JPH0645677A - レーザー装置 - Google Patents

レーザー装置

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Publication number
JPH0645677A
JPH0645677A JP4195325A JP19532592A JPH0645677A JP H0645677 A JPH0645677 A JP H0645677A JP 4195325 A JP4195325 A JP 4195325A JP 19532592 A JP19532592 A JP 19532592A JP H0645677 A JPH0645677 A JP H0645677A
Authority
JP
Japan
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laser
irradiation
shutter
light
laser light
Prior art date
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Pending
Application number
JP4195325A
Other languages
English (en)
Inventor
Tetsuya Honda
哲也 本田
Susumu Shimizu
進 清水
Kiyoto Saito
清人 斉藤
Toshio Funakoshi
稔生 舩越
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Canon Medical Systems Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Toshiba Medical Systems Engineering Co Ltd
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Publication date
Application filed by Toshiba Corp, Toshiba Medical Systems Engineering Co Ltd filed Critical Toshiba Corp
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Publication of JPH0645677A publication Critical patent/JPH0645677A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】作業者等の眼の安全性を十分に確保ししつつ、
作業あるいは治療効率の向上を図ることができるレーザ
ー装置を提供する。 【構成】本発明のレーザー装置は、レーザー光を照射面
に照射可能なレーザー照射部としてのハンドピース2を
備える。また、本発明のレーザー装置は、照射されたレ
ーザー光のうち、散乱あるいは反射したレーザー光を、
照射タイミングに同期させて遮断可能なレーザー光遮断
装置16をハンドピース2に設けてある。レーザー光遮
断装置16は、円筒状のシャッター部材17を図示しな
い駆動機構で回転移動させて確認窓15を開閉すること
によりレーザー光を遮断可能になっているシャッター1
9を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、レーザー装置に係り、
特に、エネルギー密度の高いレーザー光を照射するレー
ザー装置に関する。
【0002】
【従来の技術】レーザー装置は、エネルギー密度の高い
レーザー光の特性を利用することにより、工業分野にお
いては切断、溶接、表面加工等に応用され、医療分野に
おいてはあざ等の治療に応用されている。
【0003】その反面、レーザー光は、その高いエネル
ギー密度のため、角膜、水晶体等の組織に吸収される
と、角膜火傷、視力低下を伴う白内障等を起こす原因と
なり、網膜に吸収されると、熱作用による網膜火傷や光
化学反応による網膜障害を起こす原因となる。
【0004】そのため、レーザー装置を作動させる際に
は、レーザー光強度に応じた光学濃度を持つレーザー保
護めがねを着用することにより、レーザー装置を扱う作
業者、術者、患者等の眼をレーザー光から保護してい
た。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来のレーザー保護め
がねは、例えばポリカーボネートで対象となるレーザー
光を遮断可能になっている一方、可視光線はある程度透
過可能になっている。
【0006】しかしながら、レーザー光を照射する前に
照射面を位置合わせしたり、照射後の加工状態あるいは
治療状態を確認したりする重要な作業は、レーザー保護
めがねを着用したままでは作業の正確さに欠くため、レ
ーザー保護めがねを外して行う必要があった。
【0007】そのため、レーザー保護めがねの着脱の機
会が頻繁に生じ、レーザー装置の操作が煩雑になるとと
もに、作業あるいは治療効率を低下させる原因となって
いた。
【0008】また、レーザー保護めがねに用いるレーザ
ー遮光材と同等のレーザー遮光材をいわゆるハンドピー
スの窓部に設ける技術が特開昭61−150289号公
報に開示され、レーザー保護めがねの着脱の不便をある
程度解消することが可能であるが、上述した問題はいま
だ解決されていない。
【0009】本発明は、上述した事情を考慮してなされ
たもので、作業者等の眼の安全性を十分に確保ししつ
つ、作業あるいは治療効率の向上を図ることができるレ
ーザー装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のレーザー装置は請求項1に記載したよう
に、レーザー光を照射面に照射可能なレーザー照射部を
備えたレーザー装置において、前記レーザー照射部から
照射されたレーザー光のうち、散乱あるいは反射したレ
ーザー光を、照射タイミングに同期させて遮断可能なレ
ーザー光遮断手段を備えたものである。
【0011】また、本発明のレーザー装置は請求項6に
記載したように、レーザー光を照射面に照射可能なレー
ザー照射部を備えたレーザー装置において、前記照射面
を監視可能なTVカメラを前記レーザー照射部に設けた
ものである。
【0012】
【作用】本発明のレーザー装置によれば、照射面の位置
合わせ終了後、フットスイッチ等を押してレーザー照射
信号を発生させ、次いで、レーザー照射信号に応答して
レーザー光遮断手段の作動を開始し、レーザー光が実際
に照射される前にレーザー光遮断手段を遮光状態にす
る。
【0013】次いで、この遮光状態でレーザー光を発振
し、照射面に照射する。
【0014】レーザー光照射中は、レーザー光遮断手段
を遮光状態にしてあるので、照射されたレーザー光のう
ち散乱あるいは反射したレーザー光はレーザー光遮断手
段で遮断され外部に漏れることはない。
【0015】次いで、レーザー光遮断手段を光透過状態
にし、照射面の状態を確認する。
【0016】
【実施例】以下、本発明のレーザー装置を医療用レーザ
ー装置に適用した例について、添付図面を参照して説明
する。
【0017】図1(a) は、第1の実施例に係るレーザー
装置をブロック図で示したものである。
【0018】第1の実施例のレーザー装置は、レーザー
光を発振するレーザー発振部1と、発振されたレーザー
光を照射面に照射可能なレーザー照射部2とを備える。
【0019】レーザー発振部1は、治療対象に応じた所
定のレーザー媒体、例えば、茶あざを治療する場合には
ルビーレーザー、赤あざを治療する場合には色素レーザ
ーをフラッシュランプ等で励起することにより、所定波
長のレーザー光を発振可能になっている。
【0020】第1の実施例に係るレーザー装置は、さら
に、レーザー発振部1に所定の電力を供給する電源部3
と、電源部3、レーザー発振部1およびレーザー照射部
2を制御する制御部4と、操作パネル、フットスイッチ
等で構成された操作部5とを備える。
【0021】図1(b) は、レーザー照射部としてのハン
ドピース2を斜視図で示したものである。
【0022】ハンドピース2は、光ファイバー11を介
してレーザー発振部1から導かれたレーザー光を、内蔵
した石英角柱12で所定の断面にわたってエネルギー密
度を均一にし、均一にされたレーザー光を投影レンズ1
3で所定の距離Dに設けられた照射窓14に照射するよ
うになっている。
【0023】また、ハンドピース2は、レーザー光経路
18を取り囲む周壁を遮光材で形成してあるとともに、
周壁の一部に開口を設けて確認窓15とし、レーザー光
の照射領域すなわち照射窓14とレーザー光を照射して
治療を行う所望の照射面(図示せず)とを、レーザー光
が照射される前に位置合わせするとともに、照射した後
の治療状態を確認することができるようになっている。
【0024】本実施例のレーザー装置は、照射されたレ
ーザー光のうち、散乱あるいは反射したレーザー光を照
射タイミングに同期させて遮断可能なレーザー光遮断手
段16をハンドピース2に設けてある。
【0025】レーザー光遮断手段16は、円筒状のシャ
ッター部材17を図示しない駆動機構で回転移動させて
確認窓15を開閉することによりレーザー光を遮断可能
になっているシャッター19を備える。
【0026】再び図1を参照し、制御部4は、レーザー
照射信号に同期してシャッター開閉信号をレーザー照射
部としてのハンドピース2に設けたレーザー光遮断手段
16に送るようになっており、レーザー光遮断手段16
は、シャッター開閉信号に応答してシャッター19を作
動させるようになっている。
【0027】本実施例のレーザー装置を用いて患者のあ
ざを治療するには、まず、確認窓15から照射窓14を
覗きながら照射窓14内に治療対象となるあざ部分が入
るように位置合わせを行い、位置合わせ完了後は、ハン
ドピース2の先端を患者のあざ領域に当接し、ハンドピ
ース2が動かないようにしっかりと保持する。
【0028】図2は、レーザー光を照射するシーケンス
を示したタイミングチャートである。
【0029】図2に示すように、位置合わせ終了後、操
作部5のフットスイッチを押すことにより、制御部4に
レーザー照射信号を送り、次いで、レーザー照射信号に
応答してレーザースタート信号を制御部4からレーザー
発振部1に送ると同時に、シャッター開閉信号を制御部
4からハンドピース2に送る。
【0030】次いで、レーザースタート信号に応答して
レーザー発振部1でフラッシュランプトリガー信号を発
生させるとともに、シャッター開閉信号に応答して、レ
ーザー光遮断手段16でシャッター19を作動させる。
【0031】次いで、シャッター19が完全に閉じたタ
イミングに合わせて、レーザー発振部1でレーザー光を
発振させ、光ファイバー11に出力する。
【0032】次いで、光ファイバー11からのレーザー
光は、図1(b) の経路18を通って照射窓14に到達
し、照射窓14に当接されたあざ部分に照射される。
【0033】このとき、確認窓15は、シャッター部材
17によって閉じられているので、経路18から散乱し
たり照射面から反射されたレーザー光は外部に漏れるこ
とはなく、したがって、術者、患者の眼に届くことはな
い。
【0034】所定時間経過後、制御部4からシャッター
開閉信号をハンドピース2に送り、シャッター19を開
く。
【0035】シャッター19が開かれた後は確認窓15
から照射面を覗き、治療の状態を確認する。
【0036】治療の対象となるあざ領域が照射窓14よ
りも大きければ、領域全体にわたって上述の手順を繰り
返す。
【0037】このように、本実施例のレーザー装置によ
れば、照射されたレーザー光を照射タイミングに同期さ
せて遮断可能なレーザー光遮断手段としてのシャッター
をハンドピースの確認窓に設けることにより、レーザー
光照射中は自動的にシャッターが閉じ、照射しないとき
には開くようになっている。
【0038】そのため、レーザー光照射前の位置合わせ
およびレーザー光照射後の治療状態の確認を確認窓を通
して容易に行うことができるとともに、レーザー照射中
は、レーザー光が術者、患者の眼に入らないように遮断
しておくことができる。
【0039】したがって、従来のように、レーザー保護
めがねを着用しなくても、術者、患者等の眼の安全を確
保することができるとともに、位置合わせあるいは治療
確認のためにレーザー保護めがねを外す手間が省けるの
で、レーザー装置全体の操作が容易となり、さらに治療
効率が向上する。
【0040】また、ハンドピース2にレーザー光遮断手
段16を設けたので、不意に検査室に入室した場合で
も、その入室者の眼にレーザー光が届くことはない。
【0041】本実施例では、医療用レーザー装置を例と
して説明したが、本発明のレーザー装置は、かかる分野
に限定されるものではなく、工業用のレーザー装置にも
同様に適用することができる。
【0042】また、本実施例では、レーザー光遮断手段
をレーザー照射部であるハンドピースに設けたが、ハン
ドピースとは独立に構成してもよい。
【0043】例えば、ハンドピースをすっぽり収容する
大きさの円筒体を用意し、この円筒体にレーザー光遮断
手段のシャッターを設けてもよいし、レーザー光の遮光
方向が部分的でよいのであれば、平面状のシャッターを
ハンドピースの確認窓の近傍に配置するような構成とし
てもよい。
【0044】次に、第1の実施例の変形例について説明
する。
【0045】なお、第1の実施例と実質的に同一の部品
については同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0046】図3(a) は、第1の実施例の変形例に係る
ハンドピース2aを斜視図で示したものであり、図3
(b) は、図3(a) のA−A線に沿う拡大部分断面図であ
る。
【0047】ハンドピース2aは、光ファイバー11を
介してレーザー発振部1から導かれたレーザー光を、内
蔵した石英角柱12で所定の断面にわたってエネルギー
密度を均一にし、均一にされたレーザー光を投影レンズ
13で所定の距離に設けられた照射窓14に照射するよ
うになっている。
【0048】また、ハンドピース2aは、レーザー光経
路18(図1(b) )を取り囲む周壁を遮光材で形成して
あるとともに、周壁の一部に開口を設けて確認窓15a
とし、レーザー光の照射領域すなわち照射窓14とレー
ザー光を照射して治療を行う所望の照射面(図示せず)
とを、レーザー光が照射される前に位置合わせするとと
もに、照射した後の治療状態を確認することができるよ
うになっている。
【0049】確認窓15aは、図3(b) の白抜き矢印で
示す方向から照射窓14を覗くことができるように形成
してある。
【0050】本変形例のレーザー装置は、照射されたレ
ーザー光を照射タイミングに同期させて遮断可能なレー
ザー光遮断手段21をハンドピース2aに設けてある。
【0051】レーザー光遮断手段21は、回転扉式のシ
ャッター部材22をハンドピース2aの確認窓15aに
ヒンジ結合してあり、確認窓15aの窓枠に沿った軸線
回りに図示しない駆動機構で回転させることにより、確
認窓15aを開閉自在なシャッター23を備える。
【0052】制御部4は、レーザー照射信号に同期して
シャッター開閉信号をレーザー照射部としてのハンドピ
ース2に設けたレーザー光遮断手段21に送るようにな
っており、レーザー光遮断手段21は、シャッター開閉
信号に応答してシャッター23を作動させるようになっ
ている。
【0053】なお、本変形例のレーザー装置を用いて患
者のあざを治療する手順は、第1の実施例とほぼ同様で
あるのでここでは説明を省略する。
【0054】次に、第2の実施例について説明する。
【0055】なお、第1の実施例と実質的に同一の部品
については同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0056】図4(a) は、第2の実施例に係るハンドピ
ース2bを斜視図で示したものである。
【0057】ハンドピース2bは、光ファイバー11を
介してレーザー発振部1から導かれたレーザー光を、内
蔵した石英角柱12で所定の断面にわたってエネルギー
密度を均一にし、均一にされたレーザー光を投影レンズ
13で所定の距離に設けられた照射窓14に照射するよ
うになっている。
【0058】また、ハンドピース2bは、レーザー光の
照射領域すなわち照射窓14とレーザー光を照射して治
療を行う照射面(図示せず)とを、レーザー光が照射さ
れる前に位置合わせするとともに、照射した後の治療状
態を確認するための確認窓15bを設けてある。
【0059】本実施例のレーザー装置は、照射されたレ
ーザー光を照射タイミングに同期させて遮断可能なレー
ザー光遮断手段31をハンドピース2bに設けてある。
【0060】レーザー光遮断手段31は、所定の電圧を
印加することによりレーザー光を遮断可能になっている
シャッター32を確認窓15bに設けてある。
【0061】図4(b) は、シャッター32を図4(a) の
B−B線に沿う断面図で示したものであり、図4(c)
は、図4(b) の丸で囲んだ領域の拡大図である。
【0062】図4(c) でわかるように、シャッター32
は、液晶セル33を偏光フィルター34a,34bで挟
んで構成してあり、液晶セル33に電圧を印加しないと
きには所定の光を透過させ、電圧を印加したときには光
を遮断するようになっている。
【0063】制御部4は、レーザー照射信号に同期して
シャッター開閉信号をレーザー照射部としてのハンドピ
ース2bに設けたレーザー光遮断手段31に送るように
なっており、レーザー光遮断手段31は、シャッター開
閉信号に応答してシャッター32を作動させるようにな
っている。
【0064】第2の実施例のレーザー装置を用いて患者
のあざを治療するには、まず、確認窓15bから照射窓
14を覗きながら照射窓14内に治療対象となるあざ部
分が入るように位置合わせを行い、位置合わせ完了後
は、ハンドピース2の先端を患者のあざ領域に当接し、
ハンドピース2が動かないようにしっかりと保持する。
ここで、確認窓15bにはシャッター32が設けてある
が、液晶セル33に電圧を印加していないため、図5
(a) に示すように、偏光フィルター34bから入った光
は液晶セル33で偏光方向を変化させられた後、偏光フ
ィルター34aから出ていく。
【0065】すなわち、レーザー光遮断手段31のシャ
ッター32は光透過状態となっており、確認窓15bか
ら容易に照射窓14を覗くことができる。
【0066】位置合わせ終了後、第1の実施例と同様に
操作部5のフットスイッチを押して制御部4にレーザー
照射信号を入力し、次いで、レーザー照射信号に応答し
て制御部4からレーザー発振部1にレーザースタート信
号を送るとともに、シャッター開閉信号を制御部4から
ハンドピース2bに設けたレーザー光遮断手段31に送
る。
【0067】次いで、レーザースタート信号に応答して
レーザー発振部1でフラッシュランプトリガー信号を発
生させるとともに、シャッター開閉信号に応答して、レ
ーザー光遮断手段31でシャッター32を作動させる。
【0068】図5(b) は、シャッター32の液晶セル3
3に電圧を印加したときの様子を示したものであり、同
図でわかるように、偏光フィルター34bから入った光
は、液晶セル33で偏光方向を変えずにそのまま通過
し、偏光方向が直交するように配置された偏光フィルタ
ー34aで遮断される。
【0069】次いで、シャッター32が完全に閉じたタ
イミングに合わせて、レーザー発振部1でレーザー光を
発振させ、光ファイバー11に出力する。
【0070】次いで、光ファイバー11からのレーザー
光は、図1(b) の経路18を通って照射窓14に到達
し、照射窓14に当接されたあざ部分に照射される。
【0071】このとき、シャッター32は遮光状態にな
っているので、経路18から散乱したり照射面から反射
されたレーザー光は外部に漏れることはなく、したがっ
て、術者、患者の眼に届くことはない。
【0072】所定時間経過後、制御部4からシャッター
開閉信号をハンドピース2bに送り、シャッター32を
開く。
【0073】次いで、光透過状態となったシャッター3
2を介して照射面を覗き、治療の状態を確認する。
【0074】治療の対象となるあざ領域が照射窓14よ
りも大きければ、領域全体にわたって上述の手順を繰り
返す。
【0075】第2の実施例のレーザー装置から得られる
効果については、第1の実施例とほぼ同様の効果を得る
ことができるので、ここでは説明を省略する。
【0076】なお、第2の実施例では、所定の電圧を印
加することによりレーザー光を遮断可能になっているシ
ャッターとして液晶セルを用いたが、これに限定される
ものではなく、透明セラミックスを用いてもよい。
【0077】次に、第3の実施例について説明する。
【0078】なお、第1あるいは第2の実施例と実質的
に同一の部品については同一の符号を付し、その説明を
省略する。
【0079】本実施例のレーザー装置は、レーザー光を
発振するレーザー発振部1と、発振されたレーザー光を
照射面に照射可能なレーザー照射部としてのハンドピー
ス2cと、照射されたレーザー光を遮断可能なレーザー
保護めがね41とを備える。
【0080】図6は、ハンドピース2cを斜視図で示し
たものであり、従来のハンドピースとほぼ同等である。
【0081】図7は、レーザー保護めがね41を斜視図
で示したものである。
【0082】本実施例のレーザー装置は、照射されたレ
ーザー光を照射タイミングに合わせて遮断可能なレーザ
ー光遮断手段42を、レーザー保護めがね41に設けて
ある。
【0083】レーザー光遮断手段42は、所定の電圧を
印加することによりレーザー光を遮断可能になっている
シャッター32を備え、シャッター32は、レーザー保
護めがね41のフレーム43に取り付けてある。
【0084】また、レーザー光遮断手段42は送受信回
路44を備え、制御部4は、操作部5から受け取ったレ
ーザー照射信号に同期して、第2の実施例と同様のシャ
ッター開閉信号を超音波、赤外線、高周波等のワイヤー
レス形式で送信し、レーザー光遮断手段42は、送受信
回路44で上述のシャッター開閉信号を受信し、シャッ
ター32を作動させるようになっている。
【0085】また、レーザー光遮断手段42は光センサ
ー45を備え、シャッター32の作動状態を監視可能に
なっている。
【0086】すなわち、光センサー45は、シャッター
モニター信号を送受信回路44を介して制御部4に送信
し、制御部4は、操作部5からのレーザー照射信号を受
け取っていても、シャッターモニター信号の内容がシャ
ッター32の遮光状態を示すものでないときには、レー
ザースタート信号をレーザー発振部1に送らないように
なっている。
【0087】第3の実施例のレーザー装置を用いて患者
のあざを治療するには、まず、ハンドピース2cの確認
窓15cから照射窓14を覗きながら照射窓14内に治
療対象となるあざ部分が入るように位置合わせを行い、
位置合わせ完了後は、ハンドピース2の先端を患者のあ
ざ領域に当接し、ハンドピース2が動かないようにしっ
かりと保持する。
【0088】図8は、第3の実施例のレーザー装置でレ
ーザー光を照射するシーケンスを示したタイミングチャ
ートである。
【0089】図8に示すように、位置合わせ終了後、操
作部5のフットスイッチを押すことにより、制御部4に
レーザー照射信号を送る一方、このレーザー照射信号に
応答して、制御部4からシャッター開閉信号を送信す
る。
【0090】次いで、レーザー光遮断手段42の送受信
回路44で上述のシャッター開閉信号を受信し、シャッ
ター32の液晶セル33に所定の電圧を印加し、シャッ
ター32を遮光状態にする。
【0091】一方、光センサー45は、シャッターモニ
ター信号を送受信回路44を介して制御部4に送信す
る。
【0092】制御部4は、シャッターモニター信号の内
容がシャッター32の遮光状態を示すものであるときに
は、レーザースタート信号をレーザー発振部1に送り、
レーザー発振部1でフラッシュランプトリガー信号を発
生させ、レーザー光を発振させる。
【0093】シャッターモニター信号の内容がシャッタ
ー32の遮光状態を示すものでないときには、レーザー
スタート信号をレーザー発振部1に送らず、レーザー発
振をインターロックする。
【0094】発振されたレーザー光は、経路18(図
1)を通って照射窓14に到達し、次いで、照射窓14
に当接されたあざ部分に照射される。
【0095】このとき、レーザー保護めがね41に設け
た光遮断手段42は、シャッター32の作用により遮光
状態になっているので、経路18から散乱したり、照射
面から反射されたレーザー光は、術者の眼に届くことは
ない。
【0096】所定時間経過後、シャッター開閉信号を制
御部4から送受信回路44に送信し、シャッター32を
光透過状態に戻す。
【0097】次いで、確認窓15cから照射面を覗き、
治療の状態を確認する。
【0098】このように、第3の実施例のレーザー装置
によれば、照射されたレーザー光を照射タイミングに合
わせて遮断可能なレーザー光遮断手段としてのシャッタ
ーをレーザー保護めがねに設けることにより、レーザー
光照射中は自動的にシャッターが遮光状態となり、照射
しないときには光透過状態となる。
【0099】また、本実施例では液晶セルおよび偏光フ
ィルターでシャッターを構成したので、ポリカーボネー
トを用いていた従来のレーザー保護めがねに比べ、レー
ザー照射中における遮光性能を向上させることができる
とともに、レーザーを照射しない間の光透過率を向上さ
せることができる。
【0100】すなわち、光透過状態となっているときの
シャッターの光透過率は光の波長に依存せず、ほぼ偏光
フィルター2枚の透過率だけで決定されるので、レーザ
ー光照射前の位置合わせおよびレーザー光照射後の治療
状態の確認を容易に行うことができる。
【0101】また、レーザー照射中は、シャッターが遮
光状態となっているので、レーザー光が術者の眼に入ら
ないようにしておくことができる。
【0102】したがって、従来のように、レーザー保護
めがねを頻繁に着脱しなくても、術者等の眼の安全を確
保しつつ、位置合わせあるいは治療確認を容易に行うこ
とができるので、レーザー装置全体の操作が容易とな
り、さらに治療効率が向上する。
【0103】また、本実施例のレーザー装置は、シャッ
ター動作をモニターする光センサーを設けたことによ
り、故障等によりシャッターが動作しない場合には、レ
ーザー発振部がインターロックされるので、シャッター
が開いたままレーザー光が照射されるおそれがなくな
り、作業者等の眼に対する安全性をさらに高めることが
できる。
【0104】本実施例では、治療用のレーザー装置を例
として説明したが、本発明のレーザー装置は、かかる分
野に限定されるものではなく、工業用のレーザー装置に
も同様に適用することができる。
【0105】また、本実施例では、所定の電圧を印加す
ることによりレーザー光を遮断可能になっているシャッ
ターとして液晶セルを用いたが、これに限定されるもの
ではなく、透明セラミックスを用いてもよい。
【0106】また、本実施例では、シャッター開閉信号
を制御部4から送信するように構成したが、これに限定
されるものでなく、電源部3、レーザー照射部としての
ハンドピース2等から送信する構成としてもよい。
【0107】また、本実施例では、シャッター開閉信号
をワイヤーレスで送信するように構成したが、ケーブル
を介して送るように構成してもよい。
【0108】次に、第4の実施例に係るレーザー装置を
説明する。
【0109】なお、第1乃至第3の実施例と実質的に同
一の部品については同一の符号を付してその説明を省略
する。
【0110】図9(a) は第4の実施例に係るレーザー装
置の斜視図であり、図9(b) は、図9(a) のC−C線に
沿う拡大部分断面図である。
【0111】第4の実施例のレーザー装置は、レーザー
光を発振するレーザー発振部1と、発振されたレーザー
光を照射面に照射可能なレーザー照射部としてのハンド
ピース2dとを備える。
【0112】ハンドピース2dは、レーザー光経路18
(図1(b) )を取り囲む周壁を遮光材で形成してある。
【0113】本実施例のレーザー装置は、照射面14を
監視可能なTVカメラ51をハンドピース2dに設けて
ある。
【0114】TVカメラ51は例えばCCDを内蔵した
小型カメラを用いるのがよい。
【0115】本実施例のレーザー装置は、TVカメラ5
1が出力した画像信号を図示しないモニターに画像とし
て表示するようになっている。
【0116】かかる構成により、レーザー光照射中は、
散乱あるいは反射したレーザー光を遮光することができ
るので、作業者等の眼の安全を確保することができる。
【0117】また、レーザー光を照射していない間ある
いはさらにレーザー照射中においても、TVカメラ51
によって照射面を監視することができるので、作業ある
いは治療を正確かつ迅速に行うことができる。
【0118】
【発明の効果】以上述べたように、本発明のレーザー装
置は、レーザー光を照射面に照射可能なレーザー照射部
を備えたレーザー装置において、前記レーザー照射部か
ら照射されたレーザー光のうち、散乱あるいは反射した
レーザー光を、照射タイミングに同期させて遮断可能な
レーザー光遮断手段を備えたことにより、作業者等の眼
の安全性を十分に確保ししつつ、作業あるいは治療効率
の向上を図ることができる。
【0119】また、本発明のレーザー装置は、レーザー
光を照射面に照射可能なレーザー照射部を備えたレーザ
ー装置において、前記照射面を監視可能なTVカメラを
前記レーザー照射部に設けたことにより、作業者等の眼
の安全性を十分に確保ししつつ、作業あるいは治療効率
の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a) は本実施例のレーザー装置の概略ブロック
図、(b) はハンドピースの斜視図。
【図2】本実施例のレーザー装置を用いてレーザー光を
照射するときのタイミングチャート。
【図3】(a) は図1の実施例の変形例に係るハンドピー
スの斜視図、(b) は(a) のA−A線に沿う拡大部分断面
図。
【図4】(a) は第2の実施例に係るハンドピースの斜視
図、(b) は(a) のB−B線に沿う断面図、(c) は(b) の
丸で囲んだ領域の拡大図。
【図5】(a) はシャッター32が光透過状態となるとき
の図、(b) は同じく遮光状態となるときの図。
【図6】第3の実施例で用いるハンドピースの斜視図。
【図7】第3の実施例で用いるレーザー保護めがねの斜
視図。
【図8】第3の実施例のレーザー装置を用いてレーザー
光を照射するときのタイミングチャート。
【図9】(a) は第4の実施例に係るハンドピースの斜視
図、(b) は(a) のC−C線に沿う拡大部分断面図。
【符号の説明】
2 レーザー照射部(ハンドピース) 15 確認窓 16 レーザー光遮断手段 17 シャッター部材 19 シャッター 21 レーザー光遮断手段 23 シャッター部材 31 レーザー光遮断手段 32 シャッター 42 レーザー保護めがね 51 TVカメラ
フロントページの続き (72)発明者 斉藤 清人 東京都港区芝浦一丁目1番1号 株式会社 東芝本社事務所内 (72)発明者 舩越 稔生 栃木県大田原市下石上1385番の1 東芝メ ディカルエンジニアリング株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レーザー光を照射面に照射可能なレーザ
    ー照射部を備えたレーザー装置において、前記レーザー
    照射部から照射されたレーザー光のうち、散乱あるいは
    反射したレーザー光を、照射タイミングに同期させて遮
    断可能なレーザー光遮断手段を備えたことを特徴とする
    レーザー装置。
  2. 【請求項2】 前記レーザー光遮断手段を前記レーザー
    照射部に設けた請求項1記載のレーザー装置。
  3. 【請求項3】 前記レーザー光遮断手段をレーザー保護
    めがねに設けた請求項1記載のレーザー装置。
  4. 【請求項4】 前記レーザー光遮断手段は、シャッター
    部材を移動させることによりレーザー光を遮断可能なシ
    ャッターを備えた請求項2あるいは3記載のレーザー装
    置。
  5. 【請求項5】 前記レーザー光遮断手段は、所定の電圧
    を印加することによりレーザー光を遮断可能になってい
    るシャッターを備えた請求項2あるいは3記載のレーザ
    ー装置。
  6. 【請求項6】 レーザー光を照射面に照射可能なレーザ
    ー照射部を備えたレーザー装置において、前記照射面を
    監視可能なTVカメラを前記レーザー照射部に設けたこ
    とを特徴とするレーザー装置。
JP4195325A 1992-07-22 1992-07-22 レーザー装置 Pending JPH0645677A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6168278B1 (en) 1998-12-24 2001-01-02 Nidek Co., Ltd. Protective goggles for laser and laser treatment apparatus with the goggles
JP2004283564A (ja) * 2003-03-19 2004-10-14 Gpt Glendale Inc 目保護方法及び装置
KR101503177B1 (ko) * 2013-11-28 2015-03-17 단국대학교 천안캠퍼스 산학협력단 레이저 차단 모듈을 포함하는 레이저 조사 장치
US9824784B2 (en) 2015-03-16 2017-11-21 Ricoh Company, Ltd. Protection barrier and laser irradiation system

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2004283564A (ja) * 2003-03-19 2004-10-14 Gpt Glendale Inc 目保護方法及び装置
KR101503177B1 (ko) * 2013-11-28 2015-03-17 단국대학교 천안캠퍼스 산학협력단 레이저 차단 모듈을 포함하는 레이저 조사 장치
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