JPH0649578U - 座便器用洗滌水供給装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 既存の座便器の外形を変えることなく、簡単
な構造の座便器用洗滌水供給装置を提供する。 【構成】 座便器本体（１５）の内腔部（１４）後側に
上向傾斜部（１９）を有する外向傾斜突出部（１８）が
形成され、これにノズル管（２４）が挿入され、前側側
面部（１７）に水平に貫通孔（２０，２０′）が形成さ
れて水平給水管（２２）が連結されノズル管（２４）が
水平給水管（２２）の連結孔（２１）に連結される。ま
たこの水平給水管（２２）の一側端部は給水調節バルブ
（２７）が連結された連結管（２８）に連結され、連結
管（２８）に濾過網（２９）が挿入された構成の座便器
用洗滌水供給装置である。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、用便後、又は必要に応じて肛門周囲の清浄維持のために洗滌水を供 給できるようにした座便器用洗滌水供給装置に関し、特に既存座便器の外形を多 く変化させることなく簡単な構造で洗滌水を供給できるようにした座便器用洗滌 水供給装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来は、局部洗滌のための専用器具としてビデを除いては、局部洗滌のため洗 滌水供給装置が既存の座便器に付設されるものが普通であった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、このような従来技術の洗滌水供給装置は既存座便器の本体を変 形することができないから既存の座板を改造して設置するようになり、このよう な設置作業が困難であり、かつ、設けられた構造が複雑である欠点があった。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために、本考案は従来の上記する欠点を勘案して案出した ものであって、本考案の座便器用洗滌水供給装置においては、給水管（１２）が 連結された貯水タンク（１３）が内腔部（１４）を有する座便器本体（１５）の 上部フランジ構造部（１６）上に着設され、座便器本体（１５）の前側側面部（ １７）を介して上部フランジ構造部（１６）の内面下側から内腔部（１４）側に 給水するようにしたものにおいて、内腔部（１４）の後側に上部フランジ構造部 （１６）の中央前端に上向傾斜孔（１９）を有する突部（１８）を形成し、前側 側面部（１７）の上向傾斜孔（１９）より低い位置に水平に貫通孔（２０，２０ ′）を穿孔して中間に連結孔（２１）を有する水平給水管（２２）を貫設し、該 水平給水管（２２）の連結孔（２１）に噴射ノズルヘッド（２３）を有するノズ ル管（２４）を上向傾斜孔（１９）へ挿入して連結し、前記水平給水管（２２） の一側端部を給水調節バルブ（２７）を装着した貯水タンク（１３）に通ずる給 水管（１２）に接続した連結管（２８）に連結し、該連結管（２８）内に管状の 濾過網（２９）を挿入し端部をキャップ（３０）で閉鎖してなることを特徴とす るものが提供される。

【０００５】

【作用】

上記のように構成された座便器用洗滌水供給装置は、座便器本体（１５）の内 腔部（１４）の前側に突部（１８）を形成して上向傾斜孔（１９）を形成し、座 便器本体（１５）の前側側面部に上向傾斜孔（１９）より低い位置に貫通孔（２ ０，２０′）を穿孔して水平給水管（２２）を連結するだけの簡単な構造の改変 によって従来の座便座からの変更が可能である。

【０００６】 この座便器用洗滌水供給装置は、使用者が給水調節バルブ（２７）を摘み（２ ６）で調節して給水すると、水は連結管（２８）内に配設された管状の濾過網（ ２９）を介して異物が除去され、水平給水管（２２）を介してノズル管（２４） に供給されて噴射ノズルヘッド（２３）から使用者の局部箇所に噴射される。

【０００７】 連結管（２８）内に濾過網（２９）を設けることによって貯水タンク（１３） から水とともに供給される異物は除去される。

【０００８】

【実施例】

以下、本考案の実施例について図面を参照して説明する。 図１は本考案の実施例の座便器の斜視図である。図２は本考案の実施例の分解 斜視図である。図３は本考案の実施例の部分断面図である。図４は本考案の実施 例の部分拡大断面図である。

【０００９】 図１にみられるように壁面給水管部（１０）からバルブ（１１）を介して給水 管（１２）に給水される貯水タンク（１３）が内腔部（１４）を有する座便器本 体（１５）の上部フランジ形構造部（１６）上に着設され、座便器本体（１５） の前側側面部（１７）を通じて上部フランジ形構造部（１６）の内面下側部より 内腔部（１４）側へ給水するようにしたものにおいて、上部フランジ形構造部（ １６）の内腔部（１４）前端中央に内腔部（１４）側から上向に傾斜した突部（ １８）を形成して上向傾斜孔（１９）を形成し、内腔部（１４）の前側側面部（ １７）に上向傾斜孔（１９）の高さより若干低い位置に水平に貫通孔（２０，２ ０′）を穿孔して中間に連結孔（２１）を有する水平給水管（２２）を貫設し、 その水平給水管（２２）の連結孔（２１）に角度調節可能な噴射ノズルヘッド（ ２３）を有するノズル管（２４）を突部（１８）の上向傾斜孔（１９）へ挿入し てノズル管（２４）の端部を連結し、前記水平給水管（２２）の他側端部は外部 からキャップ（２５）で閉鎖し、水平給水管（２２）の一側端部は摘み（２６） が設けられた給水調節バルブ（２７）が連結された連結管（２８）に連結して連 結管（２８）を貯水タンク（１３）に通ずる給水管（１２）に連結し、水平給水 管（２２）が“Ｔ”字形に連結される連結管（２８）には端部より該連結管（２ ８）の内径とほぼ同径を有する管状濾過網（２９）（ＦＩＬＴＥＲＩＮＧ ＴＵ ＢＥ）を挿入し、連結管（２８）の端部をキャップ（３０）で閉鎖させてなる構 造である。

【００１０】 上記のような構造であるので、既存の座便器本体に大きな変形をすることなく 、座便器水供給装置を設置することができる。また、貫通孔（２０，２０′）を 通じて水平給水管（２２）を貫設し、上向傾斜孔（１９）にノズル管（２４）を 挿入して螺合させるだけの作業で簡単に取り付けられる。

【００１１】 本考案の実施例の座便器用洗滌水供給装置は作用の項でも述べたように、使用 者が給水調節バルブ（２７）を摘み（２６）で噴射水量を調節して給水すれば、 水は連結管（２８）内に着設させた管状の濾過網（２９）を介して異物が除去さ れた状態で水平給水管（２２）を介してノズル管（２４）に供給され、噴射ノズ ルヘッド（２３）から、噴水が使用者の局所に噴射される。 なお、噴射ノズルヘッド（２３）の噴射孔としては、孔が一つのもの、或いは 複数個のものであってもよい。

【００１２】

【本考案の効果】

以上詳述したように、本考案の座便器用洗滌水供給装置は構成されているので 、既存の座便器本体を大きく変形させることなく、簡単な構造の変更によって洗 滌水供給装置を提供することができる。また、その改変作業も貫通孔に水平給水 管を貫通させ、さらに、上向傾斜孔にノズル管を連結するだけの作業であるので 、コスト的にも安価である等の効果を奏するものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施例の座便器の斜視図である。

【図２】本考案の実施例の分解斜視図である。

【図３】本考案の実施例の部分断面図である。

【図４】本考案の実施例の部分拡大断面図である。

【符号の説明】

１２ 給水管 １３ 貯水タンク １４ 内腔部 １５ 座便器本体 １６ 上部フランジ形構造物 １７ 背面部 １８ 外向傾斜突出部 １９ 上向傾斜孔 ２０ 貫通孔、 ２０′ 貫通孔 ２１ 連結孔 ２２ 水平給水管 ２３ 噴射ノズルヘッド ２４ ノズル管 ２５ キャップ ２８ 連結管 ２９ 濾過網 ３０ キャップ

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 給水管（１２）が連結された貯水タンク
   （１３）が内腔部（１４）を有する座便器本体（１５）
   の上部フランジ構造部（１６）上に着設され、座便器本
   体（１５）の前側側面部（１７）を介して上部フランジ
   構造部（１６）の内面下側から内腔部（１４）側に給水
   するようにしたものにおいて、内腔部（１４）の後側に
   上部フランジ構造部（１６）の中央前端に上向傾斜孔
   （１９）を有する突部（１８）を形成し、前側側面部
   （１７）の上向傾斜孔（１９）より低い位置に水平に貫
   通孔（２０，２０′）を穿孔して中間に連結孔（２１）
   を有する水平給水管（２２）を貫設し、該水平給水管
   （２２）の連結孔（２１）に噴射ノズルヘッド（２３）
   を有するノズル管（２４）を上向傾斜孔（１９）へ挿入
   して連結し、前記水平給水管（２２）の一側端部を給水
   調節バルブ（２７）を装着した貯水タンク（１３）に通
   ずる給水管（１２）に接続した連結管（２８）に連結
   し、該連結管（２８）内に管状の濾過網（２９）を挿入
   し端部をキャップ（３０）で閉鎖してなることを特徴と
   する座便器用洗滌水供給装置。