JPH0647362A - 管内面への生物付着防止装置 - Google Patents

管内面への生物付着防止装置

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JPH0647362A
JPH0647362A JP4220642A JP22064292A JPH0647362A JP H0647362 A JPH0647362 A JP H0647362A JP 4220642 A JP4220642 A JP 4220642A JP 22064292 A JP22064292 A JP 22064292A JP H0647362 A JPH0647362 A JP H0647362A
Authority
JP
Japan
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pipe
rope
organisms
seawater
truck
Prior art date
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Pending
Application number
JP4220642A
Other languages
English (en)
Inventor
Tomoaki Sato
友章 佐藤
Yuzo Tanaka
雄三 田中
Koji Ueda
浩二 植田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JFE Engineering Corp
Original Assignee
NKK Corp
Nippon Kokan Ltd
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Publication date
Application filed by NKK Corp, Nippon Kokan Ltd filed Critical NKK Corp
Priority to JP4220642A priority Critical patent/JPH0647362A/ja
Publication of JPH0647362A publication Critical patent/JPH0647362A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 火力発電所等における取水管の内面に付着し
たフジツボ、ムラサキイガイ等の生物の除去および上記
生物の付着の防止を、環境に悪影響を及ぼすことなく、
経済的に且つ確実に行うことができる装置を提供する。 【構成】 管Aの内面に接触する車輪4を有する台車1
と、台車1に取り付けられた、その先端に管内面に接触
するブラシ5を有するプロペラ2と、管Aの上流側に設
けられたロープ巻取りドラム7と、一端がドラム7に固
着され、他端が台車1の後端部に固着されたロープ8と
からなっており、台車1は、海水の流れによって、管内
を上流から下流に向って走行し、そして、ドラム7によ
るロープ8の巻き取りによって管内を下流から上流に向
って走行し、その間に、ブラシ5により管内面が擦られ
且つ管内面部分における海水の流速が高まることによっ
て、管内面に付着した生物が除去されそして上記生物の
付着が防止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば、火力発電所
または原子力発電所等における取水管の内面への生物の
付着を防止するための装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、沿岸に設置された火力発電所ま
たは原子力発電所等においては、冷却用として大量の海
水を取水する。このような、海水の取水管の内面には、
フジツボ、ムラサキイガイ等の生物が付着する。取水管
の内面にフジツボ、ムラサキイガイ等の生物が付着する
と、取水量が減少する結果、発電所の運転に重大な支障
が生ずる。
【0003】そこで、従来から、管内面への生物の付着
を防止するための手段が種々研究されており、例えば、
次のような手段が提案されている。 管の内面に防汚塗料を塗布する。 管内に塩素を注入する。 管の内面に、キュプロニッケル等の銅合金層を形成
する。 管内を流れる海水の流速を高める。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の生物付
着防止手段には、次のような問題がある。即ち、のよ
うに、管の内面に防汚塗料を塗布したり、または、の
ように、管内に塩素を注入すると、塗布された防汚塗料
または注入された塩素によって、海水が汚染し、環境に
悪影響を及ぼす。のように、管の内面に、キュプロニ
ッケル等の銅合金層を形成することは容易ではなく、こ
れをクラッドによって形成しても極めて高価になり、施
工上および経済上問題が多い。
【0005】そして、のように、管内を流れる海水の
流速を高めるためには、大動力のポンプを必要とする。
従って、低流速で計画されている既存設備にこれを適用
しようとすると、ポンプの動力増大によってランニング
コストが過大になるため、その実施は困難である。更
に、最近の発電所においては、省エネルギーの観点か
ら、発電量に応じて冷却用の海水量を調整している。従
って、低発電量のときには、海水の取水量が少なくな
り、管内を流れる海水の流速が遅くなる。その結果、取
水管内面にフジツボ、ムラサキイガイ等の生物が付着す
る。
【0006】従って、この発明の目的は、上述した問題
を解決し、環境に悪影響を及ぼすことなく、管内面に付
着したフジツボ、ムラサキイガイ等の生物の除去および
上記生物の付着の防止を、経済的に且つ確実に行うこと
ができる装置を提供することにある。
【0007】本発明者等は、環境に悪影響を及ぼすこと
なく、管内面に付着したフジツボ、ムラサキイガイ等の
生物の除去および上記生物の付着防止を、経済的に且つ
確実に行うことができる装置を開発すべく鋭意研究を重
ねた。海水中に生息するフジツボ、ムラサキイガイは、
次のような習性を有していることが知られている。フジ
ツボおよびムラサキイガイは、孵化すると海水中におい
て浮遊生活を始め、数回の脱皮の後、その幼生が取水管
の内面に付着する。付着した幼生は、取水管の内面を数
時間ほふくし、固着に適した場所を探索する。このよう
にして、固着に適した場所が定まると、幼生は、セメン
ト物質を分泌してその場所に固着する。このような幼生
の固着力は、その後の変態によって更に増加する。
【0008】上述した、ほふく段階のフジツボ、ムラサ
キイガイの幼生の、管内面に対する付着力は、それほど
高くはなく、管内面をブラシによって擦り、そして、管
内を流れる海水の管内壁部分の流速を高めることによっ
て、十分に剥離し得ることがわかった。
【0009】この発明は、上述した知見に基づいてなさ
れたものであって、この発明の装置は、管の内面に接触
する回転可能な複数個の車輪を有する、前記管内をその
軸線に沿って走行可能な走行台車と、前記走行台車に取
り付けられた、前記管内の海水の流れによって回転す
る、その先端に前記管の内面に接触するブラシを有する
プロペラと、前記管の上流側に設けられたロープ巻取り
ドラムと、一端が前記ロープ巻取りドラムに固定され、
他端が前記走行台車の後端部に固定されたロープとから
なっており、前記走行台車は、前記管内の海水の流れに
よって、前記管内を、その上流から下流に向って走行
し、そして、前記ロープ巻取りドラムによる前記ロープ
の巻取りによって、前記管内を、その下流から上流に向
って走行することに特徴を有するものである。
【0010】
【作用】この発明の装置においては、管内の海水の流れ
によって台車は管内をその上流側から下流側に向って走
行し、そして、ロープ巻取りドラムによるロープの巻取
りによって、台車は管内をその下流から上流に向って走
行する。このようにして、台車が管内を往復走行する間
に、プロペラの先端に取り付けられたブラシによって管
内面が擦られる。従って、管内面に付着したフジツボ、
ムラサキイガイの幼生は確実に除去され、且つ、その付
着が防止される。
【0011】
【実施例】次に、この発明の装置を図面を参照しながら
説明する。図1は、この発明の装置の1実施態様を示す
概略垂直断面図である。図1に示すように、管A内を走
行する台車1の中央部には、管Aの内径よりも若干短い
少なくとも2枚のプロペラ2が、回転可能に設けられて
おり、台車1の前部および後部の各々には、管Aの内面
に回転可能に接触する少なくとも2個の車輪4が、支持
軸3を介して同一面内に放射状に取り付けられている。
少なくとも2枚のプロペラ2の各々は、その先端に管A
の内面に接触するブラシ5を有している。
【0012】管Aの上流側の下面にはマンホール6が設
けられており、マンホール6内には、図示しない駆動機
構によって駆動するロープ巻取りドラム7が設置されて
いる。ロープ巻取りドラム7には、所定長さのロープ8
の一端が固着されており、そして、ロープ8の他端は、
台車1の、矢印で示す管内海水の流れ方向に関して上流
側の後端部に固着されている。9は、マンホール6の上
方の管内に設けられた、ロープ8をロープ巻取りドラム
7に導くためのシーブである。
【0013】上述した装置によれば、台車1は、管A内
の、矢印で示す海水の流れから受ける流体抵抗力によっ
て、管A内をその上流側から下流側に向けて走行し、そ
して、ロープ巻取りドラム7に巻き取られていたロープ
8は巻き戻される。このような、台車1の、管A内にお
ける上流側から下流側に向けた走行は、ロープ8がロー
プ巻取りドラム7から完全に巻戻されるまで行われる。
【0014】ロープ8がロープ巻取りドラム7から完全
に巻き戻されるまで、台車1が管A内をその上流側から
下流側に向けて走行した後、図示しない駆動機構を駆動
してロープ巻取りドラム7にロープ8を巻き取る。その
結果、ロープ8がドラム7に全部巻き取られるまで、台
車1は、管A内をその下流側から上流側に向けて走行す
る。
【0015】上述したようにして、台車1が、管A内
を、その上流側から下流側に向けそしてその下流側から
上流側に向けて往復走行することによって、台車1に取
り付けられたプロペラ2は回転し、プロペラ2の先端の
ブラシ5によって、管Aの内面を擦られ、且つ、管A内
を流れる海水の管内面に接触する部分の流速は高まる。
従って、管Aの内面に付着したフジツボ、ムラサキイガ
イの幼生は確実に除去され、且つ、その付着が防止され
る。
【0016】管Aの内面に付着したフジツボ、ムラサキ
イガイの幼生のほふく移動は、通常数時間にわたる。従
って、上述した台車1の走行を、連続的に長時間行う必
要はなく、間欠的に短時間行えば十分である。
【0017】
【発明の効果】以上述べたように、この発明によれば、
環境に悪影響を及ぼすことなく、管内面に付着したフジ
ツボ、ムラサキイガイ等の生物の除去および上記生物の
付着の防止を、経済的に且つ確実に行うことができる、
工業上有用な効果がもたらされる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の装置の一実施態様を示す概略側面図
である。
【符号の説明】
A 管、 1 台車、 2 プロペラ、 3 支持軸、 4 車輪、 5 ブラシ、 6 マンホール、 7 ロープ巻取りドラム、 8 ロープ、 9 シーブ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 管の内面に接触する回転可能な複数個の
    車輪を有する、前記管内をその軸線に沿って走行可能な
    台車と、前記台車に取り付けられた、前記管内の海水の
    流れによって回転する、その先端に、前記管の内面に接
    触するブラシを有するプロペラと、前記管の上流側に設
    けられたロープ巻取りドラムと、一端が前記ロープ巻取
    りドラムに固着され、他端が前記台車の後端部に固着さ
    れたロープとからなっており、前記台車は、前記管内の
    海水の流れによって、前記管内を、その上流から下流に
    向って走行し、そして、前記ロープ巻取りドラムによる
    前記ロープの巻取りによって、前記管内を、その下流か
    ら上流に向って走行することを特徴とする、管内面への
    生物付着防止装置
JP4220642A 1992-07-28 1992-07-28 管内面への生物付着防止装置 Pending JPH0647362A (ja)

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Cited By (2)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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