JPH0648954B2 - 小麦でんぷん及び小麦グルテンを同時に得る方法 - Google Patents

小麦でんぷん及び小麦グルテンを同時に得る方法

Info

Publication number
JPH0648954B2
JPH0648954B2 JP61257121A JP25712186A JPH0648954B2 JP H0648954 B2 JPH0648954 B2 JP H0648954B2 JP 61257121 A JP61257121 A JP 61257121A JP 25712186 A JP25712186 A JP 25712186A JP H0648954 B2 JPH0648954 B2 JP H0648954B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
flour
wheat
gluten
starch
water
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP61257121A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6394942A (ja
Inventor
シルナー ロルフ
ニュルンベルガー ハラルト
カルプ ヘルムート
プロコープ グンター
コプフ ディーター
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
FUAU EE KONBINAATO SHUTERUKE UNTO KARUTOFUERUFUEREEDORUNKU
Original Assignee
FUAU EE KONBINAATO SHUTERUKE UNTO KARUTOFUERUFUEREEDORUNKU
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Family has litigation
First worldwide family litigation filed litigation Critical https://patents.darts-ip.com/?family=5572499&utm_source=google_patent&utm_medium=platform_link&utm_campaign=public_patent_search&patent=JPH0648954(B2) "Global patent litigation dataset” by Darts-ip is licensed under a Creative Commons Attribution 4.0 International License.
Application filed by FUAU EE KONBINAATO SHUTERUKE UNTO KARUTOFUERUFUEREEDORUNKU filed Critical FUAU EE KONBINAATO SHUTERUKE UNTO KARUTOFUERUFUEREEDORUNKU
Publication of JPS6394942A publication Critical patent/JPS6394942A/ja
Publication of JPH0648954B2 publication Critical patent/JPH0648954B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08BPOLYSACCHARIDES; DERIVATIVES THEREOF
    • C08B30/00Preparation of starch, degraded or non-chemically modified starch, amylose, or amylopectin
    • C08B30/04Extraction or purification
    • C08B30/042Extraction or purification from cereals or grains
    • C08B30/046Extraction or purification from cereals or grains from wheat

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Polysaccharides And Polysaccharide Derivatives (AREA)
  • Cereal-Derived Products (AREA)
  • Noodles (AREA)
  • Grain Derivatives (AREA)
  • Peptides Or Proteins (AREA)
  • Medicines Containing Plant Substances (AREA)
  • Adjustment And Processing Of Grains (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は遠心分離法によって乾燥小麦粉製品から小麦で
んぷん及び小麦グルテンを生産する方法に係わる。
〔従来の技術〕
水性小麦粉権濁液からの小麦でんぷん生産はA.Fesca に
よって提案された(Otto,Fr.,J.:酢、砂糖及びでんぷん
の製造:1867年、ブラウンシュバイク、フィーヴェーク
社刊、第 502ページ)。A.Fesca が提案した製法は攪拌
器で粘稠小麦粉/水混合物を調製したのち、スクリーン
のない遠心分離ドラムを具えた沈積遠心分離器で小麦粉
/水混合物を遠心分離するというものである。
小麦粉/水混合物をバッチ式に遠心分離する場合、粗粒
でんぷんがスクリーンのないドラムの内周面に連続的な
層となって沈積し、この上に一部はコンパクトな形態
で、一部は懸濁した形態でグルテン、微粒でんぷん、繊
維及び可溶性小麦粉成分が沈積し難い残留物として濃縮
する。
コンパクトなグルテン層が形成される場合、困難かつ煩
わしい手作業で遠心分離ドラムから粘着性のグルテンを
取り除かねばならなかった。
マーチン法で湿潤グルテンを極めて簡單に得られるとこ
ろから、フェスカ法は普及しなかった。フェスカ法を改
良するため、種々の提案がなされている。例えばドイツ
特許第200774号における小麦粉エキスの利用、フランス
特許第529951におけるペプシンやトリプシンのような蛋
白質分解酵素の利用のほか、アルカリ(米国特許第 245
5981号)またはアンモニア(米国特許第 3574180号)の
利用などがある。
以上に挙げた方法は分離条件またはでんぷん収率を改善
するが、グルテンの粘度が著しく損なわれるため、粘着
力のある湿潤グルテンを得ることは不可能となる。
水平らせん遠心分離器で小麦粉/水混合物を分離する研
究も公知である。これらの研究(Fellers,D.A.:Johnsto
n,H.Ph.: Smith,S.;Mossmann,A.P.; Sheperd, A.D.
共著“小麦粉におけるプロテイン/でんぷん分離法(Pr
ocess for Protein- Starch Separation in Wheat Flou
r)”,Food Technology 23(1969)4,560-564;Johnston,
H.Ph;Fellers, D.A. 共著“小麦粉におけるプロテイン
/でんぷん分離法、連続デカンタ式遠心分離器による2
つの実験(Process for Protein Starch Separation in
Wheat Flour,2 Experiments with a Cotinuous Decant
er-Type Centrifuge),Journal of Food Science 36(197
1)P.649-65)により、小麦粉/水混合物から実用に供し
得る程度にでんぷんを分離できるのは極く限られた範囲
の水/小麦粉混合比においてのみであること、また、分
離性向が小麦粉グルテンの形態学的性質に大きく左右さ
れることが立証された。それぞれの小麦粉の種類及びバ
ッチに固有の極く限られた水/小麦粉混合比からはずれ
ると、分離条件が著しく悪くなる。即ち、例えば比較的
大きいグルテン粒子が粗粒でんぷんを含有する沈澱物と
共に放出されたり、極端な場合には遠心分離ドラムにグ
ルテンが詰まって、それ以上小麦粉/水混合物を供給し
ても分離しないまま遠心分離器から放出されることがあ
る。
小麦粉からグルテンを分離する多段階式の方法もドイツ
公開公報第 2345129号から公知である。この方法では、
水/小麦粉混合比が1.2−2.0の小麦粉/水混合物
を調製し、混合する水の温度を30−50℃の範囲で選ぶ。
30−50℃の水/小麦粉混合物を成分別に遠心分離する。
湿性グルテンを生産または分離するため、30−50℃の遠
心分離生成物を大容量の容器中で長時間処理してからミ
キサー中で処理水と共に強力に機械処理することによ
り、湿潤グルテン凝集物を形成する。2段階処理が終了
したら、1次分離生成物から、スクリーンによって2次
形成湿潤グルテン凝集物を分離し、真水を添加して洗滌
する。
上記方法は長時間処理を必要とするため装置コストが高
く、微生物学的に敏感であり、比較的多量の有効成分を
含有したままの廃水が発生する。
ほかにも、30−50℃の小麦粉/水混合物を処理するため
の多段階式遠心分離法が公知である(“でんぷん”32(19
80)4,P.A 45)。この方法の典型例としては、小麦粉/水
比が約1.0の流動性小麦粉/水混合物を使用し、小麦
粉/水混合物及びデカンタによる一次分離生成物を順次
遠心分離処理する。この方法は装置、エネルギーのコス
トが高く、しかも高粘度、小麦粉/水混合物から公知の
グルテン洗滌装置で洗滌できる、充分な粘着力を有する
乾燥成分含有率の高い2次生成物を得るためには遠心加
速度3000−4000Xgの高速遠心分離器を使用しなければ
ならない。
〔発明が解決しようとする問題点〕
本発明は小麦粉/水混合物の遠心分離法を、装置を簡略
化し、電気エネルギー及び真水の消費量を軽減し、小麦
粉品質のばらつきに影響されないように構成せんとする
ものである。
即ち、本発明の目的は小麦粉でんぷん、湿潤グルテン及
びその他の小麦粉成分を完全に分離することを目的とす
る小麦粉/水混合物の遠心分離の条件を著しく改善し、
広範囲の水/小麦粉混合比においても、また、小麦粉の
形態学的性質にばらつきがあっても有効な分離を実現で
きるようにする解決を見出すことにある。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明はこの目的を、水及び乾燥小麦粉から粗分散小麦
粉/水懸濁液を調製し、この粗分散混合物を機械的に粉
砕して微粒流動性混合物とし、水/小麦粉比が1.0−
3.0、好ましくは1.0−2.0の粗粒のないこの小
麦粉懸濁液から、比清澄表面積負荷、即ち、清澄表面積
100m2当りの毎時小麦粉/水懸濁液が0.02−1.45m3、好
ましくは0.1−0.4m3で、遠心分離室において單一
段、3相流動物分離処理することにより、主として小麦
グルテンの大部分と少量の小麦でんぷんとから成る重い
分離生成物を遠心分離室周縁に誘導し、中空円筒状生成
物環の内側表面にコロイド状に溶けた純粋な小麦粉成分
の大部分と少量の微粒でんぷんを含む軽い分離生成物を
誘導し、沈殿した粗粒でんぷんで遠心分離スクリュウコ
ンベアで遠心分離室から放出することによって達成す
る。
〔具体的な説明〕
本発明では、軽い分離生成物を処理して熱濃縮小麦粉エ
キスとする。このためには、遠心分離処理によって軽い
分離生成物から微粒でんぷんを分離し、水/小麦粉比な
どの条件に応じて乾燥成分率が約2.5−8.0%の水
性小麦粉エキスを得る。これを適当な蒸発装置で熱処理
することにより、乾燥成分含有率が10−45%、好ましく
は20−25%となるまで濃縮する。
本発明では、重い分離生成物を処理して湿潤グルテンと
する。このため、重い分離生成物を適当な抽出装置に導
入し、これを水処理などの適当な技術及び装置によって
処理して蛋白質含有量の多い湿潤グルテンを得る。
本発明では、沈積分から再懸濁、反復篩別、及び機械的
固/液分離により、精製された粗粒でんぷんを得る。
本発明では、軽いグルテン洗滌水を遠心分離し、場合に
よっては再循環させるべき処理水を遠心分離することに
よって微粒でんぷんを得る。
他の実施態様では、いわゆるテルミナ(Termina)穀粉ま
たは粉状製品を使用する。テルミナ穀粉とは例えば公知
の、及びその他の方式で製粉された小麦粉、あらびき、
ミスト、顆粒穀粉、特に機械的に粉砕した空気分離小麦
粉を含む小麦の乾燥粉製品のような製粉所からの粉製品
を意味する。
本発明の方法は一連の特殊性及び利点を特徴とする。
即ち、例えば、本発明の解決法を採用すれば、粉状乃至
顆粒状の穀類製品からでも、ベーキング可能乃至ベーキ
ング不能小麦粉製品からでも、技術的かつ経済的に有効
に小麦でんぷん及び小麦グルテンを製造すると同時にそ
の他のあらゆる小麦粉成分を得ることができる。例えば
あらびきのような粗粒粉製品を使用する場合には懸濁液
を調製することが好ましい。本発明の方法では、大小粒
度の配分に関係なく有効である。本発明の方法の重要な
要素は遠心分離室における粉製品/水混合物の3相分離
である。遠心分離室は遠心分離器の作動中に現われる生
成物環によって形成される。公知技術と異なり、液相が
絶えず分離し、公知技術において見られたように適当な
排出条件で生成物環が小麦グルテンで詰まるのではな
く、補足的に分離室周縁へ排出させることで連続的に分
離が進行するように処理条件を設定する。
本発明の方法では、従来の条件下では必ずしも確実では
なかった分離を單なる段階的な要素として限定的に採用
する。コロイド状に溶けた純粋な小麦粉成分及び少量の
微粒でんぷんを主成分とする軽い分離生成物と、小麦粉
グルテンの大部分及び少量の微粒及び粗粒でんぷんを含
有する重い分離生成物との間で所要の液相分離が起こる
ための条件は 100m2の清澄表面積での毎時粉製品/水懸
濁液を表わす0.02−1.45m3、好ましくは0.1−0.4
m3の比清澄表面負荷範囲において再現可能である。
本発明の方法の実施に高速デカンタは不要あり、3000X
g及び2000Xgの遠心力を有するデカンタが最適であ
る。遠心力がもっと小さくても本発明の方法は確実に実
施できる。従って高速遠心デカンタを使用する必要はな
い。
本発明の方法の重要な長所は脱混合が所要の態様に制御
されることにある。これにより、軽い液状分離生成物と
して、好ましい処理条件下で固形物質を4.5%以上含
有する高濃度処理水が得られる。従って、熱濃縮液状ま
たは固形生成物を得るための、エネルギー消費の点でも
コストの点でも極めて有利な条件が与えられる。
脱混合及び軽い液相としての水性相形成と同時に、重い
液相中の小麦グルテンの濃縮が行われる。
遠心分離ゾーンにおいて重い相の純粋なコロイド状溶解
成分が必然的に一定の減少を示す一方、小麦グルテンが
濃縮されることによってそれまでは凝集しない状態で供
給された粉製品懸濁液から小麦グルテンが部分的に凝集
するものと考えられる。こうして部分的に凝集した小麦
グルテンを遠心分離室の周縁に、または遠心分離ドラム
の内側から流動自在に誘導することができる。この場
合、小麦グルテンの凝集は、重い液状分離生成物をただ
ちに公知の抽出装置に供給し、経済的に、例えば、再循
環処理水で洗滌できる程度に進行している。
本発明の方法では、プロセス開始時にすでに最大限8%
に及ぶ含有成分濃度の極めて高い処理水が得られる。こ
れは“でんぷん”流と“処理水”流を常に対向関係にす
るための前提条件である。これにより、真水をもっぱら
でんぷん精製に利用し、水性粉製品懸濁液の調合にも再
循環処理水の一部または全部を利用することができる。
本発明のように材料流を常に対向関係に流動させること
により、水消費量を小麦粉1トンにつき2m3以下に抑え
ることができる。
本発明の方法は水/小麦粉比1.0−3.0で実施さ
れ、好ましい水/小麦粉比は1.0−2.0である。好
ましい範囲内でも水/小麦粉比1.2−1.6の範囲が
最適である。好ましい範囲内ならば、軽い分離生成物中
の可溶性小麦粉成分を著しく濃縮することができる。す
べての可溶性小麦粉成分の80%までが分離生成物に移
行することができるから、本発明の粉製品懸濁液單一段
3相分離は文字通りの“小麦粉洗滌”と結びつく。
本発明の方法の構成部分として、粉製品懸濁液の特殊な
調製が重要である。
本発明の懸濁液調製の特徴として、粉製品/水混合物を
特定温度に調定する。経験に照らして、粉製品/水混合
物の温度を20−50℃に調定するのが好ましく、特に25−
45℃の範囲が好ましい。
本発明の懸濁液調製の別の特徴として、3層流動分離を
行う前に上記粉製品/水混合物を暫時静止状態に維持
し、この静止状態の間、粉製品/水混合物を静かに攪拌
する。この静止時間は5−120分間、好ましくは5−90
分間である。
グルテン分離に関して本発明の方法は順応性に富んでい
る。
即ち、通常品質の小麦またはこれを原料とする粉製品な
らば、小麦グルテンを主成分とする重い分離生成分をそ
のまま公知の洗浄装置に導入し、簡単な処理態様で蛋白
質80%(係数6.25)以上の湿潤グルテンを得ることが
できる。
本発明の方法では、重い分離生成分中で小麦グルテンは
すでに一部凝集状態にあるから、水を添加しながら1〜
2回粗粉砕及び篩別することによってさらに濃縮し、高
蛋白質含有湿潤グルテンを得ることができる。
例えば秋播き小麦を原料とし、場合によって粘着性のグ
ルテンを特徴とする低品質の小麦粉ならば、小麦粉を混
入して重い分離生成分から、蛋白質含有量を増やし、可
溶性成分を減らしたねり粉を調製し、これを公知の洗滌
装置で洗滌することが好ましい。
本発明の方法は技術的な特異性、技術的に簡略化された
装置構成及びその経済性が特徴である。
單一段デカンタ分離を採用し、グルテン分離を極めて簡
単に達成できるから、電力消費を著しく節約することが
できる。成分流を対向関係にしたからプロセス廃水はほ
とんど発生しない。プロセス中に得られる小麦粉エキス
は固形成分が4.5%以上の水性の最終生成物であり、
固形成分が4.5%以上であるから、この最終生成物に
対する以後の加工は経済的に見合うものとなる。使用さ
れる小麦粉固形分に対する総収率は最大限98%であ
る。
以下、実施例に基づいて本発明をさらに詳細に説明す
る。
例1:飼料用小麦を原料とする粗粒及び微粒でんぷん、
湿潤グルテン、及び液状小麦粉エキスの製造(ブロック
ダイヤグラム1) 遠心分離可能な粉製品/水混合物(1)を調製するた
め、ベーキングに不向きな種類の小麦粉を温度35℃の
再循環処理水(10.1)と混合して粗分散小麦粉/水混合物
とし、歯付ディスク。ミルで処理する。その結果、水
1.6kg、小麦粉1.0kgという水/小麦粉比の、粗粒
を含まない、流動性にすぐれた小麦粉/水混合物(1)
が得られる。
遠心分離ゾーンにおける流れ分別により水性小麦粉懸濁
液を3相分離する際に、本発明の分離法を実施するため
に特に用意されたドラム直径 500mm、細長比λ=2.
7、最大分離係数1950gの細長管デカンタに2.4m3
hで小麦粉懸濁液を供給する。
遠心分離ゾーンにおける本発明の3相分離で −主として粗粒でんぷんAから成る沈殿分SF、 −主としてグルテンFK及び微粒でんぷんBから成る重
い分離成分SFF、及び −主として水溶小麦粉成分及び少量の微粒でんぷんBか
ら成る軽い分離生成分LFFが得られる。
プロテイン含有率0.95%の沈殿分を再循環処理水(6,
3)で再循環させ(3)、2回に亘ってスクリーニング
する(4)。
ふすまや微小繊維FFのない、篩別された粗製でんぷん
ミルクをデカンタ(5)によって脱水し、脱水された小
麦でんぷんを真水(FW)で再び再懸濁させ、セルのな
い回転フィルタ(6)で脱水する。こうして得た粗粒小
麦でんぷんAの蛋白質含有率は0.48%である。
重い分離生成分SFFを公知の抽出装置(9)で洗滌す
る。グルテン洗滌水として、再循環する、ほとんど清浄
な処理水(5,9)を利用する。洗滌の結果、蛋白質含
有率82%の濃縮された湿潤グルテンと、微粒でんぷん
含有の洗滌水が得られる。抽出装置から流出する薄いで
んぷん懸濁液を遠心分離(10)してでんぷんを分離する。
微粒でんぷんBの蛋白質含有率は2.8%である。
粗粒でんぷんA及び微粒でんぷんBは流動乾燥、粉砕乾
燥またはシリンダ乾燥のような公知の乾燥方法によって
乾燥製品にすることができる。
高速デカンタ(7)で処理することにより軽い分離生成
分LFFからこれに含まれている微粒でんぷんBを分離
し、重い分離生成分SFFから洗滌によって得られた微
粒でんぷんBと一緒にする。
固形物質含有率4.35%の水性小麦粉エキスを多段式のイ
ンバーテッド・タイプ蒸発装置(8)で蒸発させること
により、固形物質25%、固形物質中の蛋白質含有率2
1.4%の熱濃縮小麦粉エキスMEが得られる。
例1に述べた本発明の方法を実施した結果、小麦粉を基
準として、水14%を含む57%の粗粒でんぷんA、水
14%を含む20%の微粒でんぷんB、35%の湿潤グ
ルテンFK及び31%の液状小麦粉エキスMEが得られ
る。
例2:秋播き小麦を原料とする粗粒でんぷん及び微粒で
んぷん、湿潤グルテン、及び液状小麦粉エキスの製造
(ブロックダイヤグラム2) 遠心分離可能な小麦粉/水混合物(1)を調製するた
め、小麦粉に再循環処理水(11,1)を混合して粗分散
粉製品/水混合物とし、これを歯付ディスク・ミルで機
械的に粉砕する。このようにして、粗粒を含まない、水
1.6kg、小麦粉1.0kgという小麦粉/水比の流動性
にすぐれた小麦粉/水混合物(1)が得られる。
遠心分離ゾーンにおける流れ分別による水性小麦粉懸濁
液の3相分離を実施する際には、本発明の分離を行うた
めに特に用意したドラム直径 500mm、細長比λ=2.7
の細長管デカンタに2.4m3/hの流量で小麦粉懸濁液を
供給する。
遠心分離ゾーンにおける本発明の3相流れ分別(2)に
より、 −主として粗粒でんぷんAから成る沈殿分SF、 −主としてグルテンFK及び微粒でんぷんBから成る重
い分離生成分SFF、及び −主として水溶小麦粉生成分及び少量の微粒でんぷんB
から成る軽い分離生成分LFFが得られる。
沈殿分を再循環処理水(6,3)で再懸濁させ(3)、
2回に亘って篩別する(4)。ふすまや微小繊維を含ま
ない篩別された粗製でんぷんミルクをデカンタ5によっ
て脱水する。脱水されたでんぷんを真水FWであらため
て再懸濁させ、セルのない回転フィルタ(6)で脱水す
る。精製された粗粒でんぷんAの蛋白質含有率は0.3
%。
重い分離精製分SFFを、処理水を添加しながら(5,
9)機械的に分散させ(9)、でんぷんとグルテン粒子
が懸濁している不均一な混合物を弧状スクリーンで篩別
する(10)。この場合、スクリーンにグルテンFKが付着
する。スクリーン通過液中に微粒でんぷんBが懸濁して
いる。スクリーン付着物を循環処理水であらためて機械
的に分散させ、再び篩別することによってグルテン分を
さらに濃縮する。以後、この湿潤グルテンを乾燥させた
り、その他の方法で加工すればよい。スクリーン通過液
を遠心分離し(11)、再循環させることのできる処理水
(11,1)を得る。
可溶性の小麦粉成分の大部分を含有している軽い分離成
分LFFを遠心分離(7)することによって微粒でんぷ
んBを分離する。固形成分を多量に含んだ処理水を多段
式のインバーテッド。タイプ蒸発装置8で固形成分が2
5%となるまで蒸発させる。
例2に示した本発明の方法で、小麦粉を基準として56
%の粗粒でんぷんA、18%の微粒でんぷんB、40%
の湿潤グルテン及び35%の小麦粉エキスMEが得られ
る。
例3:飼料用小麦を原料とする粗粒及び微粒でんぷん、
湿潤グルテン及び液状小麦粉エキスの製造(ブロックダ
イヤグラム3) 遠心分離可能な粉製品/水混合物(1)を得るため、ベ
ーキングに不向きな種類の小麦粉に温度25℃の1.4
倍量の処理水を混合して粗分散小麦粉懸濁液とし、歯付
ディスク・ミルで機械的に粉砕する。このようにして粗
粒を含まない、流動性にすぐれた小麦粉懸濁液が得られ
る。
遠心分離ゾーンにおける流れ分別による水性小麦粉懸濁
液の3相分離を実施する際には、本発明の分離を行うた
め特に用意されたドラム直径 500mm、細長比λ=2.7
の細長管デカンタに2.2m3/hの流量で小麦粉懸濁液
を供給する。
遠心分離ゾーンにおける本発明の3相流れ分別(2)の
結果。
−主として粗粒でんぷんAから成る沈殿分SF、 −主としてグルテン及び微粒でんぷんBから成る重い分
離生成分SFF、及び −主として水溶小麦粉成分及び少量の微粒でんぷんBか
ら成る軽い分離生成分が得られる。
沈澱分を再循環処理水(6,3)で再懸濁させ(3)、
篩別する(4)。篩別された粗製でんぷんミルクをデカ
ンタ(5)で脱水する。脱水された小麦でんぷんを真水
FWであらためて懸濁させ、セルのない回転フィルタ
(6)で脱水する。
重い分離生成分SFFをミキサー内で小麦粉補給部
(0)から補給された 650kg/hの小麦粉と充分に混合
し、蛋白質含有量の多いねり粉(9)を調製する。この
ねり粉を、処理水(5,10)を添加しながら、公知の洗
滌装置(10)において湿潤グルテンFKとでんぷんミルク
とに分離する。デカンタ(11)により、でんぷんミルクか
らこれに含まれている粗粒でんぷんAを分離し、3相分
離から得られた沈殿分SFと一緒に以後の加工を加え
る。
粗粒でんぷんAを分離されて微粒でんぷんBだけを含ん
でいるでんぷんミルクを再び遠心分離する(12)ことによ
り、微粒でんぷんBを濃縮する。
遠心分離(7)により、軽い分離生成分LFFからこれ
に含まれている微粒でんぷんBを分離し、ねり粉洗滌に
よって得られた微粒でんぷんBと一緒にする。
軽い分離生成分LFFの遠心分離から得られた固形成分
量の多い処理水を多段式のインバーテッド・タイプの蒸
発装置(8)で蒸発させることにより液状濃縮小麦粉エ
キスMEを得る。
この方法では、小麦粉を基準として水14%を含む60
%の粗粒でんぷんA、水14%を含む18%の微粒でん
ぷんB、36%の湿潤グルテン、及び固形物質25%を
含む32%の小麦粉エキスMEが得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は遠心分離ゾーンにおける3相流れ分別によって
小麦でんぷん及び小麦グルテンを得る方法を示すブロッ
クダイヤグラム;第2図は水性粉製品懸濁液の單一段3
相分離及び重い分離生成分のスクリーニング処理によっ
て小麦でんぷん及び小麦グルテンを得る方法を示すブロ
ックダイヤグラム;第3図は水性粉製品懸濁液を單一段
3相分離し、次いで重い分離生成分中の少量の小麦粉と
以後の処理で得られる重い分離生成分からの抽出物とを
公知の脱水装置中で混合して重い分離生成分を固めるこ
とによって小麦でんぷん及び小麦グルテンを得る方法を
示すブロックダイヤグラムである。
フロントページの続き (72)発明者 グンター プロコープ ドイツ連邦共和国,8020,ドレースデン, ウーデシュトラーセ 34 (72)発明者 ディーター コプフ ドイツ連邦共和国,4701,オーベルレープ リンゲン,カペレンベーク 8アー

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】乾燥状態の小麦粉及び水から小麦/水比が
    3.1〜1.0、好ましくは2.0〜1.0の粗分散小
    麦粉/水混合物を調製し、この粗分散水性小麦粉混合物
    をウェット・ミル処理して粗粒のない、流動性にすぐれ
    た小麦粉/水混合物とし、塊まりのないこの小麦粉/水
    混合物を遠心分離室において単一段3相流れ分別するこ
    とにより、主として小麦グルテン及び少量の小麦でんぷ
    んから成る重い分離生成分を遠心分離室周縁に集める一
    方、主としてコロイド状に溶解した純粋な小麦粉成分の
    大部分及び少量の微粒でんぷんを含む軽い分離生成分を
    中空円筒状生成物環の内面で連続的に回収し、遠心分離
    室から遠心スクリュウコンベアを介して沈殿粗粒でんぷ
    んを取出し、遠心分離処理によって軽い分離生成分から
    微粒でんぷんを分離し、固形成分を多量に含む小麦エキ
    スを熱濃縮することにより小麦エキス濃縮物とし、重い
    分離生成分を適当な抽出装置内で水処理することにより
    湿潤グルテンを得、グルテン洗滌水を遠心分離または重
    力沈積処理することによりでんぷんを分離し、再懸濁、
    反復スクリーニング及び固/液分離によって沈殿分を精
    製し、得られた粗粒及び微粒小麦でんぷん、湿潤グルテ
    ン及び濃縮小麦エキスを適当に加工して乾燥製品とする
    ことを特徴とする小麦でんぷん及び小麦グルテンを同時
    に得る方法。
  2. 【請求項2】重い分離生成物を真水または再循環処理水
    で吸収し、機械的粉砕装置において分散させることによ
    り、小麦グルテンを凝結、綿状または糸状グルテンと
    し、スクリーニングによってグルテンをその他の懸濁ま
    たは溶解状態の成分から分離し、必要とする湿潤グルテ
    ン中のプロテイン含有率に応じて湿潤グルテン中の非プ
    ロテイン成分を分離するための機械的粉砕及びスクリー
    ニングを繰返えすことを特徴とする特許請求の範囲第1
    項に記載の方法。
  3. 【請求項3】適当な機械的装置によって重い分離生成物
    に小麦粉を混入し、こうして得られた高プロテイン含有
    こね粉を公知の洗滌装置で洗滌することを特徴とする特
    許請求の範囲第1項に記載の方法。
  4. 【請求項4】ウェットミルで得られた、粗粒のない、水
    /小麦粉比が1.0−3.0、好ましくは1.0−2.
    0の流動性小麦粉/水混合物を20−50℃、好ましくは25
    −45℃の温度に調定することを特徴とする特許請求の範
    囲第1項から第3項までのいずれかに記載の方法。
  5. 【請求項5】ウェットミルで得られた、粗粒のない流動
    性の小麦粉/水混合物を20−50℃、好ましくは25−45℃
    の温度で5−120 分間、好ましくは10−90分間に亘って
    静止状態に置いて静かに攪拌することを特徴とする特許
    請求の範囲第1項から第4項までのいずれかに記載の方
    法。
  6. 【請求項6】塊りのない水性粉製品懸濁液をらせん形遠
    心分離器の遠心分離室において 100m2の清澄表面積当り
    の毎時粉製品懸濁液を表わす0.02−1.45m3、好ましくは
    0.1−0.4m3の比清澄表面積負荷で処理することを
    特徴とする特許請求の範囲第1項から第5項までのいず
    れかに記載の方法。
JP61257121A 1985-10-30 1986-10-30 小麦でんぷん及び小麦グルテンを同時に得る方法 Expired - Lifetime JPH0648954B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
DD85282179A DD258718A3 (de) 1985-10-30 1985-10-30 Verfahren zur gleichzeitigen gewinnung von weizenstaerke und weizenkleber
DD08B/282179-2 1985-10-30

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6394942A JPS6394942A (ja) 1988-04-26
JPH0648954B2 true JPH0648954B2 (ja) 1994-06-29

Family

ID=5572499

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP61257121A Expired - Lifetime JPH0648954B2 (ja) 1985-10-30 1986-10-30 小麦でんぷん及び小麦グルテンを同時に得る方法

Country Status (10)

Country Link
EP (1) EP0221427B1 (ja)
JP (1) JPH0648954B2 (ja)
AT (1) ATE99700T1 (ja)
AU (1) AU594092B2 (ja)
BG (1) BG47408A1 (ja)
CS (1) CS701786A1 (ja)
DD (1) DD258718A3 (ja)
DE (1) DE3689509D1 (ja)
HU (1) HU199068B (ja)
PL (1) PL149174B1 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2944207B2 (ja) * 1990-03-02 1999-08-30 エナージェネティックス インコーポレイテッド 穀物粒からタンパク質、タンパク分離物および/または澱粉を回収する方法
SE470443B (sv) * 1992-08-10 1994-03-28 Chematur Eng Ab Sätt för kontinuerlig utvinning av stärkelse ur spannmål
DE19507748A1 (de) * 1995-03-06 1996-09-12 Westfalia Separator Ag Verfahren zum Herstellen eines Mahlproduktteiges
EP0733646B1 (de) * 1995-03-22 2001-07-25 Flottweg GmbH Verfahren zur Trennung einer Suspension aus einem Getreidemehlprodukt
SE517598C2 (sv) * 2000-02-23 2002-06-25 Ingemar Bjurenwall Förfarnade för framställning av en sädesprodukt med förstärkt proteininnehåll och förbättrad bakegenskaper samt sädesprodukt framställd genom detta förfarande
WO2002024900A1 (fr) * 2000-09-22 2002-03-28 Japan Tobacco Inc. Procede de detection de graines de riz contaminantes
CN104788578B (zh) * 2015-04-15 2016-10-05 扬州大学 一种莲藕淀粉5级颗粒的纯化方法

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5122843A (en) * 1974-08-13 1976-02-23 Nippon Flour Mills Komugikoyori kakushuseibuno bunbetsusaishusuru hoho
US4125528A (en) * 1977-09-09 1978-11-14 Far-Mar-Co, Inc. Method for fractionating the whole wheat kernel by centrifugal means
DE3364138D1 (en) * 1982-03-25 1986-07-24 Latenstein Zetmeel Separation of gluten and starch from wheat flour
DD231077B1 (de) * 1984-10-05 1987-08-19 Ve Komb Staerke U Kartoffelver Verfahren zur herstellung von weizenstaerke
US4787976A (en) * 1985-04-29 1988-11-29 W. R. Grace & Co. Non-adsorptive, semipermeable filtration membrane

Also Published As

Publication number Publication date
DD258718A3 (de) 1988-08-03
AU594092B2 (en) 1990-03-01
DE3689509D1 (de) 1994-02-17
CS701786A1 (en) 1989-01-12
PL149174B1 (en) 1990-01-31
HUT44423A (en) 1988-03-28
EP0221427A2 (de) 1987-05-13
BG47408A1 (en) 1990-07-16
ATE99700T1 (de) 1994-01-15
PL262129A1 (en) 1987-11-02
AU6452386A (en) 1987-05-07
EP0221427B1 (de) 1994-01-05
EP0221427A3 (en) 1988-04-06
JPS6394942A (ja) 1988-04-26
HU199068B (en) 1990-01-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US3909288A (en) Process for recovery of starch and corn oil from corn
US4171384A (en) Combined dry-wet milling process for refining wheat
JPS627815B2 (ja)
JPS627816B2 (ja)
CN104193833A (zh) 小麦淀粉的筛分和精制工艺
US2013668A (en) Material treatment method, apparatus, and system
JPH05277394A (ja) 澱粉を製造するためのコーン湿式磨砕方法
US4132566A (en) Method for the separation of wheat gluten and wheat starch
US4139646A (en) Process for treating cottonseed meats
US3852504A (en) Process for complete separation of constituents of rice-bran and the like
US4207118A (en) Corn wet milling system and process for manufacturing starch
US3615657A (en) Process for producing cottonseed protein concentrate
US4257879A (en) Process for dewatering coal slurries
JPH0648954B2 (ja) 小麦でんぷん及び小麦グルテンを同時に得る方法
Knight et al. Wheat starch: production, modification, and uses
US4462939A (en) Recovery of a proteinaceous oat fraction from a dispersion thereof in hydrocarbon solvent
FI72734B (fi) Avskiljning av gluten och staerkelse ur vetemjoel.
US2513687A (en) Production of malt extract
US4957565A (en) Process for producing starch from cereals
US3948677A (en) Process for the recovery of starch from the cellular tissue of root crops
US4216796A (en) Apparatus for interconnecting tanks to prevent overflows and spills
KR830000557B1 (ko) 옥수수를 정제하는 방법
KR830000558B1 (ko) 소맥을 정제하는 습식제분방법
Pominski et al. Production of peanut protein
US3287138A (en) Method for separating flour from admixture with larger cereal particles