JPH0640452U - リニアボールベアリング装置 - Google Patents
リニアボールベアリング装置Info
- Publication number
- JPH0640452U JPH0640452U JP8031792U JP8031792U JPH0640452U JP H0640452 U JPH0640452 U JP H0640452U JP 8031792 U JP8031792 U JP 8031792U JP 8031792 U JP8031792 U JP 8031792U JP H0640452 U JPH0640452 U JP H0640452U
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- Japan
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 基台110に固定された固定部材112と、
前記固定部材112に対して移動可能に設けられた軌道
台114及び軌道軸118と、前記固定部材112の軌
道軸118との対向面に設けられた円柱状に形成された
それぞれ一対の固定側ボール受け軸116と、前記固定
側ボール受け軸116と対向して軌道軸118に設けら
れた円柱状に形成された一対の移動側ボール受け軸12
0と、前記四本のボール受け軸の間に形成された軌道溝
に転動可能に設けられたボール122と、を備えたこと
を特徴とするリニアボールベアリング装置。 【効果】 ボールの転動する軌道溝を、機械加工のみで
真円度、表面粗さ及び真直度において高精度の加工の容
易な円柱状のボール受け軸により形成しているため、安
価かつ生産効率の良い直線精度の高いリニアボールベア
リング装置を得ることが可能となる。
前記固定部材112に対して移動可能に設けられた軌道
台114及び軌道軸118と、前記固定部材112の軌
道軸118との対向面に設けられた円柱状に形成された
それぞれ一対の固定側ボール受け軸116と、前記固定
側ボール受け軸116と対向して軌道軸118に設けら
れた円柱状に形成された一対の移動側ボール受け軸12
0と、前記四本のボール受け軸の間に形成された軌道溝
に転動可能に設けられたボール122と、を備えたこと
を特徴とするリニアボールベアリング装置。 【効果】 ボールの転動する軌道溝を、機械加工のみで
真円度、表面粗さ及び真直度において高精度の加工の容
易な円柱状のボール受け軸により形成しているため、安
価かつ生産効率の良い直線精度の高いリニアボールベア
リング装置を得ることが可能となる。
Description
【0001】
本考案はリニアボールベアリング装置、特にボールが転動する溝の構造の改良 に関する。
【0002】
工作機械や測定機械等において、部材を直線運動させるためにベアリングが用 いられており、特に精度及び効率の良さから直線に形成された溝にボールを転が して直線運動させるリニアボールベアリングが汎用されている。 そして、前記リニアボールベアリング装置として従来図2に示すものが一般的 に用いられていた。なお、同図(A)は分解斜視図、同図(B)は正面断面図で ある。 同図に示すボールベアリング装置は、基台10と、一対の側壁部12a,12 bと、基台10に対して直線移動する軌道台14とを有している。そして、前記 側壁部12a,12bは基台10上に対向して固定されており、対向面にはそれ ぞれ軌道台14の移動方向に断面V字型の側壁溝16a,16bが形成されてい る。また、前記軌道台14はその下面に軌道軸18が一体形成されており、該軌 道軸18が前記対向配置された側壁部12a,12bの間に配置されている。さ らに、前記軌道軸18の両側面には前記側壁溝16a,16bに対応して軌道台 14の移動方向に断面V字型の軸溝20a,20bが形成されており、それぞれ 対向する軸溝20aと側壁溝16a、及び軸溝20bと側壁溝16bの間にはそ れぞれ3個のボール22が配置されている。なお、前記ボール22の間隔を一定 に保つために保持板24が設けられており、該保持板24に形成された穴により ボール22が保持されている。 そして、前記軌道台14を基台10に対して直線移動させると前記側壁溝16 及び軸溝20が軌道溝となり、該溝に沿ってボール22が転動する。ここで、前 記ボール22と軸溝20及び側壁溝16との接触面は非常に小さく、さらにボー ル22を転ろがしているため摩擦力は極めて小さくなる。このため、軌道軸18 と側壁部12とを面接触させて摺動させた場合と比較し、非常に微弱な力で精度 良く軌道台14の直線移動が可能となる。
【0003】
ここで、前記軌道台14の移動における直線精度は、ボール22の転動軌道、 すなわちボール22が転がる側壁溝16及び軸溝20の面精度や直線精度に依存 する。従って、前記軌道溝の面精度や直線精度が低いと該溝を転がるボール22 は直線的ではなく、横揺れや縦揺れを起こし、該ボール22を介して移動する軌 道台14にも同様の揺れが発生してしまう。 なお、前記ボール22と側壁溝16及び軸溝20との接触面における荷重を大 きくすれば前述した揺れはある程度軽減することができる。しかし、前記荷重を 大きくすると摩擦力も増し、軌道台14を移動させるための動力が大きくなると ともに、該軌道台14の停止位置制御も困難になってしまう。 従って、軌道台14の直線精度を高めるには、前記軌道溝の面精度や直線精度 を上げるのが最も効果的である。
【0004】 しかしながら、前記従来のボールベアリング装置は、ボール22が転動する側 壁溝16及び軸溝20が断面V字型に形成されており、該形状の溝を機械成形す る場合、前記面精度や直線精度には限界があり、満足できるものではない。この ため、最終的には熟練工による手作業となり生産性が悪く、コスト高になってし まうという課題があった。 本考案は前記従来技術の課題に鑑みなされたものであり、その目的は移動部材 を微弱な力で直線精度良く移動可能な、安価かつ生産効率の良いリニアボールベ アリング装置を提供することにある。
【0005】
前記目的を達成するために本考案にかかるリニアボールベアリング装置は、基 台に固定された固定部材と、前記固定部材に対して移動可能に設けられた移動部 材と、前記固定部材の移動部材との対向面に設けられた円柱状に形成された一対 の固定側ボール受け軸と、前記固定側ボール受け軸と対向して移動部材に設けら れた円柱状に形成された一対の移動側ボール受け軸と、前記それぞれ一対の固定 側ボール受け軸及び移動側ボール受け軸の四本のボール受け軸の間に形成された 軌道溝に転動可能に設けられたボールと、を備えたことを特徴とする。
【0006】
本考案にかかるリニアボールベアリング装置は前述した手段を有するので、そ れぞれ一対の移動側ボール受け軸と固定側ボール受け軸との間の軌道溝に配置さ れたボールによってのみ移動部材が固定部材に支持されている。そして、移動部 材が移動する場合、前記ボールが四本のボール受け軸の間の軌道溝を転動する。 ここで、前記ボール受け軸は円柱状に形成されており、該ボール受け軸とボール との接触点は極めて小さく、摩擦力も小さいため微弱な力で移動部材を移動させ ることが可能となる。 また、前記ボールが転動する軌道溝を形成している四本のボール受け軸を円柱 状に形成することにより、該ボール受け軸を機械加工で十分な精度の真円度、表 面粗さ及び真直度に加工することができる。従って、移動部材を直線精度良く移 動させるために必要な精度のボール受け軸を容易に形成することができ、安価か つ生産効率良いリニアボールベアリング装置を得ることが可能となる。
【0007】
以下、図面に基づき本考案の好適な実施例を説明する。 図1には、本考案の一実施例にかかるリニアボールベアリング装置が示されて おり、同図(A)は分解斜視図、同図(B)は正面断面図である。なお、前記従 来技術と対応する部分には符号100を加えて示し説明を省略する。 同図に示すリニアボールベアリング装置は、基台110と、一対の固定部材1 12a,112bと、該固定部材112に設けられた固定側ボール受け軸116 a,116bと、基台110に対して直線移動する移動部材である軌道台114 及び該軌道台114の下部に固定された軌道軸118と、該軌道軸118に設け られた移動側ボール受け軸120と、ボール122とを有している。そして、前 記一対の固定部材112a,112bは基台110上に対向して固定されており 、その間には前記軌道軸118が配置されている。また、前記軌道軸118には 、一対の円柱棒がその曲面部を重ね合わせて形成された移動側ボール受け軸12 0が設けられている。さらに、前記一対の固定部材112a,112bには、前 記移動側ボール受け軸118の両側に対向してそれぞれ一対の円柱棒がその曲面 部を重ね合わせて形成された固定側ボール受け軸116a,116bが設けられ ている。
【0008】 ここで、前記一対の固定側ボール受け軸116aと一対の移動側ボール受け軸 120の間には、計4本のボール受け軸により囲まれた軌道溝が形成される。ま た、固定側ボール受け軸116b側にも同様に軌道溝が形成される。そして、前 記二つの軌道溝にはそれぞれ2個のボール122が転動可能に配置されており、 前記軌道台114を移動させると、前記ボール122が軌道溝に沿って転がるこ ととなる。なお、前記ボール122の間隔を一定に保つために保持板124が設 けられており、該保持板124に形成された穴によりボール122が保持されて いる。
【0009】 以上のように構成されたリニアボールベアリング装置において、前記軌道台1 14を固定部材112に対して直線精度良く移動させるためには、ボール122 の転動軌道の直線精度を上げなければならない。すなわち、軌道台114は固定 部材112にボール122によってのみ支持されているため、軌道台114の軌 道はボール122の転動軌道に依存することとなる。そして、ボール122は前 記移動側ボール受け軸120及び固定側ボール受け軸116a,116bによっ て形成された軌道溝に沿って転動するため、該軌道溝の面精度及び直線精度を高 くすれば軌道台114は揺れを起こさず直線精度良く移動することとなる。 そして、本実施例にかかるリニアボールベアリング装置は、前述したように精 度良く加工の容易な円柱棒状に形成された4本のボール受け軸により軌道溝を形 成しいる。従って、前記ボール受け軸を機械加工のみで容易に真円度、表面粗さ 及び真直度において精度良く形成することが可能となり、面精度及び直線精度の 高い軌道溝が形成され、軌道台114が直線精度良く移動するリニアボールベア リング装置を得ることができる。
【0010】 また、前記ボール受け軸を面精度良く形成することにより、ボール122に大 きな荷重をかけることなくボール122の揺れを防止できるため、微弱な力で軌 道台114を移動させられるとともに、軌道台114の停止位置制御も容易に行 うことができる。また、逆に軌道台114上に重量の重いものを載置し、ボール 122に大きな荷重をかけても軌道台114をスムーズに移動させることができ る。 さらに、円柱棒状に形成された移動側ボール受け軸120及び固定側ボール受 け軸116の長さを変えるのみで軌道台114の移動距離を容易に変更すること が可能となる。 なお、本実施例においては、前記移動側ボール受け軸120及び固定側ボール 受け軸116をそれぞれ一対の円柱棒を密着させ重ね合わせて形成したが、該円 柱棒を密着させずに間隔を開けて設けても可能である。
【0011】
以上説明したように本考案にかかるリニアボールベアリング装置によれば、ボ ールの転動する軌道溝を、機械加工のみで真円度、表面粗さ及び真直度において 高精度の加工の容易な円柱状の移動側ボール受け軸及び固定側ボール受け軸によ り形成しているため、安価かつ生産効率の良い直線精度の高いリニアボールベア リング装置を得ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例にかかるリニアボールベアリ
ング装置の概略構成の説明図である。
ング装置の概略構成の説明図である。
【図2】従来のリニアボールベアリング装置の概略構成
の説明図である。
の説明図である。
10,110 … 基台 12,112 … 固定部材 14,114 … 軌道台 16,116 … 固定側ボール受け軸(側壁溝) 18,118 … 軌道軸 20,120 … 移動側ボール受け軸(軸溝) 22,122 … ボール
Claims (1)
- 【請求項1】 基台に固定された固定部材と、 前記固定部材に対して移動可能に設けられた移動部材
と、 前記固定部材の移動部材との対向面に設けられた円柱状
に形成された一対の固定側ボール受け軸と、 前記固定側ボール受け軸と対向して移動部材に設けられ
た円柱状に形成された一対の移動側ボール受け軸と、 前記それぞれ一対の固定側ボール受け軸及び移動側ボー
ル受け軸の四本のボール受け軸の間に形成された軌道溝
に転動可能に設けられたボールと、を備えたことを特徴
とするリニアボールベアリング装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8031792U JPH0640452U (ja) | 1992-10-27 | 1992-10-27 | リニアボールベアリング装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8031792U JPH0640452U (ja) | 1992-10-27 | 1992-10-27 | リニアボールベアリング装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0640452U true JPH0640452U (ja) | 1994-05-31 |
Family
ID=13714886
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8031792U Pending JPH0640452U (ja) | 1992-10-27 | 1992-10-27 | リニアボールベアリング装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0640452U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH02133172U (ja) * | 1989-04-05 | 1990-11-05 |
-
1992
- 1992-10-27 JP JP8031792U patent/JPH0640452U/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH02133172U (ja) * | 1989-04-05 | 1990-11-05 |
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