JPH0642612Y2 - ニッパー - Google Patents

ニッパー

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JPH0642612Y2
JPH0642612Y2 JP1988114671U JP11467188U JPH0642612Y2 JP H0642612 Y2 JPH0642612 Y2 JP H0642612Y2 JP 1988114671 U JP1988114671 U JP 1988114671U JP 11467188 U JP11467188 U JP 11467188U JP H0642612 Y2 JPH0642612 Y2 JP H0642612Y2
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JP
Japan
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blade
blade member
nipper
cutting
ceramics
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JP1988114671U
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JPH0237071U (ja
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仲夫 三上
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Kyocera Corp
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Kyocera Corp
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は針金やリード線などを切断するためのニッパー
に関するものである。
〔従来の技術〕
従来より、ニッパーはハイス鋼、工具鋼などの金属材
で、柄部から刃先まで一体的に形成されたものであった
が、近年金属材から成る柄部の先端にセラミックスから
成る刃部材を取着して、耐摩耗性を向上させようとした
ものが考えられていた。
たとえば、第3図に示すように、金属材からなる一対の
柄部材21の先端にそれぞれ凹部21aを形成し、該凹部21a
にセラミッスクから成る刃部材22の凸部22aを挿入固着
したものがあった(実開昭59-136774号公報参照)。ま
た、ペンチの例であるが、第2図(a)(b)に示すよ
うに、金属材から成る柄部材11の先端に形成した挟持部
12の表面にセラミックスから成る刃部材13を接着固定し
たものもあった(実開昭61-35746号公報参照)。
〔従来技術の課題〕
上記ニッパーによる切断は鋏のように刃先に作用する剪
断力によるのではなく、刃先同士が合致することによる
ため刃先には切断時に強い力が加わることになる。また
セラミックスは金属に比べ強度、靱性が小さいことか
ら、従来のような構造のニッパーでは、刃先をセラミッ
クスで構成した場合以下のような不都合であった。
まず、第3図に示した構造のものでは切断時に刃先に加
わる衝撃のため、刃部材22の凸部22aのつけ根部分が折
れたり、クラックが生じたりしやすかった。また、第2
図(a)(b)に示す構造では、刃先に加わる衝撃のた
め刃部材13が挟持部12からはがれやすかった。
〔課題を解決するための手段〕
上記に鑑みて本考案は、一対の柄部材の先端に刃支持部
を形成し、該刃支持部に穿設した溝状凹部中に、挿入部
の長さが該挿入部の厚さよりも大であるセラミックス製
の刃部材を挿入固着してニッパーを構成したものであ
る。
〔実施例〕
以下本考案の実施例を図によって説明する。
第1図(a)に示すニッパーは金属材などからなる一対
の柄部材1の先端にセラミックスから成る刃部材2を固
着し、これらの柄部材1をピン3で連結し、バネ4を備
えたものである。このニッパーの刃先部分の拡大図を第
1図(b)に、断面図を第1図(c)にそれぞれ示すよ
うに、柄部材1の先端に連続して一体的に刃支持部1aが
形成してあり、該刃支持部1aの内側に形成した溝状の凹
部1b中に刃部材2の挿入部2bを挿入して接着剤等で固着
してある。
このように、セラミックスから成る刃部材2が金属材か
ら成る刃支持部1aで包囲された状態で支持されているこ
とにより、刃先2aに加わる衝撃に耐えることができ、刃
部材2が折れる恐れはない。
また、刃部材2の挿入部2bを刃支持部1aの凹部1bで挟ん
で固定する構造としたことにより、強固に固着できる
が、このとき、挿入部2bの長さxが厚さyよりも長くな
るように挿入部2bを長く形成してあることによって、刃
部材2が脱落することはない。さらに、凹部1b部分の肉
厚z1,z2はいずれも前記挿入部2bの厚さyの半分以上と
しておけば強固に支持することができる。
また、刃部材2の刃先2aは0.05〜0.2mm程度の幅tの平
坦面となっているが、製造時には幅tを0.3mm程度にし
ておいて、刃部材2を取付けた後で、位置合わせを行い
ながら研磨して、幅tが上記範囲内となるようにすれば
よい。さらに、刃部材2の挿入部2bのつけ根部のエッジ
2cは曲率半径0.15mm以下の曲面としてあることによって
クラックの発生を防止することができる。
上記刃部材2の材質としては、ジルコニア系のセラミッ
クスが特に優れている。例えばZrO2に安定化剤として3m
ol%のY2O3を添加した共沈原料を用い、HIP(熱間静水
圧プレス)処理を施したもの〔ジルコニアA〕や、さら
にあらかじめ原料中に所定量のAl2O3を添加したもの
〔ジルコニアB〕を用いればよい。これらのジルコニア
A,Bは特性を第1表に示すように、特に抗折強度、破壊
靱性に優れたものであり、刃先2aのチッピング等の発生
を少なくすることができる。
次に実際に第1図に示すニッパーを試作した。刃部材2
は前記ジルコニアBにより形成し、挿入部2bの長さxは
2.5mm、幅yは1.5mm、凹部1bの肉厚z1は1mm、刃先角度
αは38°とした。この刃部材2をエポキシ系接着剤で金
属製の柄部材1に固着した。また、比較例として、全体
をハイス鋼で一体形成した従来のニッパーを用意し、こ
れらのニッパーを用いて切断テストを行った。
切断テストは、直径0.5mmのピアノ線を何度も切断した
後で、直径0.18mmのスズ引き銅線を切断できるかどうか
調べることにより行った。その結果、比較例のニッパー
では約2500回のピアノ線切断で刃先の摩耗が大きくスズ
引き銅線を切断できなくなったのに対し、本考案のニッ
パーではピアノ線を8500回切断後も、スズ引き銅線を良
好に切断することができ、またテスト中に刃部材2ぎ折
れたり脱落したりすることはなく、優れた結果を示し
た。
〔考案の効果〕
叙上のように本考案によれば、一対の柄部材の各先端に
刃支持部を形成し、該刃支持部に穿設した溝状凹部中
に、挿入部の長さが該挿入部の厚さよりも大であるセラ
ミックスの刃部材を挿入固着してニッパーを構成したこ
とによって、刃部材を強固に固着でき、切断時に強い力
が加わっても刃部材が脱落したり、折れたりすることが
なく、長期間優れた切れ味を保つことができる。またセ
ラミックスは絶縁性であるからリード線などを活線状態
で切断作業をしても短絡事故の恐れがないなどの効果を
有する。
【図面の簡単な説明】
第1図(a)は本考案実施例に係るニッパーを示す平面
図、第1図(b)は同じくニッパーの刃先部を示す拡大
図、第1図(c)は同図(b)中のA-A線断面図であ
る。 第2図(a)は従来のペンチを示す平面図、第2図
(b)は同図(a)中のB-B線断面図である。第3図は
従来のニッパーを示す平面図である。 1:柄部材、1a:刃支持部 2:刃部材、2a:刃先 2b:挿入部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】一対の柄部材の各先端に刃支持部を有し、
    該刃支持部に穿設した溝状凹部中に、挿入部の長さxが
    該挿入部の厚さyよりも大であり、刃先に0.05〜0.2mm
    の幅tの平坦面を有するセラミックス製の刃部材を挿入
    固着したことを特徴とするニッパー。
JP1988114671U 1988-08-31 1988-08-31 ニッパー Expired - Lifetime JPH0642612Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP1988114671U JPH0642612Y2 (ja) 1988-08-31 1988-08-31 ニッパー

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JP1988114671U JPH0642612Y2 (ja) 1988-08-31 1988-08-31 ニッパー

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Publication Number Publication Date
JPH0237071U JPH0237071U (ja) 1990-03-12
JPH0642612Y2 true JPH0642612Y2 (ja) 1994-11-09

Family

ID=31355634

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1988114671U Expired - Lifetime JPH0642612Y2 (ja) 1988-08-31 1988-08-31 ニッパー

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JP (1) JPH0642612Y2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6440472U (ja) * 1987-09-07 1989-03-10

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JPH0237071U (ja) 1990-03-12

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