JPH0643228A - 積算電力量計 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 電気自動車に登載したバッテリの消費電力を
積算計量し表示する。 【構成】 電気自動車に登載したバッテリ１１から負荷
１２に電力を供給する電気回路１３に電流検出器１５を
接続してスイッチ１４を閉じ、負荷１２に流れる負荷電
流の大きさを検出する。インターロック部２１は電流検
出部１５で検出した電流と、負荷１２に加わる端子電圧
の２要素が入力されない限りスイッチ１４を閉じること
ができない。検出した電流および電圧はインターロック
部２１を介して電力量計測部２２で消費電力を計測し、
積算電力量表示部２３に消費電力量を表示させる。復帰
操作部２４はバッテリ１１の充電時に積算電力量表示部
２３の表示を復帰させ改めて新規消費電力量を積算計量
して表示させる。登載中のバッテリ１１の消費電力量の
積算値を外部から阻止できないよう復帰操作部施錠装置
２５により復帰操作部２４を施錠する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は電気自動車に登載する
バッテリの消費電力量を積算するに関する。

【０００２】

【従来の技術】従来の電気自動車に登載するバッテリの
消費電力、すなわち電圧降下の計測は運転席で観測でき
る電圧計で行い電圧計の指示値が基準値より低下したと
き、またバッテリの電解液を測定してその比重が基準値
より低下すると、バッテリの放電が完了に近いことを知
らせる方法がとられていた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】上述したように電圧計
によるバッテリの電圧降下の計測や、電解液の比重の測
定は充電時期を推定するためのもので消費電力量を計量
するためのものではない。そこでこの発明は、電気自動
車に登載するバッテリに消費電力量を積算計測及び表示
のできる積算電力量計を取付け正確に電力量を計量し表
示できるようにしたものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】この発明においては、電
気自動車に登載するバッテリの出力電流を検出する電流
検出器と、この上記電流検出器で検出された電流と上記
バッテリの負荷側の端子電圧との積を演算して消費電力
を積算する電力量計測部と、この上記電力量計測部で積
算した電力量を表示する積算電力量表示部と、この上記
積算電力量表示部で表示された電力量を零に戻す復帰操
作部と、この上記復帰操作部を外部から操作することを
阻止する復帰操作部施錠装置と、上記電流検出器で検出
された電流と負荷の両端に加わる端子電圧の２要素が上
記電力量計測部に入力されない限りバッテリの負荷に供
給される負荷電流を遮断するようにしたインターロック
部と、をバッテリに備える。

【０００５】

【作用】上記のように構成された、この発明の積算電力
量計は電気自動車に登載したバッテリの出力電力量を積
算することで使用電力量を知ることができ、充電時に零
に復帰することで新規にバッテリの電力消費量を積算す
る。また復帰操作部施錠装置は特定の管理者以外は解錠
できないようにすることができ、インターロック部は電
流検出器で検出された電流と負荷の両端に加わる端子電
圧の２要素が電力量計測部に入力されないとバッテリか
らの負荷電流は遮断される。

【０００６】

【実施例】図１はこの発明の積算電力量計２０の一例
で、電気自動車に登載したバッテリ１１から負荷１２に
電力を供給する電気回路１３に電流検出器１５を接続す
る。キースイッチ３０をＯＮにするとスイッチ１４を閉
じて負荷１２に負荷電流が流れる。この負荷電流を電流
検出器１５で検出し、負荷１２の端子電圧とをインター
ロック部２１を介して電力量計測部２２に入力する。こ
の負荷電流と負荷１２の端子電圧とがインターロック部
２１を介して電力量計測部２２に入力しないと、いった
ん閉じたスイッチ１４は解放して負荷電流を遮断する。
したがってインターロック部２１を介して電力量計測部
２２に電流検出器１５で検出された電流と、負荷１２に
加わる端子電圧の２要素が入力しない限りスイッチ１４
を閉じることができない。

【０００７】検出した負荷電流および負荷の端子電圧は
インターロック部２１を介して電力量計測部２２で消費
電力を計測し、積算電力量表示部２３に消費電力量の積
算値を表示する。復帰操作部２４はバッテリ１１が規定
の電力量を消費し、新しく充電した時に復帰させ改めて
新規電力量を積算させる。電気自動車に登載したバッテ
リ１１は登載中に消費した電力量の積算値を阻止できな
いよう復帰操作部施錠装置２５により復帰操作部２４を
施錠する。

【０００８】

【発明の効果】この発明によれば上述したように電気自
動車に登載するバッテリの消費電力量を積算表示するこ
とでバッテリに充電された電力の消費量を管理すること
ができる。またバッテリに充電された電力の消費量を積
算できるため消費電力量を計量して販売することもでき
る。利用者は充電設備を原則的に保有しなくてよく保守
点検の必要がなくなり経済的である。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の積算電力量計の一例を示す図であ
る。

【符号の説明】

１１ バッテリ １２ 負荷 １３ 電気回路 １４ スイッチ １５ 電流検出器 ２０ 積算電力量計 ２１ インターロック部 ２２ 電力量計測部 ２３ 積算電力量表示部 ２４ 復帰操作部 ２５ 復帰操作部施錠装置 ３０ キースイッチ

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】電気自動車に登載するバッテリの出力電流
   を検出する電流検出器と、 この上記電流検出器で検出された電流と上記バッテリの
   負荷側の端子電圧との積を演算して消費電力を積算する
   電力量計測部と、 この上記電力量計測部で積算した電力量を表示する積算
   電力量表示部と、 この上記積算電力量表示部で表示された電力量を零に戻
   す復帰操作部と、 この上記復帰操作部を外部から操作することを阻止する
   復帰操作部施錠装置と、 上記電流検出器で検出された電流と負荷の両端に加わる
   端子電圧の２要素が上記電力量計測部に入力されない限
   りバッテリの負荷に供給される負荷電流を遮断するよう
   にしたインターロック部と、 を備える積算電力量計。