JPH0643111B2 - 合成樹脂製容器落とし蓋の製造方法 - Google Patents
合成樹脂製容器落とし蓋の製造方法Info
- Publication number
- JPH0643111B2 JPH0643111B2 JP5175189A JP5175189A JPH0643111B2 JP H0643111 B2 JPH0643111 B2 JP H0643111B2 JP 5175189 A JP5175189 A JP 5175189A JP 5175189 A JP5175189 A JP 5175189A JP H0643111 B2 JPH0643111 B2 JP H0643111B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- drop lid
- synthetic resin
- lid
- cutting blade
- manufacturing
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Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、合成樹脂製容器落とし蓋の製造方法、特に
簡単かつ安価に落とし蓋を製造できるようにした製造方
法及びそれに用いる打抜き型に関するものである。
簡単かつ安価に落とし蓋を製造できるようにした製造方
法及びそれに用いる打抜き型に関するものである。
(従来の技術) 菓子や米飯等の食品を店頭で販売する場合、これを合成
樹脂製容器に入れて販売することが多くなってきた。か
かる容器では、運搬時の便宜を考慮し、落とし蓋を設け
るのが一般的であるが、この落とし蓋は運搬中に容器に
密着してずれないように周縁部に段部を形成するのが望
ましい。
樹脂製容器に入れて販売することが多くなってきた。か
かる容器では、運搬時の便宜を考慮し、落とし蓋を設け
るのが一般的であるが、この落とし蓋は運搬中に容器に
密着してずれないように周縁部に段部を形成するのが望
ましい。
従来この種の落とし蓋を製造する場合、落とし蓋を射
出成形する際に同時に段部を形成する方法、一旦、平
坦な蓋を成形し、その周縁部を切り取って段部を形成す
る方法、平坦な蓋本体及びそれより小径の内径部材を
成形し、両者を貼り合わせる方法、等が採用されてい
た。
出成形する際に同時に段部を形成する方法、一旦、平
坦な蓋を成形し、その周縁部を切り取って段部を形成す
る方法、平坦な蓋本体及びそれより小径の内径部材を
成形し、両者を貼り合わせる方法、等が採用されてい
た。
(発明が解決しようとする課題) しかるに、上記の落とし蓋の製造方法では、成形型に
段部に対応する突条部を形成しておく必要があり、成形
型が高価となり、又平坦な蓋を製造する場合には別途成
形型を必要とし、汎用性が少ないという問題があった。
段部に対応する突条部を形成しておく必要があり、成形
型が高価となり、又平坦な蓋を製造する場合には別途成
形型を必要とし、汎用性が少ないという問題があった。
また、上記の製造方法では、段付き落とし蓋及び平
坦な落とし蓋のいずれにも対応できるが、製造工程が増
え、生産性及びコスト性の点で問題があった。
坦な落とし蓋のいずれにも対応できるが、製造工程が増
え、生産性及びコスト性の点で問題があった。
この発明は、かかる従来の問題点に鑑み、汎用性、生産
性及びコスト性を大幅に改善できる合成樹脂製容器落と
し蓋の製造方法を提供することを課題とする。
性及びコスト性を大幅に改善できる合成樹脂製容器落と
し蓋の製造方法を提供することを課題とする。
そして本件発明者は上述の課題を解決すべく鋭意研究し
た結果、発泡合成樹脂材及び多孔質合成樹脂フィルムで
は切目をいれて押しつぶせば、段部を形成できることに
着目し本発明を完成したものである。
た結果、発泡合成樹脂材及び多孔質合成樹脂フィルムで
は切目をいれて押しつぶせば、段部を形成できることに
着目し本発明を完成したものである。
(課題を解決するための手段) そこでこの発明に係る合成樹脂製容器落とし蓋の製造方
法は、 「発泡合成樹脂板又は多孔質合成樹脂フィルムを落とし
蓋外周形状に切断して落とし蓋素材を形成する工程と、 落とし蓋素材の裏面周縁部に段部の高さと略等しい深さ
の切目を落とし蓋外周形状と相似の形状に形成する工程
と、 落とし蓋素材裏面の切目より外側部分を押しつぶす工程
とを設けるようにした」ことを要旨とするものである。
法は、 「発泡合成樹脂板又は多孔質合成樹脂フィルムを落とし
蓋外周形状に切断して落とし蓋素材を形成する工程と、 落とし蓋素材の裏面周縁部に段部の高さと略等しい深さ
の切目を落とし蓋外周形状と相似の形状に形成する工程
と、 落とし蓋素材裏面の切目より外側部分を押しつぶす工程
とを設けるようにした」ことを要旨とするものである。
ここで上記各工程は各々別工程としてもよいが、作業性
向上の観点からは、落とし蓋素材の打抜き型の切刃内周
に、切目を入れる第2の切刃を設け、さらに両切刃の間
に切目より外側部分を押しつぶす押圧部を形成し、上記
各工程を一工程で行うようにするのが望ましい。そこ
で、本発明は、「第1の素材押さえ用部材2と、該第1
の素材押さえ用部材2の略中央に固定された所定形状の
第1の切刃3と、該第1の切刃3の内側に固定された所
定形状の第2の切刃4と、両切刃3、4の間に設けられ
た押圧部材5と、第2の切刃4の内側に固定された第2
の素材押さえ用部材6とを備えた」ことを要旨とする打
抜き型を提供するものである。
向上の観点からは、落とし蓋素材の打抜き型の切刃内周
に、切目を入れる第2の切刃を設け、さらに両切刃の間
に切目より外側部分を押しつぶす押圧部を形成し、上記
各工程を一工程で行うようにするのが望ましい。そこ
で、本発明は、「第1の素材押さえ用部材2と、該第1
の素材押さえ用部材2の略中央に固定された所定形状の
第1の切刃3と、該第1の切刃3の内側に固定された所
定形状の第2の切刃4と、両切刃3、4の間に設けられ
た押圧部材5と、第2の切刃4の内側に固定された第2
の素材押さえ用部材6とを備えた」ことを要旨とする打
抜き型を提供するものである。
上記発泡合成樹脂板は例えば発泡スチレン等を用いるこ
とができる。また、多孔質合成樹脂フィルムは最近多種
類市販されており、それを用いることができる。
とができる。また、多孔質合成樹脂フィルムは最近多種
類市販されており、それを用いることができる。
(作用) この発明においては、発泡合成樹脂製又は多孔質合成樹
脂フィルム製の落とし蓋素材を形成し、落とし蓋素材の
裏面周縁部に切目を形成し、切目より外側部分を押しつ
ぶして段部付きの落とし蓋を製造するようにしたことか
ら、落とし蓋素材をそのまま平坦な落とし蓋として使用
することが可能であり、又従来の高価な射出成形型は不
用であり、さらに打抜き型に第2の切刃及び押圧部を形
成すれば一工程で段部付きの落とし蓋が製造されること
となる。
脂フィルム製の落とし蓋素材を形成し、落とし蓋素材の
裏面周縁部に切目を形成し、切目より外側部分を押しつ
ぶして段部付きの落とし蓋を製造するようにしたことか
ら、落とし蓋素材をそのまま平坦な落とし蓋として使用
することが可能であり、又従来の高価な射出成形型は不
用であり、さらに打抜き型に第2の切刃及び押圧部を形
成すれば一工程で段部付きの落とし蓋が製造されること
となる。
(実施例) 以下、本発明の実施例を図について説明する。
第1図及び第2図は本発明の合成樹脂製容器落とし蓋の
製造方法に使用される打抜き型を示す。図において、1
は打抜き型で、該打抜き型1には素材押さえ用のゴム板
2が貼付され、該ゴム板2の略中央には第1の切刃3が
ハート状に固定され、該第1の切刃3の内側には第2の
切刃4がこれもハート状に固定され、両切刃3、4の間
には合成樹脂製の押圧部5が設けられ、又第2の切刃4
の内側には素材押さえ用のゴム板6が貼付され、又上記
ゴム板2には位置決め部材7が設けられている。
製造方法に使用される打抜き型を示す。図において、1
は打抜き型で、該打抜き型1には素材押さえ用のゴム板
2が貼付され、該ゴム板2の略中央には第1の切刃3が
ハート状に固定され、該第1の切刃3の内側には第2の
切刃4がこれもハート状に固定され、両切刃3、4の間
には合成樹脂製の押圧部5が設けられ、又第2の切刃4
の内側には素材押さえ用のゴム板6が貼付され、又上記
ゴム板2には位置決め部材7が設けられている。
上記第1の切刃3は打抜くべき合成樹脂板の板厚と等し
い高さに設定され、上記第2の切刃4は落とし蓋の段部
の高さに設定され、又上記押圧部5厚さは第2の切刃4
の高さより少し低く設定されている。
い高さに設定され、上記第2の切刃4は落とし蓋の段部
の高さに設定され、又上記押圧部5厚さは第2の切刃4
の高さより少し低く設定されている。
次に第1図ないし第3図を用いて本発明の一実施例によ
る合成樹脂製容器落とし蓋の製造方法について説明す
る。
る合成樹脂製容器落とし蓋の製造方法について説明す
る。
本方法によって落とし蓋を製造する場合、発泡スチレン
板10を用意し、これを打抜き機にセットして打抜き型
1によって打抜けばよい。
板10を用意し、これを打抜き機にセットして打抜き型
1によって打抜けばよい。
すると発泡スチレン板10に打抜き型1の第1の切刃3
が当接し、第1の切刃3が発泡スチレン板10に食い込
み始めると、ゴム板2が発泡スチレン板10に当接して
これを押さえ(第3図(a)参照)、こうして落とし蓋素
材11がハート状に切断される。
が当接し、第1の切刃3が発泡スチレン板10に食い込
み始めると、ゴム板2が発泡スチレン板10に当接して
これを押さえ(第3図(a)参照)、こうして落とし蓋素
材11がハート状に切断される。
また、第1の切刃3が発泡スチレン板10の板厚の略半
分まで食い込むと、今度は第2の切刃4が発泡スチレン
板10に食い込み始め(第3図(b)参照)、この第2の
切刃4が発泡スチレン板10を切断し始めると、押圧部
5が第2の切刃4による切目12外側部分を押しつぶし
始める(第3図(c)参照)。
分まで食い込むと、今度は第2の切刃4が発泡スチレン
板10に食い込み始め(第3図(b)参照)、この第2の
切刃4が発泡スチレン板10を切断し始めると、押圧部
5が第2の切刃4による切目12外側部分を押しつぶし
始める(第3図(c)参照)。
そして第1の切刃3が発泡スチレン板10をハート状に
切断して落とし蓋素材11を打抜くと、第2の切刃4に
よって落とし蓋素材11の裏面周縁部にハート状の切目
12が形成されるとともに、押圧部5によって切目12
外側部分が押しつぶされ、こうして落とし蓋素材11の
打抜きの完了と同時に、段部13を有する落とし蓋14
が製造いされることとなる(第3図(d)参照)。
切断して落とし蓋素材11を打抜くと、第2の切刃4に
よって落とし蓋素材11の裏面周縁部にハート状の切目
12が形成されるとともに、押圧部5によって切目12
外側部分が押しつぶされ、こうして落とし蓋素材11の
打抜きの完了と同時に、段部13を有する落とし蓋14
が製造いされることとなる(第3図(d)参照)。
以上のような本実施例の落とし蓋の製造方法では、落と
し蓋素材11を打抜き、その裏面周縁部に切目12を形
成し、切目12外側部分を押しつぶすようにしたので、
非常に簡単な方法で段部13付きの落とし蓋14を製造
することができる。
し蓋素材11を打抜き、その裏面周縁部に切目12を形
成し、切目12外側部分を押しつぶすようにしたので、
非常に簡単な方法で段部13付きの落とし蓋14を製造
することができる。
また、本製造方法では、落とし蓋素材11の打抜き型1
に第2の切刃4及び押圧部5を形成し、落とし蓋素材1
1の打抜きと同時に段部13を形成するようにしたの
で、一工程で段部付きの落とし蓋14を製造でき、従来
の製造方法に比して生産性を大幅に向上でき、又従来の
射出成形方法のような高価な成形型及び成形機が不用と
なり、大幅な低コスト化を実現できる。
に第2の切刃4及び押圧部5を形成し、落とし蓋素材1
1の打抜きと同時に段部13を形成するようにしたの
で、一工程で段部付きの落とし蓋14を製造でき、従来
の製造方法に比して生産性を大幅に向上でき、又従来の
射出成形方法のような高価な成形型及び成形機が不用と
なり、大幅な低コスト化を実現できる。
(発明の効果) 以上のように、本発明に係る合成樹脂製容器落とし蓋の
製造方法によれば、落とし蓋素材を切断形成し、その裏
面周縁部に切目を形成し、その切目外側部分を押しつぶ
して段付きの落とし蓋を製造するようにしたので、簡単
な方法でかつ安価に段付き落とし蓋を製造でき、しかも
平坦な落とし蓋の製造にも容易に対応できる効果があ
る。
製造方法によれば、落とし蓋素材を切断形成し、その裏
面周縁部に切目を形成し、その切目外側部分を押しつぶ
して段付きの落とし蓋を製造するようにしたので、簡単
な方法でかつ安価に段付き落とし蓋を製造でき、しかも
平坦な落とし蓋の製造にも容易に対応できる効果があ
る。
また、本発明に係る打抜き型によれば、本発明方法を一
工程で行うことができる。
工程で行うことができる。
第1図及び第2図は各々本発明の一実施例による合成樹
脂製容器落とし蓋の製造方法に使用される打抜き型を示
す斜視図及び断面図、第3図(a)(b)(c)(d)は各々本発明
の一実施例による合成樹脂製容器落とし蓋の製造方法を
説明するための工程図である。 1……打抜き型、2……ゴム板(第1の素材押さえ部
材)、3……第1の切刃、4……第2の切刃、5……押
圧部、6……ゴム板(第2の素材押さえ部材)、10…
…発泡合成樹脂板、11……落とし蓋素材、12……切
目、13……段部、14……落とし蓋。
脂製容器落とし蓋の製造方法に使用される打抜き型を示
す斜視図及び断面図、第3図(a)(b)(c)(d)は各々本発明
の一実施例による合成樹脂製容器落とし蓋の製造方法を
説明するための工程図である。 1……打抜き型、2……ゴム板(第1の素材押さえ部
材)、3……第1の切刃、4……第2の切刃、5……押
圧部、6……ゴム板(第2の素材押さえ部材)、10…
…発泡合成樹脂板、11……落とし蓋素材、12……切
目、13……段部、14……落とし蓋。
Claims (2)
- 【請求項1】裏面周縁に段部13を有する合成樹脂製落
とし蓋14を製造する方法であって、 発泡合成樹脂板10又は多孔質合成樹脂フィルムを落と
し蓋外周形状に切断して落とし蓋素材11を形成する工
程と、 該落とし蓋素材11の裏面周縁部に上記段部13の高さ
と略等しい深さの切目12を上記落とし蓋14外周形状
と相似の形状に形成する工程と、 上記落とし蓋素材11裏面の上記切目12より外側部分
を押しつぶす工程とを備えたことを特徴とする合成樹脂
製容器落とし蓋の製造方法。 - 【請求項2】第1の素材押さえ用部材2と、該第1の素
材押さえ用部材2の略中央に固定された所定形状の第1
の切刃3と、該第1の切刃3の内側に固定された所定形
状の第2の切刃4と、両切刃3、4の間に設けられた押
圧部材5と、第2の切刃4の内側に固定された第2の素
材押さえ用部材6とを備えたことを特徴とする打抜き
型。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5175189A JPH0643111B2 (ja) | 1989-03-02 | 1989-03-02 | 合成樹脂製容器落とし蓋の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5175189A JPH0643111B2 (ja) | 1989-03-02 | 1989-03-02 | 合成樹脂製容器落とし蓋の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02229030A JPH02229030A (ja) | 1990-09-11 |
JPH0643111B2 true JPH0643111B2 (ja) | 1994-06-08 |
Family
ID=12895637
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5175189A Expired - Lifetime JPH0643111B2 (ja) | 1989-03-02 | 1989-03-02 | 合成樹脂製容器落とし蓋の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0643111B2 (ja) |
-
1989
- 1989-03-02 JP JP5175189A patent/JPH0643111B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02229030A (ja) | 1990-09-11 |
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