JPH06504378A - ジフェニルホスホロイソチオシアナチデートとピリジンを用いたペプチドc末端配列決定 - Google Patents

ジフェニルホスホロイソチオシアナチデートとピリジンを用いたペプチドc末端配列決定

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JPH06504378A JP4507263A JP50726392A JPH06504378A JP H06504378 A JPH06504378 A JP H06504378A JP 4507263 A JP4507263 A JP 4507263A JP 50726392 A JP50726392 A JP 50726392A JP H06504378 A JPH06504378 A JP H06504378A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ジフェニルホスホロイソチオシアナチデートとピリジンを用いたペプチドC末端 配列決定 本出願は、1991年12月3日に出願されたBa1leyの米国出願No、0 7/801,944の一部継続出願である。
発器Ω分団 本発明は、新たな試薬の組み合わせを利用して、ペプチドのC末端分析を自動化 する方法に関する。とくに、ジフェニルホスホロイソチオシアナチデートとピリ ジンを用いたペプチドのC末端分析に関する。
光皿Ω背及 A、技術背景 多くの、クローン化された遺伝子の産物やペプチドの一次構造を決定するために DNAの塩基配列決定が広く行われているが、これにより、カルボキシル末端( C末端)配列決定の必要性が増してきた。C末端配列決定は、エドマン分解法( Edman、P、Acta、Chem、5cand、4:283−293 (1 950))に基づいた既存のN末端分析を補足するものである。従来、多くの方 法か提案されてきたが(Rangarajan、M。
、Chemicai methods of amino acid 5equ ence analysis from carboxy terminal  end、In protein/Peptido 5equence Anal ysis:Current Methodologies(Brown、A、S 、、Ed、)pp、135−144.CRCPress、Boca Raton 、Florida (1988)および Ward。
C,W、、Carboxy terminal 5equence anaIy sis、 In Pratical Protein Chemistry−− A Handbook (Darbre、A、、Ed、)pp、491−525 . Jhon Wiley and 5ons、Ltd、(1986))、しか し、5chlackとKumpfにより初めて提案されたチオシアネートを用い た方法(Z、Ph 5io1.Chem、154:125−170 (1926 ))は、エドマン分解法に類似していることから、よく研究され、広く利用され ている。この方法は、タンパク或いはペプチドをインチオンアネート試薬と、無 水酢酸の存在下において反応させてC末端チオヒダントインアミノ酸を形成させ ることによる。誘導体を形成したアミノ酸は、次いで加水分解され、短縮された ペプチドおよびチオヒダントインアミノ酸を生じる。チオヒダントインアミノ酸 は、Edman分解法で生成されるフェニルチオヒダントインアミノ酸と同様の UV吸収スペクトルと、等しい吸光係数を持つので、チオシアン酸を用いた方法 の感度は、現在のN末端分析法(10−200pモル、20−30サイクル)の 感度と同様であると期待される。現在のところ、この方法の主な欠点としては、 C末端アミノ酸を完全に誘導体にするための条件、および短縮ペプチドとチオヒ ダントイン誘導体を生成させるための加水分解の条件が厳しいことが挙げられる 。この加水分解条件の緩和を試みた研究グループもある(Waley、et a l、J、Chem、soc、1951:2394−2397 (1951);K jaer、et al、Acta Chem、5cand、6:448−450  (1952);Turner、et al、Biochim、Bio h s 、Acta、13:553−559 (1954))、しかし、穏やかで、迅速 な切断試薬としてアセトヒドロキサム酸か導入されて(3t ark、G、R, Biochemistr 7:1796−1807 (1968))、ようやく 加水分解の問題か解決されたように思われた。トリメチルシリルイソチオシアネ ート(以下TMS−ITC)の導入(米国特許No、4,837,165)によ り、チオヒダントインの形成収率が上かり、複雑な副産物の数を減らすことがで きたのである。しかし、繰り返し反応の収率は低く、分解のサイクルを2ないし 3残基までに制限せねばならなく、またアミノ酸の中にはチオヒダントインを生 成できないものもあると報告されている(Hawke、et al、Anal、 Biochem、166:298−307 (1987):Mi l ler、 et al、Techniques in Protein Chemistr y(Hugli、T、E、、Ed、)pp、67−78.Academic P ress、Inc(1989))。
最近、Ba1leyら(Biochemistr 29:3145−3156  (1990))は、アセトヒドロキサム酸を用いた加水分解により、C末端に安 定なヒドロキサム酸エステルをもつ短縮ペプチドの形成が誘導されそのためそれ 以上の分解か阻害され、この試薬の使用による繰り返し反応の低収率が説明でき ることを発見した(M i I l e r 、1旦工」」シM e uth、 et at、、Biochem、21;3750−3757 (1982))。
水で希釈したトリエチルアミンを用いて加水分解を行うと、分解を継続すること のできるチオヒダントインアミノ酸と、短縮ペプチドが生成されることか分かっ た。さらに、チオシアネート法の一般性を、天然に存在する大部分のアミノ酸を 含むモデルペプチドとTMS−’ITCとの反応を例として説明した( B a  i I e y ユ旦■L互) 。分解の最中に、Pro、As凱 Glu、 Thr、AsnがC末端に現れると問題が生じた。しかし、無水酢酸との反応時 間をできるたけ短縮すると、GluとThrの定量的分解が可能になり、TMS  ITCとの誘導体形成に先駆けて核試薬を添加することにより、C末端のAs pを部分分解することが可能になった。
C末端分析の自動化は、幾つかのグループにより提案されてきた。そして、固相 (固体の担体に共有結合させたポリペプチド)に対し、この反応を行うことによ り、より一層の自動化か可能になった。ポリペプチドを固体担体に共有結合させ たことによる利点として次のことか挙げられる。つまり、サンプルの流出の防止 により、初期、或いは繰り返しの反応において高収率か得られ、誘導体形成反応 や洗浄に最適な試薬や溶媒を使用することが可能となり、そしてチオヒダントイ ン形成反応により生じた副産物の効率的な除去が可能になるため、低いバックグ ラウンドで反応を行うことができる。固相のN末端分析(Edman法)の概念 は、初め、Laursenにより提唱され(Laursen、R,−A、、Eu r、J、Biochem 20:89−102 (1971))、以来、多くの グループにより利用されてきた(Laursen、et at、FEBS Le tt、21 = 67−70(1972);L’ Italien、et al 、Anal、Biochem、1至ヱ:198−212 (1982);L’  I talien、Methodsin Protein Microchar acterization。
(Shive Iy、J、E、、Ed、)pp、279−314.Humana  Press、 Inc、(1986))oチオシアネート法を用いて、共有結 合したペプチドのC末端分析を行うという試みは、幾つかのグループによりなさ れている。Williamら(FEBS Le t t、54 : 353−3 57 (1975))は、ペプチジルチオヒダントインの切断に12N塩酸を用 い、N−ヒドロキシサクシニミドで活性化したガラスピーズに共有結合させたペ プチド(1μモル)に対し、1−3サイクルの反応を行った。
同じ方法を利用して、Rangara janら(Biochem、J、15ユ ニ 307−316 (1976))は、ガラスピーズに共有結合したりボヌク レアーゼ(1μモル)を1サイクル5−6時間として、6サイクル解析を行った 。まt二、Meuthら(Biochem、21:3750−375”!(19 82))により、カルボニルジイミダゾールで活性化されたアミノプロピルガラ スに共有結合している22アミノ酸のポリペプチド(350nモル)の解析をお こない、3サイクルで遊離アミノ酸チオヒダントインのHPLCによる解析に成 功している。彼等は、ペプチジルチオヒダントイン誘導体形成のためにチオシア ネートを用い、1サイクル当たりの所要時間を3時間にまで抑えるため、アセト ヒドロキサム酸を用いている。Inglisら(Methods in Pro tein 5equence Analysis (Wi ttmann−Le bold、B、、Ed、)pp、137−144.Springer−Ver  lag (1989))による、より最近の報告では、1サイクル48分で、ガ ラスピーズに共有結合した合成10残基のペプチド(30nモル)から9残基の 分解をおこなったという報告かある。しかし、この実験詳細については、知らさ れていない。
ペプチドや蛋白質のC末端分析に、自動化チオシアネート法を用いることに関し ては、初期の研究で下記の幾つかの問題が見つかっている:(1)アセトヒドロ キサム酸によるペプチジルチオヒダントインの切断により、安定なヒドロキサム 酸エステルが形成され、短縮ペプチドの次なるC末端からの分解反応は阻害され てしまう。
(2)水で希釈したトリエチルアミンを用いてペプチジルチオヒダントインを切 断すると・短縮ペプチドの分解反応は阻害されな(Aが、ポリビニルレジフルオ ライド(PVDF)に共有結合したペプチドに対して水溶液を用いると、担体を 十分に濡らすことができす、50℃においては切断が起こらず、70℃に温度を 上げても、切断反応はわずかじか起こらない。希トリエチルアミン溶液に水と混 和性の有機溶媒を30%含ませると、膜の担体を十分に濡らすことができたが、 切断反応は著しく阻害された(Bai ley、etal、、Carboxy  terminal sequencing:Automation and a pplication to thesolid phase、Techniq ues in ProteinChemistry: I I (Vi l 1 afranca、J、J、、Ed、)pI)、115−129.Academi c Press、Inc、(1991)、)。
(3)無水酢酸でC末端カルボン酸を活性化すると、20種の天然アミノ酸のう ちあるものは配列決定が妨げられたり収率が低下することが知られている。例え ば、Thr、AspXGlu、Pro(Bailey、et al9.主且且工 互(1990)。
切断における問題点は、共有結合したペプチジルチオヒダントインの切断を行う 新試薬、ソジウムトリメチルシラル−トにより、およびペプチドサンプルの共有 結合のための修飾カルボキシル基を持つポリエチレン担体を用いることによって 解決された(例えば、国際特許出願 PCT/US90102723)。この新 しい切断試薬は、ペプチジルチオヒダントインを特異的に加水分解し、さらなる C末端からの配列決定が可能な短縮ペプチドとチオヒダントインアミノ酸とを生 じる。
チオヒダントインアミ酸は、HPLCで同定される。
B、C端アミノ の 体イ チオシアネート法によるC末端分析は、2つの反応よりなっている。
(1)C末端アミノ酸のチオヒダントイン誘導体形成反応、および(2)C末端 チオヒダントインの特異的分解による、連続分解が可能な短縮されたペプチドと チオヒダントインアミノ酸との生成反応。
1911年に初めてこの反応か報告されてから(Jhonson、etal、、 J、Am、Chem、Soc、33:1973−1978 (1991))、ア ミノ酸を対応するチオヒダントインの誘導体にする方法が研究されてきたが、無 水酢酸とチオシアネートイオンによるペプチジルチオヒダントイン形成の機構は まだよく理解されていない。初期の実験においては、無水酢酸と酢酸がチオシア ン酸アンモニウムと反応して、最初にチオシアン酸が生成し、チオヒダントイン 形成に実際に作用するのは、このチオシアン酸であるという仮定が確認された( Jhonson、et al、、J、Am、Chem、Soc、35 :113 6−1143 (1913))、チオシアン酸の種々の塩の様々なチオヒダント イン形成能力の差異は、無水酢酸と酢酸との反応において各基が有するチオシア ン酸の形成能力に起因すると考えられた(Jhonson、et al、、J、 Am、Chem、Soc、37 : 2406−2416 (1915))。よ り簡便なチオシアン酸調製法が開発された際に、無水酢酸存在下でチオシアン酸 はチオシアン酸の塩よりも、2−チオヒダントインの形成反応を起こしやすいこ とが分かった。その結果、チオシアン酸はKuboら(Chem、Pharm、 Bu l l、19 :210−211 (1971))により利用され、最近 ではInglisら(亙且且エエ(1989))もC末端からのペプチド分析に 利用している。しかし、チオシアン酸の基本的欠点の1つとして、常温において さえも、自己反応しやすく、すぐに、ペプチドを誘導する能力を失ってしまうこ とがあげられる。また、このチオシアン酸重合体は、チオヒダントイン検出に用 いるのと同波長のUVを吸収し、遊離されたチオヒダントインアミノ酸のHPL Cによる同定を阻害する。分析方法の自動化の際には、室温で試薬瓶中の試薬を 安定に保管する必要があるので、フリーのチオシアン酸の不安定性は少々面倒で ある。Inglisらにより記述されているように(C−term1nal 5 equence analysis、Met、ProteinSequence  Analysis(Jornvall/Hoog/Gustavsson、E ds、)pp、23−34.Bi rkhauser−Verlag、Ba5e l (1991))、チオシアン酸の安定性を増す1つの方法としては、自動装 置中にある間は冷凍しておくことである。チオンアン酸の使用により起こる問題 に対し、より低コストで便利な解決法としては、C末端アミノ酸をチオヒダント インの誘導体にするために、トリメチルシリルイソチオシアネート(TMS−I TC)を利用することか挙げられる(米国特許 4,837,165)。シリル 化アミンは、対応する未置換アミンよりも優れた核試薬であるとしばしばいわれ ているが(Fleming、 I、、Comprehensive Organ ic Chemistry、Vol、3 (Jones、D、N、、Ed、)p p、541−686. Pergamon Press (1979))、実際 、トリメチルシリル基には2つの利点がある:(1)チオシアネートを安定化す るので、自己反応の問題を解消する点。
(2)チオシアネートがチオヒダントインを形成する能力を低下させない点チオ ヒダンイン形成における中間体は長年にわたる研究課題であった。この反応が初 めて研究された時、無水酢酸とチオシアン酸アンモニウムとからのアミノ酸チオ ヒダントインの形成に必要な中間体として、オキサシリノンが挙げられた(Jh onson、et at、、J、Am、Chem、S。
c、35:1136−1143 (1913))。無水酢酸とTMS−ITCト CD反応(B a i l e y、s且且二a (1990))においてC末 端アミノ酸のラセミ化がみられたことは、ペプチドと無水酢酸との反応ではペプ チドオキサシリノンが生成することを示唆している。これは、上述の予測された メカニズムと一致する。オキサシリノンの形成は、アミノ酸のラセミ化を起こす ことも知られている(Csonka、et al、、J、Biol、Chem、 99:213−216 (1933):Carter、et al。
、J、Biol、Chem、133:117−128 (1940);Go。
dman、et al、、J、Am、Chem、Soc、86:2918−29 22 (1964))。さらに、C5onkaら(且且且工互)により、アミノ 酸チオヒダントイン形成の際のオキサシリノン中間体の存在について、さらに別 の証拠が得られた。実際に、Cornforth、J、W、(The Chem istry of Pen1cillin、pp、688−848.Pr1nc eton University Press (1949))の研究によって も、チオヒダントイン形成におけるオキサシリノン中間体の生成か、吸光と偏光 を用いてオキサシリノンの形成速度を追跡することによって示された。事実、オ キサシリノンが一旦形成されると、イソチオシアン酸との反応は、2−フェニル −4−ペンズリルー5−オキサシリノンの場合では、0℃ですぐに起こり得るほ ど十分に容易であることが分かった(Co r n f o r t h (1 949) −[dシコエ)。
カルボン酸の活性化は典型的にはチオシアネート試薬の存在下で行われる。
JhonsonとN1colet (1911)により最初に使用された無水酢 酸は、活性化のために最も一般的に用いられた試薬で、現在でも有用な試薬であ る。無水プロピオン酸も無水酢酸と同様、活性化に有効な試薬であり、しかし無 水安息香酸は無効な試薬である(Jhonson、s旦且エエ(1915))、 Kuboらはまた(Chem、Pha rm、Bu l 1.19:210−2 11 (1971))、アセチルクロライドも活性化に有効であることを発見し た。Woodwardの試薬K (Wo o dwa r d、e tal、、 Tetrahedron、Su 1.7:415−440 (1986))も、 有効な活性化剤であることが最近示された(Hawke、etal、、Tetr ahedron Letters 31:3849−3852 (1990)) 。ジシクロへキシルカルボジイミドも、チオヒダントインを高収率で形成するた めのTMS−ITCとの反応に適する活性化カルボキシル基を生成することが可 能であることが、出願人らによって示された。これらすべての活性化剤の共通項 としては、蛋白や、ペプチドのC末端にオキサシリノンを形成することが可能で あることであるといえる。
最近、C末端に自然界に存在する大部分のアミノ酸を含んだモデルペプチドを用 いて、無水酢酸とTMS−ITCとの反応が調べられた(Bailey、e t  a 1. 、1旦■エエ(1990) ) aその結果、無水酢酸とTMS− TTCとの反応は分離させて、各反応段階を独立におこすことができることが分 かった。C末端にGlu、Asp、Thr、Proがある場合には問題が生じた 。この問題は、無水酢酸による活性化のステップで生じた。Glua、Aspの 両者は、無水酢酸存在下においては迅速に環状無水物を形成し、これはTMS− ITCあるいはチオシアン酸塩と反応しない。Gluの場合、初めは運動論的に 好ましいTMS−ITCと反応できる5員オキサシリノン環を形成するが、急速 に熱力学的に一層安定な6員環状無水物に変換され、この6員環状無水物はTM S−ITCとの反応を行うことはできない。オキサシリノンが最初に形成される ので、無水酢酸との反応時間を最小にすれば、C末端のGluをチオヒダントイ ンに変える誘導反応を80%まで達成できる(Ba i l ey、e t a  1. 、 互旦且り主(1990) )。
C末端のAspの場合、環状無水物の形成は大変迅速であり、液相での手動配列 決定の場合には、チオヒダントインAspの形成は、まったく見られなかった( Bai ley、et al、、 互旦且工互(1990))。Aspは無水酢 酸との反応で、チオシアン酸と反応することのできない環状無水酢酸を形成する ことが知られている(Nicolet、B、H,、J、Amrker、C,C, J、Chem、Soc、453−456 (1953);5tark、G、R, Biochemistrv 7:1796−1807(1986))。
初めは、無水酢酸との反応で、チオヒダントイン形成に必要なC末端Aspのオ キサシリノンの形成が起こるが、その後すぐに熱力学的に一層安定でTMS−I TCとの反応を起こさない、5員環状無水物に変換されてしまうと考えられた。
無水酢酸との反応において、Thrはすぐに、チオヒダントイン形成のためのT MS−ITCとの反応を行うことのできるオキサシリノンを形成するが、このオ キサシリノンは側鎖のヒドロキシル基が容易に脱水されて、TMS−ITCと反 応できない不飽和オキサシリノンを形成する。
Proには、第3級アミノ基が存在するため、オキサシリノンを形成することが できない(Matsuo、et al、、Biochem、Bio hs、Re s、Comm、22+69−74 (1966);Holcomb、et al 、、Biochemistr 4:1291−1296 (1968))。よっ て、TMS−ITCとの反応は線状無水物中間体の混合物を介して行わねばなら ない。TMS−ITCは、AspがペプチドのC末端にある場合に形成される環 状無水物とは反応しないので(Bailey、sW) 、これより、T M S  −I T CはProかC末端にある場合に形成される混合無水物とは反応し ないのではないか、ということが示唆される。
無水酢酸による活性化か存在しないときに、蛋白やペプチドのC末端のカルボン 酸と特異的に反応を起こすことのできるインチオシアネート試薬があれば、上述 の問題のうちいくつかは解決されるであろう。そのような試薬は、特に、Glu 、Asp、ThrSProのようなアミノ酸が、蛋白やペプチドのC末端分析分 解反応で出現する際に、収率の改善を奏すると期待される。その試薬とはホスホ ロイソチオシアナチデート(phosphoroisothiocyanat  1date)である。この試薬は、初めKennerらによりC末端分析のため 合成され、ジフェニルホスホロインチオシアナチデートと提唱された(J、Ch em、 Soc、673−678 (1953))。主な欠点として、チオヒダ ントインアミノ酸の形成反応が遅いことが挙げられる。Kennerらに示され たように、この試薬はトリエチルアミン存在下で、定量的なチオヒダントインア ミノ酸の形成に、110時間を要している。
光列Ω皿! 本発明により、ペプチドのC末端配列決定に対して新たなる方法が提供される。
配列決定を行うペプチドをカルボキシル化されたポリエチレン(PE−COOH )のような誘導化担体に好ましくは共有結合で結合しておく。C末端のカルボキ シル基は初め、カルボン酸塩に変換され、次にジフェニルホスホロイソチオシア ナチデートと反応する。反応産物のホスホリル部分は、ピリジンとの反応で除去 される。
切断はメタノール中のトリメチルシラル−トにより行われる。
区画Ω脱型 第1図は、本発明法の化学反応を示している。
第2図は、本発明の実施に使用できるC末端配列決定機の模式図である。
第3A、3B、3C,30,3E図は、第2図の機器を利用して、YGGFLと いうペプチドから遊離したチオヒダントインアミノ酸の、4サイクル分のクロマ トグラフィーによる分離の様子を描いたものである。
立肌の肛担久説皿 米国出願 No、07/801,944は、アセトニトリルのような溶媒中でホ スホロインチオシアナチデートとピリジンとの組み合わせによるペプチドC末端 配列決定の手順を記載し、特許を請求している。その実施例■は、溶液中に溶け ているペプチドへ発明を応用した例を示している。実施例IIエニーて、ペプチ ドはPE−C0OHに共有結合している。ペプチドのカルボン酸塩の形成を促進 するため、ホスホロイソチオシアナチデートの濃度に比へて、ピリジンが少々過 剰気味に加えられている。
本発明では、ピリジンとホスホロインチオシアナチデートは、逐次的に利用され る。第一段階において、ピリジンあるいは類似の塩基は、固相に結合したペプチ ドをカルボン酸塩に変換する。第2段階で、カルボン酸塩は、ホスホロインチオ ンアナチデート試薬と反応する。反応はまずピリジンとおこり、続いてホスホロ イソチオシアナチデートとおこるが、これによりAsp或いはGluを経過する 反応も可能になる。さらに、これらのステップを分離したことにより、ピリジン を過剰量用いる必要はなくなる◇ペプチドのサンプルは最初、好ましくはPE− C0OHの膜に共有結合させておく。この共有結合の方法は、同時出願中の米国 出願 No、07/801.944と071576.943に記載されており、 これら出願の内容は参照により本明細書中に記載されているものとする。
1m:ペプチドサンプルは好ましくはアミンと反応させてカルボン酸に変換して おく。約L 0−60重量%のアミンを含む水、或いは、有機溶媒が適当である 。また無水有機溶媒中に第3級アミン溶液が存在するとよい。
5%トリエチルアミン水溶液も効果的である。メタノール中のトリエチルアミン の40−60容量%溶液が好ましい。ジイソプロピルエチルアミンのような他の 第3級アミンや、第2級アミン、第1級アミン、そして水酸化ナトリウム、水酸 化カリウムも効果的である。メタノールのような無水有機溶媒中で第3級アミン を用いる利点として、次のことが挙げられる。つまり、自動化装置で、繰り返し 誘導体形成反応を行う間に、誘導体にされたチオヒダントインアミノ酸の切断か おこらない、ということである(Bailey。
J、M、、and 5hively、J、E、”Carboxy termin al sequencing:Automation and applica tjon to the 5olid phase Te chniques  in Protein Chemistry:II(Villaf ranca 、J、J、、Ed、)pp、115−129.Academic Press、 Inc、(1991))。
水性溶媒を用いた場合、誘導体を形成したアミノ酸は切断され、その結果反応収 率は悪くなる。この切断は、次の図の*の位置でおこるであろう。
TEA−試薬−ピリジン−TEA−試薬−ピリジン−TEA−試薬−ピリジン− 完全誘導体化されたベプチトーソジウムトリメチルシラル−ト第1級、或いは、 第2級アミンを用いた場合にも、切断はおこるが、収率は悪くなる。第1級、第 2級のアミンを用いると、切断に対して安定なアミドが生成し、後に続くペプチ ドの配列決定が阻害されたペプチドを生じる。
水酸化ナトリウムや水酸化カリウムを有機溶媒と水性溶媒との混合物中で用いる と、やはり望ましくない早すぎる時期に切断がおこってしまい、配列決定におけ る収率が悪くなる。
!主捻階 ここでは、第1段階での反応産物であるC末端カルボン酸塩と、ジフェニルホス ホロインチオンアナチデートとの反応が含まれる。Khoranaらによる当初 のメカニズムでは(Kenner、G、W、、Khorana、H、G、、St edman、R,J、J、Chem、Sac、673−678(1953))、 C末端のカルボン酸とジフェニルホスホロイソチオンアナチデートとの平衡反応 により、フリーのイソチオシアン酸イオンが生成され、これが活性化されたホス ホリルカルボン酸を攻撃してチオヒダントインを生じるのであると提唱された。
チオヒダントイン形成は可逆反応でないため、平衡はチオヒダントイン生成のほ うへ傾く。全反応の所要時間は、彼等により、110時間と決定された。この方 法を固相に対し用いる際には、Khoranaらにより提唱されたメカニズムよ りも、図1に示されたメカニズムの方がが正しいことかわかった。つまり、ジフ ェニルホスホロイソチオンアナチデートとC末端のカルボン酸塩との反応は平衡 状態にあるが、イソチオシアネートは除かれないのである。これは次のようにし て証明された。まず初めにイソチオシアネートをホスホリル試薬と反応させ、こ の試薬を気流で除き、2%ピリジンでリンスして、アセトニトリル中で2%ピリ ジンと反応させることにより証明された。Khoranaら(!且且工互)が最 初に提唱したように、もしイソチオシアン酸イオンか遊離されたなら、C末端の チオヒダントインは形成されなかったであろう。C末端のカルボン酸塩との反応 が平衡反応であるという説は、ジフェニルホスホロインチオシアナチデートを高 濃度で用いると、C末端のチオヒダントインがより高収率で得られたことに基づ いている。本発明の好ましい実施においては、アセトニトリル中のIMジフェニ ルホスホロインチオシアナチデート溶液を用いる。他の溶媒も同様に使用できる 。また、ペプチドをTEA/ジフェニルホスホロイソチオンアナチデート/ビリ ンンで、好ましくは自動化方法で何回も処理することにより、確実に、誘導体形 成カルボン酸の方向に平衡が傾くようにすることが好ましい。自動化プログラム では、この一連のステップ(T E A/ジフェニルホスホロイソチオシアナチ デート/ピリジン)を3回繰り返している。温度は15−90℃でおこなうこと かでき、70℃が一番好ましい。
!主段階 この方法の新しい点は、ピリジン或いは、類似アミンの機能の利用という点にあ る。ピリジンは、第2段階の反応産物からの迅速なホスホリル基の除去反応を触 媒する。図1に示されるように、協奏メカニズムによって、アシルイソチオシア ネートが生成され、これは迅速に環状化してチオヒダントインアミノ酸を形成す る。ピリジンはそれ自身で、或いは有機溶媒中で使用される。ピリジンの濃度は 、容量で約0.1−100%までに渡ることができる。アセトニトリルは良い溶 媒である。低濃度のピリジンで反応を行うと、クロマトグラフィーの分離が明瞭 になる。またジメチルホルムアミド、ヘキサン、ベンゼン、およびトルエン等の 、アセトニトリル以外の溶媒も使用可能である。第3段階の反応温度は、15− 90℃の間が可能である。
!s段階 ここでは、第3段階のペプチジルチオヒダントイン産物の切断が、ソジウムトリ メチルシラル−トにより行われる。参照する特許出願PCT/US901027 23に記述されているように、この反応は、メタノールと1−ブタノール中の5 0%溶液中で行うのが望ましい。試薬の濃度は、0.1モルがよい。ペプチジル チオヒダントインをソジウムトリメチルシラル−トで処理すると、最初にチオヒ ダントイン(これは逆相HPLCで分析する)およびシリル化されたC末端カル ボキシル基をもつ短縮ペプチドが生成される。フリーのカルボキシル基の再生は 、図1のように、もう1回ソジウムトリメチルシラル−トで処理して行われる。
他のトリメチルシラル−トイオンの塩、例えばポタシウムトリメチルシラル−ト も同様に効果的である。他にも、Li”、Rb”、Cs”、Fr“のような1価 陽イオンの塩は全て使用可能である。トリメチル基は他のアルキル基や、フェニ ル基で置換され得る。第4段階の反応温度も15−90’Cで行うことができる 。
叉凰皿 この実施例では、図2に描かれているようなコンピューターによる自動化C末端 配列決定機を利用して、YGGFLという配列のペプチドの配列決定を4サイク ル行ったことを示している。
ポリエチレンフィルム の修 カルボン へのペプチドの、合PE−C0OHフ ィルムのサンプルをIN塩酸溶液で、室温において1−2分処理し、これにより 、ペプチドサンプルと共有結合させる前に表面のカルボキシル基をフリーの形に 変化させた。
PE−C0OHフィルム(IX12.5mm)の小片は、室温で1時間無水DM F (1g/ml)中において、過剰のジシクロへキシルカルボジイミド(D  CC)により活性化された。活性化反応の終りに、過剰量の試薬は、フィルムを 無水DMFでリンスすることによって除去された。活性化されたPE−C0OH の小片は各々連続7o−リアクター(CFR)(Shively et al、 、1987)に挿入された。ここには、5o%DMFに溶けたロイシンエンケフ ァリン溶液が100μm含まれており、22℃で一晩反応させた。CFRの片端 の微孔チューブは、加熱処理をしてシールされプライヤーで締めて閉鎖された。
カップリング反応の後、担体は、カップリング溶媒とアセトニトリルでリンスさ れ、真空遠心機中で風乾された。
く試薬、溶媒の組成〉 R1メタノール中の50%トリエチルアミンR2アセトニトリル中のジフェニル ホスホロインチオシアナチデートR350%メタノール、50%t−ブタノール 中の0.10モル ソジウムトリメチルシラル−ト CR4試薬なし〕 Sl アセトニトリル中の2%ビリンン820.1%トリフルオロ酢酸水溶液 S3 メタノール S4 ジメチルホルムアミド FR)に設置する。配列決定は、表1のプログラムにしたがって行われる。
このプログラムではCFRは常に70°Cに、そしてCF(転換フラスコ)は4 0℃に保たれている。
表1 連続フローリアクター 転換フラスコ 継続時間 総計時間(CF R) (C F) (秒) (分)70C35C R1反応 180 乾燥 180 R2反応 450 R2反応 450 除去 15 S1反応 225 S1反応 225 除去 30 R1反応 180 乾燥 180 R2反応 450 R2反応 450 除去 15 S1反応 225 S1反応 225 除去 60 R1反応 180 乾燥 180 R2反応 450 除去 15 S1反応 225 除去 30 S3リンス 120 S4リンス 240 S3リンス 120 R3反応 1200 R3からCF 30 R3反応 乾燥 300 R3反応 乾燥 300 S2導入 10 S2反応 120 S2反応 120 S2からCF 30 注入 7 停止 停止 60 乾燥 乾燥 100 CFRに様々な試薬、溶媒を導入するため、アルゴンによるわずかな圧力(1− 3気圧)を各ボトルに負荷しておく。アルゴンは化学的に不活性であるため使用 された。他に、適した気体としては、ヘリウムや窒素がある。C末端分析装置の 各ボトルには、各々圧力調節機がついている(図中の6角形)。バルブからボト ルへ、アルゴンの通り道をつくるため、試薬導入の際にソレノイドの作動バルブ か開けられる(Angarバルブ)。各ボトルは、閉鎖しであるため、アルゴン の圧力は、各ボトルの底から溶液を押上げ、バルブのブロックへと達する。そこ でソレノイドの作動バルブを開くと、溶液をバルブのブロックそして更にCFR 中に導入することができる。CFRが一杯になると、バルブが閉じられ、試薬の 導入は停止し、反応が、所定時間中おこなわれるのである。反応終了後、Ang arz<ルブ(BOCFR。
即ちCFRの通気口)が開き、ここをアルゴンが通過し、ノ(ルブの一番上まで 入る。これにより、CFR中の試薬または溶媒は、CFRのすぐ後ろにある3方 向の切り替えバルブに対するどのソレノイドが作動されるかに従い、WASTE 或いは、CFに押し出される。従って、分析プログラムは、様々なタイミングに おけるソレノイド作動バルブの開閉からのみ成っている。
C配置°定 のプログラム 、・ 連続フローリアクター 転換フラスコ 継続時間 総計時間(CF R) (c  F) (秒) (分)(70C) (35C) R1加圧 5 R1導入 25 R1反応 180 最初のステップのrRlへの加圧」とは、R1とR1ボトルのAngarバルブ を開放し、R1へ5秒間加圧することである。次のステップrR1の試薬の導入 」においては、R1のAngarバルブはまだ開放状態なので、R1への圧力を 維持しているが、R1の試薬ブロックのソレノイドも開放されているため、R1 中の試薬は、CFRに流入することが可能である。そして、3方向切り替えバル ブのソレノイドが開放され、圧力が平衡化され(閉鎖系)、過剰な流入物は、W A S T Eへ送られる。この流入状態は25秒間続く。25秒間の最後に、 すべてのソレノイド作動バルブは閉鎖され、R1の試薬(この場合、メタノール 中の50%トリエチルアミン)は共有結合したペプチドと180秒間反応する。
R1の試薬の除去 180秒 このステップでは、圧力調節器である、BOCFRによりAngarバルブが開 放されるため、アルゴンは、試薬のバルブブロックの一番上まで流入してくる。
CFRの直後のWASTEのバルブ(3方向切り替えバルブ)も開放されている 。この状態で、アルゴンによって、CFRの内容物はWASTEへ押し出される 。アルゴンが180秒間CFRを通して流され、それから、すべてのバルブが閉 鎖される。
R2への加圧 5秒 R2の試薬の導入 3秒 R2の試薬との反応 450秒 R2への加圧 5秒 R2の試薬の導入 3秒 R2の試薬との反応 450秒 R2の試薬の除去 15秒 上述の一連のステップは、R1についての記載と同様だがR2を用いて行う。即 ちR1のバルブの開閉操作の代わりに対応するR2バルブを使う以外は、R1の 場合と同様である。
Slへの加圧 5秒 S1の試薬の導入 10秒 S1の試薬との反応 225秒 S1への加圧 5秒 S1の試薬の導入 10秒 S1の試薬との反応 225秒 S1の試薬の除去 30秒 方法の説明で述べたように、上述の一連の操作、即ちトリエチルアミン、ホスホ リルインチオシアネートおよびピリジンでのペプチドの処理は、平衡をチオヒダ ントイン形成の方向に傾けるため、もう2回繰り返される。
R1への加圧 5秒 R1の試薬の導入 25秒 R1の試薬との反応 180秒 R1の試薬の除去 180秒 R2への加圧 5秒 R2の試薬の導入 3秒 R2の試薬との反応 450秒 R2への加圧 5秒 R2の試薬の導入 3秒 R2の試薬との反応 450秒 R2の試薬の除去 15秒 S1への加圧 5秒 S1の試薬の導入 10秒 S1の試薬との反応 225秒 S1への加圧 5秒 S1の試薬の導入 10秒 Slの試薬との反応 225秒 S1の試薬の除去 30秒 R1への加圧 5秒 R1の試薬の導入 25秒 R1の試薬との反応 180秒 R1の試薬の除去 180秒 R2への加圧 5秒 R2の試薬の導入 3秒 R2の試薬との反応 450秒 R2への加圧 5秒 R2の試薬の導入 3秒 R2の試薬との反応 450秒 R2の試薬の除去 15秒 S1への加圧 5秒 S1の試薬の導入 10秒 S1の試薬との反応 225秒 S1への加圧 5秒 S1の試薬の導入 10秒 S1の試薬との反応 225秒 S1の試薬の除去 30秒 この段階で、ペプチドC末端アミノ酸の90%もしくはそれ以上が、チオヒダン トインに誘導体化されている。しかし、まだCFRや、他のパイプ中にイソチオ シアネート試薬およびピリジンが残っていることもあり、このため、遊離したチ オヒダントインアミノ酸のHPLCクロマトグラフィーの際に、余分なUV吸収 を起こすことがある。よって、次のステップでは、共有結合したペプチドを、メ タノール、DMF、メタノール、DMF、メタノール、DMFの順でリンスする 。他にも、このような目的で使用できる溶媒があるであろう。
S3への加圧 5秒 S3の試薬の導入 120秒 S3の試薬の除去 20秒 S4への加圧 5秒 S4のリンス 240秒 S4の試薬の除去 20秒 S3への加圧 5秒 S3の試薬の導入 120秒 S3の試薬の除去 20秒 S4への加圧 5秒 S4のリンス 240秒 S4の試薬の除去 20秒 S3への加圧 5秒 S3の試薬の導入 120秒 S3の試薬の除去 20秒 S4への加圧 5秒 S4のリンス 240秒 S4の試薬の除去 20秒 次のステップは、切断のステップである。R3(メタノールとt−ブタノール中 のソジウムトリメチルシラル−ト)が、CFRに導入され、1200秒間反応す る。そして、CFRの内容物が、R1,R2,Sl、S3およびS4のようにW ASTEへ押し出される代わりに、今回はCF中へ押し出される。チオヒダント インを含んだアルコール溶液がCFに入ると、アルゴン気流を300秒間、2回 吹きかけて乾燥させる。この操作はARからCFへの調節器により、Angar バルブが開放されることにより行われる。CFでの乾燥中に、短縮されたペプチ ドのシリル化されたカルボキシル基をフリーのカルボキシル基に戻すため、この ペプチドはソジウムトリメチルシラル−トで処理される。
R3への加圧 5秒 R3の試薬の導入 17秒 R3の試薬との反応 1200秒 R3からCFへの気流 30秒 R3への加圧 5秒 R3の試薬の導入 17秒 R3の試薬との反応(乾燥) 300秒R3の試薬の除去 20秒 R3への加圧 5秒 R3の試薬の導入 17秒 R3の試薬との反応(乾燥) 300秒R3の試薬の除去 20秒 この時点で、CF中の風乾されたチオヒダントインアミノ酸は、HPLCへ注入 されるため溶媒に溶かされる。この溶媒は0,1%トリフルオロ酢酸(T F  A)であり、溶媒ボトルS2に入っている。R4からは、ループを通して、直接 CFへ所定量の試薬を導入することが可能であるが、この時点では、R4が機能 していないので(電気的問題)、溶媒はCFRを通して導入される。HPLCへ の注入に適した量にするため、TFAは、2回にわたって導入される。また、T FA溶液は切断後の短縮ペプチドのシリル化カルボン酸をフリーのカルボン酸へ 変換するので、反応時間は120秒間TFA水溶液をまた存在させて行うことか 必要であると考えた。
S2への加圧 5秒 S2の試薬の導入 10秒 S2の試薬との反応 120秒 S2の試薬のCFへの除去 30秒 S2への加圧 5秒 S2の試薬の導入 9秒 S2の試薬との反応 120秒 S2の試薬のCFへの除去 30秒 HPLCへの挿入は、アルゴンの圧力をCF調節器へ送り(CFへの吹き出し) 、そして、CFの内容物をHPLCの100μl注入ループへ押し出すことによ り行われる。HPLCの注入ループの中身をカラムへ移動させるため、60秒間 停止する。最後のステップでは流通経路を一掃するため、アルゴンを用いて10 0秒間CFRとCFの両方に気流を流す。この全サイクルは、所望回数たけ繰り 返される。
挿入 15秒 停止 停止 60秒 乾燥 乾燥 100秒 全プログラムのサイクルの所要時間は、約2時間30分である。
図2に示されたように、最初のサイクルの産物がHPLCにかけられる。
図3Aは、最初のサイクルのクロマトグラフィーの結果である。図3B、3C, 3Dは、各々2回目、3回目、4回目のサイクルの産物のクロマトグラフィーの 結果である。いずれの場合も、誘導体を形成したC末端アミノ酸は、C−18逆 相HPLCカラムのリテンションタイムによって同定される。
チオヒダントインアミノ酸の分離は、35℃において、2.lX250mmRe 1iasil 3μ 100オングストローム カラムにより、流速0.15m 1/分という条件で行われた。溶媒Aは0. 1%トリフルオロ酢酸水溶液、溶 媒Bは80%アセトニトリル、10%水、10%メタノールという組成である。
濃度勾配による溶出は次のように行った。
0% B 2分間 0−4% B 35分間 35−50% B 10分間 265nmの吸収がモニターされた。
ホスホリル/ピリジン法かTMS−ITC/無水物法をしのぐ利点として、次の ことか挙げられる。
(1)配列決定反応における収率の増加TMS−ITC/無水酢酸法での典型的 な収率は、30%である。本発明の新方法においては、定量的なデータはまた得 られないが、クロマトグラフィーの結果より、初期収率か著しく改善されたこと が示された。
(2)望ましくない段階でのペプチド切断反応が回避されるTMS−ITC/無 水物法では、予告アミノ酸があり、次のサイクルで遊離すべきアミノ酸かつねに 存在する。
(3)無水酢酸の不使用 蛋白質が無水酢酸に不溶であることは、広く知られている。C末端分析において 、これを用いない場合、蛋白質のサンプルも分析可能になると考えられる。無水 酢酸による活性化か引き起こす問題により、Thr、Ser、GluおよびAs pなどのアミノ酸では、分析反応の収率が落ちている。Lys、Thrでは、ア ミノ酸側鎖部分のアセチル化のため、分析反応において、2つのピークが存在し た。今までのところ、本発明の新方法によって、Aspの反応収率は著しく改善 された。Thr、Ser、GluおよびLysについても同様の結果が得られる ことか期待される。
(4)TMS−ITC/無水酢酸法に比べて、ホスホリル/ピリジン法において は、遊離された、チオヒダントインアミノ酸の同定を阻害するようなUV吸収の バックグランドが顕著に減少した。
FIG、 2  O O0 国際調査報告

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 1.ポリペプチドとイソチオシアネート試薬との反応によって、C末端のチオヒ ダントインアミノ酸を形成させて、前記ポリペプチドのカルボキシル末端の配列 を決定する方法において、イソチオシアネート試薬として、ホスホロイソチオシ アナチデートとピリジンの組合せを使用する点において改善された方法。
  2. 2.前記組合せ中において、前記ピリジンが前記ホスホロイソチオシアナチデー トに対して過剰モル量存在する、請求項1に記載の方法。
  3. 3.前記ホスホロイソチオシアナチデートおよびピリジンの組合せが、不活性な 極性溶媒の溶液中に存在する、請求項1または請求項2に記載の方法。
  4. 4.前記ホスホロイソチオシアナチデートおよびピリジンの組合せが、アセトニ トリル中に存在する、請求項1または請求項2に記載の方法。
  5. 5.前記ポリペプチドが固体担体へ共有結合している請求項1に記載の方法。
  6. 6.前記固体担体が、活性化された、カルボン酸で修飾されたポリエチレン担体 である、請求項5に記載の方法。
  7. 7.下記反応を含むポリペプチドサンプルのC末端配列決定方法:(i)前記サ ンプルと、ホスホロイソチオシアナチデートおよびピリジンから実質的に形成さ れた試薬との反応により、前記サンプルのC末端アミノ酸のチオヒダントイン誘 導体を形成させ、そして(ii)前記誘導体を形成したサンプルを、ソジウムト リメチルシラノレートと反応させて、チオヒダントインアミノ酸を遊離させる。
  8. 8.ステップ(i)の試薬中に、ピリジンがホスホロイソチオシアナチデートに 対して過剰モル量存在する、請求項7記載の方法。
  9. 9.前記サンプルが固体担体へ共有結合で結合している、請求項7または請求項 8に記載の方法。
  10. 10.前記サンプルが、カルボン酸で修飾されたポリエチレン担体へ共有結合し ている、請求項7または請求項8に記載の方法。
  11. 11.ポリペプチドとホスホロイソチオシアナチデート試薬との反応によって、 C末端のチオヒダントインアミノ酸を形成させて、前記ポリペプチドのカルボキ シル末端の配列を決定する方法において、まず、前記ポリペプチドC末端をカル ボン酸塩へ変換し、次に該カルボン酸塩をジフェニルホスホロイソチオシアナチ デートと反応させる点において改善された方法。
  12. 12.前記ポリペプチドの前記C末端を、アミンとの反応によりカルボン酸塩へ 変換する、請求項11に記載の方法。
  13. 13.前記アミンが第3級アミンである、請求項12に記載の方法。
  14. 14.前記アミンがピリジンである、請求項12に記載の方法。
  15. 15.下記反応を含むポリペプチドサンプルのC末端配列決定法:(i)前記ポ リペプチドC末端をアミンと反応させて、前記ポリペプチドのカルボン酸塩を生 成させ、そして (ii)前記カルボン酸塩をホスホロイソチオシアナチデートと反応させてチオ ヒダントイン誘導体を形成させる。
  16. 16.前記ホスホロイソチオシアナチデートが、ジフェニルホスホロイソチオシ アナチデートである、請求項15に記載の方法。
  17. 17.ステップ(1)で使用するアミンがピリジンである、請求項15に記載の 方法。
  18. 18.前記ポリペプチドサンプルが膜へ共有結合されている、請求項15または 請求項16に記載の方法。
  19. 19.前記ポリペプチドサンプルがカルボン酸で修飾されたポリエチレン担体へ の共有結合している、請求項15または請求項16に記載の方法。
  20. 20.ステップ(i)で使用するアミンが、無水メタノール中に約40−60容 量%のピリジンを含む溶液である、請求項15に記載の方法。
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