JPH0650597A - 空気調和機 - Google Patents

空気調和機

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Publication number
JPH0650597A
JPH0650597A JP4203655A JP20365592A JPH0650597A JP H0650597 A JPH0650597 A JP H0650597A JP 4203655 A JP4203655 A JP 4203655A JP 20365592 A JP20365592 A JP 20365592A JP H0650597 A JPH0650597 A JP H0650597A
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JP
Japan
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air
fan
room
speed
air volume
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Pending
Application number
JP4203655A
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English (en)
Inventor
Kiyotaka Ueno
聖隆 上野
Kazuo Yamamoto
和男 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Toshiba AVE Co Ltd
Original Assignee
Toshiba Corp
Toshiba AVE Co Ltd
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Publication date
Application filed by Toshiba Corp, Toshiba AVE Co Ltd filed Critical Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 負荷変動に対する風量の良好な追従性を確保
することができ、これにより各部屋の必要風量が満足で
きる状態となるまでの時間を短縮して快適性の向上が図
れ、しかも過剰静圧状態を迅速に解除して騒音の低減が
図れる空気調和機を提供する。 【構成】 室内ファン6の運転により熱源機から吹出さ
れる空調用空気をダクト10で複数の部屋Ra,Rb,
Rcに分配供給する。この分配供給に際し、各部屋の空
調負荷を求め、それら空調負荷に応じて各部屋の必要風
量Wnを求める。この必要風量Wnの総和Wnoに応じて
室内ファン6の速度を設定する。同時に、各部屋への通
風量Waを検知し、これら通風量Waが各必要風量Wn
と一致する方向にダクト10におけるダンパ13a,1
3b,13cの開度を制御する。また、ダンパ13a,
13b,13cの実際の開度θを検知してその検知開度
から室内ファン6の過剰風量Qを求め、その過剰風量Q
に対応する分のファン速度量を求め、その速度量だけ室
内ファン6の速度を低減する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、空調用空気をダクト
により複数の部屋に分配供給する空気調和機に関する。
【0002】
【従来の技術】複数の部屋を有するビルディング等で
は、冷凍サイクルおよびファンの運転によって冷気ある
いは暖気を得、それをダクトで複数の部屋に分配供給す
るタイプの空気調和機が使用される。
【0003】この空気調和機の場合、ダクトに複数の分
岐路があり、これら分岐路内にそれぞれダンパが設けら
れている。そして、各部屋の空調負荷が求められ、これ
ら空調負荷に対応する必要風量がそれぞれ求められる。
同時に、各分岐路の通風量が検知され、これら通風量が
各必要風量と一致する方向に各ダンパの開度が制御され
る。また、必要風量の総和が求められ、その必要風量総
和に対応する値にファンの速度が設定される。
【0004】ところで、ダンパの開度が絞られている状
態は、必要風量を確保するためにそれ以上の風量である
ところの過剰風量を押さえている状態、つまり過剰静圧
の状態である。この過剰静圧の状態では、ファンの動力
が無駄に消費されるとともに、騒音が大きくなる。そこ
で、最小限の静圧で必要風量を満足させるべく、ダンパ
の1つが全開するまでファン速度を減少させていく可変
静圧制御が実行される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】可変静圧制御では、フ
ァン駆動電力を出力するインバータの出力周波数を低下
させていくが、その低下に際しては必要風量に対する吹
出風量の釣合いを保つべく、出力周波数をたとえば5秒
ごとに0.1Hzないし0.2Hzずつというあまり速くな
い速度で低下させる。
【0006】このため、負荷変動に対する風量の追従性
が悪く、各部屋の必要風量が満足できる状態となるまで
に時間がかかるという問題がある。また、追従性が悪い
ためにどうしても過剰静圧状態が存在し、騒音が増すと
いう問題がある。この発明は上記の事情を考慮したもの
で、
【0007】請求項1および請求項2のいずれの空気調
和機も、負荷変動に対する風量の良好な追従性を確保す
ることができ、これにより各部屋の必要風量が満足でき
る状態となるまでの時間を短縮して快適性の向上が図
れ、しかも過剰静圧状態を迅速に解除して騒音の低減が
図れることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の空気調和機
は、冷凍サイクルおよびファンの運転により空調用空気
を吹出す熱源機と、複数の部屋に向かう分岐路を有し各
部屋に熱源機の吹出風を分配供給するダクトと、このダ
クトの各分岐路内に設けた吹出風量調節用のダンパと、
上記各部屋の空調負荷を求める手段と、これら空調負荷
に応じて各部屋の必要風量を求める手段と、これら必要
風量の総和に応じて上記ファンの速度を設定する手段
と、上記各分岐路の通風量を検知する手段と、これら通
風量が上記各必要風量と一致する方向に上記各ダンパの
開度を制御する手段と、上記ファンの過剰風量を求める
手段と、この過剰風量に対応する分の上記ファンの速度
量を求める手段と、この速度量だけ上記ファンの速度を
低減する手段とを備える。
【0009】請求項2の空気調和機は、冷凍サイクルお
よびファンの運転により空調用空気を吹出す熱源機と、
複数の部屋に向かう分岐路を有し各部屋に熱源機の吹出
風を分配供給するダクトと、このダクトの各分岐路内に
設けた吹出風量調節用のダンパと、上記各部屋の空調負
荷を求める手段と、これら空調負荷に応じて各部屋の必
要風量を求める手段と、これら必要風量の総和に応じて
上記ファンの速度を設定する手段と、上記各分岐路の通
風量を検知する手段と、これら通風量が上記各必要風量
と一致する方向に上記各ダンパの開度を制御する手段
と、上記各ダンパの開度を検知する手段と、この検知開
度から上記ファンの過剰風量を求める手段と、この過剰
風量に対応する分の上記ファンの速度量を求める手段
と、この速度量だけ上記ファンの速度を低減する手段と
を備える。
【0010】
【作用】請求項1の空気調和機では、ファンの運転によ
り熱源機から吹出される空調用空気をダクトで複数の部
屋に分配供給する。この分配供給に際し、各部屋の空調
負荷を求め、それら空調負荷に応じて各部屋の必要風量
を求める。この必要風量の総和に応じてファンの速度を
設定する。同時に、各部屋への通風量を検知し、これら
通風量が各必要風量と一致する方向にダクトにおける各
分岐路のダンパ開度を制御する。また、ファンの過剰風
量を求め、その過剰風量に対応する分のファン速度量を
求め、その速度量だけファンの速度を低減する。
【0011】請求項2の空気調和機では、ファンの運転
により熱源機から吹出される空調用空気をダクトで複数
の部屋に分配供給する。この分配供給に際し、各部屋の
空調負荷を求め、それら空調負荷に応じて各部屋の必要
風量を求める。この必要風量の総和に応じてファンの速
度を設定する。同時に、各部屋への通風量を検知し、こ
れら通風量が各必要風量と一致する方向にダクトにおけ
る各分岐路のダンパ開度を制御する。また、実際のダン
パ開度を検知してその検知開度からファンの過剰風量を
求め、その過剰風量に対応する分のファン速度量を求
め、その速度量だけファンの速度を低減する。
【0012】
【実施例】以下、この発明の一実施例について図面を参
照して説明する。図1に示すように、複数の部屋Ra,
Rb,Rcを有する建屋1があり、その建屋1内に室内
ユニット2を設置している。
【0013】室内ユニット2は、空気吸込口3および空
気吹出口4を有し、空気吸込口3の内側に室内熱交換器
5を設け、空気吹出口4の内側に室内ファン6を設けて
いる。つまり、室内ファン6の運転により、空気吸込口
3からユニット内に室内空気を吸込み、それを室内熱交
換器5を通して空気吹出口4からユニット外に吹出す構
成としている。
【0014】室内ユニット2は、さらに、室内ファン6
の吹出口近傍に吹出空気温度センサ7を備えるととも
に、室内ファン6の駆動用としてインバータ8を備えて
いる。このインバータ8は、後述する商用交流電源32
の電圧を整流し、それを後述する制御器30の指令に応
じた周波数の電圧に変換し、出力する。この出力は、室
内ファン6のモータの駆動電力となる。つまり、インバ
ータ8の出力周波数Fに応じて室内ファン6の速度が連
続的に変化する。
【0015】室内ユニット2の空気吹出口4にダクト1
0の一端を接続する。このダクト10は、空気吹出口4
から吹出される空調用空気をRa室,Rb室,Rc室に
分配供給するためのもので、各部屋に向かう分岐路1
1,11,11を有している。この分岐路11,11,
11をRa室,Rb室,Rc室の空気導入口に接続す
る。
【0016】分岐路11,11,11にそれぞれ風量制
御ユニット12を設ける。これら風量制御ユニット12
は、吹出風量調節用のダンパ13a,13b,13cお
よび風速センサ14,14,14をそれぞれ有する。
【0017】ダンパ13a,13b,13cは、それぞ
れ後述するダンパモータ13Mの駆動によって開度が零
(全閉)から全開まで連続的に変化する。風速センサ1
4は、通風を受けて回転するプロペラ、およびそのプロ
ペラの回転数に対応するレベルの電圧信号を出力する検
出素子から成り、分岐路11の通風量を検知する手段と
して働く。また、建屋1の外に室外ユニット20を設置
し、その室外ユニット20と室内ユニット2を一対の配
管15で接続する。
【0018】室外ユニット20は、能力可変圧縮機2
1、四方弁22、室外熱交換器23、減圧器たとえば膨
張弁24、室外ファン25、インバータ26を有してい
る。そして、圧縮機21の吐出口に四方弁22を介して
室外熱交換器23を接続し、その室外熱交換器23に膨
張弁24および配管15の一方の管を介して室内ユニッ
ト2の室内熱交換器5を接続する。この室内熱交換器5
に配管15の他方の管および四方弁22を介して圧縮機
21の吸込口を接続する。すなわち、室外ユニット20
および室内ユニット2においてヒートポンプ式冷凍サイ
クルを構成し、両ユニットを熱源機としている。
【0019】上記インバータ26は、後述する商用交流
電源32の電圧を整流し、それを後述する制御器30の
指令に応じた周波数の電圧に変換し、出力する。この出
力は、圧縮機21のモータの駆動電力となる。一方、室
内ユニット2に制御器30を設けるとともに、風量制御
ユニット12,12,12に制御器40をそれぞれ設け
る。
【0020】図2に示すように、制御器30は、マイク
ロコンピュータおよびその周辺回路からなり、商用交流
電源32の電圧により動作する。この制御器30に、吹
出空気温度センサ7、インバータ8,26、リモートコ
ントロール式の操作器(以下、リモコンと略称する)3
1、四方弁22、室外ファンモータ25M、制御器4
0,40,40を接続する。リモコン31は、運転モー
ド(冷房/暖房)、吹出空気温度、運転/停止など、運
転条件を設定するためのものである。
【0021】制御器40,40,40は、マイクロコン
ピュータおよびその周辺回路からなる。この制御器4
0,40,40に、ダンパモータ13M、風速センサ1
4、リモコン41、および光センサ55をそれぞれ接続
する。
【0022】リモコン41は、室内温度を検知するため
の室内温度センサ、室内温度を設定するための温度設定
器、これら検知室内温度および設定室内温度のデータを
制御器40に送るデータ送信部を備えている。光センサ
55,55,55は、ダンパ13a,13b,13cの
開度を検知するためのもので、そのための構成を図3お
よび図4に示す。
【0023】図3および図4に示すように、まずダンパ
13aの回動軸51を風量制御ユニット12のダクト外
に導出し、その導出端をホイール52およびウォーム5
3から成るウォームギヤを介してダンパモータ13Mの
回転軸に連結し、ダンパ駆動機構を構成している。この
駆動機構において、回動軸51の導出端部に光遮蔽円盤
54を取付け、その光遮蔽円盤54の周縁を挟む位置に
光センサ55を設けている。
【0024】光遮蔽円盤54は、図5および図6に示す
ように、半円部の周縁に多数の遮蔽片54aを盤面に沿
う方向に放射状に形成するとともに、もう一方の半円部
の周縁に多数の遮蔽片54bを回動軸51の軸方向に沿
って起立して形成したもので、遮蔽片54aまたは遮蔽
片54bにより光センサ55の光路を開閉する働きをす
る。
【0025】この場合、光センサ55を遮蔽片54a側
に設けているが、光センサ55を遮蔽片54a,54b
のどちらの側に設けるかは風量制御ユニット12の大き
さや形状に応じて適宜に選ぶことができる。遮蔽片54
b側に設ける場合の例を図6に破線で示す。
【0026】光センサ55は、光遮蔽円盤54の一方の
面側から光を発し、それを光遮蔽円盤54の他方の面側
で受けるフォトインタラプタであり、光遮蔽円盤54の
回動に伴う遮蔽片による光路の開閉を検知する。
【0027】つまり、ダンパ13aが回動すると光遮蔽
円盤54も回動し、その回動量に対応する数のパルス信
号が光センサ55から発せられるようになっている。こ
の光センサ55の出力パルス信号の数をダンパモータ1
3Mの回転方向に連動して増減カウントすることによ
り、ダンパ13aの開度θを知ることが可能である。全
開時の開度θは零である。なお、ダンパ13b,13c
の駆動機構および開度検知手段についても同様の構成を
採用している。 そして、制御器40は、次の(1)〜(7)の機能手段
を備える。 (1)リモコン41で検知される室内温度Taと同じく
リモコン41で設定される設定室内温度Tsとの差ΔT
を空調負荷として求める手段。 (2)求めた空調負荷から対応する部屋の必要風量Wn
を求める手段。 (3)風速センサ14の検知風速を基に、対応する分岐
路11の通風量Waを検知する手段。 (4)通風量Wnが必要風量Wnと一致する方向にダン
パ(13a,13b,13c)の開度を制御する手段。
【0028】(5)光センサ55の出力パルス信号の数
をダンパモータ13Mの回転方向に連動して増減カウン
トし、そのカウント値から対応するダンパの実際の開度
θを検出する手段。
【0029】(6)検出した開度θはダンパ位置におけ
る通風面積に対応するとの考慮の基に、対応する風量制
御ユニット12での過剰風量(ダンパで押さえている風
量;近似値)Qを下式から求める手段。 Q=α1 ・{(S・q・A・L・ sinθ) / (S−α2 ・A・L・ sinθ)}
【0030】α1 はダクト内部抵抗補正係数、Sはダク
ト断面積(m2 )、qは風速センサ14の検知風速(m
2 /h)、Aは図3に示すように断面の横方向の長さ
(m)、Lは図4に示すようにダンパ中心からダンパ端
までの長さ(m)、α2 はダンパ翼端部抵抗補正係数で
ある。 (7)求めた必要風量Wnおよび過剰風量Qを制御器3
0に知らせる手段。制御器30は、次の(1)〜(7)
の機能手段を備える。
【0031】(1)リモコン31の操作に従って圧縮機
21の運転(インバータ26の駆動)、室外ファン25
の運転、四方弁22の切換、室内ファン6の運転(イン
バータ8の駆動)を制御する手段。 (2)リモコン31の設定吹出空気温度Tsoと吹出空気
温度センサ7の検知温度Taoとの差ΔTo を空調負荷と
して求める手段。 (3)求めた空調負荷に従って圧縮機21の能力(つま
りインバータ回路26の出力周波数)を制御する手段。 (4)各制御器40で求められた必要風量Wnの総和W
noを求める手段。
【0032】(5)必要風量総和Wnoに対応する室内フ
ァン6の運転周波数(インバータ8の出力周波数F)を
内部メモリに記憶している風量設定条件に基づき設定す
る手段。
【0033】(6)各制御器40で求められた過剰風量
Qの最小値を室内ファン6の過剰風量Qo として選択
し、選択した過剰風量Qo に対応する分の室内ファン速
度量(補正運転周波数ΔF)を下式から求める手段。 ΔF=(定格風量に相当するF)・{Qo /(定格風
量)} 定格風量とは、機外静圧0mmAgにおいて得られる最大風
量のことで、当該空気調和機に固有の風量特性である。 (7)求めた室内ファン速度量(過剰運転周波数ΔF)
だけ室内ファン6の速度(運転周波数F)を低減する手
段。つぎに、上記の構成において作用を説明する。リモ
コン31で冷房または運転モードが選択されるととも
に、所望の吹出空気温度が設定され、かつ運転開始操作
がなされたとする。
【0034】すると、熱源機の運転が開始され、室内ユ
ニット2の空気吹出口4から冷気または暖気が吹出され
る。この吹出空気はダクト10によってRa室,Rb
室,Rc室に分配供給される。
【0035】このとき、室内ユニット2の吹出空気温度
Taoが空気温度センサ7で検知され、その検知温度Tao
とリモコン31の設定吹出空気温度Tsoとの差ΔTo が
空調負荷として求められる。
【0036】そして、求められた空調負荷に従って圧縮
機21の能力(つまりインバータ回路26の出力周波
数)が制御され、吹出空気温度Taoが設定吹出空気温度
Tsoに向かって変化する。一方、制御器40,40,4
0は、次の制御を実行する。リモコン41で検知される
室内温度Taと同じくリモコン41で設定される設定室
内温度Tsとの差ΔTを空調負荷として求める。
【0037】求めた空調負荷から対応する部屋の必要風
量Wnを算出して求める。同時に、風速センサ14の検
知風速を基に、対応する分岐路11の通風量Waを検知
する。この通風量Wnが上記求めた必要風量Wnと一致
する方向に、対応するダンパ(13a,13b,13
c)の開度を制御する。
【0038】光センサ55の出力パルス信号の数をダン
パモータ13Mの回転方向に連動して増減カウントし、
そのカウント値から対応するダンパの実際の開度θを検
出する。このダンパ開度θおよび上記必要風量Wnを制
御器30に知らせる。制御器30は、次の制御を実行す
る。
【0039】各制御器40で求められた必要風量Wnの
総和Wnoを求め、その必要風量総和Wnoに対応する室内
ファン6の運転周波数Fを内部メモリに記憶されている
風量設定条件から求める。この運転周波数Fが得られる
よう、インバータ8を駆動し、室内ファン6を運転す
る。
【0040】各制御器40で求められた過剰風量Qの最
小値を室内ファン6の過剰風量Qoとして選択する。選
択した過剰風量Qo に対応する分の室内ファン速度量
(補正運転周波数ΔF)を算出して求める。
【0041】求めた室内ファン速度量(補正運転周波数
ΔF)だけ室内ファン6の速度(運転周波数F)を低減
する。つまり、現在の運転周波数Fから過剰運転周波数
ΔFを減じた値が次の運転周波数Fとして決定される。 次F=(現在F)−ΔF
【0042】したがって、たとえば図7に示すように全
てのダンパ13a,13b,13cが絞り状態で過剰静
圧の状態にあるとする。このとき、ダンパ13a,13
b,13cによって押さえられている風量がそれぞれ過
剰風量Qであり、これら過剰風量Qが直ちに算出され
る。
【0043】算出された各過剰風量Qのうちもっとも小
さいのは、全開にもっとも近いダンパ、たとえばダンパ
13cによるものである。このダンパ13cによる過剰
風量Qが室内ファン6の過剰風量Qo として選択され、
その過剰風量Qo に対応する分だけ室内ファン6の風量
が減少される。これにより、過剰風量Qo が解消される
とともに、図8に示すようにダンパ13cが全開する。
このとき、必要風量総和Wnoを室内ファン6の最小限の
送風量で賄っていることになり、すべての部屋の必要風
量Wnが満足される最適静圧状態となる。
【0044】こうして、必要風量総和Wnoに応じた室内
ファン6の速度が設定されるごとに、その室内ファン6
の過剰風量Qo が算出され、同過剰風量Qo が直ちに解
消されて最適静圧状態が確保される。
【0045】したがって、負荷変動に対する風量の良好
な追従性を確保することができ、これにより各部屋の必
要風量が満足できる状態となるまでの時間を短縮して快
適性の向上が図れる。また、追従性が良好であるから、
過剰静圧状態となってもそれを迅速に解除することがで
き、騒音の低減が図れる。
【0046】なお、図8の最適静圧状態からダンパ13
bに対応する部屋の空調負荷が増したとする。この場
合、ダンパ13bに対応する部屋の必要風量Wnが増し
て図9のようにダンパ13bも全開状態となるが、その
全開による風量増だけダンパ13cに対応する部屋が風
量不足となる。ただし、必要風量総和Wnoが増すので、
室内ファン6の速度が増大され、風量不足は直ちに解消
される。
【0047】ダンパ13cに対応する部屋が運転停止に
なると、図10に示すようにダンパ13cが全閉する。
このとき、残りのダンパ13a,13bも絞り状態で過
剰静圧の状態にあるので、上記同様に室内ファン6の速
度が低減され、直ちに最適静圧状態へと移行する。
【0048】ところで、室内ファン6の送風量2000m3
/hを設定した状態において、ダンパ開度θと補正運転
周波数ΔFとの関係を実験により確かめたのが図11の
データである。
【0049】また、室内ファン6の送風量2000m3 /h
において、この実施例におけるダンパ開度θから過剰風
量Qへの換算式、および過剰風量Qから補正運転周波数
ΔFへの換算式の特性を示したのが図12のデータであ
り、ダンパ翼端部抵抗補正係数α2 をパラメータとして
補正運転周波数ΔFの値が変わるのが判る。
【0050】室内ファン6の送風量2000m3 /h、ダン
パ翼端部抵抗補正係数α2 =2.2 において、この実施例
におけるダンパ開度θから過剰風量Qへの換算式、およ
び過剰風量Qから補正運転周波数ΔFへの換算式の特性
を示したのが図13のデータであり、ダクト内部抵抗補
正係数α1 をパラメータとして補正運転周波数ΔFの値
が変わるのが判る。すなわち、係数α1 ,α2 を適宜に
選択することにより、実験データにもっとも近似した特
性の換算式を得ることができる。
【0051】なお、上記実施例では、必要風量総和Wno
とあらかじめ記憶している風量設定条件とから室内ファ
ン6の運転周波数Fを設定したが、必要風量総和Wnoに
あらかじめ記憶している係数βを積算し、その積算値
(=Wno・β)をそのまま室内ファン6の運転周波数F
として設定するようにしてもよい。この場合、空調部屋
数に対応する複数種の係数βを用意しておき、それを空
調部屋数に応じて選択する。また、上記実施例では、部
屋数が3つの場合を例に説明したが、部屋数に限定はな
い。
【0052】
【発明の効果】以上述べたようにこの発明によれば、
【0053】請求項1の空気調和機は、各部屋への通風
量を検知し、これら通風量が各必要風量と一致する方向
にダクトにおける各分岐路のダンパ開度を制御するとと
もに、ファンの過剰風量を求め、その過剰風量に対応す
る分のファン速度量を求め、その速度量だけファンの速
度を低減する構成としたので、負荷変動に対する風量の
良好な追従性を確保することができ、これにより各部屋
の必要風量が満足できる状態となるまでの時間を短縮し
て快適性の向上が図れ、しかも過剰静圧状態を迅速に解
除して騒音の低減が図れる。
【0054】請求項2の空気調和機は、各部屋への通風
量を検知し、これら通風量が各必要風量と一致する方向
にダクトにおける各分岐路のダンパ開度を制御するとと
もに、実際のダンパ開度を検知してその検知開度からフ
ァンの過剰風量を求め、その過剰風量に対応する分のフ
ァン速度量を求め、その速度量だけファンの速度を低減
する構成としたので、負荷変動に対する風量の良好な追
従性を確保することができ、これにより各部屋の必要風
量が満足できる状態となるまでの時間を短縮して快適性
の向上が図れ、しかも過剰静圧状態を迅速に解除して騒
音の低減が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例の構成図。
【図2】同実施例の制御回路の構成を示すブロック図。
【図3】同実施例におけるダンパ駆動機構および開度検
出手段の構成図。
【図4】図3の一部を側方から見た構成図。
【図5】図3における光遮蔽円盤を側方から見た構成
図。
【図6】図3における光遮蔽円盤と光センサとの関係を
具体的に示す構成図。
【図7】同実施例における各ダンパが絞られた過剰静圧
状態を示す図。
【図8】同実施例におけるダンパの1つが全開した最適
静圧状態を示す図。
【図9】同実施例におけるダンパの2つが全開した風量
不足状態を示す図。
【図10】同実施例におけるダンパの1つが全閉した過
剰静圧状態を示す図。
【図11】同実施例におけるダンパ開度θと補正運転周
波数ΔFとの関係を実験で確かめた図。
【図12】同実施例における換算式の特性を係数α2
パラメータとして示す図。
【図13】同実施例における換算式の特性を係数α1
パラメータとして示す図。
【符号の説明】
1…建屋、2…室内ユニット、5…室内熱交換器、6…
室内ファン、10…ダクト、11…分岐路、12…風量
制御ユニット、13a,13b,13c…ダンパ、20
…室外ユニット、21…能力可変圧縮機、23…室外熱
交換器、30…制御器、40…制御器、54…光遮蔽円
盤、55…光センサ。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷凍サイクルおよびファンの運転により
    空調用空気を吹出す熱源機と、複数の部屋に向かう分岐
    路を有し各部屋に熱源機の吹出風を分配供給するダクト
    と、このダクトの各分岐路内に設けた吹出風量調節用の
    ダンパと、前記各部屋の空調負荷を求める手段と、これ
    ら空調負荷に応じて各部屋の必要風量を求める手段と、
    これら必要風量の総和に応じて前記ファンの速度を設定
    する手段と、前記各分岐路の通風量を検知する手段と、
    これら通風量が前記各必要風量と一致する方向に前記各
    ダンパの開度を制御する手段と、前記ファンの過剰風量
    を求める手段と、この過剰風量に対応する分の前記ファ
    ンの速度量を求める手段と、この速度量だけ前記ファン
    の速度を低減する手段とを備えたことを特徴とする空気
    調和機。
  2. 【請求項2】 冷凍サイクルおよびファンの運転により
    空調用空気を吹出す熱源機と、複数の部屋に向かう分岐
    路を有し各部屋に熱源機の吹出風を分配供給するダクト
    と、このダクトの各分岐路内に設けた吹出風量調節用の
    ダンパと、前記各部屋の空調負荷を求める手段と、これ
    ら空調負荷に応じて各部屋の必要風量を求める手段と、
    これら必要風量の総和に応じて前記ファンの速度を設定
    する手段と、前記各分岐路の通風量を検知する手段と、
    これら通風量が前記各必要風量と一致する方向に前記各
    ダンパの開度を制御する手段と、前記各ダンパの開度を
    検知する手段と、この検知開度から前記ファンの過剰風
    量を求める手段と、この過剰風量に対応する分の前記フ
    ァンの速度量を求める手段と、この速度量だけ前記ファ
    ンの速度を低減する手段とを備えたことを特徴とする空
    気調和機。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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CN111854108A (zh) * 2019-04-26 2020-10-30 开利公司 用于建筑物气候控制的系统和方法
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EP3957919A4 (en) * 2019-04-15 2022-06-08 Daikin Industries, Ltd. AIR CONDITIONING SYSTEM
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