JPH064902Y2 - 医療用廃棄物処理装置 - Google Patents

医療用廃棄物処理装置

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JPH064902Y2
JPH064902Y2 JP1647289U JP1647289U JPH064902Y2 JP H064902 Y2 JPH064902 Y2 JP H064902Y2 JP 1647289 U JP1647289 U JP 1647289U JP 1647289 U JP1647289 U JP 1647289U JP H064902 Y2 JPH064902 Y2 JP H064902Y2
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medical waste
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crushing device
conveyor
crushing
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典宏 野島
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有限会社野島軽金属
株式会社カネト製作所
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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、産業廃棄物、特に医療用等の産業廃棄物を破
砕処理する装置に関する。
従来の技術 これまで産業廃棄物特に医療用の使用済みの注射針や、
医学的検査用の器具などは、使用後、必要に応じこれら
を消毒し、焼却し、その後、土中へうずめるなどの手段
によって処分していた。
考案が解決しようとする課題 上記の処分方法では、下記の如き課題があった。
使用済器具を看護婦等が焼却個所へ運ぶ際、その使用
済注射針や検査用のガラス器具などが誤って当該看護婦
等にささったり、床に落ちて破れるなどの事故があっ
た。
土中へうずめられた廃棄物はしばしば完全に腐食する
前に地表へ出て、人間、動物(犬猫)、車輌のタイヤ等
へ思わぬ事故即ち二次的災害を発生させていた。
これらの事故は、エイズやB型肝炎等の問題が発生する
に至り、深刻な社会問題ともなっている。
本考案は産業廃棄物特に今や使い捨て用品となっている
注射器、注射針、FRボトル、リンゲルびん等々の医療
用産業廃棄物を安全かつ確実に処理するものである。
課題を解決するための手段 上記課題を解決するため、本考案では医療用廃棄物投入
開口と、該開口を開閉する扉と、前記開口の下方にある
送りコンベアと、該コンベアにより搬送される医療用廃
棄物を破砕する破砕装置と、該破砕装置で破砕された医
療用廃棄物を集積する容器と、破砕装置と集積容器とを
連結するパイプと、から成り、前記コンベアは開口を扉
により閉鎖したときにのみ回動し、かつ破砕装置が固定
刃と回転刃とを含み、回転刃が回転することにより、破
砕された廃棄物を該パイプを介して該破砕装置から集積
容器へ空気搬送しそこへ集積する医療用廃棄物処理装置
を提供する。
作用 本考案の医療用廃棄物破砕処理装置は、それらの医療用
品を室内に設置した処理装置の開口から破砕装置内へ投
入し、そこで固定刃と回転刃とによって、二次的災害を
発生させない程度まで完全に破砕又は粉砕処理し、これ
らを該破砕処理から容器へ至る空気搬送用パイプを介し
て該容器まで搬送し、その後、当該空気のみを破砕装置
へ戻すと共に、該容器へ集積された粉砕物を安全に処理
することができるものである。
実施例 第1図は本考案破砕処理装置の全体斜視図であり、第2
図は該装置の概略断面図である。この装置10は、上蓋
12と、下蓋14と、左右の側壁16、18と、前壁及
び後壁と、を有する。
上蓋12は、そのほぼ中央部に所定寸法の開口20が設
けてあり、この開口20は使用済廃棄物の投入口を形成
している。この開口20には、例えばスライド式の扉2
2が設けてある。この扉22は操作員により容易に開閉
できるような滑動自在な構造となっている。この開口2
0には扉22を閉鎖状態に保持するようなマグネットキ
ャッチ24が設けてあるのが好ましく、更にまた扉22
の開閉状態を感知するリミットスイッチ26も設けてあ
る。
一方、下蓋14にはキャスタ装置28が設けてあり、本
件装置10を自由に移動できるようにしている。
側壁の一方18には破砕した廃棄物を収容する排出室3
0が設けてある。また他方の側壁16には装置10を移
動するための押棒17が設けてある。
処理装置10内において上蓋の開口20下方には送りコ
ンベア32が設けてある。このコンベア32の駆動モー
タは上記リミットスイッチ26と連通し、扉22が閉じ
たときにのみ作動する。コンベア32は実質的に開口2
0の面積より広い医療用廃棄物受入面を有し、操作員の
指等が該コンベア32の下方へ入ることを阻止すると同
時に、後述の破砕装置により破砕された廃棄物が、開口
20を介して処理装置10外方へ飛び出すことを阻止し
ている。
送りコンベア32の下方には毎分1800回転程度で回
転するモータ34が設けてある。このモータ34は公知
のもので、送りコンベア32の作動を行っている。また
該モータ34はその下部に設けてある破砕装置36のロ
ータ38を高速回転する作用をも有している。
第3図に概略的に示す破砕装置36は、例えば約90度
の間隔をおいて配置した4個の固定刃40(40a〜4
0d)と、モータ34により回転されるほぼ直交するよ
うに配設された一対のロータ38から成る回転刃42
と、を含んでいる。望ましくは各ロータ38の先端部は
廃棄物を破砕装置36の下面に押圧する方向の捩れを有
している。
固定刃40の夫々は第2図に示すように、ロータ38が
通過するための上下一対の溝44を有している。なお固
定刃40dの溝44dは、その中央部分において背面ま
で抜かれ、そこに開口52を形成している。しかし当業
者において知られるように、固定刃40a〜40dは、
所定形状の板状剛材をスペースをはさんで二枚重ねにし
て構成することもでき、更にまた第5図に示すように剛
材ブロックを加工して構成することもでき、ロータの寸
法、数、配置角度、固定刃の寸法、数、配置角度、溝の
数や開口の形状等は適宜設計上の要請により自由に変動
できるものである。
破砕装置36は更に上面に天板46と、ロータの周囲を
取囲む筒壁48と、を有する。
筒壁48の1部は半径方向外方へ拡径した拡大部50を
有している。この拡大部は第1固定刃40aと第4固定
刃40dとの間にあって廃棄物の受入口を形成してい
る。更に筒壁48の一部には開口54が設けてある。こ
の開口54部分には例えば第5図に示すような第4固定
刃40dの背面が設置されている。該開口54からはロ
ータ38の遠心力により破砕廃棄物が第4固定刃40d
の開口52を介して接線方向に放出する。
該破砕装置36の下方と下蓋14との間には望ましくは
消毒薬を受入れこれを破砕装置36内へ供給するタンク
及び供給装置56が設けてある。
また当該処理装置10の内部には、送りコンベア32に
よって送り込まれた廃棄物を破砕装置36の廃棄物受入
口50へ案内するガイドプレート58が設けてある。ま
た該ガイドプレート58の反対側には壁板60が設けて
ある。この壁板60は上蓋12から垂下し、モータ34
を保護し破砕装置36の天板46へ至っている。このた
め廃棄物は壁板60と側壁16との間に入りこむことは
ない。
ガイドプレート58の一部にはメッシュ部分を介してリ
ターンダクト62の一端が連結され空気逃口を形成して
いる。また該リターンダクト62の他端は排出室30内
にあるサイクロン式の上方の排出口64へ連結されてい
る。一方、筒壁48に設けた開口54は同様に排出室3
0内にあるサイクロン式の側方の流入口66へパイプ6
8により連結されている。
なお第1図において、符号71は消毒液供給扉、74は
消毒液の液面表示器、第2図の符号76は、消毒液供給
口である。
次に本件処理装置10の作動について述べる。初めに第
1図に示す当該装置の前面にある操作盤ボックス70の
電源ボタンを押しモータ34を回転する。次に、上蓋1
2上の扉22を開ける。このときにはリミットスイッチ
26が作動し、送りコンベア32を作動するためのスイ
ッチをONの状態にしても該コンベア32が作動するこ
とはない。この停止中のコンベア32上へ被破砕物を投
入する。その後、マグネットキャッチ24の助けにより
扉22を完全に閉じスイッチをONの状態とすると、コ
ンベア32が作動する。このためコンベア32上の被破
砕物はガイドプレート58を介して破砕装置36の廃棄
物受入口50へ投入される。廃棄物は、モータ34によ
り今や高速で回転しているロータ38の風圧によって該
受入口50から吸い込まれ破砕装置36内へ案内され、
そこでロータが構成する回転刃42と、4個の固定刃4
0との間において被破砕物は粉々に砕かれる。被破砕物
はロータ38によって破砕装置36の底面へ対し強制押
圧されるため該破砕時に受入口50から吹き出されるこ
とはない。
更にこの回転刃42の回転は、破砕装置36内に高速渦
を発生する。このため破砕された医療用廃棄物は該装置
36の接線方向に流動し、第4固定刃40dの開口52
及び筒壁48の開口54からパイプ68を介して排出室
30の容器72内へ送り込まれる。粉砕された医療用廃
棄物と一緒に容器72内へ送られた空気は、リターンダ
クト62を介して呑込みホッパ、及び受入口50へ戻さ
れる。このため、モータ回転時には破砕装置36からパ
イプ68、排出室30、リターンダクト62、受入口5
0へ至る空気流通路が形成される。
またこの破砕作業中、必要に応じタンク及び供給装置5
6から消毒液を破砕装置36内へ供給することもでき
る。
破砕装置36から空気搬送されて容器72内へ集積した
破砕物は、その後、排出室30から取出され、焼却され
地中へ堆積される。
本考案における破砕作業おは約3分間で完全に破砕及び
集積作業を終了する。この終了はロータの回転音等によ
って完全に感知できる。しかし必要なら適当な壁部にの
ぞき開口を設けることもできる。破砕集積作業が完了
後、次の廃棄物投入が可能となる。
本考案の構成を要約すると以下の通りである。
使用済みの医療用廃棄物を粉砕処理する医療用廃棄物処
理装置10であって、 所定の面積を有する医療用廃棄物投入開口20と; 該開口20を開閉する扉22と; 前記開口20の下方にある医療用廃棄物送りコンベアで
あって、前記開口20の面積よりも実質的に大きい医療
用廃棄物受入面を有しているコンベア32と; 前記扉22の開閉を感知するスイッチであって、該扉2
2が閉じているときにのみ該コンベア32を駆動するス
イッチ26と; 該コンベア32によって供給される医療用廃棄物を受入
れこれを破砕する破砕装置36であって、医療用廃棄物
受入口50と、ほぼ円形に配置された筒壁48と、該筒
壁48内に固定配置しかつ溝44を有している複数の固
定刃40と、前記筒壁48の中心部分において高速回転
駆動され先端部が該固定刃40の溝44内を通る回転刃
42であって該溝44を通る際に当該固定刃40との間
において医療用廃棄物を剪断破砕すると共に該筒壁48
内に高速空気渦流を発生させる回転刃42と、破砕され
た医療用廃棄物を筒壁48内から該高速空気渦流により
排出する開口54と、により構成されている破砕装置3
6と; 筒壁48の接線方向に伸長しているパイプであって、一
端が該開口54に連結されており該開口54を介して破
砕された医療用廃棄物を破砕装置36から排出するパイ
プ68と; 該パイプ68の他端に連結されており前記開口54を介
して排出された医療用廃棄物を集積する医療用廃棄物集
積容器72と; 該パイプ68を介して、前記破砕装置36により破砕さ
れた医療用廃棄物を集積容器72まで搬送した高速渦流
空気を医療用廃棄物受入口50へ戻すリターンダクトで
あって、前記破砕装置36の受入口から開口54を経
て、パイプ68及び容器72を介して受入口50へ至る
空気流路を形成しているリターンダクト62; を有している医療用廃棄物処理装置である。
考案の効果 本考案によれば、扉が閉じているときにのみコンベアを
駆動するスイッチが設けてあるため使用済注射針や、検
査用のガラス器具などの廃棄物を通常戸外にある焼却個
所まで運ぶ必要がなく室内で極めて安全に処分できる。
また使用済の当該廃棄物は複数の固定刃と回転刃とによ
り約3分間で粉末状になるまで破砕されるためその都度
簡単に処理でき、従ってそれらの廃棄物が所定量になる
まで、室内の一箇所へ集積しておく必要もない。従って
戸外への運搬に伴う諸危険がなくなり、また室内スペー
スの有効利用が得られまた未処理状態での室内保管によ
って生じる心配、例えば菌等の増殖や変性、更には漏洩
などが完全に防止できる。さらに注射針などは完全に破
断されガラス器具等は粉々に破砕されるので、その後の
処理例えば焼却及び/又は地中へのうめ込みが非常に容
易であり、それらが二次的災害を発生することはない。
又、本考案によれば、上記注射針や、ガラス器具以外に
プラスチック製の注射器、FRボトル、リンゲル容器等
も微小片になるまで破砕し、更にこれらの破砕片は空気
搬送により容器中へ収容されるので、それらの処理が極
めて安全かつ確実に行えるのである。従ってエイズやB
型肝炎等の医療器具を介しての伝染に関する社会問題を
未然に防止する上で極めて実効性が高いものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案装置についての概略斜視図、第2図は当
該装置の正面断面図、第3図は破砕装置の内部構造を示
す図、第4図は破砕装置の上面斜視図、第5図は第4固
定刃の概略斜視図である。 符号の説明 10:処理装置、20:開口 22:扉、26:リミットスイッチ 30:排出室、32:送りコンベア 36:破砕装置、38:ロータ 40:固定刃、42:回転刃 62:リターンダクト、68:パイプ 72:容器

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】使用済みの医療用廃棄物を粉砕処理する医
    療用廃棄物処理装置10であって、 所定の面積を有する医療用廃棄物投入開口20と; 該開口20を開閉する扉22と; 前記開口20の下方にある医療用廃棄物送りコンベアで
    あって、前記開口20の面積よりも実質的に大きい医療
    用廃棄物受入面を有しているコンベア32と; 前記扉22の開閉を感知するスイッチであって、該扉2
    2が閉じているときにのみ該コンベア22を駆動するス
    イッチ26と; 該コンベア32によって供給される医療用廃棄物を受入
    れこれを破砕する破砕装置36であって、医療用廃棄物
    受入口50と、ほぼ円形に配置された筒壁48と、該筒
    壁48内に固定配置しかつ溝44を有している複数の固
    定刃40と、前記筒壁48の中心部分において高速回転
    駆動され先端部が該固定刃40の溝44内を通る回転刃
    42であって該溝44を通る際に当該固定刃40との間
    において医療用廃棄物を剪断破砕すると共に該筒壁48
    内に高速空気渦流を発生させる回転刃42と、破砕され
    た医療用廃棄物を筒壁48内から該高速空気渦流により
    排出する開口54と、により構成されている破砕装置3
    6と; 筒壁48の接線方向に伸長しているパイプであって、一
    端が該開口54に連結されており該開口54を介して破
    砕された医療用廃棄物を破砕装置36から排出するパイ
    プ68と; 該パイプ68の他端に連結されており前記開口54を介
    して排出された医療用廃棄物を集積する医療用廃棄物集
    積容器72と; 該パイプ68を介して、前記破砕装置36により破砕さ
    れた医療用廃棄物を集積容器72まで搬送した高速渦流
    空気を医療用廃棄物受入口50へ戻すリターンダクトで
    あって、前記破砕装置36の受入口50から開口54を
    経て、パイプ68、容器72を介して受入口50へ至る
    空気流路を形成しているリターンダクト62と; を有している医療用廃棄物処理装置。
  2. 【請求項2】回転刃42の先端部が前記コンベア32を
    介して供給される該医療用廃棄物を前記破砕装置36の
    下面に向かって押圧する捩れを有していることを特徴と
    する実用新案登録請求の範囲第1項に記載の医療用廃棄
    物処理装置。
JP1647289U 1989-02-15 1989-02-15 医療用廃棄物処理装置 Expired - Lifetime JPH064902Y2 (ja)

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JP1647289U JPH064902Y2 (ja) 1989-02-15 1989-02-15 医療用廃棄物処理装置
US07/478,574 US5035367A (en) 1989-02-15 1990-02-12 Apparatus for disposing of medical waste by crushing
EP90301533A EP0383553B1 (en) 1989-02-15 1990-02-14 Apparatus for disposing of medical waste by crushing
DE69008215T DE69008215T2 (de) 1989-02-15 1990-02-14 Vorrichtung zum Beseitigen von medizinischen Abfällen durch Zerkleinerung.
CA002010087A CA2010087C (en) 1989-02-15 1990-02-14 Apparatus for disposing of medical waste by crushing

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JPH02108738U JPH02108738U (ja) 1990-08-29
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