JPH0644966B2 - 濾過装置 - Google Patents

濾過装置

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JPH0644966B2
JPH0644966B2 JP31112590A JP31112590A JPH0644966B2 JP H0644966 B2 JPH0644966 B2 JP H0644966B2 JP 31112590 A JP31112590 A JP 31112590A JP 31112590 A JP31112590 A JP 31112590A JP H0644966 B2 JPH0644966 B2 JP H0644966B2
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Inventor
克巳 狭間
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株式会社旭機械製作所
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Description

【発明の詳細な説明】
【産業上の利用分野】 この発明は、産業洗浄水や産業排水など、スケール等の
異物を含有する原水を、濾過処理するための濾過装置に
関する。
【従来の技術】
産業洗浄水や産業排水の濾過処理を行う一般的な濾過装
置の構成を、本願の第4図ないし第6図を参照して説明
する。 円筒状本体容器1の内部は、水平状の隔壁によって、下
部第一室3と上部第二室4とに仕切られており、容器1
の側壁に設けられた原水導入管5から流入した原水は、
第一室3から第二室4へ流れ込む間に濾過エレメント6
…により濾過され、濾過水排水管7から排出される。 上記濾過エレメント6…は、第5図および第6図に示す
ように、たとえば、金属線8をコイル状に巻き形成する
とともに隣接する各金属線の間に一定の間隔の隙間9…
が形成されるように各金属線間を連結部材(図示略)で
固定してなる円筒状のものが使用される。これらの濾過
エレメント6…は、それぞれの下部6bを上記隔壁2上
に、この隔壁に設けた円周上に並ぶ透孔10…を囲むよ
うに固定するとともに、上部6aをそれぞれ上記第二室
4の天井部に固定することにより、第二室4の内部に配
設される。 一方、上記第一室3の内部には、上記隔壁2に設けられ
た透孔10…と対向状にラップするように、これらの透
孔10…を結ぶ円の中心を旋回中心として旋回する逆洗
ノズル11が設けられている。 この逆洗ノズル11は、基端部12aに本体容器1の底
壁13に対して回転可能に支持された逆洗管12の先端
部に取付けられる。この逆洗管12は容器1の中心軸に
沿って貫通するドライブシャフト14を介して、たとえ
ば減速機付き電動機14aなどの動力源によって回転駆
動させられる。 さらに、上記逆洗管の基部12aは容器1の下部から延
びる逆洗水排水管15に連結されており、かつ、この逆
洗水排水管15は電動弁16などの弁装置を介して低圧
力源(図示略)または開放端(図示略)に至っている。 上記の構成を有する従来の逆洗式濾過装置の作動は次の
とおりである。 通常の濾過作動時、上記電動弁16は閉状態となってお
り、このため逆洗管12には逆洗水が流れ込むことがで
きない。入口管5から第一室3に流入した原水は、隔壁
2の各透孔10…から各濾過エレメント6…の内部に流
れ込み、ついで第5図に示すようにこの濾過エレメント
6…の濾過隙間9…から第二室4に流れ出る。原水が含
有していたスケールなどの異物は、この時濾過エレメン
ト6の内面に付着させられ、除去される。 一方、濾過状態で一定期間経過すると、濾過エレメント
6…の内部には異物が堆積し、原水が濾過隙間9…を通
過するときの抵抗が増大して濾過効率が低下する。この
状況は入口管5と出口管7との間の差圧が所定値以上と
なることを検出することにより判明する。上記電動弁1
6は、上記差圧が所定の値以上となると自動的に開状態
となるようにしてあり、また、逆洗管12は、電動弁1
6が開状態となったときこれと連動して動力源によって
旋回させられるようになっている。 上記電動弁16が開状態となる逆洗作動時、上記逆洗ノ
ズル11が隔壁に設けられた複数個の透孔10…のうち
いずれかの透孔10の下側に重なると、逆洗ノズル内の
圧力は第二室4内の圧力より低いので、第6図に示すよ
うに、第二室4内の濾過水が濾過エレメント6の濾過隙
間9…からエレメント内に急速に逆流入し、いわゆるウ
ォータジェット効果によりエレメント内壁に付着した異
物を一気に洗い流しながら逆洗管12ないし逆洗水排水
管15を介して外部へ排出される。こうした逆洗作用
は、逆洗ノズル11の旋回に伴い、他の濾過エレメント
についても順次行われる。 上述のように、逆洗作動時においては、第二室の濾過水
が個別の濾過エレメント6…の内部に逆流入し、かつこ
の逆洗水は、第二室に戻ることなくそのまま外部に排出
されるので、他の濾過エレメントによる濾過作動を継続
して続けることできる。 このようにして逆洗作動を続けたのち、自動的に、ある
いは原水導入管と濾過水排出管の差圧が一定の値以下に
低下したことを検知するなどすることにより、上記電動
弁16を閉状態に戻すと、全ての濾過エレメント6…が
再び通常の濾過作動のみを行うようになる。
【発明の解決しようとする課題】
ところで、第4図ないし第6図に示すような本体容器内
に多数の濾過エレメントを設置してなる濾過装置におい
ては、次のような問題がある。 その第一は、濾過装置における処理能力は、結局のとこ
ろこれが有する濾過エレメントの濾過面積の総和に依存
するところ、上記の従来の濾過装置の構成においては、
この濾過エレメントの数を変更するのは容易でない。す
なわち、本体容器内の濾過エレメントを変更するために
は、本体容器の大きさ、隔壁の大きさ、隔壁に設けるべ
き透孔の配置など装置を構成する主要な部材の多くの設
計を変更せねばならず、処理能力の要求に応じて、いち
いちこれらの使用を変更をしていたのでは、設計および
製作コストの面からきわめて高価なもとなり、現実的で
はない。また、濾過エレメントの長さを変更するにして
も、本体容器等の設計変更を必要とし、これにも設計コ
ストおよび製作コストが高騰するので現実的には採用し
がたい。 その第二は、上記従来の濾過装置においては、経時的に
濾過エレメントに堆積するスケール等を除去するための
逆洗機能をもっているとはいえ、濾過エレメントにも当
然ながら寿命があり、したがって一定期間経過後このエ
レメントを交換する等のメインテナンスをする必要があ
る。しかし、上記従来の濾過装置の構成では、本体容器
内に多数のエレメントが装備されているために、たとえ
一つの濾過エレメントの交換を必要とする場合であって
も、濾過装置の濾過運転を一旦休止し、本体容器内の水
を全て抜き取ったうえで、上記濾過エレメントの交換作
業をせねばならない。このような濾過装置の運転の休
止、ただ単に濾過処理効率の低下にとどまらない。すな
わち、この種の濾過装置は、そもそも、濾過処理を必要
とする洗浄水あるいは排水を生じさせる工業設備に付設
されているものであるから、上記濾過装置の運転の休止
は、かかる濾過装置が付設させる工業設備全体の休止を
必要をすることを意味し、このことは、産業生産効率の
著しい低下につながるのである。 この発明は、上述の事情のもとで考えだされたものであ
って、要求される処理能力に応じて、装置全体の処理能
力を容易に増減することが可能であり、かつ、装置全体
の濾過処理運転を休止することなく、特定の濾過エレメ
ントのメインテナンスすなわち交換あるいは修理を可能
とした新たな濾過装置を提供することを課題とする。
【課題を達成するための手段】
上記の課題を達成するため、本願発明では次の技術的手
段を講じている。 すなわち、本願発明の濾過装置は、筒状濾過エレメント
が内装され、かつ直立状に配置される濾過エレメントケ
ースと、この濾過エレメントケースの下部に原水を導入
する原水導入管と、上記濾過エレメントケースの上端に
連通する濾過水管とを備えている濾過処理ユニットが複
数個並列状に接続され、 上記各濾過処理ユニットにおける濾過エレメントケース
は、その下方に位置する水平軸を中心として揺動可能に
構成されるとともに、濾過エレメントケースの上端と濾
過水管は、分離可能に接続されており、 かつ、各濾過処理ユニットにおける原水導入管と濾過水
管には、それぞれ弁装置が設けられていることを特徴と
する。
【作用および効果】
本願発明の処理装置は、単位濾過処理ユニットが複数個
並列状に接続されて基本的に構成される。 上記単位濾過ユニットは、それぞれ、濾過エレメントが
内装される濾過エレメントケースと、この濾過エレメン
トケースの下部に原水を導入する原水導入管と、上記濾
過エレメントケースの上端に連通する濾過水管とを備え
る。したがって、各濾過処理ユニットにおいて、上記原
水導入管からスケールの混じった原水を導入すると、こ
の原水が濾過エレメントケースを通過する間に濾過処理
され、濾過処理水が濾過水管から排出される。 上記濾過処理ユニットを並列状に接続するには、各濾過
処理ユニットの各原水導入管を、一本の太い原水本管に
並列的に接続し、かつ、上記各濾過水管を、一本の太い
濾過水本管に並列的に接続するとよい。 このように構成することにより、大容量をもたせた原水
本管から各濾過処理ユニットの原水導入管に分岐した原
水が、それぞれ各濾過処理ユニットにおいて濾過処理さ
れ、その濾過水は、濾過水本管に集められる。そして、
濾過処理ユニットを並列状に接続する個数は、要求され
る処理能力に応じて増減すればよい。逆にいえば、本願
発明の濾過装置によれば、並列接続される濾過処理ユニ
ットの数に比例して、全体的な濾過処理能力が増減され
るのである。 次に、本願発明の濾過装置における各濾過処理ユニット
は、その原水導入案と濾過水管とにそれぞれ流水を遮断
する弁装置が設けられている。したがって、複数個接続
されている濾過処理ユニットのうち、所望の濾過処理ユ
ニットのみを、上記原水導入管の弁装置と上記濾過水管
の弁装置とを閉状態に切り換えることにより、濾過処理
機能停止状態とすることができる。しかしこの時、他の
濾過処理ユニットには、通常の濾過処理状態を継続させ
ることができる。 上記のように原水導入管と濾過水管の双方の弁装置を閉
状態とするとともに、適当なドレン管を介して濾過エレ
メントケース内の水を完全に抜き取ることができる。さ
らに本願発明の濾過装置における各濾過処理ユニット
は、その濾過エレメントケースが、下方に位置する水平
軸を中心として揺動可能に構成されているとともに、濾
過エレメントケースの上端と濾過水管とは分離可能とな
っているので、上記のように濾過機能を停止させた濾過
処理ユニットにおける濾過エレメントケースと濾過水管
とを分離すれば、この濾過エレメントケースをその下方
を支点として傾斜状に回動させ、濾過エレメントケース
の上端開口を容易に外部に露出させることができる。し
たがって、この状態において、濾過エレメントケースの
内部の濾過エレメントの取り換えがきわめて作業性よく
行うことができる。このようにして濾過エレメントの交
換等のメインテナンスが終了すると、傾斜状に回動して
いる濾過エレメントケースをもとに戻し、かつこの濾過
エレメントケースの上端と濾過水管とを再び接続すれ
ば、濾過処理機能再開の準備が完了する。そして、閉状
態としていた原水導入管および濾過水管の各弁装置を開
状態に切り換えることにより、当該濾過処理ユニットは
通常の濾過機能をもつ状態に復帰するのである。 以上のように、本願発明の濾過装置によれば、要求され
る濾過処理能力に応じて、並列接続すべき濾過処理ユニ
ットを増減することにより、濾過処理ユニットの各部の
設計変更等の必要なく、容易に要求処理能力に応じるこ
とができるのであり、しかも、全体としての濾過処理運
転を継続したまま、各濾過エレメントケース内の濾過エ
レメントのメインテナンスを行うことが可能となるので
ある。上述したように、濾過装置の運転を休止すること
なく濾過エレメントのメインテナンスが行えることは、
このような濾過装置が付設される工業設備そのものの継
続的な運転が可能となることを意味するのであり、結果
的に、かかる工業設備によって実現される産業の効率を
飛躍的に向上させることができるのである。
【実施例の説明】
以下、本願発明の好ましい実施例を、第1図ないし第3
図を参照して具体的に説明する。 第1図および第2図に示すように、本願発明の濾過装置
20は、複数個の濾過処理ユニット21…が並列的に接
続されており、各濾過処理ユニット21…は、それぞ
れ、一本の大容量の原水本管22から枝分かれ状に導入
された原水を濾過処理し、濾過処理後の処理水は、それ
ぞれ、一本の濾過水本管23に流されるようになってい
る。すなわち、ベースフレーム24の長手方向に沿っ
て、上記原水本管22および濾過水本管23が互いに平
行に配管されており、これら原水本管22および濾過水
本管23の側方に、各濾過処理ユニット21…が等間隔
に設置されている。各濾過処理ユニット21には、それ
ぞれ、原水本管22から枝分かれさせられた原水導入管
25と、濾過水本管23から枝分かれさせられた濾過水
管26とが接続されている。以下、上記濾過処理ユニッ
ト21の詳細を説明する。 ベースフレーム24上に取付けられたサポートフレーム
27の下部には、一対の互いに対向するスイベルサポー
ト28が形成されており、このスイベルサポート28に
は、T字管29の水平状直管部29aの両端部が軸転可
能に支持されている。これにより、上記T字管の垂直管
部29bに連結される後述する濾過エレメントケース3
0が、その下方に位置する上記スイベルサポート28の
支持軸心を中心として回動可能となる。上記スイベルサ
ポート28の一方には、上記原水導入管25が連結され
ており、かつ、上記スイベルサポート28の他方には、
ドレン管31が連結されている。 上記T字管29の垂直管部29bの上端には、通常状態
において垂直方向に延びる所定直径を有する円筒状の濾
過エレメントケース30の下端部が接続される。これに
は、上記垂直管部29bに設けたフランジと、濾過エレ
メントケース30の下端部に設けたフランジどうしをね
じ手段によって締結するとよい。 この濾過エレメントケース30の内部には、第3図に詳
示するように、円筒状の濾過エレメント33が内装され
る。この濾過エレメント33としては、従来と同様、た
とえば、金属線をコイル状に巻き形成するとともに隣接
する各金属線の間に一定の間隔の濾過隙間が形成される
ように各金属線間を連結部材で固定してなる円筒状のも
のが使用される。本実施例においては、濾過エレメント
ケース30の下部から導入された原水が、外側から濾過
エレメント33の内部に流入する際に濾過処理が行われ
るように構成している。すなわち、第3図によく表れて
いるように、濾過エレメント33の下方を封鎖するとと
もに、上記T字管29の垂直管部29bを、濾過エレメ
ントケース30における上記濾過エレメント33の外側
と連通させる一方、濾過エレメント33の上端を開放さ
せ、この開放部を、上記サポートフレーム27に対して
固定支持されるサポート管34の内部に連通させてい
る。なお、濾過エレメントケース30と濾過エレメント
33との間の空間の上端は、上記サポート管34には直
接連通させられていない。上記濾過エレメントケース3
0と、上記サポート管34とは、両者に設けたフランジ
35,36どうしをねじ手段37で締結することにより
連結される。ただし、サポート管34に設けられるフラ
ンジ36は、シール性をもって上下方向に移動可能な構
造となっており、濾過エレメントケース30の上端とサ
ポート管34との間の締結を解いたとき、可動フランジ
36を上動させることにより、濾過エレメントケース3
0が、上記スイベルサポート28の水平軸心を中心とし
て、上記フランジ36ないしはサポート管34に干渉す
ることなく第3図に仮想線で示すように傾斜回動するこ
とができるようになっている。 上記サポート管34は、通常状態における濾過エレメン
トケース30の軸心と同様、垂直状の軸心を持ってお
り、その側部から濾過水管26が分岐させられている。
また、この濾過水管26は、上述したように、濾過水本
管23に接続されている。 そして、上記サポート管34には、濾過エレメントケー
ス30の内部に設けられる上記濾過エレメント33を洗
浄する洗浄装置38が付設されている。 この洗浄装置38は、上記サポート管34の上部に、垂
直軸心を持つシリンダ39を接続し、このシリンダのピ
ストンロッド40の下端に洗浄ノズル41を取付け、上
記ピストンロッド40が進退移動させられると、その先
端部の洗浄ノズル41が、濾過エレメント33の内部を
上下動しつつ、濾過エレメントの内周壁に向けて洗浄水
を吹きつけるように構成されている。上記シリンダ39
の上部第一ポート42および下部第二ポート43には、
洗浄水給水管44から枝分かれさせられた第一給水管4
4aおよび第二給水管44bがそれぞれ接続されてい
る。そしてこれら第一および第二洗浄水給水管44a,
44bには、それぞれ弁装置45a,45bが設けられ
ており、これらの弁を制御することにより、洗浄水を第
一ポート42または第二ポート43に選択的に供給する
ことができるようになっている。なお、各濾過処理ユニ
ットの洗浄装置38に連結される洗浄水処理管44は、
洗浄水供給本管46から枝分かれさせられている。 なお、図示は省略するが、上記ピストンロッド40は、
図示しないピストンによって区分される上部シリンダ室
に連通しつつ軸方向に貫通する中空状となっている。し
たがって、弁装置45aを開状態として洗浄水を上部第
一ポート42からシリンダ39内に導入すると、洗浄水
の水圧によりピストンが下動し、したがってピストンロ
ッド40が下方向に進出しつつ、その先端部の洗浄ノズ
ル41が濾過エレメント33の内周に向けて洗浄水を噴
射することになる。すなわちこの時、洗浄ノズル41が
下方向に移動しつつ洗浄水を濾過エレメント33に向け
て噴射する。一方、上記弁装置45a閉状態とするとと
もに、上記弁装置45bを開状態とすると、ピストンロ
ッド40は上記とは逆に上方に押し上げられる。しか
し、第一ポート42は、上記弁装置45aによって封鎖
されているので、図示しないピストンによって区分され
る上部シリンダ室の容積減少分の上部シリンダ室にある
洗浄水は、ピストンロッドを通ってその下端まで流れ、
洗浄ノズル41から濾過エレメント33の内周壁に吹き
つけられることになる。すなわちこの時、洗浄ノズル
は、上記とは逆に下方から上方に移動しつつ、濾過エレ
メント33の内周壁に洗浄水を吹きつけることになる。 本実施例の場合、上述のように、通常の濾過状態におい
て、原水は濾過エレメント33の外側から内側に流入す
る際に濾過される。したがって、時間の経過とともに、
濾過エレメント33の外周壁にスケール等の異物が堆積
することになる。一方、上記洗浄ノズル41から噴射さ
れる洗浄水は、濾過エレメント33の内周壁に噴射され
るので、濾過エレメント33の内側から外側に抜けるウ
ォータジェット効果が発揮され、これにより、濾過エレ
メント33の外周壁に堆積するスケール等の異物は、効
果的に取り除かれるのである。 上記各濾過処理ユニット21における原水導入管25…
にはそれぞれ開閉状態を制御できる弁装置47…が、そ
して、各濾過処理ユニット21…に接続される濾過水管
26…にはそれぞれ開閉状態を制御できる弁装置48…
が設けられる。さらに、各濾過処理ユニット21…にお
けるT字管29の水平状直管部29aに接続されるドレ
ン管31…にも、開閉状態を制御できる弁装置49…が
設けられている。 次に、上記実施例の、濾過状態の作動を説明する。 通常の濾過状態においては、洗浄装置38のピストンロ
ッド40は最も上位に位置させられた状態で各弁装置4
5a,45bが閉じられており、一方、原水導入管25
の弁装置47、および濾過水管26の弁装置48は開状
態となっている。さらにこの時、ドレン管31の弁装置
49は閉状態とされる。 原水本管22から各原水導入管25を介してT字管29
から濾過エレメントケース30に導入された原水は、濾
過エレメント33の外側から内側へ流入する際に濾過さ
れる。濾過エレメント33の内部にある濾過水は、サポ
ート管34ないし濾過水管23を通って濾過水本管23
に流される。そして、上記のような濾過状態が継続する
と、濾過エレメント33の外周にスケール等の異物が堆
積して濾過処理能力が低下する。このような場合、洗浄
装置38を作動させて、各濾過エレメント33の洗浄を
行う。 かかる濾過エレメント33の洗浄は、複数個並列設置さ
れた濾過処理ユニット21の全てを同時に行うのでな
く、一つずつの濾過処理処理ユニットの濾過エレメント
洗浄を次のようにして行うことができる。 すなわち、濾過エレメント33の洗浄が必要となった濾
過処理ユニット21につき、その濾過処理ユニットにお
ける原水導入管25の弁装置47、および濾過水管26
の弁装置48をともに閉状態とし、濾過処理を停止す
る。そして、ドレン管31の弁装置49を開状態に切り
換え、洗浄水の排水に備える。次に、上述したように、
シリンダ39を作動させることにより、そのピストンロ
ッド40の先端の洗浄ノズル41を、洗浄水を噴射させ
つつ上下動させる。洗浄ノズル41から濾過エレメント
33の内周壁に噴射され、かつ濾過隙間から濾過エレメ
ント33の外側に抜け出た洗浄最水は、T字管29、ド
レン管31を介して外部に排出される。 こうして濾過エレメント33の洗浄を終えた後、濾過処
理ユニットを濾過処理状態に戻すには、上記シリンダ3
9を作動させてピストンロッド40および洗浄ノズル4
1をその最も上方位置に退避移動させてその位置に固定
させたうえで、上記弁装置47および48を再び開状態
とするとともに、ドレン管31の弁装置49を閉状態と
すればよい。 次に、濾過エレメントケース30内の濾過エレメント3
3の交換あるいは修理等のメインテナンスの方法を説明
する。 この場合においても、メインテナンスの必要な濾過処理
ユニット21についてのみ、その弁装置47および48
の閉状態とし、その他の濾過処理ユニット21を継続し
て濾過状態としておくことができる。 上記のように弁装置47および弁装置48を閉状態とす
るとともに、ドレン管31の弁装置49を開状態に切り
換えて、濾過エレメントケース30、サポート管34、
およびT字管29の内部の水を全て抜き取る。次に、濾
過エレメントケース30のフランジ35と、サポート管
34のフランジ36とを締結するねじ手段を解除し、か
つ上述したように、フランジ36をサポート管34に対
して若干上方に移動させる。そして、第3図に仮想線で
示すように、T字管29ないし濾過エレメントケース3
0を、スイベルサポート28の水平軸心を中心として傾
斜回動させる。そうすると、濾過エレメントケース30
の上部を外部に開口させることができるので、濾過エレ
メントケース30の内部、とりわけ濾過エレメント33
の状態を容易に点検することができるし、また、必要と
あれば、この濾過エレメント33の交換も容易に行うこ
とができる。本実施例における濾過エレメント33は、
その上端にフランジが設けられており、この濾過エレメ
ント33のフランジと濾過エレメントケース30の上部
フランジとを重ね状に固定することにより、容易に取付
け作業を行うことができるようにしてある。なお各濾過
エレメント33の下端部は第3図に表れているように円
錐形となっており、この円錐形の下端部を、濾過エレメ
ントケース30とT字管29の垂直管部29bとの間に
介装したサポートプレート50の中心円錐孔に支持させ
ることにより、濾過エレメント33の下端部が軸直角方
向の移動を阻止されつつ安定的に保持されるようにして
ある。 濾過エレメントケース30のメインテナンスを終了し、
再びこの濾過処理ユニット21を濾過処理状態に戻すに
は、上記とは逆に、傾斜回動している濾過エレメントケ
ース30を垂直状に戻し、かつ濾過エレメントケース3
0とサポート管34とを連結し、ドレン管31の弁装置
49を閉状態に切り換えつつ上記各弁装置47および弁
装置48を開状態に戻せばよい。 なお、第3図において符号51は、傾斜回動される濾過
エレメントケース30をそれ以上回動しないように支承
するストッパを示す。 このようにして、複数個並列的に接続された各処理ユニ
ット21…の濾過エレメントケース30のメインテナン
スを、順次、その他の濾過処理ユニットの濾過処理状態
を継続したまま、しかも、きわめて簡単な作業によって
行うことができる。 なお、濾過エレメントケース30は、たとえば、透明な
樹脂材料で構成しておくと、内部の濾過エレメント33
の状態、とりわけ、スケール等の異物の堆積状態を容易
に確認することができるので、洗浄装置38による濾過
エレメント33の洗浄時期を適切に判断し、あるいは濾
過エレメント33のメインテナンスの時期を適切に判断
する上で都合がよい。 もちろん、本願発明の範囲は上述の実施例に限定される
ことはない。 たとえば、本実施例においては、特に、サポート管34
に特別な洗浄装置38を付設したが、このような洗浄装
置38を設けるかどうかは選択的な事項である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本願発明の一実施例の正面図、第2図は平面
図、第3図は第1図のIII−III線に沿う拡大部分断面
図、第4図は従来例を示す一部切欠斜視図、第5図およ
び第6図は従来例の濾過作用説明図である。 20……濾過装置、21……濾過処理ユニット、25…
…原水導入管、26……濾過水管、30……濾過エレメ
ントケース、33……濾過エレメント、47……(原水
導入管の)弁装置、48……(濾過水管の)弁装置。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】筒状濾過エレメントが内装され、かつ直立
    状に配置される濾過エレメントケースと、この濾過エレ
    メントケースの下部に原水を導入する原水導入管と、上
    記濾過エレメントケースの上端に連通する濾過水管とを
    備える濾過処理ユニットが複数個並列状に接続され、上
    記各濾過処理ユニットにおける濾過エレメントケース
    は、その下方に位置する水平軸を中心として揺動可能に
    構成されるとともに、濾過エレメントケースの上端と濾
    過水管は分離可能に接続されており、 かつ、各濾過処理ユニットにおける原水導入管と濾過水
    管には、それぞれ弁装置が設けられていることを特徴と
    する、濾過装置。
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