JPH0649386U - 記録媒体用カートリッジ収納ケース - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 販売時の展示に適し、購入後にも出し入れ自
在な収納ケースとして使用でき、環境保護に対応可能で
安価なものにする。 【構成】 吊し穴２０を開けた台紙１８の片面に、内側
に記録媒体用カートリッジ収納空間を有する直方体状の
ブリスターカバー２２を貼り付ける。そして、ブリスタ
ーカバー２２と台紙１８の略同一位置に、ブリスターカ
バー２２及び台紙１８の一方の縁から他方の縁に達する
ミシン目３８、４０を設ける。又、台紙１８に記入エリ
アを設け、ブリスターカバー２２にラベル貼付用凹所３
２を設ける。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は光磁気ディスクを小型化したミニディスク等の記録媒体用カートリッ ジを収納するケースに関する。

【０００２】

【従来の技術】

最近、光磁気ディスクを小型化したミニディスクが開発され、スリーブ型のス トッパー付きハードケースに収納して市販されている。このようなケースを使用 するのは記録媒体はいずれもその表面に塵埃が付いたり、表面を傷つけたりする と記録が喪失し、誤記録、誤表示等を行うようになるので、それ等を防止するた めである。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、このようなハードケースは脱落防止用のストッパーを備えるた め部品点数が多く、構造が複雑でコスト高の要素が多い。しかも、ケース上に包 装フィルムを施すためコスト面での負担が更に大きくなる。

【０００４】 しかも、ミニディスクの場合には、コンパクト性が優れているので様々の使用 状況があり、購入者が自己の要求に合ったケースを新たに購入して使用すること もある。この状況においてはハードケースが不要となり易い。そこで、販売時の ケースとしては一時的な使用に耐えられるものであればよく、商品展示に便利な ブリスター包装を採用することが考えられる。

【０００５】 しかし、ブリスター包装では通常図５に示すようにミシン目１０の箇所を破っ て開封するため、開封後にブリスター自体をケースとして使い難い。それ故、開 封後の防塵、記録内容記入用のものとして別に１時的な使用に耐えられるケース を付加する必要がある。すると、当然開封したブリスターを廃棄することになる が、ブリスターカバーは通常プラスチック材であり、捨てたりすると環境破壊に 繋がり易い。なお、１２は台紙、１４はその上部に開けた吊し穴である。

【０００６】 本考案はこのような従来の問題点に着目してなされたものであり、販売時の 展示に適し、購入後にも出し入れ自在な収納ケースとして使用でき、環境保護に 対応可能で安価な記録媒体用カートリッジ収納ケースを提供することを目的とす る。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために、本考案による記録媒体用カートリッジ収納ケース １６では吊し穴２０を開けた台紙１８の片面に、内側に記録媒体用カートリッジ 収納空間を有する直方体状のブリスターカバー２２を貼り付ける。そして、その ブリスターカバー２２と台紙１８の略同一位置に、ブリスターカバー２２及び台 紙１８の一方の縁から他方の縁に達するミシン目３８、４０を設ける。

【０００８】 又、台紙１８に記入エリア４２を設けるとよい。 更に、ブリスターカバー２２の外側にラベル貼付用凹所３２を設けると好まし くなる。

【０００９】

【作用】

上記のように構成し、販売時にはブリスターカバー２２の内側の空間内に記録 媒体用カートリッジ２４を収納したものを吊るして展示する。購入後にはミシン 目３８、４０の箇所をそれぞれ切断し、ブリスターカバー２２の一部と基板１８ の一部を分離して取り除き、開封する。すると、開封後にも開口４６を記録媒体 用カートリッジ２４の出し入れ口として使用することができる。

【００１０】 又、台紙１８に記入エリア４２を設けると、そのエリア４２に適宜記録内容を 示すタイトル等の記入を行える。 更に、ブリスターカバー２２の外側にラベル貼付用凹所３２を設けると、その 箇所が凹んでいるため、貼り付けたラベルが突出せず、取扱時にラベルの表面が 損傷し難くなる。

【００１１】

【実施例】

以下、添付図面に基づいて、本考案の実施例を説明する。 図１は本考案を適用したミニディスクカートリッジ収納ケースを示す斜視図で ある。図中、１６はミニディスクカートリッジ収納ケース、１８はその横幅に比 べ縦幅を長くした長方形の台紙、２０はその上部の中央部に開けた三角形状の吊 し穴である。又、２２は台紙１８の吊し穴２０より下方の表面中央部に広く貼り 付けた直方体状のブリスターカバーである。

【００１２】 このブリスターカバー２２は内側に図２に示すようなミニディスクカートリッ ジ２４を収納する空間を有する本体部２６と、その本体部２６を取り巻く平板状 の貼付部２８とからなる。しかも、本体部２６にはその正面板３０の表面中央部 に広くラベル張付用凹所３２を設ける。そして、本体部２６の上面３４に沿わせ て、その上面３４付近の相対する一面たる底面３６寄りのブリスターカバー２２ と台紙１８の略同一位置に、ブリスターカバー２２の左縁から右縁に達するミシ ン目３８と台紙１８の左縁から右縁に達するミシン目４０とをそれぞれ施す。

【００１３】 その際、ブリスターカバー２２に施すミシン目３８は一直線状に施すのに対し 、台紙１８に施すミシン目４０は図３に示すように平行線状に施す。このように 、ミシン目４０を平行線状にして幅を持たせるのは、ミシン目３８との位置ずれ を調整して分離し易くするためである。なお、台紙１８の裏面にはミシン目４０ より下方の中央部に正方形状の記入エリア４２を設ける。

【００１４】 販売時にはミニディスクカートリッジ２４を収納したケース１６の吊し穴２０ に棒を通して展示する。その際、ブリスターカバー２２の空間内でミニディスク カートリッジ２４のシャッター４４が左或いは右方向に向くようにする。購入後 、使用者はミシン目３８、４０の箇所を切断し、図４に示すようにブリスターカ バー２２と台紙１８のミシン目３８、４０より上側を分離して取り除き、開封す る。すると、開封後にも開口４６をミニディスクカートリッジ２４の出し入れ口 として使用することができる。

【００１５】 しかも、使用時における記録内容を示すタイトル等は適宜台紙１８の裏面にあ るエリア４２に記入し、或いはラベルに記入した後ブリスターカバー２２の表面 にある凹所３２に貼り付けて保存できる。このように、ブリスターカバー２２に ラベル貼付用凹所３２を設けると、その箇所が凹んでいるため貼り付けたラベル が突出せず、取り扱い時にラベルの表面を損傷し難くなる。

【００１６】

【考案の効果】

以上説明した本考案によれば、ブリスターカバーと台紙の略同一位置に、ブリ スターカバー及び台紙の一方の縁から他方の縁に達するミシン目を設けるため、 販売時には記録媒体用カートリッジの展示に好適な収納ケースとして、又購入後 にはミシン目の箇所で分離して開封し、開口を記録媒体用カートリッジの出し入 れ口にして、出し入れ自在な収納ケースとして使用できる。

【００１７】 それ故、収納ケースが利便性のあるものとなり、安価になる。そして、開封後 にもブリスターカバーの大部分と台紙の大部分とを収納ケースとして使用するの で環境保護に対応し易くなる。

【００１８】 又、台紙に記入エリアを設けると、そこに適宜記録内容を示すタイトル等を記 入できるため好都合となる。 更に、ブリスターカバーの外側にラベル貼付用凹所を設けると、そこに貼り付 けたラベルが突出せず、ラベルの表面を損傷から保護できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案を適用したミニディスクカートリッジ収
納ケースを示す斜視図である。

【図２】ミニディスクカートリッジを示す斜視図であ
る。

【図３】同ミニディスクカートリッジ収納ケースの背面
図である。

【図４】同ミニディスクカートリッジ収納ケースの開封
後の状態を示す斜視図である。

【図５】従来のブリスター包装に対する開封初期の状態
を示す背面図である。

【符号の説明】

１６…ミニディスクカートリッジ収納ケース １８…台
紙 ２０…吊し穴 ２２…ブリスターカバー ２４…ミ
ニディスクカートリッジ ２６…本体部 ２８…貼付部
３０…正面板 ３２…貼付用凹所 ３４…上面 ３６
…底面 ３８、４０…ミシン目 ４２…記入エリア ４
４…シャッター ４６…開口 ４８…開封後の収納ケー
ス

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 吊し穴を開けた台紙の片面に、内側に記
   録媒体用カートリッジ収納空間を有する直方体状のブリ
   スターカバーを貼り付けてなる記録媒体用カートリッジ
   収納ケースにおいて、上記ブリスターカバーと台紙の略
   同一位置に、ブリスターカバー及び台紙の一方の縁から
   他方の縁に達するミシン目を設けることを特徴とする記
   録媒体用カートリッジ収納ケース。
2. 【請求項２】 台紙に記入エリアを設けることを特徴と
   する請求項１記載の記録媒体用カートリッジ収納ケー
   ス。
3. 【請求項３】 ブリスターカバーの外側にラベル貼付用
   凹所を設けることを特徴とする請求項１、又は２記載の
   記録媒体用カートリッジ収納ケース。