女性の外性器内に装着したところを示す。

図１９は、図１８と同様の断面図であるが、水分を吸収した後の超吸収性材を示 す。

図２０は、本発明の第１実施例の第５変型形態による、指穴な備えた女性用尿失 禁防止器具の透視図である。

図２１は、図２０の線２１−２１に沿ってみた断面図である。

図２２は、図２０と同様の断面図であるが、指穴に指を嵌めたところを示す。

図２３は、図２１と同様の断面図であるが、第１実施例の第５変型形態を示す。

図２４は、本発明の第３実施例による器具の透視図である。

図２５は、図２４の線２５−２５に沿ってみた断面図である。

ＦＩＧ、ＩＯＦＩＧ、ｌＩ　ＦＩＧ、ｌ２ＦＩＧ、　１７　ＦＩＧ、Ｉ８ 国際調査報告 ０１Ｈ１＋１９蕾蟲−・−”””−’ＰＣＴ／［５９２１００［１１１８フロン トページの続き （８１）指定国　ＥＰ（ＡＴ、ＢＥ、ＣＨ，ＤＥ。

ＤＫ、ＥＳ、ＦＲ，ＧＢ、ＧＲ，ＩＴ、ＬＵ、ＭＣ，ＮＬ、ＳＥ）、ＣＡ、ＪＰ 、ＫＲ （７２）発明者　レンカー、ジェイ　エイ。

アメリカ合衆国　９２６５１　カリフォルニア。

ラグナ　ビーチ、コースト　ビュー　ドライブ９９６ （７２）発明者　グリーン、ジョージ　アール。

アメリカ合衆国　９２６２６　カリフォルニア。

コスタ　メサ、スマトラ　プラザ　３１０８（７２）発明者　プレンネマン、ロ ドニー　エイ。

アメリカ合衆国　９２６９２　カリフォルニア。

ミション　ビエホ、アンティグア　２２０２４（７２）発明者　マレイ、パトリ ク　エイ。

アメリカ合衆国　９２６７７　カリフォルニア。

ラグナ　ニゲエル、ヘイスティングズ　７

Claims (15)

【特許請求の範囲】
1. １．女性の尿失禁を制御するための尿失禁防止器具であって、 尿道に密封係合して尿道を閉鎖し、女性の外性器の解剖学的構造に主として付着 によって所定位置に保持されるようになされた生物学的適合性材で形成された本 体から成る尿失禁防止器具。
2. ２．前記本体は、女性性器の小陰唇と膣の前庭の底面との間にフィットするよう になされており、該本体は該本体と尿道との間に密封係合を設定するための接着 手段を有していることを特徴とする請求の範囲第１項に記載の尿失禁防止器具。
3. ３．前記本体は、（ｉ）膣の前庭の底面に座着するベースと、（ｉｉ）小陰唇に 係合する１対の側部フラップから成り、該側部フラップは、女性の外性器の解剖 学的構造にほぼ合致するように撓むことができる十分な撓み性を有するように付 形されていることを特徴とする請求の範囲第１又は２項に記載の尿失禁防止器具 。
4. ４．前記各フラップは、その撓み性を増大させる長手方向の溝を有していること を特徴とする請求の範囲第３項に記載の尿失禁防止器具。
5. ５．前記本体は、実質的に筒状であることを特徴とする請求の範囲第１又は２項 に記載の尿失禁防止器具。
6. ６．前記ベースは、膣の前庭の、膣口の前方の部分を被うように付形されており 、前記パッドは、後端と、前端と、後端から前端に向って互いに接近する方向に テーパした１対の側縁部分を有し、パッドの該側縁部分と前端は、小陰唇の下に 押し込むことができるように付形されており、該ベースは、該ベースを尿道に当 接させて尿道に対して液体密封を設定するための接着手段を有しており、それに よって前庭に対する該ベースの座着係合が、前庭と該ベースとの接着係合によっ て実質的に維持されることを特徴とする請求の範囲第３又は４項に記載の尿失禁 防止器具。
7. ７．前記本体は、トルエンジイソシアネートとメチレンジフェニルジイソシアネ ートの群から選ばれたブレポリマーを水活性化することによって形成されたフォ ーム材で形成されていることを特徴とする請求の範囲第１〜６項のいずれかに記 載の尿失禁防止器具。
8. ８．前記接着手段は、前記ベースに被覆された接着剤層であり、該ベースは、該 接着剤層に近接して設けられた高吸収性、親水性材の層を有することを特徴とす る請求の範囲第３〜７項のいずれかに記載の尿失禁防止器具。
9. ９．前記高吸収性、親水性材の層は、カルボキシメチルセルロースとポリアクリ ル酸カリウムの群から選ばれた親水性材を含むことを特徴とする請求の範囲第８ 項に記載の尿失禁防止器具。
10. １０．前記本体は、生物学的適合性の液体又はゲルを充填したサックから成り、 前記接着手段は、該サックの外表面に被覆された接着剤であることを特徴とする 請求の範囲第１又は２項に記載の尿失禁防止器具。
11. １１．前記接着手段は、ポリ（２−ヒドロキシルエチルメタクリレート）と可塑 剤との混合物から成るヒドロゲル接着剤を含むことを特徴とする請求の範囲第２ 〜１０項のいずれかに記載の尿失禁防止器具。
12. １２．前記可塑剤は、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ポリプ ロピレングリコール及びグリセリンの群から選ばれたものであることを特徴とす る請求の範囲第１１項に記載の尿失禁防止器具。
13. １３．前記接着手段は、主として、ポリ（２−ヒドロキシルエチルメタクリレー ト）と、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ポリプロピレングリ コール及びグリセリンの群から選ばれた可塑剤との混合物から成るヒドロゲル接 着剤で形成されたものであることを特徴とする請求の範囲第２項に記載の尿失禁 防止器具。
14. １４．前記本体は、膣の前庭の底面に座着するベースを含み、該ベースのある側 とは反対側の面にうねを有し該うねは、該ベースが膣の前庭の底面に座着したと き唇間の空間へ突出するように付形されていることを特徴とする請求の範囲第１ 、２、３、４、５、６、７、８、９、１１又は１２項のいずれかに記載の尿失禁 防止器具。
15. １５．前記本体は、医薬効果を有する組成物を包含したフォームパッドから成る ことを特徴とする請求の範囲第１、２、３、４、５、６、７、８、９、１１、１ ２又は１４項のいずれかに記載の尿失禁防止器具。