JPH0645109B2 - 遠隔操作マニピユレータ装置 - Google Patents

遠隔操作マニピユレータ装置

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JPH0645109B2
JPH0645109B2 JP58004626A JP462683A JPH0645109B2 JP H0645109 B2 JPH0645109 B2 JP H0645109B2 JP 58004626 A JP58004626 A JP 58004626A JP 462683 A JP462683 A JP 462683A JP H0645109 B2 JPH0645109 B2 JP H0645109B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 本発明は遠隔操作マニピユレータに関し、特にその制
御、操作方式に係わるものである。
〔発明の技術的背景とその問題点〕
近年、原子力発電の普及に伴なつて、使用済み核燃料の
再処理あるいは放射性廃棄物の処理施設が必要になつて
きている。この処理施設においては、高レベルの放射能
をもつ環境下であるために人間による作業が困難であ
り、特に施設内機器のメンテナンスはマニピユレータな
どを使つた遠隔操作によらざるを得ない。そのため、原
子力発電施設においては、格納容器内および一次冷却水
配管系に対する点検あるいはバルブ開閉などの軽作業
を、作業員の放射能被曝低減を目的として遠隔操作化し
ようとする試みが具体化しつつある。かかる状況の下
で、近年遠隔操作技術の重要性はますます増大してい
る。なかでも、人間の手の機能を代行するマニピユレー
タには、更に高度な性能と良好な操作性が要求されるよ
うになつてきている。
従来、この種のマニピユレータの操作方法としては、大
別すると下記の3つの方式がある。
第1の方式は、実際に作業を行なうスレーブアームを、
これと同一あるいは相似の幾何学的形状をなすマスタア
ームと連動させ、オペレータがマスタアームの終端軸に
設けられたハンドルを手に持つて必要な動作を行なわせ
ることにより、スレーブアームを操作するものである
(マスタスレーブ方式)。この方式では、マスタアーム
とスレーブアームが同一または相似の形状をなすという
特徴を活かし、スレーブアームに作用する外力に起因す
るマスタアーム、スレーブアームに作用する外力に起因
するマスタアーム、スレーブアーム相互の位置ずれをも
とに、スレーブアームを介してオペレータの腕に力をフ
イードバツクする方式(バイラテラル制御方式)を採用
することができる。そのため、この方式は力感覚を必要
とする組立て、ねじ締め等の細かい作業に適している。
しかしながら、オペレータが実際に身体を動かして操作
しなければならないために疲労を伴ない、長時間の作業
に適さないという欠点がある。
第2の方式は、マニピユレータの各動作軸の動きを個別
のスイツチあるいは多自由度の操縦桿の各自由度に割り
付けて、これらを操作しているマニピユレータの各動作
軸を動かすものである。この方式は他の方式と比較する
と簡便ではあるが、マニピユレータの作業空間における
動作方向と操作桿あるいはスイツチの操作方向とが対応
せず、オペレータの習熟に長時間を要し、かつ細かな作
業が困難であるという欠点がある。
第3の方式は、第2の方式と同様に多自由度の操縦桿を
用いるが、その操作方向とマニピユレータの作業空間に
おける動作方向とを一致させるために計算機を介在さ
せ、操縦桿により入力された指令値を演算してマニピユ
レータの各軸の動作速度を求め、これによつてマニピユ
レータを指令された方向に動作させるものである。この
方式によればオペレータの方向感覚および距離感覚がそ
のまま生かされるため、操作が容易であり身体の疲労も
少ない。しかし、位置および姿勢の最低6自由度を有す
るマニピユレータの全自由度を制御するため、計算機に
高度な性能と速い演算速度が要求される。また、組立て
等の細かい作業には必須となる力感覚を付与するために
は、マニピユレータの手先に作用する力を検知するセン
サー、検知された力を自由度構成の異なる操縦桿を介し
てオペレータの手にフイードバツクせしめる制御装置お
よびアクチユエータ等が必要になる。その結果、装置の
規模が大きくなり、設備費もかさむという欠点がある。
〔発明の目的〕
本発明は上記の従来技術の欠点に鑑みてなされたもの
で、操作性が良好で細かい作業に適し、操作に伴なうオ
ペレータの肉体的精神的疲労を最小限にとどめ、かつ簡
単で安価な遠隔操作マニピユレータを提供することを目
的とする。
〔発明の概要〕
上記の目的を達成するため本発明は、複数自由度を有
し、先端に配設した把持部を空間的に任意に位置決めす
るマニピュレータと、前記マニピュレータの把持部を姿
勢を決める自由度及び把持の自由度に対応した自由度を
有する一本のマスタハンドルと、前記マニピュレータの
把持及び把持部の姿勢の自由度と、前記マスタハンドル
の自由度とをバイラテラル制御する制御手段と、前記マ
スタハンドルに配設したスイッチ群により前記マニピュ
レータの把持部の姿勢を基準として選択入力された動作
方向と、前記マスタハンドルが支持される操作卓に配設
された設定器により設定された単位動作量と、前記マニ
ピュレータの各自由度の位置情報とを用いて、このマニ
ピュレータの各自由度の移動量を演算し、この演算結果
に基きマニピュレータを動作させる制御手段と、を備え
たことを特徴としている。
〔発明の実施例〕
第1図乃至第6図を参照して本発明の一実施例を説明す
る。第1図は一実施例の斜視図である。マニピユレータ
1の先端に設けられる把持部2は、手首部3を介して上
腕4および前腕5からなるアーム部に取り付けられる。
ここで、支持体1aに取り付けられた上腕4は軸1bを
中心にθ方向(振り方向)に回動自在になつており、
かつθ方向(ひねり方向)にも回動自在になつてい
る。また、上腕4に取り付けられた前腕5は軸4aを中
心にθ方向(振り方向)に回動自在になつており、か
つα方向にも回動自在になつている。さらに、前腕5に
取り付けられた手首部3は軸5aを中心にβ方向に回動
自在になつており、かつ手首部2はγ方向にも回動自在
になつている。このように、マニピユレータ1は腕部に
手首部3の空間的位置を決める3自由度θ,θ,θ
を持ち、かつ手首部3に姿勢の3自由度α,β,γを
持つているので、把持部2を作業空間の任意の位置、方
向に移動させることができる。
マニピユレータ1を遠隔操作するための操作卓6には、
姿勢の3自由度と把持の1自由度の4自由度を持ち、
前、後、左、右、上、下の移動方向を選択する6個のス
イツチ群SW1a,SW1b,SW1c,SW1d,SW1e,SW1f(方向切
換スイツチ)を備えたマスタハンドル7が設けられてい
る。また、前面パネルにはマニピユレータ1の移動ステ
ツプ幅Uを設定するためのデイジタルスイツチSW2、マ
ニピユレータ1の作業空間に向けられたテレビカメラ8
からの映像を映し出すモニタテレビ9が設けられてい
る。フツト式の非常停止スイツチSW3は操作卓の前記下
部の下方に設けられ、操作卓6とテレビカメラ8および
マニピユレータ1はケーブル10により接続されている。
第2図はマスタハンドル7の縦断面図であり、第1図と
同一の要素は同一の符号で示してある。操作卓6に固着
されたマスタハンドル7の基部7aには、U字形の第1
のフレーム7cが基端に設けられた回転支持軸7dをも
つて水平方向に回動自在に取り付けてある。回転支持軸
7dに固着された平歯車7eには、この回転角αを検
出するための検出器Sの軸に固着されたピニオン7f
と、電動アクチユエータMの軸に固着されたピニオン
7gとが噛合つている。また、第1のフレーム7cには
U字状のフレーム両端部近傍に軸7hが回動可能に支持
され、この軸7hに第2のフレーム7iが固着されてい
る。このため、第2のフレーム7iは軸7hを中心とし
て第1のフレーム7cの回動方向と直角な方向に回動可
能な構成になつている。第2のフレーム7iは自由端側
がせり上つた形状となつており、このせり上り部分に水
平軸7mが回動自在に支持され、握り部7nはこの水平
軸7mの一端に固着されている。また、水平軸7mの他
端には平歯車7pが固着され、各々駆動用アクチユエー
タM10、検出器S10の軸に固着されたピニオン7qと、
これを介してピニオン7rとに噛合つている。握り部7
nの先端には、自由端にフツク7sを持つレバー7tが
垂直な軸7uの回りに回動自在に支持されており、レバ
ー7tにはセクタギヤ7vが固着され、各々検出器
11、駆動用アクチユエータM11の軸に固着されたピニ
オン7w,7xと噛合つている。また、握り部7nの上
面カバーには6個の押釦式の方向切換スイツチSW1a〜SW
1fのうちの4個SW1a〜SW1dが設けられている。さらに、
握り部7nの側壁には残りの2個の押釦式のスイツチSW
1e〜SW1fが設けられている。
第3図はマスタハンドル7の正面図で、第1図および第
2図と同一要素は同一符号で示してある。軸7hには平
歯車7jが固着されており、検出器S、駆動用アクチ
ユエータMの軸に固着されたピニオン7k,7lと噛
合つている。
第4図は操作卓6に納められる演算処理系、制御系の回
路構成図で、第1図乃至第3図と同一の要素は同一の符
号で示してある。マニピユレータ1の腕駆動用の電動ア
クチユエータM,M,M、手首関節駆動用の電動
アクチユエータM,M,Mおよび把持部2の爪開
閉用の電動アクチユエータMのそれぞれに対応して検
出器S〜Sが設けられ、検出器S〜Sは各々に
対応する電動アクチユエータM〜Mにより駆動され
るマニピユレータ1の各関節部および回動部の回動角θ
,θ,θα,β,γ,fを検出する。また、マス
タハンドル7の第1のフレーム7cの水平振り、第2の
フレーム7iの垂直振り、握り部7nの戻りおよびレバ
ー7tの開閉のための電動アクチユエータM,M
10,M11に対応して検出器S,S,S10,S11
設けられ、検出器S〜S11は各自由度の回動角α
β,γ,fを検出する。サーボ回路SV1〜SV11
それぞれ対応する電動アクチユエータを駆動する。方向
切換スイツチSW1a〜SW1fの出力、デイジタルスイツチSW
の出力および非常停止スイツチSWの出力は入力イン
タフエースIF1を介してマイクロコンピユータCPUに与え
られ、検出器S〜Sの出力θ,θ,θ(以
上、手首位置信号),α,β,γ(以上、手首姿勢信
号)は入力インタフエースIF2を介してマイクロコンピ
ユータCPUに与えられる。マイクロコンピユータCPUはこ
れらをデータとし、あらかじめ与えられているプログラ
ムに従つて、演算プロセツサAPUの助けを借りて演算
し、演算結果θ+Δθ,θ+Δθ,θ+Δθ
(以上基準値信号)を出力インタフエースOIFを介し
てサーボ回路SV,SV,SVに出力すると共に、必要
な各種制御を司る。サーボ回路SV,SV,SVには、
マイクロコンピユータCPUの演算結果θ+Δθ,θ
+Δθ,θ+Δθと検出器S,S,S
出力θ,θ,θの差分が入力される。サーボ回路
SV,SVには検出器Sの出力αと検出器Sの出力
αの差分が入力され、サーボ回路SV,SVには検出
器Sの出力βと検出器Sの出力βの差分が入力さ
れ、サーボ回路SV,SV10には検出器Sの出力γと検
出器S10の出力γの差分が入力される。また、サーボ
回路SV,SV11には検出器Sの出力fと検出器S11
出力fの差分が入力される。
次に、第1図乃至第4図に示す一実施例の動作を、第5
図および第6図を参照して説明する。第5図(a)は一実
施例のマスタハンドル7の握り部の横断面図であり、第
5図(b)はそのスイツチ配列を示す図であり、第1図乃
至第4図と同一要素は同一符号で示す。マスタハンドル
7の握り部7nをオペレータが手で握つて所望の状態に
動かすと、握り部7nの状態は各軸に設けられた検出器
〜S10により検出され、それぞれ検出信号α,β
,γとして出力される。また、マニピユレータ1の
把持部2の状態は検出器S〜Sにより検出され、そ
れぞれ検出信号(手首姿勢信号)α,β,γとして出力
される。これらのうち、それぞれ対応する自由度の検出
信号αとα,βとβ,γとγが比較されて差分が
そのままマニピユレータ1側のサーボ回路SV〜SV
入力され、マスタハンドル側のサーボ回路SV〜SV10
は反転したものが入力される。そのため、マスタハンド
ル7はオペレータに対して、把持部2の状態とマスタハ
ンドル7の状態の各軸ごとの偏差に応じたトルクを与え
る。こうして、マニピユレータ1の把持部2に加えられ
た外力に起因する把持部2の状態とマスタハンドル7の
状態とのずれは、外力に相当した力としてマスタハンド
ルを通じてオペレータに知覚される。
把持部2の操作は、マスタハドル7の握り部7nに設け
られたレバー7tをオペレータの手11の人指し指によつ
て開閉し、これによつて変化する角度fを検出器S11
により検出し、これと把持部2の検出器Sの検出信号
fとの差分をサーボ回路SVに入力し、これを反転した
ものをサーボ回路S11に入力し、それぞれの電動アクチ
ユエータM,M11を駆動することによつて行なわれ
る。このとき、マスタハンドル7側の電動アクチユエー
タM11の働きにより、オペレータはマニピユレータ1の
把持部2に発生した把持反力を一定の比率で知覚するこ
とができる。このようにして、オペレータはテレビカメ
ラ8を経て得られ操作卓のモニタテレビ9に写し出され
るマニピユレータ1および作業空間の映像のみならず、
マニピユレータ1が外部に与えたり外部より加えられた
りする力を知覚しながら、把持部2の姿勢を任意に選ぶ
ことができる。このとき、マイクロコンピユータCPU
は、与えられたデータに所定の演算を行ない、把持部2
が向いている方向を基準に上、下、左、右、前、後の3
方向に移動する操作量を求め、これをサーボ回路SV
SVに与える。
第6図は第1図乃至第5図に示す一実施例によつて目標
物Tを把持する動作をx,y,z座標にて説明する図
で、l,l,lはそれぞれ上腕4の長さ、前腕5
の長さ、把持部2の長さを示し、Wは障害物である。
まず、マスタハンドル7の操作により把持部2の向きを
目標物Tに向ける。そして、デイジタルスイツチSW
操作してマニピユレータ1の移動ステツプUを所望の値
にセツトする。
次に、前後、左右、上下に対応するそれぞれの方向切換
スイツチSW1a〜SW1fのうち、任意のひとつを選択して移
動すべき方向を設定する。ここで、把持部2の支持端側
を基準に目標物Tに至る方向を見ると、目標物Tは前方
にあるから方向切換スイツチSW1aを押す。これにより、
マイクロコンピユータCPUは把持部2の移動方向が前方
方向であると判断し、入力されたデータをもとに演算を
開始する。その演算は次のように行なう。
今、 とすると ただしCi=cosθ,Si=sinθでありi=1,2,
はマニピユレータ1の置かれた静止直交座標系の基本ベ
クトルを示す。
次に移動方向ベクトルはこの場合把持部2の中心線に沿
つて前方であり となる。
21=−(l1+l2sinθ3)sinθ1+l2cosθ1cosθ2cos
θ322=−l2sinθ1sinθ2cosθ323=l2(cosθ1cosθ3−sinθ1cosθ2sinθ3) a31=(l1+l2sinθ3)cosθ1+l2sinθ1cosθ2cosθ
332=l2cosθ1sinθ2cosθ333=l2(sinθ1cosθ3+cosθ1cosθ2sinθ3) となる。また式(1)より であるから よつて ただし 以上のようにして単位ステツプuだけ移動させたときの
θ,θ,θの各回動角θ+Δθが求まる。こ
れらの演算は演算プロセツサAPUを使用することにより
数10msで実行可能であり、マニピユレータ1の動作が
断続的になる等の不具合は生じない。またマニピユレー
タ1の把持部2を後方へ動かす場合は方向切換スイツチ
SW1bを操作し演算にはuの代りに(-u)を使用する。
次にマニピユレータ1の移動方向を把持部2の横方向と
する場合は、例えば右方向の場合は方向切換スイツチSW
1cを操作する。この時の演算は式(3)の の代りに を用いる。
また移動方向が左方向の場合は方向切換スイツチSW1d
操作し、uの代りに(-u)を使用し式(6)を用いてΔθ
を算出する。更にマニピユレータ1の移動方向を把持
部2の上下方向とする場合は例えば上方に移動させる場
合は方向切換スイツチSW1eを操作し、この時の演算は式
(3)の の代りに を用いる。
把持部2の移動方向が下方向の場合には方向切換スイツ
チSW1fを操作し、uの代りに(-u)を用いて式(7)によ
りΔθを算出する。このようにして求めた単位ステツ
プ移動後の各θ,θ,θの回動角データ(基準値
信号)θ+Δθ,θ+Δθ,θ+Δθは、
出力インタフエースOIFを介してそれぞれ対応する検出
器S,S,Sの検出信号(手首位置信号)θ
θ,θと突き合わされ、その差分がサーボ回路S
V,SV,SVに与えられる。各々のサーボ回路SV
〜SVは、これらの差分に応じた量だけ電動アクチユエ
ータM,M,Mを駆動する。その結果、マニピユ
レータ1の上腕4の振り角θ、上腕4のひねり角
θ、前腕5の振り角θは各々求めたθ+Δθ
θ+Δθ,θ+Δθの位置になる。マイクロコ
ンピユータCPUの演算が方向切換スイツチSW1a〜SW1f
操作するごとにもしくは操作中は繰り返されるものとす
ると、これら方向切換スイツチSW1a〜SW1fを操作するだ
けで前記単位ステツプ幅U分、あるいは幅Uの整数分だ
け目的の方向に把持部2を移動させることができる。
このように、オペレータは片手でマスタハンドル7の握
り部7nを握り、モニタテレビ9の画像を観察しながら
把持部2の位置を修正し、目標物Tとの相対的位置関係
とアクセスしたい方向に応じて方向選択スイツチSW1a
SW1fを操作することにより、把持部2を直線的かつ円滑
に目標物Tに到達させることができる。第6図に示す如
く到達経路に障害物Wが存在し、誤つてこれに把持部2
が干渉した場合には、外力による手首部3の各関節の変
位がマスタハンドル7に反映される。そのため、オペレ
ータはマスタハンドル7を介してマニピユレータ1が受
けた力を知覚し、手首部3の姿勢あるいは移動方向を変
更し、これによつて過大な外力を受けるような衝突を回
避することができる。また、非常停止スイツチSWを操
作してマイクロコンピユータCPUに割り込みをかけ、演
算を中止させて電動アクチユエータM〜Mの駆動を
停止し、マニピユレータ1の動きを緊急に停止させるこ
ともできる。
対象物をハンドリングする場合には、オペレータはマス
タハンドル7nに設けられたレバーを操作する。この操
作により把持部2は開閉し、しかも物体を把持する力は
オペレータがレバーに加える力を加減することで制御で
きる。なお、前述と同様に把持部2を所望の位置へ戻し
たり移したりすることができる。
このように、マスタハンドルの握り部の角度を変えるだ
けでそれに対応した向きにマニピユレータの把持部の向
きを変えることができ、握り部に設けられた方向選択ス
イツイにより把持部の向きを基準に移動方向を選び、把
持部を移動させることができる。そのため、マニピユレ
ータと作業空間を写し出す画像によりマニピユレータの
移動方向をあらかじめ確認でき、マニピユレータの操作
性は格段に向上する。しかも、誤つて把持部を他の物体
にぶつけた場合にも、直ちにマスタハンドルを介して力
感覚として反応を得られるため、必要以上に神経を費す
こともない。また、ボルト締結、ハメ合い等の力感覚を
必要とする細かい作業も行なうことができる。さらに、
把持部の移動をマスタハンドルを用いた移動方向の入力
と演算制御で行なつているため、従来のマスタスレーブ
方式では操縦困難であつたオペレータの動作範囲をはる
かに超えた大型コンピユータにも適用できる。
なお、上記実施例においては、マニピユレータの自由度
の配置を上腕の振り、ひねり、前腕の振り、ひねり、手
首の振り、ひねり、把みの順に配置したが、腕に3自由
度と手首に4自由度とがあればいかなる自由度配置でも
よい。また、上記実施例ではマイクロコンピユータとサ
ーボ回路を別個のものとして構成したが、マイクロコン
ピユータに比較器などの機能を持たせたデジタルサーボ
として構成してもよい。さらに、テレビカメラを複数に
して立体テレビ化してもよい。
〔発明の効果〕
上述の如く本発明によれば、操作性が良く細かい作業が
可能で、操作に伴なうオペレータの肉体的、精神的疲労
を最小限にとどめ、かつマイクロコンピユータで制御可
能な簡単で安価な遠隔操作マニピユレータを提供でき
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例の斜視図、第2図は第1図の
一実施例のマスタハンドルの縦断面図、第3図は第1図
および第2図の一実施例のマスタハンドルの正面図、第
4図は第1図乃至第3図の一実施例の演算処理系および
制御系の回路構成図、第5図は第1図乃至第4図の一実
施例のマスタハンドルの横断面図および平面図、第6図
は第1図乃至第5図の一実施例の動作を説明する図であ
る。 1……マニピユレータ、2……把持部、3……手首部、
4……上腕、5……前腕、6……操作卓、7……マスタ
ハンドル、8……テレビカメラ、9……モニタテレビ、
10……ケーブル。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数自由度を有し、先端に配設した把持部
    を空間的に任意に位置決めするマニピュレータと、 前記マニピュレータの把持部を姿勢を決める自由度及び
    把持の自由度に対応した自由度を有する一本のマスタハ
    ンドルと、 前記マニピュレータの把持及び把持部の姿勢の自由度
    と、前記マスタハンドルの自由度とをバイラテラル制御
    する制御手段と、 前記マスタハンドルに配設したスイッチ群により前記マ
    ニピュレータの把持部の姿勢を基準として選択入力され
    た動作方向と、前記マスタハンドルが支持される操作卓
    に配設された設定器により設定された単位動作量と、前
    記マニピュレータの各自由度の位置情報とを用いて、こ
    のマニピュレータの各自由度の移動量を演算し、この演
    算結果に基きマニピュレータを動作させる制御手段と、 を備えたことを特徴とする遠隔操作マニピュレータ装
    置。
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