JPH0647314U - 下肢プロテクタ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 膝を自由に動かすことができ、装着感のよい
下肢プロテクタを得る。 【構成】 膝部及び脛部をカバーする一体の弾性緩衝パ
ッド２と、このパッドの膝部に対応する部分に取り付け
る硬質プラスチック製の少なくとも２個の膝外殻３、４
と、パッドの脛部に対応する部分に取り付ける脛外殻５
により構成し、各外殻は、隣接端縁が互いに重なり合う
よう順次に隣接配置し、各外殻の隣接端縁が重なり合う
部分にほぼ対応するパッド部分にそれぞれくびれた切り
込み６を設ける。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、ユーザーの下肢に装着する下肢プロテクタ、例えば、オートバイラ イダー用、スポーツ用、又は警備員用の下肢プロテクタに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来のこのような下肢プロテクタとしては、弾性緩衝パッドの外側に取り付け る硬質プラスチック製の外殻は、膝部と脛部とに２分割し、脛部上端縁の上に膝 部外殻の下端縁をオーバーラップさせたものを使用していた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、この２分割外殻を有するプロテクタは、ユーザーの下肢に装着した場 合に膝を曲げるとき、膝部上端縁が前方へ出っ張り、パンツ（ズボン）が突っ張 ることになり、膝の自由な運動が妨げられ、また装着したときの異物感があると いう欠点があった。

【０００４】 従って、本考案の目的は、膝を自由に動かすことができ、装着感のよい下肢プ ロテクタを得るにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

この目的を達成するため、本考案下肢プロテクタは、膝部及び脛部をカバーす る一体の弾性緩衝パッドと、このパッドの膝部に対応する部分に取り付ける硬質 プラスチック製の少なくとも２個の膝外殻と、パッドの脛部に対応する部分に取 り付ける脛外殻により構成し、各外殻は、隣接端縁が互いに重なり合うよう順次 に隣接配置し、各外殻の隣接端縁が重なり合う部分にほぼ対応するパッド部分に それぞれくびれた切り込みを設けことを特徴とする。

【０００６】

【作用】 本考案のこの構成によれば、一体弾性緩衝パッドに設けた少なくとも２個の切 り込み部分でによりパッドを少なくとも３個の領域にし、これら分割領域のそれ ぞれに取り付けた外殻が自由に曲がるようになり、またパンツの突っ張りが少な くなる。

【０００７】

【実施例】

次に、図面につき本考案の好適な実施例を説明する。

【０００８】 図１は、本考案による下肢プロテクタ、例えばオートバイ乗車用プロテクタの 好適な実施例の斜視図を示す。

【０００９】 本考案下肢プロテクタ１は、ユーザーの膝部及び脛部をカバーする一体の弾性 緩衝パッド２と、このパッドに例えば縫着により取り付ける硬質プラスチック製 の３個の外殻３、４、５とにより構成する。外殻のパッドに対する取り付けは着 脱自在のものであってもよい。

【００１０】 パッド２には、図２に示すように、膝部の中央及び下方位置に対応する２個所 にくびれた切り込み６を設け、パッド２を膝上部領域2a、膝下部領域2b及び脛領 域2cの３個の領域に分割する。

【００１１】 外殻３は、膝上部領域2aに下端縁の残して側端縁及び上端縁に沿って縫着し、 膝上部領域2aのほぼ全体と膝下部領域2bの上端部をカバーする第１膝外殻とする 。外殻４は、第１膝外殻３の内側に配置して膝下部領域2bに下端縁を残して側端 縁及び上端縁に沿って縫着し、膝下部領域2bのほぼ全体と脛領域2cの上端部をカ バーする第２膝外殻とする。外殻５は、第２膝外殻４の内側に配置して脛領域2c に全周端縁に沿って縫着し、脛領域2cのほぼ全体をカバーする脛外殻とする。従 って、第１膝外殻３の下端部と第２膝外殻４の上端部とはオーバーラップし、ま た第２膝外殻４の下端部と脛外殻５の上端部とはオーバーラップする。縫い付け は、端縁に沿ってではなく任意の縫い付けでもよい。

【００１２】 各外殻３、４、５には、それぞれの外殻の大きさに応じた補強リブ3a,4a,5aを 設ける。更に、パッド２の外殻を縫着する側とは反対側の内面には、布製の補強 細条７を縫着する。

【００１３】 膝外殻は、図１及び図２に示す実施例のように２個だけではなく、それ以上の 個数設けることもできる。この場合、順次隣接する外殻の各隣接端縁が重なり合 う部分に対応するパッド部分にそれぞれ切り込み６を設ける。

【００１４】 図３には、３個の膝外殻を設けた実施例を示す。この実施例においては、装着 バンド８を設け、ユーザーの下肢に直接装着する。このような装着バンドを設け ない場合は、パンツ例えば、ライダーパンツの内面のポケットに挿入して使用す る。

【００１５】

【考案の効果】

上述の構成の本考案下肢プロテクタによれば、弾性緩衝パッドの少なくとも２ 個所に切り込みを設けてパッドを少なくとも３個の領域に分割し、各領域に外殻 を取り付けて膝を曲げるときのジョイント部分が少なくとも２個所となるため、 パンツが突っ張ることがなく、膝の動きが自由になり、違和感なく装着すること ができるようになる。

【００１６】 このように、膝外殻を細分化することにより、膝と同じ動きが得られ、装着し た場合、プロテクタを付けているのを忘れる程、下肢にジャストフィットする。 モトクロスパンツの中に入れる場合、パンツの表生地に対する突っ張りがなくな り、装着感が良くなる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案下肢プロテクタの好適な実施例の斜視図
である。

【図２】図１のプロテクタの内面から見た背面図であ
る。

【図３】膝外殻を３個設け、装着バンドを設けた実施例
の斜視図である。

【符号の説明】

１ 下肢プロテクタ ２ 弾性緩衝パッド ３ 第１膝外殻 3a,4a,5a 補強リブ ４ 第２膝外殻 ５ 脛外殻 ６ 切り込み ７ 補強細条 ８ 装着バンド

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【手続補正書】

【提出日】平成５年８月５日

【手続補正１】

【補正対象書類名】図面

【補正対象項目名】全図

【補正方法】変更

【補正内容】

【図１】

【図２】

【図３】

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】ユーザーの下肢に装着するプロテクタにお
   いて、膝部及び脛部をカバーする一体の弾性緩衝パッド
   と、このパッドの膝部に対応する部分に取り付ける硬質
   プラスチック製の少なくとも２個の膝外殻と、パッドの
   脛部に対応する部分に取り付ける脛外殻により構成し、
   各外殻は、隣接端縁が互いに重なり合うよう順次に隣接
   配置し、各外殻の隣接端縁が重なり合う部分にほぼ対応
   するパッド部分にそれぞれくびれた切り込みを設けこと
   を特徴とする下肢プロテクタ。
2. 【請求項２】各膝外殻は下端縁を残して周縁に沿ってパ
   ッドに縫着し、脛外殻は全周縁に沿ってパッドに縫着し
   た請求項１に記載の下肢プロテクタ。
3. 【請求項３】ユーザーのパンツの内面に設けたポケット
   に挿入して使用する請求項１に下肢プロテクタ。
4. 【請求項４】装着バンドを設け、この装着バンドにより
   下肢に直接装着して使用する請求項１に記載の下肢プロ
   テクタ。