JPH0649020B2 - フィルターバッグの製造方法およびフィルターバッグ - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はフィルターバッグの製造方法およびフィルター
バッグもしくは袋に関する。これらのバッグもしくは袋
は濾過コーヒーを入れるのに特に使用される。

フィルターバッグをシート材料から作ることは知られて
おり、シート材料は折りたたまれ、次にクリンプされ、
裁断されて、短い一方の隣接縁部に沿ってシームを備
え、折りたたみが他方の隣接縁部を形成するようにし
て、台形状のフィルターバッグが製造される。

フィルターバッグを製造するこれまでの方法に置ける問
題点は、製造工程において発生する無駄が極めて大量な
ことである。フィルター材料の損失割合は４０％ほどに
も高くなる。

ＳＥ３３９３８７およびＦＲ２５０３３３３はフィルタ
ー材料の無駄を減少させるように試みられた方法を開示
している。

ＦＲ２５０３０３３は、２枚のペーパーウェブが重ね合
わされ、フィルターバッグの線が形成されてウェブから
裁断される方法を開示している。前記線はウェブの走る
方向と平行である。各線において、連続するフィルター
バッグはそのバッグの頂縁が他のバッグの底縁と境を接
するように互いに取り付けられる。各フィルターバッグ
の形状は平坦な底縁が傾斜した側縁によって頂縁に連結
されて形成され、これは底部と同じ寸法で且つ平行な中
央部分および２つの傾斜部分によって構成され、２つの
傾斜部分は前記中央部分を側部に連結する。

ＳＥ３３９３８７はフィルターバッグを作る方法を開示
しており、この方法においては２枚のフィルター材料の
シートは重ね合わされ、これらのシート層はフィルター
バッグのシームを形成し且つまた互いに反対方向に配置
された台形のフィルターバッグのブランクを定めるシー
ムに沿って互いに結合される。フィルターバッグは各列
において傾斜した側縁に沿って互いに連結される。この
文献によるフィルターバッグの開かれ得る頂縁は円弧で
あり、また、底部は実質的に真っ直ぐである。

しかしながらこの２つの知られた方法における材料の無
駄は依然として大きい。ＳＥ３３９８７の方法では、廃
材はフィルターバッグの列間に形成され、また、ウェブ
の縁に沿って形成される。ＦＲ２５０３０３３の方法で
は、廃材はウェブの縁に沿って大量に形成される。

本発明の目的はこの材料損失をかなり減少し、従って製
造コストを低減することである。これは新規な裁断パタ
ーンおよびフィルターバッグの新規な形状によって達成
される。

本発明のよる方法において、フィルター材料の２枚のシ
ートが互いに重ねて置かれ、しかる後にこの重ねられた
ペーパーシート層がフィルターバッグの縫合線に沿って
互いに結合されて、互いに反対方向に配向されて隣接さ
れた台形のフィルターバッグブランクが互いに接して境
界される２つ以上の列を形成し、フィルターバッグが切
り離されたときにそれらの縁部はサイン波形を形成する
ようにされる。

本発明によるフィルターバッグは２つの重ねられるペー
パー層を含み、これらは弯曲底縁および真っ直ぐな縁に
おいて互いに結合されて本質的に台形に似た形状を有す
るが、その上縁は波形とされて底縁がそれに相応に弯曲
される。

本発明によるフィルターバッグの新規な裁断パターンお
よび形状によって達成されることは、フィルターバッグ
ブランクの間に取り残される部片を生じないで、それ故
に材料の無駄を最小限に維持することである。

本発明の好ましい実施例によれば、裁断パターンはシヌ
ソイド形とされる。しかしながら本発明はこの裁断パタ
ーンに限定されず、本発明の目的を達成できるその他の
あらゆる波形も可能とされる。

本発明の一つの実施例によれば、所望パターンはシート
どうしを結合する前にフィルターシート材料の一方また
は両方にエンボス加工されることができる。従って本発
明によるフィルターバッグはその内側に例えばコーヒー
の正確な量を計量するための目盛りや製造者の標章をエ
ンボス加工することができる。

本発明による方法では、フィルター材料は２つのペーパ
ーロールから供給され、その幅は約１ｍであるのが好ま
しい。これより広い幅はこれまでの方法による以上に大
きな製造量を可能にする。より大量の生産量を体積する
ために必要な機械装置は少なく、それ故に必要な人員は
少なく、このことは材料の無駄が少ないことと相まって
製造コストを低減する。

本発明は添付の概略図を参照していっそう詳細に説明さ
れる。図面において、 第１図は、本発明による方法を実施する装置の側面図で
あり、 第２図は、上方から見た第１図の装置であり、 第３図は、本発明によるフィルターバッグを示す。

フィルターペーパーシートは２つのペーパーロール１お
よび２から供給される。計量目盛り、製造者の標章、ま
たはその他の望まれる文字２２が装置５によって一方の
シート３にエンボス加工される。シート３および４は従
来の技術にて開示されているように重ねられ、フィルタ
ーバッグの真っ直ぐな側縁１０および１２、そして弯曲
した底縁１１に沿ってクリンプローラー６により互いに
結合され、このようにしてフィルターバッグ２１はすぐ
境を接して形成される。隣り合う列はそれらの間に共通
の分離線を共有し、この線は上縁１５で形成され、更に
互いに反対方向に配置された隣のフィルターバッグの底
縁で形成される。しかる後ロールカッター７がフィルタ
ーバッグ２０をそれらのサイン波形の弯曲頂縁１５およ
び底縁１６から切断し、真っ直ぐな縁部１３および１４
から切断する。この裁断の後、フィルターバッグは８個
が「右側」および「左側」のグループに分けられて引き
続き検査および梱包を受ける。

バッグ２０の真っ直ぐな縁部１３および１４は切断され
る代わりにミシン目を形成され、これにより互いに真っ
直ぐな縁部で連結されたフィルターバッグの列２１を得
ることができ、また、これからバッグは切り離されるこ
とができる。これはフィルターバッグを大量に消費する
者には好ましい解決策である。フィルターバッグはまた
異なるグループ分けのフィルターバッグを得るために異
なるミシン目を形成され得る。

本発明による方法を使用する場合、取り残される部片は
フィルターバッグのブランク間には発生せず、第２図に
示されるように最小限の工程無駄だけとなる。最外列の
縁部とペーパーシートの縁部との間にのみ多少の廃材が
形成される。有用な寸法のフィルターバッグを製造する
とき、この材料の無駄はたった４〜５％である。

好ましい形状を有する本発明によるフィルターバッグ２
０（第３図）は２つの重ねられたペーパー層１７および
１８を含む。この層は底縁１６および真っ直ぐな縁部１
３および１４でシーム１０，１１および１２と互いに結
合される。波形の頂縁１５が開かれる。測定目盛り２２
がフィルターバッグにエンボス加工された。

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】フィルターバッグを製造する方法であっ
   て、２枚のフィルター材料シート（３，４）が重ね合わ
   され、この重なり合ったシート層は次にフィルターバッ
   グのシーム（１０，１１，１２）を形成するシームに沿
   って互いに結合されて、２列以上の列（２１）を形成
   し、これらの列は互いに境を接して互いに反対方向に配
   置されて隣接した台形のフィルターバッグブランクで形
   成されるのであり、隣接する列が互いに境を接している
   こと、およびフィルターバッグ（２０）が切り離される
   ときにそれらの列の縁部はサイン波形状のパターンを形
   成することを特徴とするフィルターバッグを製造する方
   法。
2. 【請求項２】請求の範囲第１項に記載された方法であっ
   て、所望パターン（２２）、例えばコーヒーの計量目盛
   りや製造者の標章が一方または両方のペーパーシート
   （３，４）にエンボス加工されることを特徴とするフィ
   ルターバッグを製造する方法。
3. 【請求項３】フィルターバッグであって、基本的に台形
   であり、その台形の側縁（１３，１４）および弯曲底縁
   にて互いに結合されている２枚の重ね合わされたペーパ
   ー層（１７，１８）を含み、その頂縁（１５）は波形
   で、底縁（１６）は同じ波形とされていることを特徴と
   するフィルターバッグ。
4. 【請求項４】請求の範囲第３項に記載されたフィルター
   バッグであって、バッグの外側または内側にコーヒーを
   計量する目盛りや製造者の標章のような望まれるパター
   ンを備えていることを特徴とするフィルターバッグ。