JPH0644446B2 - 差込み式ヒュ−ズ装置 - Google Patents

差込み式ヒュ−ズ装置

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JPH0644446B2
JPH0644446B2 JP60180382A JP18038285A JPH0644446B2 JP H0644446 B2 JPH0644446 B2 JP H0644446B2 JP 60180382 A JP60180382 A JP 60180382A JP 18038285 A JP18038285 A JP 18038285A JP H0644446 B2 JPH0644446 B2 JP H0644446B2
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    • H01H85/02Details
    • H01H85/04Fuses, i.e. expendable parts of the protective device, e.g. cartridges
    • H01H85/041Fuses, i.e. expendable parts of the protective device, e.g. cartridges characterised by the type
    • H01H85/0411Miniature fuses
    • H01H85/0415Miniature fuses cartridge type
    • H01H85/0417Miniature fuses cartridge type with parallel side contacts
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は差込式ヒユーズ装置に関するものであり、特
に、米国特許第3,909,767号、第3,962,
782号、第4,099,320号、その他これらに匹
敵する特許に開示されている型の差込式ヒューズ装置の
小型化を含めた改良に関するものである。これら従来の
ヒユーズは主に車載用として開発され、現在も車載用と
しての需要が最も多いが、他の用途もかなりある。本発
明は特に、以下に述べる独特の構成により、前記米国特
許に開示された型のヒユーズの小型化を企るものであ
る。
〔発明の技術的背景〕
本発明及び前記米国特許の小型ヒユーズはいずれも、な
るべく、ヒユーズ金属板材を打抜加工することにより、
差込式ヒユーズ部材全体を金属で一体に形成するとよ
い。すなわち打抜加工で互いに離れて平行に伸び、取付
パネルの弾撥クリツプ式ソケツト内に挿入される1対の
端子ブレード部と、各端子ブレード部の一端に延出する
導電延長部と、これら導電延長部を結ぶ極く細いヒユー
ズリンク部とを形成する。ヒユーズリンクの形状、位
置、寸法、厚みにより、ヒユーズのアンペア数が定ま
る。ほとんどの場合、ヒユーズリンクは短絡が生じると
即座に、もしくはより少なめの過電流のときは最少遅延
時間後に(例えば350%の過電流のときは0.080秒
後に)切れるようになつている。ヒユーズが切れるまで
の遅延はヒューズリンクの体積によつて変化するが、高
い過電流の場合はこの遅延を増すことが望まれる。
一般に、前記米国にも開示されているこのような差込式
ヒユーズ装置の製造方法は、ヒユーズ用金属板材を用意
し、これを打抜くことにより、前述のようなヒユーズ部
材の形状、すなわち、1対の平行な部分とこれらを連結
する部分とからなるものを形成する。この場合、ヒユー
ズリンクがもろいようであれば、両端子ブレード間に亘
つて比較的丈夫なウエブを残しておく。このようにウエ
ブによつて両端子ブレードを連結しておけば、打抜片を
頑丈にするとともに、ハウジングなどを冠装するまでの
間、両端子ブレード、導電延長部及び最ももろいヒユー
ズリンク相互の正しい位置関係を保つことができる。ハ
ウジングは一端に開口する単一成型品としてなるべく透
明な材料で形成するのが最もよく、前記開口は下端に設
けるとよい。ハウジングは打抜片の端子ブレード部とウ
エブとを露出させるように下端の開口を介して打抜片上
にその一端から冠装される。ウエブを除去する前に、ヒ
ユーズ部材の導電延長部に設けられた孔にハウジング壁
をかしめて係合させるようにしてもよい。
前述した各特許の課題であるヒユーズの改良は自動車用
ヒユーズの設計において著しいものがある。というの
は、その構造によつてはヒユーズの信頼性とオートメー
シヨン化による生産コストの削減が期待でき、加えて、
この用途に従来用いられていたヒユーズに比べて著しい
小型化が可能になつたからである。近時、個別のヒユー
ズ接続を要する車輌の電気回路が著しく増大しているの
で、車輌用ヒユーズを更に小型化してヒユーズの収納密
度を高め、ヒユーズ取付板上で各ヒユーズが占めるスペ
ースを小さくすることが増々強く望まれている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
本発明の上述の市場の要求に答えるため、従来のヒユー
ズよりも短く、細く、薄く、従つてかさばらないヒユー
ズを提供しようとするものであり、小型化を容易にする
ために全体を金属で形成した差込式ヒユーズ部材の独特
の形状とこれに冠装されるハウジングとの独特の相互関
係を提案、採用するものである。
また、本発明の実施例によつては必ずしも不可欠ではな
いが、各端子ブレードの相対する縁間の間隔を従来の大
型のヒユーズにおける間隔と同じかまたはわずかに広く
して、各端子ブレード自身の幅が狭い小型ヒユーズで
も、大型のヒユーズと共通のソケツト端子と係合できる
ようにするものである。
前記各特許の主な実施例では、全体が金属で形成された
ヒユーズ部材を受入れるための底部開口を有する単一部
材から成るハウジングを用いているが、同特許の権利範
囲にはその特許権に基く実施権者が現に実施している2
つの部材から成るハウジング及びその他の形状のハウジ
ングも包含されている。実施権者が実施しているハウジ
ングは2つの部材から成り、2つの部分のうち下側部材
の上部に開口を設け、この開口内に金属製差込式ヒユー
ズ部材の端子ブレード端部を挿入し、この開口を上側部
材であるカバー部材を固着することにより閉じるように
なつている。しかし、このように上部に開口を設けるよ
りも前述したように底部に設けるハウジング構造の方が
本発明の課題であるヒユーズの小型化に適している。
〔問題点を解するための手段〕
ヒユーズ全体の幅を縮小するための本発明の第1の特徴
は、従来の差込式ヒユーズ部材においては導電延長部と
端子ブレードの外側縁が一直線をなしていたのに対し、
導電延長部の外側縁を端子ブレードの外側縁よりも内側
に切込んで、上向きの肩部とその上方のクリアランスを
設け、底部に開口を有する従来より幅の狭いハウジング
を上方から冠装するようにしたことである。これによ
り、ハウジングの端面壁がクリアランス内に納まるとと
もに、肩部は金属製差込式ヒユーズ部材の上端から下向
きに冠装されたハウジングの底部と当接してハウジング
の係合の深さを決めるために利用することもできる。ハ
ウジングの端面壁の外表面は従来は端子ブレードの外側
縁から横方向に突出していたのに対し、本発明の構成で
はほぼ一直線状になる。
これらのヒユーズはそれぞれの側面をできるだけ近ずけ
た状態でヒユーズ取付板に取付けられる。この場合、各
ヒユーズの両端子は、ヒユーズの側壁をつかむための空
間がほとんどないヒユーズの整列方向に対して直角方向
の間隔を狭められる。取付板からヒユーズを取りはずす
には、各ハウジングの天板の少くとも1対の相対する両
辺に突出部を設けることが望まれ、その結果ハウジング
天板の相対する両辺に形成される下向きの肩部またはリ
ップはヒユーズを取付板から取りはずす際につかみやす
い。本発明のリップは端子ブレードの外側縁とほぼ同一
をなすハウジング外壁面から横に突出するものであつ
て、従来の大型のヒユーズにおけるように端子ブレード
の外側縁から横方向に突出したハウジング外壁面から更
に突出するものとは異なる。
本発明の一実施例では、各導電延長部に孔を設け、この
孔内にハウジングの側壁をかしめて突出させることによ
り、ハウジングを金属一体成形差込式ヒユーズ部材に固
定するようにしている。これらの孔は従来は端子ブレー
ドと平行な方向に長い長方形とされ、孔を設けたことに
よる電流に対する影響を最少限にとどめるようになつて
いた。しかしながら、孔が長方形であると、その角部が
しばしばハウジングのひび割れなどの原因となるため、
孔の角を丸くして、なるべく垂直方向に長い楕円形にす
るとよい。
前述したように、電流が導電延長部の孔が設けられた部
分を介して端子、ヒユーズリンク間を流れる構成の場
合、孔があるためにヒユーズリンク内にホットスポット
を生じさせることがある。すなわち、孔を設けたことに
より、この部分のヒユーズ金属の断面積を減少させ、高
抵抗領域を作ることになつていしまい、異常に高い電流
が流れたときにかなりの熱を発生させる危険がある。こ
の熱はヒユーズの溶融特性に悪影響を与え、時にはハウ
ジングを傷めたり、ハウジングと差込式ヒユーズ部材と
の結合を弱めたりする。従来の大型のヒユーズでは、電
流がヒユーズ部材の孔部分を通つて流れるとき、30アン
ペアのように高いアンペア数で上記問題が生じることが
認識されたので、30アンペア用のヒユーズリンクは孔の
下方に設けていた。本発明のヒユーズリンクは従来のも
のよりはるかに小型なので、実用上の最高アンペア数は
20アンペア位であると予想されるが、その場合、電流は
ヒユーズの孔部分を通つて流れるようにしている。
本発明の小型化したヒユーズの導電延長部に設けた上述
の切込みは、この部分における導電延長部の断面積を減
少させることになる。そこで、本発明の一実施例では、
ホットスポットの原因となる導電延長部の切込みによつ
て失われた金属を少くとも部分的に補うために、導電延
長部とその下方部分の内側の垂直線に内側に突出する部
分を設けることによりその部分の金属ヒユーズ部材の断
面積を十分に確保し、ホットスポットが生じる危険性を
最少限にとどめている。従来のヒユーズでは、導電延長
部の内側垂直縁にこのような内側に突出する部分は設け
られていない。
以上述べた小型化を目的とした特徴のほかに、本発明は
ヒユーズリンクの独特の形状、比率、配置を重要な特徴
としている。この独特のヒユーズリンクにより、その全
体的な体積を増大し、過電流時のヒユーズ溶融遅延時間
を長くすることができる。また、少くとも低アンペア用
ヒユーズの場合、本発明のヒユーズリンクは従来のもの
より強く、ヒユーズを横にして取り付けたときに、溶解
条件前にたるんでしまう可能性が低い。
本発明のヒユーズリンクはそのほぼ全長に亘つて金属板
材から打抜いて製造するヒユーズリンクとしてはこれま
でにないほど幅が狭い。例えば、低アンペア用ではこの
リンクの幅は約0.0127cmしかなく、厚みはもとの
金属板材の厚み(例えば0.0635cm)そのままであ
る。すなわち、厚さに対する幅の比率は1よりはるかに
小さく、例えば1/2未満、特に最近アンペア用の場合は
なるべく約1/5にする。
このように幅の狭いフイラメント状ヒユーズリンクを用
いることにより、限られたスペース内でヒユーズの中心
長さ及び体積を最大限にすることができる。すなわち、
ヒユーズリンクの湾曲部をハウジングや端子ブレード延
長部にどれだけ近ずけてもよいかを定めるために画いた
一定の矩形内に、ヒユーズリンクの湾曲部を納める。前
述したように、厚みに対する幅の比率を小さくすること
により、少くとも低アンペア用の場合、ヒユーズを横に
配設したときに、厚みより幅の寸法の方が大きいヒユー
ズリンクよりも、たるんでしまうことが少い。但し、高
アンペア用ヒユーズでは、ヒユーズリンクが前述したよ
うな厚み対幅の比率を有していて低アンペア用ヒユーズ
リンクより頑丈であるにもかかわらず、上述のたるみ防
止効果が得られなかった。
低アンペア用ヒユーズにおいては、ヒユーズリンク全体
の抵抗はヒユーズが切れるのに高アンペア用におけるよ
りもはるかに高くなければならないが、高抵抗を得るに
はヒユーズリンクをS字状にするのが最もよい。後に詳
述するヒユーズの独特のS字形状を前述の厚みに対する
幅の小比率と組合せて利用することにより、たるみ防止
効果及び遅延時間の増大効果を共に発揮するヒユーズリ
ンクの形状が得られる。S字形状には端子ブレードの導
電延長部の中央部に連なる部分からそれぞれ上下方向に
傾斜する上下脚部を含めるとよい。傾斜角度は45度位が
適当である。この構成は、従来のS字状またはZ字状ヒ
ユーズリンクや本出願人がこれまで製造してきたS字状
ヒユーズリンクにおける上下脚部がほぼ水平であつたの
と著しく異なつている。
本願の上述の、及びその他の特徴や利点は以下の記載、
図面及び特許請求の範囲の記載から、より明らかになる
だろう。
〔実施例〕
特に第1−4図は本発明の差込み式ヒユーズ装置2の一
実施例を示している。この装置は金属製一体成形差込式
ヒユーズ部材4と樹脂成型ハウジング6との2つの部分
のみから成つている。差込式ヒユーズ部材4はヒユーズ
用金属材料を一度で打ち抜いて一体に形成され、ハウジ
ング6は中空部にヒユーズ部材4の一部を受け入れるも
のであるが、なるべく一体に成形するとよい。中空部内
に挿入されたヒユーズは適宜の方法でその中に固着され
るが、固着方法としては特に常温かしめや超音波溶接が
望ましい。
差込式ヒユーズ部材4は錫のような高導電性金属でめつ
きされた互いに平行な端子ブレード8,8を有し、端子
ブレード8,8はハウジング6の下端から互いに間隔12
を隔てて延出するものである。尚、延出部の下端9,9
はテーパ状に形成すると、従来の弾撥クリップ式端子T
1(第4図)の対面壁間の挿入が容易になる。差込み式
ヒユーズ装置のアンペア数はハウジングの外壁38上に例
えば20の数字を印字するかハウジングそのものの色を変
えることにより表示する。
ヒユーズ用金属板材としては、全体または一部を錫めつ
きしたものを用いることができ、この金属板材から、互
いに隔たりかつ連結されたヒユーズ粗抜部材を打抜くも
のである。差込式ヒユーズ部材を金属板材から切り離す
時には端子ブレード8,8間に連続して強化ウエブ板
(図示せず)を同時に打ち抜いて、端子ブレード8,8
を連結しておくとよい。しかしこの打抜きで端子ブレー
ド8,8間に隙間12も形成される。端子ブレード8,8
には、なるべく差込式ヒユーズ部材を金属板材から切離
した後に、コイニングダイによりテーパー部9,9を形
成するとよい。
端子ブレード部8,8の延長部は導電延長部14,14とな
つているが、この導電延長部14,14も、探針係合用タブ
18,18となるその外端部を含めて、銀メツキした方がよ
い。導電延長部14,14は前記ハウジング6の中空部に挿
入され、後述するように、ハウジング6の前壁または外
壁に連結される。特に低電流用ヒユーズの場合、導電延
長部14,14を厚みよりも幅の方が狭いS字状ヒユーズリ
ンク20によつて連結するとよい。このヒユーズリンク20
を除き、ヒユーズ部材の他の部分は図示したように堅固
な自立構造を形成できるだけの幅と厚みを有している。
ヒユーズリンク20の許容電流値はこれを設ける位置と
幅、長さ、厚みなどを含めた形状を適当に選択すること
により変えることができる。これまで述べてきたよう
に、図示したS字状ヒユーズリンクは従来の構成にはな
い独特の構成により大きな遅延時間が得られるようにな
つている。すなわち、ヒユーズリンク20は導電延長部1
4,14に連なる部分が傾斜したテーパ部22,22となつて
いる。尚、このヒユーズ部材4の各部はほぼ同一面をな
している。ハウジング6内にヒユーズ部材4を固定する
ために、導電延長部14,14にそれぞれ楕円形の固定用孔
26,26を設け、ハウジングの壁側の後述するアンカーピ
ンを挿入できるようにする。これらの孔は長軸が端子ブ
レードの長さ方向に平行になるようにして、これによる
抵抗の増大を極力抑えている。
図示したヒユーズリンク20の上端は上方脚部20aとなつ
ていて、固定用孔26の上方位置で左側の導電延長部14と
連続している。ヒユーズリンク20の下端は下方脚部20b
となつていて、固定用孔26の下方位置で右側の導電延長
部14と連続している。このヒユーズリンク20の独特な形
状については後に詳述する。以上の構成により、ヒユー
ズリンク20と左側端子ブレード間の電流は左側導電延長
部の孔部分を通つて流れるが、右側導電延長部の孔部分
には電流は流れない。端子ブレードと導電延長部の基本
的形状はヒユーズリンクの形状が異つても常に一定の標
準型にし、すべての容量のヒユーズに共通の機械的かし
め工具、超音波溶接装置が使用できるようにする。
上述した本発明の実施例によれば、端子ブレード8,8
の向い合つた内縁8b,8b間の距離は第10,11図に示
すように、交換可能に設計されていたはるかに大型の従
来のヒユーズと同様またはなるべく少し大きめにすると
よい。すなわち、第10,11図には本発明のヒユーズ2が
実線で、これより大型のヒユーズ2′が一部破線でそれ
ぞさ示されている。第11図は両ヒユーズが打抜き加工に
より形成され、まだハウジング内に組み込まれていない
状態を示している。組込中は連結ウエブを両端子ブレー
ド間にそのまま残して強度を保ち、組込終了後、線L
4,L4′に沿つて切断除去する。図示したように、本
発明によるヒユーズ2の幅の狭い方の端子ブレード8,
8の対抗内縁8b,8b間の間隔は、従来の大型ヒユー
ズ2′の端子ブレード8′,8′間の間隔と同じか、ま
たはそれより多少大きいので、ヒユーズ2は従来のヒユ
ーズ2′用の第4図の広めのばねクリツプ式端子T1に
差込み可能であり、特に、内側間隔が同じ位であつて全
体の幅が小さく従つて全体的寸法が縮少されたヒユーズ
取付板のばねクリツプ式端子にも適合する。
ヒユーズ2の端子ブレード8,8の対向内縁8b,8b
は導電延長部14,14の窪んだ対向垂直縁14b,14bに連
続している。端子ブレード8,8はハウジング6内に挿
入される部分まで一定の幅に形成するとよい。ハウジン
グ6外に露出される端子ブレードの幅を全長に亘つて一
定に保つと、ヒユーズが外部端子と係合する部分におけ
る電気抵抗を減少させ、ヒユーズの熱伝導や導電能力を
高めることになる。
端子ブレード8,8の上端に連なる導電延長部14,14の
窪んだ対向内縁14b,14bはヒユーズリンク20の下方の
ループと左側導電延長部14との間の間隔D1(第8図)
を増すために設けられたものである。これにより、上述
したように、ヒユーズ用金属板材から金属製差込式ヒユ
ーズ部材2のこの部分を打抜くために用いられるポンチ
の当該部分の幅と機械的強度を増大することができる。
すなわち、金属製差込式ヒユーズ金属部材4の第4図に
示すヒユーズ20の左に到る部分を打抜くためのポンチ
は、その上端から離れた部分が狭すぎると、弱くなつて
しまう。同様の理由でヒユーズリンク20の上方ループと
右側導電延長部14の垂直内縁14eとの間隔もできるだけ
大きくするとよい。
導電延長部14,14の窪んだ垂直内縁14b,14bの上端に
続いて、孔26,26に対応する部分に張出部14c,14cが
設けられている。張出部14c,14cは以下に述べるよう
に、従来のヒユーズには見られなかつたものである。
第4,10,11図に示すように、ハウジング6内に収納さ
れる導電延長部14,14は内側に切込まれた垂直外縁14
a,14aを有し、端子ブレード8,8との間に上向きの
肩部14d,14dを画成すると同時にハウジング6の端面
壁34,34の厚みに相当するクリアランスを保つている。
従来のヒユーズでは、ハウジングの端面壁がその厚み分
だけ導電延長部14,14の垂直外縁から水平方向に突出し
ていたのに対し、第4図に示すように本発明では、ハウ
ジングの端面壁34,34の外表面が差込式ヒユーズ部材4
の端子ブレード8,8の垂直外縁8a,8aとほぼ同一
線上にある。導電延長部14,14の前記張出部14c,14c
は外縁14a,14aを一段内側に切り込んだために減少し
た金属板面積を幾分補うものであり、これにより固定用
孔26,26周囲にホットスポットを回避できるだけのヒユ
ーズ金属の断面積を保つことができる。ホットスポット
の回避のために必要であれば、これらの張出部14c,14
cを図示したものよりも内側に更に大きく張出すように
してもよく、あるいはヒユーズ用金属の厚みを増すこと
もできる。
5アンペア用ヒユーズの仕様を以下に例示する。
○導電延長部14,14の孔26,26下方、すなわち窪み部分
14c,14cにおける幅:0.2032cm ○導電延長部14,14の孔26,26における幅:0.238
76cm ○孔26,26の垂直方向長さ:0.15748cm ○孔26,26の幅:0.09398cm ○ヒユーズ金属の厚さ:0.0635cm ○ヒユーズ金属の幅:0.0127cm ○ブレードと延長部14,18の全垂直方向高さ:0.48
59cm ○ハウジングの成分:ポリカーボネート樹脂(ゼネラル
エレクトリツク社141RR−112樹脂)、ポリスル
ホン樹脂(ユニオンカーバイド社P1700樹脂)、ま
たはポリエーテルスルホン(アイシーアイ・アメリカ・
インコーポレーテツド社VICTREX4100) 本発明の更にもう一つの特徴は、金属一体成形差込式ヒ
ユーズ部材4のS字状ヒユーズリンク20の形状、構成に
ある。この特徴を最もよく理解するには第10図を参照す
るとよい。同図は、比較的寸法の大きい、従来の3アン
ペア用(車載用として従来流通しているもののうち、最
低アンペア用ヒユーズ)の金属一体成形ヒユーズ部4′
と、本発明実施例による同等アンペア用の金属一体成形
ヒユーズ部材4とを示している。従来のヒユーズ部材
4′のZ字状ヒユーズリンク20′は上下端にそれぞれ導
電延長部14′,14′に連なる上下水平直線脚部20a′,
20a′を有しているのに対し、本発明のヒユーズリンク
の上下脚部20a,20bは導電延長部14,14に対して約45
度傾斜して、左右の固定用孔26,26の上下部分において
導電延長部14,14に連なつている。このヒユーズリンク
20は直線状の中心脚部20eを有し、この中心脚部20eは
従来のヒユーズの直線状中心脚部20eの傾斜に対応し、
且つ両端の脚部20a,20aの傾斜とほぼ同じ角度を有し
ている。従つて、ヒユーズ20の全長は従来のヒユーズの
ヒユーズリンク20′の全長よりも長くなつている。
前述のように、ヒユーズリンク20の幅は極く狭く、なる
べくヒユーズ用金属板材の板厚よりもはるかに狭く形成
する。この幅が狭いほどヒユーズリンクの全長を増大す
ることができ、断面積が同じ場合ヒユーズリンクの全体
積が増すことになり、ヒユーズの遅延特性を増大するこ
とができる。第11図にはヒユーズリンクの湾曲部の外輪
を囲つて破線の矩形ボツクスB1を画き、これにより、
ヒユーズリンクの湾曲部分とハウジングや導電延長部の
対応部分との間の許容最少間隔を示している。矩形ボツ
クスB1と同じ面積を囲むS字状ヒユーズリンクが実線
で図示したような一定且つ均一な断面積よりはるかに大
きくなると、ヒユーズリンクの全体の中央長さと体積が
減少し、これにより、ヒユーズが切れるまでの遅延時間
が短くなる。
尚、第11図に破線で示した従来の ヒユーズリンク20′は第10,11図のS字状ヒユーズリン
ク20及び第10図の従来の5アンペア用Z字状ヒユーズリ
ンク20′とは形状ならびに幅において全く異つている。
本発明のヒユーズのアンペア数は第8図が最もよく示し
ている5アンペアから増加するので、ヒユーズリンク20
の両ループ部20c,20d間の距離D1(第8図)は減少
する。第9図は最低、最高アンペア用各ヒユーズの最
少、最大厚さt1,t2を示している。具体的にはt
1,t2はそれぞれ0.01016cm及び0.0635
cm位である。
ヒユーズリンク部の上下の直線状脚部20a,20bは中央
の直線部20eの約1/2の長さにするとよい。
第10図はS字状ヒユーズリンク部をL1,L2,L3,
L4,L5の各部分に分けて示しているが、各部分の長
さは順に、0.021366cm、0.27432cm、
0.43942cm、0.27432cm、0.21336
cmとすることができる。ヒユーズリンク部20の上下脚部
20a,20bが孔26,26の部分で導電延長部と連続する
と、ヒユーズリンクの全長及び遅延特性が増大する。し
かしながら、このようにすると打抜工具の設計上支障が
あるので、上下脚部20a,20bと各導電延長部との連続
点を孔26、26の上下部分にずらし、ヒユーズリンク部の
全長を多少短縮した方がよいことがわかつた。
本発明の独特のS字形状により、ヒユーズが切れる部分
である中央脚部をその他の各熱発生部分から最大限遠ざ
けることができるので、ヒユーズの信頼性を高めること
ができる。このように、ヒユーズリンクの各脚部は比較
的細く長く、しかも各部が最大限離隔された形状を有し
ている。第11図に示すように、本発明の差込式ヒユーズ
部材4における各部間の離隔度は従来の差込式ヒユーズ
部材4′におけるよりもはるかに大きい。すなわち、従
来のヒユーズフイラメント20′の外端部は中央脚部には
るかに近いものとなつている。
ハウジング6は複数体に形成して、後に、複数体をスナ
ツプ係合または固着により一体にすることもできるが、
なるべく始めから一体の樹脂成形品とした方がよい。ま
た、ハウジング6は比較的近接して対向する側壁30,32
(第6,7図)を有し、各側壁はより近接して対向する
端部30a,32aと、より離れて対向する中央部30b,32
bとから成つている。側壁30,32は両側端において幅の
狭い端面壁34,34(第5図)によつて連結されるととも
に、上端において、天板38(第6図)によつて連結され
ている。天板38はハウジング6の他の部分上にかぶさる
ように側壁30,32及び端面壁34,34の外表面から突出し
た部分を有し、その長さ方向端部の突出部分が下向きの
肩部40,40を、その幅方向端部の突出部分が下向きの肩
部40′,40′をそれぞれ形成している。
天板38の両端部には、差込式ヒユーズ部材4のテスト探
針係合用タブ18,18の位置に応じて端子出入口42,42が
設けられている。端子出入口42,42の内壁は内側に向つ
て傾斜し、ほぼタブ18,18の幅位まで狭まつていき、テ
スト探針を案内してタブ18,18に接触させるようになつ
ている。タブ18,18は差込式ヒユーズ部材4に対してハ
ウジング6を更に定着させるように打ち込むとよい。端
子出入口42,42はハウジング6内の差込式ヒユーズ部材
収納用空間に通じている。この空間のうち端子出入口4
2,42の直下の部分44,44はより近接対向する側壁30
a,32aに対応しているので比較的狭くなつており、し
かも、第6図に示すように、ハウジングの下端から端子
出入口42,42にかけて狭まるように傾斜して、差込式ヒ
ユーズ部材の厚みにほぼ等しい幅になる。端子出入口4
2,42の下端において、天板38には下方に延出するスカ
ート部46,46(第4図)が設けられ、このスカート部4
6,46は滲出するヒユーズ金属が端子出入口42,42に入
り込むのを防止するためのシールド壁となる。スカート
部46,46はまた、ハウジング内のヒユーズリンク20の上
側ループ部20cとの間に間隔を保つために中央部が薄く
なつている天板38の強度を増すことにも役立つている。
ヒユーズ部材4のヒユーズリンク部20はハウジング内の
比較的広い部分44′(第7図)に配設され、過電流時に
第1番に溶けるヒユーズリンクの中央部の周囲における
空気循環をよくするようになつている。従つて、ヒユー
ズの切れやすい部分に熱がこもつて電流に悪影響を及ぼ
すことがない。
ハウジング6の中空部の狭い部分44,44と広い部分44′
は挿入口48を介してハウジングの底面に開口している。
ハウジング6はこの挿入口48を介し、粗抜きしなるべく
圧延したヒユーズ部材の端部上に冠装され、上述のよう
にこの粗抜きヒユーズ部材の端部にかしめによつて固着
される。
ハウジング6は透明な合成樹脂によつて形成し、差込式
ヒユーズ部材4のヒユーズリンク部20がハウジング壁を
通して見えるようにするとよい。
ハウジング内部には弾性突起を設け、これを差込式ヒユ
ーズ部材の固定用孔26,26内に圧入するようにしてもで
きるが、ハウジングの対向する両内壁に突起52を機械的
かしめ法によつて設け、これをヒユーズ部材4の孔26,
26に挿入することにより、ハウジングをヒユーズ部材4
に対して固定するとよい。機械的かしめ法により形成さ
れ孔26内で互いに接する内側突起52は、後に超音波溶着
法またはその他の適当な方法により互いに固着して、係
合をより強固にすることもできる。かしめの結果側壁30
の外表面に生じた陥没部56が第1,6図に示されてい
る。
上述したように、従来のヒユーズの固定用孔26,26は矩
形状をなしていたが、その角部が合成樹脂のひび割れな
どの原因になるので、角部を無くして垂直方向に長い楕
円形にするとよい。垂直方向に長くするのは、開口の断
面積を最少限にとどめこの部分における導電延長部14,
14の断面積の減少を極力抑えるためである。
以上説明したヒユーズ装置の実施例は従来のものよりは
るかに小型なので、取付パネルにばねクリツプ式端子コ
ネクタが高密度で設けられている場合でも、ハウジング
6の端部の肩部40,40を手でつかむか、肩部40,40また
は40′,40′と係合可能な工具を用いることにより、容
易に取付け、取りはずしができる。
言うまでもなく、これまで記載した本発明の実施例には
本発明の範囲内で種々の変更を加えることができる。例
えば、本発明は全体を金属で一体成形した差込式ヒユー
ズ部材に適用すると最も効果的であるが、本発明の技術
は一部、絶縁性の芯を金属箔で覆つて形成したヒユー
ズ、端子ブレードをヒユーズ用金属以外の金属で形成し
たヒユーズ、ヒユーズリンクが導電性延長部と別体に形
成されてはんだ付けなどで接続されているヒユーズなど
にも適用できる。
説明の都合上、本発明のヒユーズは図示したような垂直
型のものとして記載され、突特許請求されているが、使
用に際しては、よく用いられる水平型のような異る向き
に取付けることも可能である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の差込み式ヒユーズ装置の一実施例を示
す斜視図、 第2図は第1図のハウジングおよび差込式ヒユーズ部材
の分解図、 第3図は第1図の差込み式ヒユーズ部材の上面図、 第4図は第3図の4−4線断面図と、その下方に従来の
ヒユーズの端子ブレードを差込むための弾撥クリツプ式
端子を示したもの、 第5図は第1図の差込み式ヒユーズ装置の拡大底面図、 第6図は第4図の差込み式ヒユーズ装置の6−6線拡大
断面図、 第7図は第4図の差込み式ヒユーズ装置の中心部で切断
した6−6線拡大断面図、 第8図は部分正面図で、一方の導電延長部と、最少アン
ペア用ヒユーズのS字状ヒユーズ部の前記導電延長部に
面する部分を実線で、最大アンペア用ヒユーズのヒユー
ズ部を点線で、それぞれ示したもの、 第9図は第8図の最少、最大アンペア用各ヒユーズ部を
第8図に対して直角方向から見た図、 第10図は本発明のヒユーズ装置の金属一体成形差込み式
ヒユーズ部材を実線で、それより大容量型の5アンペア
ヒユーズ用の従来の差込み式ヒユーズ部材を点線で、そ
れぞれ表わしたもの、 第11図は本発明及び従来のヒユーズに用いられる ヒユーズを第10図と同様に示した図である。 2……ヒユーズ装置、4……金属ヒユーズ部材、6……
ハウジング、8……端子ブレード、14……導電延長部、
20……ヒユーズリンク、26……固定用孔、30,32……ハ
ウジング側壁、34……ハウジング端面壁、42……端子出
入口、52……固定用突起、T1……ヒユーズ端子係合用
ソケツト端子。

Claims (26)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】近接対面する1対の垂直な側壁とこれらを
    両端で連結する1対の垂直な端面壁とからなる絶縁性ハ
    ウジングと、このハウジングの下端から下方に突出して
    ほぼ平行に延びる1対の端子と、この端子から上方に延
    びる1対の導電延長部と両導電延長部間に延びるヒュー
    ズリンクと、を有する金属差込式ヒューズ部材とから成
    り、前記各導電延長部の少なくとも上方部分と前記ヒュ
    ーズリンクとを前記ハウジング内に収納するようにし、
    前記ハウジングを始めから前記差込式ヒューズ部材の全
    幅分だけ下端に開口させこの開口を介して差込式ヒュー
    ズ部材の上方から所定位置に冠装できるようにし、前記
    ハウジングと前記差込式ヒューズ部材にはハウジング内
    に差込式ヒューズ部材を固定するための連結手段を設け
    た差込式ヒューズ装置において、前記端子上方に延びる
    導電延長部の上部垂直外縁を所定の幅だけ切断し、この
    切断した空間部分に前記ハウジングの垂直な端面壁を入
    れると共に、前記端子が上記端面壁の延長上に存在する
    ようにして、前記ヒューズ装置全体の幅がハウジングの
    端面壁のために実質的に増大することが無いように構成
    して成る、差込式ヒューズ装置。
  2. 【請求項2】前記差込式ヒューズ部材全体をヒューズ用
    金属で形成すると共に平板状に形成し、その面を前記ハ
    ウジングの垂直側壁とほぼ平行に構成して成る、特許請
    求の範囲第1項に記載した、差込式ヒューズ装置。
  3. 【請求項3】前記ハウジングを合成樹脂成形による単一
    部材として構成した、特許請求の範囲第1項に記載し
    た、差込式ヒューズ装置。
  4. 【請求項4】前記ハウジングの各端面壁の上端をわずか
    に横に外側に突出する部分に終止させ、この突出部分を
    下向きの肩部として、差込式ヒューズ装置を弾撥クリッ
    プ式端子から除去する際の握持部として用いるように構
    成して成る、特許請求の範囲第1項に記載した、差込式
    ヒューズ装置。
  5. 【請求項5】前記連結手段が前記各導電延長部に形成さ
    れた固定用孔を含み、少なくとも一方の固定用孔を対応
    する導電延長部と前記ヒューズリンクの一端との連続点
    よりも端子に近い方に設け、前記端子と前記ヒューズリ
    ンクの一端間の電流が必然的に前記一方の固定用孔側の
    導電延長部を通過するようにし、前記端子とヒューズリ
    ンク間の電流が通過する前記孔の側方部分の各導電延長
    部の内縁を内側に突出させることにより、この部分にお
    ける導電延長部の断面積を増大し、もって、ヒューズの
    溶融特性を悪化させるホットスポットを最小限にとどめ
    るように構成して成る、特許請求の範囲第1項に記載し
    た、差込式ヒューズ装置。
  6. 【請求項6】前記連結手段が前記各導電延長部に形成さ
    れた固定用孔を含み、少なくとも一方の固定用孔を対応
    する導電延長部と前記ヒューズリンクの一端との連続点
    よりも端子に近い方に設け、前記端子と前記ヒューズリ
    ンクの一端間の電流が必然的に前記一方の固定用孔側の
    導電延長部を通過するようにし、前記端子とヒューズリ
    ンク間の電流が通過する前記孔の側方部分の各導電延長
    部の内縁を内側に突出させることにより、この部分にお
    ける導電延長部の断面積を増大し、もって、ヒューズの
    溶融特性を悪化させるホットスポットを最小限にとど
    め、更に前記固定用孔を楕円形状に構成して成る、特許
    請求の範囲第1項に記載した、差込式ヒューズ装置。
  7. 【請求項7】前記楕円形固定用孔を垂直方向に長いもの
    とした、特許請求の範囲第6項に記載した、差込式ヒュ
    ーズ装置。
  8. 【請求項8】前記各導電延長部に孔を設け、この孔内に
    前記ハウジングの各側壁を延出させてハウジングと前記
    差込式ヒューズ部材とを固定すると共に、前記孔を楕円
    形状に形成することにより角部を除去し、更にこの楕円
    形孔の長軸を前記端子の延長方向と平行にして成る、特
    許請求の範囲第1項に記載した、差込式ヒューズ装置。
  9. 【請求項9】前記孔を垂直方向に長い楕円形状とした、
    特許請求の範囲第8項に記載した、差込式ヒューズ装
    置。
  10. 【請求項10】前記ヒューズリンクが2度屈曲して上下
    脚部を有し、上方の脚部は一方の導電延長部の中心部の
    対応する前記孔の上方位置における内縁から連続して一
    定方向に傾斜して延出し、下方の脚部は他方の導電延長
    部の中心部の対応する孔の下方位置における内縁から連
    続して反対方向に傾斜して延出するように構成して成
    る、特許請求の範囲第8項に記載した、差込式ヒューズ
    装置。
  11. 【請求項11】前記ヒューズリンクが前記上下脚部とそ
    れぞれ湾曲部によって連続した中央脚部を含み、全体で
    長形のS字状ヒューズリンクを構成して成る、特許請求
    の範囲第10項に記載した、差込式ヒューズ装置。
  12. 【請求項12】前記上下脚部及び中央脚部をそれぞれほ
    ぼ直線状にした、特許請求の範囲第11項に記載した、
    差込式ヒューズ装置。
  13. 【請求項13】前記上下脚部及び中央脚部を前記導電延
    長部の長さ方向に対して約45度傾斜させて成る、特許
    請求の範囲第12項に記載した、差込式ヒューズ装置。
  14. 【請求項14】前記ヒューズリンクの上下脚部の幅をそ
    の長さよりもはるかに小さくし、上下脚部の長さをそれ
    ぞれ前記中央脚部の長さの少なくとも約半分にして成
    る、特許請求の範囲第11項に記載した、差込式ヒュー
    ズ装置。
  15. 【請求項15】横方向に離れてほぼ平行に下方に並んだ
    端子と、これら各端子の上方に延出する導電延長部と、
    これら導電延長部間に亘って設けられて過電流時に溶融
    するヒューズリンクとを含む導電差込式ヒューズ部材に
    おいて、前記ヒューズリンクは前記端子及び導電延長部
    よりもはるかに小さい断面積を有すると共に、2度屈曲
    した上下脚部を有し、上方の脚部は一方の導電延長部の
    中央部分の内側縁から連続して前記端子から一定方向に
    傾斜して延出し、下方の脚部は他方の導電延長部の中央
    部分の内側縁から連続して反対方向に傾斜して延出し、
    前記ヒューズリンクはほぼ全長に亘り、その厚みの約1
    /2以下の幅となっている特許請求の範囲第1項に記載
    した、差込式ヒューズ装置。
  16. 【請求項16】前記ヒューズリンクは前記上下脚部と湾
    曲部により連続している中央脚部を有し、全体で長形の
    S字状ヒューズリンクを構成している、特許請求の範囲
    第15項に記載した、差込式ヒューズ装置。
  17. 【請求項17】前記脚部及び中央脚部をほぼ直線状にし
    た、特許請求の範囲第16項に記載した、差込式ヒュー
    ズ装置。
  18. 【請求項18】前記脚部及び中央脚部を前記各導電延長
    部の長さ方向に対して傾斜させて成る、特許請求の範囲
    第17項に記載した、差込式ヒューズ装置。
  19. 【請求項19】近接対面する1対の垂直な側壁とこれら
    を両端で連結する1対の垂直な端面壁とからなるハウジ
    ングを更に含み、前記差込式ヒューズ部材の各端子を前
    記ハウジングの下端から下方へ突出させ、少なくとも前
    記導電延長部と前記ヒューズリンクとを前記ハウジング
    内に収納し、前記各導電延長部にはハウジング固定用孔
    を設け、これら孔内に前記ハウジングの側壁の一部をか
    しめて挿入し、ハウジングを導電延長部に固定するよう
    に構成して成る、特許請求の範囲第15項に記載した、
    差込式ヒューズ装置。
  20. 【請求項20】前記ヒューズリンクは前記上下脚部に湾
    曲部を介して連なった中央脚部を有し、全体として長形
    のS字状ヒューズリンクを構成している、特許請求の範
    囲第19項に記載した、差込式ヒューズ装置。
  21. 【請求項21】前記脚部と中央脚部とをほぼ直線状にし
    た、特許請求の範囲第20項に記載した、差込式ヒュー
    ズ装置。
  22. 【請求項22】前記脚部と中央脚部とを前記各導電延長
    部の長さ方向に対して約45度傾斜させて成る、特許請
    求の範囲第21項に記載した、差込式ヒューズ装置。
  23. 【請求項23】前記ヒューズリンクの上下脚部の長さを
    前記中央脚部の長さの少なくとも半分として成る、特許
    請求の範囲第15項又は第19項に記載した、差込式ヒ
    ューズ装置。
  24. 【請求項24】前記脚部と中央脚部とを前記各導電延長
    部の長さ方向に対して約45度傾斜させて成る、特許請
    求の範囲第16項に記載した、差込式ヒューズ装置。
  25. 【請求項25】過電流時に溶融するヒューズリンクを含
    む導電ヒューズ部材において、前記ヒューズリンクはそ
    の全長に亘り、その厚みの1/2以下の幅を有して成
    る、特許請求の範囲第1項に記載した、差込式ヒューズ
    装置。
  26. 【請求項26】前記ヒューズリンクをその厚さのヒュー
    ズ用金属平板から打ち抜き形成して成る、特許請求の範
    囲第15項又は第25項に記載した、差込式ヒューズ装
    置。
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