JPH0643442U - マニホールドバルブ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 既存のバルブを複数個連設できるマニホール
ドバルブを提供する。 【構成】 マニホールド２に、バルブ１，・・の連設方
向の供給流路１１と、これとほぼ直交し中間部分に供給
流路が開口する取付孔１２，・・と、取付孔の開口周囲
をシールするシールパッキン１４，・・を設け、各取付
孔に、供給流路を連通させる貫通路１５と、先端が開口
する連通路１６を有する取付ボルト３をそれぞれ通し
て、取付ボルトの雄ねじ１７を、バルブのベース５に設
けた供給開口７の雌ねじ９に螺合させる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、既存のバルブを複数個連結するマニホールドバルブに関するもので ある。

【０００２】

【従来の技術】

相互に背向する面に圧力流体の供給開口及び出力開口を開設したベースと、該 ベース上に設置され適宜の操作力によって上記供給開口と出力開口間の流路を通 断する弁部とを有するバルブは、特に例示するまでもなく周知である。

【０００３】 上記周知のバルブは、ベース毎に供給開口が設けられているため、通常は各バ ルブ毎に配管されている。しかしながら、バルブ数の増設や設置場所の変更等に よって配管のスペースが確保できなくなった場合は、これらのバルブを連設して 配管のスペースを確保することが必要になる。 この場合、マニホールドベース上に必要な数のバルブを設置したマニホールド バルブを、新たに設置することが考えられるが、既存のバルブが無駄になるので 好ましくない。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

本考案が解決しようとする課題は、既存のバルブを複数個連設できるマニホー ルドバルブを提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記課題を解決するため、本考案のマニホールドバルブは、相互に背向する面 に圧力流体の供給開口及び出力開口を個別に開設したベース、及び該ベース上に 設置され適宜の操作力によって上記供給開口と出力開口間の流路を通断する弁部 を有するバルブと、これらのバルブの複数個を連設するためのマニホールド及び 取付ボルトとを備えたマニホールドバルブであって、上記マニホールドが、バル ブの連設方向に設けた圧力流体の供給流路と、先端が上記ベースへの当接面に、 基部がこれと背向する面にそれぞれ開口し、中間部分に上記供給流路が開口する 複数個の取付孔と、上記当接面における取付孔の周囲をシールするシールパッキ ンとを備え、上記取付ボルトが、上記供給流路を連通させるための径方向の貫通 路と、一端が該貫通路に連通し先端が開口する軸方向の連通路を備え、上記各バ ルブが、各取付孔に挿入されベースの供給開口に形設した雌ねじに螺合させた取 付ボルトによってマニホールドに連結されていることを特徴としている。 また、同様の課題を解決するため、上記マニホールドバルブにおいて、取付ボ ルトの雄ねじを、管用ねじに使用されている複数種類の雌ねじに螺合できる雄ね じとしたことを特徴としている。

【０００６】

【作用】

マニホールドの当接面にそれぞれベースを当接して、マニホールドの各取付孔 に挿入した取付ボルトを各ベースの供給開口の雌ねじに螺着すると、複数個のバ ルブをマニホールドに取付けたマニホールドバルブとすることができ、マニホー ルドの供給流路、取付ボルトの貫通路及び連通路によって各バルブに一括して圧 力流体を供給することができ、各ベースの供給開口とマニホールドの取付孔との 接続部は、それぞれシールリングによってシールされる。 したがって、既存のバルブを、マニホールドから一括して圧力流体を供給でき るマニホールドバルブとすることができる。 また、取付けボルトの雄ねじを、管用ねじに使用されている複数種類の雌ねじ に螺合できる雄ねじとしたので、供給開口の雌ねじの呼び径が同一であれば、ね じの種類が異なっていても１種類の取付ボルトによって全部のバルブを取付ける ことができる。

【０００７】

【実施例】

図は本考案の実施例を示し、この実施例は、連設される複数個（図においては ４個）のバルブ１，・・と、これらのバルブを連設するためのマニホールド２、 及びバルブと同数個の取付ボルト３，・・とを備えている。

【０００８】 上記バルブ１は、ベース５と該ベース上に設置された弁部６とを備え、ベース ５は、相互に背向する面に圧力流体の供給開口７と出力開口８がそれぞれ開設さ れ、これらの開口７と８には、配管を接続するための管用雌ねじ９，９が形成さ れている。上記弁部６は、圧力流体の供給ポートＰと出力ポートＡを有し、ソレ ノイド６ａの励磁とその解除によりこれらのポート間の流路を通断する２ポート 電磁弁として構成されており、ポートＰとＡは、弁部６がベース上に設置される とベース５に形設した流路によって開口７と８に個別に連通する。

【０００９】 マニホールド２は、ベース５から突出するソレノイド６ａの下方のスペースに 設置され、連設するバルブ１，・・の連設方向長さより若干長くされ、バルブの 連設方向に貫通する供給流路１１と、基部１２ａが拡径され、中間部分に供給流 路１１が開口し、先端がベース５，・・への当接面に開口する取付孔１２，・・ と、上記当接面における取付孔１２，・・の周囲に形成した溝１３，・・とを有 し、溝１３，・・にシールパッキン１４，・・が嵌着されている。

【００１０】 上記取付ボルト３は、中間部分に形成した上記供給流路１１を連通させる径方 向の貫通路１５と、一端が該貫通路１５に連通し先端が開口する軸方向の連通路 １６を備え、先端部分に供給開口７の雌ねじ９に螺合する雄ねじ１７が形成され ている。 この雄ねじ１７は、特開平２−２２９９８６号公報に開示されている、インチ 方式としてＩＳＯ及びＪＩＳ規格による管用テーパねじＲ，Ｒ_C ，Ｒ_P 、管用平 行ねじＧ、並びにＡＮＳＩ規格による米式標準管用テーパねじＮＰＴ、及び米式 標準管用耐密テーパねじＮＰＴＦ等の、管用ねじとして使用されている複数種類 の雌ねじに螺合できる雄ねじ（以下、兼用管用雄ねじという）として構成されて いる。したがって、雌ねじ９の呼び径が同一であれば、ねじの種類が異なってい ても螺合することができる。

【００１１】 上記実施例は、マニホールド２の当接面にベース５の供給開口７の開設面を当 接させ、取付孔１２に挿通させた取付ボルト３の兼用管用雄ねじ１７を供給開口 ７の雌ねじ９に螺合させることによって、バルブ１がマニホールド２に取付けら れ、この操作の繰り返しによりバルブ１，・・をマニホールド２に取付けてマニ ホールドバルブとすることができる。この場合、各ベース５の供給開口７は、取 付ボルト３の連通路１６と貫通路１５によってマニホールド２の供給流路１１に 連通し、供給開口７と連通路１６の接続部は、シールパッキン１４でシールされ る。また、取付ボルト３のヘッド３ａは、取付孔１２拡径した基部１２ａによっ て、マニホールド２の側面内方に位置する。 したがって、既存のバルブ１，・・を、供給流路１１から一括して圧力流体を 供給するマニホールドバルブとすることができる。また、ソレノイド６ａ下方の スペースを利用してマニホールド２を取付けたことにより、マニホールドバルブ 全体のスペース増が殆どないので、マニホールドバルブをコンパクトなものとす ることができる。

【００１２】 上記ベース５，・・の供給開口７，・・に形成された雌ねじ９，・・は、ベー ス５によってねじの種類が異なる場合があるが、上記実施例は、取付ボルト３の 雄ねじ１７を兼用管用雄ねじとしたので、雌ねじ９の呼び径が同一であれば、ね じの種類が異なっていても、１種類の取付ボルト３によって全部のバルブ１をマ ニホールド２に取付けることができる。

【００１３】

【考案の効果】

本考案は、既存のバルブを、取付ボルトによりマニホールドに連結して、マニ ホールドバルブとすることができる。 また、取付ボルトの雄ねじを兼用管用雄ねじとしたので、ベースに開設した供 給開口の雌ねじの種類が相違しても、呼び径が同じであれば１種類の取付ボルト によって全部のバルブを取付けることができるので、部品点数を少なくすること ができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】マニホールドバルブの要部断面図である。

【図２】マニホールドバルブの正面図である。

【符号の説明】

１ バルブ ２ マニホールド ３ 取付ボルト ５ ベース ６ 弁部 ７ 供給開口 ８ 出力開口 ９ 雌ねじ １１ 供給流路 １２ 取付孔 １４ シールパッキン １５ 貫通路 １６ 連通路 １７ 雄ねじ

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 安 本 利 幸 茨城県筑波郡谷和原村絹の台４−２−２ エスエムシー株式会社筑波技術センター内

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 相互に背向する面に圧力流体の供給開口
   及び出力開口を個別に開設したベース、及び該ベース上
   に設置され適宜の操作力によって上記供給開口と出力開
   口間の流路を通断する弁部を有するバルブと、これらの
   バルブの複数個を連設するためのマニホールド及び取付
   ボルトとを備えたマニホールドバルブであって、 上記マニホールドが、バルブの連設方向に設けた圧力流
   体の供給流路と、先端が上記ベースへの当接面に、基部
   がこれと背向する面にそれぞれ開口し、中間部分に上記
   供給流路が開口する複数個の取付孔と、上記当接面にお
   ける取付孔の周囲をシールするシールパッキンとを備
   え、 上記取付ボルトが、上記供給流路を連通させるための径
   方向の貫通路と、一端が該貫通路に連通し先端が開口す
   る軸方向の連通路を備え、 上記各バルブが、各取付孔に挿入されベースの供給開口
   に形設した雌ねじに螺合させた取付ボルトによってマニ
   ホールドに連結されている、 ことを特徴とするマニホールドバルブ。
2. 【請求項２】 取付ボルトの雄ねじを、管用ねじに使用
   されている複数種類の雌ねじに螺合できる雄ねじとし
   た、 ことを特徴とする請求項１に記載したマニホールドバル
   ブ。