JPH0644523U - 骨折整復用治療器 - Google Patents

骨折整復用治療器

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Publication number
JPH0644523U
JPH0644523U JP8855792U JP8855792U JPH0644523U JP H0644523 U JPH0644523 U JP H0644523U JP 8855792 U JP8855792 U JP 8855792U JP 8855792 U JP8855792 U JP 8855792U JP H0644523 U JPH0644523 U JP H0644523U
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JP
Japan
Prior art keywords
lower leg
treatment device
fracture
fracture reduction
fractured
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP8855792U
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English (en)
Inventor
平八 根橋
Original Assignee
平八 根橋
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Publication date
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Publication of JPH0644523U publication Critical patent/JPH0644523U/ja
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  • Orthopedics, Nursing, And Contraception (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本考案は、短期間でしかも長期の固定を行う
ことなく大腿部の骨折を治療することができる治療器を
提供することを目的とする。 【構成】 下腿部を乗せ、この下腿部を固定する乗せ部
2と、この乗せ部2の高さを調整可能に支持する支持台
4から構成し、前記乗せ部2は患者の下腿部を乗せた
際、患者の臀部の下に軽く手の平が差し入れられる程度
の高さにできるようになっている。このように構成する
ことにより、大腿部の骨折部を軽く牽引状態にでき、骨
折折片を整復でき、その後生じる仮骨によって容易に骨
折部を癒合できる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、骨折、主に大腿部骨折を治療するための治療器に関する。
【0002】
【従来技術】
大腿部の骨折は老人に多く発生する骨折であって、現在全骨折総数の約40% を占めている。そのうち図3に示す大腿骨30の頸部32に発生するものが全体 の3/4、大腿骨30の幹部34の骨折は1/4となっている。このような、大 腿骨30の頸部32に骨折が生じると従来の整形外科の治療法では、骨折部にピ ンを打ち込むピン打ち込み整復法が主流の治療法となっており、通常でも三か月 程度の固定期間を必要としていた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
したがって、このような長期間固定されていることは患者にとって非常に苦痛 であり、又リハビリに長期間必要とし、しかも患者が老人の場合では、かかる治 療中にからだを動かせないことから、固定部分が骨折前の状態に復帰せず、治療 後の通常の生活に支障をきたしたり、また治療中に床擦れ、肺炎、痴呆症、ある いはその他の合併症を起こすことがあった。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本考案では、かかる大腿部骨折を患者に苦痛を与えることなく治療できるよう にすることを目的として、考案者は、骨折治療において仮骨、特に骨膜性仮骨が 重要な点に着目し、骨折整復用治療器を次のように構成した。上面に下腿部を乗 せる乗せ部と、この乗せ部を支持する支持台からなり、前記乗せ部の上面には下 腿部を納める半円形の溝を形成し、かつこの溝内に弾性を有する素材を取り付け 、前記支持台と前記乗せ部とを乗せ部の高さが任意に調整できる調整機構を設け て連結することにより構成したのである。
【0005】
【作用】
大腿部を骨折した患者を、ベッド等の上に寝かせておき、十数日経過後骨折部 にコツコツと乾いた音の感じがしなくなったら、この骨折整復用治療器に下腿部 を乗せ、2か所のベルトで軽く下腿部を固定する。そのとき乗せ部は、ベットと 患者の臀部との間に手のひら1枚を挟める程度の高さに調整する。こうすること により、骨折部における両折片は下半身の重さにより自然に牽引され、折片は自 然整復される。そして、骨折部の両折片から仮骨が沈着し、負傷日から約1か月 前後経過した後、骨癒合される。骨癒合は一瞬で、一昼夜、すなわち一日で骨癒 合され歩行可能となる。
【0006】
【実施例】
以下、本考案にかかる骨折整復用治療器の一実施例について図面を用いて説明 する。
【0007】 図1は、骨折整復用治療器1の一実施例を示す斜視図である。骨折整復用治療 器1は、乗せ部2とこの乗せ部2を支持する支持台4からなり、ベッド等の上に この骨折整復用治療器1の全体を置き、患者は乗せ部2に下腿部を乗せるように なっている。
【0008】 支持台4は金属製の4本の脚部8からなり、それらは互いに連結部材10で固 定されている。乗せ部2は四隅の下方に脚部12を備え、この脚部12が支持台 4の脚部8に摺動自在に嵌め合わせてあり、脚部8に側方から挿入されたボルト 14により固定されている。脚部12にはこのボルト14を通す穴16が上下方 向に複数設けてあり、これら穴16を選択しボルト14を通すことにより、乗せ 部2の高さが調整できるようになっている。また乗せ部2の上面には半円形の溝 部6が形成され、その内側にフェルト18が貼られ、人の下腿部を安定して載せ ることができるように形成されている。このフェルト18は、弾力性を有する部 材であればよく、スポンジ、綿等その他の部材であってもよい。更に、溝部6の 両側には下腿部を固定するベルト20が備えてある。
【0009】 次に、この骨折整復用治療器1の使用方法について説明する。
【0010】 骨折した患者は、骨折部において骨折した骨片どうしがコツコツと乾いた音の 感じがある間はベッド等に横になったまま、特に骨折部を固定することなく過ご す。そして、10日〜20日位経過後骨折部に触れてみて、コツコツとした乾い た音の感触がなくなったら、図2に示すように患者40の下腿部42とベッド4 4との間に骨折整復用治療器1を差し入れ、骨折した側の下腿部42を乗せ部2 に乗せ、ベルト20で固定する。そのとき、ベッド44と患者40の臀部との間 に手のひらが1枚差し入れられる程度に乗せ部2の高さを調整し、ボルト14に よって止める。尚、骨折整復用治療器1は、当初より患者40の下腿部42の下 に差し入れていてもよい。
【0011】 このようにすることにより、骨折部では、下半身の重みにより骨折した折片が 牽引され自然に整復され、更に骨折した折片から仮骨が滲出し、この仮骨により 粘着性を帯びてくる。そして、そのまま骨折整復用治療器1に約1日下腿部42 を乗せておくことにより、仮骨が沈着しその粘着力により両骨折片が癒合される と同時に歩行が可能になり、全治する。
【0012】 尚、上記実施例では片足用の骨折整復用治療器1を示したが、両足用に溝部6 を2箇所に平行に形成したものでもよい。
【0013】
【考案の効果】
本考案の骨折整復用治療器によれば、下腿部を乗せる乗せ部とこの乗せ部を高 さ調整自在に支持する支持台とにより構成したことにより、ベッド上に横になっ た患者の大腿部をわずかに牽引した状態にできるので骨折部を整復でき、そして 仮骨の沈着により骨折部を短期間で癒合することができる。これにより、患者は 長期間固定されることがなく、固定による苦痛や、治療後のリハビリの必要がな くなり、特に老人が長期間拘束されることによる、床ずれ、痴呆症、肺炎、その 他合併症の併発を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案にかかる骨折整復用治療器の斜視図であ
る。
【図2】本考案の骨折整復用治療器の使用状態を示す側
面図である。
【図3】大腿骨の一部を示す側面図である。
【符号の説明】
1 骨折整復用治療器 2 乗せ台 4 支持台 6 溝部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 大腿部骨折の整復に用いる骨折整復用治
    療器であって、上面に下腿部を乗せる乗せ部と、この乗
    せ部を支持する支持台からなり、前記乗せ部の上面には
    下腿部を納める半円形の溝が表面に弾性を有する素材を
    取り付けて形成され、かつ前記支持台と前記乗せ部とは
    当該乗せ部の高さが調整できるように調整機構を設けて
    連結したことを特徴とする骨折整復用治療器。
JP8855792U 1992-11-30 1992-11-30 骨折整復用治療器 Withdrawn JPH0644523U (ja)

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JPH0644523U true JPH0644523U (ja) 1994-06-14

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Legal Events

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Effective date: 19970306