JPH06504703A - 可撓性のシート材料を分配する方法及び装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 可撓性のシート材料を分配する方法及び装置本発明は、紙タオルの分配装置（デ ィスペンサー）のような、可撓性のシート材料を分配する装置に関する。本発明 は、特に、クレープ付き紙タオルの個々のシートを切断し且つ分配する方法、及 びかかる方法を実施する装置に関する。

紙タオルのような連続的で目打ち孔の無い可撓性のシート材料のディスペンサー は、周知である。かかるディスペンサーは、ユーザがシートをウェブから単に破 り取るもの、又はより一般的には、シートがディスペンサー内のカッタにより完 全に切断され、ユーザが取り得るようにしたものがある。又、ディスペンサー内 のカッタが、ウェブに未切断部分を含む切断線を形成し、該切断線は、その後に ユーザが取り出すときに完全に切断される所望のシートを画成するようになるデ ィスペンサーがある。上記第一の型式のディスペンサーは、分離前に分配される ウェブ材料の長さを制御する手段を採用せず、このため、ユーザは、破り取る前 に、余分な長さを引き出して、材料を無駄にするという欠点がある。かかるディ スペンサーは、ユーザがシートを取った後、次のユーザが後続のウェブを繰り出 すためには、ハンドルを引き、クランクを回し、又は別の装置を作動させるため に機構に接触したり機構を取り扱わねばならない、という欠点がある。かかるデ ィスペンサーか配置される手洗い等のような環境内では、このようなことは望ま しくないのである。

従って、より現代的な設計によるディスペンサーにおいては、ユーザがディスペ ンサーからウェブ材料を引き出すときに、該ウェブ材料をシートの長さに切断す る切断装置をディスペンサー内で利用することにより、これら欠点を解決してい る。かかる装置は、典型的には送りロールを備えており、ユーザがディスペンサ ーシャーシの外部に配置されたウェブの自由端を把持し、該自由端を引っ張って 送りロールを作動させることにより、紙の供給が行われる。こうした装置におい て、ばねのような蓄積エネルギ機構が送りロールと協働してカッタを作動させ且 つ／又はウェブをディスペンサーから送り出すようにすることが出来る。上述の ように、かかるディスペンサーのカッタは、材料を切断し、シートをウェブがら 完全に分離する。あるいはカッタは、ウェブの一部のみを分離するカットを行い 、残るウェブ材料の１又は２以上の未切断部分によってシートがウェブに接続さ れたままにし、送りロールによってシートがディスペンサーから供給された後に 、ユーザがウェブを取り得るようにする。

カッタが送りロールと協働して作用し、又、ユーザがウェブ材料を引っ張ること により、ディスペンサーを作動させる動力が付与される型式のディスペンサーは 、例えば、米国特許第３．５７５．３２８号、同第４．１２２．７３８号及び同 第４．６２１．７５５号の明細書に記載されている。これらディスペンサーは、 各々、機構の第一の作動サイクル部分で装架される偏心ばねを採用し、この作動 サイクル中、通常、送りロールに摩擦接触したウェブ材料がディスペンサーから 引き出されるときに、その切断が行われる。切断作用の完了後、送りロールが中 心上にある状態を越えて回転したとき、ばね荷重が除去され、ばねに蓄積された エネルギを利用して、送りロールを駆動し、ウェブの切断部分をディスペンサー から送り出し、更に、次のユーザがウェブ材料を容易に把持することの出来る箇 所である、ディスペンサーのシャーシの外部の位置に次の長さのウェブ材料の前 端を配！する。

上記装置の典型例を示す米国特許第３．５７５．３２８号、同第４．１２２．７ ３８号、同第４，６２１、７５５号の各々において、ディスペンサーから取り出 されるウェブ材料の長さは１、確実または強力なストッパ機構によって制御され 、該ストッパ機構は、送りロールに許容される回転数を一回転に制限し、これと 同時に、取り出されるウェブ材料の長さを送りロールの外面の展開した外周に略 該当する程度に制限する。切断刃が目打ち線、即ち、−ｇ分のみ切断した切断線 を形成する米国特許第３．５７５．３２８号の明細書に記載した機構において、 該ストッパ機構は、ウェブ材料に対して急激な停止力を作用させ、その結果、目 打ち切断線により画成されるシートは、ユーザが付与する引張り力によって完全 に分離されるという更なる機能を有する。

該確実ストッパ機構は、極めて望ましくない特徴を有することが判明している。

これら望ましくない特徴の特に顕著なものは、購入価格及び該機構を収容するの に必要な追加的スペースの点でディスペンサーのコストが増す点である。又、こ れら機構は、繰り返して衝撃応力を受けるため、これら機構は、誤作動及び破損 を頻繁に生じ易い。

更に、かかるストッパ機構は、部分的に分離された柔軟で比較的弱い可撓性のシ ート材料を分配することを目的とする装置に採用するとき、特に不利である。

こうした状況のとき、ウェブ材料は、ストッパ機構が作動される前に、切断線に 沿って破れることにより分離し、その結果、次のユーザは、ストッパを作動させ る前に、使用できそうもない僅かな量の材料しか取り出すことが出来ず、結局、 それ以上多くの材料を取ることができない。

勿論、かかる問題点は、ウェブを相互に切断線に沿って保持するウェブ材料の未 分離部分の強度を太き（することで解決することが出来る。しかし、かかる場合 、特に、材料が極めて吸収性に富み、ユーザの手が濡れている場合、ストッパ機 構を作動させたとき、材料を切断線に沿って確実に分離することが出来ない。

むしろ、ユーザの引張り動作の結果、ユーザの手で保持したウェブ材料の７１． た部分のみが分離されることが多く、その結果、ディスペンサーの下方の床の上 に塵屑が散らかることとなる。

故に、本発明の目的は、上記の問題点を緩和することである。

発明の概要 従って、本発明の主たる目的は、可撓性のシート材料のための改良されたディス ペンサー及び該ディスペンサーを作動させる方法を提供することである。

本発明の別の目的は、カッタの作用により細長い可撓性材料のウェブから得られ 且つユーザが引き出すことにより分配されるシートの改良された分配装置及びそ の方法を提供することである。

本発明の別の目的は、部分的に離した所定の長さのシートを細長いウェブ材料か ら分配する改良された装置及び方法にして、ディスペンサーから材料を引き出す とき、ユーザがウェブからシートを完全に分離し、後続の材料の自由端を次のユ ーザが把持し得る位置に自動的に供給する装置及び方法を提供することである。

本発明の更に別の目的は、ユーザが、分配されろ紙タオル以外のものに接触する 必要がなく、所望の結果を得ることが出来る柔軟な吸着性紙タオル用の改良され たディスペンサーを提供することである。

所望の結果を実現することを目的とするのは、可撓性シート材料のディスペンサ ーにして、材料排出口を有するハウジングを形成するシャーシと、該シャーシに より保持され、供給すべき可撓性シート材料を送るための送り手段と、可撓性シ ート材料ウェブの連続性を維持するために該ウェブに未分離部分が残るように該 ウェブをカットして横断切断線を形成するカット手段と、前記シャーシに取り付 けられた送りロールにして、ウェブが前記送り手段から前記排出口の外部の所定 位置、すなわちユーザがウェブをディスペンサーから引き出すべく把持して送り ロールに回転動作を付与することのできる前記所定位置まで導かれる一連の作動 サイクルを通して回転可能なようになされている送りロールと、該送りロールと 協働可能なように設けられたエネルギ蓄積手段にして、前記作動サイクルの一部 分における前記送りロールの回転中は負荷を受け、前記作動サイクルの別の部分 においては負荷を解放して前記送りロールを移動させ、前記切断線を有するシー ト材料ウェブを前記排出口の外部にまで導き得るようになされたエネルギ蓄積手 段と、を備え、該エネルギ蓄積手段は前記送りロールに抵抗力を付与するように なされ、該抵抗力は、ユーザの引張り力に抗して、累進的に増大する力をウェブ に付与するように作用し、それによってウェブの前記未分離部分を分離し得るよ うにしたことを特徴とするディスペンサーである。

又、排出口と、ウェブが横断する送りロールと、ウェブが送りロールを横断する ときに該ウェブに作用可能なカット手段と、前記送りロールと協働可能に連結さ れたエネルギ蓄積手段と、を備えるディスペンサーから可撓性のシート材料ウェ ブを分配する方法にして、ウェブを引張って送りロールを回転させ且つ該送りロ ールの回転サイクルの一部分においてばねに負荷を付与する段階と、前記カット 手段を作動させて、ウェブを部分的に分離する段階と、前記送りロールの回転サ イクルの別の部分において、ばねに蓄積されていたエネルギにより送りロールを 駆動し、部分的に分離されたウェブをディスペンサーの前記排出口を越えた所定 位置へと供給する段階と、その後、ばねへ負荷を付与することにより生じる抵抗 力に抗して累進的に増大する引張力をウェブの未分離部分に付与することにより 、ウェブを分離する段階と、を備えることを特長とする方法が提供される。

本発明の上記及びその他の特徴並びにその利点は、添付図面に関する本発明の以 下の詳細な説明を参照することにより、−開明らかになるであろう。

図面の簡単な説明 第１図は、本発明によるウェブ材料ディスペンサーの一部断面図とした概略図的 な側面図、 第２図は、第１図のディスペンサーの送りロール及びカット装置の拡大断面図、 第３図は、第２図の線３−３に沿った断面図、第４図は、異なる作用状態にある 送りローラ及びカット装置を示す、第２図と同様の図、 第５図は、第１図に示した送りロールの平面図、第６図は、本発明の実施に利用 される切断刃の平面図、第４図は、実用的な装置に適した本発明によるディスペ ンサーの分解斜視図、第８図は、第７図に示した装置の端部分の主要部分の分解 斜視図、第９図は、第７図に示したディスペンサーのストリッパバーの後方立面 図、第１０図は、第９図のストリッパバーの底面図、第１１図は、第９図のスト リッパバーの側面断面図である。

好適な実施例の詳細な説明 第１図には、本発明を実施するディスペンサー機構１０が概略図で示しである。

該ディスペンサー１０は、直立壁等への取り付けを許容する手段（図示せず）か 設けられた裏板１２を含むキャビネットシャーシを備えている。ブラケット１７ 等により裏板１２に枢動可能に取り付けられたヨーク１６には、紙タオルのよう な可撓性のシートウェブ材料の供給ロールＲが取り付けられる。ヨーク１４の各 脚部は、その自由端にカップ１８を保持し、該カップは、供給ロールＲの芯の一 端に挿入し得るようにされており、このため、該供給ロールは、支持板１２に着 座したとき容易に回転することが出来る。ディスペンサーのシャーシに対する供 給ロールのかかる取り付は方法は、従来型式である。

ディスペンサー１０のシャーシは、枢着接続具（図示せず）等により裏板１２に 適宜に接続することの出来るカバー２２により包み込まれている。かかる形態の 接続により、カバーを容易に開放し、例えば、使用済みの供給ロールＲを交換す べく内部にアクセスすることが可能となる。排出口２０がキャビネットカバー２ ２の正面壁の底部に形成されており、以下に説明するように、ロールＲから引き 出された可撓性シート材料のウェブＷは、該開口部を通じてディスペンサーから 適宜に分配される。

第１図乃至第４図を参照すると、本発明による送りロール３０は、その両端から 軸方向外方に伸長する副軸３２上に回転可能に取り付けられる。該副軸３２の各 々は、第３図に最も良く図示するように、送りロール３０の／％ブ３６の中心穴 ３４内に固着される一端を備えている。該副軸３２の一方の軸の他端には、固着 したハンドル（図示せず）を設けることが出来、例えば、可撓性のシート材料の ウェブＷを分配及び切断機構を通じて、供給ロールＲから排出口２０に最初に進 めようとすると畝送りロール３０を手で回転することが可能となる。該送りロー ルのハブ３６の各々には、図示するように、直径方向に整合した一対のスロット ３８が形成されている。送りロール３０の両端にて７％ブ３６に形成されたこれ ら対のスロットは、以下に説明するように、カット機構の取り付は手段の一部を 形成する。

カット機構は、対向状態に離間した一対の板４２（第３図）を有する力γり刃４ ０のキャリア構造体を保持する。芝根４２の各々は、カッタ刃４０の各端部に固 定状態に取り付けられ且つ該カッタ刃の長さに対して垂直方向に伸長する。第６ 図に最も良く図示するように、カッタ刃４０には、その長さに沿って長手方向に 離間した複数の歯４４が形成されている。図示した実施例において、カッタ刃４ ０の長さに沿って４対の歯４４が設けられており、その各対の歯は、凹所４６に より次の対の刃から分離されている。送りロール３０の外面には、長平方向方向 に整合したスロット４８により画成される複数の孔か形成されている。かかるス ロットは第５図で４つ図示されており、これらスロットは、送りロール３０の外 面の一部である連続的な表面部分５０により分離されている。

カッタ刃４０は、送りロール３０内に配置されており、カッタ刃４０のそれぞれ の対の歯４４は、スロット４８を通って外方に突出し得るようにしてあり、送リ ロールの周縁の連続部分５０は、３つの凹所４６に受け入れられる。このカッタ 刃の設計により、可撓性のシート材料ウェブが送りロール３０の表面の上を通過 するときに、該ウェブの切断は、送りロール３０の軸線に対して平行に伸長する 略直線に沿って行われる。図示したカッタ刃４０により形成された切断線は、３ つの小さい未切断（部分Ｍ）のウェブ部分を含んでおり、これら部分は、カッタ 刃の凹所４６の幅、及び送りロールの表面の連続部分５０の長さに略対応する。

実質的な切断線を含むのにも拘わらず、ウェブＷを横断して離間されたこれら小 さい未切断（未分離）部分により、ウェブが排出口２０に達する前にディスペン サーのシャーシ１０内の機構を横断する間、該ウェブの連続性が維持される。以 下に更に詳細に説明するように、切断線を含むウェブ部分が送りロール３０によ り開口部２０を通って供給され、その後、引張り力を受けるとき、切断線により 画成されるシートは、カッタ刃４０の形状、及び送りロールの表面のｍｓするス ロット４８の形状により形成されるウェブの未切断（部分Ｍ）部分を破ることに より、容易に分離される。これにより、ユーザは、適当な長さのタオルを効果的 に得ることが出来る。

カッタ刃４０の両端を取り付けるキャリア板４２の各々は、板の面に対して直角 に伸長する一対の案内ピン６０を備えている。これらビン６０は、送りロール３ ０の両端にて、各ハブ３６に形成された整合スロット３８内に案内可能に受け入 れられるようにそれぞれの板４２上に配置される。この取り付は形態により、カ ッタ刃４０は、送りロール３０の半径に対して平行で且つ該半径から横方向にず らした経路内を往復運動する。この半径は、送りロール３０の直径に沿って伸長 する整合スロット３８の軸線に対応する。このように、該取り付は手段は、送り ロール３０のこの半径に対して平行で且つ該半径から横方向にずらした経路内を カッタ刃４０が移動するのを可能にするのみならず、案内ピン６０がこの同一の 送りロールの半径に沿って往復運動することを可能にする。

第６図に図示するように、キャリア板４２の各々の案内ピン６０の一つは、その 伸長部として形成されたカム従動子６２を備えている。送りロール３０の両端に 配置されたこれらカム従動子６２は、第３図に最も良く図示するように、送りロ ール３０の両端を越えて外方に伸長する。このように、キャリア板４２の各々の 案内ピン６０が送りロールの各端部でハブ３６に形成された対の整合スロット３ ８内に受け入れられた状態で、カム従動子６２は、送りロールの両端を越えて反 対方向外方に伸長し、以下に説明するように、ディスペンサーのシャーシに取り 付けられた不動カム８２に係合する。

排出口２０に近接するディスペンサーのシャーシ１０の下方前方部分内で、取り 付は構造体７０は、送りロール３０と、分配及び切断機構を備えるその他の構Ｉ ｆｆ素とを支持する。ディスペンサーのシャーシ１０内でのケーシング７ｏの配 置状態は、第１図に概略図で図示されているが、ケーシング７ｏの構’ｆｉ１２ 要素は、全体としてＭ３図の断面図に示しである。該ケーシング７０は、送りロ ール３゜の直径よりも僅かに大きい内径の円筒体の一部として形成されたハウジ ング７１を備えている。ハウジング７１は、可撓性シート材料のウェブＷが分配 及び切断機構に入る位置から連続的に伸長し、排出口２０に隣接する位置で終端 となる。

該ハウシング７１は、ディスペンサーのシャーシ１０を横断して伸長し、その端 部は枢動可能に取り付けたカバー１９の側部から僅かに離間している。ハウジン グ７１の両端は、第３図の断面図に示すように、該ハウジングに適宜に固着され た端部板７２により閉じることが出来る。

ハウジング７１及び端部板７２により形成される包囲体内には、導入ピンチロー ル７４が配置されており、該ロールは、回転可能なシャフトに取り付は且つばね 手段（図示せず）により送りロール３０の周縁面に接触するように偏倚されるこ とが望ましい。出口ピンチロール７６がディスペンサーの出口２ｏに近接して配 置されており、該ロールも送りロール３０の周縁面に接触するように偏倚される 。本発明の好適な実施例において、出口ピンチロール７６は、各端部に副軸７８ 等を備えており、ケーシング構遺体に形成され、第１図に符号７９の点線で図示 した、細長いジャーナル開口部内に回転可能に取り付は得るようにしである。

可撓性シート材料のウェブＷが分配及び切断機構を通って供給ロールＲがら移動 するときに通る経路について、以下に説明する。ウェブＷは、ロールＲがら出た 後、第１図、第２図及び第４図に図示するように、ハウシング７１の外面により 案内され、最初にピンチロール７４の周りを時計方向に進む。次に、ウェブＷは 、例えば、弾性的材料から成る高摩擦面が設けられた送りロール３０の外側の周 りを反対時計方向に進む。これにより、送りロール３０を略同心状に包み込むハ ウジング７１は、ウェブＷの先端がディスペンサーのシャーシ１０内で送りロー ルの後側に沿って進むのを支援する。その後、ウェブＷは、出口のピンチロール ７６上を時計方向に進み、排出口２０から出て、タオル材料の所期のユーザがデ ィスペンサーのシャーシ１０の外部の容易にアクセス可能な位置にその先端ＷＥ を配置する。

ウェブ材料をディスペンサーから取り出すためには、ユーザは、ウェブＷの先ｉ ＷＥを把持し、該先端を引っ張ることにより、送りロール３０を回転させ、これ により、装置を通るその所期の経路に沿ってウェブを供給する。送りロール３０ に接触するように偏倚されたピンチロール７４．７６の存在は、ユーザが送りロ ールを回転させるべくウェブを引っ張ったとき、該ウェブＷに生ずる長平方向に 付与される引張り力を実質的に分断させる効果がある。ウェブＷを引っ張ったと き、ウェブの引張り力は、ウェブの該部分に略制限され、該ウェブの上流端は、 供給ロールＲと導入ピンチロール７４との間で伸長し、下流端にて、ピンチロー ル７６とユーザの把持部分との間を伸長する。その結果、供給ロールの３０の表 面を横断するウェブＷの長さ部分は、ウェブの自由端ＷＥをユーザが引っ張った とき、刃物４０により生じる引張り力を除いて、長手方向に相対的な非応力状態 にある。

カッタ刃４０を確実に往復連動させ、これにより、切断歯４４を送りロール３０ の周縁を越えて伸長させ、ウェブを切断し、その後に、送りロールの回転に伴っ て刃物を退却させることは、送りロールのそれぞれの端部に隣接してディスペン サーのシャーシ１０の両端に取り付けられた不動カムにより行われる。図示した 実施例における不動カムの各々は、形成されたカム軌道８２を有するカム板８゜ により画成される。第３図に図示するように、カム板８０の各々は、端部板７２ と当接状態にハウシング７０内に配置される。カッタ刃４０用のキャリア板４２ のそれぞれの上端にて案内ピン６０と整合状態に配置されたカム従動子６２は、 カム板８０のそれぞれのカム軌道８２に係合する。カッタ刃を所望の方法で駆動 する作用を行うカム軌道８２の特別な形態は、第２図及び第４図に破線で示しで ある。上述のディスペンサーに使用するのに適したウェブカット装百は、１９８ ７年１２月１５日付けでホルガー・ラスムラセン（ｌｏｎｇｅｒ　Ｒａｓｍｕｓ ｓｅｎ）に付与され、本出願人に譲渡された米国特許第４．７１２．４６１号の 明細書に詳細に開示されている。

ハウシング７０及び端部板７２により形成されるケーシング内の送りロール３０ に対する支持体は、各カム端部板８０に配置されたスリーブ軸受８４により提供 され、該カム板８０内には、それぞれの副軸３２が軸支される。送りロールの各 端部の支持構造体は、第３図に図示されている。送りロール３０の他端を支持す べく、ケーシングの他端には、同様の構造体が設けられている。

第１図、第２図及び第４図に図示するように、ストリッパバー９０がディスペン サーの正面壁２２に固定されている。送りロール３０と略同程度に伸長するスト リッパバー９０の下端、又は自由端は、出口のピンチロール７６に隣接してその 直ぐ前方で送りロールの表面に近接して配置される。ストリッパバー９０は、ク レープ付きウェブ材料が送りロールと出口ピンチロールとの間のニップから出た 後、送りロール３０の高摩擦面に接着するのを阻止する作用があり、該ウェブは 、出口ピンチロール７６によりディスペンサーの出口２０まで正確に案内される 。

上述のように、ウェブＷが分配及びカット機構の構５５．要素の周りを進むとき 、カッタ刃４０の歯４４により形成される切刃部分は、最初にその退却位置に配 置され、送りロール３０の周縁内に位置する。支持副軸３２により形成される送 りロール３０の軸線に近接するそれぞれのカム軌道８２の部分にカム従動子６２ が係合するため、ウェブの端部ＷＥに引張り力が付与される結果、供給ロールＲ から引き出されたウェブ材料は、導入ピンチロール７４の周りを進み、その後、 送りロール３０の高摩擦面に沿い、出口ピンチロール７６の周りを進み、最終的 に開口部２０から排出される。

ユーザがウェブ材料をディスペンサーから引き出すと、該ウェブ材料は、送りロ ール３０に摩擦状態に係合し、該ロールを回転させ、これにより、第２図乃至第 ４図に図示するように、カム従動子６２をカム軌道８２の経路の周りで反時計方 向に回転させる。送りロール３０の回転を継続することにより、第１図及び第２ 図に図示するように、カム従動子６２は、カム軌道８２の最上方位置から第４図 に図示したカム軌道８２内の最下方位置まで移動する。送りロール３０のこの１ ８０”の回転中、刃４０の歯４４は、送りロールの内側から漸進的に進み、該歯 により画成された切刃部分が第４図に図示するように完全に突出した位置に達す る。又、送りロール３０のこの回転中、歯４４の切刃部分が送りロールの表面の 整合スロット４８を通って突出する一方、ウェブＷは、完全には分離しないが、 刃４０の凹所４６により画成された小さい未切断（部分ｔｌｔｌ）部分が切断線 に沿って残るような方法で切断される。紙の切断が行われる送りロール３０のお およその回転範囲は、第４図に領域８４で示しである。

ユーザがウェブＷの引き出しを続けると、送りロール３０の回転か続行し、これ により、カム従動子６２をカム板８０のカム軌道８２内で上方に移動させ、切刃 ４０の歯４４の切刃部分を送りロール内に急速に退却させる。送りロールの表面 のスロット４８が、送りロールと出口ピンチローラ７６との間のニップに達する と、刃４０の歯４４は、完全に退却して送りロール内に戻る。カム従動子６２が カム軌道８２の残りの経路に沿って移動するとき、刃４０はこの完全な退却位置 に止まり、スロット４８が送りロール３０とピンチローラ７４との間の二ｙプに 違するまで、この刃４０は第２図に図示した位Ｅにある。

本発明によれば、上記ディスペンサー１０の作動は、全体として第１図に参照符 号１００で示した送りロールの駆動装置により実質的に行われる。該送りロール の駆動装に１００は、該送りロール３０に固定状態に固着されたクランクアーム １０２と、符号１０６で示す箇所でクランクアームに取り付けられ、送りロール との偏心状接続部分を形成する駆動ばね１０４と、を備えている。該ばね１０４ の他端は、裏板１２に形成されたブラケッｌ−１０８に取り付けた状態で示すシ ャーシハウジングに対して固定される。

該駆動装置は、ユーザがウェブＷの自由端ＷＥを引っ張り、送りロール３０を回 転させるディスペンサーの作動サイクルの最初の部分において、ばね１０４に負 荷を付与し得るように特別に設計されている。クランクアーム１０２及びばね１ ０４は、刃４０が完全に伸長し、その結果、ウェブＷの切断を完了する時点、又 はその直前にてばねが完全に負荷を付与された状態となるように、カッタ組立体 に対して構成されている。このように、送りロール３０が、この箇所を越えて移 動すると、ばね負荷は解放されるが、解放される間に送りロールが駆動され、該 送りロールにより保持された、部分的に分離したウェブ材料をディスペンサーの 外部に供給する。クランクアーム１０２とばね１０４との関係は、次の通りであ る。即ち、ばねに蓄積されたエネルギを使い切ったとき、クランクアームの位置 、ひいては送りロール３０の位置により、ウェブＷの切断線が開口部２０を越え た所望の所定の位置に設定されるようになり、ディスペンサーのその後のユーザ が後続の長さの材料の自由＊ＷＥに容易にアクセスして把持可能であるようにな るのである。この点に関し、ばね１０４は、回転する送りロール３０に対するブ レーキ装置としても機能し、該送りロールを所望の所定の位置で停止させる。

ブレーキ作用を付与すべく送りロール３０に抵抗力を付与するとき、ばね１０４ は、ウェブの未切断（未分離）部分に対して累進的に増大する引張り力を付与す ることにより作用せしめられ、この引張り力は、ユーザが把持して付与する力と 反対方向に作用し、ウェブ部分の強度を上器る程麿まで累進的すなわち漸進的に 増大し、その結果、該ウェブ部分は破断する。この作用が完了すると、完全に切 断されたウェブ材料シートはユーザが保持し、後続の長さのウェブ材料の自由端 ＷＥは、その後のユーザが把持し得るように所望の位置に復帰する。

上述のディスペンサーの構成で駆動ばね１０４として使用すべく選択されるばね は、その特徴の一つとして、ばねの力に抗して、ユーザがウェブＷを引っ張り、 送りロール３０、従って、クランク１０２を回転させることにより、クランク１ ０２の中心死点位置に伸長可能であるという特徴を備えている。このため、ばね は、該ばねに負荷を付与すべく引っ張ったとき、未切断ウェブを引き破る程、強 力であってはならない。他方、ばねは、その完全に伸長した位置にあり、クラン クがその中心死点位置にあるとき、十分な蓄積エネルギを保持し、送りロール３ ０を駆動可能に回転させ、該ロールにより保持されたウェブ材料を排出口２０の 外部に供給する。更に、ばねがその使い切った状態にあるとき、シートの分離前 の切断線、又は分離後のウェブの端部ＷＥは、その後のユーザがウェブの端部を 容易に把持するのを許容する位置に配置される。最後に、選択されたばねは、十 分な強度を備え、その完全な伸長状態を実現する前に、残る未切断（未分離）ウ ェブ部分の強度を上器るのに十分な力を付与し、その結果、該ウェブ部分は、ば ねに荷重を付与する傾向となる引張り力をウェブに加えたときに破断し、かかる 破断力は、送りロール３０及びクランク１０２を該クランクの中心死点状態に回 転させる前に、提供される。

ディスペンサーの二つの選択可能な作動モード中、上記構成におけるばね１０４ の力を利用して、ウェブの未切断部分を破断させ、これにより、シートの分離を 確実にし得ることが理解されよう。ユーザが送りロール３０を回転させ、刃４０ を作用させるのにのみ十分な力でウェブ端部ＷＥを引っ張り、クランクアーム１ ０２をその「中心死点」位置を丁度越える位置に配置することにより、ばね１０ ４に完全に荷重を付与することを特徴とする第一の段階にて、送りロール３０は 、ばねに蓄積されたエネルギの力により、ウェブ材料、特に、残るウェブ部分を 含む切断線を排出口の外部の所定の位置に移動させる。ばね１０４内のエネルギ が消費される結果、送りロール３０は、ウェブの切断線をその所定の位置に配室 する位置で休止する。このように、ユーザは、切断線の下方でウェブを把持し、 該ウェブに引張り力を付与するだけでよい。これは、送りロール３０に、従って 、ばね１０４に力を付与して、該ばねに再度負荷を付与する傾向を生じるという 効果がある。しかし、ユーザの引張り力、及びばねの負荷力の結果、ウェブの未 切断部分の強度を上器る力が任するとき、該ウェブ部分の強度は、ばねに完全な 負荷を付与するのを許容するのに不十分てあり、該ウェブ部分は破断し、これに より、完全に切断されたシートはユーザの手の中にあり、送りロール３ｏを後方 に動かし、後続の長さのウェブＷの自由端ＷＥをその後のユーザが把持可能な所 定の位置に配置する。

ユーザがウェブに過１１の最明の引張り力を作用させ、又は、必要とされる以上 に強力なばねを使用することを特徴とする一つの選択可能な別の作動モードにょ れば、切断線上の未切断部分は、ばね３０の弛緩点を越えて回転し、次の作動サ イクルの負荷付与領域内に達する送りロール３０の最初の作用によって破断する 。

ユーザが引張り力を付与せず、単にウェブを切断線の下方に保持するに過ぎない こうした状態のときに付与される力は、ウェブ部分を破断させるのに十分である 。

上記の後者の作動モード中、送りロール３０の最初の力は、クランクアーム１０ ２をその「中心死点」位置まで移動させるのに必要とされる力よりも著しく小さ いため、ウェブ部分を切断したとき、ばね１０４に作用するばね力は、該ばねを その弛緩位置に復帰させるのに利用されることが理解されよう。これと同時に、 送りロール３０及び該送りロールにより保持されたウェブ材料Ｗの自由端ＷＥは 、復帰動作を行い、ウェブＷの自由ｍＷＥをその所定位置に復帰させ、切断され たシートをユーザの手に置く。

本発明の上記作動モードは、出口ピンチロール７６の存在により支援され、未切 断部分を含む切断線が出口ピンチロール７６と送りロール３ｏとの間のニップ、 即ち、その係合点を越えて伸長する迄、ウェブの未切断部分には、不十分な引張 り力しか付与されないことを確実にし得ることが理解されよう。このため、出口 ピンチロール７６の存在、特に、該ピンチロールが入口ピンチロール７４と協働 する結果、入口ピンチロール７４と出口ピンチロール７６との間で送りロール３ ０を囲繞するウェブＷには、引張り力の小さい仰域が形成される。その結果、ユ ーザによるウェブの引張り状態が蓄積されたばねエネルギを除去する力により、 送りロール３０か移動することによって完全に補正し得ない場合であっても、ウ ェブＷを刃４０で切断し、該ウェブを残るウェブ部分によってのみその連続性が 維持された状態であるその弱体状態にした後、ウェブ材料を送りロールの表面に 強制的に押し付ける、出口ピンチロール７６により付与される押圧力は、ウェブ の未切断部分が未だ出口ピンチロールの二γブを越えて移動しないとき、該ウェ ブの未切断部分に効果的に付与することの出来る引張り力の強さを制限し、ウェ ブの切断線が排出口２０から出る前に、該ウェブ部分が破断されないように保護 する。

第７図は、本発明によるロール状材料のディスペンサーの実質的に実用的な実絶 倒の構造を示す図である。全体として参照符号２００で図示したディスペンサー は、所期のユーザがその内部の紙タオル、又はその他のウェブ状材料を便宜に分 配することが出来るように、壁又はその他の支持面に対して取り付は可能である 裏板２０２を備えている。打撃板２０４が裏板２０２の頂部リップの正面から下 方に垂下する。溶接、又はリベット止めしたロール取り付は組立体２０６．２０ ８が上方内側位置にて裏板２０２に取り付けられ、ウェブ材料のロール（図示せ ず）に対する回転可能な支持体を提供する。全体として参照符号２１０で図示し たハウジングは、その設計の改良により、その成形中、大きい剛性及び寸法上の 安定性を実現し、その下方位置にて裏板２０２に固着される。全体として参照符 号２１２で図示した送りロールは、左側カムチラック２１４及び右側カムチョッ ク２１６によりハウジング２１０に回転可能に固着され且つ該ハウジング内に取 り付けられる。送りロール２１２の正面コーナ部分は、その内部の構成要素を図 示すべく切り欠いて示しである。該送りロール２１２は、底部ロール２１８、頂 部２２０、高摩擦輪金２２４、一対のカム従動子ローラ２２５、刃２２６を備え ている。該刃２２６は、制御された切断動作中、輪金２２４に対して移動可能で あり、上述の未切断ウェブ部分を含むウェブに切断線を形成する。

送りロール２１２は、ばね２９０の力により作用する上述のクランク１０２に対 応する作用を行うべく固着されたクランク２８８を備えている。本発明の実用的 な実施例において、ばね２９０は、中間の関節式リンク２９２を介してクランク ２８８に接続し、これにより、ばねとクランクとの間の接続部に過度の摩耗が生 ずるのを解消し得るようにすることか望ましい。

ばね２３１により偏倚された上方ピンチロール２３０は、ピンチロールのブツシ ュ２３２を介して取り付けられ、ウェブは、上方ピンチロール、送りロール２１ ２、次に、下方、又は出口ビンチロール２３４を巻かれるように進み、該ピンチ ロール２３４は、ウェブ材料を効果的に把持する結果、タオル材料の未切断部分 の過早の破断を防止することが出来る。出口ピンチロール２３４は、該ピンチロ ールのシャフト２３８に取り付けられたブツシュ２３６により固着される。しか し、上方ピンチロール２３０は、送りロール２１２に接触するようにばね偏倚さ れる一方、出口ピンチロール２３４、特に、そのジャーナル取り付は具の構造− は、ユーザがウェブＷを把持し、該ウェブに引張り応力を付与したときに限り、 出口ピンチロールが送りロールに接触するように側傍されることを確実にする。

このように、出口ピンチロール２３４の回転軸のジャーナル開口部がケーシング にスロット２３９として形成され、該スロット２３９は、ばねではなく、ユーザ がウェブ材料に加える引張り力により、送りロールの表面に接触するようにピン チロールを偏倚させる効果が得られるようにする方向に細長い。故に、取り付は 組立体２０６．２０８に固着されたロールから引き出されたウェブは、（ばね２ ３１により偏倚された）上方ピンチロール２３０の周りを反時計方向に進み、送 りロール２１２の後側の周りを時計方向に、更に、出口ピンチロール２３４の上 方を反時計方向に進んでディスペンサーから排出される。送りロール２１２の略 正面にてハウジング２１０に固着されたストリッパバー２３９は、この作用を支 援する。該ストリッパバー２３９は、第９図乃至第１１図により詳細に且つ単独 で示しである。

送りロール２１２の回転軸２２０に取り付は得る送り歯車２４２が第７図に示し である。その外周に沿って周方向に離間した歯により、該歯車２４２は、送りロ ール２１２を手で回転させ、ウェブ材料の先端を最初に分配機構を通じてロール から供給することを可能にする。図示するように、送り歯車の歯は、ラチェット 状に形成され、歯止め２４６と協働し、シートの分配後に送りロールが過度に逆 方向に回転するのを阻止することが出来る。

しかし、本発明を実施するとき、かかる逆転防止機構は不要であり、更に望まし くないため、歯止め２４６が送り歯車の歯と協働しないようにすることが望まし い。上述のように、ウェブの未切断部分が分離した後、ばね２９０が弛緩する結 果、送りロール２１２及び該送りロールにより保持されたウェブＷの自由端ＷＥ は所望の所定の位置に復帰し、これにより、過剰の長さのウェブ材料を分配する ことが回避されるため、歯止めを使用することは不要である。

他方、逆転防止機構は、送りロール２１２の退却動作を阻止し、これにより、ば ね２９０の弛緩を防止する作用があるため、例えば、送りロールに付与される慣 性力により、ばねに再度負荷か付与されるような状況のとき、かかる逆転防止機 構を使用することは望ましくない。このため、こうした状況のとき、逆転防止機 構が存在することは、かかる機構を長期に亙って使用しない期間中、ばねを負荷 力が加わった状態を維持する可能性があるという望ましくない結果となる。

本発明のこの実用的な実施例の作用は、全ての重要な点で上記の実施例の作用に 対応する。このように、ウェブ材料ロールをロール取り付は組立体２０６．２０ ８内に挿入し且つ保持し、該材料を上方ピンチロール２３０、下方ピンチロール ２３４、及び送りロール２１２の周りに巻き付けた状態にて、ＪｉＱｆｉＥ２０ ２の底部に枢着したカバー２６０を上方に枢動させ、所定位置にスナップ動作さ せてディスペンサーの内部構成要素を保護することが出来る。カバー２６０を裏 板２０２に対するその閉塞位置に係止する係止組立体が全体として符号２６２で 図示されており、該組立体は、板ロック２６４、スタッドロック２６６、ばねロ ック２６８、ハンマーロック２７０、ロックバレル２７２、ロック板２７４及び キー２７６を備えている。

その後、ユーザがウェブ材料をディスペンサーから引き出すと、送りロール２１ ２は、ウェブと送りロールの表面を囲繞する輪金２２４と摩擦可能に係合するた め、回転可能に駆動される。回転中、送りロール２１２は、カッタ刃２２６を駆 動し、ウェブの連続性を維持する小さい残りの未切断部分を含むウェブに切断線 を形成する。カッタを駆動すると同時に、送りロール２１２は、クランク２８８ の作用を介して、ばねを伸長させ、これにより、該ばねにエネルギを蓄積するこ とで該ばね２９０に荷重を付与する。

カッタ刃２２６が送りロール２１２から完全に伸長した位置にあり、又はその直 前の位置にあり、ウェブの切断作用が略終了したことを示すときに、クランク２ ８８の中心死点位置となるようにすることが望ましい。送りロールを更に回転さ せると、ばね２９０内に蓄積されたエネルギは、釈放され、その結果、送りロー ルをクランクにより駆動して、ウェブ材料を排出口を通じてディスペンサーから 供給するのを可能にする。ばね２９０のエネルギを使い切ったとき、送りロール は抵抗力を付与し、ユーザは該抵抗力に抗してウェブを引張り、未切断部分を分 離することが出来る。これとは別に、送りロール２１２に十分な慣性力がある場 合、送りロールかばねエネルギを使い切る位置を越えて回転するに伴ない、ユー ザがウェブ材料を保持するだけで、その未切断部分が破断する。

上述の双方の状況のとき、送りロールの回転は、ばね力により停止させ、これに より、装置のその後のユーザが容易に把持し得る位置に後続の長さのウェブ材料 の先端ＷＥが配置されるようし得ることが理解されよう。上記の前者の作動モー ド中、ユーザが付与する引張り力によりウェブの未切断部分を切断するとき、送 りロールは、略休止状態にある。他方、後者の作動モード中、その完全に伸長し た状態のとき、残る未切断ウェブ材料の強度を上器るようなばね力となるものを 選択する結果、送りロールがクランクの次の中心死点位置に達する前に該ウェブ 部分は破断する。このため、ウェブ部分を切断したとき、送りロールは、ばねの 作用により所望の位置に復帰し、この位置でその後のユーザは後続の長さのウェ ブ材料の先端を便宜に把持することが出来る。

駆動ばねを利用して送りロールの移動を停止させ、これにより、残るウェブ部分 の破断に抵抗する抵抗力を付与することで、材料を平滑に完全に切断し得ること が理解されよう。このようにして、タブを切断することにより、一度に、一枚の 材料シートしか分配されないことを確実にするのみならず、製造コストが少なく て済み、又、その使用箇所における必要スペースが少なくて済む、ディスペンサ ーの無故障の作動を促進する。

上記の詳細な説明から、本発明が関係する技術分野の当業者は、本発明の変更、 応用及び変形例が可能であることが理解されよう。しかし、請求の範囲に記載し た本発明の精神から逸脱しないかかる全ての変更は、本発明の範囲に属するもの とみなし、その範囲は、請求の範囲によってのみ制限されるものであることを意 図するものである。

ＦＩＧ、　／。

Ｆ／θ４゜ ＦＩＧ、　８゜ フロントベージの続き （７２）発明者　ジェスパーセン、ポール・ダブり二−アメリカ合衆国ユタ州８ ４１１１．ソルト・レイク・シティ、イースト・サウス・テンプル・ストリート 　１０９．アパートメントナンバー　４エヌ

Claims (27)

【特許請求の範囲】
1. １．可撓性シート材料のディスペンサーにして、材料排出口を有するハウジング を形成するシャーシと、該シャーシにより保持され、供給すべき可撓性シート材 料を送るための送り手段と、可撓性シート材料ウェブの連続性を維持するために 該ウェブに未分離部分が残るように該ウェブをカットして横断切断線を形成する カット手段と、前記シャーシに取り付けられた送りロールにして、ウェブが前記 送り手段から前記排出口の外部の所定位置、すなわちユーザがウェブをディスペ ンサーから引き出すべく把持して送りロールに回転動作を付与することのできる 前記所定位置まで導かれる一連の作動サイクルを通して回転可能なようになされ ている送りロールと、 該送りロールと協働可能なように設けられたエネルギ蓄積手段にして、前記作動 サイクルの一部分における前記送りロールの回転中は負荷を受け、前記作動サイ クルの別の部分においては負荷を解放して前記送りロールを移動させ、前記切断 線を有するシート材料ウェブを前記排出口の外部にまで導き得るようになされた エネルギ蓄積手段と、を備え、 該エネルギ蓄積手段は前記送りロールに抵抗力を付与するようになされ、該抵抗 力は、ユーザの引張り力に抗して、累進的に増大する力をウェブに付与するよう に作用し、それによってウェブの前記未分離部分を分離し得るようにしたことを 特徴とするディスペンサー。
2. ２．請求の範囲第１項に記載のディスペンサーにして、前記エネルギ蓄積手段が 、前記未分離部分の強度を上廻る抵抗力を前記送りロールに付与するよう作用可 能な弾性ばねを備えることを特徴とするディスペンサー。
3. ３．請求の範囲第２項に記載のディスペンサーにして、前記弾性ばねが、弛緩し たとき、前記切断線を前記所定位置に配置し得るように前記送りロールに連結さ れていることを特徴とするディスペンサー。
4. ４．請求の範囲第３項に記載のディスペンサーにして、前記弾性ばねが、前記送 りロールの作動サイクル中にその弛緩状態を実現した後、前記送りロールに前記 抵抗力を付与し得るように前記送りロールに接続されることを特徴とするディス ペンサー。
5. ５．請求の範囲第２項乃至第４項の何れかに記載のディスペンサーにして、前記 送りロールが、駆動可能に接続された偏心クランクを備え、前記弾性ばねが、前 記クランクに接続された一端と、前記シャーシに対して固定状態に固着された他 端とを有することを特徴とするディスペンサー。
6. ６．請求の範囲第１項乃至第４項の何れかに記載のディスペンサーにして、前記 材料を前記送りロールに接触するように偏倚させる作用可能な前記カット手段か ら材料が移動する方向の下流にて前記送りロールと協働するピンチロールと、前 記ピンチロールを前記送りロールの方向に偏倚させる手段と、を備えることを特 徴とするディスペンサー。
7. ７．請求の範囲第６項に記載のディスペンサーにして、前記ピンチロールが、前 記送りロールの表面と前記排出口との間に作用可能に配置されることを特徴とす るディスペンサー。
8. ８．請求の範囲第６項に記載のディスペンサーにして、前記ピンチロールの偏倚 手段が、該ピンチロールを回転可能に取り付けるジャーナル手段と、前記ユーザ が前記ウェブを前記ディスペンサーから引き出すときに把持する付勢力に基づき 、前記ジャーナル手段内の前記ピンチロールを前記送りロールに向けて移動させ る手段と、を備えることを特徴とするディスペンサー。
9. ９．請求の範囲第８項に記載のディスペンサーにして、前記ジャーナル手段が、 前記ピンチロールの両端を受け入れ得るように前記シャーシに形成された対向す る細長いスロットを備え、前記スロットが前記送りロールの前方に配置され且つ 該スロットの各々が前記送りロールの方向に伸長する略水平の縦軸線を有するこ とを特徴とするディスペンサー。
10. １０．請求の範囲第１項乃至第４項の何れかに記載のディスペンサーにして、前 記送りロールが中空の内部を備え、前記カット手段が、その内部に取り付けられ たカッタ刃と、前記カッタ刃を前記送りロールの内部から伸長させ且つ該内部に 退却させ、前記ウェブ材料に前記切断線を形成する作用手段と、を備えることを 特徴とするディスペンサー。
11. １１．請求の範囲第９項に記載のディスペンサーにして、前記カッタ刃が前記送 りロールの回転軸線に対して略平行に伸長することを特徴とするディスペンサー 。
12. １２．請求の範囲第９項に記載のディスペンサーにして、前記カッタ刃の作用手 段が、前記送りロールの回転に応答して作用し、前記送りロールの各回転に応答 して前記カッタ刃を周期的に伸長させ且つ退却させるカム手段を備えることを特 徴とするディスペンサー。
13. １３．ウェブから分離された可撓性材料のシートを分配するディスペンサーであ って、ウェブ材料の残る未分離部分を含む横断する切断線を形成するカット手段 を備えるディスペンサーにおける送り機構にして、前記ウェブを格納位置から前 記カット手段に供給し、従って、前記ディスペンサーの外部でユーザがアクセス 可能な位置に供給する回転可能な送りロールと、前記アクセス可能な位置に配置 された前記ウェブの一部に前記ユーザが付与する引張り力に応答して、作動サイ クル中に前記送りロールを駆動する手段と、前記作動サイクルのウェブ切断中、 前記送りロールにより作動され、前記カット手段を駆動する手段と、 前記送りロールが前記作動サイクルの最初の部分を通って回転する間に荷重が付 与され、前記作動サイクルのその後の部分中、荷重が除去され、切断線を有する 前記シート材料ウェブを前記ディスペンサーの外部に供給し得るように前記送り ロールに作用可能に接続されたエネルギ蓄積手段であって、弛緩状態にあるとき 、前記切断線を前記ユーザがアクセス可能な位置に配置し得るように前記送りロ ールを位置決めし且つ前記引張り力に抗して作用する抵抗力を前記送りロールに 付与し、前記切断線にて前記残り部分を分離する作用を果たす、漸進的に増大す る引張り力を前記ウェブに付与するエネルギ蓄積手段と、を備えることを特徴と する送り機構。
14. １４．請求の範囲第１３項に記載の送り機構にして、前記作動サイクルの前記最 初の部分が、前記ウェブに前記切断線が形成される、前記ウェブを切断する部分 を含むことを特徴とする送り機構。
15. １５．請求の範囲第１３項又は第１４項の何れかに記載の送り機構にして、前記 送りロールに駆動可能に接続された偏心クランクを備え、前記エネルギ蓄積手段 が、前記クランクに取り付けられた一端と、前記ディスペンサーに対して固定状 態に固着された他端と、を有する弾性ばねを備えることを特徴とする送り機構。
16. １６．請求の範囲第１５項に記載の送り機構にして、前記ウェブを前記送りロー ルに接触するように偏倚させる作用可能な前記カット手段からウェブが移動する 方向の下流にて前記送りロールと協働するピンチロールと、前記ピンチロールを 前記送りロールの方向に偏倚させる手段と、を備えることを特徴とする送り機構 。
17. １７．請求の包囲第１６項に記載の送り機構にして、前記ピンチロールの偏倚手 段が、該ピンチロールを回転可能に取り付けるジャーナル手段と、前記ユーザが 前記ウェブを前記ディスペンサーから引き出すときに把持する付勢力に基づき、 前記ジャーナル手段内の前記ピンチロールを前記送りロールに向けて移動させる 手段と、を備えることを特徴とする送り機構。
18. １８．請求の範囲第１５項に記載の送り機構にして、前記送りロールが、カッタ 刃を前記ウェブに対して移動可能に取り付け、前記カッタ刃を前記ウェブに向け て伸長させ且つ該カッタ刃を前記ウェブから退却させて、前記ウェブに前記切断 線を形成する作用手段を備えることを特徴とする送り機構。
19. １９．請求の範囲第１８項に記載の送り機構にして、前記送りロールが、前記ウ ェブを横断して伸長する回転軸線を有し、前記カッタ刃が前記送りロールの軸線 に対して略平行に伸長することを特徴とする送り機構。
20. ２０．請求の範囲第１９項に記載の送り機構にして、前記カッタ刃の作用手段が 、前記送りロールの回転に応答して作用し、前記送りロールの各回転に応答して 前記カッタ刃を周期的に伸長させ且つ退却させるカム手段を備えることを特徴と する送り機構。
21. ２１．排出口と、ウェブが横断する送りロールと、ウェブが送りロールを横断す るときに該ウェブに作用可能なカット手段と、前記送りロールと協働可能に連結 されたエネルギ蓄積ばねと、を備えるディスペンサーから可撓性のシート材料ウ ェブを分配する方法にして、 ウェブを引張って送りロールを回転させ且つ該送りロールの回転サイクルの一部 分においてばねに負荷を付与する段階と、前記カット手段を作動させて、ウェブ を部分的に分離する段階と、前記送りロールの回転サイクルの別の部分において 、前記ばねに蓄積されていたエネルギにより送りロールを駆動し、部分的に分離 されたウェブをディスペンサーの前記排出口を越えた所定位置へと供給する段階 と、その後、前記ばねへ負荷を付与することにより生じる抵抗力に抗して累進的 に増大する引張力をウェブの未分離部分に付与することにより、ウェブを切断す る段階と、を備えることを特徴とする方法。
22. ２２．請求の範囲第２１項に記載の方法にして、前記ウェブを切断する前記段階 が、前記ウェブを部分的に分離する段階の後、前記ウェブを引っ張り、前記ばね に負荷を付与することにより行われることを特徴とする方法。
23. ２３．請求の範囲第２１項に記載の方法にして、前記ウェブを切断する前記段階 が、前記送りロールを駆動する段階前に行われることを特徴とする方法。
24. ２４．請求の範囲第２３項に記載の方法にして、前記ウェブを切断した後、前記 ばねの負荷を弛緩させ、前記ウェブの残り部分の端部を前記所定位置に復帰させ る段階を備えることを特徴とする方法。
25. ２５．請求の範囲第２４項に記載の方法にして、前記ウェブを部分的に分離する 段階と前記ウェブを切断する前記段階との中間にて、前記ウェブの未分離部分に 付与される引張り力を制限する段階を備えることを特徴とする方法。
26. ２６．請求の範囲第２５項に記載の方法にして、前記引張り力を制限する段階が 、前記ウェブを前記送りロールに接触するように偏倚させることにより行われる ことを特徴とする方法。
27. ２７．請求の範囲第２６項に記載の方法にして、前記ディスペンサーが、前記送 りロールに対して作用可能な位置にあるピンチロールを備え、前記ウェブを偏倚 させる段階が前記ピンチロールを前記送りロールに向けて手操作で付勢させるこ とにより行われることを特徴とする方法。