JPH0639498B2 - ポリアセチレンの製造法 - Google Patents

ポリアセチレンの製造法

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JPH0639498B2
JPH0639498B2 JP63254085A JP25408588A JPH0639498B2 JP H0639498 B2 JPH0639498 B2 JP H0639498B2 JP 63254085 A JP63254085 A JP 63254085A JP 25408588 A JP25408588 A JP 25408588A JP H0639498 B2 JPH0639498 B2 JP H0639498B2
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titanate
polyacetylene
ziegler
acetylene
natta catalyst
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眞守 曽我
収 堀田
信雄 園田
英樹 白川
和夫 赤木
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は機械特性、特に延伸性の優れたポリアセチレン
の製造方法に関する。
従来の技術 ポリアセチレンは一例として、アセチレンをトリエチル
アルミニウムとテトラブチルチタネートからなるチーグ
ラー・ナッタ触媒により重合して得られることが、一般
によく知られている。
(J.Polym.Sci.,Polym.Chem.Ed.,12,11,1974年) 発明が解決しようとする課題 しかしながら、トリエチルアルミニウムとテトラブチル
チタネートからなるチーグラー・ナッタ触媒により得ら
れるポリアセチレンは延伸性には限界があり、3〜5倍
程度のものしか知られていない。前記チーグラー・ナッ
タ触媒とアセチレンガスとを反応させる場合、反応前に
あらかじめ不活性ガス中において80〜150℃でチー
グラー・ナッタ触媒を熱処理すると、ややポリアセチレ
ンの延伸性の増加がみられるが、十分ではない。
課題を解決するための手段 アセチレンをトリアルキルアルミニウムとアルキルチタ
ネートからなるチーグラー・ナッタ触媒により重合する
方法において、炭素数6以上のアルキル基を持つトリア
ルキルアルミニウムあるいは、炭素数6以上のアルキル
基を持つアルキルチタネートを用いる。
作用 炭素数6以上のアルキル基を持つトリアルキルアルミニ
ウムまたはアルキルチタネートを用いることにより、チ
ーグラー・ナッタ触媒の活性が抑えられて、重合が比較
的おだやかに進み、緻密な構造を持つポリアセチレンが
できるので、延伸性が向上するものと考えられる。
実施例 本発明でアセチレンの重合に用いるチーグラー・ナッタ
触媒は、トリアルキルアルミニウムとアルキルチタネー
トから構成され、トリアルキルアルミニウムあるいは、
アルキルチタネートが炭素数6以上のアルキル基を持
つ。
本発明で用いる炭素数6以上のアルキル基を持つトリア
ルキルアルミニウム例としては、トリ−n−ヘキシルア
ルミニウム、トリ−n−オクチルアルミニウム、トリ−
n−デシルアルミニウム、トリ−n−ドデシルアルミニ
ウム、トリ−n−テトラデシルアルミニウム、トリ−n
−ヘキサデシルアルミニウム、トリ−n−オクタデシル
アルミニウム等があげられる。
本発明で用いる炭素数6以上のアルキル基を持つアルキ
ルチタネートの例としては、テトラ−n−ヘキシルチタ
ネート、テトラ−n−オクチルチタネート、テトラ−n
−デシルチタネート、テトラ−n−ドデシルチタネー
ト、テトラ−n−テトラデシルチタネート、テトラ−n
−ヘキサデシルチタネート、テトラ−n−オクタデシル
チタネート等があげられる。
本発明において重合反応前に前記チーグラー・ナッタ触
媒を熱処理する場合、その温度は50℃以上が望まし
く、温度が高いほど延伸性のよいポリアセチレンが得ら
れる傾向が見られた。熱処理温度の上限はトリアルキル
アルミニウムの分解温度である。
また、本発明において重合反応前に前記チーグラー・ナ
ッタ触媒を熱処理する場合、その時間は0.5時間以上
が望ましい。
一般に、チーグラー・ナッタ触媒の溶媒としては、触媒
と反応しない炭化水素系溶媒か、芳香族系溶媒、エーテ
ル系溶媒がよい。
次に具体的な例で本発明を説明する。
実施例1 アルゴン雰囲気下でクメン1.8ml、トリ−n−オクチ
ルアルミニウム4.5ml(0.01mol)、テトラ−n−ブチ
ルチタネート1.7ml(0.005mol)を混合して調整した触
媒溶液(以下の実施例、比較例においても、トリアルキ
ルアルミニウムおよびテトラアルキルチタネートの量は
それぞれ0.01mol、0.005molとした)を120℃で2時間
加熱した後、4mlを重合容器に入れ、真空ポンプで容器
中のアルゴンおよびクメンを除去し、重合容器を回転さ
せながら、触媒溶液をガラス内壁に塗布した。重合容器
内の圧力が10-2Torr以下に下がった後、この重合容器
全体をドライアイス−エタノール混合冷媒で−78℃に
冷却し、この温度に保ちながら、アセチレンガスをこの
重合容器内に導入した。その時のガス圧は約600Torr
となるようガス量を調製した。アセチレンガスの導入と
同時に溶液表面、および容器内壁で重合が起こり、ポリ
アセチレンフィルムの生成が見られる。4時間そのまま
反応をつづけ、アセチレンガスを除き、重合容器内をア
ルゴン雰囲気に戻した。アルゴン雰囲気下でポリアセチ
レンフィルムをトルエンで洗浄した。洗浄は溶媒に触媒
の色(黒褐色)がつかなくなるまで繰り返した。洗浄
後、ポリアセチレンフィルムを真空乾燥した。得られた
ポリアセチレンを10×30mmに切取り、手動式の延伸
器でアルゴン雰囲気下、室温で延伸した。
実施例2 実施例1のトリ−n−オクチルアルミニウム4.5mlを
トリ−n−ヘキシルアルミニウム3.5mlに、クメンの
量を2.8mlにかえてアセチレンを重合した。
実施例3 実施例1のトリ−n−オクチルアルミニウム4.5mlを
トリ−n−デシルアルミニウム5.5mlに、クメンの量
を0.8mlにかえてアセチレンを重合した。
実施例4 実施例1のトリ−n−オクチルアルミニウム4.5mlを
トリエチルアルミニウム1.4mlに、テトラ−n−ブチ
ルチタネート1.7mlをテトラ−n−オクチルチタネー
ト3.0mlに、クメンに量を3.6mlにかえてアセチレ
ンを重合した。
実施例5 実施例1のトリ−n−オクチルアルミニウム4.5mlを
トリエチルアルミニウム1.4mlに、テトラ−n−ブチ
ルチタネート1.7mlをテトラ−n−ヘキシルチタネー
ト2.4mlに、クメンの量を4.2mlにかえてアセチレ
ンを重合した。
実施例6 実施例1の触媒の熱処理を150℃、2時間としてアセ
チレンを重合した。
実施例7 実施例1の触媒の熱処理を50℃、2時間としてアセチ
レンを重合した。
実施例8 実施例1においてクメンをn−アミルベンゼンにかえ、
触媒の熱処理を200℃、2時間としてアセチレンを重
合した。
実施例9 実施例1の触媒の熱処理を120℃、0.5時間として
アセチレンを重合した。
実施例10 実施例1の触媒の熱処理を120℃、1時間としてアセ
チレンを重合した。
実施例11 実施例1の触媒の熱処理を120℃、4時間としてアセ
チレンを重合した。
実施例12 実施例1の触媒の熱処理を120℃、10時間としてア
セチレンを重合した。
実施例13 実施例1において触媒を熱処理せずに、アセチレンを重
合した。
比較例1 実施例1のトリ−n−オクチルアルミニウム4.5mlを
トリエチルアルミニウム1.4mlに、クメンの量を4.
9mlにかえてアセチレンを重合した。
実施例1〜13および比較例のポリアセチレンの延伸率
の測定結果を表に示す。
表から明らかなように、比較例のトリエチルアルミニウ
ム−テトラ−n−ブトキシチタネート系のチーグラー・
ナッタ触媒で重合したポリアセチレンの延伸率は4倍で
あったが、本発明のチーグラー・ナッタ触媒で重合した
ポリアセチレンの延伸率は6倍以上であった。ここでい
う延伸率とはそれ以上では伸びず、破断する限界(延伸
可能な倍率)を示す。
また、本発明のポリアセチレンを延伸後、2×20mmに
切取り、気相でヨウ素をドープしながら、四端子法で延
伸方向の導電率を測定したところ、103〜104S/cm
の値を示し、実施例1により得られたポリアセチレンは
24000S/cmと最高の値を示した。
発明の効果 本発明によれば、アセチレンをトリアルキルアルミニウ
ムとアルキルチタネートからなるチーグラー・ナッタ触
媒により重合する方法において、炭素数6以上のアルキ
ル基を持つトリアルキルアルミニウムあるいは、炭素数
6以上のアルキル基を持つアルキルチタネートを用いる
ことにより、延伸性の優れたポリアセチレンが得られ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 赤木 和夫 茨城県つくば市吾妻2丁目823―2

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アセチレンをトリアルキルアルミニウムと
    アルキルチタネートからなるチーグラー・ナッタ触媒に
    より重合する方法において、炭素数6以上のアルキル基
    を持つトリアルキルアルミニウムを用いることを特徴と
    するポリアセチレンの製造法。
  2. 【請求項2】アセチレンをトリアルキルアルミニウムと
    アルキルチタネートからなるチーグラー・ナッタ触媒に
    より重合する方法において、炭素数6以上のアルキル基
    を持つアルキルチタネートを用いることを特徴とするポ
    リアセチレンの製造法。
  3. 【請求項3】重合反応の前にチーグラー・ナッタ触媒を
    50℃以上で熱処理することを特徴とする請求項1また
    は2に記載のポリアセチレンの製造法。
  4. 【請求項4】重合反応の前にチーグラー・ナッタ触媒を
    0.5時間以上熱処理することを特徴とする請求項3に
    記載のポリアセチレンの製造法。
JP63254085A 1988-08-05 1988-10-07 ポリアセチレンの製造法 Expired - Lifetime JPH0639498B2 (ja)

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JP63254085A JPH0639498B2 (ja) 1988-08-05 1988-10-07 ポリアセチレンの製造法
US07/767,580 US5216102A (en) 1988-08-05 1991-09-30 Process for producing polyacetylene

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63-196553 1988-08-05
JP19655388 1988-08-05
JP63254085A JPH0639498B2 (ja) 1988-08-05 1988-10-07 ポリアセチレンの製造法

Publications (2)

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JPH02138314A JPH02138314A (ja) 1990-05-28
JPH0639498B2 true JPH0639498B2 (ja) 1994-05-25

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