JPH0647157U - ポンプ装置 - Google Patents
ポンプ装置Info
- Publication number
- JPH0647157U JPH0647157U JP9024892U JP9024892U JPH0647157U JP H0647157 U JPH0647157 U JP H0647157U JP 9024892 U JP9024892 U JP 9024892U JP 9024892 U JP9024892 U JP 9024892U JP H0647157 U JPH0647157 U JP H0647157U
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- liquid
- diaphragm
- container
- bottle
- air
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 ボトル11に取り付けられたキャップ本体2
1と、キャップ本体21にシールされ空気取入孔53を
有するダイアフラム51とからなり、キャップ本体21
はボトル11内とダイアフラム51とを連結する空気流
入孔23と吐出ノズル33に連通する取出孔25を有
し、ボトル11内に吸入パイプが垂設されている。ダイ
アフラム51を押し下げると、ダイアフラム51内の空
気が空気流入孔23からボトル11内に流れ込んで内圧
が高まり、液体13が吐出ノズル33から排出される。 【効果】 簡単な構成で、大量の液体を一度に取り出す
ことができ、取出し後に液体が流路中に残存しない。
1と、キャップ本体21にシールされ空気取入孔53を
有するダイアフラム51とからなり、キャップ本体21
はボトル11内とダイアフラム51とを連結する空気流
入孔23と吐出ノズル33に連通する取出孔25を有
し、ボトル11内に吸入パイプが垂設されている。ダイ
アフラム51を押し下げると、ダイアフラム51内の空
気が空気流入孔23からボトル11内に流れ込んで内圧
が高まり、液体13が吐出ノズル33から排出される。 【効果】 簡単な構成で、大量の液体を一度に取り出す
ことができ、取出し後に液体が流路中に残存しない。
Description
【0001】
本考案は、ビン等の容器内に入れられた液体を、簡便に外部に取り出すことが できるポンプ装置に関する。
【0002】
ボトル等の容器に入れられた液体を、容器を傾けることなく正立させた状態で 、片手でワンタッチで取り出すことができるポンプ容器は、シャンプー、リンス 等の家庭用大型容器をはじめとして汎く日常生活で用いられている。
【0003】 従来のポンプ容器で用いられているポンプ装置は、いわゆるサンクションタイ プ(吸い上げ型)と呼ばれているものが主流を占めている。このタイプのポンプ 装置は、バネに抗してピストンを押し下げシリンダーの体積を収縮させてシリン ダー内の液体を吐出させ、ついで、バネの力でピストンを復帰させることによっ てシリンダ内を負圧とし、ボール弁を開けて次回吐出用の液体をシリンダー内に 導き入れる。
【0004】 この従来のポンプ装置は、ピストンの移動量で液体の汲み上げ量を規定できる 定量性を有しているが、1回の動作での汲み上げ量が少ないという問題があった 。 1回の動作での汲み上げ量は、シリンダーの大きさおよびピストンのストロー ク長で決定するが、従来のポンプ装置ではピストンの自動復帰をバネで行なうた め、最大シリンダー容積を余り多く取れず、3cc程度が現実的な限界である。 また、仮にある程度大きくできたとしても強力なバネが必要となってコストの大 幅な上昇を招き、また、強力なバネが組み込まれた大型のシリンダーを容器内に 収納する必要があるため、容器が液体を収納できる容積の大幅な減少を招く。
【0005】 これに対して、一度に多くの液体を取り出したいという要請は多く、その一例 としてミネラルウォーターを挙げることができる。ミネラルウォーターは、1. 5リットル〜2リットルの大型のボトルサイズが中心であり、これを使用のたび に冷蔵庫から取り出しボトルを傾けているのでは使い勝手が悪く、特に力のない 老人や子供では負担も大きい。ミネラルウォーターは、コップ一杯分程度は1回 の動作で、多くとも数回以下の動作で取り出したいが、汲み上げ量が3cc程度 の従来のポンプ装置ではこの要請に応えられない。
【0006】 また、従来のポンプ装置では、シリンダー、ピストン、バネ、逆止弁用のボー ル弁等のように必要な部品点数が多く、さらに、シリンダーとピストンの嵌合公 差に高精密度が要求されるため、高価であるという欠点があった。
【0007】 さらに、従来のポンプ装置では、一旦シリンダー内に汲み上げた内容物は容器 内に戻らないように逆止弁が設けられているので、シリンダーから吐出口までの 間の管路に内容物が溜りやすく、ポンプ装置を長期間使用しない場合は、このよ うな滞留物が乾燥固化して管路を閉塞したり、変質したりする心配があった。
【0008】
本考案は、簡単な構造で経済的に有利であり、しかも、内容物である液体を一 度に大量に取り出すことができるポンプ装置を提供するものである。
【0009】
本考案のポンプ装置は、 容器に気密的に取り付けられ、容器内部に連通する空気流路と、容器内の液体 を外部に導く取出孔とを有するキャップ本体と、 力を受けて圧縮され内部の空気を空気流路から容器内に圧送し、力から解放さ れて元の形状に復帰する空気圧送部材と、 キャップ本体の取出孔に連設され、容器本体内に垂設された吸入パイプ とを具えたことを特徴とする。
【0010】
図1は、考案の実施例のポンプ装置を、内部と外部の圧力差により変形しない 剛性のボトル11に装着した状態を示す断面図である。 水などの液体を入れたボトル11(容器)には、キャップ本体21、ノズル本 体31、吸入パイプ41およびダイアフラム51(空気圧送部材)からなるポン プ装置が装着されている。ボトル11に気密的に螺合されたキャップ本体21に は、ダイアフラム51が気密的に取り付けられており、ダイアフラム51の内部 からボトル11の内部に連通する空気流入孔23(空気流路)がキャップ本体2 1に穿設されている。ダイアフラム51には空気取入孔53が穿設されている。
【0011】 また、キャップ本体21の取出孔25に連結するように、キャップ本体21に は吸入パイプ41が挿着されており、吸入パイプ41の他端側はボトル11の底 部近傍まで延びている。吐出ノズル33を有するノズル本体31が回動自在にキ ャップ本体21に嵌着されており、ノズル本体31を回動させて吐出ノズル33 と取出孔25とを合わせることにより、内容物である液体13を取出し可能な状 態となり、一方、回動により吐出ノズル33と取出孔25との位置をずらすこと により、取出し不能な閉状態となる。すなわち、ノズル本体31は、その回動に より液体13の排出を不可能とするロック機構を構成している。
【0012】 ダイアフラム51は蛇腹構造を有する可撓性プラスチック等の柔軟な素材で形 成されている。図1に示したように吐出ノズル33と取出孔25とが一致した状 態で空気取入孔53を指あるいは手の平で塞ぐようにしてダイアフラム51を押 し下げると、ダイアフラム51の内部の空気は空気流入路23を通ってボトル1 1内に圧送され、圧送された空気の体積に相当する分だけ液体13の液面を押し 下げ、液体13は押し出されるようにして、吸入パイプ41、取出孔25を通っ て吐出ノズル33から排出される。
【0013】 液体13の排出量は、ダイアフラム51の収縮量とほぼ同じであるので、ダイ アフラム51の径と収縮ストロークを適切に設定することにより、排出量の定量 性が得られる。また、ダイアフラム51は容器外部に設けられており、大きさの 設定の自由度が大きく、ある程度大きくしても何ら支障がないので、大量の液体 13を一度に排出することができる。
【0014】 ダイアフラム51を押していた手を離すと、空気取入孔53から空気が流入し 、ダイアフラム51はその弾性により元の状態に復帰する。この状態では、ボト ル11内の液面上の圧力と、吸入パイプ41内の液面上の圧力は共に大気圧で等 しくなるので、排出操作の終了時に吐出ノズル33の周辺や取出孔25内に存在 した液体13は、ダイアフラム51の復帰に応じて吸入パイプ41に引き戻され るようにして逆流し、ボトル11の液面と吸入パイプ41の液面がほぼ等しくなる 。よって、排出終了後に、吐出ノズル33の近傍や取出孔25内に液体13が残存し、 乾燥、固化により吐出ノズル33や取出孔25を閉塞することがない。
【0015】 また、排出終了後にダイアフラム51が元の形状に復帰する際、ダイアフラム 51には何の力も加わっておらず、何ら仕事をする必要がないので、ダイアフラ ム51の形状復帰を促すためのバネ等の特別な部材・手段を必要としない。よっ て、ダイアフラム51の形状を大きくすることに何ら支障はなく、ダイアフラム 51の大型化、すなわち一回での排出量の大量化が極めて容易である。「従来の 技術」の項で説明したサンクションタイプのポンプ装置では、ピストンの復帰時 に、シリンダー内に液体を汲み上げるという仕事をする必要があったため、シリ ンダー容積を大きくすると、それだけ大きな復帰力を得るため強力なバネが必要 となり、また、ピストンの押し下げ時にはこの強力なバネに抗して手で押し下げ る必要があるため使い勝手が悪くなる。本考案のポンプ容器では、このような不 都合は一切ない。
【0016】 排出完了後はノズル本体31を回動し、吐出ノズル33をキャップ本体21の 取出孔25の位置からずらしておけば、液体13の排出流路が閉塞され、誤って ダイアフラム51を押し下げようとしても液体13が洩れ出ることはない。
【0017】 また、図1に示したような単なる貫通孔からなる空気取入孔53に代えて、ダ イアフラム51の外部から内部への空気の流入を許容し、内部から外部への空気 の流入を遮断する逆止弁を設けることもでき、これによれば、ダイアフラム51 の押し下げ時に空気取入孔53を指などで塞ぐ操作が不要となる。
【0018】 なお、上述の説明では、空気圧送部材としてダイアフラム51を用いる場合を 説明したが、空気圧送部材としてはゴム製中空球など収縮・復帰可能なものであ ればいずれも使用できる。
【0019】
本考案によれば、以下の作用効果が得られる。 (1) 空気圧送部材の復帰時に特別な仕事をしないので、空気圧送部材の大 型化が可能となり、一度に大量の内容物を排出できる。よって、ミネラルウォー ターのコップへの取出しのように、大量の内容物を取り出す際に便利である。
【0020】 (2) 排出終了後に、吐出ノズル周辺に残存していた内容物が吸入パイプ内 に引き戻される。よって、内容物が吐出ノズル周辺に残存して、乾燥、固化ある いは液垂れなどを起こすことがない。
【0021】 (3) 液流路系以外では空気圧送部材があればほぼポンプ装置を形成でき、 サンクションタイプのようにピストン復帰用のバネや液体用逆止弁などを必要と せず、また、シリンダーとピストンのように精度が要求される嵌合・滑動部分が ない。よって部品点数が減少し、高い加工精度も要求されず、コストの大幅な低 減が可能となり、価格等の面から種々の製品に適用しやすくなる。
【図1】本考案のポンプ装置の実施例を示す断面図であ
る。
る。
11 ボトル 13 液体 21 キャップ本体 23 空気流入孔 25 取出孔 31 ノズル本体 33 吐出ノズル 41 吸入パイプ 51 ダイアフラム 53 空気取入孔
Claims (1)
- 【請求項1】 容器に気密的に取り付けられ、容器内部
に連通する空気流路と、容器内の液体を外部に導く取出
孔とを有するキャップ本体と、 力を受けて圧縮され内部の空気を空気流路から容器内に
圧送し、力から解放されて元の形状に復帰する空気圧送
部材と、 キャップ本体の取出孔に連設され、容器本体内に垂設さ
れた吸入パイプとを具えたことを特徴とするポンプ装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9024892U JPH0647157U (ja) | 1992-12-07 | 1992-12-07 | ポンプ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9024892U JPH0647157U (ja) | 1992-12-07 | 1992-12-07 | ポンプ装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0647157U true JPH0647157U (ja) | 1994-06-28 |
Family
ID=13993203
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9024892U Pending JPH0647157U (ja) | 1992-12-07 | 1992-12-07 | ポンプ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0647157U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN114987935A (zh) * | 2022-06-08 | 2022-09-02 | 武汉大学中南医院 | 一种小剂量溶液单向定量提取器 |
-
1992
- 1992-12-07 JP JP9024892U patent/JPH0647157U/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN114987935A (zh) * | 2022-06-08 | 2022-09-02 | 武汉大学中南医院 | 一种小剂量溶液单向定量提取器 |
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