JPH0648771A - Erを増感剤とする赤色発光Tmドープフッ化物レーザーガラス - Google Patents
Erを増感剤とする赤色発光Tmドープフッ化物レーザーガラスInfo
- Publication number
- JPH0648771A JPH0648771A JP21732492A JP21732492A JPH0648771A JP H0648771 A JPH0648771 A JP H0648771A JP 21732492 A JP21732492 A JP 21732492A JP 21732492 A JP21732492 A JP 21732492A JP H0648771 A JPH0648771 A JP H0648771A
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- Japan
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- ion
- glass
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 発光強度の大きい赤色レーザー光を発生可能
なレーザーガラスの提供。 【構成】 Er3+を6〜15モル%及びTm3+を0.3
〜1.0含有するフッ化物レーザーガラス。このレーザ
ーガラスは、Er及びTm以外の陽イオンとして、例え
ばZr、Hf、Al、Mg、Ca、Sr、Ba等を含
み、陰イオンとして少なくともフッ素を含有する。この
レーザーガラスに0.98μmの半導体レーザーを照射
して赤色(0.67μm)のレーザー光を発生させる方
法。
なレーザーガラスの提供。 【構成】 Er3+を6〜15モル%及びTm3+を0.3
〜1.0含有するフッ化物レーザーガラス。このレーザ
ーガラスは、Er及びTm以外の陽イオンとして、例え
ばZr、Hf、Al、Mg、Ca、Sr、Ba等を含
み、陰イオンとして少なくともフッ素を含有する。この
レーザーガラスに0.98μmの半導体レーザーを照射
して赤色(0.67μm)のレーザー光を発生させる方
法。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、Er3+を増感剤とする
Tm3+をドープした赤色(約0.7μm)の光を発生す
ることが可能なフッ化物レーザーガラスに関する。本発
明のレーザーガラスは、赤色光源、赤色レーザー光源及
びガラスディスプレイ材料等として有用である。
Tm3+をドープした赤色(約0.7μm)の光を発生す
ることが可能なフッ化物レーザーガラスに関する。本発
明のレーザーガラスは、赤色光源、赤色レーザー光源及
びガラスディスプレイ材料等として有用である。
【0002】
【従来の技術】従来、波長0.8μm付近の赤外レーザ
ーによる励起により、Erイオン(Er3+)を発光中心
として、波長0.66〜0.67μmの赤色光の連続発
光可能な結晶あるいはガラスが知られている(アプライ
ドフィジックスレターズ第54巻、2301頁(198
9年))。この報告によれば、Erイオンが赤色光を2
段階で吸収してより高いエネルギー状態に励起し、その
高いエネルギー状態から発光遷移することにより励起光
よりも短波長の光を発光するものであり、アップコンバ
ージョン現象とよばれている。
ーによる励起により、Erイオン(Er3+)を発光中心
として、波長0.66〜0.67μmの赤色光の連続発
光可能な結晶あるいはガラスが知られている(アプライ
ドフィジックスレターズ第54巻、2301頁(198
9年))。この報告によれば、Erイオンが赤色光を2
段階で吸収してより高いエネルギー状態に励起し、その
高いエネルギー状態から発光遷移することにより励起光
よりも短波長の光を発光するものであり、アップコンバ
ージョン現象とよばれている。
【0003】また、アップコンバージョン効率に優れた
材料として、Erイオンを含有したZrF4 及びAlF
3 を主成分とするフッ化物ガラスについて報告がある
(応用物理学会91年秋季連合講演会、10aPB1
9)。
材料として、Erイオンを含有したZrF4 及びAlF
3 を主成分とするフッ化物ガラスについて報告がある
(応用物理学会91年秋季連合講演会、10aPB1
9)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】アップコンバージョン
現象を生じる材料は赤外光(0.8μm又は0.98μ
m)を照射することで、照射された箇所のみ赤色光
(0.66μm)を発光させることができ、表示材料と
して利用することができる。しかし、表示材料として用
いる場合は、赤色光の発光強度が大きいことが必要であ
る。そこで、例えば、材料中のErイオンの濃度を増加
することによりある程度発光強度の大きい材料が実現さ
れている。さらに、赤色光の発光強度が大きくなれば、
この材料自体を赤色レーザーの発光光源とすることも可
能である。
現象を生じる材料は赤外光(0.8μm又は0.98μ
m)を照射することで、照射された箇所のみ赤色光
(0.66μm)を発光させることができ、表示材料と
して利用することができる。しかし、表示材料として用
いる場合は、赤色光の発光強度が大きいことが必要であ
る。そこで、例えば、材料中のErイオンの濃度を増加
することによりある程度発光強度の大きい材料が実現さ
れている。さらに、赤色光の発光強度が大きくなれば、
この材料自体を赤色レーザーの発光光源とすることも可
能である。
【0005】このアップコンバージョンのガラスとし
て、0.8μmのLDを用いてTm3+を増感剤とし、E
r3+を発光中心とした0,67μmの赤色発光レーザー
ガラスが知られている(第39回応用物理学会予稿集
30P−D−14)。しかし、ここで得られる赤色の発
光強度も用途によっては十分ではなかった。
て、0.8μmのLDを用いてTm3+を増感剤とし、E
r3+を発光中心とした0,67μmの赤色発光レーザー
ガラスが知られている(第39回応用物理学会予稿集
30P−D−14)。しかし、ここで得られる赤色の発
光強度も用途によっては十分ではなかった。
【0006】そこで本発明の目的は、発光強度の大きい
赤色レーザー光を発生することが可能なレーザーガラス
を提供することにある。
赤色レーザー光を発生することが可能なレーザーガラス
を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、Er3+を6〜
15モル%及びTm3+を0.3〜1.0モル%含有する
フッ化物レーザーガラスに関する。
15モル%及びTm3+を0.3〜1.0モル%含有する
フッ化物レーザーガラスに関する。
【0008】本発明のEr3+及びTm3+を含有するフッ
化物ガラスの発光機構について説明する。図1にEr3+
とTm3+のエネルギー準位図を示す。0.67μmの発
光はTm3+の 3F3 から 3H6 への基底遷移により生ず
る。0.97μmのLDで照射すると、Er3+は基底状
態( 4I15/2)から 4I11/2に励起され、励起されたE
r3+のエネルギーは 4I13/2へ緩和した後、アップコン
バージョンにより 4F9/2 に励起される。Er3+の 9F
4/2 からTm3+の 3F2/3 へ遷移し、さらに 3F3 から
基底状態( 3H6 )に輻射遷移する際に0.67μmを
発光すると考えられる。
化物ガラスの発光機構について説明する。図1にEr3+
とTm3+のエネルギー準位図を示す。0.67μmの発
光はTm3+の 3F3 から 3H6 への基底遷移により生ず
る。0.97μmのLDで照射すると、Er3+は基底状
態( 4I15/2)から 4I11/2に励起され、励起されたE
r3+のエネルギーは 4I13/2へ緩和した後、アップコン
バージョンにより 4F9/2 に励起される。Er3+の 9F
4/2 からTm3+の 3F2/3 へ遷移し、さらに 3F3 から
基底状態( 3H6 )に輻射遷移する際に0.67μmを
発光すると考えられる。
【0009】Tmイオンは、発光中心として作用する
が、図3に示すように増感剤であるEr3+との共存下で
は、Tm3+の量が0.3〜1.0モル%、特に0.4〜
0.8モル%で0.67μmの発光強度が大きい。一
方、増感剤であるEr3+の量か増加するとともに、0.
67μm発光も増大し、約15モル%で飽和する(図2
参照)。従って、Er3+は6〜15モル%、好ましくは
10〜15モル%とすることが適当である。
が、図3に示すように増感剤であるEr3+との共存下で
は、Tm3+の量が0.3〜1.0モル%、特に0.4〜
0.8モル%で0.67μmの発光強度が大きい。一
方、増感剤であるEr3+の量か増加するとともに、0.
67μm発光も増大し、約15モル%で飽和する(図2
参照)。従って、Er3+は6〜15モル%、好ましくは
10〜15モル%とすることが適当である。
【0010】本発明のレーザーガラスは、Erイオン及
びTmイオン以外に、例えばガラスを構成する陽イオン
として、Zrイオン、Hfイオン、Alイオン、Mgイ
オン、Caイオン、Srイオン、Baイオンとを含み、
前記陽イオン中の各イオンの割合がモル%表示で、Zr
イオンとHfイオンとの合量が1〜25%、Alイオン
が20〜45%、MaイオンとCaイオンとSrイオン
とBaイオンとの合量が20〜70%であり、かつガラ
スを構成する陰イオンとして、少なくともFイオンを含
み、陰イオン中のFイオンの割合がモル%表示で80〜
100%であるフッ化物ガラスである。フッ化物ガラス
は、フォノンエネルギーが小さく、非輻射遷移のガラス
媒質であり、Tm3+の0.7μm(赤色)の発光強度を
高めることができるため好ましい。
びTmイオン以外に、例えばガラスを構成する陽イオン
として、Zrイオン、Hfイオン、Alイオン、Mgイ
オン、Caイオン、Srイオン、Baイオンとを含み、
前記陽イオン中の各イオンの割合がモル%表示で、Zr
イオンとHfイオンとの合量が1〜25%、Alイオン
が20〜45%、MaイオンとCaイオンとSrイオン
とBaイオンとの合量が20〜70%であり、かつガラ
スを構成する陰イオンとして、少なくともFイオンを含
み、陰イオン中のFイオンの割合がモル%表示で80〜
100%であるフッ化物ガラスである。フッ化物ガラス
は、フォノンエネルギーが小さく、非輻射遷移のガラス
媒質であり、Tm3+の0.7μm(赤色)の発光強度を
高めることができるため好ましい。
【0011】陽イオンとしては、Zrイオン、Hfイオ
ン、Alイオン、Mgイオン、Caイオン、Srイオ
ン、Baイオンを用いることができる。これらのうち、
Zrイオン、Hfイオン、Alイオンは、ガラス骨格を
形成する成分であり、これらの量は上記限定内でガラス
の結晶化に対する安定性を高くするので好ましい。ま
た、Mgイオン、Caイオン、Srイオン、Baイオン
は、ガラス修飾成分であり、これらの量は上記限定内
で、ガラスの結晶化に対する安定性を高め、化学的耐久
性を良くするので好ましい。
ン、Alイオン、Mgイオン、Caイオン、Srイオ
ン、Baイオンを用いることができる。これらのうち、
Zrイオン、Hfイオン、Alイオンは、ガラス骨格を
形成する成分であり、これらの量は上記限定内でガラス
の結晶化に対する安定性を高くするので好ましい。ま
た、Mgイオン、Caイオン、Srイオン、Baイオン
は、ガラス修飾成分であり、これらの量は上記限定内
で、ガラスの結晶化に対する安定性を高め、化学的耐久
性を良くするので好ましい。
【0012】さらに、Liイオン、Naイオン、Kイオ
ン、Csイオン等のアルカリ金属イオン、Yイオン、S
cイオン、Gdイオン、Znイオン、Pbイオン、Cd
イオン、Inイオン、Gaイオン等もガラスの結晶化に
対する安定性を高めるのでガラスの陽イオン成分として
用いることができる。アルカリ金属イオンは、その量が
多いとガラスの化学的耐久性を低下させるので20モル
%以下が好ましく、Yイオン、Scイオン、Gdイオ
ン、Znイオン、Pbイオン、Cdイオンは、その量が
多いと逆にガラスの結晶化に対する安定性を劣化させる
ので20モル%以下が好ましく、Scイオン、Inイオ
ン、Gaイオンも同様に、5モル%以下が好ましい。
ン、Csイオン等のアルカリ金属イオン、Yイオン、S
cイオン、Gdイオン、Znイオン、Pbイオン、Cd
イオン、Inイオン、Gaイオン等もガラスの結晶化に
対する安定性を高めるのでガラスの陽イオン成分として
用いることができる。アルカリ金属イオンは、その量が
多いとガラスの化学的耐久性を低下させるので20モル
%以下が好ましく、Yイオン、Scイオン、Gdイオ
ン、Znイオン、Pbイオン、Cdイオンは、その量が
多いと逆にガラスの結晶化に対する安定性を劣化させる
ので20モル%以下が好ましく、Scイオン、Inイオ
ン、Gaイオンも同様に、5モル%以下が好ましい。
【0013】次に、陰イオンについて説明する。Fイオ
ンはガラスの基本成分である。さらにFイオンの置換
で、Clイオン、Brイオン、及びIイオンを含有する
ことができる。その量がClイオンについて20%、B
rイオン及びIイオンについてそれぞれ10%を超える
とガラスが結晶化し易く、化学的耐久性が低下するの
で、Clイオンは0〜20モル%、Brイオンは0〜1
0モル%、Iイオンは0〜10モル%に限定される。そ
して、Fイオンの量が80%未満では結晶化に対する安
定性の高いガラスが得られ難くなるので、Clイオンと
BrイオンとIイオンとの合量は20モル%以下に限定
される。
ンはガラスの基本成分である。さらにFイオンの置換
で、Clイオン、Brイオン、及びIイオンを含有する
ことができる。その量がClイオンについて20%、B
rイオン及びIイオンについてそれぞれ10%を超える
とガラスが結晶化し易く、化学的耐久性が低下するの
で、Clイオンは0〜20モル%、Brイオンは0〜1
0モル%、Iイオンは0〜10モル%に限定される。そ
して、Fイオンの量が80%未満では結晶化に対する安
定性の高いガラスが得られ難くなるので、Clイオンと
BrイオンとIイオンとの合量は20モル%以下に限定
される。
【0014】本発明のレーザーガラスは所定の組成にな
るように高純度のフッ化物及び又は塩化物等の原料を混
合調製し、アルゴン雰囲気中で950〜1000℃で熔
融した後に、ガラス熔液を徐冷して得ることができる。
るように高純度のフッ化物及び又は塩化物等の原料を混
合調製し、アルゴン雰囲気中で950〜1000℃で熔
融した後に、ガラス熔液を徐冷して得ることができる。
【0015】本発明のレーザーガラスは、波長0.98
μmの半導体レーザーを照射することにより、0.68
μmのレーザー光を発生させることができる。
μmの半導体レーザーを照射することにより、0.68
μmのレーザー光を発生させることができる。
【0016】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに具体的に
説明する。 実施例1 出発原料としてZrF4 、AlF3 、MgF2 、CaF
2 、SrF2 、BaF2 、NaCl、ErF3 、TmF
3 を用い、最終的に得られるガラスを構成する陽イオン
成分がモル%表示でZrイオン12.8%、Alイオン
25.1%、Mgイオン3.7%、Caイオン13.8
%、Srイオン12.2%、Baイオン11.3%、N
aイオン5.6%、Erイオン15%、Tmイオン0.
5%かつ陰イオン成分がモル%表示でFイオン94.4
%、Clイオン5.6%となるように秤量混合して、バ
ッチを得た。
説明する。 実施例1 出発原料としてZrF4 、AlF3 、MgF2 、CaF
2 、SrF2 、BaF2 、NaCl、ErF3 、TmF
3 を用い、最終的に得られるガラスを構成する陽イオン
成分がモル%表示でZrイオン12.8%、Alイオン
25.1%、Mgイオン3.7%、Caイオン13.8
%、Srイオン12.2%、Baイオン11.3%、N
aイオン5.6%、Erイオン15%、Tmイオン0.
5%かつ陰イオン成分がモル%表示でFイオン94.4
%、Clイオン5.6%となるように秤量混合して、バ
ッチを得た。
【0017】次いで、得られたバッチをカーボン製のル
ツボにいれて加熱炉内に配置し、炉内をアルゴンガスを
供給しながらこの雰囲気下で980℃で1時間、上記バ
ッチを加熱して熔融させて、ガラス融液を得た。この
後、得られたガラス融液を常温まで冷却し、その後再加
熱して365℃で時間保持下後、徐冷して、本発明のフ
ッアルミノジルコン酸塩ガラス(AZF)を得た。
ツボにいれて加熱炉内に配置し、炉内をアルゴンガスを
供給しながらこの雰囲気下で980℃で1時間、上記バ
ッチを加熱して熔融させて、ガラス融液を得た。この
後、得られたガラス融液を常温まで冷却し、その後再加
熱して365℃で時間保持下後、徐冷して、本発明のフ
ッアルミノジルコン酸塩ガラス(AZF)を得た。
【0018】実施例2 実施例1のAZFにおいてTm3+を0.5モル%とし、
Er3+の量を図2に示す量に変動させた割合となるよう
に原料を秤量混合し、実施例1と同様にして、ガラスを
得た。得られたガラスに980nmのLD(45mw)
を照射して得られる0.67μmの発光強度を図2に示
す。図2から増感剤であるEr3+は添加量が多い程Tm
3+の0.67μmの発光強度は高くなることがわかる。
Er3+の量を図2に示す量に変動させた割合となるよう
に原料を秤量混合し、実施例1と同様にして、ガラスを
得た。得られたガラスに980nmのLD(45mw)
を照射して得られる0.67μmの発光強度を図2に示
す。図2から増感剤であるEr3+は添加量が多い程Tm
3+の0.67μmの発光強度は高くなることがわかる。
【0019】実施例3 実施例1のAZFにおいてEr3+を10モル%とし、T
m3+の量を図3に示す量に変動させた割合となるように
原料を秤量混合し、実施例1と同様にして、ガラスを得
た。得られたガラスに980nmLD(45mw)を照
射して得られる0.67μmの発光強度を図3に示す。
発光中心であるTm3+は約0.6モル%で発光強度が極
大となることがわかる。
m3+の量を図3に示す量に変動させた割合となるように
原料を秤量混合し、実施例1と同様にして、ガラスを得
た。得られたガラスに980nmLD(45mw)を照
射して得られる0.67μmの発光強度を図3に示す。
発光中心であるTm3+は約0.6モル%で発光強度が極
大となることがわかる。
【0020】比較例1 出発原料としてZrF4 、AlF3 、YF3 、Mg
F2 、CaF2 、SrF2、BaF2 、NaF、NaC
l、ErF3 、TmF3 を用い、最終的に得られるガラ
スを構成する陽イオン成分がモル%表示でZrイオン1
2.8%、Alイオン25.1%、Yイオン6.6%、
Mgイオン3.7%、Caイオン15.4%、Srイオ
ン13.6%、Baイオン12.6%、Naイオン5.
6%、Erイオン3%、Tmイオン1.5%かつ陰イオ
ン成分がモル%表示でFイオン97%、Clイオン3%
となるように秤量混合して、バッチを得、実施例1と同
様にしてガラスを得た。得られたガラスに980nmL
D(45mw)を照射した結果、667nmにピークを
有する発光が得られた。発光強度は3.75mVであっ
た。
F2 、CaF2 、SrF2、BaF2 、NaF、NaC
l、ErF3 、TmF3 を用い、最終的に得られるガラ
スを構成する陽イオン成分がモル%表示でZrイオン1
2.8%、Alイオン25.1%、Yイオン6.6%、
Mgイオン3.7%、Caイオン15.4%、Srイオ
ン13.6%、Baイオン12.6%、Naイオン5.
6%、Erイオン3%、Tmイオン1.5%かつ陰イオ
ン成分がモル%表示でFイオン97%、Clイオン3%
となるように秤量混合して、バッチを得、実施例1と同
様にしてガラスを得た。得られたガラスに980nmL
D(45mw)を照射した結果、667nmにピークを
有する発光が得られた。発光強度は3.75mVであっ
た。
【0021】比較例2 出発原料としてZrF4 、AlF3 、YF3 、Mg
F2 、CaF2 、SrF2、BaF2 、NaF、NaC
l、ErF3 、TmF3 を用い、最終的に得られるガラ
スを構成する陽イオン成分がモル%表示でZrイオン1
2.8%、Alイオン25.1%、Yイオン10.1
%、Mgイオン3.7%、Caイオン15.4%、Sr
イオン13.6%、Baイオン12.6%、Naイオン
5.6%、Erイオン0.5%、Tmイオン1.0%か
つ陰イオン成分がモル%表示でFイオン97.2%、C
lイオン2.8%となるように秤量混合して、バッチを
得、実施例1と同様にしてガラスを得た。得られたガラ
スに980nmLD(45mw)を照射した結果、65
4nmにピークを有する発光が得られた。発光強度は
0.17mVであった。
F2 、CaF2 、SrF2、BaF2 、NaF、NaC
l、ErF3 、TmF3 を用い、最終的に得られるガラ
スを構成する陽イオン成分がモル%表示でZrイオン1
2.8%、Alイオン25.1%、Yイオン10.1
%、Mgイオン3.7%、Caイオン15.4%、Sr
イオン13.6%、Baイオン12.6%、Naイオン
5.6%、Erイオン0.5%、Tmイオン1.0%か
つ陰イオン成分がモル%表示でFイオン97.2%、C
lイオン2.8%となるように秤量混合して、バッチを
得、実施例1と同様にしてガラスを得た。得られたガラ
スに980nmLD(45mw)を照射した結果、65
4nmにピークを有する発光が得られた。発光強度は
0.17mVであった。
【0022】実施例3のErイオン10%、Tmイオン
0.5%を含有する本発明のレーザーガラスと比較例1
及び2の各レーザーガラスの発光ピーク(nm)及び発
光強度を以下の表1に示す。
0.5%を含有する本発明のレーザーガラスと比較例1
及び2の各レーザーガラスの発光ピーク(nm)及び発
光強度を以下の表1に示す。
【0023】 表1 ─────────────────────────────────── Er/Tm 発光ピーク(nm) 発光強度(mV) ─────────────────────────────────── 実施例3 3/1.5 655 11.5 比較例1 0.5/1 654 3.75 比較例2 10/0.5 666 0.17 ───────────────────────────────────
【0024】
【発明の効果】本発明によれば、陰イオンとしてフッ素
を含有するガラスに陽イオンとして増感剤としてErイ
オン及び発光中心としてTmイオンを含有するので、波
長約0.7μmの赤色の発光強度が大きなレーザーガラ
スが得られる。したがって、本発明のレーザーガラス
は、発光強度の大きい赤色発光を示すので赤色光源、赤
色レーザー光源ガラスディスプレイ材料等として好まし
く用いることができる。
を含有するガラスに陽イオンとして増感剤としてErイ
オン及び発光中心としてTmイオンを含有するので、波
長約0.7μmの赤色の発光強度が大きなレーザーガラ
スが得られる。したがって、本発明のレーザーガラス
は、発光強度の大きい赤色発光を示すので赤色光源、赤
色レーザー光源ガラスディスプレイ材料等として好まし
く用いることができる。
【図1】Er3+とTm3+のエネルギー準位図である。
【図2】本発明のレーザーガラスにおけるEr3+の含有
量と0.67μmの発光強度との関係を示す。
量と0.67μmの発光強度との関係を示す。
【図3】本発明のレーザーガラスにおけるTm3+の含有
量と0.67μmの発光強度との関係を示す。
量と0.67μmの発光強度との関係を示す。
Claims (3)
- 【請求項1】 Er3+を6〜15モル%及びTm3+を
0.3〜1.0モル%含有するフッ化物レーザーガラ
ス。 - 【請求項2】 ガラスを構成する陽イオンとして、Zr
イオン、Hfイオン、Alイオン、Mgイオン、Caイ
オン、Srイオン、Baイオン、Tmイオンとを含み、
前記陽イオン中の各イオンの割合がモル%表示で、Zr
イオンとHfイオンとの合量が1〜25%、Alイオン
が20〜45%、MgイオンとCaイオンとSrイオン
とBaイオンとの合量が20〜70%、Erイオンが6
〜15%、Tmイオンが0.3〜1.0%であり、かつ
ガラスを構成する陰イオンとして、少なくともFイオン
を含み、陰イオン中のFイオンの割合がモル%表示で8
0〜100%であることを特徴とするフッ化物レーザー
ガラス。 - 【請求項3】 波長0.98μmの半導体レーザーを請
求項1又は2記載のレーザーガラスに照射して赤色のレ
ーザー光を発生させる方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21732492A JPH0648771A (ja) | 1992-07-23 | 1992-07-23 | Erを増感剤とする赤色発光Tmドープフッ化物レーザーガラス |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21732492A JPH0648771A (ja) | 1992-07-23 | 1992-07-23 | Erを増感剤とする赤色発光Tmドープフッ化物レーザーガラス |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0648771A true JPH0648771A (ja) | 1994-02-22 |
Family
ID=16702394
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21732492A Pending JPH0648771A (ja) | 1992-07-23 | 1992-07-23 | Erを増感剤とする赤色発光Tmドープフッ化物レーザーガラス |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0648771A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN113387563A (zh) * | 2020-03-13 | 2021-09-14 | 包头稀土研究院 | 掺镨红光玻璃及其制备方法 |
-
1992
- 1992-07-23 JP JP21732492A patent/JPH0648771A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN113387563A (zh) * | 2020-03-13 | 2021-09-14 | 包头稀土研究院 | 掺镨红光玻璃及其制备方法 |
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