JPH0646281U - 冷蔵庫の冷却装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 冷蔵庫の周辺に調理家具の設置等により周囲
に充分な放熱空間が設けられていない場合にも、効率的
に機械室の給・排気を行うことが出来る冷蔵庫の冷却装
置を提供するものである。 【構成】 本考案の冷蔵庫は冷却システムの圧縮機４，
凝縮器５等の高温となる部分を冷却する送風ファン１２
に吸気用の第一のダクト１０と、排気用の第二のダクト
１１を設ける。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本発明は一般家庭用の冷蔵庫で、特にシステムキッチン等、冷蔵庫を周辺の調 理家具に埋め込み設置する技術に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、実開平２ー７７６９３号公報に開示されている様に、冷蔵庫が大型化し てきており、そのため台所に設置したときにも冷蔵庫の周辺に調理家具を密着し て設け、埋め込み設置、ビルトインと呼ばれる設置方法が行われている。

【０００３】 以下、図面を参照しながら、上述した様な従来の冷蔵庫について説明する。 図５は従来例の冷蔵庫の設置状況を示す図で、図６は要部横断面図で図７は同 要部縦断面図である。

【０００４】 １は冷蔵庫の本体で、２は冷蔵庫の周辺に設けられた調理家具である。冷蔵庫 の本体１下部の機械室３には冷却サイクルの圧縮機４、及び凝縮器５が設けられ 、冷却用の冷却ファン６により冷却される。機械室３の下部背面は圧縮器カバー ７で覆われ、前記圧縮器カバー７には機械室３の排熱のため放熱孔８が適宜あけ られている。また、冷蔵庫の本体１の側面及び背面には、補助凝縮器９が埋設さ れ本体１の表面からも放熱される。

【０００５】 以上の様な冷蔵庫では、冷蔵庫の排熱は、機械室３内部で圧縮機４、凝縮機５ の発熱となり、冷却用のファン６により強制的に冷却される。排熱は圧縮機カバ ー７の放熱孔８を通って冷蔵庫の本体１下部背面から行われる。一方、本体１の 補助凝縮器９により、冷蔵庫本体１の側面及び背面の表面からも一部放熱される こととなる。

【０００６】

【考案が解決しようとする課題】 しかしながら上述のような構成では、冷蔵庫は、本来庫内の熱を周囲へ排熱し て庫内を冷却するものであるから、調理家具の設置等により周囲に充分な放熱空 間が設けられていない場合には、冷却ファンによる機械室内の圧縮機や凝縮器な どに送風しても、機械室からの冷蔵庫外への排熱がうまくいかない。

【０００７】 また冷蔵庫本体表面からの放熱についても、調理家具との隙間が狭いために機 械室からの排熱で既に高温になってしまい本体表面からの補助凝縮器からの排熱 が効率良く行われない。

【０００８】 従って、冷蔵庫は一年中常に使用される製品であるから、使用開始から製品が 廃棄されるまで高負荷が常に掛かった状態が続くことになり、冷却能力が発揮さ れなかったり、電気代がかさんだり、あるいは最悪の場合には冷蔵庫自体の寿命 が短くなったりするという課題があった。

【０００９】 本考案は、上記課題に鑑みなされたもので、調理家具の設置等により周囲に充 分な放熱空間が設けられていない場合にも、効率的に機械室の給・排気を行うこ とが出来る冷蔵庫の冷却装置を提供するものである。

【００１０】

【課題を解決するための手段】

上記課題を解決するために、本考案の冷蔵庫は冷却システムの圧縮機・凝縮器 等の高温となる部分を冷却する送風ファンに吸気用の第一のダクトと、排気用の 第二のダクトを設ける。

【００１１】 また、送風ファンを吸気用の第一のダクト内に前後方向に設ける。 また、送風ファンを排気用の第二のダクト内に前後方向に設ける。

【００１２】

【作用】

本考案は、上記した構成により、調理家具の設置等により周囲に充分な放熱空 間が設けられていない場合にも、冷蔵庫は一年中高負荷が常に掛かった状態が続 き、冷却能力が発揮されなかったり、電気代がかさんだり、あるいは最悪の場合 には冷蔵庫自体の寿命が短くなったりといった不具合が生じない効率的な給排気 が行える冷蔵庫の冷却装置を提供するものである。

【００１３】

【実施例】

以下、本発明の一実施例について図１から図２を参考にして説明する。

【００１４】 尚、従来と同一の構成については同一の番号を付し、その詳細な説明は省略す る。まず、冷蔵庫の本体１の下部には、全面から機械室３に至る吸入用の第一の ダクト１０、排気用の第二のダクト１１が設けられ、冷蔵庫前方の比較的低い温 度の外気が機械室３に導入され、冷却サイクルの圧縮機及び凝縮器の放熱による 温度上昇を抑え、排熱される。１２は送風ファンで、第一のダクト及び第二のダ クトの給排気を強制的に行う。

【００１５】 以上の構成により、本考案の冷蔵庫の冷却装置は、冷蔵庫が調理家具の設置等 により周囲に充分な放熱空間が設けられていない場合にも、送風ファンにより機 械室内の圧縮機や凝縮器などによる発熱が、冷蔵庫外へ効率良く排熱出来る。ま た、冷蔵庫本体表面からの放熱についても、調理家具との狭い隙間が専用利用で きるので、機械室からの排気により既に高温になって、効率が悪くなったりしな い。

【００１６】 従って、冷蔵庫に高い負荷が常に掛かった状態が続き、冷蔵庫の冷却能力が発 揮されなかったり、電気代がかさんだり、あるいは最悪の場合には冷蔵庫自体の 寿命が短くなったりするという不具合が発生しない冷蔵庫の冷却装置を実現する 。

【００１７】 また、図３の様に、送風ファン１２を第一のダクト１０内に設ければ、外気を 直接機械室３に導入出来るので、機械室３の圧縮機４、凝縮器５が効率良く冷却 される。従って、冷蔵庫に高い負荷が常に掛かった状態が続き、冷蔵庫の冷却能 力が発揮されなかったり、電気代がかさんだり、あるいは最悪の場合には冷蔵庫 自体の寿命が短くなったりするという不具合が発生しない冷蔵庫の冷却装置を実 現する。

【００１８】 さらに、図４の様に送風ファン１２を第二のダクト１１内に設ければ、機械室 ３の圧縮機４、凝縮器５により高温となった空気が効率良く機械室３から排気で きる。従って、冷蔵庫に高い負荷が常に掛かった状態が続き、冷蔵庫の冷却能力 が発揮されなかったり、電気代がかさんだり、あるいは最悪の場合には冷蔵庫自 体の寿命が短くなったりするという不具合が発生しない冷蔵庫の冷却装置を実現 する。

【００１９】

【考案の効果】

以上の様に本考案は、冷蔵庫を周囲の調理家具などと整合した据え付けを行う 為に、埋め込み設置とか、ビルトイン設置されたときにも、冷却サイクルの圧縮 機、凝縮器を効率良く冷却することができるので、冷蔵庫の運転効率が下がった り、電気代がかさんだり、あるいは寿命が短くなったりといった不都合が発生し ない冷蔵庫の冷却装置を実現できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例の冷蔵庫冷却装置の要部横断
面図

【図２】本発明の一実施例の冷蔵庫冷却装置の要部縦断
面図

【図３】本発明の他の実施例の冷蔵庫冷却装置の要部横
断面図

【図４】本発明の他の実施例の冷蔵庫冷却装置の要部横
断面図

【図５】従来例の冷蔵庫の設置状況を示す全体図

【図６】従来例の冷蔵庫の要部横断面図

【図７】従来例の冷蔵庫の要部縦断面図

【符号の説明】

１ 冷蔵庫の本体 ３ 機械室 ４ 圧縮機 ５ 凝縮器 １０ 第一のダクト １１ 第二のダクト １２ 送風ファン

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 本体下部の機械室に設けた冷却サイクル
   の圧縮機と、凝縮器と、機械室の排熱を冷蔵庫外に排気
   する送風ファンと、前記送風ファンの吸気用の第一のダ
   クト及び排気用の第二のダクトとからなり冷蔵庫下部に
   設けた冷蔵庫の本体下部で冷蔵庫の前方から吸排気する
   ことを特徴とした冷蔵庫の冷却装置。
2. 【請求項２】 吸気用の第一のダクト内に送風ファンを
   設けたことを特徴とした前記請求項１記載の冷蔵庫の冷
   却装置。
3. 【請求項３】 排気用の第二のダクト内に送風却ファン
   を設けたことを特徴とする請求項１記載の冷蔵庫の冷却
   装置。