JPH0645927U - 搬送用ベルト - Google Patents
搬送用ベルトInfo
- Publication number
- JPH0645927U JPH0645927U JP8762592U JP8762592U JPH0645927U JP H0645927 U JPH0645927 U JP H0645927U JP 8762592 U JP8762592 U JP 8762592U JP 8762592 U JP8762592 U JP 8762592U JP H0645927 U JPH0645927 U JP H0645927U
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- resin
- conveyor belt
- belt
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 搬送される物品、例えば段ボール箱等の底面
部との接触面を少なくして滑り性を良好にし、物品の区
分け作業が容易にできる搬送ベルトを提供すること。 【構成】 この搬送用ベルトは、基布1の少なくとも表
面に、直径30〜150μの球状物3が混在した熱可塑
性合成樹脂2を、少なくとも150μ以上の厚さに被膜
して構成されている。
部との接触面を少なくして滑り性を良好にし、物品の区
分け作業が容易にできる搬送ベルトを提供すること。 【構成】 この搬送用ベルトは、基布1の少なくとも表
面に、直径30〜150μの球状物3が混在した熱可塑
性合成樹脂2を、少なくとも150μ以上の厚さに被膜
して構成されている。
Description
【0001】
本考案は、貨物ターミナルあるいは配送センター等の物流施設内で物品、例え ば段ボール箱等がベルトにより搬送されて来た時に容易に取り出しのできる搬送 用ベルトに関する。
【0002】
従来、貨物集配送ターミナル設備等に設置されている搬送ベルトは、一般的に 軟質合成樹脂ベルトあるいは合成ゴムベルトが使用されている。このようなベル トで重い荷物を搬送すると、ベルトと荷物との接触面が多くなって滑りが悪くな り、搬送中に区分けのため取り出す場合に多大な労力を必要とした。
【0003】 このように搬送中に、荷物を取り出す必要のある搬送ベルトでは、滑り性を良 くするため、従来は、樹脂の表面硬度を硬くしたり或いはフッ素系のフィルムを 貼着したりしている。
【0004】
しかるに、上記技術のうちの前者の場合は、使用ベルトの硬度は90度(JI SA)が限界であり、硬度をこれ以上あげることは加工上無理であると共に物性 等の点からも無理である問題があり、また、後者の場合は、フッ素系のフィルム が高価であることから、コストが高くなると言う問題がある。
【0005】 本考案は、上記の問題を解決することを課題として、研究開発されたもので、 表面に球状物を混在する熱可塑性樹脂膜を設けることにより、搬送される荷物と の接触面を少なくして滑り性を良好にし搬送される荷物の区分け作業を容易にで きる搬送用ベルトを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】 上記の課題を解決し、その目的を達成する手段として、本考案では、基布の少 なくとも表面に、直径30〜150μの球状物が混在した熱可塑性合成樹脂を、 少なくとも150μ以上の厚さに被膜して形成したことを特徴とする搬送用ベル トを開発し、採用した。
【0007】 また、基布の少なくとも片面に、熱可塑性樹脂層または合成ゴム層を層着する と共に、表面に直径30〜150μの球状物が混在した熱可塑性合成樹脂を、少 なくとも150μ以上の厚さに被膜して形成したことを特徴とする搬送用ベルト を開発し、採用した。
【0008】 本考案に用いる基布としては、合成繊維例えば、ポリエステル繊維、ナイロン 繊維、芳香族ポリアミド繊維、無機繊維例えば、ガラス繊維、炭素繊維、金属繊 維等から選ぶことができる。基布は、織物、編物、不織布いずれでも良いが織物 が好ましい。 一般的には、本考案の基布に用いられる繊維は、ポリエステル繊維であること が好ましく、且つこの繊維はフィラメント糸が張力に対する伸びが少ないのでよ り好ましく、さらに平織布に形成されているのが最適である。
【0009】 基布の表面に被膜する熱可塑性樹脂としては、ポリウレタン樹脂、ポリ塩化ビ ニール樹脂、ウレタンー塩ビ共重合樹脂を用いることができる。このような樹脂 からなる被膜厚さは、強度性が充分な150μ以上の厚さであればよく、好まし くは150〜300μの厚さである。また、この被膜層は、樹脂溶液を用いてコ ーティングによって基布上に形成する。
【0010】 熱可塑性樹脂に混在する球状物は、ガラス製・硬質合成樹脂製・金属製のもの を使用するが、均一に分散しやすい等の点でガラス製の方がより好ましく、その 大きさは30〜150μの範囲のものを使用し、合成樹脂溶液(固形分33%) に対して1:1〜1:5(固形分)の割合にて混合し均一に混ざるようにする。
【0011】 球状物の大きさが150μを越えると、熱可塑性合成樹脂との比率や貼着状態 に悪影響を及ぼすため適さず、また30μより小さくなると、加工が困難となる ばかりでなく、表面の凹凸が小さくなり、荷物との接触面が多くなって滑りが悪 くなるため適さない。 また、合成ゴムとしては、クロロプレンゴム、ハイパロンゴム、その他の合成 ゴムを用いることができる。
【0012】
基布1の表面に被膜された熱可塑性合成樹脂2の中に混在した球状物3の上面 と搬送される荷物の底面との接触面が少なくなり、滑り性が良くなって荷物を搬 送ベルトから簡単に取り出せる。
【0013】
以下に、本考案の実施例を示す図面について説明する。 (実施例1) ポリエステルフィラメント1000d×1000dで23本×23本/吋の平 織の基布1の表面に、下記配合のポリウレタン樹脂2を250g/m2でコーテ ィング後、乾燥して厚さ150μに被膜した搬送用ベルトを形成した。 タイフォースNY361(ポリウレタン樹脂、固形分33%、 大日本インキ(株)製) 100部 ガラスビーズ(53μ) 100部 NE架橋剤 5部
【0014】 (実施例2) ポリエステルフィラメント1000d×1000dで23本×23本/吋の平 織の基布11の表面に、軟質ポリ塩化ビニール樹脂12を厚さ0.3mmで層着し 、次いでその合成樹脂層12に、前記実施例1と同様の球状物14が混在した熱 可塑性合成樹脂層13を厚さ150μに被膜した搬送用ベルトを形成した。
【0015】 (実施例3) ポリエステルフィラメント1000d×1000dで23本×23本/吋の平 織の基布21の裏面に、ウレタン樹脂22を厚さ0.5mmで層着し、且つ、基布 21の表面は前記実施例2と同様にして搬送用ベルトを形成した。
【0016】 比較のために、一般軟質PVC樹脂ベルトと、ベルトとしての使用の硬度90 度(JISA)のPVC樹脂ベルトと本考案のベルトの滑り性を調べた。 10×10cmの大きさで500gのダンボール箱を傾斜面に置き、完全に下端 迄落下する角度を測定した結果は下記の通りである。
【0017】 一般軟質PVC樹脂ベルト 45〜50度(滑り落ちる角度 ) 硬度90度(JISA)PVC樹脂ベルト 30度(滑り落ちる角度) 本考案の樹脂ベルト 12度(滑り落ちる角度) この結果から明らかなように、本考案の樹脂ベルトが非常に滑りやすいことが 証明された。
【0018】 なお、前記の実施例(2)、(3)においては、基布11、21熱可塑性合成 樹脂層12、23の単層のものについて説明したが、本考案はこれに限定される ものでなく、2層、3層等多層のものを用いることもある。
【0019】
以上のように、本考案の搬送用ベルトは、基布の少なくとも表面に、直径30 〜150μの球状物が混在した熱可塑性樹脂を、少なくとも150μ以上の厚さ に被膜して形成したものであるから、表面から突出する球状物によって搬送され てくる荷物との接触面が少なくなって滑り性が良くなり、搬送途中での区分け作 業を多大な力を必要とせず、僅かな力で容易に行うことができる。
【0020】 また、基布の少なくとも片面に、熱可塑性樹脂層または合成ゴム層を設けたも のは、強度が強くなり耐久性が優れ、長期間に亘って使用できる等の効果を奏す るものである。
【図1】本考案の実施例を示す縦断面図である。
【図2】本考案の他の実施例を示す縦断面図である。
【図3】本考案のさらに別の実施例を示す縦断面図であ
る。
る。
1 基布 2 熱可塑性合成樹脂 3 球状物 11 基布 12 熱可塑性合成樹脂又は合成ゴム 13 熱可塑性合成樹脂 14 球状物
Claims (2)
- 【請求項1】 基布1の少なくとも表面に、直径30〜
150μの球状物3が混在した熱可塑性合成樹脂2を、
少なくとも150μ以上の厚さに被膜して形成したこと
を特徴とする搬送用ベルト。 - 【請求項2】 基布11の少なくとも片面に、熱可塑性
樹脂層または合成ゴム層12を層着すると共に、表面に
直径30〜150μの球状物14が混在した熱可塑性合
成樹脂13を、少なくとも150μ以上の厚さに被膜し
て形成したことを特徴とする搬送用ベルト。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992087625U JP2506416Y2 (ja) | 1992-11-27 | 1992-11-27 | 搬送用ベルト |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992087625U JP2506416Y2 (ja) | 1992-11-27 | 1992-11-27 | 搬送用ベルト |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0645927U true JPH0645927U (ja) | 1994-06-24 |
JP2506416Y2 JP2506416Y2 (ja) | 1996-08-07 |
Family
ID=13920163
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1992087625U Expired - Lifetime JP2506416Y2 (ja) | 1992-11-27 | 1992-11-27 | 搬送用ベルト |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2506416Y2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002068440A (ja) * | 2000-08-24 | 2002-03-08 | Nippon Jiikuringu Kk | 高強度複合ベルト |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7228953B2 (ja) | 2017-12-27 | 2023-02-27 | ニッタ株式会社 | 搬送ベルト |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS59195112U (ja) * | 1983-06-11 | 1984-12-25 | 三山工機株式会社 | コンベアベルト |
-
1992
- 1992-11-27 JP JP1992087625U patent/JP2506416Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPS59195112U (ja) * | 1983-06-11 | 1984-12-25 | 三山工機株式会社 | コンベアベルト |
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JP2002068440A (ja) * | 2000-08-24 | 2002-03-08 | Nippon Jiikuringu Kk | 高強度複合ベルト |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2506416Y2 (ja) | 1996-08-07 |
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