JPH0645214U - 長尺布設海底ケーブルの防食構造 - Google Patents

長尺布設海底ケーブルの防食構造

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JPH0645214U
JPH0645214U JP8087392U JP8087392U JPH0645214U JP H0645214 U JPH0645214 U JP H0645214U JP 8087392 U JP8087392 U JP 8087392U JP 8087392 U JP8087392 U JP 8087392U JP H0645214 U JPH0645214 U JP H0645214U
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anticorrosion layer
anticorrosion
conductive
layer
bonding
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Application number
JP8087392U
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Inventor
憲一 熊谷
Original Assignee
日立電線株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】防食層に弱点を作ることなく、かつコストの増
加を最小限に抑えて、過渡異常電圧から防食層が保護さ
れることを可能とする。 【構成】導電性部と絶縁性部とを有する防食層2を備え
た長尺布設海底ケーブルの防食構造において、防食層2
が、その長手方向の所々で導電性部となるように連続押
出しされたものであることを特徴とする。 【効果】ボンデイング作業によるケーブル製造作業の中
断がなくなる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、長尺布設海底ケーブルの防食構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
高電圧海底ケーブルとして使用される紙絶縁ソリッド、OFおよび架橋ポリエ チレン等プラスチック絶縁電力ケーブルは、図2および図3に示されているよう に耐食性の観点から鉛被からなる金属シース1を有し、これはポリエチレン、P VC等のプラスチックシースからなる防食層2で保護されている。(圧力型ケー ブルの場合には、鉛被上、防食層下に補強層3を有する場合もある。:図3参照 ) この上に、直接あるいは防虫層、座床4等を介して鉄線等による鎧装線5が施 され、更にサービング6を付して、海底ケーブルが形成されている。
【0003】 海底ケーブルのような長尺ケーブルでは、線路の途中で金属シース1を接地で きないため、両端部で金属シース1を接地して全長を大地と導電位として常時誘 起電圧の発生を抑止している。
【0004】 ところが、雷インパルス等のサージが心線に侵入した場合には、接地点からの 距離に比例した大きさの過渡異常電圧が金属シース1に誘起され、防食層2が絶 縁破壊されることも起り得る。
【0005】 これを防ぐために、系統条件およびケーブルの構造/寸法等で決定される許容 間隔(≦ケーブル接地点間の異常誘起電圧÷防食層の耐電圧値)毎に、金属シー ス1と鉄線等の鎧装線5とを人為的に接続するボンデイングを施している。
【0006】 なおこれらの図において、7は油通路、8は導体、9は導体遮蔽、10は絶縁 体、11は絶縁遮蔽である。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】
このボンデイングは金属シースあるいは金属シースおよび補強層と電気的に接 続した金属製のボンド線等をテープ巻モールド中に埋め込んで水密にして防食層 外側に取り出し、鎧装線と接続するものである。鎧装作業以前の工程で数kmか ら十数kmの製造ロット長で製造し、これを工場ジョイントで接続して一連続長 として所要納入長とする従来の海底ケーブルの製造方法では、このボンデイング を工場ジョイントと同時に実施してきたので、製造上の支障をきたすものではな かった。ただし、ボンデイング部の水密性が不完全な場合には金属シース等の腐 食をもたらす恐れがあり、熟練者の技術を要する作業の一つであった。
【0008】 ところで近年、製造設備の増強/大型化により、十数kmから数十kmを越え る長尺ケーブルを工場ジョイントなしで一連続長で製造するようになってきた。 この場合、上述のボンデイング作業は、防食層を全長に押出しした後にケーブル を巻替えしながら、あるいは次工程に送り出しながらボンデイング部を引き出し てボンデイング作業を行う必要があるが、これはケーブル製造作業の中断を要す ることになり、極めて不経済/非能率な作業となるし、全長完全水密の防食層に 人為的に弱点を作る作業内容であることに変わりはない。
【0009】 上述のボンデイングを省略する方法として、防食層そのものを全長にわたって 半導電性とし、金属シースと鉄線とを同電位にしてしまう方法がある。この方法 の一つとして半導電性テープ巻を施す方法があるが、テープ巻では防食が不十分 と考えられる。一方、全長を半導電性あるいは導電性プラスチックシースとする ものでは、コスト的に割高なものとなってしまい、価格的に競争力のあるものと はならない。
【0010】 本考案は以上の点に鑑みなされたものでり、防食層に弱点を作ることなく、か つコストの増加を最小限に抑えて、過渡異常電圧から防食層が保護されることを 可能とした長尺布設海底ケーブルの防食構造を提供することを目的とするもので ある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的は、防食層を、その長手方向の所々で導電性部となるように連続押出 しすることにより、達成される。
【0012】 この際、連続押出しによる防食層の抵抗率を必要部分のみ低減し、ボンデイン グを施すべき部分を導電性あるいは半導電性と導電性とが連接する部分とし、そ の他の部分を通常特性のプラスチックシースとするものである。
【0013】
【作用】
上記手段を設けたので、ボンデイング作業によるケーブル製造作業の中断がな くなる。
【0014】
【実施例】
次に本考案を実施例により具体的に説明する。
【0015】 〔実施例1〕 図1には本考案の一実施例が示されている。なお従来と同じ部品には同じ符号 を付したので説明を省略する。本実施例では防食層2を、その長手方向の所々で 導電性部となるように連続押出しした。このようにすることにより、ボンデイン グ作業によるケーブル製造作業の中断がなくなって、防食層2に弱点を作ること なく、かつコストの増加を最小限に抑えて、過渡異常電圧から防食層2が保護さ れることを可能とした長尺布設海底ケーブルの防食構造を得ることができる。
【0016】 例えば亘長40kmの115kV、1×400mm2OF海底ケーブルの場合 、系統のBIL相当の550kVpの雷サージ侵入時の鉛被への異常誘起電圧は 100kV/40kmであり、一方、防食層の耐電圧値は25kVである。従っ て、発生異常誘起電圧を防食層の耐電圧値以下とするためには、40km中に1 0km毎、3ケ所のボンデイングを施す必要がある。
【0017】 本発明をこの例に適用すれば10km毎にボンデイングを施す代わりに、40 km連続押出しの防食層を10km毎の部分において半導電性にすればよい。こ れは単位長さ当たりの防食層押出しに必要なコンパウンド量を把握することによ り、所定の位置を半導電性とすることが可能である。
【0018】 すなわち同図に示されているように、押出し始めてから9.7km長は通常の 絶縁性能のプラスチックシースを押出し(区間A)、次いで導電性付与物質の混 入率を押出しシースが半導電性になるように徐徐に高めていき(区間B)、数十 メートル長半導電性シースを押出し(区間C)、次に導電性物質の混入率を徐徐 に低減して押出し始めと同一の状態に戻し(区間D)、再び通常の絶縁性能の防 食層を押し出す(区間A´)。これを繰り返すものである。
【0019】 このように本実施例によればボンデイングを必要とする長尺海底ケーブル等の 防食層を、ボンデイング必要部分のみ導電性にすることによってボンデイングを 不要とするものである。
【0020】 これにより、ボンデイング作業によるケーブル製造作業の中断がなくなり、異 常誘起電圧による防食層の破壊を抑えた長尺の海底ケーブルを能率的かつ経済的 に供給できると共に、ボンデイング部の水密不良による事故も解消される。
【0021】 ボンデイング必要部分を導電性にするには、薬品との化学反応により、あるい は放射線の照射によって防食層を導電性に変える導電性付与物質を予め防食層中 に混入して全長の押出しを行い、次工程への送り出し途中に防食層の必要位置部 分について、薬品を塗布あるいは薬品中に浸漬または放射線を照射することによ り、導電性とすることも可能である。
【0022】 なお、本実施例の防食層は、ボンデイングを必要とする位置の前後数十メート ルから数百メートルの範囲内で抵抗率を変化させるものである。すなわちボンデ イングを必要とする位置の手前数十メートルから数百メートルの部分まで通常の 絶縁性能のコンパウンドにカーボンブラックや微小金属粉あるいは金属繊維等の 導電性を付与する物質の混入率を徐徐に高めていき、ボンデイングを必要とする 位置を中心に誘起される異常電圧に応じた長さ部分を導電性シースとして押出し 、その後導電性付与物質の混入率を徐徐に低減していき、数十メートルあるいは 数百メートル後から次のボンデイングを必要とする位置まで再び通常の絶縁性能 の防食層として押し出す。あるいはボンデングを必要とする位置で必要な長さ部 分のみ導電性シースとして押し出す。これを必要な位置で繰り返すものである。
【0023】
【考案の効果】
上述のように本考案は、防食層を、その長手方向の所々で導電性部となるよう に連続押出したので、ボンデイング作業によるケーブル製造作業の中断がなくな って、防食層に弱点を作ることなく、かつコストの増加を最小限に抑えて、過渡 異常電圧から防食層が保護されることを可能とした長尺布設海底ケーブルの防食 構造を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の長尺布設海底ケーブルの防食構造の一
実施例の防食層の側面図である。
【図2】本考案の対象となる長尺布設海底ケーブルの縦
断側面図である。
【図3】本考案の対象となる長尺布設海底ケーブルの他
の例の縦断側面図である。
【符号の説明】
1 金属シース 2 防食層

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】導電性部と絶縁性部とを有する防食層を備
    えた長尺布設海底ケーブルの防食構造において、前記防
    食層が、その長手方向の所々で前記導電性部となるよう
    に連続押出しされたものであることを特徴とする長尺布
    設海底ケーブルの防食構造。
  2. 【請求項2】前記防食層が、前記導電性部と前記絶縁性
    部との間で導電率に勾配が与えられたものである請求項
    1記載の長尺布設海底ケーブルの防食構造。
JP8087392U 1992-11-25 1992-11-25 長尺布設海底ケーブルの防食構造 Pending JPH0645214U (ja)

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