JPH0650396Y2 - コンパクトディスクケース用カバー - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、コンパクトディスクを収容するケースのカバ
ーに関するものである。

〔従来の技術〕 コンパクトディスク（以下、単にCDという）は、直径が
12cmのデジタル再生方式を採用した小型のレコード盤で
あり、雑音が少なくて音質がよいことから、従来のビニ
ール製のレコード盤をしのいで広く利用されている。

このCDは、本体と蓋体とを一端側で開閉可能に軸支した
透明な合成樹脂製ケース内に収容してあり、本体と蓋体
の内側にはCDの内容、即ち、歌手、オーケストラ、曲名
等を写真や図形とともに印刷、表示した案内紙が入れて
ある。またケースの外側には、商品購入の目安になるよ
う曲目、歌手名等が一目でわかるように宣伝内容を表示
したタスキを取り付け、全体は透明なビニール膜によっ
て包装し、店頭において陳列ケース内に展示してある。

〔考案が解決しようとする課題〕

上記のようなCDケースは購入後、ビニール包装を破り、
蓋体を開いてCDを取り出し、プレーヤーに設置して再生
する。

CDを収容したケースは、通常、特製の保管ケースや本箱
等を使用し、立て掛けたり横積みして整理されている
が、ケースの出し入れの際、タスキが破れたり、またタ
スキが邪魔なためにケースから取ってしまうことがあ
る。しかし、タスキは背表紙を兼ね、その背表紙の部分
に曲名や歌手名が書いてあるので、複数のケースを立て
掛けたり横積みした場合、タスキがないとCDの内容を確
認することができないものであった。

また、ケース内に入れてある薄い紙製の案内紙は、破れ
やすく、またCDの出し入れに邪魔なものであった。しか
も、案内紙の紙面に限りがあるため、掲載内容が制限さ
れ、必要以上にCD内容を掲載する場合には、文字を小さ
くしなければならず、読みにくいものであった。

更に、ケース内に案内紙を入れたり、タスキを設けて包
装するのは手間を要するものであった。

更にまた、ケース自体薄い材質であり、破損しやすく、
破片でCDを傷つける恐れがあった。

本考案は、上記する従来のCDを使用するケースおよび案
内紙、タスキ等に鑑み、案内紙、タスキ等を別に準備す
ることなく、案内紙とタスキを兼用し、かつケースを保
護する包装ともなるカバーを提供することを目的とする
ものである。

本考案は、この目的を達成するために、CDケースと同じ
かほんのわずか大きい大きさを有する方形状の二枚の支
持板１、２を折り線ａによって横方向に連設し、一方の
支持板１の横方向には、ケースＡの本体Ｂと蓋体Ｃとの
連結隙間から差込み、蓋体Ｃ端部に巻きつけ可能な差込
片４を連設片３を介して連設し、差込片４とは反対側に
おいて支持板２の横方向には、連設片３より少し巾の広
い連設片５を介して表示板６を連接したことを特徴とし
ている。

〔作用〕

差込片４を蓋体Ｃの端部に巻きつけ、引っ掛けて連結
し、支持板１、２および表示板６でケースＡ外周を覆う
ことによりケースを保護し、支持板１、２および表示板
６や連設片５等には必要事項を記載、表示することがで
きる。

〔実施例〕

以下、図面に従って、本考案の一実施例を詳細に説明す
る。

第１図は本考案カバーの展開図であり、図示しないCDケ
ースと同じかほんのわずか大きい大きさを有する方形状
の二枚の支持板１、２を折り線ａによって横方向に連設
する。一方の支持板１の横方向、即ち、支持板２との連
設反対側には連設片３を介して差込片４を連設し、支持
板１、連設片３および差込片４は折り線ｂ、ｃにより接
続してある。連設片３は、ケースの巾間隔とほぼ同じ間
隔を有している。

差込片４とは反対側において支持板２の横方向には、連
設片３より少し巾の広い連設片５を介して支持板２と同
じ大きさの表示板６を連接し、支持板２、連設片５およ
び表示板６は折り線ｄ、ｅにより接続してある。

次に、上記構成のカバーの折り畳み方およびケースとの
連結の仕方について説明する。

第２図に示すように、ケースＡの本体Ｂと蓋体Ｃとは、
一端側において開閉可能に軸連結Ｄしてあり、この連結
箇所において本体Ｂと蓋体Ｃ間には隙間Ｅが形成されて
いる。この隙間Ｅから前記差込片４を差込み、差込片４
の先端部を蓋体Ｃの端部に巻きつけ、連設片３を蓋体Ｃ
の側面に当接させた状態で支持板１を蓋体Ｃの外面に沿
わせ、更に支持板２を折り線ａで折曲、反転させ、支持
板２を支持板１上に重ね合わせる。その後、折り線ｄ、
ｅで折曲し、連設片５を連設片３上に重ね合わせて表示
板６を本体Ｂの外面に当接させる。

ケースＡとカバーとは、蓋体Ｃの端部と差込片４とで一
体的に連結され、表示板６はカバー全体の表紙およびタ
スキを兼ね、また連設片６の表面は背表紙を兼ねること
になる。

CDはケースＡ内に収容され、またケースＡ自体はカバー
により覆われることになる。

尚、表示板６は支持板２と同じ大きさとすることなく、
横巾を狭くしてもよく、この場合にはタスキとしての機
能を有することになる。

〔考案の効果〕

上記する本考案によれば、差込片４を本体Ｂと蓋体Ｃと
の隙間から差込み、蓋体Ｃの端部に巻きつけ、引っ掛け
るようにしたので、差込片４とケースとは一体的に連結
される。支持板１、２および表示板６は、ケースＡの外
周面を被覆するようにしたのでケース全体を保護するカ
バーとなる。

支持板１、２や表示板６にはCDの曲目名、歌手名、オー
ケストラ等の必要事項を表示することができるが、表示
面積が広いので充分な内容を記載することができる。

表示板６はカバーの表紙を兼ねるとともにタスキとして
も使用できるので、商品の展示、保管、整理に便利なも
のである。また、連設片５は背表紙として使用できるの
で、複数のケースを立て掛けたり横積みして展示、保管
してもCD内容の確認を容易に行うことができるものであ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示すカバーの展開図、第２
図はカバーとして組み立て、ケースに取り付けた状態の
断面図である。 １、２は支持板、３は連設片、４は差込片、５は連設
片、６は表示板である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】CDケースと同じかほんのわずか大きい大き
   さを有する方形状の二枚の支持板１、２を折り線ａによ
   って横方向に連設し、一方の支持板１の横方向には、ケ
   ースＡの本体Ｂと蓋体Ｃとの連結隙間から差込み、蓋体
   Ｃ端部に巻きつけ可能な差込片４を連設片３を介して連
   設し、差込片４とは反対側において支持板２の横方向に
   は、連設片３より少し巾の広い連設片５を介して表示板
   ６を連接して成ることを特徴とするコンパクトディスク
   ケース用カバー。