JPH0645149Y2 - 燃焼器 - Google Patents
燃焼器Info
- Publication number
- JPH0645149Y2 JPH0645149Y2 JP14491188U JP14491188U JPH0645149Y2 JP H0645149 Y2 JPH0645149 Y2 JP H0645149Y2 JP 14491188 U JP14491188 U JP 14491188U JP 14491188 U JP14491188 U JP 14491188U JP H0645149 Y2 JPH0645149 Y2 JP H0645149Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- chamber
- premixing
- fuel
- combustion chamber
- combustion
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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Description
【考案の詳細な説明】 ＜産業上の利用分野＞ 本考案は、燃焼器に関し、特に予蒸発混合式の逆流缶形
等の燃焼器の燃焼性向上技術に関する。
等の燃焼器の燃焼性向上技術に関する。
＜従来の技術＞ 従来より、ガスタービンから排出されるNOxを低減する
ために、燃焼器での燃焼を希薄燃焼とすることが行われ
ている。
ために、燃焼器での燃焼を希薄燃焼とすることが行われ
ている。
このような希薄燃焼を行うガスタービン用燃焼器とし
て、例えば、予蒸発予混合式の逆流缶形の燃焼器がある
（特開昭60−117008号公報等参照）。
て、例えば、予蒸発予混合式の逆流缶形の燃焼器がある
（特開昭60−117008号公報等参照）。
このものは、燃料の予蒸発予混合を行う独立した予混合
室と、該予混合室と並列に配置され予混合気を燃焼させ
る燃焼室と、一端入口部が前記予混合室出口部に、他端
出口部が前記燃焼室入口部に夫々連通する連通室と、を
備え、予混合室に主燃料噴射弁から燃料を噴射させて流
入空気中で予蒸発予混合を行わせ、これを連通室を介し
て燃料室に導くように構成されている。
室と、該予混合室と並列に配置され予混合気を燃焼させ
る燃焼室と、一端入口部が前記予混合室出口部に、他端
出口部が前記燃焼室入口部に夫々連通する連通室と、を
備え、予混合室に主燃料噴射弁から燃料を噴射させて流
入空気中で予蒸発予混合を行わせ、これを連通室を介し
て燃料室に導くように構成されている。
このものでは、希薄燃焼との組み合わせにより、拡散燃
焼方式に比して一様な希薄混合気の供給と安定した火炎
とが得られることからNOx低減効果に優れている。
焼方式に比して一様な希薄混合気の供給と安定した火炎
とが得られることからNOx低減効果に優れている。
＜考案が解決しようとする課題＞ しかしながら、従来の燃焼器にあっては、燃焼器本体形
状をコンパクト化するため、上述したように予混合室と
燃焼室とを並設し、該予混合室と燃焼室とをこれらの並
設方向に延びた連通室で連通する構成であり、予混合室
出口部と前記連通室入口部との間に屈曲通路が形成され
る構成であるため、次のような問題点を生じていた。
状をコンパクト化するため、上述したように予混合室と
燃焼室とを並設し、該予混合室と燃焼室とをこれらの並
設方向に延びた連通室で連通する構成であり、予混合室
出口部と前記連通室入口部との間に屈曲通路が形成され
る構成であるため、次のような問題点を生じていた。
即ち、上記屈曲通路における内側コーナ部内面において
燃料の剥離が生じ、この部分における燃料の滞留時間が
他の部分の約10倍程度と長くなる。これに加え、予混合
室内の温度が高温（約900℃）であるため、前記剥離域
で燃料の自着火を引き起こす。
燃料の剥離が生じ、この部分における燃料の滞留時間が
他の部分の約10倍程度と長くなる。これに加え、予混合
室内の温度が高温（約900℃）であるため、前記剥離域
で燃料の自着火を引き起こす。
このため、NOxの増大を来し、本燃焼器本来の特徴であ
るNOx低減効果を活かすことができないという問題点を
生じていた。
るNOx低減効果を活かすことができないという問題点を
生じていた。
又、燃料の自着火により溶損という事態も生じ、装置の
耐久性にも悪影響が与えられる。
耐久性にも悪影響が与えられる。
これの対策として、燃料のスピードを速めて、燃料の蒸
発を遅らすことが考えられるが、これでは拡散燃焼とな
り、やはりNOxの増大を来すので効果がない。
発を遅らすことが考えられるが、これでは拡散燃焼とな
り、やはりNOxの増大を来すので効果がない。
そこで、本考案は以上のような従来の問題点に鑑み、燃
料の剥離域に消炎用の冷却空気を導入することにより、
燃料の自着火を防止し、NOxの低減を図ることを目的と
する。
料の剥離域に消炎用の冷却空気を導入することにより、
燃料の自着火を防止し、NOxの低減を図ることを目的と
する。
＜課題を解決するための手段＞ このため、本考案の燃焼器は、燃料の予蒸発予混合を行
う独立した予混合室と、該予混合室と並列に配置され予
混合気を燃焼させる燃焼室と、一端入口部が前記予混合
室出口部に、他端出口部が前記燃焼室入口部に夫々連通
して該予混合室で得られた予混合気を燃焼室に導く連通
室と、を備えてなる燃焼器において、前記予混合室出口
部と前記連通室入口部との間の屈曲通路における内側コ
ーナ部内面に冷却用空気を導く冷却用空気導入通路を設
けた構成とする。
う独立した予混合室と、該予混合室と並列に配置され予
混合気を燃焼させる燃焼室と、一端入口部が前記予混合
室出口部に、他端出口部が前記燃焼室入口部に夫々連通
して該予混合室で得られた予混合気を燃焼室に導く連通
室と、を備えてなる燃焼器において、前記予混合室出口
部と前記連通室入口部との間の屈曲通路における内側コ
ーナ部内面に冷却用空気を導く冷却用空気導入通路を設
けた構成とする。
＜作用＞ かかる構成において、燃焼用空気は予混合室に導かれ、
ここで燃料と混合し、予混合気となって連通室を経て燃
焼室に導かれる。かくして、充分気化された予混合気は
燃焼室で燃焼されながら更にその下流側で空気によって
希釈され、希薄混合気となって燃焼が継続され、高温ガ
スが得られる。
ここで燃料と混合し、予混合気となって連通室を経て燃
焼室に導かれる。かくして、充分気化された予混合気は
燃焼室で燃焼されながら更にその下流側で空気によって
希釈され、希薄混合気となって燃焼が継続され、高温ガ
スが得られる。
ここで、前記予混合室出口部と前記連通室入口部との間
の屈曲通路における内側コーナ部内面において、燃料の
剥離が生じ、この剥離域における燃料の滞留時間が長く
なるが、剥離域に冷却用空気導入通路を介して冷却用空
気が導入されることによって、燃料の温度が低下し、前
記剥離域で燃料の自着火が防止される。
の屈曲通路における内側コーナ部内面において、燃料の
剥離が生じ、この剥離域における燃料の滞留時間が長く
なるが、剥離域に冷却用空気導入通路を介して冷却用空
気が導入されることによって、燃料の温度が低下し、前
記剥離域で燃料の自着火が防止される。
このため、NOxの発生を低減できるようになり、本燃焼
器本来の特徴であるNOx低減効果を効果的に活かすこと
ができるようになる。
器本来の特徴であるNOx低減効果を効果的に活かすこと
ができるようになる。
又、燃料の自着火による溶損という事態も防止でき、装
置の耐久性も向上できる。
置の耐久性も向上できる。
＜実施例＞ 以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。
第１図及び第２図において、燃料の予蒸発予混合を行う
独立した円筒状の予混合室１と、該予混合室１と並列に
配置され予混合気を燃焼させる円筒状の燃焼室２と、が
設けられており、これらは断熱を兼ねた一体の成形ブロ
ック３としてキャスタブル若しくはマシナブルな断熱材
料を用いて成形される。この成形ブロック３は、ヘッド
ケーシング4A側のブロック3Aと燃焼室ケーシング4B側の
ブロック3Bに分離され、ケーシング４の組み立て時に一
体に成形されるようになっており、夫々のブロック3A,3
Bには接着剤によりケーシング4A,4B内壁面に固着され
る。
独立した円筒状の予混合室１と、該予混合室１と並列に
配置され予混合気を燃焼させる円筒状の燃焼室２と、が
設けられており、これらは断熱を兼ねた一体の成形ブロ
ック３としてキャスタブル若しくはマシナブルな断熱材
料を用いて成形される。この成形ブロック３は、ヘッド
ケーシング4A側のブロック3Aと燃焼室ケーシング4B側の
ブロック3Bに分離され、ケーシング４の組み立て時に一
体に成形されるようになっており、夫々のブロック3A,3
Bには接着剤によりケーシング4A,4B内壁面に固着され
る。
前記ブロック3Bには、一端入口部が前記予混合室出口部
に、他端出口部が前記燃焼室入口部に夫々連通して、予
混合室１で得られた予混合気を燃焼室２に導く連通室５
が設けられている。この場合、予混合室１の出口部から
連通室５には、第２図に示すように予混合気が燃焼室２
中心に向けて導入されるように構成されている。
に、他端出口部が前記燃焼室入口部に夫々連通して、予
混合室１で得られた予混合気を燃焼室２に導く連通室５
が設けられている。この場合、予混合室１の出口部から
連通室５には、第２図に示すように予混合気が燃焼室２
中心に向けて導入されるように構成されている。
又、連通室５の予混合室側部分と燃焼室側部分との間の
部分はくびれた形状（くびれ部15）に形成されている。
部分はくびれた形状（くびれ部15）に形成されている。
燃焼室２の閉塞終端部には、ブロック3Aの頂部に成形さ
れた環状部６が設けられている。この環状部６によって
連通室５と燃焼室２との間が隔成され、該環状部６とヘ
ッドケーシング4A端壁に貫通支持された円筒状の保炎器
７とによって燃焼室２へ予蒸発予混合気を噴射する環状
ノズル８が形成される。保炎器７の内側には、該保炎器
７とその中心を合わせてヘッドケーシング4A端壁外部か
ら着脱自由に補助燃料噴射弁９が挿入されている。予混
合室１内には、燃焼室ケーシング4Bの周壁外部から主燃
料噴射弁10が挿入されている。燃焼室２内には、燃焼室
ケーシング4Bの周壁外部から予混合気を点火させる点火
栓11が挿入されている。
れた環状部６が設けられている。この環状部６によって
連通室５と燃焼室２との間が隔成され、該環状部６とヘ
ッドケーシング4A端壁に貫通支持された円筒状の保炎器
７とによって燃焼室２へ予蒸発予混合気を噴射する環状
ノズル８が形成される。保炎器７の内側には、該保炎器
７とその中心を合わせてヘッドケーシング4A端壁外部か
ら着脱自由に補助燃料噴射弁９が挿入されている。予混
合室１内には、燃焼室ケーシング4Bの周壁外部から主燃
料噴射弁10が挿入されている。燃焼室２内には、燃焼室
ケーシング4Bの周壁外部から予混合気を点火させる点火
栓11が挿入されている。
前記ブロック3Bの円筒状に形成された燃焼室２の下流側
には希釈孔12が周壁に設けられた円形の希釈筒13が嵌合
取付されており、該希釈筒13の下流端部にはスクロール
部14が一体成形されている。
には希釈孔12が周壁に設けられた円形の希釈筒13が嵌合
取付されており、該希釈筒13の下流端部にはスクロール
部14が一体成形されている。
ここで、前記予混合室１出口部と前記連通室５入口部と
の間の屈曲通路における内側コーナ部内面に冷却用空気
を導く冷却用空気導入通路16が設けられている。
の間の屈曲通路における内側コーナ部内面に冷却用空気
を導く冷却用空気導入通路16が設けられている。
この冷却用空気導入通路16は、一端がブロック３の外面
に開口し、他端が連通室５のくびれ部15内側面に開口す
る通路部17と、予混合室１の出口部であってブロック３
の予混合室１と燃焼室２とを隔てる部分3aのコーナ部内
面に形成され、一端が前記通路部17の出口と連通し、他
端が前記屈曲通路内側コーナ部内面に噴孔18として開口
する略半円形状の溝部19と、から構成される。
に開口し、他端が連通室５のくびれ部15内側面に開口す
る通路部17と、予混合室１の出口部であってブロック３
の予混合室１と燃焼室２とを隔てる部分3aのコーナ部内
面に形成され、一端が前記通路部17の出口と連通し、他
端が前記屈曲通路内側コーナ部内面に噴孔18として開口
する略半円形状の溝部19と、から構成される。
上記冷却用空気導入通路16への空気供給は、図示しない
コンプレッサからの吐出空気を前記通路部17のブロック
３外面側開口に連通接続した配管20を介して行う。
コンプレッサからの吐出空気を前記通路部17のブロック
３外面側開口に連通接続した配管20を介して行う。
次に、かかる構成の燃焼器の作用について説明する。
希釈筒13の外周面に沿って流れる燃焼用空気は予混合室
１に導かれ、ここで主燃料噴射弁10からの噴射によって
霧化された燃料と混合し、予混合気となって連通室５へ
と導かれる。
１に導かれ、ここで主燃料噴射弁10からの噴射によって
霧化された燃料と混合し、予混合気となって連通室５へ
と導かれる。
この場合、予混合室１の頂部から連通室５には、予混合
気がその接線方向から導入されるように構成されている
ので、予混合気は保炎筒７の周りを旋回流となり、更
に、ここで反転させられた予混合気は環状ノズル８から
燃焼室２に導かれる。
気がその接線方向から導入されるように構成されている
ので、予混合気は保炎筒７の周りを旋回流となり、更
に、ここで反転させられた予混合気は環状ノズル８から
燃焼室２に導かれる。
かくして、充分気化された予混合気は燃焼室２で燃焼さ
れながら更にその下流側で希釈孔12から供給される希釈
空気によって希釈され、希薄混合気となって燃焼が継続
される。これによって得られた高温ガスはスクロール14
に送られる。
れながら更にその下流側で希釈孔12から供給される希釈
空気によって希釈され、希薄混合気となって燃焼が継続
される。これによって得られた高温ガスはスクロール14
に送られる。
ここで、前記予混合室１出口部と前記連通室５入口部と
の間の屈曲通路における内側コーナ部内面において、燃
料の剥離が生じ、この剥離域Ｃにおける燃料の滞留時間
が長くなるが、剥離域Ｃに冷却用空気導入通路16を介し
て冷却用空気が導入されることによって、燃料の温度が
低下し、前記剥離域で燃料の自着火が防止される。
の間の屈曲通路における内側コーナ部内面において、燃
料の剥離が生じ、この剥離域Ｃにおける燃料の滞留時間
が長くなるが、剥離域Ｃに冷却用空気導入通路16を介し
て冷却用空気が導入されることによって、燃料の温度が
低下し、前記剥離域で燃料の自着火が防止される。
このため、NOxの発生を低減できるようになり、本燃焼
器本来の特徴であるNOx低減効果を効果的に活かすこと
ができるようになる。
器本来の特徴であるNOx低減効果を効果的に活かすこと
ができるようになる。
又、燃料の自着火による溶損という事態も防止でき、装
置の耐久性も向上できる。
置の耐久性も向上できる。
＜考案の効果＞ 以上説明したように、本考案の燃焼器によれば、予混合
室出口部と前記連通室入口部との間の屈曲通路における
内側コーナ部内面即ち、燃料の剥離域に消炎用の冷却空
気を導入する構成としたから、前記剥離域での燃料の自
着火を防止することが可能となり、NOxの低減を図るこ
とができると共に、溶損を防止できる等装置の耐久性を
向上することができる実用的効果大なるものである。
室出口部と前記連通室入口部との間の屈曲通路における
内側コーナ部内面即ち、燃料の剥離域に消炎用の冷却空
気を導入する構成としたから、前記剥離域での燃料の自
着火を防止することが可能となり、NOxの低減を図るこ
とができると共に、溶損を防止できる等装置の耐久性を
向上することができる実用的効果大なるものである。
第１図は本考案に係る燃焼器の一実施例を示す正面断面
図、第２図は第１図中II−II矢視断面図である。 １…予混合室、２…燃焼室、５…連通室 16…冷却用空気導入通路、17…通路部 18…噴孔、19…溝部、20…配管 Ｃ…剥離域
図、第２図は第１図中II−II矢視断面図である。 １…予混合室、２…燃焼室、５…連通室 16…冷却用空気導入通路、17…通路部 18…噴孔、19…溝部、20…配管 Ｃ…剥離域
Claims (1)
- 【請求項１】燃料の予蒸発予混合を行う独立した予混合
室と、該予混合室と並列に配置され予混合気を燃焼させ
る燃焼室と、一端入口部が前記予混合室出口部に、他端
出口部が前記燃焼室入口部に夫々連通して該予混合室で
得られた予混合気を燃焼室に導く連通室と、を備えてな
る燃焼器において、前記予混合室出口部と前記連通室入
口部との間の屈曲通路における内側コーナ部内面に冷却
用空気を導く冷却空気導入通路を設けたことを特徴とす
る燃焼器。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14491188U JPH0645149Y2 (ja) | 1988-11-08 | 1988-11-08 | 燃焼器 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14491188U JPH0645149Y2 (ja) | 1988-11-08 | 1988-11-08 | 燃焼器 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0269256U JPH0269256U (ja) | 1990-05-25 |
| JPH0645149Y2 true JPH0645149Y2 (ja) | 1994-11-16 |
Family
ID=31413037
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP14491188U Expired - Lifetime JPH0645149Y2 (ja) | 1988-11-08 | 1988-11-08 | 燃焼器 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0645149Y2 (ja) |
-
1988
- 1988-11-08 JP JP14491188U patent/JPH0645149Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0269256U (ja) | 1990-05-25 |
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