JPH06402Y2 - 腰回りサイズが調節可能なズボン - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、ズボンの腰回りサイズが多段に調節が出来て
常に腰部にぴったりフィットした状態に保持され、だら
しなくずり落ちることのない腰回りサイズが調節可能な
ズボンに係るものである。

〔従来の技術及び考案が解決しようとする課題〕

スポーツ用ズボン例えばゴルフズボンは食事直後は腰回
りを大きくし、時間がたつにつれて腰回りを小さく調節
できることが望ましい。

単にバンドを締付けるだけでなく、ズボン自体の腰回り
サイズが可変できるようにすればズボンがずり落ちず、
非常にスポーツし易いことになる。

本考案はズボンの正面の開口部の重合度をボタンや鉤な
どで二段程度の調節するだけでく、左右の腰部において
多段に腰回りサイズを調節できるようにしたズボンを提
供するもので、出願人の出願である実開昭６１−１２０
７０９号の改良考案である。

〔課題を解決するための手段〕

添付図面を参照して詳述すると次の通りである。

ズボン１の腰回り開口部２の左右腰部において、前ズボ
ン布３と後ズボン布４とを連設状態に設けずに腰骨付近
から開口部上縁までを分断し、いずれか一方に延長布５
を連設して重合状態に設け、表側になる重合布６の裏面
上方部に係合鉤８を設け、内側になる重合部７の表面上
方部に係合鉤８が狭広二段に係合される前杆９と後杆10
とを前後方向に並設状態に有する飾りデザインを施した
方形枠11を適当間隔を置いて横一列に複数個付設し、複
数個並設した方形枠11のうちの後部の方形枠11が、表側
となる重合布６の側縁後部に露出して飾り兼用の方形枠
11となるように方形枠11のデザインと方形枠11の間隔を
選定し、ズボン１の腰回りサイズを左右合わせて多段に
調節可能にしたことを特徴とする腰回りサイズが調節可
能なズボンに係るものである。

〔作用〕

第１、２、３図は、方形枠を３個並設した実施例に図示
しているが、第１図は標準となる中央の方形枠11後杆10
に係合鉤８を係合させた場合を図示している。

一方の係合鉤８を方形枠11の前杆９に係合させると腰回
りのサイズは前より径大となる。

反対側の係合鉤８も方形枠11の前杆９に係合させると更
に一回りサイズが大きくなる。

続いて反対側の係合鉤８を前方隣の方形枠11の後杆10に
係合させると更に一回り大きくなり、反対側の係合鉤８
を同様に前方隣の方形枠11の後杆10に係合させると更に
一回り大きくなる。

続いて前杆９に移せば更に大きくなる。

以上、腰回りを大きくする場合を説明したが反対に小さ
くする場合は標準の方形枠11より後方隣の方形枠11に係
合鉤８を係合させれば良い訳であるが、前杆９、後杆10
の選択順は逆になる。

すなわちズボンの腰回りの径を多段に調節することが可
能となる。

〔実施例〕

図面の場合は表側になる重合布６の分断縁6′は斜めに
カットして体裁を良好にした場合を図示している。

第４図(a)の方形枠11に代えて第４図(b)のように方形枠
11の中間に中央仕切を設けると、一層細かく調節するこ
とが可能となる。

後方の方形枠11が露出するからカラー仕上や彫刻仕上な
どにより装飾効果を配慮したデザインにすることが望ま
しい。

表側になる重合布６の表面に方形枠11の装飾にマッチし
た飾りボタンやブローチのような装飾物を付設すると一
層体裁良好なズボンとなる。

また左右の内側となる重合布７の腰部裏面には腰骨に係
止する係合パット13を付設すると一層ずり落ちないこと
になり、これに本考案の調節機能がプラスされるとゴル
フズボンとして秀れた実用性を発揮する腰回りサイズが
調節可能なズボンとなる。

〔考案の効果〕

本考案は上述のように構成したから随時簡単にズボンの
腰回りサイズを多段に調節できる便利なズボンとなり、
ゴルフズボンのように特別にずり落ちることが嫌われる
スポーツ用ズボンの場合好適な腰回りサイズが調節可能
なズボンとなる。

しかも、本考案は上述のように調節可能とする構造を複
数個の方形枠を横一列に間隔を置いて並設する構造とし
たから、単にこの方形枠を一個増やすだけで少なくとも
広狭二段の調節が簡単に増え、調節範囲を極めて容易に
可変できる極めて実用性に秀れた腰回りサイズが調節可
能なズボンとなる。

また、更に横一列に間隔を置いて付設した後部の方形枠
は露出状態となり、この複数個並設した方形枠の後部の
方形枠が、表側となる重合布の側縁後部に露出して飾り
兼用の方形枠となるように方形枠のザデインと方形枠の
間隔を選定した構成のため、複数の飾りボタンを並べた
ようなズボンにおいては非常に秀れたデザイン効果を施
すことができることとなる秀れた腰回りサイズが調節可
能なズボンとなる。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示すもので、第１図は展開し
たズボン一部の正面図、第２図は展開したズボン一部の
裏面図、第３図はズボン一部の正面図、第４図は方形枠
の拡大正面図であて、(a)図は本実施例のもので、(b)図
は別例を示すものである。１…ズボン、２…腰回り開口
部、３…前ズボン布、４…後ズボン布、５…延長布、
６，７…重合布、８…係合鉤、９…前杆、10…後杆、11
…方形枠。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】ズボンの腰回りの開口部の左右腰部におい
   て、前ズボン布と後ズボン布とを連設状態に設けずに腰
   骨付近から開口部上縁までを分断し、いずれか一方に延
   長布を連設して重合状態に設け、表側になる重合布の裏
   面上方部に係合鉤を設け、内側になる重合布の表面上方
   部に係合鉤が広狭二段に係合される前杆と後杆とを前後
   方向に並設状態に有する飾りデザインを施した方形枠を
   適当間隔を置いて横一列に複数個付設し、複数個並設し
   た方形枠のうちの後部の方形枠が、表側となる重合布の
   側縁後部に露出して飾り兼用の方形枠となるように方形
   枠のデザインと方形枠の間隔を選定し、ズボンの腰回り
   サイズを左右合わせて多段に調節可能にしたことを特徴
   とする腰回りサイズが調節可能なズボン。