JPH0644534B2 - 電気誘導装置中のpcb含有アスカレル類をpcbを含まない絶縁冷却剤と交換する方法 - Google Patents

電気誘導装置中のpcb含有アスカレル類をpcbを含まない絶縁冷却剤と交換する方法

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JPH0644534B2
JPH0644534B2 JP60500183A JP50018384A JPH0644534B2 JP H0644534 B2 JPH0644534 B2 JP H0644534B2 JP 60500183 A JP60500183 A JP 60500183A JP 50018384 A JP50018384 A JP 50018384A JP H0644534 B2 JPH0644534 B2 JP H0644534B2
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    • H01F27/12Oil cooling
    • H01F27/14Expansion chambers; Oil conservators; Gas cushions; Arrangements for purifying, drying, or filling
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
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    • B08BCLEANING IN GENERAL; PREVENTION OF FOULING IN GENERAL
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    • C10GCRACKING HYDROCARBON OILS; PRODUCTION OF LIQUID HYDROCARBON MIXTURES, e.g. BY DESTRUCTIVE HYDROGENATION, OLIGOMERISATION, POLYMERISATION; RECOVERY OF HYDROCARBON OILS FROM OIL-SHALE, OIL-SAND, OR GASES; REFINING MIXTURES MAINLY CONSISTING OF HYDROCARBONS; REFORMING OF NAPHTHA; MINERAL WAXES
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Description

【発明の詳細な説明】 発明の背景 発明の分野 本発明は電気誘導装置(electrical induction apparatu
s)、例えば電力変圧器(electric power transformer)、
に関するものであり、特に内部に含まれている絶縁性液
体冷却剤(dielectric liquid coolant)に関するもので
あり、そして特にポリ塩素化されたビフエニルすなわち
PCBからなつているかまたはそれを一成分として含有
している該冷却剤に関するものである。より具体的に
は、本発明は例えば変圧器の如きPCB−含有電気誘導
装置を実質的にPCBを含まない変圧器に交換して、変
圧器を米国政府規制のもとで「無−PCB」とされるよ
うにするための方法に関するものである。
先行技術 それらの耐炎性、化学的および熱安定性、並びに良好な
絶縁性のために、PCB類は優れた変圧器冷却剤である
ということが見出されている。米国特許2,582,2
00はPCB類の単独使用または例えばトリクロロベン
ゼンの如き相容性の粘度改質剤との混合使用を開示して
おり、そしてそのようなトリクロロベンゼン−PCB混
合物類は一般的に「アスカレル類」と称されている。こ
れらのアスカレル類は少量の添加物類、例えば珪酸エチ
ル、エポキシ化合物類および電位電気放電から生じるか
もしれないハロゲン分解生成物類用の捕集剤として使用
されている他の物質類、を含有することもできる。AS
TM D−2283−75は数種のアスカレル類を記し
ており、そしてそれらの物理的および化学的明細を記述
している。
しかしながら、PCB類は1976年の米国有害物質抑
制法において環境的および生理学的危険物であると記載
されており、そしてそれらの高い化学的安定性のために
それらは生物変性不能である。従って、それらは環境中
に残存し、そして生物学的に拡大すらする(食物鎖を介
する比較的高い寿命中の蓄積)。従って、米国の変圧器
はもはやPCBまたはアスカレル流体を用いて製造され
ていない。PCBを含有している古い装置はある種の環
境下では依然として使用されているが、例えば封じ込め
防壁の如き特別な注意を払いそして規則的な検査を維持
することが必要である。PCBを含有している変圧器
は、芯にタンク添加しないように維持するのが妨げられ
るため、別の欠点も有しており、そして変圧器の所有者
は漏出、タンク破裂もしくはPCBの他の漏れに起因す
る、または火災により生じる有毒な副生物放出に起因す
る、清掃費用を含む全ての環境汚染に関して責任があ
る。PCB−含有変圧器を交換するには、(1)変圧器
の作動をやめ、(2)PCBを排液しそして装置を規定
の方法で洗い流し、(3)装置を取り出しそして新しい
変圧器と交換し、そして(4)古い変圧器を埋設用に許
可された場土地(または固体廃棄物焼却炉)に運搬する
ことが必要である。その時でさえ、それの燃焼を契約し
た所有者が依然としてその変圧器を所有しておりそして
それにより生じる将来の公害問題にも責任がある(義務
がある)。交換中に発生する液体廃棄物類は特別に許可
された場所で焼却しなければならない。従ってPCB変
圧器の交換には費用がかかり、しかも最も純粋なPCB
またはアスカレル変圧器は屋内にあるか建物の基礎中に
あるかまたは制限された通路のついた特別に包囲された
地下室内にあるため、変圧器を取り出したり配置したり
することは物理的に容易ではなく、しかも資産管理の見
地からも望ましくない。
この問題に関する望ましい方法は、PCB油を無害の相
容性流体と交換することである。ロバート・A・ウェス
チン(Robert A.Westin)の「電気装置
中のPCB類用の選択された交換流体の使用の評価」、
ETA、NEIS、PB−296377、1979年3
月1日;J.リーズン(Reason)およびW.ブル
ームキスト(Bloomquist)の「PCB交換:
変圧器工業の現状」、パワー(Power)、1979
年10月、64−65頁;ハリー・R・シェパード(H
arry R.Sheppard)の「変圧器中のPC
B交換」、Proc.of the Am.Power
Conf.1977、1062−68頁;Che
m.Week130、3、24(1/20/82);
A.カウフマン(Kaufman)、Chem.Wee
130、9、5(3/3/82);CMR Che
m.Bus.、1980年10月20日、26頁;Ch
em.Eng.、1977年7月18日、57頁;ベル
ギー特許893,389;ヨーロッピアン・プラスチッ
クス・ニュース(Europ.Plastic New
)1978年7月、56頁中に報告されている如く、
多種の流体の型が新規な変圧器として使用されてきてい
る。これらの中には、シリコーン油類、例えばポリジメ
チルシロキサン油類、改質された炭化水素類(高い引火
点用、例えばPTEmp、RTEコーポレーションの特
許流体)、合成炭化水素類(ポリ−アルファ−オレフィ
ン類)、高粘度エステル類、(例えばジオクチルフタレ
ートおよびPAO−13−C、ユニロイヤル・コーポレ
ーションの特許流体)および燐酸塩エステル類がある。
多数のハロゲン化されたアルキルおよびアリール類が使
用されてきている。それらの中には、液体のトリクロロ
−およびテトラクロロベンゼン類およびトルエン類並び
にそれらの特許混合物類(例えばテトラクロロジアリー
ルメタンとトリクロロトルエン異性体類との液体混合物
類)がある。トリクロロ−およびテトラクロロベンゼン
異性体類の液体混合物類がそれらの低い燃焼性のために
特に適しており、そしてアスカレル類に関する同様な物
理的および化学的性質は除かれる。他の提案されている
流体類はテトラクロロエチレン(例えばダイアモンド・
シャムロクのペルクレンTG)並びにポリオール類およ
び他のエステル類である。
全ての非−PCB流体の中では、シリコーン油類が最も
広く受けいれられている。それらの化学的、物理的およ
び電気的性質は優れている。それらは高い燃焼点(>3
00℃)を有しており、そして公知の毒性または環境問
題を有していない。これらの油類はトリメチルシリル末
端−遮蔽ポリ(ジメチルシロキサン類): (CH3)3SiO[(CH3)2SiO]nSi(CH3)3 式A [式中、 nは希望する粘度、例えば25℃における約50センチ
ストロークの粘度、を与えるのに充分な値である] である。使用に適している商業用のシリコーン油類はユ
ニオン・カーバイドから市販されているもの(L−30
5)などである。さらに、米国特許4,146,49
1、英国特許1,540,138および英国特許1,5
89,433は、シリコーン油類と蓄電器、変圧器およ
び同様な電気装置中での電気性能の改良用の種々の添加
物類との混合物を開示しており、そしてメチル以外のア
ルキルおよびアリール基を有するポリシロキサン類を開
示している。
古い変圧器中のPCB−含有アスカレル類をシリコーン
油類または他の代用流体類の1種と交換することは簡単
なことであると思われるであろうがそうではない。典型
的な変圧器は電気コイルなどを不適当な接触および電気
放電から保護するために非常に多くのセルロース系絶縁
物質を含有している。この物質は普通アスカレルに浸さ
れており、そして全変圧器の3〜12%の全流体容量を
有している。この吸収されたアスカレルは流れ出ること
はなく、いずれの公知の手段によっても洗い出せない
が、有効である。最初の大きいアスカレルを新しい非−
PCB流体で交換するときは、ゆっくりした拡散方法に
より古い吸収されたアスカレルを徐々に浸出させること
ができ、すると新しい流体のPCB含有量が上昇するで
あろう。従って、新しい冷却剤が汚染されはじめる。
変圧器の分類目的のために、米国政府規則は500pp
m以上のPCBを有する流体を「PCB変圧器」と、5
0−500ppmのPCBを有するものを「PCB汚染
変圧器」と、そして50ppmより少ないPCBを有す
るものを「無−PCB変圧器」と称している。最初の2
種については漏出事態や廃棄の必要に関して多くの経費
がかかるであろうが、最後のはんちゅうのものは米国政
府規則には拘束されない。最後の等級を得るには、作動
中でありそして50℃以上の温度が生じるのに充分なエ
ネルギーをもった変圧器でPCB濃度を少なくとも90
日間にわたり50ppm以上に保たなければならない。
これには90日間にわたる約0.56ppm/日の平均
溶離速度が必要である。全てではないが米国のほとんど
の州では米国政府の規制と同じであるかもしくはそれよ
り厳しい規則を採用している。それよりゆるい規則がど
こかで実施されているかもしれない。
0/PCC/40方法に関するダウ・コーニング・コー
ポレーションの販売促進用文献である「ザ・レトロシル
・PCB・リムーバル・システム(The Retro
Sil PCB Removal System)」、
#10−205−82(1982)およびポジティブ・
テクノロジイス・インコーポレーテッドの商業用文献中
に記されているものなど多数の商業的なレトロフィル
(retrofill)工程が市販されている。これら
は最初にできる限り高い効率の清掃工程を使用してお
り、その間には電気装置は作動させない。ほとんどのも
のは例えば燃料油、エチレングリコール、または多数の
塩素化された脂肪族もしくは芳香族化合物類の如き液体
を用いる一連の洗い流し工程を含んでいる。トリクロロ
エチレンが好ましい洗い流し用流体である。例えばポジ
ティブ・テクノロジイス・インコーポレーテッドの0/
PC/40方法の如きある種の方法は液体の流れで変化
するフルオロカーボン蒸気洗浄法を使用している。最初
の清掃工程が完了した時に、変圧器にシリコーン流体を
充填する。これらの手間のかかる洗い流し工程をできる
だけ効率的に準備しても、セルロース系物質の格子内に
吸着されたPCBを除去することはできない。その結
果、シリコーン冷却剤のPCB含有量は変圧器の使用中
に残存PCBが浸出するにつれて徐々に上昇する。従っ
て、PCBを含まない状態(米国政府規則により定義さ
れている「非−PCB」)への到達を希望する場合に
は、90日間にわたり50ppmより低い浸出速度に達
するまでシリコーン流体を定期的に交換するか、または
連続的に洗浄することが必要である。
定期的な交換には非常に費用がかかり、そしてシリコー
ンおよびPCBの両者は本質的に非揮発性であるために
それらを分離するために蒸留を使用することはできず実
用的でなく、しかも他の分離方法も費用がかかったりま
たは非効率的である。ダウ・コーニング社はレトロシル
方法で流体を清掃するために連続的な炭素濾過を使用し
ている(ダウ・コーニング社の販売促進用文献である
「ザ・レトロシル・PCB・リムーバル・システム(T
he RetroSil PCB Removal S
ystem)」、#10−205−82(1982);
ジャクリーン・コックス(Jacqueline Co
x)の「ダウ製のシリコーン変圧器流体はPCB水準を
EPA基準に下げる」、ペーパー・トレード・ジャーナ
ル(Paper Trade Journal)、19
82年9月30日;T.オネイル(O′Neil)およ
びJ.J.ケリー(Kelly)の「アスカレル変圧器
のシリコーンレトロフィル」、Proc.Elec./
Electron.Insul.Conf.、13、1
67−170(1977);W.C.ページ(Pag
e)およびT.ミチャウド(Michaud)の「シリ
コーン変圧器液体を用いる変圧器のレトロフィル方法の
開発」、Proc.Elec./Electron.I
nsul.Conf.、13、167−170(197
7))。ウェスティングハウス社は米国特許4,12
4,834中で冷却剤からPCBを除去するための濾過
方法を含む変圧器の特許をとっているが、ヨーロッパ特
許0023111中でのRTEは塩素化された重合体類
の吸着用媒体としての使用を記している。しかしなが
ら、工程中に使用されるフィルターは非常に高価であ
り、かつ選択性の欠如および濾過されるPCBの非常に
低い濃度の両者のためにPCBの除去は非常に非効率的
である。溶解度の限度のために実際的でなくそして高濃
度においてのみ良好であるような傾斜を含む工程(米国
特許3,299,704);ポリグリコール類を用いて
の(f.J.イアコニアンニ(Iaconiann
i)、A.J.サギオモ(Saggiomo)および
S.W.オズボーン(Osborn)の「変圧器油から
のPCBの除去」、EPRI PCB セミナー、ダラ
ス、テキサス州、1981年12月3日)または過臨界
COを用いての(リチャード・P・デフィリッピイ
(Richard P.deFilippi)の「溶媒
としてのCO:脂肪、油および他の物質に適用」、化
学と工業(Chem.and Ind.)、1982年
6月19日、390−94頁)抽出;およびナトリウム
を用いてのPCB類の化学的分解(英国特許2,06
3,908)などの工程が濾過の代わりに提唱されてき
ている。これらの方式のどれもアスカレル変圧器用に経
済的にまたは商業的に使用できることは見出されていな
い。しかしながら、濾過方式は浸出割合が残存PCBを
最終的浸出が許容値まで減じる点にいたるのに数年かか
るであろうほど遅いことを除けば費用がかかるが理論的
に有効な工程である(ギルバート・アッヂス(Gilb
ert Addis)およびベンツー・ロー(Bent
su Ro)の変圧器油および変圧器固体物質の間のP
CBの平衡研究」EPRI PCBセミナー、1981
年12月3日)。
問題およびそれの原因はL.A.モルガン(Morga
n)およびR.C.オストフ(Ostoff)の「アス
カレル変圧器のレトロフィル方法に伴う問題」、IEE
E Power Eng.Soc.、Winter M
eeting、N.Y.、N.Y.、1977年1月3
0日−2月4日、論文A77、120−9頁中で論じら
れている。PCB中の典型的なシリコーン油の溶解度は
100℃までおよびそれ以上で実質的に無(<0.5
%)であるが、シリコーン中のPCBの溶解度は25℃
での10%ないし100℃での12%の範囲である。こ
の限られた溶解度は塊状シリコーンが許容できる遊離P
CBの溶解性は限定しないが、PCBがセルロース系物
体の孔または格子内から拡散する能力を制限する。
PCBが充填されている一定の孔内では、PCBの拡散
はその中のシリコーンの拡散により行わなければならな
い。孔内のある場所ではPCBおよびシリコーンの間に
界面が存在しており、それを越えてはどの物質も非常に
急速に拡散できない。PCBのシリコーン中の溶解度は
逆の場合より大きいため、界面が徐々に孔の中に進みな
がらPCBがゆっくりとシリコーン中に拡散するであろ
う。限られた溶解度のため拡散速度が制限され、そして
この機構により事実上PCBの孔は清掃できるがそれは
2種の流体類が混和している場合より倍位遅い。シリコ
ーン(および多くの他の冷却剤類)の高粘度も抑制要因
である。その結果多分数年という長期の吸引浸出時間が
かかり、その間にPCBを除去するためにシリコーンを
連続的に濾過するかまたは定期的に交換しなければなら
ない。従って、PCB−含有物質類の漏れの危険が数年
にわたって続くためシリコーンによる固体絶縁物からの
PCBの遅い浸出は、全く浸出させないことより悪い。
モルガンおよびオストッフの実験研究は、例えば典型的
なシリコーン油中での有効なPCB拡散は10センチス
トークの炭化水素油中でのそれの1/10にすぎなかっ
たことを示している。次にそのような炭化水素油をレト
ロフィルすることを好むであろうが、炭化水素類の火災
危険性がないとしてもPCBおよびシリコーン油のよう
な高沸点の汚染された炭化水素油からPCBを分離する
という問題が依然として存在している。
本発明は、浸出を行いながら限られた時間で操作するた
めのシリコーン油より適している適当な冷却用流体があ
るという事実に基ずいている。それらはPCBからの蒸
留用に適している揮発性であり、それと容易に混和可能
であり、そして絶縁物の孔中への急速拡散のための比較
的低い粘度を有する。アスカレルの他の成分類、すなわ
ちトリクロロベンゼンおよびテトラクロロベンゼン、が
この目的用の理想液な流体であることが見出された。そ
れらは火災の危険がある場合に一時的なすなわち暫定的
な浸出用の冷却用流体として使用できるが、火災が危険
でない場合には軽質炭化水素類を使用できる。
アスカレルを含有している変圧器からそれを除去し、洗
い流し、そして溶離することにより実質的にPCBを含
まない変圧器を製造するという概念、または変圧器のタ
ンクに変圧器のタンクに含まれているPCBと混和性の
暫定的な絶縁性冷却用液体を充填し、該電気絶縁物が浸
出およびPCBからの分離が可能となるような段階また
はPCBを暫定的な絶縁性液体で溶離しながらそして固
体絶縁物中に含浸されているPCBを暫定的な絶縁性冷
却用液体中に溶離させるのに充分な期間にわたり電気的
操作を続けながら変圧器を作動させ、PCBを帯びた暫
定的冷却剤を排水し、新しい暫定的な冷却剤の充填サイ
クルを繰り返し、電気的に作動させそしてPCBの溶離
速度が使用する永久的冷却剤の重量を基にして50pp
mの割合以下に下がるまで充分な回数にわたり排液し、
その後冷却剤を変圧器から排液し、その後それに含まれ
ていたPCBを分離し、その結果その後の電気操作中に
実質的にPCBを含まない永久的絶縁性冷却用液体でタ
ンクを充填可能にするような段階を開示している先行技
術は見出されていない。
本発明は、冷却剤および電線およびPCB中に挿入され
ておりそしてそれを含浸させてある多孔性固体セルロー
ス系電気絶縁物を含有している容器(例えばタンク)を
有する電気誘導装置、例えば変圧器、中でPCB−含有
冷却剤用の代用品として適当な一時的なすなわち暫定的
な冷却用液体を、変圧器中に含まれている多孔性固体セ
ルロース系電気絶縁物からPCBを溶離するのに充分な
時間にわたり該変圧器を電気的に作動させながら使用す
ることに基ずいている。操作期間中に、暫定的な絶縁性
冷却用液体を変更して溶離工程速度を速め、ここで好ま
しい最終目標は変圧器を90日間にわたり操作できるよ
うにしそして変圧器用に意図する永久的冷却剤中のPC
B含有量が50ppmを越えないようにする程度の浸出
可能なPCBを溶離することである。変圧器中の浸出可
能なPCBの量をこの希望する程度まで減じた後に、暫
定的な冷却用液体をタンクから除去しそして次に変圧器
と相容性のPCBを含まない永久的な絶縁性冷却用液体
をタンクに充填する。本発明に従う工程を以下に記す
が、それにより変圧器中のPCB−含有流体が永久的な
PCBを含まない液体冷却剤と交換される: (1)変圧器をとめ(通電せず)、そしてPCB−含有
流体を排液し、そして環境的に許容可能な工程に従い廃
棄する。変圧器には例えばトリクロロベンゼンもしくは
トリクロロエチレンの液体または蒸気の如き流出用流体
を流して、「遊離」PCB流体を除去する。
(2)変圧器に例えばトリクロロベンゼン、TCBまた
はそれとテトラクロロベンゼンとの混合物の如き一時的
なすなわち暫定的な冷却用流体を充填し、該流体はPC
Bと混和性であるかもしくはそれを溶解させ、そして電
気絶縁物の孔中に浸出可能であり、しかもPCBから容
易に分離可能であり、そして電気作動を回復させる。
(3)流体温度を監視し、そして変圧器の電気負荷が希
望するPCBの溶離を生じるのに充分な流体温度を与え
ない場合には熱付加または外部加熱も供することができ
る。流体の加熱目的用または内部循環を増加させるため
の外部のループおよびポンプを通して流体を循環させる
こともできる。
(4)暫定的な冷却用流体中へのPCB溶離速度は定期
的な試料採取および分析により測定できる。PCBを含
有している暫定的な冷却用流体を除去しそして例えばト
リクロロベンゼン(TCB)の如き暫定的な冷却用流体
を蒸留することにより集積したPCBは定期的に除去さ
れる。これは、変圧器をとめ、すなわち通電せず、古い
流体を蒸留用に排液し、そして例えばTCBの如き新し
い暫定的な冷却用流体と交換することにより実施でき
る。一方、変圧器を作動させたまま例えばTCBの如き
新しい暫定的な冷却用流体を加えそして古いTCBを細
流または循環ループを介して除去することもできる。
(5)PCB−汚染されたTCB流体を蒸留して本質的
にPCBを含まないTCBおよびTCBで汚染されたP
CBの底部生成物を与える。PCBは例えば灰化の如き
認可されている米国政府工程に従い廃棄できる。
(6)PCBの溶離速度が希望する水準、好適には90
日間の期間にわたり意図する永久的冷却剤の重量を基に
して50ppm以下(例えば1日当たり5/9ppmの
溶離速度)、に達した時に、永久的なレトロフィルを実
施できる。変圧器をとめ(通電せず)、排液し、そして
シリコーン油または変圧器と相容性の他の永久的冷却用
流体を充填する。それを次に再び作動させる。
(7)「無−PCB」変圧器に関する米国政府規則に合
わせるために、90日間の期間後に分析結果が(意図す
る永久的な冷却剤の重量を基にして)50ppmのPC
B以下のPCB含有量を示さなければならず、その後該
PCBはPCBなし(すなわち「無−PCB」)である
と再分類される。
流い出し段階に関すると、効果的な排液および流い出し
技術を使用すべきであるが、これら自体は本発明を構成
するものではなく、全てこれまで公知のレトロフィル工
程の一部である。それらは本発明自身の最も効果的な態
様の序幕であるが、それは遅い浸出速度でありPCBの
除去速度を制限することがわかっている有効な流い出し
法ではないという点でそれらの価値が過大評価されてい
た。炭化水素類、例えばガソリン、ケロセン、鉱油もし
くはミネラルスプリット、トルエン、テレピン、または
キシレンの如き炭化水素類、広範囲の塩素化された脂肪
族もしくは芳香族炭化水素類、アルコール類、エステル
類、ケトン類などを含む多種の溶媒類を流い出し段階で
使用できる。しかしながら、物質の取扱い上の観点およ
びPCB分離技術からすると、必要以上に化学性の大き
い型の使用を避けることが実用的であり、その結果例え
ばTCBまたはそれとテトラクロロベンゼンの混合物の
如き意図する一時的浸出流体を最初の流い出しとして使
用することが最も実用的である。
通常は液体であるトリクロロベンゼン、TCB、または
それらとテトラクロロベンゼンとの混合物以外の流体類
を使用することもできる。好適な暫定的な流体は下記の
特徴を有している:(a)それはPCBと相容性である
(すなわち好適にはそれの重量の少なくとも50%のP
CBを、より好適にはそれの重量の少なくとも90%の
PCBを溶解させ、そして最も好適には全割合でPCB
と混和性である);(b)固体絶縁性物質の孔または格
子内にはいることのできる良好な分子可動性を有するの
に充分なほどの低い分子量を有しておりそしてそれによ
り好適には25℃における10センチスト−クス以下の
そしてより好適には3センチスト−クス以下の粘度を有
する急速な相互拡散が促進される:(c)それは容易に
PCBから分離でき、例えば蒸留でき、好適には275
℃以下のそしてより好適には260℃以下の沸点を有し
ている;(d)それは現在環境的に無害であると考えら
れている;および(e)それは典型的な変圧器内部と相
容性がある。TCBまたはテトラクロロベンゼンとの混
合物類が好適であるが、上記の如き多数の他のものも使
用できる。これらには、変性および合成炭化水素類、並
びに種々のハロゲン化された芳香族および脂肪族化合物
類が包含される。また種々の液体トリクロロベンゼン異
性体混合物類もある。好適なTCB流体は、テトラクロ
ロベンゼン異性体類とのまたはそれなしの、これらの異
性体類の混合物である。利点は、そのような混合物は個
々の異性体類より低い凍結点を有しており、その結果極
寒気候での変圧器内のそれの固化変化を減少させるとい
うことである。さらに、該混合物類は通常の製造製品で
あり、従って分離され精製された個々の異性体類より費
用を低くすることができる。
好適な目的はここではPCBを最も速く実用的速度で浸
出させることであるため、好適な態様には上記の段階
(3)に規定されている如き可能な最も速い拡散速度を
得るように変圧器を操作することが包含されている。そ
れの最大速度の負荷時で使用された時に、変圧器はこの
目的用に充分な熱を自動的に供するはずである。しかし
ながら、多くの変圧器はそれらの速度負荷以下で操作さ
れておりそして定格の安全温度以下で操作されているた
め、断熱施工または外部加熱をせずに充分高い温度(例
えば少なくとも50℃)は得られないであろう。この熱
の調節は本発明の好適態様であるが、それは任意なもの
でありそして必須条件ではなく、そのような断熱施工ま
たは加熱が実際的でないような多くの変圧器がある。室
温の如き比較的低温における浸出も可能であるが、時間
がかかるであろう。
段階(3)に記されている如き流体循環は任意なもので
あるが、拡散を遅延させるために使用できる濃度勾配の
増加が循環により防止されるという点で有利な態様であ
る。溶離は遅い工程であるため、循環速度を非常に速く
する必要はない。もちろん、変圧器の内部構造に対する
損傷を避けるために激しい循環は避けるべきである。多
くの変圧器はそれらの構造または位置により循環ループ
を利用するように容易に改変できないかもしれないこと
が認識されており、そしてそのような循環は溶離速度を
高めるための本発明の一態様以外は必須であるとは考え
られていない。ほとんどの変圧器では、特に例えばTC
Bの如き比較的低粘度を使用する場合には、自然の熱勾
配だけで充分な循環が生じるであろう。
変圧器中でTCBまたは他の暫定的な冷却剤が増加する
につれて、それは拡散によりもはや変圧器タンク内の絶
縁物の孔または格子内からPCBが浸出するように働か
ない点まで事実上到達できる。試料分析により測定され
た溶離速度の減少は、これが生じたことの手がかりであ
る。これが生じたことが測定されたなら、段階(4)中
に記されている如くPCBを帯びた暫定的な絶縁性冷却
用液体を新しいPCBを含まない流体と交換することが
必要となる。これは変圧器をとめ、汚染された浸出流体
(暫定的な絶縁性冷却剤)を排液し、そしてそれを新し
い流体と交換することにより最も容易に実施される。実
際問題として、拡散がもはや電気絶縁物の孔または格子
内からPCBを有効に浸出させるために働かなくなった
時を決める溶離速度を監視する代わりに、規則的な冷却
剤変更用の変圧器のスケジュールをたてることがより実
用的である。非−PCB変圧器を希望するなら、冷却剤
が90日間の操作当たり50ppmのPCBを溶離する
ことができなくなるまで、選択された電気作動期間後に
冷却剤の変更を行う。冷却剤の変更間の電気操作期間は
20日間ないし1年間(もしくは変圧器の所有者が例え
ば特別休暇期間の如きまれな特別な時間以外にとめるの
を避ける必要がある場合にはそれ以上に、その結果停止
間隔は1年以上となるかもしれず、そして停止を多分1
年おきに実施することもできる)、好適には30〜12
0日間、そして最も好適には45〜90日間、であるよ
うに選択できる。
汚染された浸出流体を次に蒸留除去し、そして再使用の
ために冷却すると、米国政府規則に従って焼却または他
の方法で廃棄されるPCB底部生成物が残存する。暫定
的な冷却剤の完全な変更が好ましいが、余分の停止の不
便さのために別の工程を含蓄することもでき、すなわち
変圧器を作動させたまま同時に新しい新鮮な流体を加え
そして古い汚染された流体を除去することも可能であ
る。これは新しい流体が変圧器中で古いものと混合する
ため効果が少なく、そして減じられたPCB濃度の流体
が事実上除去される。従ってPCBの全てを除去するた
めには、好適な工程よりも大量の浸出流体を除去しなけ
ればならないであろう。この欠点は、骨をおって過度の
混合を避ける場合には減じることができる。例えば、新
しい冷却されたTCBまたは他の暫定的な絶縁性冷却用
流体を変圧器の底部中に加えながら、古い温かいPCB
を帯びた暫定的な絶縁性冷却用流体を頂部から除去す
る。密度の差が混合を遅らせるであろう。使用する方法
に関係なく、シリコーン油冷却剤中での例えば50pp
m以下の希望するPCB水準を少なくとも90日間にわ
たり保たれるまで工程を繰り返す必要がある。
蒸留がTCBまたは他の暫定的な絶縁性冷却剤およびP
CBを分離するための好適な方法であるが、特にTCB
以外の流体を暫定的な冷却剤として選択するなら他の方
法も使用できる。
TCB自身または例えばTTCBおよびハロゲン化され
た溶媒類の如き他の塩素化された暫定的な絶縁性冷却剤
が健康公害に関して事実上疑わしくなることおよびPC
Bは含まないが変圧器がTCBまたは他のもしかしたら
異議のでる暫定的な流体で汚染されるであろうことにも
関連がでてくる。本発明の工程の他の利点は、そのよう
な汚染物は必要なら容易に精留できることであり、その
理由は暫定的なTCBまたは他の流体はシリコーンもし
くは重質炭化水素流体、または変圧器中で使用される他
の比較的高粘度の永久的な冷却剤より揮発性であり、そ
してそこから蒸留できるからである。従って、冷却剤の
塩素化された部分を交換することができ、そして古いバ
ッチを容易に精製するために蒸留器に送る。5、6ケ月
間にわたる2種以上のそのような変更により、希望なら
実質的にハロゲンを含まない系になるであろう。
最終的なシリコーン油充填の代わりに使用できる永久的
な性質を有する他の好適な冷却剤類には、フタル酸ジオ
クチル、改質された炭化水素油類、例えばRTEコーポ
レーションのRTEmp、ポリアルファオレフィン類、
例えばユニロイヤルのPAO−13−C、合成エステル
流体類、および他の相容性の永久的な流体が包含され
る。永久的な絶縁性流体は該絶縁性溶媒に比べて高い沸
点により特徴づけられていることも好ましく、その結果
暫定的な溶媒を必要により永久的流体から分離でき、そ
して変圧器タンクが一杯になった場合に揮発により放出
される永久的流体を避けることも好ましい。
下記のものが永久的絶縁性流体として示唆されておりそ
してある場合のは使用されているが、それらは比較的高
粘度の高沸点の永久的絶縁性流体であるトリクロロトル
エン異性体類と一緒にもしくはそれなしのテトラクロロ
ジアリールメタン、フレオン、ハロゲン化された炭化水
素類、テトラクロロエチレン、トリクロロベンゼン異性
体類およびテトラクロロベンゼン異性体類より好適でな
い。トリクロロベンゼン異性体類、テトラクロロベンゼ
ン異性体類、およびそれらの混合物類はアスカレルと同
様な高い燃焼性評価および他の物理的性質を有してお
り、従って比較的好適でない永久的流体の中では好まし
い。
以下の実施例を示す。実施例中では、下記の略語が使用
されている。
TCB トリクロロベンゼン TTCB テトラクロロベンゼン TCB混合物 トリクロロベンゼン、TCB(有効量の
塩素捕集エポキシドを基にした抑制剤を含有している)
中の30−35重量%のテトラクロロベンゼン、TTC
B。
PCB ポリ塩素化されたビフェニル類 ppm 重量を基にして100万部の冷却剤当たりのP
CBまたはTCB混合物の部数 アスカレル アスカレルA型、60重量%のアロクロル
(Aroclor)1260、40重量%のTCB アロクロル1260 60重量%の塩素を含有している
ポリ塩素化されたビフエニル L−305 25℃における50センチストークスの粘
度を有する上記の式Aの範囲内のシリコーン油 「サイクル」とは冷却剤の変更間の時間である。サイク
ルの「一部」とは、冷却剤中への浸出速度がサイクルの
初期または後期の部分中の速度と顕著に異なる場合のサ
イクルの一部分である。
実施例1、2、A、BおよびC 表Iに同定されている4種の変圧器のそれぞれを排液
し、洗浄し、そして各場合とも表I中にサイクル1用と
示されている冷却剤を充填した。
実施例Aおよび1の各場合には、排液および洗浄の前の
変圧器中の冷却剤は表I中に示されている初期PCB濃
度を含有している鉱油(エキソン・ユニボルト抑制油、
変圧器用)であった。実施例Aおよび1の変圧器#45
9および#461は予め鉱油と交換されているアスカレ
ル−充填変圧器であり、そしてそれぞれ9,150およ
び7,800ppmのPCBを含有している。実施例A
の変圧器#459を排液し、鉱油で噴霧洗浄し、そして
次に新しい鉱油を充填した。実施例1の変圧器#461
を排液し、TCB混合物で噴霧洗浄し、そして次に新し
いTCB混合物を充填した。変圧器を約80℃で表I中
に示されている時間にわたり作動させた。実施例1で
は、変圧器からTCB混合物を排液し、そしてTCB混
合物を2回以上再充填して、2種の完全なサイクルおよ
び1種の進行中のサイクルを与えた。
実施例2、BおよびCでは、各変圧器はそれぞれ333
KVAの定格容量を有する3個の同一のウェスチングハ
ウス変圧器のバンクの一員であった。これらの変圧器の
それぞれは約190ガロンのA型アスカレルを含有して
おり、それは60/40重量比のアロクロル1260
(PCB)およびトリクロロベンゼンを有する冷却剤で
あった。これらの3個の変圧器は全て同じ三相バンク中
に連結されており、そして全て同じ容量において作動し
ており、そして以下の規定以外は同じ条件を課した。実
施例2、BおよびCの変圧器の通常の作動はそれらの評
価よりはるかに低く、そして実際の平均作動温度は特に
指定されていない限り約40℃であった。変圧器#66
9(実施例2)および変圧器#667(実施例C)から
アスカレルを排液し、TCB混合物で2回噴霧洗浄し、
そして次にTCB混合物を再充填した。変圧器#668
(実施例B)を排液し、アスカレル油(L−305)で
2回噴霧洗浄し、そして次にシリコーン油L−305を
再充填した。全変圧器に再通電し、そして液体試料を定
期的に採取してPCB含有量を検査した。
全部で5個の変圧器を作動させ、そして表I中に示され
ている種々の日数間隔の終了時にPCB濃度を測定し、
そして冷却剤中のPCB増加ppmの毎日の割合を計算
し、そして表I中に示されている如く(すでに該基準に
基ずいていないなら)シリコーン油冷却剤基準にさせ
た。
実施例2では、変圧器#669を96日間操作し、次に
排液し、TCB混合物で噴霧洗浄し、そしてTCB混合
物を再充填し、そして操作をサイクル2でも続け、そし
て変圧器用のサイクル3および4に対しても同じ順序を
繰り返した。実施例2では、変圧器#669の場合のサ
イクル4の終了的に、変圧器を排液しそしてTCB混合
物で噴霧洗浄し、そしてその後TCB混合物を充填し、
そしてそれを電気的に作動させ続けた。日数間隔、該日
数間隔の終了時におけるPCB濃度並びに1日当たりの
ppm単位の全溶離速度および転化された溶離速度を各
サイクルに関して表Iに示した。
実施例Bでは、変圧器#668から最初にアスカレルを
排液し、L−305で2回洗浄し、そして新しいL−3
05を充填した。390日間の終了時に変圧器から再び
アスカレルを排液し、L−305で噴霧洗浄し、そして
次に新しいL−305を充填し、そしてサイクル2で操
作を続けた。日数間隔、該日数間隔の終了時のPCB濃
度、および1日当たりのppmでの全溶離速度を対応し
て表Iに示す。
変圧器#667(実施例C)から最初にアスカレルを排
液し、TCB混合物を2回噴霧洗浄し、そしてTCB混
合物を充填した。96日間の終了時に、それを排液し、
噴霧洗浄し、そして新しいTCB混合物を充填した。そ
の後のサイクルを表Iに示す。
実施例Aの変圧器#459に関すると、浸出速度は最初
のサイクルの第二部分中の0.36ppm/hの平均P
CB浸出速度まで減じられた。これは非−PCBとして
の再分類用に要求される0.55ppm/日または90
日間での50ppm以下である。従って、220日目
に、鉱油を排液し、そして永久的なL−305シリコー
ン冷却剤と交換した。表Iからわかる如くサイクル1中
で除去される全PCBは該変圧器により保有されている
冷却剤の容量の475ppmに等しかった。これは同様
な寸法および型の変圧器である#461中でTCB混合
物により同じ時間間隔中に除去された1220ppmよ
り少なく、そしてこれは鉱油がTCB混合物と同じ程度
に有効な浸出剤ではないことを示している。
それとは対照的に、変圧器#461はTCB混合物を用
いて浸出させた。68日後にTCB溶媒を排液しそして
同じ変圧器中に再び加えた。165日目にはTCB混合
物を排液し、そして新しいTCB混合物で交換した。サ
イクル3に関する全割合は1日当たり1.64ppmで
あり、該割合はサイクル中に減少し、そして245日目
には1日当たり0.05ppmに減じられ、それは1日
当たり0.55ppmの目標割合よりはるかに低かっ
た。従って、流体はこの時点で永久的なシリコーン冷却
剤と交換できた。
変圧器#669(実施例2)に最初にアスカレルを充填
した。従って、それは浸出しようとする#461(実施
例1)より多いPCBを絶縁物中に有していた。そのた
め、それは多くのサイクルを必要としそして許容可能な
水準となるまでに相当長い期間が必要である。浸出速度
が90日間内の50ppmという目標割合以下に降下し
たときに、TCB混合物をシリコーンにより交換でき
る。表Iの最後の項中の速度の数値は時間につれての連
続的な減少を示しており、そして目標割合は約600日
目に達するはずである。変圧器#667、#668およ
び#669は特に最も浸出が困難であることが予期され
たと指摘すべきである。それらは螺線状に巻かれた変圧
器であり、その中で紙絶縁物は深さを5、6インチ、そ
してその結果拡散路の長さを5、6インチにすることが
できる。それとは対照的に、多くの変圧器は「パンケー
キ」デザインを有しており、そこでは路の長さは1イン
チ以下である。
実施例BおよびCの変圧器#668および#667は比
較例であり、その理由は実施例Bでは使用した最初の冷
却剤はシリコーン油でありそして実施例Cでは溶離が1
日当たり0.55ppmのPCBに達する前にシリコー
ン油への変更をしたからである。
変圧器#667および#669に最初にアスカレルを充
填しそれをTCB混合物で交換したが、変圧器#668
には最初にアスカレルを充填しそれをL−305シリコ
ーン油で交換した。第1図はこれらの3種の変圧器の最
初のセルロースに関するPCB分析を比較している。デ
ータは除去されたPCBの実際の全グラム数にされてい
た。約60,000〜70,000グラムのPCBは急
速に(最初の28日内に)除去されたが、その後の除去
は非常に遅く、そしてその速度は各点を通して引かれて
いる直線により示されている。工程を制限する比較的し
っかりと巻かれている紙および板紙絶縁物中に保有され
ているPCB以外の比較的ゆるく絶縁物中に保有されて
いるPCBの主要量は溶媒にかかわらず容易に抽出され
そしてこの場合溶離剤の有効性が異なるということが想
像される。第1図はこの差異を示している。正確なPC
B分析が難しいためにデータ点は幾分拡散されている
が、TCB混合物が60日間内に除去できるのと同量を
除去するのにシリコーンでは400日間かかるようであ
る。線の勾配を比較すると、TCB混合物がL−305
の約8.5〜9.0倍有効な浸出剤であることが示され
ている。本発明の要点は効果速度がはるかに高いことで
ある。従って、シリコーン単独では5〜10年かかるで
あろう工程はTCB混合物の如き暫定的な冷却剤を用い
るとはるかに短い時間内で実施できる。
第2図はPCB溶離速度に対する変圧器温度の影響を説
明している。#667および#669は最初のサイクル
中では約40℃であった。それらを96日後に新しいT
CB混合物に変更した。冬になりそして変圧器がそれら
の温度を高く保つのに必要な容量まで利用できなくなる
ため、低温が浸出を妨害するであろうと予測された。従
って、#667は冷却羽根に熱を適用することにより人
工的に加熱した。#669は比較用に加熱しなかった。
#667の温度の平均は約55℃であったが、#669
のものは平均約23℃であった。また、データ点は非常
に拡散されていたが、温かい変圧器の方が冷たいものよ
り1.6倍ほど速くPCBを溶離することは明らかであ
る。この要素は線状ではなく、従って得られる速度は高
い方の温度に対しては劇的ではない。可能な時には別の
浸出を85℃で実施し、そしてその結果表I中に挙げら
れているほとんどの浸出はこの高い方の温度で行われ
た。
別の実施例の方法により、実施例3−5の説明の場合を
示す。それらは実際の変圧器からの結果を示すものでは
ないが、それらは変圧器に適用されている各実施例に関
して以下に略記されている条件下で本発明の方法から予
期される性能を基にしており、該変圧器から本発明の方
法によりPCBを溶離することは実施例1、2、A、B
およびC中で使用された変圧器より比較的容易である。
実施例3−5のそれぞれにおいては200ガロン流体容
量能力の変圧器が使用され、それの内部はセルロース系
物質、すなわちコイルを絶縁する紙、を6ガロンまで保
有しており、そして実施例4以外は200ガロン前後の
50%PCBのアスカレル(500,000ppm)を
含有しており、実施例4では変圧器は200ガロンの1
0,000ppmのPCBを含有している鉱油を含有し
ている。
第3図〜第5図は、垂直の対数目盛に点がつけられてい
る変圧器中の暫定的な絶縁性流体(TCB)中のppm
でのPCBの濃度対経過日数(または浸出時間)の点を
つけ、そして本発明により得ようとしている予測結果を
図式的に示している。
実施例3 実施例3では、最初に変圧器の通電をとめた。次にそれ
からアスカレルを排液し、後者を最終的には認可された
方法で廃棄した。変圧器に少量の(例えば25ガロン)
のトリクロロベンゼンを流し、その結果遊離流体系中の
残存アスカレルをそれの最初の値の0.5%に減じた。
この系を次に漏れやすい絶縁剤またはこの時点での補修
が必要な他の物理的問題に関して理論的に検査した。
次に変圧器に200ガロンのトリクロロベンゼン、TC
B(またはトリクロロベンゼン−テトラクロロベンゼン
混合物)を充填し、密閉し、そして適当な試験後に再通
電した。流出液は完全に充分ではないため、変圧器中の
新しい流体中の最初のPCB基準は2500ppm、す
なわち最初のPCB基準の0.5%と予測された。セル
ロース系物質中に保有されているPCBは1日当たり
0.001〜0.01%だけ変わる速度で浸出すると仮
定されている。これらの値は任意のものであるようだ
が、それらは多分容易に浸出性の変圧器中で得られ、そ
してそれより高いかもしくは低い速度は全浸出を行うの
に必要な時間の長さにだけ影響を与える。第3図と記さ
れているグラフ上の上の方の点をうたれた曲線は、時間
の函数として変圧器流体中で見られることが予期できる
PCBの濃度(対数目盛)を示している。該方法を実際
に商業的に適用する際には、これらの全ての濃度を測定
することは必要ない。しかしながら、交換しようとする
古い流体の試料を採取しそしてそれのPCB濃度を測定
したいであろう。これは第3図に開いた環により示され
ている。浸出期間の正確な長さは任意であるが、ある型
の変圧器を用いる実験は全工程時間および流体交換の合
計数に関して最も実際的である長さを示すであろう。こ
の実施例では、60日間の浸出期間が使用される。
60日間の終りに、変圧器にもう一回再通電し、流体を
排液し、そして試料を分析用に採取した。系に約25ガ
ロンのTCBを再び流し、そして流入流体を塊状流体と
共にある位置で採取し、そこでTCBを蒸留により回収
できる(そして残存PCBはETA認可方法により適当
に廃棄される)。
変圧器にTCBを再充填し、そして今回では最初の(残
存している前の流体により)予測されるPCB濃度は約
83ppmであった。再び予測されたPCB濃度を次の
60日間(120日目まで)にわたり第3図中の二番目
に高い曲線に沿ってなぞると、一つの例外以外は変圧器
中のTCBは前とは変化した。排液されたTCB流体が
最初の充填用の初期値より小さいPCBの濃度を有して
いるため、排液された流体は分離のために蒸留器に送る
必要はないが、その代わりに非−PCB状態にさせよう
とする第二のPCB変圧器用の最初の充填物として使用
できる。これは価値ある蒸留時間およびエネルギー、並
びに輸送または取扱い費用を節約する。
再充填工程を一回以上繰り返した。表IIは第3図のグラ
フ上に環により表わされている予測分析結果を列挙して
いるものである。表IIおよび第3図のデータから、第四
回目の再充填は無−PCB変圧器の定義に関する米国政
府の臨界値である50ppmのPCB含有量より上昇し
ないことは明らかである。従って、180日間の終了時
に、変圧器にそれの永久的流体であるシリコーン油、例
えばL−305、を再充填する。さらに60日後(24
0日目)に到達すると予測されるPCB値はたったの1
6ppmであり、そして上記の米国政府の90日の期間
後(270日目)にもそれは依然として18ppmであ
ることが予測される。従って、この変圧器は無−PCB
変圧器として再分類できる。
実施例4 実施例4では、60日間の浸出期間を使用したが、変圧
器の流出は省略した。流体の98%が適当に排液されそ
して変圧器中に2%が残っていると仮定する。この場合
初期濃度は実施例3の0.5%ではなく予め排液された
流体の2%であろう。実施例3の工程をこの実施例で繰
り返した。
実施例4に関して予測される結果を表IIIに表わし、そ
して第4図のグラフ中に示す。目的が依然として得られ
そして180日目に系にシリコーンまたは他の永久的な
油を再充填することができることに注意すべきである。
高い効率の流出はないため最終的な流体中ではわずかに
高いPCB含有量となるが、これは無−PCB変圧器の
最終目標達成を実質的に変えるものではない。
実施例5 第3図および第4図中の濃度曲線の形から、流体交換は
例えば60日間の代わりに30日間毎のようにもっと頻
繁に行うべきであると信じるようになるであろう。30
日間の浸出期間を使用したこと以外は、実施例5は実施
例4と同じである。予測分析結果を表IVに示し、そして
点を第5図に示す。第5図のグラフから傾向は明らかで
ある。最初の再充填により実施例4のものとほとんど同
じ位良好な減少が示されたが、その後減少が曲線的にな
り始める。六回目の再充填は永久的流体を用いて実施で
き、そしてTCBを用いる二回の余分の再充填により約
30日間の時間が節約された。この実施例では交換時間
対再充填数の効果を説明するものであり、それに基く選
択が手近な特別な場合の最高値である。
本発明は変圧器中での使用に限定されるものではなく、
電磁石、液体冷却電気モーターおよび例えば蛍光灯中で
使用されているバラストの如き蓄電器などの絶縁性の冷
却剤液体を使用する電気絶縁装置の場合に使用できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭52−150600(JP,A) 米国特許4396436(US,A) 米国特許4299704(US,A) 米国特許4379746(US,A) 米国特許4124834(US,A)

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】PCB含有冷却剤、電線および該PCB含
    有冷却剤中に浸漬されている多孔性固体セルロース系電
    気絶縁物とを含有しているタンクを有する電気誘導装置
    中のPCB含有冷却剤を、実質的にPCBを含まない高
    沸点絶縁性永久的冷却剤で交換して該電気誘導装置を該
    冷却剤中へのPCBの溶離速度が電気装置の冷却剤中へ
    の無−PCBとみなしうる最大の溶離速度以下となるも
    のへと変換する方法であつて、該多孔性固体セルロース
    系電気絶縁物は該PCB含有冷却剤で含浸されており、
    そして該方法は (a)該タンクから該PCB−含有冷却剤を排液してそれ
    に含まれていた該PCB含有冷却剤の主要部分を除去
    し、 (b)該PCBと混和性であり、該タンク内を循環し且つ
    該多孔性固体セルロース系電気絶縁物の格子内に浸透す
    るに充分な低粘度であり、そしてPCBから容易に分離
    できる暫定的絶縁性冷却用液体で該タンクを充填し、 (c)該電気誘導装置を、電気的に操作し、そして該電気
    操作を該多孔性固体セルロース系電気絶縁物中に含浸さ
    れている該PCB含有冷却剤中に含有されているPCB
    をそこから該暫定的絶縁性冷却用液体中に溶離させるに
    充分な期間にわたり続け、 (d)その後該溶離されたPCBを含有している該暫定的
    絶縁性冷却用液体を該タンクから排液し、 (e)該暫定的絶縁性冷却用液体中でのPCBの溶離速度
    が該永久的絶縁性冷却剤の重量を基にして1日当たり0.
    55ppmのPCBを越えるときには、段階(b)、(c)
    および(d)を繰り返し、そして (f)該タンクを、高沸点の高粘度シリコーン油、合成エ
    ステル流体、ポリ−アルフアーオレフイン油および炭化
    水素油からなる群から選択された実質的にPCBを含ま
    ない永久的冷却剤で充填して該電気誘導装置を無−PC
    B状態にする段階を含んでなる方法。
  2. 【請求項2】該暫定的絶縁性冷却用液体がトリクロロベ
    ンゼン、テトラクロロベンゼンまたはそれらの混合物類
    でありそして該絶縁性永久的冷却剤が絶縁性シリコーン
    油冷却剤である請求の範囲第1項記載の方法。
  3. 【請求項3】それぞれの段階(c)を20日間ないし1
    年間続ける請求の範囲第1項記載の方法。
  4. 【請求項4】それぞれの段階(c)を30〜120日間
    続ける請求の範囲第1項記載の方法。
  5. 【請求項5】それぞれの段階(c)を45〜90日間続
    ける請求の範囲第1項記載の方法。
  6. 【請求項6】予備サイクルの段階(d)および次に続く
    サイクルの段階(b)を実施する時に、新しい冷却され
    た暫定的絶縁性冷却液体を該タンクの底部に供給しなが
    らそして該電気誘導装置の電気作動を続けながら、該暫
    定的冷却用液体を該タンクの頂部から排液する請求の範
    囲第1項記載の方法。
  7. 【請求項7】タンク中の暫定的絶縁性冷却用液体を該タ
    ンクの頂部から除去しながらそして該電気誘導装置の電
    気作動を続けながら、PCBを含まない該絶縁性永久的
    冷却剤をタンクの底部中に供給することにより該段階
    (d)および(f)を実施する請求の範囲第1項記載の
    方法。
  8. 【請求項8】該電気誘導装置を電気的に作動させながら
    それぞれの段階(c)中でタンクに含有されている暫定
    的絶縁性冷却用液体の温度を上昇させるために、該タン
    クが熱絶縁物を備えている請求の範囲第1項記載の方
    法。
  9. 【請求項9】該電気誘導装置を電気的に作動しながら、
    該タンク中の該暫定的絶縁性冷却用液体を段階(c)中
    で加熱する請求の範囲第1項記載の方法。
  10. 【請求項10】該タンク内に充分な暫定的絶縁性冷却用
    液体を保ちそして該電気誘導装置を電気的に作動しなが
    ら、段階(c)において該暫定的絶縁性冷却用液体を該
    タンクから除去し、加熱し、そして該タンクに戻す請求
    の範囲第1項記載の方法。
  11. 【請求項11】該暫定的絶縁性冷却用液体が該PCBよ
    り揮発性であり、そしてそれを該暫定的絶縁性冷却用液
    体の蒸留除去により含有されているPCBから分離する
    請求の範囲第1項記載の方法。
  12. 【請求項12】該電気誘導装置を電気的に作動しなが
    ら、該多孔性固体セルロース系電気絶縁物から溶離され
    たPCBを含有している該暫定的絶縁性冷却用液体を、
    該タンクから細流状で取り出し、該細流中にとり出され
    たPCBを含有している暫定的絶縁性冷却用液体の量と
    実質的に等しい新しい暫定的絶縁性冷却用液体を加える
    請求の範囲第1項記載の方法。
  13. 【請求項13】段階(a)の後にそして段階(b)の前
    に該タンクに該PCB用の溶媒を流す請求の範囲第1項
    記載の方法。
  14. 【請求項14】該流し入れ溶媒が段階(b)中で使用さ
    れる該暫定的絶縁性冷却用液体と同じ液体である請求の
    範囲第13項記載の方法。
  15. 【請求項15】該流し入れ溶媒および該暫定的絶縁性冷
    却用液体がトリクロロベンゼンである請求の範囲第13
    項記載の方法。
  16. 【請求項16】該暫定的絶縁性冷却用液体がトリクロロ
    ベンゼンおよびテトラクロロベンゼンの混合物である請
    求の範囲第1−14項のいずれかに記載の方法。
  17. 【請求項17】該暫定的絶縁性冷却用液体が1,2,4−ト
    リクロロベンゼンである請求の範囲第1−14項のいず
    れかに記載の方法。
  18. 【請求項18】該タンクに充填するために使用される該
    絶縁性永久的冷却剤がシリコーン油である請求の範囲第
    1−14項のいずれかに記載の方法。
  19. 【請求項19】段階(f)で使用される該絶縁性永久的
    冷却剤が下記の式: (CH3)3SiO[(CH3)2SiO]nSi(CH3)3 [式中、 nは25℃において約50センチストークスの粘度を与
    える数である] を有するシリコーン油である請求の範囲第1−14項の
    いずれかに記載の方法。
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