JPH0642246U - 整理，保存用組合せビス止めファイル - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【構成】 表紙１，裏表紙２及び背表紙３が一体に形成
され、背表紙の幅の異なる複数種のファイルが取り揃え
られたファイル類であって、背表紙３に隣接する表紙と
裏表紙のそれぞれの綴じ込み部分４にビス止め用の複数
個の共通貫通孔５が形成され、製本において厚さ調整に
用いられるスペ−サ−７の少枚数がファイルごとに付属
され、選択されたファイルを用いてビス８で強圧綴じす
ることができる組合せビス止めファイル。 【効果】 本考案のファイルは、特に、会計事務所にお
いて、企業等の税法等で長期間の保存が義務附けられた
元帳等の各種決算帳簿類を整理し、型崩れしない見栄え
のよい保存用ファイルに製本することができる極めて有
用なものである。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、主として商法や税法に基づいて整理，保存される会社の経理関連の 書類のファイルに関し、特に、会社ごと、あるいは期ごとに異なる厚さの総勘定 元帳等をしっかりした製本に仕上げるのに好都合に使用される整理，保存用ファ イルに関する。

【０００２】

【従来の技術】

会社により、あるいは決算期ごとに、綴じ込み整理される総勘定元帳等の整理 保存されるファイルの厚さはまちまちであるため、従来、その表紙，裏表紙及び 背表紙は分離状で提供され、背表紙は、両側の縦辺縁部を元帳等の紙葉束の厚さ に合わせて折り曲げられるように充分な幅に形成されている。しかし、このよう な製本資材を用いる製本は背表紙への複数対の綴じ孔の位置決定やその穿孔に手 間がかかり、また一般に、その製本における圧縮度は弱く綴じ強度が不足するの で、使用の間に弛緩し、帳簿としての製本自体に改善の余地があった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

従って、本考案の課題は、上記のような実情から、しっかりした型崩れのない 綴込み製本が可能で、且つ綴じ込まれる紙葉の厚さの変動にも適切に対応するこ とができるファイルを提供することにある。また、他の課題は、整理者が短時間 に、且つ簡易に綴じ込み製本することができ、しかも長期にわたる使用において 極めて望ましい整理，保存用に好適なファイルを提供することにある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

すなわち、本考案は、表紙，裏表紙及び背表紙が一体に形成されたファイルで あって、背表紙の幅の異なる複数種のファイルが取り揃えられ、該ファイルの背 表紙に隣接する表紙と裏表紙のそれぞれの綴じ込み部分に、ビス止め用の複数個 の共通貫通孔が形成されると共に、製本において厚さ調整のために用いられるス ペ−サ−の少枚数がファイルごとに付属されて成り、かかる取り揃えられた各種 背厚のファイルの中から選択されたファイルに高い圧縮度で綴じ込んで、型崩れ することなく長期間安定に使用し保存をすることができる整理，保存用組合せビ ス止めファイルを提案するものである。

【０００５】 上記構成を有する本考案の組合せ元帳ファイルは、実用性を考慮すれば、例え ば、２cm，３cm，４cm，５cm及び６cmのような１cm間隔程度の厚さの異なる各種 背厚を有する表紙，裏表紙及び背表紙が一体に形成されたファイルを作成し、そ のような段階的背厚に揃えられたファイルと組み合わせて、綴じ厚さ調整用スペ −サ−と強圧縮綴じ用ビス止めにより、型崩れしない長期にわたって安定な総勘 定元帳等のファイルの製本を効果的に提供し得ることが特徴的である。

【０００６】 本考案のファイルは、上記のような背厚の異なる数種のファイルが取り揃えら れ、その各々に、通常、厚さが２〜３mm程度で、ビス綴込み部の形状にほゞ一致 する細長の付属スペ−サ−の少数、通常、２，３枚程度が組み合わされ、付属構 成される。また、これに綴じられる紙葉束は、その厚さに一致する背厚又はその 厚さより若干大きな背厚のファイルを用い、要すればスペ−サ−を挾み込んでそ の圧縮厚さを背厚に合わせ、例えば、４個のビスで高圧縮止めすることによって 形崩れのない強固なファイルに製本される。通常、紙葉は、その締付けにおいて １〜２mm程度の調整は可能であるから、２，３枚のスペ−サ−を付属させるなら ば、実用上満足し得る状態に製本することができる。

【０００７】 本考案のファイルの綴込みに用いられるビスは、通常知られた強固に綴じ込む ことができるビス類であれば特に制限はなく、それぞれのファイルの背厚に対応 する長さのものが準備され組合せ使用される。そのビスを取り付けるための適切 な径の複数個の貫通孔がファイルの背表紙に隣接する表紙と裏表紙のそれぞれの 一致する綴じ込み部分に形成される。ビスは、ファイルに形成された、通常、２ 〜５個程度の綴じ孔数に対応する数が付属される。もちろん元帳等の紙葉束の綴 込みにおいては、綴じられる紙葉のすべにビス綴込孔と一致する挿通孔が穿けら れるが、それらの穿孔には専用パンチが好都合に用いられる。

【０００８】 本考案のファイルは、通常のファイルに用いられるような適当に堅く多少厚手 の紙、例えば、0.5〜１mm程度の暑さのものが好都合に使用され、特に、総勘定 元帳，現金出納帳，預金出納帳，あるいは得意先元帳や仕入先元帳等の整理，製 本に用いられる。それらは、通常、紙葉のサイズがＢ５版あるいはＡ４版であっ て、それぞれに綴じ込まれる紙葉の大きさに応じた表紙（裏表紙）のものが用い られる。またＢ５の半分あるいはそれ以下の紙葉が綴じられるもの、例えば、領 収証類では、その最大サイズに適応した表紙サイズのものが準備，使用される。

【０００９】 このように、本考案に係る整理用ファイルは、その内側に綴じられる紙葉のサ イズによってサイズや形状を選択して各種の紙葉整理や帳簿整理に利用できるの で、例えば、経理用入金伝票・出金伝票・振替伝票，納品書，領収書等の小形紙 葉の整理，製本に利用することができる。従って、本考案のファイルは、かかる 各種のサイズや形状の紙葉の整理用として取り揃えられた各種背厚の組合せファ イルを包含する。

【００１０】

【作用】

本考案の整理，保存用組合せビス止めファイルは、その中に綴じ込める紙葉束 がどんな厚さであっても、適切な背表紙の幅（背厚）のファイルを選択し、スペ −サ−を利用することにより、短時間に且つ効果的に、堅くしっかり綴じ込まれ たファイルの帳簿類に製本することができる。

【００１１】

【実施例】

次に、添付図面により、本考案の組合せビス止めファイルを、更に詳細に説明 する。 図１は、本考案のファイルの一例の表紙及び背表紙を部分的に切り欠いた模式 的斜視図である。

【００１２】 図において、表紙１，裏表紙２及び背表紙３は一体に形成されたファイルの背 表紙３に隣接する表紙と裏表紙のそれぞれの綴じ込み部分４に、ビス止め用の四 つの貫通孔５が形成され、元帳の紙葉束６の上側の綴込み部には、ファイルに付 属するスペ−サ−７が当てがわれて背表紙の厚さに調整されている。この紙葉束 ６とスペ−サ−７にも貫通孔５’が形成され、それぞれの貫通孔には、表紙１と 裏表紙２の外側から組合せビス８が螺着（図では、上側の二つの貫通孔だけがビ ス止めされ、下側の二つはビスなしに示されている。）されて強圧的に締め付け られ、型崩れのない長期間安定に使用及び保存をすることができるビス止めファ イルが形成される。

【００１３】

【考案の効果】

本考案のファイルは、特に、会計事務所において、それぞれの企業ごとに、あ るいは決算期ごとに、税法等で長期間の保存が義務附けられた元帳等の各種決算 帳簿類を整理し、型崩れしない見栄えのよいファイルとして安定に製本するのに 極めて好都合なものであり、調査等に際して資料として有効且つ効果的に利用す ることができるので、企業等にとって長期保存に好適な整理用品として高い実用 性が保証されるものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案のファイルの一例の模式的部分切欠斜視
図である。

【符号の説明】

１ 表紙 ２ 裏表紙 ３ 背表紙 ４ 綴じ込み部分 ５ 貫通孔 ６ 紙葉束 ７ スペ−サ− ８ ビス

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】表紙，裏表紙及び背表紙が一体に形成され
   たファイルであって、背表紙の幅の異なる複数種のファ
   イルが取り揃えられ、該ファイルの背表紙に隣接する表
   紙と裏表紙のそれぞれの綴じ込み部分に、ビス止め用の
   複数個の共通貫通孔が形成されると共に、製本において
   厚さ調整のために用いられるスペ−サ−の少枚数がファ
   イルごとに付属されて成り、かかる取り揃えられた各種
   背厚のファイルの中から選択されたファイルに高い圧縮
   度で綴じ込んで、型崩れすることなく長期間安定に使用
   し保存をすることができる整理，保存用組合せビス止め
   ファイル。