JPH0647817U - 測量機 - Google Patents

測量機

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JPH0647817U
JPH0647817U JP9041692U JP9041692U JPH0647817U JP H0647817 U JPH0647817 U JP H0647817U JP 9041692 U JP9041692 U JP 9041692U JP 9041692 U JP9041692 U JP 9041692U JP H0647817 U JPH0647817 U JP H0647817U
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JP
Japan
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main body
horizontal
surveying instrument
housing
vertical shaft
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JP9041692U
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English (en)
Inventor
協司 中村
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Nikon Corp
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Nikon Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 防水効果の優れた測量機を提供することであ
る。 【構成】 伸縮材で形成された気圧補正装置が設けられ
ている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は測量機に関するものである。更に詳しくは気密で、気圧補正構造を有 する測量機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
測量機の望遠鏡の回転機構は、一般に本体の水平軸軸受に望遠鏡の水平軸が枢 支されて垂直回転するようになっており、本体の水平回転機構は、下盤の中央部 に固設された鉛直軸軸受に枢支された鉛直軸と一体に水平回転するようになって いる。
【0003】 そして外部からの湿気、寸的、埃等が本体のハウジング内に進入しないように 、防滴装置が設けられ、気密に形成されている。例えば図6に示すように、従来 の垂直回転機構の防滴装置は、望遠鏡102の両側には水平軸103、104が 形成され、この水平軸103、104は本体101に固設されている一対の水平 軸軸受105、106に望遠鏡102の光軸の傾斜角を鉛直面内で変更し得るよ うにそれぞれ回転可能に枢支されている。そして水平軸軸受105、106と水 平軸103、104との間には水平軸103、104が安定に回転するように、 隙間aが設けられている。又水平軸103、104の外周面には角溝部102c が形成されている。一方本体101には水避け用の防水カバー125が固設され 、防水カバー125に形成された突起部125aが、水平軸103、104に形 成された溝部102cに入り込むようになっている。そして突起部125aと溝 部102cとの間には水平軸103、104が安定に回転するように、隙間bが 設けられている。
【0004】 又水平回転機構の防滴装置については、本体101の下部には、鉛直軸113 が固設され、一方下盤124には下盤ホールダ115が設けられ、その下盤ホー ルダ115の中央上向きに鉛直軸軸受114を支持している。そして鉛直軸11 3は鉛直軸軸受114に水平回転可能に枢支されている。 下盤ホールダ115の下部外周部に固設された水避け用の防水カバー126に は溝部126aが形成され、又本体101の外周下部には突起部101cが形成 され、突起部101cが溝部126aに入り込むようになっている。溝部126 aと突起部101cとの間には本体101が安定に回転するように、隙間cが設 けられている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、近年測量機の使用される環境はますます厳しくなってきてた。 工期短縮、人件費削減等で雨の中で使用するケ−スが増え、また、トンネル等の ジオフロントも活発で冠水することが多く、又付着したセメントの水洗いと言っ たような過酷な取扱に耐えるような、防水に関する要求が増えている。又測量機 は戸外で使用することが多いから太陽の光に曝され本体の温度変化が大きく、本 体のハウジングの体積変動以上にハウジング内の空気の膨張収縮が極めて大きく 、これが内外の空気の流通の原動力となっている。一般の気圧変化に関しても、 これに起因する内外の空気の流通は、飛行機・船舶を使用しての製品の輸送中に おける品質確保上重要な問題となっており、気密性の向上のために防水装置を完 全にする努力が払われている。又トンネル工事については、本体内部に地下水が 入らないように本体内部の圧力を上げて工事を行うこともある。
【0006】 ところが、機密性を高めると、ハウジング内の空気の逃げ場が無くなるから、 温度変化や気圧変化によるハウジングの体積変動がそのまま全面的に、ハウジン グのカバーの変形となってしまう。 最近の測量機は軽量化の配慮から、カバーにプラスチックを使用すると、気圧 ・温度の変化によるカバーの変形が大きくなってパッキンの緩み等が生じ、かえ って気密性を損ない、本体内部に雨や湿気が浸入するという問題があった。
【0007】 本考案は上記の課題に鑑み、気圧補正装置が設けられ、優れた防水性を持つ測 量機を提供することを目的とする。
【0008】 本考案において、測量機本体のハウジングが気密に形成された測量機において 、ハウジングの一部に穿設された開口と、伸縮することによりハウジングの内外 の環境差を補正するように、開口を覆うように設けられた気圧補正手段とを備え た測量機を構成した。
【0009】
【作用】
ハウジングの一部に開口が穿設されているが、気圧補正手段がこの開口を覆う ように設けられて気密が保持されている。 気圧補正手段は温度差や気圧変動等の環境差により生ずるハウジングの気密保 持部分の空気の膨張収縮に相応して伸縮する。
【0010】
【実施例】
本考案の一実施例を図1〜図5により説明する。図1は一実施例の断面図、図 2は伸縮部材を含む部分断面図、図3は望遠鏡の水平軸の水平軸軸受と嵌合する 部分のA−A矢視断面図、図4は本体と望遠鏡との関係を示す部分断面図、図5 は本体と鉛直軸軸受部との関係を示す部分断面図である。 望遠鏡2には筒部2aの両側に水平軸3、4が形成されている。そして水平軸 3、4には筒部2aから水平軸軸受5、6までの間に円軸状に嵌合部2bが形成 されている。 一方本体1には、望遠鏡2の水平軸3、4が貫通する一対の開口部1aが相対 向して形成され、開口部1aの近傍に一対の水平軸軸受5、6が固設されている 。 本体1のアルミダイカスト製の主部の両側部にはプラスチック製のカバー53 、54が、パッキン56、57を介して螺設されている。
【0011】 伸縮部材51は平板部51aと蛇腹部51bとからなって伸縮自在であり、蛇 腹部51bに連なる取付け部51fが当て板52を介してビス52aによりカバ ー54に当接している。 カバー54の伸縮部材51に覆われる部分54aには、通気孔58が外部から 平板部51aと蛇腹部51bまでは水分その他を含んだ外気の流通自在に穿設さ れている。平板部51aと蛇腹部51bとによって本体1の内側の空気と外側の 空気とは遮断されており、従って伸縮部材51はカバー54の一部の如くして、 本体1と一体になり、本体の内部を外側に対して気密に保持する機能を有してい る。
【0012】 水平軸3、4は開口部1aを貫通し、水平軸軸受5、6にそれぞれ回転可能に 枢支されている。 水平軸3、4と水平軸軸受5、6とは図3に示すように全面的に接触するので はなく、水平軸3、4の一部3aと水平軸軸受5、6の一部5aとが接触し、両 者の間には隙間aがある。 尚望遠鏡2の垂直角を読み取るための垂直目盛板12が水平軸3に固設されて いる。
【0013】 水平軸3、4に形成されている嵌合部2bの外周には、一対の環状の防水環9 が回転自在に嵌合している。 そして防水環9の外周面には抑え環10により防滴部材7の内周部が押圧固設 されている。又防水環9の内周面には溝形の油溜り(不図示)が形成されている 。 スラスト環11は嵌合部2bに嵌合する防水環9のスラストを防止する部材で ある。
【0014】 一対の防滴部材7は、中抜き段付きの円盤状のシリコーンゴムからなる弾性部 材であり、防滴部材7の外周部は本体1の開口部1aの外周縁に囲繞して、本体 1に当て板8を当ててネジ8aを以て緊密に固設されている。
【0015】 次に本体1の支持及び回転機構について図5により説明する。 本体1の下部中央1cには中空筒状の鉛直軸13が固設されて下方に突出して いる。又カバー53、54は下方に延びて、そして鉛直軸13、鉛直軸軸受14 、下盤ホールダ15及び望遠鏡2の水平角を読み取るための水平目盛板23等を 保護し、下端においてパッキン56、57を介して本体1のアルミダイキャスト 部となり、本体1の開口部1bを形成している。 本体1の下端の開口部1bの内周縁に囲繞して環状の接続アダプター21が固 設され、パッキン20により防水されている。
【0016】 一方下盤24には下盤ホールダ15が固設され、下盤ホールダ15は鉛直軸軸 受部と共に鉛直軸軸受14を形成している。鉛直軸軸受14は鉛直軸13が回転 可能に嵌合して支持している。 下盤ホールダ15の外側方には防水カバー22が設けられ、カバー53、54 と共に鉛直軸13、鉛直軸軸受14、下盤ホールダ15及び水平目盛板23等を 保護している。
【0017】 下盤ホールダ15には、防水カバー22が設けられている位置より中上部にお いて、円軸状に嵌合部15aが形成され、その外周には、環状の防水環16が回 転自在に嵌合している。
【0018】 そして防水環16の外周面において当て板18を当ててネジ18aを以て防滴 部材17の内周部が緊密に固設されている。防水環16の内周面には溝形の油溜 り16aが形成されている。 又スラスト環16bは嵌合部15aに嵌合する防水環16のスラストを防止す る部材である。 防滴部材17は中抜きの円盤状のシリコーンゴムからなる弾性部材である。防 滴部材17の外周部は本体1の下部の開口部1bに固設された接続アダプター2 1に当て板19を当ててネジ19aを以て緊密に固設されている。
【0019】 次に望遠鏡2の視準に伴い、各回転部が回転し、気密保持が行われることにつ いて説明する。 望遠鏡2を視準方向に合わせるため、筒部2aに上下に力を加えると、本体1 の水平軸軸受5、6に枢支されている水平軸3、4が回転する。
【0020】 嵌合部2bと防水環9との嵌合は緊密であるが、しかし防水環9が嵌合部2b の回転に伴い摺動するとき潤滑油の作用で摩擦は小さく円滑に回転する。しかし 摩擦の偶力が小さいながら存在するから、防水環9の回転は或る程度望遠鏡2の 回転に遅れようとする。一方防水環9が固設されている防滴部材7は本体1にネ ジ8aを以て固設されているが、防滴部材7の中間部7bは変形容易であって、 摩擦により追従変形するのでその変形の範囲で防水環9は望遠鏡2に遅れて回転 する。従って防水と気密保持が完全に行われる。 次に、望遠鏡2を視準方向に合わせるため、筒部2aに水平方向に力を加える と、本体1の鉛直軸13が鉛直軸軸受14に嵌合して回転する。
【0021】 本体1が回転すると、下部の開口部1bの外周縁に囲繞して固設された接続ア ダプター21及びそれに順次固設される防滴部材17及び防水環16はそれに伴 って回転する。即ち防水環16は、鉛直軸軸受14と共に鉛直軸軸受部を形成す る下盤ホールダ15に形成されている嵌合部15aと摺動し回転する。
【0022】 嵌合部15aと防水環16との嵌合は防水のために充分緊密であるが、しかし 防水環16が嵌合部15aが摺動するとき潤滑油の作用で摩擦は小さく円滑に回 転する。しかし摩擦は小さいながら存在するから、防水環16の回転は或る程度 本体1の回転に遅れて回転する。一方防水環16が固設されている防滴部材17 はその外周部17cにおいて本体1に接続アダプター21を介して固設されてい るが、防滴部材17は極めて変形容易であって、その変形の範囲で防水環16は 本体1に対して遅れて回転し防水と気密保持が完全に行われる。
【0023】 次に伸縮部材51の動作について図2により説明する。 ある一定の気圧と温度の状態で伸縮部材51の平板部51aが位置51cにあ るとき、温度が上昇すると本体内部の空気が膨張し内側から外側に伸縮部材51 を圧迫する。すると蛇腹部51bが圧縮されて平板部51aは外側の位置51d に移動する。大気圧が低下して本体内部の気圧の方が高くなると、同様にして平 板部51aは外側の位置51dに移動する。
【0024】 又ある一定の気圧と温度の状態で伸縮部材51の平板部51aが位置51cに あるとき、温度が下降すると本体内部の空気が収縮し伸縮部材51を内側に引っ 張る。すると蛇腹部51bが伸長して平板部51aは内側の位置51eに移動す る。大気圧が上昇して本体内部の気圧の方が低くなると、同様にして平板部51 aは外側の位置51eに移動する。
【0025】 このようにして、伸縮部材51の伸縮により本体の内部の容積が平板部51a の位置の移動により変化して、気圧・温度の変化による本体の内部の空気の体積 の変化を吸収する。
【0026】 尚実施例においては図1に示すように通気孔は1個の通気孔58を備えている が、デザイン性の考慮など必要に応じて、図2に示すように通気孔は2個の通気 孔58a、58b又はそれ以上設けることができるのは言うまでもない。
【0027】 又、伸縮部材は必ずしも蛇腹型である必要はなく、例えばゴム風船型に形成す ることも可能であり、蛇腹型であっても本体の外側に形成することも可能である 。しかしながら、本実施例の如く、蛇腹型でかつ本体の内側に伸縮部材が形成さ れると、測量機の外観は見栄えがよく、取扱いが容易であり、又蛇腹部は堅牢で 容易に損傷することがない特色を有している。
【0028】
【考案の効果】
本考案により、ハウジングの一部に開口が穿設されているが、気圧補正手段が この開口を覆うように設けられて気密が保持されており、気圧補正手段は温度差 や気圧変動等の環境差により生ずるハウジングの気密保持部分の空気の膨張収縮 に相応して伸縮するから、ハウジング内外の空気の流通がほぼ遮断され、外部か ら空気や水が本体内へ浸入することはなく、防水性の優れた測量機がえられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例の断面図である。
【図2】一実施例の伸縮部材を含む拡大部分断面図であ
る。
【図3】一実施例の望遠鏡の水平軸の水平軸軸受と嵌合
する部分の拡大断面図である。
【図4】一実施例の本体と望遠鏡との関係を示す部分断
面図である。
【図5】一実施例の本体と鉛直軸軸受部との関係を示す
部分拡大断面図である。
【図6】従来例の断面図である。
【符号の説明】
1...本体 2...望遠鏡 3、4...水平軸 5、6...水平軸軸受 7、17...防滴部材 9、16...防水環 13...鉛直軸 14...鉛直軸軸受 15...下盤ホールダ 24...下盤 51...伸縮部材 51a..平板部 51b..蛇腹部 53、54...カバー 58、58a、58b..通気孔

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 測量機本体のハウジングが気密に形成さ
    れた測量機において、 前記ハウジングの一部に穿設された開口と、 伸縮することにより前記ハウジングの内外の環境差を補
    正するように、前記開口を覆うように設けられた気圧補
    正手段とを備えたことを特徴とする測量機。
JP9041692U 1992-12-10 1992-12-10 測量機 Pending JPH0647817U (ja)

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JP9041692U JPH0647817U (ja) 1992-12-10 1992-12-10 測量機

Applications Claiming Priority (1)

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JP9041692U JPH0647817U (ja) 1992-12-10 1992-12-10 測量機

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JPH0647817U true JPH0647817U (ja) 1994-06-28

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ID=13997996

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JP9041692U Pending JPH0647817U (ja) 1992-12-10 1992-12-10 測量機

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4113010B2 (ja) * 2003-03-05 2008-07-02 鉄建建設株式会社 支持方法及び支持装置

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4113010B2 (ja) * 2003-03-05 2008-07-02 鉄建建設株式会社 支持方法及び支持装置

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