JPH06504925A - 血液バッグユニット - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 血液バッグユニット 口技術分野］ 本発明は、バッグと、該バッグに接続された少なくとも１本のチューブとを有し 、しかも少なくとも部分的に透光性のプラスチック材料から成る、ドナー血液用 及び／又は血液成分用の血液バッグユニットに関するものである。

［背景技術］ ドナー血液を採取して更に処理するための公知の血液バッグユニットは、取出し バッグと別の接続された単数又は複数のバッグとから成り、該バッグはチューブ によって互いに接続されている。前記バッグはフレキシブルなプラスチックシー トから成り、また前記チューブもフレキシブルなプラスチックから成っている。

バッグ及びチューブのプラスチックは少なくとも部分的に透光性である。バッグ は第１には、血液を収容するため又は、ドナー血液から遠心分離によって分離さ れる血液成分（フラクション）、例えば血漿、血小板及び赤血球を収容するため 、第２には専用洗浄溶液又は添加溶液を収容するために使用される。血液バッグ で処理作業を行なう場合の問題点は特に、無菌の血液バッグ内へ導入されるプレ パラートがウィルスを含んでいることがあることであり、該ウィルスを非動性に する必要がある。

［発明の開示］ 本発明の課題は、血液又は個々のドナーの血液成分をウィルス活動に対して確実 に防護することができ、或いはウィルスに対して防護して収容することができる 血液バッグユニット、しかも、血液又は血液成分を使用するまで、血液処理のた めに必要なユニット部分内に血液又は血液成分をウィルスに対して確実に防護し て貯蔵しておく手段を提供することである。

バッグと、該バッグに接続された少なくとも１本のチューブとを有し、しかも少 なくとも部分的に透光性のプラスチック材料から成る、ドナー血液用及び／又は 血液成分用の血液バッグユニットにおける前記課題を解決するための本発明の構 成手段は、独立単位として個別操作可能な、使用可能状態にあるバッグユニット のチューブの密閉区域内に、光活性物質が封じ込められている点にある。

また、複数のバッグと、少なくとも部分的に透光性のプラスチック材料から成る 複数本のチューブとを有し、該チューブが前記バッグを互いに連結しかつ／又は 別部位のチューブに接続されている形式の、ドナー血液及び／又は血液成分用の 血液バッグユニットにおける前記課題を解決するための本発明の構成手段も同じ く、独立単位として個々に操作可能な、使用可能状態にある血液バッグユニット のチューブの密閉区域内に光活性物質が封じ込められている点にある。

血液バッグユニットを構成中に該血液バッグユニットのチューブ内に光活性物質 が配置され、かつ、血液バッグユニット内の該光活性物質が一緒に無菌化される 場合、前記添加物質を備えた血液バッグユニットの使用を開始する際に、ドナー 血液を光活性物質と温和した上で血液バッグユニットに光線を照射することによ って処理、特にドナー血液又は血漿のウィルス非動化を行なうことが可能である 。光活性物質は、光によって刺激されてエネルギを放出する特性を有し、このエ ネルギ放出によって、場合によってはプレパラート内に存在しているウィルスを 非動化することが可能である。

更にまた、少なくとも１つのバッグと該バッグに接続された少なくとも１本のチ ューブとを有し、該チューブを介して複数のバッグを更に連結可能であり、しか も少なくとも部分的に透光性のプラスチック材料から成る、ドナー血液及び／又 は血液成分用の血液バッグユニットにおける前記課題を解決するための構成手段 は、１つのバッグと、密閉区域内に光活性物質を封じ込める１本のチューブとか ら成る独立して個別操作可能な血液バッグ斗ニットが、１つのバッグと１本のチ ューブから成るか又は複数のバッグと該バッグを連結する複数本のチューブから 成る独立して個別操作可能な別の血液バッグユニットと、相互連結によって組合 せ可能である点にある。

両血液バッグユニットの一方は、作用メカニズムを維持したままで、光活性物質 から解放しておくことができる。従ってウィルス非動化作用をフルに有している にも拘らず、組合される血液バッグユニットの一方を一層経済的に準備すること が可能になる。

前記組合せは、一方の血液バッグユニットのチューブを、溶着装置によって無菌 条件下で他方の血液バッグユニットのチューブと結合するようにして実施される 。

本発明の第２実施態様の構成によれば、複式バッグユニットにおいて取出しバッ グと別の複数のバッグが、光活性物質を封入する複数本のチューブを介して互い に連結されている。このようにしてドナー血液の石層を、元々閉じられた１つの 系内で行なうことが可能になる。

前記の光活性物質は破断弁によってチューブ内に封じ込めることができる。チュ ーブ内への封じ込めによって、何時いかなる所においても該光活性物質を血液又 は血液成分と接触させ得る準備態勢を整えておくことが保証される。破断弁を破 断することに基づいてチューブ接続部を開放することによって、これまで封じ込 められていた光活性物質は所期のように血液又は血液成分と連絡することができ る。

本発明の有利な実施態様によれば、光活性物質は、液相の状態又は溶解された状 態で設けておくことができる。液相の凝集状態は、光活性物質を血液又は血液成 分と特に迅速に混和させることを可能にする。

本発明の別の実施態様では、光活性物質としてフェノチアジン染料が設けられて おり、しかもメチレンブルー又はトルイジンブルーが設けられているのが殊に有 利である。

［図面の簡単な説明］ 図１は個々のバッグを破断弁とチューブとを介して互いに接続しておりかつチュ ーブ区域内に光活性物質を封じ込めた形式のドナー血液用の多重血液バッグユニ ットの概略構成図である。

図１ａは図１に示した光活性物質の充填されたチューブ区域Ａの拡大断面図であ る。

図２はただ１つのバッグとチューブと該チューブ内に封じ込められた光活性物質 とから成り、しかも独立した１単位として個別操作可能で、かつ同じ（独立した 単位として操作すべき図１に示した多重血液バッグユニットに溶着可能な、単一 血液バッグユニットの概略構成図である。

［発明を実施するための最良の形態１ 次に図面に基づいて本発明の実施例を詳説する。

図１には、２つのサテライトバッグ３，５及び１つの取出しバッグ７並びに１つ の添加溶液用バッグ９から成る多重血液バッグユニットが図示されている。サテ ライトバッグ３と取出しバッグ７並びにサテライトバッグ５と取出しバッグ７は 夫々チューブ１１．１３を介して互いに接続されている。サテライトバッグ５に は、ビッグ・テイル（豚の尻尾）と呼ばれる自由端２７の閉鎖されたチューブ端 部１９が配置されている。

取出しバッグ７には取出しチューブ２１が接続されている。サテライトバッグ３ 及び５を起点として延びるチューブ１１及び１３は使い捨て弁２３の領域で合流 される。こうして両チューブは共通のチューブ１５を介して取出しバッグ７と接 続されている。

チューブ１１には中間部分１１ａが存在し、該中間部分は血液バッグユニットの 使用態勢の整った状態で破断弁２５によって閉塞されている。同じ（チューブ１ ３にも中間部分１３ａが存在し、該中間部分は使用態勢の整った状態では両側で 破断弁２５によって閉塞されている。前記自由端２７の密閉されたチューブ端部 １９は別の破断弁２５によってサテライトバッグ５に接続されている。

概略的に図示したにすぎない破断弁は公知の構造を有している。該破断弁は、通 流路を有するプラスチック射出成形部品であり、該通流路の通路は製造後、差し 当たっては一緒に射出成形された膜などによって閉塞されている。破断弁は所謂 「−回限りの使い捨て井」であり、かつ、通路の閉塞を破断によって解除できる ように構成されている。前記膜は破断時に除かれる。

それに伴って通流路は開かれ、かつ該通流路を通って媒体交換が行なわれる。

チューブ１７は取出しバッグ７を添加溶液用バッグ９と直接接続する。取出しバ ッグ７及び添加溶液用バッグ９に対するチューブ１７の接続は破断弁２５を介し て行なわれる。取出しチューブ２１は別の破断弁２５を介して取出しバッグに接 続されている。

図１ではチューブ区域１１　ａ、１３　ａ、　１９及び１７が円Ａで特別に囲ま れている。該囲み同区域Ａが図１ａの断面図では著しく拡大して図示されている 。この拡大断面図から判るように、チューブ区域１１ａ。

１３ａ、１７．１９はチューブ壁２９間に光活性物質３１を収容している。該光 活性物質３１は使用態勢の整った状態において破断弁２５間でチューブ区域１１ ａ、１３ａ、１７．１９内に封じ込められている。破断弁２５の破断によって光 活性物質は各バッグ３，５゜７．９内へ流入することができる。

図２には１つのバッグ３を有する単一血液バッグユニットが図示されており、前 記バッグ３は１本のチューブ１１を有している。該チューブ１１は破断弁２５を 介してバッグ３に開口する。またバッグ３の破断弁２５から間隔をおいてチュー ブ１１内には別の破断弁２５が設けられている。これによって、密閉されたチュ ーブ区域１１ａが形成されている。密閉されたチューブ区域１１ａ内には光活性 物質３１が封じ込められている。これは囲み同区域Ａによって略示されており、 該区域は図１ａに示した構成に相当する。送出チューブ１１の自由端１１ｂは差 し当たっては解放されている。

送出チューブ１１の自由端１１ｂは例えば図１に示した血液バッグユニットのチ ューブに接続することができる。この接続のためには例えば溶着装置が使用され 、該溶着装置によって前記自由端１１ｂは例えば図１に示したチューブ１５に溶 着されて接続される。

前記光活性物質３１は本発明では液相の形で使用される。勿論また面相の形で（ 例えば粉末として）使用することも可能である。血漿又は血液繊維素置（フラク ション）を光活性物質と混和しようとする場合には、前記破断弁２５が破断によ って開かれる。この石層方式では血液バッグユニットはそれ自体閉じられた状態 にある。従って細菌感染の危険性は全（無くなる。また、より多数又はより少数 のバッグを有する別のユニットにも同様の形式で光活性物質を装備できるのは勿 論である。

光活性物質としてはフェノチアジン染料が考えられる。中でもメチレンブルー及 びトルイジンブルーが最適である。

国際調査報告 フロントページの続き （８１）指定国　ＥＰ（ＡＴ、ＢＥ、ＣＨ，ＤＥ。

ＤＫ、ＥＳ、ＦＲ，ＧＢ、ＧＲ，ＩＴ、ＬＵ、ＭＣ，ＮＬ、ＳＥ）、０Ａ（ＢＰ 、ＢＪ、ＣＦ、ＣＧ、ＣＩ、ＣＭ、ＧＡ、ＧＮ、ＭＬ、ＭＲ，ＳＮ、ＴＤ、ＴＧ ）、ＡＴ、　ＡＵ、　ＢＢ、　ＢＧ、　ＢＲ，ＣＡ、　ＣＨ，Ｃ３，ＤＥ。

ＤＫ、　ＥＳ、　ＦＩ、　ＧＢ、　ＨＵ、ＪＰ、　ＫＰ、　ＫＲ，ＬＫ、　ＬＵ 、　ＭＧ、　ＭＮ、　ＭＷ、　ＮＬ、　Ｎｏ、　ＰＬ、　Ｒ○、　ＲＵ、　ＳＤ 、　ＳＥ、　ＵＳ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．バッグ（３）と、該バッグに接続された少なくとも１本のチューブ（１１） とを有し、しかも少なくとも部分的に透光性のプラスチック材料から成る、ドナ ー血液用及び／又は血液成分用の血液バッグユニットにおいて、独立単位として 個別操作可能な、使用可能状態にあるバッグユニットのチューブ（１１）の密閉 区域（Ａ）内に、光活性物質（３１）が封じ込められていることを特徴とする、 血液バッグユニット。 ２．複数のバッグ（３，５，７，９）と、少なくとも部分的に透光性のプラスチ ック材料から成る複数本のチューブ（１１，１３，１５，１７）とを有し、該チ ューブ（１１，１３，１５，１７）が前記バッグ（３，５，７，９）を互いに連 結しかつ／又は別部位のチューブ（１９，２１）に接続されている形式の、ドナ ー血液及び／又は血液成分用の血液バッグユニットにおいて、独立単位として個 々に操作可能な、使用態勢の整った状態にあるバッグユニットのチューブ（１１ ）の密閉区域（Ａ）内に光活性物質（３１）が封じ込められていることを特徴と する、血液バッグユニット。 ３．少なくとも１つのバッグと該バッグに接続された少なくとも１本のチューブ とを有し、該チューブを介して複数のバッグを更に連結可能であり、しかも少な くとも部分的に透光性のプラスチック材料から成る、ドナー血液及び／又は血液 成分用の血液バッグユニットにおいて、１つのバッグ（３）と、密閉区域（Ａ） 内に光活性物質（３１）を封じ込める１本のチューブ（１１）とから成る独立し て個別操作可能な血液バッグユニットが、１つのバッグ（３）と１本のチューブ （１１）から成るか又は複数のバッグ（３，５，７，９）と該バッグを連結する 複数本のチューブ（１１，１３，１５，１７）から成る独立して個別操作可能な 別の血液バッグユニットと、相互連結によって組合せ可能であることを特徴とす る、血液バッグユニット。 ４．複式バッグユニットにおいて取出しバッグ（７）と別の複数のバッグ（３， ５，９）が、光活性物質（３１）を封入する複数本のチューブ（１１，１３，１ ５，１７）を介して互いに連結されている、請求項２又は３記載の血液バッグユ ニット。 ５．一方の血液バッグユニットのチューブ（１１）が、他方の血液バッグユニッ トのチューブ（１１，１３，１５，１７，２１）に溶着接合可能である、請求項 １から３までのいずれか１項記載の血液バッグユニット。 ６．光活性物質（３１）が液相の状態又は溶解された状態で設けられている、請 求項１から５までのいずれか１項記載の血液バッグユニット。 ７．光活性物質（３１）としてフェノチアジン染料が設けられている、請求項１ から４までのいずれか１項記載の血液バッグユニット。 ８．染料としてメチレンブルー又はトルイジンブルーが設けられている、請求項 ７記載の血液バッグユニット。