JPH0642257A - 被駆動物の制御装置 - Google Patents

被駆動物の制御装置

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JPH0642257A
JPH0642257A JP4193876A JP19387692A JPH0642257A JP H0642257 A JPH0642257 A JP H0642257A JP 4193876 A JP4193876 A JP 4193876A JP 19387692 A JP19387692 A JP 19387692A JP H0642257 A JPH0642257 A JP H0642257A
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speed
driven
deceleration
driven object
article
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JP4193876A
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Akira Kawabata
晃 川端
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INGUTETSUKU KK
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INGUTETSUKU KK
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  • Operating, Guiding And Securing Of Roll- Type Closing Members (AREA)
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  • Power-Operated Mechanisms For Wings (AREA)
  • Control Of Position Or Direction (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 被駆動物の動作範囲を当該被駆動物の設置さ
れる場所などの状況に応じて設定可能であって、半動作
範囲を設定する場合に要請される自動ドア等の開き時間
をできる限り短くし、設定された半動作範囲に最適な速
度制御を実現する制御装置を提供する。 【構成】 演算処理部6は、設定された半動作範囲の大
きさが、被駆動物1の設置される状況に応じて決定され
た閾値以上のときは最高速度までの加速を行い、半動作
範囲の大きさが閾値より小さいときは、その大きさと閾
値との比によって最高速度より低く決定される速度まで
加速した後、減速条件に従う減速動作を行うように被駆
動物の速度を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動ドア、ブライン
ド、シャッタ、カーテン等の被駆動物の制御装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】例えば自動ドアの動作を制御する場合に
は、被駆動物を所定の停止位置に安全かつ確実に停止さ
せることができる速度の上限(最高速度)と、停止位置
への到達前で減速を開始する位置及び減速率(負の加速
度)を定める減速条件とを設定し、被駆動物の始動時に
は、その最高速度に達するまで加速し、最高速度に達し
た後はそれを維持するが、停止位置に近付くと上記の減
速条件に従って減速して被駆動物を停止させるように速
度を制御する方法(制御パターン)が採用されている。
【0003】このような被駆動物の制御方法では、被駆
動物の動作範囲を当該被駆動物の設置される場所などの
状況に応じて設定可能とし、主に建物内の冷暖房エネル
ギーの外部への散逸を抑えるという省エネルギーの観点
から、被駆動物を動作させる範囲を、その最大動作範囲
(「全動作範囲」という)よりも狭い動作範囲(「半動
作範囲」という)に設定して、その範囲で動作制御する
ものが知られている。例えば、自動ドアにおいては、特
公平2−24989号公報に示されているように、ドア
の設置場所を通る人の出入り数(通行量)を計測して所
定基準値と比較し、ドアの所定開き量(半動作範囲)を
可変設定するようにしている。
【0004】このように半動作範囲を設定した場合に
も、被駆動物の動作は、上記の全動作範囲における制御
パターンに従って制御される。この場合、被駆動物が動
作を開始してから所定の停止位置に到達し、再び元の位
置に戻るまでに要する時間が短い程、上記のエネルギー
散逸の防止効果が上がるため、動作速度はできるだけ速
いことが望まれる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、被駆動
物の動作範囲を半動作範囲に設定する場合には、始動位
置から停止位置(例えば、自動ドアの全閉位置から半開
位置)までの距離は当然、全動作範囲での停止位置(自
動ドアの全開位置)よりも短いので、被駆動物の動作を
高速化して、全動作範囲と同じ制御パターンで制御する
ならば、被駆動物が目標停止位置を越えてオーバーラン
する恐れがある。
【0006】また、半動作範囲の始動位置から停止位置
までの距離は、被駆動物の設置される場所などの状況に
よって決められるので、全動作範囲における制御パター
ンをそのまま採用しても、設定された半動作範囲での駆
動に適した制御ができるとは限らない。特に、半動作範
囲を定める停止位置の設定如何により、被駆動物を安全
かつ確実に停止させるために設定された減速条件に従っ
て制御することが困難になる場合も生じる。
【0007】故に、本発明の目的は、被駆動物の動作範
囲を当該被駆動物の設置される場所などの状況に応じて
設定可能であって、半動作範囲を設定する場合に要請さ
れる自動ドア等の開き時間をできる限り短くし、設定さ
れた半動作範囲に最適な速度制御を実現する制御装置を
提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、被駆動物を駆
動する駆動部と、該駆動部の出力を制御する信号を生成
する演算処理部と、被駆動物の動作位置を検知する位置
検知手段とを備え、前記演算処理部が、前記位置検知手
段により検知される被駆動物の動作位置に基づき、被駆
動物を予め設定された全動作範囲にわたって駆動する
際、初めは予め設定された最高速度に達するまで加速
し、該最高速度に達するとそれを維持して定速駆動し、
その後、減速条件に従って減速して被駆動物を前記停止
位置に停止させるように構成された、被駆動物の制御装
置において、被駆動物の動作範囲を全動作範囲より狭く
設定する場合には、前記演算処理部は、設定された半動
作範囲の大きさが、被駆動物の設置される状況に応じて
決定された閾値以上のときは、前記最高速度までの加速
を行い、半動作範囲の大きさが前記閾値より小さいとき
は、その大きさと閾値との比によって前記最高速度より
低く決定される速度まで加速した後、前記減速条件に従
う減速動作を行うように被駆動物の速度を制御する制御
信号を生成することを特徴とする。
【0009】本発明の好ましい態様では、前記閾値は、
全動作範囲にわたって駆動する際の加速区間と減速区間
の長さの和であり、その加速区間と減速区間及び前記最
高速度は、演算処理部が前記駆動部により被駆動物をそ
の全動作範囲において最初に駆動するときに、前記位置
検知手段により検知される当該被駆動物の動作位置に基
づき、全動作範囲における加速停止位置及び減速開始位
置を決定する学習動作によって得られる。
【0010】
【作用】本発明の制御装置においては、演算処理部は、
位置検知手段により検知される被駆動物の動作位置に基
づき、被駆動物を予め設定された全動作範囲の全体にわ
たって駆動する場合には、初めは予め設定された最高速
度に達するまで加速し、該最高速度に達するとそれを維
持して定速駆動し、その後、減速条件に従って減速して
被駆動物を停止位置に停止させる。
【0011】被駆動物を全動作範囲より狭く設定された
半動作範囲で駆動する場合には、被駆動物の設置場所な
どの状況により閾値を決定して次のように速度を制御す
る。すなわち、半動作範囲の大きさが閾値以上の場合に
は、駆動時間が最短になるように最高速度まで加速を行
い、半動作範囲の大きさが閾値より小さいときは、その
大きさと閾値との比によって最高速度より低く決定され
る速度まで加速した後、直ちに減速条件に従う減速動作
を行う。
【0012】以上の動作により、設定された半動作範囲
での駆動に適した速度制御が実現される。
【0013】
【実施例】図1は、本発明による制御装置の基本構成を
示すブロック図である。
【0014】被駆動物1は、減速機構2を介してモータ
3により駆動される。モータ3は、モータドライバ4に
よりその出力量(回転量)が決定される。演算処理部6
は、インタフェース5を介してモータドライバ4を制御
する信号を生成する。この制御信号は、次のように決定
される。
【0015】まず、モータ3の出力軸に減速機構2を介
して位置検知手段8が機械的に接続され、その検知信号
は(A/D)端子から演算処理部6に取り込まれる。位
置検知手段8には、パルスエンコーダ或いは可変抵抗器
(ポテンショメータ)等が用いられる。パルスエンコー
ダの場合は、モータ3の出力軸に直接接続される。
【0016】演算処理部6は、被駆動物の動作範囲を定
める位置を基準位置とし、その基準位置に対応する、位
置検知手段8からの検知信号をメモリ7に記憶させる。
ここで、初めに被駆動物の動作範囲を設定し、基準位置
についての情報を得るために行う動作を「ストローク学
習」と称する。
【0017】図2及び図3は、被駆動物1が自動ドアの
場合を例にとって、上記ストローク学習の手順を示すフ
ローチャートである。
【0018】まず、演算制御部6は、最初のステップS
T1において、位置検知手段8の検知信号(以下、「位
置信号」という)Pn と、1ステップ前の位置信号P
n-1 と、ドアの停止を確認するための繰り返しの変数m
とをリセットする。
【0019】次のステップST2では、ドアを低速で開
方向に駆動し、ステップST3でPn を取り込み、ステ
ップST4で、Pn-1 −Pn により位置信号の変化量Δ
n を求め、ステップST5では、ΔPn の大きさ|Δ
n |と、ドアの停止を判断するための位置信号の最大
変化量kとの大きさの比較を行い、|ΔPn |の方が大
きい場合には、ドアが動作中であると判断し、ステップ
ST9に行く。|ΔPn |がk以下の場合には、ステッ
プST6に進む。
【0020】ステップST6では、mを1回分減らす
(m−1とする)。
【0021】ステップST7では、mが0になったかど
うかの判断を行い、0であればドアは開放されたものと
して、ステップST8へ進んでドアの駆動を停止し、後
のステップST10へ進む。0でなければ、ステップS
T9へ進み、Pn を新たなP n-1 としてステップST3
に戻る。
【0022】ステップST10では、m=0のときのP
n の値をドア開放位置としてメモリへ取り込む。
【0023】次のステップST11では、再びmをリセ
ットし、ステップST12では、低速でドアを閉方向に
駆動する。
【0024】そして、ステップST13でPn を取り込
み、ステップST14で、Pn-1 −Pn により位置信号
の変化量ΔPn を求め、ステップST15で、再び|Δ
n |とkの大きさの比較を行い、|ΔPn |の方が大
きい場合には、ドアが依然動作中であると判断し、ステ
ップST19でPn を新たなPn-1 としてステップST
13に戻る。
【0025】|ΔPn |がk以下の場合には、ステップ
ST16に進み、mを1回分減らす(m−1とする)。
【0026】ステップST17では、mが0になったか
どうかの判断を行い、0であればドアは閉鎖されたもの
として、ステップST18でドアの駆動を停止し、0で
なければ、ステップST19に進み、Pn を新たなP
n-1 としてステップST13に戻る。
【0027】ステップST20では、m=0のときのP
n をドア閉鎖位置としてメモリに取り込み、ストローク
学習の手順を終了する。
【0028】以上のストローク学習により、ドア等の被
駆動物の開放位置及び閉鎖位置が、位置信号で示される
基準位置として得られる。これ以降の(A/D)端子へ
の入力値は、被駆動物1の現在位置に対応する位置信号
を示すことになる。
【0029】図4は、演算処理部6が、前記位置信号か
ら被駆動物の動作速度を算出する手順を示すフローチャ
ートである。
【0030】すなわち、図4において、ステップST2
1で、図1の位置検知手段8の位置信号をPn-1 として
読み込み、ステップST22で、被駆動物の単位時間当
りの位置の変化を待ち、ステップST23で、変化した
位置信号をPn として読み込み、ステップST24で、
上記2種類の位置信号の差ΔPn をPn-1 −Pn により
計算し、ステップST25で、ΔPn に定数αを乗じて
被駆動物の速度vn を得る。
【0031】次に、ステップST26でPn を新たなP
n-1 としてST22に戻り、速度の算出を継続する。
【0032】以上のようにして、前記被駆動物の動作速
度が算出される。
【0033】図5は、本発明の制御装置により上記のよ
うにして得られる位置と速度に基づき、被駆動物の例と
して自動ドアの動作を制御する場合、横軸に自動ドアの
位置をとり、縦軸にその速度をとって、自動ドアの動作
を示す図である。
【0034】図5において、速度はドアが閉方向に移動
する場合を正方向とする。位置は前記ストローク学習時
に設定される基準位置である全閉位置をO、全開位置を
Fとし、その間の行程では、全閉位置Oから開方向へ向
かって加速され、定速に達した時の加速停止点をA’、
定速から全開位置Fへ向かって減速が開始される減速開
始点をB’、全開位置Fから閉方向へ向かって加速さ
れ、定速に達した時の加速停止点をG’、定速から全閉
位置Oへ向かって減速が開始される減速開始点をH’と
している。これらの四点A’、B’、G’、H’は、ド
アの全動作範囲における動作を学習すること(以下、
「モーション学習」という)により、決定される。
【0035】図6は、上記の点A’、B’、G’、H’
を決定するモーション学習の一例として、ドアを閉じる
場合の、図8の破線Rで囲まれた部分における減速開始
点(ブレーキ開始点)H’を決定する手順を示す。
【0036】図6では、ドアを閉方向に駆動するとき、
ドアの設置状況により許容される最高速度(以下「閉方
向最高速度」という)をVC 、ドアを安全に停止するた
めの徐行速度をvT 、安全停止のための目標徐行開始位
置をNT とし、減速開始点H’を決定するための第1回
目の試行1* における減速開始点をH1 '、徐行開始位置
をN1 、第2回目の試行2* における減速開始点を
2 '、徐行開始位置をN2、・・・・・ とする。そして、第
1回目の試行1* で得られた徐行開始位置N1 と目標徐
行開始位置NT との差N1 −NT をε1 、目標徐行開始
位置NT に対する許容誤差をδとしたとき、 ε1 >δ …(1) であれば、減速開始点H2'を上記ε1 より少ない距離だ
け目標徐行開始位置NT側にずらした位置として、第2
回目の試行2* を実行し、それによって得られた徐行開
始位置N2 と目標徐行開始位置NT との差をε2 とし
て、前記と同様の比較を行う。以上の試行を繰り返し、
第n回目の試行n* により得られた徐行開始位置Nn
目標徐行開始位置Nとの差εn =Nn −NT が εn ≦δ …(2) となったときの減速開始点Hn'を、前記最高速度VC
とき制動を行う減速開始点H’として決定し、このVC
とH’とをメモリ7に記憶させてモーション学習を終え
る。
【0037】前記の加速停止点A’、G’、減速開始点
B’及びドアを開く時にドアの設置状況により許容され
る最高速度(以下「開方向最高速度」という)V0 も、
同様にモーション学習を行うことで決定される。
【0038】図7は、制御装置がドアを開方向に駆動す
る場合に、半動作範囲でのストローク学習により決定さ
れたストローク幅HSに対して、最適な速度制御を達成
するためのドアの位置と速度の関係を示す。
【0039】ここでLA、LBは、次の通りである。L
A:ドアが全閉位置Oから開方向への動作を開始し、位
置Aで開方向最高速度V0 に達するまでの加速区間の距
離LB:ドアが開方向最高速度V0 での定速走行後、位
置Bで減速を開始してから全開位置Fで停止するまでの
減速区間の距離上記のLA、LBは全動作範囲における
モーション学習によって決定される。更に、被駆動物の
設置状況に応じて決定される閾値をD=LA+LBとす
る。
【0040】図7では、全動作範囲における制御パター
ンがO→A’→B’→C’→D’→E’→F’→Fであ
り、減速条件として2段階に減速する制御パターンを採
用している。
【0041】制御装置は、この減速条件に従い、半動作
範囲で次のような制御を行う。
【0042】(1) HS>Dの場合は、O→A’→B1'→
1'→D1'→E1'→F1'→F1 の制御パターンで示すよ
うに、ドアを全閉位置Oから駆動し、開方向最高速度V
0 に達するまで加速を行う。A’で速度V0 に達する
と、B1'までの区間、最高速度V0 で定速駆動する。そ
の後、B1'→C1'→D1'→E1'→F1'で示される減速条
件下で2段階の減速を行い、ストローク幅HSの半開位
置F1 で停止させる。
【0043】ドアの設置状況によっては、2段階の減速
に限らず、3段階以上の減速でもよく、或いは1段階の
減速、もしくは段階的減速を行わずに一定の減速率で停
止させる減速条件を選定して、減速区間の駆動時間を更
に短縮することも可能である。
【0044】(2) HS=Dの場合は、O→A’→C2'→
2'→E2'→F2'→F2 の制御パターンで示すように、
ドアを全閉位置Oから駆動し、開方向最高速度V0 に達
するまで加速し、A’で速度V0 に達すると直ちに減速
を開始する。そして、C2'→D2'→E2'→F2'で示され
る減速条件((1) の場合と同じ)下で2段階の減速を行
い、ストローク幅HSの半開位置F2 で停止させる。
【0045】この場合も、ドアの設置状況によっては、
2段階の減速に限らず、3段階以上の減速でもよく、或
いは1段階の減速や一定の減速率で減速するようにして
もよい。
【0046】(3) HS<Dの場合は、O→A3'→C3'→
3'→E3'→F3'→F3 の制御パターンで示すように、
ドアを全閉位置Oから駆動して加速し、開方向最高速度
0よりも小さい速度v1 に達した点A3'で減速を開始
する。そして、C3'→D3'→E3'→F3'で示される減速
条件((1) の場合と同じ)下で2段階の減速を行い、ス
トローク幅HSの半開位置F3 で停止させる。
【0047】この場合も、ドアの設置状況により、3段
階以上或いは1段階の減速、もしくは一定の減速率で減
速するようにしてもよい。
【0048】この場合、速度v1 とHS、D、V0 の間
には、
【0049】
【数1】
【0050】の関係が成立するので、速度v1
【0051】
【数2】
【0052】として、演算することができる。
【0053】なお、βは調整係数であり、制御装置の始
動時にモーション学習により決定される。
【0054】図8は、制御装置がドアを閉方向に駆動す
る場合に、半動作範囲でのストローク学習により決定さ
れたストローク幅HSに対して、最適な速度制御を達成
するためのドアの位置と速度の関係を示す。
【0055】ここでLG、LHは、次の通りである。 LG:ドアが全開位置Fから閉方向への動作を開始し、
位置Gで閉方向最高速度VC に達するまでの加速区間の
距離 LH:ドアが閉方向最高速度VC での定速走行後、位置
Hで減速を開始してから全閉位置Oで停止するまでの減
速区間の距離 上記のLG、LHは全動作範囲におけるモーション学習
によって決定される。更に、被駆動物の設置状況に応じ
て決定される閾値をE=LG+LHとする。
【0056】図8では、全動作範囲における制御パター
ンがF→G’→H’→J’→K’→L’→M’→Oであ
り、図7の場合と同様、減速条件として2段階に減速す
る制御パターンを採用している。
【0057】制御装置は、この減速条件に従い、半動作
範囲で次のような制御を行う。
【0058】(4) HS>Eの場合は、F4 →G4'→H’
→J’→K’→L’→M’→Oの制御パターンで示すよ
うに、ドアを半開位置F4 から駆動し、閉方向最高速度
Cに達するまで加速を行う。G4'で速度VC に達する
と、H’までの区間、最高速度VC で定速駆動する。そ
の後、H’→J’→K’→L’→M’で示される減速条
件に従って2段階の減速を行い、全閉位置Oで停止させ
る。
【0059】ドアの設置状況によっては、2段階の減速
に限らず、3段階以上の減速でもよく、或いは1段階の
減速、もしくは段階的減速を行わずに一定の減速率で停
止させる減速条件を選定して、減速区間の駆動時間を更
に短縮することも可能である。
【0060】(5) HS=Eの場合は、F5 →H’→J’
→K’→L’→M’→Oの制御パターンで示すように、
ドアを半開位置F5 から駆動し、閉方向最高速度VC
達するまで加速し、H’で速度VC に達すると直ちに減
速を閉始する。そして、J’→K’→L’→M’で示さ
れる減速条件に従って2段階の減速を行い、全閉位置O
で停止させる。
【0061】(6) HS<Eの場合は、F6 →H6'→J’
→K’→L’→M’→Oの制御パターンで示すように、
ドアを半開位置F6 から加速駆動し、閉方向最高速度V
C よりも小さい速度v2 に達した点H6'で減速を閉始す
る。そして、J’→K’→L’→M’で示される減速条
件に従って2段階の減速を行い、全閉位置Oで停止させ
る。
【0062】この場合、速度v2 とHS、E、VC の間
には、
【0063】
【数3】
【0064】の関係が成立するので、速度v2
【0065】
【数4】
【0066】として、演算することができる。
【0067】γは調整係数であり、制御装置の始動時に
モーション学習により決定される。
【0068】以上のように、実施例によれば、設定され
た半開動作範囲に応じて最適な速度制御を行うことがで
きる。
【0069】
【発明の効果】上述のように、本発明の制御装置は、自
動ドアの半閉動作のように、被駆動物の設置状況に応じ
て動作範囲を設定する場合、設定された動作範囲におい
て適切な速度制御を行うことができるので、個々の設置
状況によって異なる制御パターンが要求される場合に
も、従来の制御に比べてより的確に対応することがで
き、制御性が向上する。
【0070】例えば自動ドアの場合、建造物内の冷暖房
エネルギー節約の観点から、半開状態で開いている時間
を短縮し、エネルギーの外部への散逸を効果的に抑制す
ることができる。
【0071】また、被駆動物を安全に駆動するという観
点から減速条件が重視される場合にも、その減速条件下
で最適な速度制御を実行することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の基本的な構成を示すブロック
図。
【図2】実施例におけるストローク学習を示すフローチ
ャート。
【図3】図2のストローク学習の続きを示すフローチャ
ート。
【図4】被駆動物の動作速度を演算処理部で検出する場
合の手順を示すフローチャート。
【図5】制御装置によるドアの動作を速度と位置により
示した図。
【図6】ドアの制動位置を決定するための手順を示す
図。
【図7】ドアの閉放動作時の動作範囲と動作速度の関係
を示す図。
【図8】ドアの閉方向動作時の動作範囲と動作速度の関
係を示す図。
【符号の説明】
1…被駆動物、2…減速機構、3…モータ、4…モータ
ドライバ、5…インタフェース、6…演算処理部、7…
メモリ、8…位置検知手段。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被駆動物を駆動する駆動部と、該駆動部の
    出力を制御する信号を生成する演算処理部と、被駆動物
    の動作位置を検知する位置検知手段とを備え、前記演算
    処理部は、前記位置検知手段により検知される被駆動物
    の動作位置に基づき、被駆動物を予め設定された全動作
    範囲にわたって駆動する際、初めは予め設定された最高
    速度に達するまで加速し、該最高速度に達するとそれを
    維持して定速駆動し、その後、減速条件に従って減速し
    て被駆動物を前記停止位置に停止させるように構成され
    た制御装置において、 前記被駆動物の動作範囲を前記全動作範囲より狭く設定
    する場合には、前記演算処理部は、設定された動作範囲
    の大きさが、被駆動物の設置される状況に応じて決定さ
    れた閾値以上のときは、前記最高速度までの加速を行
    い、設定された動作範囲の大きさが前記閾値より小さい
    ときは、その大きさと閾値との比によって前記最高速度
    より低く決定される速度まで加速した後、前記減速条件
    に従う減速動作を行うように前記被駆動物の速度を制御
    する制御信号を生成することを特徴とする、被駆動物の
    制御装置。
  2. 【請求項2】前記閾値は、被駆動物を前記全動作範囲に
    わたって駆動する際の加速区間と減速区間の長さの和で
    あり、その加速区間と減速区間及び前記最高速度は、前
    記演算処理部が前記駆動部により被駆動物をその全動作
    範囲において最初に駆動するときに、前記位置検知手段
    により検知される当該被駆動物の動作位置に基づき、前
    記全動作範囲における加速停止位置及び減速開始位置を
    決定する学習動作によって得られることを特徴とする請
    求項1記載の制御装置。
JP4193876A 1992-07-21 1992-07-21 被駆動物の制御装置 Pending JPH0642257A (ja)

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