JPH06419Y2 - メッシュベルトへの潤滑剤塗布装置 - Google Patents

メッシュベルトへの潤滑剤塗布装置

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JPH06419Y2
JPH06419Y2 JP12790987U JP12790987U JPH06419Y2 JP H06419 Y2 JPH06419 Y2 JP H06419Y2 JP 12790987 U JP12790987 U JP 12790987U JP 12790987 U JP12790987 U JP 12790987U JP H06419 Y2 JPH06419 Y2 JP H06419Y2
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JP
Japan
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lubricant
mesh belt
glass
saucer
tank
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Expired - Lifetime
Application number
JP12790987U
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English (en)
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JPS6433536U (ja
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国幸 植田
邦義 渡辺
欽道 松本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ishizuka Glass Co Ltd
Original Assignee
Ishizuka Glass Co Ltd
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Publication date
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  • Coating Apparatus (AREA)
  • Re-Forming, After-Treatment, Cutting And Transporting Of Glass Products (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案はガラス壜、ガラス食器等の徐冷炉に用いられる
メッシュベルトへの潤滑剤塗布装置に関するものであ
る。
(従来の技術) 成形されたガラス製品は、徐冷されて完成品となるので
あるが、徐冷炉にはクロムモリブデン鋼やステンレス鋼
などからなるメッシュベルトが広く用いられており、成
形直後の高温のガラスがこれらの金属製のメッシュベル
トと直接接触すると局部的に冷却されてクラックを生じ
たり、こすられてスクラッチと呼ばれる傷が発生し、ガ
ラスの強度を著しく低下させる。
そこで従来からこれらのメッシュベルトに対してはその
下面で生ガスを酸素不足状態で燃焼させてカーボンを発
生させ、メッシュベルトの全体にカーボンの被膜を形成
することによってこのカーボン被膜に熱衝撃層としての
作用を行わせるカーボン処理装置が用いられてきた。と
ころがこのような従来の装置は、メッシュベルトの裏面
やメッシュの間にもカーボンを付着させてしまうため、
メッシュベルトの下面から薬剤のスプレイを行うような
場合にはカーボンが吹上げられて剥離し、ガラス表面に
異物として付着するおそれがあった。
(考案が解決しようとする問題点) 本考案はこのような従来の問題点を解決して、潤滑剤の
被膜をメッシュベルトのガラスとの接触面だけに確実に
形成させることができ、潤滑剤や錆が異物としてガラス
表面に付着することを防止するとともに安定したガラス
保護効果をメッシュベルトに付与することができるメッ
シュベルトへの潤滑剤塗布装置を目的として完成された
ものである。
(問題点を解決するための手段) 本考案はコロイド状の潤滑剤が供給される受皿と、この
受皿内に下部を浸漬させつつ回転する塗布ローラとを、
塗布ローラがメッシュベルトの外表面のみに接触するよ
うにリターン側のメッシュベルトの下方に設置するとと
もに、この受皿の付近には内部に空気吹込式の攪拌器を
備えた潤滑剤のタンクを設けたことを特徴とするもので
ある。
(実施例) 次に本考案を図示の実施例によつて更に詳細に説明する
と、(1)は徐冷炉のメッシュベルトであり、そのリター
ン側のローラ(2)、(2)間でテンションを加えられた部分
の下方には浅い受皿(3)が設けられている。この受皿(3)
の内部には後述するタンク(4)から黒鉛潤滑剤のような
コロイド状の潤滑剤が供給されている。なお、この黒鉛
潤滑剤は平均粒径が0.3〜1.0μmの超微粒子黒鉛を水中
にコロイド状に分散させたものであり、熱間鍛造用の潤
滑剤として例えば日本黒鉛工業(株)から「スーパーコ
ロハイト」の商品名で市販されているものを用いること
ができる。このような水溶性黒鉛潤滑剤は水によって数
十倍に希釈された状態で用いられる。受皿(3)の上方に
は受皿(3)内の潤滑剤中に下部を浸漬させつつ回転する
塗布ローラ(5)が設けられ、メッシュベルト(1)の外表面
のみに接触しつつ回転し、潤滑剤をメッシュベルト(1)
に塗布できる構造となっている。なお塗布ローラ(5)の
側方には絞りローラ(6)を設け、塗布量を一定に維持で
きるようにしておくことが好ましい。
タンク(4)はその内部に空気吹込式の攪拌器(7)が設けら
れており、圧縮空気源(8)からパイプ(9)を介して圧縮空
気を吹込み、タンク(4)内の潤滑剤が沈澱することのな
いように常時攪拌している。(10)は空気圧で作動するポ
ンプであってタンク(4)内の潤滑剤を供給パイプ(11)を
介して受皿(3)へ定量供給するが、オーバーフロー分は
返送パイプ(12)によってタンク(4)内へ返送される。な
お(13)は必要に応じて設けられるリン酸処理用のタン
ク、(14)は余剰の潤滑剤を除去するための回転ブラシで
ある。
(作用) このように構成されたものは、タンク(4)内の潤滑剤を
攪拌器(7)により常時攪拌してコロイド粒子の沈澱を防
止しつつポンプ(10)によって受皿(3)内に定量供給し、
受皿(3)の上方の塗布ローラ(5)をメッシュベルト(1)の
走行速度と同速度で回転させることによってメッシュベ
ルト(1)の外表面のみに潤滑剤を塗布することができ
る。潤滑剤は回転ブラシ(14)、(14)によって余剰液を除
去されたうえで炉内の熱によって乾燥される。この結
果、メッシュベルト(1)の表面にほぼ均一な潤滑剤の層
が形成され、高温のガラスをメッシュベルト(1)上に載
せて移送する際にも黒鉛等の潤滑剤層が熱的な緩衝層と
して作用し、ガラスの局部的な急冷によるクラッチの発
生を防止する。またこの潤滑剤の層は滑性に優れたもの
であるから、ガラスがメッシュベルト(1)にこすられて
スクラッチ傷が付くことを効果的に防止することができ
る。
なお、本考案によればタンク(4)内を空気吹込みにより
常に攪拌しているためコロイド粒子の沈澱が生じないう
え、受皿(3)内の液面が常に一定となるように液面制御
を行うことができるので、塗布ローラ(5)によってメッ
シュベルト(1)の外表面に塗布される潤滑剤の濃度及び
分量を一定に保つことができ、均一な厚さのコーティン
グ層を形成することができる。更にまた本考案によれば
潤滑剤の層はメッシュベルト(1)の外表面だけに形成さ
れ、バーナーフレームによりカーボンを付着させていた
従来法とは異なりメッシュベルト(1)の下方からスプレ
イを行っても剥離してガラスに付着することがない。な
お実施例のようにメッシュベルト(1)をリン酸処理用の
タンク(13)内に通し、リン酸により防錆処理を施した後
に黒鉛を付着させるようにすれば、安定したリン酸鉄の
防錆膜上に黒鉛の層が形成されるのでメッシュベルト
(1)に対する黒鉛の付着効果は更に優れたものとなる。
なお以上の説明は、黒鉛潤滑剤を中心としてなされた
が、このほか潤滑剤としては窒化ボロン、チタン粉末、
タルク、硫化モリブデン、硫化タングステン等を用いる
こともできる。
(考案の効果) 以上に説明したとおり、本考案はメッシュベルトの外表
面だけに均一な厚みの安定した潤滑剤の層を形成するこ
とに成功したものであり、メッシュベルトの下面からス
ブレイを行うような場合にも潤滑剤が剥離することがな
い。また本考案により形成された潤滑剤の層は滑性及び
熱衝撃の緩和特性に優れ、例えば従来は30kg/cm2であっ
たあるガラス壜の耐内圧強度を、マシンコンベア及び徐
冷炉のメッシュベルトを本考案の装置により処理するこ
とによって40〜50kg/cm2にまで上昇させることがで
きた。
このように本考案によれば、ガラスの傷を防止して耐内
圧強度等の向上が図れるのみならず、コンベアによる搬
送を行う際の転倒防止や徐冷炉内のガラス破損の防止を
も図ることができる。よって本考案は従来の問題点を一
掃したメッシュベルトへの潤滑剤塗布装置として、その
実用的価値は極めて大である。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の実施例を示す断面図である。 (1):メッシュベルト、(3):受皿、(4):タンク、 (5):塗布ローラ、(7):攪拌器。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】コロイド状の潤滑剤が供給される受皿(3)
    と、この受皿(3)内に下部を浸漬させつつ回転する塗布
    ローラ(5)とを、塗布ローラ(5)がメッシュベルト(1)の
    外表面のみに接触するようにリターン側のメッシュベル
    ト(1)の下方に設置するとともに、この受皿(3)の付近に
    は内部に空気吹込式の攪拌器(7)を備えた潤滑剤のタン
    ク(4)を設けたことを特徴とするメッシュベルトへの潤
    滑剤塗布装置。
JP12790987U 1987-08-22 1987-08-22 メッシュベルトへの潤滑剤塗布装置 Expired - Lifetime JPH06419Y2 (ja)

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JPS6433536U JPS6433536U (ja) 1989-03-01
JPH06419Y2 true JPH06419Y2 (ja) 1994-01-05

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JP6303532B2 (ja) * 2014-01-22 2018-04-04 日本電気硝子株式会社 管ガラスの搬送装置、管ガラスの搬送方法、管ガラスの口焼装置、及び管ガラスの口焼き方法

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JPS6433536U (ja) 1989-03-01

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