JPH0640065Y2 - 車両連結機の操作装置 - Google Patents

車両連結機の操作装置

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JPH0640065Y2
JPH0640065Y2 JP1988138021U JP13802188U JPH0640065Y2 JP H0640065 Y2 JPH0640065 Y2 JP H0640065Y2 JP 1988138021 U JP1988138021 U JP 1988138021U JP 13802188 U JP13802188 U JP 13802188U JP H0640065 Y2 JPH0640065 Y2 JP H0640065Y2
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lever
lock
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displacement
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JP1988138021U
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弘恭 荻多
恵 山下
洋一 四鬼
高志 服部
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Hitachi Metals Ltd
Kyokuto Kaihatsu Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Metals Ltd
Kyokuto Kaihatsu Kogyo Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は車両連結機の操作装置に係り、詳しくは、牽引
車に設けられた一対の連結フックと、被牽引車に設けら
れたキングピンとを、手動レバーの操作によって係脱さ
せる車両連結機にあって、レバー操作による連結作動の
確認を容易にするための装置に関するものである。
〔従来の技術〕
車両連結機の一例として特公昭63-32669号公報に記載さ
れたキングピン開閉機構がある。これは第10図に示すよ
うな構造であって、左右一対の連結フック1,1が、フッ
クピン2によって左右水平方向に回動するように支承さ
れている。ロックプランジャ3はスプリング4によって
矢印12B方向へ付勢され、一端が連結フック1,1の係合溝
1aに挿嵌されるようになっている。そして、ロックプラ
ンジャ3がスプリング4の押圧力に抗して変位すると
き、他端が連結機基盤18の外周リブ6の案内孔7に挿入
される。車両連結機を操作するための手動レバー8の後
端部には長孔15が長手方向に形成され、前端部には把持
部10が設けられると共に、その中間部はロックプランジ
ャ3の凹部11〔第11図参照〕に係合されている。そし
て、長孔15は連結機基盤18上の水平回動支点9に挿入さ
れ、スプリング16によって、手動レバー8は矢印12A方
向へ常時引張られている。
手動レバー8の中間位置からやや把持部10寄りには突出
部17が設けられ、連結機基盤18には、水平回動支点9を
中心として、突出部17から長孔15の図示した右端までの
距離にほぼ等しい半径で描かれた円弧部19aとそれに連
続する直線部とを備えた案内部材19が設けられている。
手動レバー8には長孔15の前端側の近傍に二個の突起2
0,20が設けられ、この突起20と一端が係合するストッパ
リンク21が揺動支点23に取り付けられる。そして、スト
ッパリンク21の他端には、外周リブ6と、ロックプラン
ジャ3の他端との間に位置するストッパ22が連結されて
いる。
キングピン5を挟持して車両を連結するときには、ま
ず、把持部10を握り、スプリング16の弾発力に抗して手
動レバー8を矢印13方向へ直動変位操作し、長孔15の右
端を水平回動支点9に当接させる。そのとき、突出部17
と突起20も同方向へ移動し、ストッパリング21が揺動支
点23を中心に右へ回り、ストッパ22を右方向へ移動させ
る。案内部材19の直線部から円弧部に沿う位置まで突出
部17が変位しており、手動レバー8を矢印14方向へ破線
の位置まで回動させると、突出部17が円弧部を摺動して
変位すると同時に、ロックプランジャ3もスプリング4
の弾発力に抗して移動する。案内孔7は退避したストッ
パ22で開口されており、ロックプランジャ3の他端が案
内孔7に挿入され、かつ、一端が連結フック1,1の係合
溝1aから離脱する。このとき、連結機基盤18に軸承され
たロックレバー24はスプリング25によって支軸24aを中
心に回動し、ロックレバー24の係合凹部24bが、ロック
プランジャ3に設けられた係合片3aの係合面3bに係止さ
れる。このように、係合溝1aからロックプランジャ3が
離脱してロックが解かれた連結フック1,1は、フックピ
ン2,2を中心に自由に回動できる。
牽引車を後進させると、被牽引車のキングピン5が、矢
印5A方向から進入し、図示しないスプリングに抗して連
結フック1,1の先端間の隙間が広げられる。そのとき、
一方の連結フック1に植設された復元ピン26が、ロック
レバー24をその端部で押して回動させるので、破線の位
置にある手動レバー8はスプリング4の弾発力で、二点
鎖線に示す位置へ復帰し、ロックプランジャ3の一端が
係合溝1aに嵌合される。このようにして、二点鎖線で示
す位置へ回動された手動レバー8は、スプリング16の引
張力で矢印12A方向へ自動復帰する。
キングピン5を連結フック1,1から外す場合は、手動レ
バー8を矢印13および14方向へ動かせ、ロックプランジ
ャ3を係合溝1aから離脱させておく。牽引車を前進させ
ると、キングピン5は連結フック1,1の先端間の隙間を
広げて外れる。その際、ロックレバー24が回動してロッ
クプランジャ3が係合溝1aに嵌り、手動レバー8はもと
の位置へ戻る。
〔考案が解決しようとする課題〕
連結フックとキングピンとの係脱により被牽引車を引き
離したり連結する際、運転者や作業者は連結機の位置で
手動レバーを操作することになる。操作が完了すれば安
全運行のために、車両の切離しや連結が確実になされて
いるかをチェックする必要がある。連結フック1,1のロ
ックやロック解除が正常な作動に基づいているかを連結
機の外観から判断できず、したがって、身体を屈めるな
ど不自由な態勢で狭い空間に入り、ロックプランジャの
移動位置の確認を外周リブの小さな案内孔7から覗き込
んで行なうことになる。このようなチェック作業は極め
て面倒なものとなる問題がある。また、案内孔7などに
は潤滑油やグリースが付着したり、塵埃なども入り込む
ので、移動前後のロックプランジャ3の位置を識別する
ことが容易でない。
本考案は上記の問題に鑑みなされたもので、その目的
は、手動レバーの操作によって被牽引車の切離しや連結
を行うとき、広い空間において楽な姿勢で連結フックと
キングピンとの係脱状態を正確かつ簡便にチェックする
ことができる車両連結機の操作装置を提供することであ
る。
〔課題を解決するための手段〕
本考案は第1図に示すように、牽引される車両のキング
ピン5を挟持するため回動する一対の連結フック1,1
と、その連結フック1,1をロックするため、連結フック
1,1の一端の係合溝1aにロックプランジャ3を係脱させ
る回動式の手動レバー8と、そのロックプランジャ3の
進退方向に直交状に進退してロックプランジャ3の変位
を拘束および解除するため、手動レバー8の直動変位操
作に連動するプランジャロック手段27と、手動レバー8
の直動変位と回動変位との操作を独立させるレバー操作
抑止手段28とを備えた車両連結機の操作装置に適用され
る。その特徴とするところは、先端に指示体29を備える
と共に連結機基盤18の内部に設けたリブ状の室内部材19
に向けて延びる確認部材30が、手動レバー8に沿って配
設され、その確認部材30を案内部材19に向けて付勢する
と共に、手動レバー8の直動変位操作に伴うことなく確
認部材30を連結機基盤18に対して一定の位置に保持する
確認部材定置機構31が設けられ、手動レバー8を直動変
位操作で引いた後では、指示体29がその手動レバー8の
前端に設けられた把持部10近傍の第一位置32となり、手
動レバー8を引く前の状態では、指示体29が第一位置32
から一定間隔離れて把持部10に接近した第二位置33とな
るようにしたことである。
〔作用〕
被牽引車を切離す前では、指示体29が手動レバー8の把
持部10に接近した第二位置33を指示し、手動レバー8が
直動変位前の状態であることを確認する。そして、把持
部10を握って手動レバー8を引くと、その直動変位によ
って第二位置33は前方へ移動し、指示体29が把持部10の
近傍に位置して第二位置33と一定間隔離れている第一位
置32となる。このとき、確認部材定置機構31は、確認部
材30を案内部材19に向けて付勢すると共に、確認部材30
を連結機基盤18に対して一定の位置に保持する。そし
て、手動レバー8の直動変位に連動するプランジャロッ
ク手段27は、ロックプランジャ3の変位を拘束した状態
を解除する。また、手動レバー8の直動変位と回動変位
との操作を独立させるレバー操作抑止手段28は、手動レ
バー8の直動変位後に行なわれる回動変位を可能にす
る。
指示体29が第一位置32となったことを確認し、手動レバ
ー8を回動変位させると、手動レバー8に連動するロッ
クプランジャ3は、連結フック1,1の係合溝1aから離脱
する〔第2図参照〕。その際、回動変位中の手動レバー
8と共に回動する確認部材30は、指示体を第一位置32に
保持する。牽引車を前進させると、連結フック1,1から
キングピン5が抜ける。手動レバー8を復帰させても、
指示体29は第一位置32を指示しているが、直動変位させ
ると指示体29は第二位置33を指示する位置に戻る。この
ようにして、連結フック1,1、確認部材定置機構31、プ
ランジャロック手段27、レバー操作抑止手段28などが完
全に復帰したことを確認することができる。
被牽引車を牽引車に連結するには、まず、手動レバー8
を直動変位させ、第二位置33にあった指示体29を第一位
置32へ移す。その変位を確認した後、手動レバー8を回
動変位させ、ロックプランジャ3を係合溝1aから外す。
牽引車を後進させ、連結フック1,1にキングピン5を挟
持させる。手動レバー8が回動変位で戻され、さらに、
直動変位でロックプランジャ3を係合溝1aに係合すれ
ば、指示体29は第二位置33に戻り、キングピン5の挟持
が確認される。
〔考案の効果〕
本考案によれば、手動レバーを直動変位操作で引いた後
では、指示体がその手動レバーの前端に設けられた把持
部近傍の第一位置となり、手動レバーを引く前の状態で
は、指示体が第一位置から一定間隔離れて把持部に接近
した第二位置となるようにしたので、手動レバーを操作
する手元位置で、手動レバーを引く前および引いた後の
状態を目視で明確にチェックすることができる。すなわ
ち、手動レバーの操作で、連結フックとキングピンとの
係脱による被牽引車の連結や切離しのチェックは、手動
レバーを操作する広い空間で楽な姿勢で正確かつ迅速に
行うことができる。
〔実施例〕
以下、本考案そその実施例に基づいて詳細に説明する。
本考案の操作装置が適用される車両連結機は、第1図に
示す一対の連結フック1,1と、連結フック1,1の一端の係
合溝1aに係脱するロックプランジャ3と、直動変位およ
び回動変位可能な手動レバー8と、ロックプランジャ3
の変位を拘束および解除するために手動レバー8の直動
変位操作に連動するプランジャロック手段27と、手動レ
バー8の直動変位と回動変位との操作を独立させるレバ
ー操作抑止手段28とからなる。
さらに、この車両連結機に設けられる操作装置は、手動
レバー8に沿って配設され、先端に手動レバー8を直動
変位操作で引いた後の状態や引く前の状態を明確化する
ための指示体29が形成される確認部材30と、手動レバー
8や連結機基盤18に装着される確認部材定置機構31と、
手動レバー8のの先端寄りの表面に表示された第一位置
32および第二位置33としての2本の表示線とから構成さ
れる。
左右一対よりなる連結フック1,1の一端には係合溝1aが
形成され、被牽引車の前部下方に固着されたキングピン
5を挟持するために、その中央には挟持部1bが設けられ
ている。さらに、各連結フック1は、連結機基盤18に取
り付けられたフックピン2に水平回動可能に支承され、
図示しないスプリングで連結フック1,1は、常に係合溝1
aを開く方向に付勢されている。また、本例にあって
は、連結フック1,1とキングピン5との連結時または離
脱時に、後述のロックレバー24〔第2図参照〕の一端を
蹴る復元ピン26が右側の連結フック1に植設されてい
る。
係合溝1aに一端が挿嵌されて一対の連結フック1,1をロ
ックするロックプランジャ3は、連結機基盤18に立設さ
れた当接部材4aとの間に介在させたスプリング4の押圧
力で、矢印12B方向へ押圧されている。後述するように
手動レバー8が矢印M方向へ回動変位されるとき、ロッ
クプランジャ3の他端は連結機基盤18の外周リブ6の案
内孔7に挿入される。
車両連結機で切離しや連結操作するため、連結機基盤18
の内部から外部に延びる矩形断面の手動レバー8が設け
られ、連結機基盤18には、手動レバー8の後端部に設け
られた長孔15に嵌入される水平回動支点9が突設されて
いる。その手動レバー8の前端部には、手動操作すると
きに握る把持部10が一体化され、手動レバー8による回
動変位時に、ロックプランジャ3を移動させるため、ロ
ックプランジャ3に設けられた凹部11に、手動レバー8
の中間部が係合されている。手動レバー8の後端は、連
結機基盤18に取り付けられたスプリング16に接続されて
常時矢印12A方向へ付勢され、手動レバー8の直動変位
前にあっては、水平回動支点9は長孔15の左端に当接し
ている。そして、手動レバー8が矢印L方向へスプリン
グ16に抗して直動変位させるとき、水平回動支点9が二
点鎖線で示す長孔15の右端に当接し、手動レバー8の直
動変位を距離l分だけ許容するようになっている。な
お、本例では、直動変位させた手動レバー8を手放す
と、スプリング16の引張力で直動変位前の状態に自動復
帰するようになっている。
また、外周リブ6の案内孔7と手動レバー8の後端部と
に近い位置に、プランジャロック手段27が設けられる。
これは、手動レバー8に形成された2個の突起20,20
と、それらの突起20の間に一端が位置するストッパリン
ク21と、当接部材4aと案内孔7の間に位置して、ロック
プランジャ3の進退方向に直交状に進退しロックプラン
ジャ3の変位を拘束および解除するためのストッパ22と
から構成される。そして、手動レバー8が矢印L方向へ
直動変位すると、右側の突起20によってストッパリンク
21が揺動支点23を中心に、二点鎖線で示すように回動さ
れ、その先端に接続されたストッパ22が二点鎖線で示す
ように案内孔7から退避する。すなわち、手動レバー8
の回動変位でロックプランジャ3を係合溝1aから離脱さ
せるに先立ち、他端が案内孔7へ挿入しえる状態とされ
る。
手動レバー8が矢印M方向へ回動されると、第2図に示
すように、凹部11に係合されたロックプランジャ3がス
プリング4に抗して移動し、その他端が案内孔7へ挿入
される。そのとき、ロックプランジャ3に近接して設け
られ、スプリング25で引張力を受けているロックレバー
24は、支軸24aを中心に回動され、ロックレバー24に形
成された係合凹部24bと、ロックプランジャ3に取り付
けられた係合片3aの係合面3bとが係合されるようになっ
ている。これによって、スプリング4の弾発力でロック
プランジャ3がキングピン5方向へ復元することなく保
持される。
キングピン5を連結フック1,1から離脱させる場合、牽
引車を前進させると、キングピン5は挟持部1bから二点
鎖線の位置へ移動して離脱する。その離脱時、連結フッ
ク1,1が係合溝1aを狭める方向へ回動され、復元ピン26
がロックレバー24を蹴って、支軸24aを中心にしてロッ
クレバー24が回動される。係合凹部24bと係合面3bとの
係合が外れ、ロックプランジャ3が矢印12B方向へ復元
できる状態となる。なお、キングピン5を連結フック1,
1に挟持させるときにも、復元ピン26でロックレバー24
が蹴られ、ロックプランジャ3の復元可能な状態とされ
る。
連結機基盤18の内部には、手動レバー8に形成された突
出部17と、連結機基盤18から立設された直線部と円弧部
を有するリブ状の案内部材19とから構成されるレバー操
作抑止手段28が設けられている。これは、手動レバー8
の直動変位の操作と回動変位の操作とを独立させると共
に、それぞれの操作への切り換えを行なうためのもので
ある。第1図の実線で示す手動レバー8の中間位置には
破線で示す突出部17が形成され、手動レバー8が矢印L
方向へ直動変位するとき、突出部17も案内部材19の直線
部に沿って二点鎖線で示す位置へ移動する。すなわち、
この突出部17は、長孔15と水平回動支点9とにより制限
された距離l分だけ、手動レバー8と共に直動変位する
ので、直動変位後の突出部17は、手動レバー8の回動変
位時に案内部材19の案内面19aに沿って動くことができ
る位置へ移行している。なお、この案内面19aは、水平
回動支点9の中心点から二点鎖線の突出部17の当接面に
至る距離を半径とする円弧状に形成され、手動レバー8
に取り付けられた確認部材30の回動変位もガイドするよ
うになっている。
操作装置を構成する確認部材30は手動レバー8に沿って
配設され、連結機基盤18に設けられた案内部材19に向け
て延びている。なお、棒状体である確認部材30は、手動
レバー8に取り付けられた2個の支持部材35に固着した
筒体36〔第3図参照〕に支持される。手動レバー8が直
動変位するとき、連結機基盤18に対して静止している確
認部材30が、筒体36の内面を摺動して手動レバー8と相
対変位することができる。確認部材30の先端には指示体
29があり、手動レバー8を外囲する円環状〔第4図参
照〕に形成されている。指示体29には、スプリング34を
保持するスプリング保持部材37Aが固着され、手動レバ
ー8にはスプリング保持部材37Aに対峙するスプリング
保持部材37Bが取り付けられる。両保持部材37A,37B間に
は、両者相互を引き寄せる方向へ力を作用させるスプリ
ング34が介在されている。すなわち、手動レバー8に取
り付けられた確認部材30を、案内部材19に向けて引張る
ようなスプリング34が装着されている。ちなみに、スプ
リング保持部材37Aと手動レバー8の対向面との間には
隙間が設けられ、手動レバー8に対して確認部材30が相
対変位できるようになっている〔第4図参照〕。
確認部材定置機構31は、上述のスプリング34と、突出部
17および確認部材30の回動をガイドする案内部材19の案
内面19aとにより構成される。手動レバー8が直動変位
すると、スプリング保持部材37A,37Bの間が距離l分だ
け縮められるが、その縮小にも拘わらず引張力が働くよ
うなスプリング34が用いられているので、スプリング34
は確認部材30を案内部材19に向けて常に付勢することが
できる。このように、確認部材定置機構31は確認部材30
を連結機基盤18に対して一定の位置に保持することがで
き、確認部材30の後端部30aは、手動レバー8が矢印M
方向へ回動変位するとき、突出部17と共に案内面19aに
当接し、それに沿って摺動する。したがって、回動変位
中には確認部材30と手動レバー8との間には相対変位を
生じることがない。
手動レバー8を引く前の状態では、指示体29が把持部10
の近傍の第二位置33の表示線を指す。この場合、作業者
は把持部10を握り視線を手元に落とすので、指示された
第二位置33を誤りなく確認することができる。一方、二
点鎖線で示すように、直動変位操作で手動レバー8を引
いた後では、第二位置33から一定間隔のlだけ離れた第
一位置32の表示線が指示される。このようにして、連結
機基盤18内の目視できない構成部品の作動状況を指示体
29を通じて認識することができる。なお、これらの表示
線32,33は手動レバー8の表面に刻設された溝に橙と緑
に色分け塗装され、識別しやすいように配慮される。し
たがって、キングピン5と連結フック1,1との係脱によ
る車両の切離しや連結の操作中の作動の完不完を、指示
体29を介して極めて容易に確認することができる。
以上のように構成された車両連結機の操作装置は、次の
ように操作され、牽引車と被牽引車との切離しおよび連
結を確実に行うことができる。
牽引車を被牽引車に連結する場合、運転者または作業者
が車両連結機に近づき、指示体29で指示されている緑色
の第二位置33を目視し、手動レバー8が引かれる以前の
状態にあることを確認する。次に、手動レバー8の把持
部10を握って矢印L方向へ引き、手動レバー8の直動変
位量がlとなると、長孔15によってそれ以上の変位は規
制される。このとき、プランジャロック手段27にあって
は、突起20がロックレバー21の一端を蹴って、ロックレ
バー21を矢印H方向へ回動させ、ストッパ22が案内孔7
を覆う位置から退避する。
このとき、案内部材19と共に確認部材定置機構31を構成
するスプリング34は縮小され、その引張力が減じられる
が、確認部材30は案内部材19を依然として押圧し、その
後端部30aは案内面19aに当接状態にある。この手動レバ
ー8の矢印L方向への直動変位に伴って、指示体29は第
一位置32の橙色の表示線を指示する。その指示位置を確
認した後、手動レバー8を矢印M方向へ回動変位させれ
ばよい。回動変位中においても、指示体29は第一位置32
を指示しており、凹部11を介して手動レバー8と係合さ
れているロックプランジャ3は、連結フック1,1の係合
溝1aから離脱する。スプリング25〔第2図参照〕で一端
が引張られているロックレバー24が、ロックプランジャ
3の変位を拘束し、手動レバー8もその位置に保持され
る。
牽引車を後進させると、被牽引車のキングピン5が、図
示しないスプリングの弾発力に抗して連結フック1,1の
先端をひらき、その挟持部1bに嵌る。その連結フック1,
1の回動でロックレバー24によるロックプランジャ3の
拘束が解かれ、図示しないスプリングで広げられている
係合溝1aにロックプランジャ3の先端がスプリング4の
弾発力で嵌合される。手動レバー8もそれに伴って回動
され、続いて、スプリング16の弾発力で手動レバー8が
直動変位される。このとき、突出部17が案内面19aから
外れるが、確認部材30の後端部30aは案内面19aに接触し
た状態にあるので、第一位置32の橙色の表示線を指示し
ていた二点鎖線の指示体29は、実線で示すように、第二
位置33の緑色の表示線を指す。作業者が緑色の表示線を
目視すれば、被牽引車の連結が完了したことを確認でき
る。
牽引車を被牽引車から切離す場合も同様にして、指示体
29の第一位置32を目視確認すれば、牽引車の前進が可能
であるかを確認できる。また、切離し完了後に指示体29
が第二位置33となっていれば、連結機の各構成部品が正
常に作動していることを確認することができる。
第5図は、上記の例における案内部材19の案内面19a
と、スプリング34とにより構成される確認部材定置機構
31とは、異なる構成の確認部材定置機構38を有する例で
ある。手動レバー8に取り付けられた確認部材40の後端
部40aは連結機基盤18の外周リブ6に当接される。しか
し、この外周リブ6の形状は上述の案内部材19の案内面
19aと異なり、水平回動支点9〔第1図参照〕を中心と
する円弧状である必要はない。すなわち、手動レバー8
が矢印L方向へ直動変位された後矢印M方向へ回動変位
されると、確認部材定置機構38によって、確認部材40の
後端部40aが連結機基盤18に対して定位置に保持される
ので、連結機基盤18の外周リブ6から離反することにな
るからである〔第6図参照〕。なお、円弧状に形成され
た案内面19aを有する案内部材19は、第一の実施例と同
様に設けられ、突出部17は案内面19aに沿って回動変位
する。
手動レバー8や確認部材40を示す第7図は、第5図に実
線で示した直動変位前の側面図であり、図中の確認部材
定置機構38は、スプリング41と固定部材42とにより構成
される。その固定部材42はボルト・ナットなどで手動レ
バー8に固定ざれ、棒状体の確認部材40を摺動可能に挿
通させて保持する。一方、固定部材42を挟む前後位置に
は、支持部材43,44が手動レバー8に固定され、確認部
材40を摺動可能に挿通させている。このように、確認部
材40は固定部材42と支持部材43,44で支持され、前方の
支持部材43と固定部材42との間には大きく圧縮された状
態のスプリング41が介装され、このスプリング41の弾発
力によって、確認部材40は支持部材43を介して連結機基
盤18方向へ押圧される。すなわち、スプリング41の前端
は支持部材43に、その後端はスプリング保持部材45に当
接されている。
スプリング保持部材45は予め確認部材40と一体化されて
おり、確認部材40が矢印12C方向〔第5図参照〕へ常に
付勢されている。なお、スプリング16〔第1図参照〕の
引張力がスプリング41の復元力よりも強くされているこ
とから、手動レバー8は作業者が引かないかぎり動くこ
とがない。確認部材40の先端に指示体46が一体化され、
その指示体46は手動レバー8を外囲する長円環状に形成
されている。手動レバー8が回動変位する以前の位置に
あれば、矢印L方向〔第5図参照〕の直動変位の如何に
よらず、確認部材40はスプリング41の弾発力によって常
に連結機基盤18方向へ押され、その後端部40aは外周リ
ブ6に当接する。
直動変位前の手動レバー8では、確認部材40の指示体46
が第二位置33を指し、直動変位後は第8図および第9図
のように、支持部材43の移動でスプリング41の圧縮度は
弱められるが、スプリング保持部材45が固定部材42に当
接すると、スプリング41のそれ以上の伸びは規制され
る。スプリング41には復元力が残されているが、固定部
材42により、確認部材40の後端部40aは同じ位置を保
つ。したがって、後端部40aは大きく曲がっている外周
リブ6から離反するが、指示体46は第一位置32を指示す
る。なお、手動レバー8が回動変位操作された後も、第
6図に示したように、確認部材40の後端部40aが外周リ
ブ6から離反したままで、指示体46は第一位置32を維持
する。このような作動において、牽引車と被牽引車との
連結や切離し作業は、第1図における場合の動作と異な
るところがない。ちなみに、外周リブ6を前述した案内
部材19の案内面19aのように形成しておけば、確認部材
定置機構は第1図で説明した構成のものを採用すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図は車両連結機に適用される本考案の
操作装置の構成ならびに作動説明図、第3図は第1図の
III-III線矢視拡大断面図、第4図は第1図のIV-IV線矢
視拡大断面図、第5図および第6図は異なる構成の確認
部材定置機構を有する操作装置の構成ならびに作動説明
図、第7図は第5図のVII-VII線矢視図、第8図は手動
レバーが直動変位した後の確認部材定置機構の平面図、
第9図は第8図のIX-IX線矢視図、第10図は従来の車両
連結機の操作装置の構成および作動説明図、第11図は第
10図のXI-XI線矢視図である。 1…連結フック、1a…係合溝、3…ロックプランジャ、
5…キングピン、8…手動レバー、10…把持部、18…連
結機基盤、19…案内部材、27…プランジャロック手段、
28…レバー操作抑止手段、29,46…指示体、30,40…確認
部材、31,38…確認部材定置機構、32…第一位置(表示
線)、33…第二位置(表示線)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 四鬼 洋一 兵庫県西宮市甲子園口6丁目1番45号 極 東開発工業株式会社内 (72)考案者 服部 高志 福岡県京都郡苅田町長浜町35番地 日立金 属株式会社九州工場内 (56)参考文献 実開 昭50−80916(JP,U)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】牽引される車両のキングピンを挟持するた
    め回動する一対の連結フックと、その連結フックをロッ
    クするため、連結フックの一端の係合溝にロックプラン
    ジャを係脱させる回動式の手動レバーと、そのロックプ
    ランジャの進退方向に直交状に進退してロックプランジ
    ャの変位を拘束および解除するため、前記手動レバーの
    直動変位操作に連動するプランジャロック手段と、前記
    手動レバーの直動変位と回動変位との操作を独立させる
    レバー操作抑止手段とを備えた車両連結機の操作装置に
    おいて、 先端に指示体を備えると共に連結機基盤の内部に設けた
    リブ状の案内部材に向けて延びる確認部材が、前記手動
    レバーに沿って配設され、 その確認部材を前記案内部材に向けて付勢すると共に、
    前記手動レバーの直動変位操作に伴うことなく確認部材
    を前記連結機基盤に対して一定の位置に保持する確認部
    材定置機構が設けられ、 前記手動レバーを直動変位操作で引いた後では、前記指
    示体がその手動レバーの前端に設けられた把持部近傍の
    第一位置となり、前記手動レバーを引く前の状態では、
    前記指示体が前記第一位置から一定間隔離れて前記把持
    部に接近した第二位置となるようにしたことを特徴とす
    る車両連結機の操作装置。
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