JPH0647150Y2 - バランス支持リンク装置 - Google Patents

バランス支持リンク装置

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JPH0647150Y2
JPH0647150Y2 JP1989116700U JP11670089U JPH0647150Y2 JP H0647150 Y2 JPH0647150 Y2 JP H0647150Y2 JP 1989116700 U JP1989116700 U JP 1989116700U JP 11670089 U JP11670089 U JP 11670089U JP H0647150 Y2 JPH0647150 Y2 JP H0647150Y2
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screw
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JP1989116700U
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生 西村
義則 鈴木
利樹 大塚
進 諸山
喜夫 ▲葛▼木
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NHK Spring Co Ltd
Hitachi Ltd
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NHK Spring Co Ltd
Aloka Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 [考案の目的] 〈産業上の利用分野〉 本考案は、特に医療機器や事務機器のモニタ等を上下に
平行移動可能に支持するのに適するバランス支持リンク
装置に関する。
〈従来の技術〉 従来、例えば医療機器や事務機器に用いるモニタを支持
するバランス支持リンク装置として、固定部材と可動部
材との間を連結する平行リンクを用いた4節回転連鎖構
造からなるものがある。このような装置では、可動部材
に支持されたモニタの重量による固定部材回りの下向き
モーメントが発生するため、平行リンクを任意の角度で
停止させるべく、下向きモーメントに釣り合う力を発生
し得るガスばね装置を併用する。
しかしながら、上記ガスばね装置には、経時変化による
ガス漏れを生じる虞れがあり、その場合には下向きモー
メントとガスばね装置によるばね力との間のバランスが
損なわれるため、モニタを任意の位置で停止させること
ができなくなるという問題がある。また、平行リンクを
用い、バランスを保持するべく両リンク間の対角方向間
を引っ張りばねにより連結したり、さらに、サブリンク
を設けて停止位置の固定を容易にしたものがある。しか
しながら、サブリンクの固定にねじを用いたもので、サ
ブリンクの長孔内をねじが移動可能にしたものでは、繰
り返しの使用によりねじ部が損傷するという問題があっ
た。また、長孔内を移動可能な軸部材を設けて、長孔と
軸部材との間に摩擦力を生じさせてその摩擦力により保
持するようにしたものもあるが、摩擦力以上の外力が作
用した場合には固定状態を保持できないという問題があ
った。
〈考案が解決しようとする課題〉 このような従来技術の問題点に鑑み、本考案の主な目的
は、可動部材により支持された物品を経時的に安定した
バランス力をもって任意の位置に支持し得ると共にその
固定用ねじ部材の損傷を防止し、さらに固定状態を確実
に保持し得るバランス支持リンク装置を提供することに
ある。
[考案の構成] 〈課題を解決するための手段〉 このような目的は、本考案によれば、固定部材に傾動可
能に枢支された一対のリンクと、前記両リンクの遊端部
に回動可能に枢支された可動部材と、前記可動部材を移
動した際に前記可動部材により支持された物品の重量に
より生じる前記固定部材回りの下向きモーメントに抗し
て前記可動部材をバランス可能に支持するための手段と
を有するバランス支持リンク装置に於て、前記両リンク
の一方に回動自在に枢支されたサブリンクと、前記可動
部材に螺合されたねじ部材と、前記ねじ部材の頭部と前
記サブリンクとの間に介装されかつ前記ねじ部材をねじ
込むことにより前記サブリンクの一部を前記可動部材と
の間に選択的に挾持して前記両リンクの動きを止めるた
めの押さえ部材とを有し、前記押さえ部材が、前記ねじ
部材のねじ部を外囲するボス部を一体的に有すると良
い。
〈作用〉 このようにすれば、可動部材により支持された物品の重
量により生じる固定部材回りの下向きモーメントを、そ
の下向きモーメントに抗する引張りばねのばね付勢力に
より生じるモーメントにより概ねバランスさせると共
に、固定用ねじ部材のねじ部を押さえ部材のボス部によ
り外囲することによりねじ部の損傷を防止できる。ま
た、平行リンクの任意の傾動角度でサブリンクを固定す
る際に、摩擦板を挟持して強固に固定支持することによ
り、装置全体を移動する際の振動等により可動部材の固
定位置がずれることを防止できる。
〈実施例〉 以下に添付の図面を参照して本考案を特定の実施例につ
いて詳細に説明する。
第1図は、本考案が適用されたバランス支持リンク装置
1の全体を示す図である。このバランス支持リンク装置
1の固定部材としての架台2が図示されない装置本体に
固設されている。架台2は、一対のリンク3、4の各一
端部が回動自在に枢支されて、各他端部には可動部材と
しての取付台5が回動自在に枢支されており、これらに
より4節回転連鎖が構成されている。両リンク3、4は
互いに平行になるようにされており、第2図に示される
ように、それぞれ左右に1本ずつ互いに平行に設けられ
ている。このようにして、取付台5が、上下に平行移動
できるようにされている。尚、取付台5の上面には例え
ば医療機器または事務機器のモニタ6が取付けられる。
リンク3、4は、第2図に示されるように、取付台5に
リンク軸としてのボルト7a、7bを介して回動自在に連結
されており、架台2に対しても同様にボルト7c、7dを介
して回動自在に連結されている。第1図に於ける上側リ
ンク3の架台2側のボルト7cと、下側リンク4の取付台
5側のボルト7bとの間には、モニタ6の重量により生じ
る第1図に於ける破線の矢印の向きのモーメントM1に抗
する向きの実線の矢印で示されるモーメントM2を生じさ
せるための引張りコイルばね8が所定の張力をもって掛
け渡されている。
ボルト7a、7bには、取付台5とリンク3、4との対向面
間に樹脂製ブシュ9が同軸的に嵌装されており、かつボ
ルト7a、7bのリンク3、4の側方に突出する両端部に
は、それぞれ例えば4枚の皿ばね10が嵌装されており、
ボルト7a、7bの突出端部に螺合されたナット11を締込む
ことにより、皿ばね10を圧縮変形させて、リンク3、4
を介してブシュ9が軸線方向に圧接されるようになって
いる。従って、取付台5とブシュ9との間、ブシュ9と
リンク3、4との間にナット11の締込み力に応じた摩擦
力が生じる。尚、架台2側のリンク3、4及び各ボルト
7c、7dの構造は、上記と同様であり、その説明を省略す
る。
取付台5の一方の側面には、第2図に良く示されるよう
に、両リンク3、4の間に台座12がねじ13により固設さ
れていると共に、ねじ部材としての固定用ノブ14のねじ
部14aの先端部が、台座12の中央部に設けられた孔を貫
通して取付台5に螺合されている。固定用ノブ14のねじ
部14aの中間部には、軸線方向端部に外向フランジ部15b
を有する押え部材15の円筒状ボス部15aが、その先端部
を台座12の孔に若干挿入するように嵌装されており、台
座12と外向フランジ部15bとの間には、2枚の摩擦板16
と3枚のサブリンク17とが互い違いに配設されている。
これらサブリンク17の一端部は、第1図に示されるよう
に、上側のリンク3の中間部の取付台5の近傍に回動自
在に枢支されており、サブリンク17の中間部から他端部
に至るまでには長手方向に沿う長孔17aが設けられてお
り、この長孔17a内に押え部材15のボス部15aが相対的に
移動自在に受容されている。
尚、台座12にはフランジ部15bを貫通する2本のねじ18
が螺着されており、それらのねじ18のフランジ部15b及
び台座12間にそれぞれ嵌装された3分割カラー19の各間
には上記両摩擦板16が若干の遊びをもって挾持されてい
る。また、両摩擦板16は、それぞれを貫通するねじ18に
より支持されており、このようにして摩擦板16が台座に
一体的に組付けられている。
次に、本実施例の作動要領を第3図を参照して以下に示
す。
第3図には、リンク3、4の垂直状態を示す第1図に於
ける垂直線Aからの水平方向に向けての傾き角θに対す
る、取付台5に取付られたモニタ6の重量によるモーメ
ントM1、及びモーメントM1に抗する向きの引張りコイル
ばね8のばね力によるモーメントM2の各変化の状態が示
されている。尚、モーメントM1の変化に対して概ね一致
してモーメントM2が変化するように、引張りコイルばね
8のばね特性を定めることができる。また、引張りコイ
ルばね8を、両ボルト7b、7c間に設けたが、両リンク
3、4間を対角方向に連結すれば良く、両リンク3、4
の中間部同士を連結するように引張りコイルばね8を取
付けても良い。
前記したように皿ばね10を圧縮変形させるようにナット
11を回して、取付台5及びリンク3、4間にてブシュ9
を圧接するように締込むことにより、取付台5及びリン
ク3、4とブシュ9との間に摩擦力が生じて、その摩擦
力によるモーメント分mが、例えば第3図の想像線によ
り示されるように、モーメントM2の変化に応じて一定の
正負の値をもって付加される。従って、モーメントM1に
対するバランス可能な範囲が両想像線間に示される範囲
となり、リンク3、4の傾き角θの広範囲に亘ってモー
メントM1に対してバランス可能となる。尚、長期使用に
よりブシュ9の摩擦面が摩耗しても、皿ばねの特性とし
て荷重方向の小さい空間で大きな負荷容量が得られるこ
とから、皿ばね10による付勢力は大きく減少することが
無いため、上記摩擦力によるモーメント分mの低下を防
止することができる。また、本実施例では、好適な弾発
付勢力が得られるように4枚の皿ばね10を並列に組合わ
せている。
また、取付台5を任意の位置にて停止させた後に、固定
ノブ14を回してねじ部14aを取付台5にねじ込むことに
より、固定ノブ14の頭部の一部をなす段部により押圧さ
れる外向フランジ部15bと台座12との間にてサブリンク1
7の長孔17aの外側部分が摩擦板16を介して挾持され、サ
ブリンク17が固定される。これにより、リンク3の動き
が止められ、装置全体を移動させる際に生じる振動及び
外力により取付台5が変位することを防止できる。
また、リンク節の傾き角である、対をなすボルト7a及び
7b(7c及び7d)の中心線同士を結ぶ線の垂直線に対する
角度αは、傾き角θが0〜90度の範囲でリンク3、4が
傾き可能である場合には約20度であると良く、傾き角θ
が0〜75度の範囲の場合には約30度にすると良い。
ところで、サブリンク17の長孔17aの長さによりリンク
3、4の傾き可能な範囲が規定されており、長孔17aの
長手方向両端縁がストッパとして作用する。尚、固定用
ノブ14のねじ部14aをその全長に亘って外囲するよう
に、押え部材15のボス部15aが形成されており、これに
より作動時に於けるねじ部14aの損傷を防止することが
できる。
[考案の効果] このように本考案によれば、バランス範囲を広範囲に亘
って確保することができると共に、経時変化によるバラ
ンス能力の低下を防止することができる。また、一方の
リンクに枢支されたサブリンクの一部を可動部材に螺合
するねじ部材をねじ込んで押圧部材を介して選択的に挾
持することにより、リンクの動きを止めてその位置に固
定することができると共に、ねじ部材のねじ部を押圧部
材のボス部により外囲することにより、繰り返し使用し
た際のねじ部の損傷を防止できる。さらに、複数のサブ
リンクを重ね合わせるように設けて、間に摩擦板を挟持
することにより、固定状態を容易に確実化し得るため、
装置を移動する際に振動及び外力により可動部材の位置
がずれることを防止できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案に基づくバランス支持リンク装置を示
す側面図である。 第2図は、第1図にII-II線に沿って見た要部断面図で
ある。 第3図は、本考案に於けるバランス範囲を示すための線
図である。 1……バランス支持リンク装置 2……架台、3、4……リンク 5……取付台、6……モニタ 7a〜7d……ボルト、8……引張りコイルばね 9……ブシュ、10……皿ばね 11……ナット、12……台座 13……ねじ、14……固定用ノブ 14a……ねじ部、15……押え部材 15a……ボス部、15b……フランジ部 16……摩擦板、17……サブリンク 17a……長孔、18……ねじ 19……カラー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 大塚 利樹 東京都三鷹市牟礼6―22―1 アロカ株式 会社内 (72)考案者 諸山 進 東京都三鷹市牟礼6―22―1 アロカ株式 会社内 (72)考案者 ▲葛▼木 喜夫 東京都西多摩郡羽村町神明台1―32―15 日発販売株式会社東京第二支店多摩営業所 内 (56)参考文献 実開 昭57−162738(JP,U) 実開 昭57−185114(JP,U) 実開 平1−113911(JP,U) 特公 昭55−17875(JP,B2)

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】固定部材に傾動可能に枢支された一対のリ
    ンクと、前記両リンクの遊端部に回動可能に枢支された
    可動部材と、前記可動部材を移動した際に前記可動部材
    により支持された物品の重量により生じる前記固定部材
    回りの下向きモーメントに抗して前記可動部材をバラン
    ス可能に支持するための手段とを有するバランス支持リ
    ンク装置に於て、 前記両リンクの一方に回動自在に枢支されたサブリンク
    と、前記可動部材に螺合されたねじ部材と、前記ねじ部
    材の頭部と前記サブリンクとの間に介装されかつ前記ね
    じ部材をねじ込むことにより前記サブリンクの一部を前
    記可動部材との間に選択的に挾持して前記両リンクの動
    きを止めるための押さえ部材とを有し、前記押さえ部材
    が、前記ねじ部材のねじ部を外囲するボス部を一体的に
    有することを特徴とするバランス支持リンク装置。
  2. 【請求項2】前記サブリンクが、前記可動部材と前記押
    さえ部材との間に互いに重ね合わされるように複数設け
    られ、かつそれぞれの間に摩擦板が挟持されていること
    を特徴とする請求項1に記載のバランス支持リンク装
    置。
JP1989116700U 1989-10-04 1989-10-04 バランス支持リンク装置 Expired - Lifetime JPH0647150Y2 (ja)

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JP1989116700U JPH0647150Y2 (ja) 1989-10-04 1989-10-04 バランス支持リンク装置

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JP1989116700U JPH0647150Y2 (ja) 1989-10-04 1989-10-04 バランス支持リンク装置

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JPH0355939U JPH0355939U (ja) 1991-05-29
JPH0647150Y2 true JPH0647150Y2 (ja) 1994-11-30

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ID=31664968

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JPS5913699Y2 (ja) * 1981-05-20 1984-04-23 株式会社モリタ製作所 デンタルア−ムの首振機構
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