JPH0649181Y2

JPH0649181Y2 - 砂入れ付きペット用便器

Info

Publication number: JPH0649181Y2
Application number: JP1988151426U
Authority: JP
Inventors: 和男岡崎
Original assignee: 株式会社ボンビ
Priority date: 1988-11-21
Filing date: 1988-11-21
Publication date: 1994-12-14
Anticipated expiration: 2003-11-21
Also published as: JPH0273956U

Description

【考案の詳細な説明】（イ）産業上の利用分野この考案は、例えば、猫などのペットが排泄する便床上
の砂を、手軽に手入れできる砂入れ付きペット用便器に
関する。

（ロ）従来の技術従来、このような、砂を敷いて使用するペット用便器に
砂を充填する場合の砂として、一定量の砂が封入された
市販の砂を使用していた。

（ハ）考案が解決しようとする問題点しかし、特に砂を充填する目的が、砂の部分的な不足を
補充しようとする場合、一定量封入された市販の砂で
は、砂の充填時に使いきることがなく、開封した砂を保
管する必要があった。そして、便器とは違う場所に保管
していたが、砂の保管場所を忘れてしまったり、砂が切
れているのに気付かなかったりすることがあった。

また、砂を運んでこなければならない面倒から、砂の手
入れを怠りがちであった。

この考案、上述のような問題点を考慮して、便床上の砂
を手軽に、しかも確実に手入れできる砂入れ付きペット
用便器の提供を目的とする。

（ニ）問題点を解決するための手段この考案は、砂を敷き詰める便床と、これを囲繞する周
壁とで方形状の便床部を形成し、該便床部の上記周壁の
一側を仕切り板として、上記便床部と同一高さの砂入れ
部を一体に連設し、該砂入れ部に、砂を充填する箱体を
内蔵し、上記便床部と砂入れ部との上面に枠体を嵌装す
るとともに、該枠体の便床部対応部分の一隅に、スコッ
プ挿着用の挿着孔を形成した砂入れ付きペット用便器で
あることを特徴とする。

（ホ）作用すなわち上述の構成によれば、砂の手入れは、挿着孔に
挿着するスコップを用いて行ない、砂を便床に補充する
場合には、隣に位置する砂入れ部の箱体から適宜量の砂
を移動して敷き詰めればよい。また、補充し過ぎた場合
には、砂入れ部の箱体内に戻せばよい。

さらに、例えば便器を洗浄する場合には、砂入れ部に内
蔵している箱体を取り出してから行なえばよい。

（ヘ）考案の効果上述のように、この考案によれば、砂を敷くべき便床の
直ぐ隣接する位置に砂入れを連設したので、従来のよう
に、砂の保管場所を忘れたり、砂の切れているのに気付
かなかったりすることがない。

また、砂を保管場所から持運ぶ手間が要らないので、便
床上の砂の手入れを手軽に行なえ、結果的にペットや室
内の衛生にとっても効果を有する。そしてこの効果は、
枠体に対し、スコップを挿着する挿着孔を形成したこと
によって助長される。

さらに、砂入れ部は便床部の一側に同一高さで連設して
いるので、ペット用便器の形状が嵩の高い状態になり、
ペット用便器本来の意匠感を壊さず、外観を良好に保
ち、しつけが行ないやすい実用的な形状のペット用便器
とすることができる。

また、砂入れ部は箱体を挿着した二重構造にして、砂を
直接充填しないようにしているので、例えば便器を洗浄
したりする場合には、箱体を便器から分離することで、
容易に行なえる。

（ト）実施例この考案の一実施例を以下図面に基づいて詳述する。

図面は砂入れ付きペット用便器を示し、第２図におい
て、砂入れ付きペット用便器１（以下、便器という）
は、長方形状の底面２を有し、周壁３で囲繞された空間を、
一方の底面が正方形状になるように仕切り板3aを形成し
て、便床４が正方形状の便床部５と、該便床部５に隣接
する砂入れ部６とに二分割形成した便器体７と、該砂入れ部６に内蔵し、砂８を充填する箱体９と、上述
便器体７の上面に嵌装する枠体10と、後方端の左右方向両側に軸部11,11を有し、該枠体10の
砂入れ部６に対応する部分に枢着する蓋体12とで構成し
ている。

前述の箱体９は、両側面に、上端縁とこれよりやや下方
との２個所に外方へ突出する把持部9a,9b…を形成して
おり、下方側の把持部9b,9bを上方側の把持部9a,9aより
も長くすると共に、その先端を下方へ断面がＬ字状にな
るように屈曲している。

そして、下方の把持部9b,9bがその両側面で砂入れ部６
内での安定を保つ大きさに箱体９全体を形成している。

前述の枠体10は、下端面を便器体７の上面に嵌合対応す
る形状に形成すると共に、前後方向の中間に左右一組の
嵌合片10a,10aを垂設し、これらの中央部分に長円形状
の嵌合凸部10bを突出している。

他方、便器体７の、該嵌合凸部10bに対応する位置に
は、これに嵌合対応する嵌合凹部7aを形成している。

また、該枠体10の便床部５に対応する部分は、内側下方
へ屈曲し、便床部５内の砂８を飛出し防止する防護片10
cを全周に形成し、砂入れ部６側の一隅には、第１図に
示すスコップ13を挿着するための挿着孔10dを該隅の角
度を利用して形成している。

一方、第２図に示すように、砂入れ部６に対応する部分
は、外周より一回り小さくした長方形状の取出し孔10e
を形成し、後方端すなわち、便床部５側の反対方向縁部
の両側には、前述の蓋体12の軸部11,11を軸支する軸受
け10fを形成し、軸受10fを形成した方向とは逆方向の、
蓋体12の先端縁中央に相当する位置には、凹部10gを形
成している。

便器１は上述のように構成するものとして以下、作用を
述べる。

砂８を充填した箱体９を便器体７の砂入れ部６に挿着
し、予め蓋体12の軸部11,11を枠体10の軸受け10fに挿着
した枠体10の下面を便器体７の上面に嵌合するように下
ろし、枠体10の嵌合凸部10bが便器体７の嵌合凹部7a,7a
に嵌合したことを確認して、第１図に示すような便器１
を得る。

便床部５内でペットが排泄した後、汚れた部分の砂８を
取除いて、減少した分の砂８を、枠体10の凹部10gに指
先を入れて蓋体12を回転させて取出し孔10eを開放し、
便器１備え付けのスコップ13で、第２図に示す砂入れ部
６の箱体９内から必要量の砂８を便床部５へ移す。

したがって、便床部５の隣の砂入れ部６が砂８の一時的
な貯蔵部となるので、特に少量の砂８の補充を行なう場
合、離れた収納場所より砂８を運んでくる必要がなく、
砂８の移動は短い距離でよく、少しの砂８であっても手
軽に補充出来る。それと同時に、多く入れ過ぎた砂８を
戻すことも簡単に行なえる。

また、砂８は便床部５の直ぐ隣にあるので、収納場所を
忘れたり、砂８が切れているのに気が付かなかったりす
ることが一切ない。

その上、砂入れ部は便床部の一側に同一高さで連設して
いるので、ペット用便器の形状が嵩の低い状態になり、
ペット用便器本来の意匠感を壊さず、外観を良好に保
ち、しつけが行ないやすい実用的な形状のペット用便器
とすることができる。

さらに、砂入れ部６に箱体９を挿着した二重構造にして
いるので、便器１を洗浄したりする場合は、箱体９を便
器１から分離すればよい。砂入れ部６より箱体９を分離
する作業は、箱体９の両側に形成した上方側の把持部9
a,9aが、砂入れ部６に内装された状態であっても手で把
持できるように形成しているので、簡単に行なえる。

なお、この考案は上述の実施例のみに留まらず、様々に
変化させることが可能である。

尚々、実用新案登録請求の範囲に記載した周壁は実施例
における便床部５側の周壁３に対応する。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案の一実施例を示し、第１図は砂入れ付きペット用便器の斜視図、第２図は砂入れ付きペット用便器の分解斜視図である。１……砂入れ付きペット用便器３……周壁、3a……仕切り板４……便床、５……便床部６……砂入れ部、８……砂９……箱体、10……枠体 10d……挿着孔、13……スコップ

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】砂を敷き詰める便床と、これを囲繞する周
壁とで方形状の便床部を形成し、該便床部の上記周壁の
一側を仕切り板として、上記便床部と同一高さの砂入れ
部を一体に連設し、該砂入れ部に、砂を充填する箱体を内蔵し、上記便床部と砂入れ部との上面に枠体を嵌装するととも
に、該枠体の便床部対応部分の一隅に、スコップ挿着用の挿
着孔を形成した砂入れ付きペット用便器。