JP2552813B2 - ハムスター用の排泄用容器 - Google Patents

ハムスター用の排泄用容器

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JP2552813B2
JP2552813B2 JP6004707A JP470794A JP2552813B2 JP 2552813 B2 JP2552813 B2 JP 2552813B2 JP 6004707 A JP6004707 A JP 6004707A JP 470794 A JP470794 A JP 470794A JP 2552813 B2 JP2552813 B2 JP 2552813B2
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和利 冨永
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TOMINAGA JUSHI KOGYOSHO KK
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ハムスター用の排泄
用容器に関する。更に具体的には、ハムスターを飼育箱
内で飼育するに際し、飼育箱内に配置して使用されるも
のであって、ハムスターが内部に入り込んで排泄行為を
行うための排泄用容器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、小動物としてのハムスターを観賞
用飼育箱内にて飼育する際、その飼育箱内には餌箱等の
他に、運動具としてのいわゆる回転車や通路としてのチ
ューブ材その他の付属品が適宜配置される。
【0003】また、ハムスターに特定の場所で排泄させ
て排泄物の除去を容易に行うようにする目的で、砂等の
敷材を入れた皿状容器を飼育箱内に配置することがあ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな単なる皿状の容器を配置するだけでは、ハムスター
必ずしもその内部で排泄行為をするとは限らない。
しろ、外部で排泄行為を行うことが多い。そればかり
か、ハムスターはその習性により、容器内に入ってそ
の内部に敷設した砂等の敷材を掘り起こしたり、あるい
はこれを蹴散らしたりすることがある。このような行為
により、敷材や排泄物が容器外に散乱して飼育箱内がか
えって汚れてしまい、所期目的を達成することができな
いという不都合があった。
【0005】この発明は、上述の問題点に鑑み、ハムス
ターの習性を些細検討した結果に基づき、ハムスターが
確実に内部に入って排泄行為を行い、しかも敷材等が外
部に散乱するような不都合をなくし得ると共に、取扱い
にも便利であるような特にハムスター用に好適とする
育箱内配置用の排泄用容器の提供を目的とするものであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】而して、この発明は、
ムスター(C)が内部で排泄行為を行うための排泄用容
器(A)であって、底部ケース(1)と上部カバー
(2)との組み合わせからなり、 前記底部ケース(1)
は、底面壁部(3)と、該底面壁部(3)の周縁から上
方に向かって延設された内側周壁部(4)と、該内側周
壁部(4)の上端周縁から下方に向かって外方傾斜状に
延設され、下端縁が底面壁部(3)の裏面レベルよりや
や下方へ突出した外側周壁部(5)とで上端開放状の箱
形に形成された硬質合成樹脂製一体成形品からなり、か
つ該底部ケース(1)の大きさ及び形状が、ハムスター
(C)が長手方向を向いて排泄行為を行うように長さ寸
法及び幅寸法ともにハムスター(C)の胴体部よりやゝ
大きめの縦長状に設定されたものとなされ、 一方、前記
上部カバー(2)は、下端の長さ寸法及び幅寸法が上記
底部ケース(1)に対応する大きさに形成されて前記底
部ケース(1)の上端周縁部(6)上に下端周縁部(1
5)を合致させた状態で被蓋され、この被蓋状態におい
て前記底部ケース(1)との間に、ハムスター(C)が
這った姿勢で底部ケース(1)の長手方向に向って位置
するように規制作用を及ぼしつゝ収容しうるような所定
高さの空間を形成せしめるように立体的に形成された透
明ないし半透明の硬質合成樹脂製一体成形品からなり、
前記上部カバー(2)と前記底部ケース(1)とに、そ
れぞれ対応する係止部(9)(17)が形成され、前記
底部ケース(1)に対して、前記上部カバー(2)が、
前記両係止部(9)(17)の係合作用によって係脱自
在な態様で係止保持される一方、 前記上部カバー(2)
の長手方向に位置する側壁部(10)(11)の長さ方
向の中間部に、1ないし複数個の小動物出入口用の開口
部(20)(20)が形成され、 かつ該開口部(20)
(20)の周縁部に内方突出縁部(21)(21)が形
成されてなる、ハムスター用の排泄用容器を要旨とする
ものである。
【0007】この発明に係る上記排泄用容器は、ハムス
ターの習性との関係で、ハムスターが確実に内部に入っ
て排泄行為を行う確率の高いものとなしうる。このこと
は、底部ケースが上記構成によって安定性に優れてお
り、ハムスターが開口部から出入りする際、あるいは内
部空間に入ってから動く際に、容易に動いたり傾いたり
せず、良好な安定性を保持しうること、また内部にハム
スターが這った姿勢で丁度具合良く収まるような好適空
間が形成されており、排泄行為時にハムスターに安心感
を与え得ること等によるものと考えられる。
【0008】底部ケースおよび上部カバーは、いずれも
生産性に優れる点で硬質合成樹脂製の一体成形品が用い
られるものである。特に上部カバーとして、透明ないし
は半透明の硬質合成樹脂からなるものを採用することに
より、内部の小動物を視認することができる点で好都合
である。
【0009】上部カバーの下端周縁部を底部ケースの上
端周縁部上に合致させた状態で、上部カバーを底部ケー
スに被蓋させることにより、外観体裁の良好な容器とす
ることができる。
【0010】底部ケースに対する上部カバーの係止構造
として、上部カバーおよび底部ケースにそれぞれ対応す
る係止部を設け、これらを係脱自在な態様で係止保持さ
せるようにしたものであることにより、両者を組合わせ
一体化した状態で飼育箱に対する出し入れ等を行うこと
ができる。一方、両者を分離させれば、底部ケース内の
排泄物の除去等の清掃作業を容易に行うことができる。
【0011】上部カバーの対向する側壁部に一対の小動
物出入口用の開口部を形成すれば、これら開口部間の部
分を提げ手に利用しうるものとなるので、該排泄用容器
の持ち運びを容易に行うことができる。
【0012】更には、開口部を上部カバーの長手方向の
側壁部の長さ方向中間部に形成していること、及びその
開口周縁部に内方突出縁部を形成していることにより
容器内に入ったハムスターが、その習性で底部ケース内
に収納した砂等の敷材を掘り起こしたり或いは蹴散らす
ような行為をしても、敷材あるいは排泄物が容器外に散
乱しにくくなる。
【0013】
【実施例】以下、この発明を図示実施例に基づいて説明
する。
【0014】この実施例にかかる排泄用容器(A)は、
図1に示されるように、底部ケース(1)と、その上部
に被蓋される上部カバー(2)とで構成される。
【0015】前記底部ケース(1)は、内部に砂等の敷
材(B)を敷設するための上端開放状の箱形に形成され
た硬質合成樹脂からなる一体成形品である。
【0016】該底部ケース(1)は、平面視略矩形状の
底面壁部(3)と、該底面壁部(3)の周縁から上方に
向かって延設された内側周壁部(4)と、該内側周壁部
(4)の上端周縁からやや外側斜め下方に向かって延設
され、下端縁が底面壁部(3)の裏面レベルよりやや下
方へ突出した外側周壁部(5)とで構成されている。こ
のように外側周壁部(5)が裾広がり状に設定されてい
ることより、載置安定性に優れたものとなっている。
【0017】また底部ケース(1)は、ハムスター
(C)が長手方向を向いて排泄行為を行うようにするた
め、長さ寸法および幅寸法の双方ともにハムスター
(C)の胴体部(頭部を含む)よりやや大きめの縦長状
に設定されている。因みに、この実施例では、内側の長
さが約12cm,同幅が約7cmに設定されている。な
お、深さは、約3cmに設定されている。
【0018】上記底部ケース(1)の上端周縁部(6)
の内側には、後に詳述する上部カバー(2)の下端周縁
部(15)を、係止保持するための係止段部(7)が全
周に亘って形成されている。
【0019】この係止段部(7)は、特に図3に示され
るように、底面壁部(3)に向かう弧状面に形成されて
いる。このため、該底部ケース(1)内に砂等の敷材
(B)を収容したり、あるいは該ケース(1)から排泄
物と共に砂等の敷材(B)を取り除いたりする際に、砂
等の敷材(B)が係止段部(7)上にこぼれ落ちたとし
ても、該段部(7)上に保持されないか、たとえ保持さ
れたとしても底部ケース(1)に若干の振動を付与する
だけで弧状面に沿って底面壁部(3)側に滑り落ちる。
従って、底部ケース(1)に上部カバー(2)を被蓋す
る際に、底部ケース(1)の上端周縁部(6)と上部カ
バー(2)の下端周縁部(15)との間に、砂等の敷材
(B)が介在されてしまい、両者の確実な係止状態が確
保できないという事態の発生を回避することができる。
なお、同様の目的で、係止段部(7)を前記弧状面に代
えて傾斜面に形成しても良い。
【0020】また、該底部ケース(1)の長手方向両端
外側面には、図1および図3に示すように、その幅方向
中間部の上端縁から高さ方向の中間部に至る所定幅の凹
陥部(8)が形成されており、該凹陥部(8)の上端部
に段状の係止部(9)が形成されている。
【0021】一方、上部カバー(2)は、前記底部ケー
ス(1)上に被蓋された状態で該ケース(1)との間
ハムスター(C)が這った姿勢で底部ケース(1)
の長手方向に向って位置するように規制作用を及ぼしつ
収容し得るような所定高さの空間を形成せしめるよう
下端開放状の箱形に形成された硬質合成樹脂製一体
成形品からなるものである。
【0022】この上部カバー(2)は、底部ケース
(1)に被蓋された状態において底部ケース(1)の外
側周壁部(5)に略面一となる態様で配設される、やや
斜め上方内側に向かって傾斜した、左右の側壁部(1
0)(11)と、前後の端面壁部(12)(13)と、
これらの上端を連設する上面壁部(14)とで構成され
ている。
【0023】該カバー(2)の下端周縁部(15)に
は、底部ケース(1)の係止段部(7)に対応する係止
段部(16)が形成され、両段部(7)(16)がしっ
くりと嵌合し得るようになされている。
【0024】上部カバー(2)が底部ケース(1)上に
被蓋された状態で、それらがハムスター(C)を収容し
得る適度な大きさの空間が形成されるように、上部カバ
ー(2)の寸法を設定する必要がある。
【0025】因みに、この実施例では、長さ寸法および
幅寸法が底部ケース(1)に対応する大きさに設定され
る一方、高さ寸法が約5cmに設定されている。従っ
て、底部ケース(1)に上部カバー(2)を被蓋した状
態において、長さ約12cm、幅約7cm、高さ約8c
mの略直方体状の空間が形成されるものとなされてい
る。この空間の大きさは、ハムスターに好適なものであ
る。
【0026】上部カバー(2)の長手方向において対向
する前後の端面壁部(12)(13)には、その下端縁
に、底部ケース(1)の係止部(9)(9)に係脱自在
に係止しうる対応する係止部(17)(17)が一体的
に形成されている。この係止部(17)は、係止片(1
7a)とその下端部内側に突設された係止爪部(17
b)とで構成されている。
【0027】而して、上部カバー(2)の下端周縁部
(15)に形成された係止段部(16)を、底部ケース
(1)の上端周縁部(6)に形成された係止段部(7)
に嵌合配置させた被蓋状態において、上部カバー(2)
の係止爪部(17b)が、底部ケース(1)の係止部
(9)に係脱自在な態様で係止されるようになされてい
る。上部カバー(2)には、ハムスター(C)が出入り
するための開口部(20)(20)が設けられている。
【0028】この開口部(20)(20)は、幅方向の
対向する側壁部(10)(11)の長さ方向の中間部に
おいて該側壁部から上面壁部(14)の一部にかかる態
様で形成されている。
【0029】側壁部(10)(11)における開口部
(20)(20)は、その開口縁部が側面視略幅広U字
状を呈するように形成されている。
【0030】この開口縁部の下端は、上部カバー(2)
の下端から約1cm上の高さ位置となるように設定され
ている。而して、この上部カバー(2)を底部ケース
(1)に被蓋した状態において、左右両開口部(20)
(20)の下端開口縁部は、底部ケース(1)の下端か
ら約5cmの高さに位置するものとなされている。な
お、各開口部(20)(20)の上端部分における開口
幅寸法は約8cmに設定されている。
【0031】開口部(20)の大きさおよび高さ位置等
は、ハムスター(C)が出入り可能な高さに設定するこ
とが必要であることは言うまでもない。
【0032】上面壁部(14)に至る態様で形成された
開口部(20)(20)は、その上端開口縁部が平面視
略コ字状を呈するように形成されている。而して、両開
口部(20)(20)の上端開口縁部間に位置する上面
壁部(14)は、幅寸法が約3cmの帯板状を呈するも
のとなされ、これが提げ手部として機能するように配慮
されている。
【0033】このように、上記両開口部(20)(2
0)は、ハムスターの出入口として機能する一方、排泄
用容器(A)を持ち運びする際における提げ手用孔部と
しても機能する。
【0034】開口部(20)(20)は、上記実施例の
ように、上部カバー(2)の対向する側壁部(10)
(11)の双方に形成せしめることにより、容器(A)
のいずれの方向からでもハムスター(C)が出入りする
ことができて好都合である。しかも、上述のとおり、提
げ手用孔部として機能するものとなされるので持ち運び
にも有利である。
【0035】もっとも、開口部(20)は、上部カバー
(2)の対向する左右いずれか一方の側壁部(10また
は11)にのみ形成しても良い。この場合でも、開口部
(20)を通じて小動物は出入りすることができ、また
この開口部(20)が提げ手用孔部としても機能するも
のである。
【0036】開口部(20)は、上部カバー(2)の長
手方向に位置する左右いずれか一方または双方の側壁部
(10)(11)の長さ方向の中間部に形成されたもの
となされなければならない。何故なら、容器(A)は、
前述のとおり、ハムスター(C)が長手方向に向いて入
り得る形状および大きさに設定されていることより、ハ
ムスター(C)が容器(A)内に入ってその内部に敷設
した砂等の敷材(B)を掘り起こしたりあるいはこれを
蹴散らしたりした場合、排泄物や砂等の敷材(B)が長
手方向に向かって飛び散る。従って、側壁部(10)
(11)側に開口部(20)を形成しておけば、容器
(A)外への散乱を効果的に防止することができるから
である。
【0037】また、この発明では、そのような飛散防止
を更に徹底するために、開口部(20)(20)の開口
縁部に、その全周に亘って内方突出縁部(21)(2
1)が形成されている。この内方突出縁部(21)は、
ハムスター(C)が容器(A)内に入ってその内部に敷
設した砂等の敷材(B)を掘り起こしたりあるいはこれ
を蹴散らしたりしても、排泄物や砂等の敷材(B)が、
容器外に飛散しないように機能するものである。
【0038】上部カバー(2)は、内部を透視しうるよ
うにしてハムスター(C)の存在ないしはその動きを容
易に視認できるようにする目的で、透明ないしは半透明
の硬質合成樹脂からなるものが用いられている。
【0039】この排泄用容器(A)は、その使用に際し
て、底部ケース(1)に上部カバー(2)を被蓋させ、
底部ケース(1)の係止部(9)に上部カバー(2)の
係止爪部(17b)を係止させることにより、底部ケー
ス(1)と上部カバー(2)とを組み合わせ一体化す
る。なお、該容器(A)内には、適宜、砂等の敷材
(B)を敷設する。
【0040】底部ケース(1)と上部カバー(2)とを
上述のようにして組合わせ一体化状態として、これを図
示しない飼育箱内の適宜箇所に配置せしめる。
【0041】而して、ハムスター(C)は、開口部(2
0)(20)から排泄用容器(A)内に入り込んで排泄
行為をする。
【0042】その排泄物等は、適宜、開口部(20)
(20)から掬い出す等して廃棄すれば良い。
【0043】なお、この掬い出しに際して、飲食用のス
プーン等を使用することも可能であるが、これに代え
て、図6に示すような、スプーン状の排泄物除去用具
(30)が好適に用いられる。
【0044】この除去用具(30)は、把持部(31)
の先端に、縦方向に複数本のスリット(32a)が形成
された掬い部(32)を有する。この掬い部(32)
は、開口部(20)(20)から容器(A)内に出し入
れでき、かつ排泄物や砂等の敷材(B)を掬い得るよう
な大きさ、形状に設定されている。また、砂等の敷材
(B)を掬った際に、スリット(32a)から排泄物等
以外の余分な砂等が落下するようになされている。この
スリットの幅は、2〜3mmに設定することが好まし
い。而して、この排泄物除去用具(30)によれば、排
泄物のみを容易に掬い出すことができる。
【0045】敷材(B)の全面入れ替えや、容器(A)
の清掃時には、底部ケース(1)から上部カバー(2)
を取り外すことにより、容易に対処することができる。
【0046】なお、この発明は、ハムスター用のもので
あるが、他のねずみ科の小動物用として使用することも
勿論可能である。
【0047】
【発明の効果】この発明に係るハムスター用排泄用容器
は、上記のような構成を有するものであることに基づ
き、次の効果を奏する。
【0048】 先ず、この発明に係る排泄用容器は、
飼育容器内で飼育されるハムスターを対象動物として、
該ハムスターが排泄行為を行う際に好んで確実に使用す
るものとなしうる。即ち、従来の皿状容器に較べて使用
確率の高いものとすることができ、ひいては飼育容器内
を清潔に保って飼育環境の衛生度を向上することができ
る。
【0049】これは次のような理由に依る。
【0050】ハムスター(C)は、その習性を些細観察
したところによれば、排泄行為時に特に強い警戒心をも
つ。このため、出入り時や内部に入ったときに容易に動
くような不安定な容器では、その中での排泄行為を嫌う
傾向がある。また、皿状容器のように上部が開放されて
いる排泄容器とか、身体に比して大きすぎる内部空間を
有するような排泄容器の使用も嫌う傾向がみられる。い
ずれも安心感が得られないためと考えられる。
【0051】このようなハムスターの習性に対し、この
発明に係る排泄用容器は、底部ケース(1)が、底面壁
部(3)と、該底面壁部(3)の周縁から上方に向かっ
て延設された内側周壁部(4)と、該内側周壁部(4)
の上端周縁から下方に向かって外方傾斜状に延設され、
下端縁が底面壁部(3)の裏面レベルよりやや下方へ突
出した外側周壁部(5)とで上端開放状の箱形に形成さ
れたものとなされているから、飼育容器内に設置した状
態において良好な安定性を示し、ハムスター(C)が出
入口用開口部(20)(20)から出入りする際はもとよ
り、内部に入ってから排泄行為の前後に激しく手足を動
かす習性行動時においても、容器全体が良好な安定状態
を保ち、いたずらに揺動したり、ずれ動いたりしない。
しかも、容器内には、ハムスター(C)が這った姿勢で
容器の長手方向を向いて排泄行為を行うように長さ寸
法、幅寸法及び高さ寸法ともにハムスターの胴体部より
やゝ大きめに設定され、縦長状の空間が形成されるもの
となされている。しかもハムスターがこの空間内に入っ
た状態において、その頭部側が上部カバー(2)の開口
部(20)が設けられていない端面壁部(12)(13)側に
向くようになっている。これらのことにより、内部に入
ったハムスター(C)に与える外部刺激を少ないものと
することができる。従って、ハムスター(C)は安心感
をもって内部の空間に入り、排泄行為を行うこととな
り、排泄用容器の使用の確度を高いものとすることがで
きるのである。
【0052】 また、ハムスター(C)は、排泄行為
等のために容器内に入ったとき、その習性により、前記
のように手足を激しく動かし、底部ケース(1)内に収
納した砂等の敷材を掘り起こしたり或は蹴散らす行動を
とることが多い。このような習性行動に対し、この発明
に係る排泄容器では、底部ケース(1)上に上部カバー
(2)が被蓋された状態として使用に供されるものであ
ることはもとより、内部空間が、ハムスター(C)が這
った姿勢で底部ケース(1)の長手方向に向って位置す
るように規制作用を及ぼしうるような形状と大きさに設
定されているから、内部に入った小動物が砂等の敷材を
掘り起こしたり、蹴散らしたりしたとしても敷材や排泄
物等は、上部カバー(2)の開口部を有しない長手方向
の端面壁 側の内面に当って容器内に落下し、いたずらに
外部に散乱するという不都合を回避することができる。
【0053】また、ハムスター(C)によって蹴散らさ
れた敷材や排泄物の一部は、開口部(20)のある長手方
向の側壁部(10)(11)側にも飛び散ることがあるが、
該側壁部の開口部(20)は、側壁部の長さ方向の中間部
に設けられており、開口部(20)にまで到達することが
少ないのに加えて、該開口部周縁には、内方突出縁部
(21)(21)が形成されているから、これが飛散物を容
器内に戻す回帰作用を果たして開口部(20)から外部に
飛び出すのを阻止する。従って、開口部(20)から敷材
等が外部に散乱するという不都合を、より効果的に回避
することができる。
【0054】 また、この発明にかかるハムスター用
の排泄用容器は、底部ケース(1)とこれに被蓋される
上部カバー(2)とからなり、両者が係脱自在な態様で
係止保持されるようになされたものであるから、両者を
係止保持状態とすることにより一体物として取り扱うこ
とができ、該容器の飼育箱に対する出し入れ等を容易に
行うことができる。一方、両者を分離することにより、
底部ケース(1)内へ砂等の敷材を敷設し、あるいは排
泄物や敷材を廃棄し、更には該容器を清掃するに際して
それらを容易に行うことができる。
【0055】 また、上部カバー(2)に形成された
小動物出入口用の開口部(20)(20)は、提げ手用孔部
としても機能するので該容器の持ち運びを容易に行うこ
とができる。
【0056】 更にまた、下部ケース(1)および上
部カバー(2)が、それぞれ硬質合成樹脂製一体成形品
からなるものであるから、量産性に富み、ひいては製造
コストを下げることができると共に、特に上部カバー
(2)は透明ないし半透明のものとなされているから、
ハムスター(C)が内部に入っている状況とか、内部の
排泄物の有無や汚れ状態を外部から観察することができ
好都合である。
【図面の簡単な説明】
【図1】底部ケースと上部カバーとが分離した状態にお
ける排泄用容器の全体斜視図である。
【図2】底部ケースに上部カバーを被蓋させた状態にお
ける排泄用容器の全体斜視図である。
【図3】図2のIII-III 線の断面図である。
【図4】図2のIV-IV 線の断面図である。
【図5】使用状態を示す図2に対応する全体斜視図であ
る。
【図6】排泄用容器との組み合わせで好適に使用される
排泄物除去用具である。
【符号の説明】
1 底部ケース 2 上部カバー 6 底部ケースの上端周縁部 9 係止部 10 上部カバーの側壁部 11 上部カバーの側壁部 15 上部カバーの下端周縁部 17 係止部 20 開口部 21 内方突出縁部 A 排泄用容器 C ハムスター

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ハムスター(C)が内部で排泄行為を行う
    ための排泄用容器(A)であって、底部ケース(1)と
    上部カバー(2)との組み合わせからなり、 前記底部ケース(1)は、底面壁部(3)と、該底面壁
    部(3)の周縁から上方に向かって延設された内側周壁
    部(4)と、該内側周壁部(4)の上端周縁から下方に
    向かって外方傾斜状に延設され、下端縁が底面壁部
    (3)の裏面レベルよりやや下方へ突出した外側周壁部
    (5)とで上端開放状の箱形に形成された硬質合成樹脂
    製一体成形品からなり、かつ該底部ケース(1)の大き
    さ及び形状が、ハムスター(C)が長手方向を向いて排
    泄行為を行うように長さ寸法及び幅寸法ともにハムスタ
    ー(C)の胴体部よりやゝ大きめの縦長状に設定された
    ものとなされ、 一方、前記上部カバー(2)は、下端の長さ寸法及び幅
    寸法が上記底部ケース(1)に対応する大きさに形成さ
    れて前記底部ケース(1)の上端周縁部(6)上に下端
    周縁部(15)を合致させた状態で被蓋され、この被蓋
    状態において前記底部ケース(1)との間に、ハムスタ
    ー(C)が這った姿勢で底部ケース(1)の長手方向に
    向って位置するように規制作用を及ぼしつゝ収容しうる
    ような所定高さの空間を形成せしめるように立体的に形
    成された透明ないし半透明の硬質合成樹脂製一体成形品
    からなり、 前記上部カバー(2)と前記底部ケース(1)とに、そ
    れぞれ対応する係止部(9)(17)が形成され、前記
    底部ケース(1)に対して、前記上部カバー(2)が、
    前記両係止部(9)(17)の係合作用によって係脱自
    在な態様で係止保持される一方、 前記上部カバー(2)の長手方向に位置する側壁部(1
    0)(11)の長さ方向の中間部に、1ないし複数個の
    小動物出入口用の開口部(20)(20)が形成され、 かつ該開口部(20)(20)の周縁部に内方突出縁部
    (21)(21)が形 成されてなる、ハムスター用の排
    泄用容器。
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