JPH0643148Y2 - コークス炉の二段開閉式セルフシール小蓋 - Google Patents

コークス炉の二段開閉式セルフシール小蓋

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JPH0643148Y2
JPH0643148Y2 JP15649988U JP15649988U JPH0643148Y2 JP H0643148 Y2 JPH0643148 Y2 JP H0643148Y2 JP 15649988 U JP15649988 U JP 15649988U JP 15649988 U JP15649988 U JP 15649988U JP H0643148 Y2 JPH0643148 Y2 JP H0643148Y2
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small lid
coke oven
lid
knife edge
mounting frame
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今朝夫 山▲崎▼
生司 渡辺
勲 西谷
利幸 小松
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Nippon Steel Corp
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Nippon Steel Corp
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、気密性及び耐久性に優れたコークス炉の小蓋
に関する。
〔従来の技術〕
コークス炉の炉頂に設けた装入口から炉内に装入された
石炭は、装入口を中心とした山型状となって炉内に堆積
する。このままで石炭を乾留するとき、山型の頂部と谷
部とでは受熱状態が異なるため、コークス化反応が均一
に行われず、歩留りの低下が生じる原因となる。
そこで、この山型状に堆積している石炭の表層部に対し
て均し棒等のレベラーを押し進め、高い部分にある石炭
を谷部に押しやり、石炭堆積層の高さを均一化してい
る。このレベラーを炉内に挿入するため、プッシャーサ
イドの炉蓋上部に小蓋が開閉可能に設けられている。
この種の小蓋には、横開き方式或いは縦開き方式があ
る。第8図は、実開昭53-83543号公報で提案されている
横開き方式の小蓋を備えた炉蓋を示す側断面図である。
すなわち、コークス炉の開口部を閉鎖する炉蓋は、縦長
の主蓋51と該主蓋51の上部に蝶番によって開閉可能に取
り付けた小蓋1で構成している。これら主蓋51及び小蓋
1のコークス炉側には耐火物53,14が内張りされてお
り、炉内の熱から主蓋51及び小蓋1を構成する鋼材を保
護すると共に、外部への熱放散を防止している。また、
コークス炉の開口部周縁のシート面と主蓋51との間から
炉内ガスが漏洩しないように、シールプレート及びナイ
フエッジ54を設け、このナイフエッジ54を圧接装置55で
シート面に押圧している。他方小蓋取り付け枠2と小蓋
1との間をガスシールするナイフエッジ16は、叩き出し
方式で小蓋1に設けられている。主蓋51は、閂57により
コークス炉の開口部に取り付けられる。また、小蓋取り
付け枠2と小蓋1との間からタールが漏れ出した場合
に、そのタールが主蓋51本体や付属機器の表面に付着す
ることを防止するため、小蓋1の下方にタール受け58が
設けられている。
〔考案が解決しようとする課題〕
叩き出し方式では、ガス漏れが生じた場合、人手により
小蓋1に設けたナイフエッジ16を叩きだし、小蓋取り付
け枠2に対する突出量を調整してガスシールする。しか
し、この方式は、人手による調整が必要であるため、取
扱いが面倒である。そこで、コークス炉の炉体に対する
主蓋51と同様に、シールプレートや圧接装置を組み込ん
だセルフシール構造を採用することが考えられる。
しかしながら、従来の小蓋1は蝶番により小蓋取り付け
枠2に取り付けられているため、小蓋取り付け枠2に対
するナイフエッジ16の面圧は、蝶番側で大きくなる傾向
にある。その結果、ナイフエッジ16の刃先が偏摩耗した
り、小蓋取り付け枠2側のシート面が傷つき易く、ガス
漏れの原因となる。また、圧接装置によるナイフエッジ
の後押し量が要求されるが、従来の蝶番によって小蓋取
り付け枠2に取り付けられた小蓋1では、必要とする後
押し量の確保ができない。
そこで、本考案は、コークス炉の奥行き方向に関して小
蓋を移動させる機構を組み込むことにより、小蓋取り付
け枠に対して小蓋をセルフシールすることを目的とす
る。
〔課題を解決するための手段〕
本考案のコークス炉の小蓋は、その目的を達成するため
に、コークス炉の小蓋に設けた小蓋取付け枠に蝶番で連
結したアームと、該アームの中央部に回転自在に設ける
と共に軸心方向に関して異なる位置にある押込み部及び
後退部をもち、前記押込み部と後退部とを傾斜部で接続
した複数のフランジ部を有する推進具と、該複数のフラ
ンジ部が嵌まり込む開口部を形成した係合部を放射状に
設けると共に前記アームにガイド部材を介して進退自在
に(コークス炉奥行き方向)設けた小蓋本体と、該小蓋
本体の周囲にスプリングを介して先端が前記小蓋取付け
枠端面のシート面に当接可能に設けたナイフエッジとを
備えたものである。
〔作用〕
本考案は上記のように構成したので、アーム11を回動し
て小蓋取付け枠2の開口部を小蓋1で覆うと共に、該ア
ーム11をロックする。
この際、ナイフエッジ16の先端がシート面18より僅かに
離れた状態となるように、該ナイフエッジ16の突出量を
調整しておく。
その後、推進具12を回転して小蓋1を炉内方向に平行移
動する。
この小蓋1の移動に伴ってナイフエッジ16の先端はシー
ト面18方向に前進移動して、該シート面18にスプリング
を介して均等圧力で圧接することにより炉内ガスをシー
ルするものである。
〔実施例〕
以下、図面を参照しながら、実施例により本考案の特徴
を具体的に説明する。
第1図は、横開き方式で小蓋取り付け枠2に取り付けた
小蓋に本考案を適用した例の側断面図である。この小蓋
1は、主蓋(図示せず)から突出して設けられた小蓋取
り付け枠2に、蝶番3により開閉可能に取り付けられて
いる。また、蝶番3の反対側では、第2図の側面図で示
すように、アーム11に係止用突出部4を設けている。こ
の係止用突出部4を小蓋取付け枠2の係止部5に係合さ
せることにより、小蓋取り付け枠2の開口部を小蓋1で
閉鎖する。
たとえば、第3図に示すように、係止用突出部4の先端
から上方に係止特記4aを突出させ、係止レバー6に設け
た係止溝6aを係止突起4aに噛み合わせる。この係止レバ
ー6はバネ7で第3図において時計回り方向に付勢され
ているため、係止溝6aと係止特記4aとの噛合いは、所定
の加圧状態に維持される。この噛合いを解除する場合、
バネ7の力に抗して、回転軸8を中心として係止レバー
6を反時計回り方向に回転させ、係止溝6aを後退させ
る。その結果、小蓋1が開閉可能な状態となる。
小蓋1は、蝶番3から延びたアーム11をもち、このアー
ム11に推進具12を介して小蓋本体13が取り付けられてい
る。小蓋本体13は、炉内側に耐火れんが14を備えてお
り、シールプレート15及びナイフエッジ16で小蓋取付け
枠2内部と外気とを遮断する。このナイフエッジ16は、
圧接装置17で小蓋取付け枠2端面に設けたシート面18に
押し付けられる。
小蓋本体13の外側表面には、第4図に示すように複数の
係合部19が放射状に固設されている。係合部19は、小蓋
本体13の中心部に向かって開口するコ字型断面をもって
おり、この開口部26に推進具12のフランジ部20が嵌まり
込む。また、係合部19には、ガイドピン21が挿入される
孔部22が穿設されている。ガイドピン21の他端は、アー
ム11に形成された案内孔23に進退自在に挿入されてい
る。また、推進具12の炉外側端部には、ハンドル24が取
り付けられており、このハンドル24を例えば押出機に設
けた回転機構により回転させることによって推進具12も
回転する。
推進具12は、第5図に示すように、係合部19に対応した
数の凸部を放射状に設けたフランジ部20と軸25で構成さ
れている。個々のフランジ部20は、推進具12の軸心25a
方向に関して傾斜した上表面20a及び下表面20bによっ
て、押込み部20cと後退部20dとを接続した形状に成形さ
れている。第6図は、係合部19に形成したコ字型開口部
26に対するフランジ部20の嵌合状態の一例を示す。この
状態では、係合部19のコ字型開口部26に押込み部20cが
嵌合している。
この状態から推進具12を矢印方向に回転させると、係合
部19のコ字型開口部26に嵌合されるフランジ部20の個所
は、上表面20a及び下表面20bを経て後退部20dとなる。
なお、軸心25a方向いみた押込み部20cと後退部20dとの
間の距離dは、適当な後押し量を確保する上から、8mm
程度の値にすることが好ましい。また、推進具12の回転
を容易にするため、係合部19のコ字型開口部26は、入側
傾斜面19a,出側傾斜面19b及び水平面19c,19dで区画され
ている。
次いで、小蓋取付け枠2に対する小蓋1の開閉動作を説
明する。
小蓋1を閉めただけの状態では、ナイフエッジ16の先端
が蝶番3側のシート面18に接触しないようにナイフエッ
ジ16の突出量を調整しておく。このように調整された小
蓋1を、蝶番3を中心として回動させ、係止用突起4を
係止部5に係合させ、小蓋取付け枠2の開口部を小蓋1
で覆う。
このとき、フランジ部20の後退部20dが、第7図(b)
に示すように係合部19の内側開口部26に嵌まり込んでい
る。したがって、小蓋本体13は推進具12によって後退位
置に維持されており、ナイフエッジ16とシート面18との
間に、第7図(a)に示すように若干の隙間が形成され
る。
次いで、ハンドル24で推進具12を矢印方向に回転させ
る。この回転に伴って、係合部19の内側開口部26に嵌ま
り込む部分は、第7図(b)から第6図に、すなわち後
退部20dから上表面20a及び下表面20bを経て押込み部20c
に移行する。その結果、第6図に示すように、軸心25a
方向にみた後退部20dと押込み部20cとの間の距離dに相
当する分だけ、小蓋本体13が小蓋取付け枠2の内方に押
し込まれ、ナイフエッジ16がシート面18に押圧された第
1図の状態となる。
このとき、アーム11と小蓋本体13との間にガイドピン21
が介在されているので、小蓋本体13は回転することなく
炉内方向に前進する。そして、所定の後押し量でナイフ
エッジ16がシート面18に押し付けられ、小蓋取付け枠2
内外のシールが確実となる。この小蓋本体13の押し込み
は、小蓋取付け枠2の端面開口部に対して小蓋本体13を
一致させた状態で行われるため、シート面18に対してナ
イフエッジ16は均一な圧力で押し付けられる。すなわ
ち、蝶番3側のナイフエッジ16に加わる圧力が、係止用
突起4側より大きくなるようなことがない。
また、小蓋1を開放するときには、ハンドル24を逆方向
に回転させ、第6図から第7図(b)の状態に、すなわ
ち係合部19の内側開口部26に嵌まり込んでいる部分をフ
ランジ部20の押込み部20cから後退部20dに移行させる。
これによって、ナイフエッジ16は、シート面18に対する
押圧から解放される。そして、係止用突起4と係止部5
との係合状態を解除し、蝶番3を中心として回動して小
蓋1を開放する。このようにして、小蓋1を開放すると
きにも、偏荷重が加わっていない状態でナイフエッジ16
が、シート面18から離間する。
なお、以上の例においては、小蓋1を横方向に開閉する
横開き方式を説明した。しかし、本考案は、これに拘束
されるものではなく、縦開き式の小蓋に対しても同様に
適用できるものである。
〔考案の効果〕
以上に説明したように、本考案においては、一端が蝶番
によって小蓋取付け枠に取り付けられた小蓋を取付け枠
の開口部を閉鎖した後で、小蓋本体を炉側に向けて押し
出し、所定の圧力でナイフエッジを小蓋取付け枠のシー
ト面に押し付けている。また、小蓋を開放するときに
は、小蓋本体を後退させ、ナイフエッジの押圧状態を解
放した後で、小蓋を開放している。そのため、ナイフエ
ッジが全周にわたり均一な圧力でシート面に押し付けら
れ、偏荷重や偏摩耗が生じることがない。したがって、
ナイフエッジやシールプレート等に破損が生じることが
なく、小蓋と小蓋取り付け枠との間のセルフシールが可
能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は横開き方式の小蓋に本考案を適用した例の断面
図、第2図は該小蓋の平面図、第3図は小蓋取付け枠に
対する小蓋の係止機構を説明する図、第4図は小蓋本体
の外側表面をアームの一部を取り除いた状態で示す平面
図、第5図は推進具の斜視図、第6図は小蓋本体が押込
み位置にあるときの係合部に対する推進具のフランジ部
の嵌合状態を示す模式図、第7図は小蓋本体が後退位置
にある状態を説明するための断面図と模式図である。他
方、第8図は、従来の横開き式小蓋を取り付けたコーク
ス炉の炉蓋の断面を示す。 1:小蓋、2:小蓋取付け枠 3:蝶番、11:アーム 12:推進具、13:小蓋本体 16:ナイフエッジ、19:係合部 20:フランジ部、20a:傾斜した上表面 20b:傾斜した下表面、20c:押込み部 20d:後退部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 西谷 勲 福岡県北九州市八幡東区枝光1丁目1番1 号 新日本製鐵株式會社八幡製鐵所内 (72)考案者 小松 利幸 大分県大分市大字西ノ洲1番地 新日本製 鐵株式會社大分製鐵所内

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】コークス炉の炉蓋に設けた小蓋取付け枠に
    蝶番で連結したアームと、該アームを貫通して回転自在
    に設けると共に、軸心方向に関して異なる位置にある押
    込み部及び後退部をもち、前記押込み部と前記後退部と
    を傾斜部で接続した複数のフランジ部を有する推進具
    と、前記アームにガイド部材を介して進退自在に設ける
    と共に、前記複数のフランジ部の各々の上下面と係合し
    て回転可能に嵌まり込む開口部を形成した係合部を放射
    状に設けた小蓋本体と、該小蓋本体の周囲にスプリング
    を介して設けたナイフエッジとを備えていることを特徴
    とするコークス炉の小蓋。
JP15649988U 1988-11-29 1988-11-29 コークス炉の二段開閉式セルフシール小蓋 Expired - Lifetime JPH0643148Y2 (ja)

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JPH0278545U JPH0278545U (ja) 1990-06-15
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