JPH0646225A - ファリシミリ装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 インクジェット記録で消去可能な表示画面に
印字を行い、繰返し使用することでペーパレス記録を実
現する。 【構成】 エンドレス状の表示画面１と印字を行うため
のインクジェット記録ユニット５を有する。インクジェ
ット記録ユニット５は往復運動しながら表示画面１に印
字を行う。１往復後に表示画面１は一定の送りが行われ
ることで順次画面を形成する。この印字された表示画面
１は消去することを可能とし、従って繰り返し使用でき
る利点がある。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、ファリシミリ装置の印
字記録に関し、特に、ペーパレス記録を提供し、ランニ
ングコストの大幅低減、ひいては省資源に長所を有し、
コンピュータのアウトプット及び表示板にも応用可能な
ファリシミリ装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来のインクジェットによる記録方式
は、相手側からのファリシミリ信号を受信して、インク
噴出の断続に変換して印字記録を行う。この場合の記録
媒体は普通紙であり、すなわちハードコピー記録であっ
た。

【０００３】図２に示すように、従来の記録方式は、普
通紙２１をそれぞれの送りローラ２２及び２３で矢印Ａ
方向に送る。送りローラ２２の駆動はモータ４で与えら
れる。

【０００４】インクジェット記録ユニット２５は、普通
紙２１とは微少な隙間を保持した取付け関係にあり、ガ
イドロッド２６に沿って矢印Ｂ方向に往復運動を行う。
往復運動は、インクジェット記録ユニット２５にワイヤ
ロープ２７の端部を固定し、プーリ２８及び２９を回転
することによって行われる。プーリ２８及び２９の回転
はモータ３０で駆動される。

【０００５】印字は、インクジェット記録ユニット２５
を矢印Ｂ方向に移動しながら普通紙２１に行われ、往復
運動後に普通紙２１は一定の長さを送り出される。この
運動を繰り返して普通紙２１の全面に印字を行う。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】上述した従来のインク
ジェットによる記録方式は、普通紙への印字である。

【０００７】ファリシミリによる情報の伝達では、受取
る側ではかならずしもハードコピーを必要とせず、一読
すれば充分な内容が多い。従来の記録方式では普通紙に
印字されたハードコピーによって確認せざるを得なかっ
た。

【０００８】しかしながら、確認後直ちに廃棄すること
が多く、このことはランニングコスト増となり、ひいて
は省資源から改善すべき点である。

【０００９】本発明は従来の上記実情に鑑みてなされた
ものであり、従って本発明の目的は、従来の技術に内在
する上記課題を解決することを可能とした新規なファリ
シミリ装置を提供することにある。

【００１０】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成する為
に、本発明に係るファリシミリ装置は、インクジェット
記録部と、インクジェットの印字表示をおこなう表示画
面とを備えて構成され、この表示画面に印字表示された
記録を手動または自動で消去可能にすることにより、繰
返し同一表示画面に印字表示を行うことを特徴としてい
る。

【００１１】本発明に基づくこのような同一表示画面を
繰返し使用可能にすることにより、従来普通紙に記録せ
ざるを得なかった欠点を無くし、ペーパレス記録を実現
することで、ランニングコストの低減、ひいては省資源
を図ることが可能となる。

【００１２】

【実施例】次に本発明をその好ましい一実施例について
図面を参照して具体的に説明する。

【００１３】図１（ａ）、（ｂ）は本発明の一実施例を
示す正面図及び側断面図である。

【００１４】図１（ａ）、（ｂ）を参照するに、エンド
レス状の表示画面１を送りローラ２及び送りローラ３に
て緊急した状態で取付けている。送りローラ２を回転す
ることで表示画面１は矢印Ａ方向に一定速度で移動す
る。送りローラ２の駆動はモータ４で与えられる。イン
クジェット記録ユニット５は、表示画面１とは微少な隙
間を保持しつつ矢印Ｂ方向にガイドロッド１２を案内と
して往復運動を行うように構成されている。

【００１５】往復運動は、インクジェット記録ユニット
５にワイヤロープ６の端部を固定し、プーリ７及びプー
リ８を回転することにより行われる。プーリ７及びプー
リ８の回転はギヤ９、１０、１１を介してモータ１３の
駆動によって遂行される。印字はインクジェット記録ユ
ニット５が矢印Ｂ方向に移動しながら表示画面１に行わ
れる。

【００１６】往復運動後に表示画面１は一定の長さを送
り出される。この運動を繰返して所定の印字を実行し、
その後一定量表示画面１を送り出し、視認しやすい位置
にて停止させる。矢印Ｃ面が視認する面である。

【００１７】視認後に、消板を利用して手動にて印字を
消去するか、また自動的に消去板１４にて消去すること
も可能である。

【００１８】

【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
インクジェットで印字表示を行う表示画面を有し、表示
画面に印字された記録を消去可能とし、消去した画面に
繰返しインクジェットで印字表示を行うことによりペー
パレス記録を実現し、ランニングコストの低減、ひいて
は省資源に大きな効果が得られる。

【００１９】従って本発明は、ファリシミリ装置のみな
らず、コンピュータのアウトプット装置及び表示板にも
効果が大きい。

【図面の簡単な説明】

【図１】（ａ）は本発明の一実施例を示す正面図であ
り、（ｂ）は本発明の一実施例を示す側断面図である。

【図２】従来のインクジェットによるハードコピー記録
を示す斜視図である。

【符号の説明】

１…表示画面 ２、３、２２、２３…送りローラ ４…モータ ５、２５…インクジェット記録ユニット ６、２７…ワイヤロープ ７、８、２８、２９…プーリ ９、１０、１１…ギヤ １２、２６…ガイドロッド １３、２４、３０…モータ １４…消去板 ２１…普通紙

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 相手側のファリシミリ装置からの信号を
   インクの噴出に変換して印字をおこなうインクジェット
   記録部と、インクジェットの印字表示をおこなう表示画
   面とを有し、表示画面に印字された記録を手動または自
   動的に消去し、消去した画面に繰返し、インクジェット
   で印字表示を行うことを特徴とするファリシミリ装置。
2. 【請求項２】 前記表示画面に印字された記録を消去す
   る前記消去手段を、前記表示画面を給送する送りローラ
   の近傍に設けられた消去板により構成することを更に特
   徴とする請求項１に記載のファリシミリ装置。