JPH0646501Y2 - チューブミルの流量調整機能を具えた中仕切中心金物 - Google Patents

チューブミルの流量調整機能を具えた中仕切中心金物

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JPH0646501Y2
JPH0646501Y2 JP6723888U JP6723888U JPH0646501Y2 JP H0646501 Y2 JPH0646501 Y2 JP H0646501Y2 JP 6723888 U JP6723888 U JP 6723888U JP 6723888 U JP6723888 U JP 6723888U JP H0646501 Y2 JPH0646501 Y2 JP H0646501Y2
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chamber
partition
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reservoir chamber
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保男 乾
真司 寺岡
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Kurimoto Ltd
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Kurimoto Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本願考案はセメント原料の石灰石その他の鉱石・岩石な
どを粉砕するチューブミル、特に軸方向を縦に分割し入
口側粉砕室,出口側粉砕室を形成するために仕切を構成
するミルに関する新規な技術に係るものである。
[従来の技術] チューブミルは円筒状粉砕室内に被砕物(原料石灰な
ど)と粉砕媒体(鋼棒・鋼球など)とを混在させて粉砕
室を回転し、相互の落下衝突や擦過作用によって微粉化
する装置である。粉砕効率を高め少いエネルギー原単位
で作用が進行するため、粉砕室を分割して入口側の粗い
原料には大塊の粉砕媒体を、出口側の既に或程度粉砕の
進んだ原料には小塊の粉砕媒体をそれぞれ抱き合せて粉
砕を行なうことが慣用化している。この目的でチューブ
粉砕室を仕切る従来の仕切の構成が第7図に示すもので
あり、チューブ胴体Dに固着して組込んだ仕切枠3a上に
入口側へは仕切目板1aを、出口側には仕切盲板2aをそれ
ぞれ取付けて両者の間隙によって溜室4aを形成する。第
8図はこの仕切部分だけを拡大した断面図であり、入口
側粉砕室Ca−1から溜室4a内へ進入してきた被砕物は、
チューブ胴体Dの回転に伴って仕切盲板2aに沿って中心
へ向けてずり落ち、ここでコーン型の中心金物6aの円錐
面に沿って中央開口部12aから次の出口側粉砕室Ca−2
へ案内される。チューブミル胴体内には入口側から出口
側へ向けて気流が吹き込まれ、この気流は第8図の矢視
のような流路を形成して微粉の移動と粉砕室内の冷却作
用とを果して温度上昇による粉砕性の低下防止に有効な
働きをする。
次に第7図・第8図の従来技術の仕切部では被砕物と粉
砕媒体とを篩分けして次の粉砕室へ被砕物を単に強制的
に移動をさせるだけの機能しか果していないが、それぞ
れの粉砕室内(区画内)での効率は粉砕媒体と混合させ
られる原料の量の割合によって大きく影響を受け、また
最終粉砕物の粒度分布にも大きな影響を及ぼすことに鑑
み、出口側粉砕室の原料の量を制御するために仕切に特
別の構成を加えることを提案した別の従来技術もある。
「チューブミルの粉砕区画内の材料の量を制御する方法
およびこれに使用する仕切り」(特公昭53-7653号公報
第9図)であり、仕切目板1b・仕切盲板2bを枠3bに取
付けて溜室4bを形成し、この仕切の中央にコーン型の中
心金物6bを嵌装するのは従来と変りはない。特徴とする
ところは溜室4b内を中央と仕切るフレーム16を設け、こ
のフレームに開口17を穿設すると共に、この開口に連接
して長い縦割半円筒状のスコップ18を溜室内に横架し、
かつこのスコップ18の水平面上での傾きを可変的に構成
した点にある。被砕物は入口側粉砕室Cb−1から仕切目
板1bの目を通過して溜室4bへ進入し、スコップ18を埋没
させるが、チューブの回転に伴って半円筒状の内部に貯
えられた被砕物だけは上方へ抱き上げられてチューブ上
半部で重力によって滑り落ち、開口17を通って中心金物
6b(そらせ板と称している)の円錐面を滑って中央開口
12bから次の出口側粉砕室Cb−2へ案内される。したが
ってスコップ18の水平に対する角度を調節することによ
って下から掬い上げる被砕物の量を変えることができ、
溜室内の原料レベル、結果的にはCb−2内の原料レベル
を自由に調節して最適の粉砕条件を得ることができると
いう。[考案が解決しようとする課題] 最初に引用した従来技術は先に述べたとおり仕切部に流
量の調整機能は全くなく、粉砕効率を向上するための調
整は入口における投入量によってのみ可能であるが、原
料の性状(粒度や硬度)が変化してもそれに正確に対応
した微小な調整はできない。また中心にコーン状中心金
物6aが嵌合しているから冷却用空気の流通はミル軸線で
は絶たれるため圧損が大きく冷却作用は大幅に減退し、
被砕物自体の昇温によって粉砕効率が劣化するという課
題が残る。また次の引用した従来技術(第9図)は出口
側粉砕室の原料レベルを調整する機能を付加し、かつ冷
却用空気の移動のためにコーン型中心金物6bの入口側に
は格子19を、出口側には中央開口12bを設けて先の引例
の課題を或程度是正するのに成功していると解される。
狭隘な溜室内にスコップやその取付器具を装着するため
室内に多くの死角を生じ、この部分に粉体が滞積固化し
て被砕物や空気の円滑な流動を阻害する傾向が懸念され
る。仕切目板や仕切盲板はチューブの断面を放射状に区
切って多数の扇形として枠上に取付けるから、溜室から
中心金物へは多数の枠体が交叉して粉体の滞積固化の傾
向に拍車をかける結果となる。このため本来の機能を維
持するための保守点検作業は困難さを増し、装置使用に
よって局部的に摩耗した場合にはスコップとその取付部
材を含む中心金物全体の更新を必要とし、費用の増大・
修理日数の増加・稼動停止による機会損失などをもたら
し生産性・経済性の両面から好ましくない影響を与えか
ねない。
本願考案は以上に述べた課題を解決するために、仕切部
における原料レベル調整機能を具え、かつ通風抵抗が少
く、粉体の滞積固化の機会も少い中心金物の提供を目的
とする。
[課題を解決するための手段] 本願考案に係るチューブ粉砕ミルの流量調整機能を具え
た仕切中心金物は、入口側粉砕室に対向する正面は目板
円板となり、また出口側粉砕室に対しては全面開口して
いる円筒体よりなり、該円筒体は側面に複数の連通孔を
均等に穿設した内外二重の円筒殻とよりなって双方は摺
動して相互の位置を任意に変更可能で接着し、外円筒殻
の外周は無枠の環状室を介して前記溜室と対向している
ことにより先に述べた課題を解決した。
[作用・実施例] 本願考案の実施例を示す第1図(左側面図),第2図
(正面断面図),第3図(右側面図)に基いて本願考案
の作用を説明する。これらの図はチューブミルの仕切部
の中央部分のみを拡大したもので第2図において上側が
入口側粉砕室C−1,下側が出口側粉砕室C−2とする
と、第1図のように仕切部のC−1側に対しては仕切目
板1を、また第3図のようにC−2側に対しては仕切盲
板2を、それぞれチューブ内を放射状に立設する仕切枠
3の上に取付けて第2図のように溜室4を構成してい
る。ここまでは従来の公知技術と同様であるが、第2図
の溜室4の内周側に全く枠が存在していない中空の環状
室5が周設され、この内周側に二重円筒状の中心金物6
が嵌装されている。すなわち中心金物6は外円筒殻7と
内円筒殻8とを重ね合せた二重構造で形成され、それぞ
れの筒部に連通孔9,10を穿設している。またC−1側へ
対向する面は第1図に示すように粉砕媒体の通過を許さ
ない範囲で最大の開度よりなる円板状目板11で形成さ
れ、C−2側に対しては第3図のように全面が中央開口
12となって連通している。第1図〜第3図の中心金物6
は実施上は第4図(イ)(外円筒殻7),(ロ)(内円
筒殻8),(ハ)(抑え板13)の3部材の組立てたもの
であり、連通孔9,10に共通する開口面積を最適条件とな
るように両円筒殻を摺動して長孔14に挿通したボルトで
両者を螺着する。もちろん被砕物の性状の変化によって
最適の開口度となるように螺着を解いて摺動調整するこ
とができる。また通風抵抗については第2図矢視のよう
に仕切目板の範囲では被砕物の流れと共に溜室内へ入っ
て直角に屈折し連通孔を通って再び軸方向に屈折して出
口側粉砕室内へ導入され、中央部分では流路に抵抗とな
る部材はなく、中心金物前面(入口側)に取り付けられ
た目板11の目の間を微粉と共に通り抜けてC−2内に達
する。
第5図は本願発明の別の実施例であり、第6図は、この
内円筒殻を展開し内側より見た状態を示している。先の
実施例と異なる点は、内円筒殻の連通孔10の内周側に中
心軸へ向けて収斂する三角板の側壁15を突出し、2枚の
側壁を結ぶ邪摩板16を中心軸へ向けた角度で斜めに取り
付けたところにある。すなわち溜室4から軸に向って直
角に進入してきた被砕物と空気の流れは連通孔を通過す
ると共にチューブの軸線方向へ強制的に収斂してC−2
内へ進入していくという特有の作用が加わる。
[考案の効果] 本願考案は以上に述べたとおり、チューブミルの軸線上
に通風を妨げる中心金物がないから圧損が少くて済み粉
砕効率の劣化を防止する効果がある。また円筒二重構造
の中心金物は稼動条件に最適の原料レベルに調整する機
能を具えているにも拘らず、構造が簡単で粉体の滞留固
化(凝結)が少く流路の狭隘化や閉塞化の恐れが少い。
特に完全な中空帯を形成する環状室を周設したため原料
はこの室内で強制的に回動する結果、固化しかかった粉
体も再び崩壊細分化され課題の解決に一層有効である。
また第二実施例特有の効果としては、中心金物正面から
通風を阻害なく次の粉砕室へ伝播する上、周辺部の仕切
目板範囲の通風と被砕物の流れも強制的にチューブミル
軸線方向へ集約して粉砕効率の一層の向上を実現するこ
とである。
実施段階で見ると、従来の仕切機構は単なる仕切の役割
しか果さなかったものに最適の原料レベルに調整する機
能を付加するため、仕切枠・仕切目板・仕切盲板・中心
金物・スコップおよびその付属部材など多数の部材を取
付ける必要があり工事も大がかりで稼動の停止日数も長
期化する難点があったが、本願の場合は既存の仕切機構
の中心金物を嵌め替えるだけで容易に改造して本願の実
施ができるため、使用者側にもたらすメリットは非常に
大きいという効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本願実施例の左側面図、第2図は同じく正面断
面図、第3図は同じく右側面図、第4図(イ),
(ロ),(ハ)は同じく中心金物の各部材に分解した正
面断面図、第5図は別の実施例の正面断面図、第6図は
当該実施例の内円筒殻を展開し内面より見た展開図、第
7図は従来技術のチューブミル全体の正面断面図、第8
図はその中心金物および溜室附近の正面断面図、第9図
は別の従来技術を示す正面断面図。 1……仕切目板、2……盲板、3……枠 4……溜室、5……環状室、6……中心金物 7……外円筒殻、8……内円筒殻 9,10……連通孔、11……円板状目板 12……中央開口、C−1……入口側粉砕室 C−2……出口側粉砕室

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】円筒状粉砕室を横断して放射状に組立てた
    枠上に取付けた仕切目板と該目板に若干の空隙を隔てて
    対向する仕切盲板とによって溜室を形成し、該溜室に連
    接する中央に嵌装して入口側粉砕室より溜室内へ進入し
    た被砕物を次の出口側粉砕室へ案内するチューブミルの
    仕切中心金物において、入口側粉砕室に対向する正面は
    目板円板となり、また出口側粉砕室に対しては全面開口
    している円筒体よりなり、該円筒体は側面に複数の連通
    孔を均等に穿設した内外二重の円筒殻よりなって双方は
    摺動して相互の位置を任意に変更可能で接着し、外円筒
    殻の外周は無枠の環状室を介して前記溜室と対向してい
    ることを特徴とするチューブ粉砕ミルの流量調整機能を
    具えた仕切中心金物。
JP6723888U 1988-05-21 1988-05-21 チューブミルの流量調整機能を具えた中仕切中心金物 Expired - Lifetime JPH0646501Y2 (ja)

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JPH01170447U JPH01170447U (ja) 1989-12-01
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CN108212360B (zh) * 2018-03-23 2024-03-08 中材建设有限公司 适用于管磨机双层篦板的可调篦板架

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