JPH063945B2 - 受信装置 - Google Patents

受信装置

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JPH063945B2
JPH063945B2 JP59102919A JP10291984A JPH063945B2 JP H063945 B2 JPH063945 B2 JP H063945B2 JP 59102919 A JP59102919 A JP 59102919A JP 10291984 A JP10291984 A JP 10291984A JP H063945 B2 JPH063945 B2 JP H063945B2
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康男 長石
良雄 堀池
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L27/00Modulated-carrier systems
    • H04L27/26Systems using multi-frequency codes

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)
  • Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明はデータ通信に用いることができる受信装置に関
するものである。
従来例の構成とその問題点 近年、ポケットベル、自動車電話等の移動通信業務が盛
んになってきている。上記の移動通信において、自局あ
るいは相手局のダイヤル番号等の識別用情報のデータ伝
送をともなった送受信装置が使われている。
以下図面を参照しながら従来の送受信装置について説明
する。第1図は従来の送受信装置のブロック図である。
第1図中、Iは送信装置、IIは受信装置を示す。送信装
置Iはテンキー等からなる入力回路1からの情報に対応
した周波数を発生するトーン発生回路2を有する。この
トーン発生回路2は例えば異なった周波数を発生する発
振器群2a,2b,2c,2d,……からなっており、
入力回路1からの情報によりスイッチ2eを切り換え、
情報に対応した周波数の信号を出力するように構成して
いる。また上記送信装置Iは、FM変調回路3、送信回
路4、送信アンテナ5を有する。一方、受信装置IIは受
信アンテナ6、高周波増幅回路7、局部発振回路8、周
波数変換回路9、中間周波増幅回路10、FM復調回路
11、周波数分析回路12を有する。この周波数分析回
路12はフィルター12a,12b,…で構成されてい
る。また、上記受信装置IIは情報解読回路13、ブザーあ
るいは表示器等で構成される出力回路14を有する。
以上のように構成された送受信装置についてその動作を
以下に説明する。テンキー等からなる入力回路1を操作
し、情報を入力すると、その入力された情報に対応した
周波数の信号がトーン発生回路2から出力されFM変調
回路3で高周波信号をトーン発生回路2からの出力信号
で周波数変調し、送信回路4で増幅して送信アンテナ5
より電磁波として送出する。トーン発生回路2の機能に
ついて第2図に基づき、さらに詳しく説明する。第2図
(a)はトーン発生回路2で発生させることのできる周波
数のスペクトラム図である。第2図(b)は、トーン発生
回路2から出力する周波数列を示す出力図である。第2
図(a)は発振器2a,2b,……が全部でn個あること
を示している。各発振器2a,2b,……の発振周波数
はf,f,……fである。これらの発振周波数の
信号は入力回路1からの情報によりスイッチ2eで切り
換えられ第2図(b)に示す時間割りで出力される。すな
わち、時間T毎に周波数が切り換わる。さてここで発振
周波数の数nを10とすると、数字の0から9までをそ
れぞれfからf10までに対応させることができ、第
2図(b)に示すごとく4周波数を送れば、4桁の数字を
送ることができる。次に受信装置について説明する。第
1図IIにおいて、受信アンテナ6に入力した電磁波は高
周波増幅回路7で選択増幅され、周波数変換回路9で中
間周波数に変換され、中間周波増幅回路10でさらに選
択増幅され、FM復調回路11で周波数変換された信号
が復調され、その出力に第2図(b)に示す周波数列の信
号が出力される。周波数分析回路12は、周波数f
,……fのn個の周波数を選択分離させるn個の
フィルター12a,12b,……からなっている。フィ
ルター12aからは、fの信号のみが、フイルター1
2bからはfの信号のみがとりだされる。情報解読回
路13では周波数分析回路12からの信号がどのような
順序でどういう周波数の信号がきたのかを判別し、ブザ
ーあるいは表示器等の出力回路14を駆動させる。
しかしながら、上記のような構成においては、周波数変
調回路を使用しているので、受信機入力のC/Nがある
程度悪化すると、復調回路出力のS/Nが急激に悪化し
はじめるという、いわゆるスレッショルドポイントが存
在し、これ以下の入力レベルでは実用にならなかった。
さらに受信帯域幅を局部発振周波数の温度変動を考慮し
て、広くしておく必要がある。そのため、次に示す問題
点を有していた。それは、受信帯域幅が必要以上に広く
なるため、復調出力のS/Nが悪化する。従って情報の
解読できる限界レベルが悪化し、通信可能な距離にも限
界があった。
発明の目的 本発明の目的は、データ通信を行う受信装置において、
局部発振周波数の温度変動による受信性能の悪化を防ぐ
ことができ、かつ受信帯域幅を受信信号の必要帯域幅ま
で狭めることができ、これによりS/Nを改善でき、ま
た雑音による誤動作を著しく軽減できる受信装置を提供
することにある。
発明の構成 本発明による受信装置は、情報伝送に使用する周波数帯
域の中心付近に予め設定された基準周波数情報を含む信
号を受信する受信装置であって、受信周波数を決定する
局部発振回路と、受信信号を周波数分析し、分析の中心
周波数が制御により変更可能な周波数分析手段と、前記
周波数分析手段の制御を行う分析周波数制御手段と、前
記周波数分析手段からの信号を入力とし、信号受信開始
時に受信した信号の周波数と基準周波数の差異に基づき
前記局部発振回路を制御するとともに周波数分析の結果
得られる周波数列より伝送された情報を解読する情報解
読手段と、前記基準周波数相当の信号の到来により、前
記局部発振回路の局部発振周波数補正後の周波数分析手
段出力を前記情報解読手段で解読した結果が基準周波数
と一致している事を見る比較手段を有し、何らかの信号
到来時の受信信号を前記周波数分析手段及び情報解読手
段によって検出し、この検出結果に基づき、前記局部発
振回路及び周波数分析手段を制御して受信帯域の中心付
近に前記受信信号がくるようにした後、前記比較手段に
より前記基準周波数相当の信号が基準周波数と一致して
いる事を確認することにより、後続の信号の受信をする
ように構成したものである。
かかる構成によれば、周囲温度の変化等により、受信装
置の局部発振周波数が変動したとしても、前記基準周波
数相当の信号を周波数分析回路および情報解読回路によ
って検出し、この検出結果に基づき、前記局部発振回路
および周波数分析回路を制御することにより、受信帯域
の中心付近に基準周波数が来るようし、その後、比較回
路により基準周波数に一致している事を確認する事によ
り後続の信号の受信が開始されるように構成しているた
め、受信帯域幅を温度変動を考慮して広げる必要がな
く、狭帯域化できる。そのため、S/Nを改善すること
ができ、よって通信可能距離を拡大できるものである。
また、比較回路により、基準周波数の到来が確認された
後に受信開始しているので雑音による誤動作を著しく軽
減できる。
実施例の説明 以下本発明の実施例について図面を参照しながら説明す
る。第3図は本発明の一実施例における送受信装置のブ
ロック図を示すものである。第3図において、Aは送信
装置、Bは受信装置である。送信回路Aは、入力回路
1、トーン発生器15、高周波発振回路16、周波数変
換回路17、送信回路4、送信アンテナ5を有する。一
方、受信装置Bは受信アンテナ6、高周波増幅回路7、
局部発振回路8、周波数変換回路9、中間周波数増幅回
路10、局部発振回路18、周波数変換回路19、周波
数分析回路20、情報解読回路21、分析周波数制御回
路22、比較回路23、出力回路14を有する。なお、
第1図の従来例と同一の機能のものについては、同一番
号を付与してある。以上のように構成された本実施例の
送受信装置について以下その動作を説明する。まず送信
装置から説明する。テンキー等からなる入力回路1を操
作し、情報を入力する。トーン発生器15の機能につい
ては第4図に基づき説明する。第4図(a)はトーン発生
器15で発生させることのできる周波数スペクトラム図
である。第4図(b)〜(e)は、トーン発生器15から出力
する周波数列の例を示す出力図である。トーン発生器1
5の構成は、例えば、第4図(a)のf−n/2からf
n/2までの各周波数を発生させる発振器15a,15
b,15c,15d,……と、スイッチ15eからなっ
ている。トーン発生器15の機能で従来のトーン発生回路
2の機能と根本的に異なっている点は、情報伝送に使用
する周波数帯域の中心付近に予め設定された基準周波数
を有し、かつ情報を基準周波数fとの関連のもと
に定義していることである。表に情報を基準周波数との
周波数差の関係で定義した1例を示す。
ただし、第4図(a)において隣合う周波数の間隔をすべ
てΔfとする。第4図(a)においてn=10の場合であ
り(以後n=10として扱う)、情報として数字の0か
ら9を与えている。トーン発生器15の出力の1例を第
4図(b)に示す。まず最初に基準周波数fを、受信側
で周波数分析及び局部発振器の周波数補正等の操作、更
に確認のための周波数分析を行うために必要かつ十分な
時間だけ出力し、ついで情報を含んだ周波数列を同じく
周波数分析に必要な時間だけ出力する。第4図(b)の例
では、表より、数字の3→数字の8→数字の9(n=1
0によりfn/2=fとなる)→数字の4という順序
で情報を送っていることになる。第4図(b)の信号は、
周波数変換回路17で高周波信号に変換され、送信回路
4で増幅され、送信アンテナ5より電磁波として送出さ
れる。次に受信装置について説明する。受信アンテナ6
から中間周波数増幅回路10までの動作は従来の場合と
同様である。周波数変換回路19で中間周波数増幅回路
10の出力はさらに低い周波数に変換される。この周波
数変換回路19は、周波数分析回路20で処理しやすい
周波数帯に信号を変換するものであり、必要に応じて変
換周波数を設定する。温度変動等により局部発振周波数
がずれた場合、周波数変換回路19の出力は第4図(a)の
スペクトラムを周波数軸上で平行に移動させたスペクト
ラムを有する出力となる。従って各スペクトラムの周波
数差に変化はない。さて、周波数分析回路20は、周波
数変換回路19からの信号を各スペクトラムに分離する
ためのフィルタ群20a,20b,……で構成されてい
る。ここでフィルタ群20a,20b,……は、第5図
に示すようにさらに複数個のフィルタからなり、それぞ
れ(20a,20a,20a,……)、(20b
,20b,20b,……)、(20c,20c
,20c,……)……のように構成されている。第
4図(b)の信号は、周波数変換された形で周波数分析回
路20に入力され、最初に基準周波数fに相当する信
号が到来したときにフィルタ群20a,20b,20
c,……の内の1つのフィルタ群の内のフィルタからら
出力が出始める。本来の信号の場合、周波数分析に要す
るだけの信号が送信されているので、検出に必要な時定
数の後に上記フィルタより信号検出として出力され、情
報解読回路21に入力される。ここで、本来の信号では
なく雑音の場合、所定の時定数の時間経過後に検出出力
として誤った出力を出す事もある。情報解読回路21
は、最初に入力された上記の信号を基準周波数相当のf
とし、まず、局部発振回路8を制御し、受信信号が中
間周波増幅回路10の帯域の中心付近に来るようにし、
次いで、そのフィルタ群の中心のフィルタからの出力と
して基準周波数相当の信号が得られるように分析周波数
制御回路22により、周波数分析回路20のフィルタ群
の組み替えがおこなわれ、中間周波増幅回路10の帯域
内の中心付近のフィルタ群の中心に受信信号が来るよう
にする。第6図および第7図に基づいてさらに詳しく説
明する。まず、基準周波数f相当の信号が、第6図
(a),(b)の受信帯域および周波数分析回路のフィルタ群
20a,20b,……を持つ受信装置で受信され(第6
図(b))、1つのフィルタ群から出力が得られたとす
る。この出力は情報解読回路21に入力され、これを基
準周波数と認め、局部発振回路8を制御し、上記基準周
波数f相当の信号を中間周波増幅回路10の帯域の中
心付近に来るようにする(第6図(d))。こうすること
により、周波数分析回路20のフィルタ群で、局部発振周
波数の温度変化等によるスペクトラムの周波数軸上での
平行移動を補正することができる。各フィルタ群20
a,20b,……は第7図(a)に示すように周波数軸上
に配置されている。局部発振回路8を制御することで、
受信帯域を周波数軸上で平行移動させ、フィルタ群と受
信帯域とをおおむね一致させることができる。次にこの
基準周波数相当のfを、受信帯域中心付近のフィルタ
群の中心に来るように情報解読回路21の結果に基き、
分析周波数制御回路22がフィルタ群を組み替える。例
えば、局部発振回路8を制御した後、第7図(a),(b)に
示すように局部発振周波数補正後に受信した基準周波数
相当の信号が、フィルタ群20bの20bから出力さ
れれば、同図(c)ようにフィルタ20′bにこの受信
信号が来るように周波数分析回路20を制御する。すな
わち、制御前のフィルタ20bを、制御後はフィルタ
群20′bの中心にフィルタ20′bとして扱う。局
部発振回路8の局部発振周波数および周波数分析回路2
0の制御を行った後、比較回路23によって基準周波数
相当の受信信号が中間周波増幅回路10の帯域内の中心
付近のフィルタ群の中心のフィルタからの出力として得
られているかの検査を行う。基準周波数fは周波数分
析及び局部発振周波数の補正、更に確認のための周波数
分析に必要かつ十分な時間だけ送出されてくるので、比
較回路23の検査により基準周波数の到来の確認を行う
ことができる。
また、信号到来開始時に雑音を誤って基準周波数相当の
信号の到来として検出出力を出した場合でも、中間周波
増幅回路の局部発振周波数補正後の周波数分析に必要な
時間だけ雑音が出力されている必要があり、雑音による
基準周波数への判別誤りを著しく軽減させる事が出来
る。
比較回路23で基準周波数fとの一致が確認されない
場合は、雑音による誤動作と認識し、受信装置の動作を
リセットするために、局部発振回路8の局部発振周波数
及び周波数分析回路20をもとの状態に戻し、再び基準
周波数fの到来に備える。検査の結果、基準周波数f
が認められれば、後続の信号を受信し続ける。そして
やってくる信号がどのフィルタ群からの信号であるかに
よって情報解読回路21は、基準周波数fとの関係、
例えば表の場合は、周波数差の判定により情報を得、出
力回路14を駆動する。さて、周波数分析回路20に第
8図(b)に示すような基準周波数fと−Δfの差の周
波数f−1が順次入力した場合を考える。この時、基準
周波数fがフィルタ群20bの中心のフィルタ20b
の帯域の左端にあるとすると、次に周波数f−1が入
力された場合、フィルタ群20aの中心のフィルタ20
の帯域の左端にf−1がくるように設計されている
が、温度等の変化でフィルタの帯域幅、中心周波数等が
若干変化し、第8図(a),(b)に示すようにフィルタ群2
0aの中の20aの帯域の右端にf′−1が位置する
ことが考えられる。しかし、第5図に示すように複数個
のフィルタをひとまとめにし、1つの周波数を割り当て
ているので、周波数差が−Δfであるフィルタ群20a
が選択され、信号の判別に間違いがないことになる。ま
た、本実施例によれば、周波数ドリフトが自動的に補正
されるので第5図の周波数分析回路20のフィルタは第
1図の周波数分析回路12のフィルタよりも狭帯域化が
でき、S/Nを改善することができる。従って、情報を
解読するのに必要な入力信号レベルをさらに低くするこ
とができる。第5図に示すフィルタ群は3つのフィルタ
で1つの群を構成しているが、各フィルタの帯域幅を狭
くし、1つの群の中のフィルタの数を多くすれば、さら
にS/Nの改善、より低レベルでの情報解読が可能とな
り、通信可能距離の拡大ができる。局部発振回路8の制
御は局部発振回路を可変容量ダイオードを用いた構成に
しておき、到来信号の周波数との周波数差に応じた直流
電圧を可変容量ダイオードに印加するように構成すれば
よい。また、第5図では、フィルタ20aを中心にフ
ィルタ群20a、フィルタ20bを中心にフィルタ群
20bと分類しているが、分析周波数制御回路22で、
群と中心のフィルタの配列を制御することにより、周波
数分析回路20の制御ができる。例えば、フィルタ20
に信号が存在する場合は、フィルタ群20aの中心
を20aとし、20a,20a,20aをその
構成フィルタと定義すればよい。以上のように本実施例
によれば、基準周波数fとの差を情報として伝送し、
かつ基準周波数fが中間周波数増幅回路10の中心に
来るように局部発振回路8および周波数分析回路20を
制御しているため、局部発振周波数の変動による影響で
情報が受信できなくなるということがなく、また雑音に
よって、基準周波数fの判定誤りを著しく軽減するこ
とができる。かつ温度変動等に対しても受信帯域幅を広
くする必要がない。これにより、受信機側での帯域幅を
非常に狭くすることができ、大幅なS/Nの改善が可能
で通信可能距離の拡大を可能にすることができる。さら
に比較回路23により、基準周波数の監視をしているた
めに、雑音により基準周波数への判別の誤りを著しく軽
減することができる。
次に本発明の他の実施例について図面を参照しながら説
明する。第9図は本発明の他の実施例における送受信装
置のブロック図を示す。第9図において、Aは送信装
置、Bは受信装置である。第3図の実施例と同一の機能
のブロックについては、同一番号を付与している。送信
装置Aは、入力回路1、トーン発生器35を有する。ト
ーン発生器35は、D/A変換器24、高周波発振回路
26、可変容量ダイオード25から構成されている。上
記送信装置Aは、送信回路4、送信アンテナ5を有す
る。一方、受信装置Bは受信アンテナ6、高周波増幅回
路7、局部発振回路8、周波数変換回路9、中間周波増
幅回路10、局部発振回路18、周波数変換回路19、
A/D変換器27、周波数周波数分析機能を有する周波
数分析部29、情報解読機能を有する情報解読部30、
分析周波数制御機能を有する分析周波数制御部31、比
較機能を有する比較部32を有する。ここで周波数分析
部29、情報解読部30、分析周波数制御部31および
比較部32は、マイクロコンピュータ28で構成されて
いる。また上記受信装置Bは、出力回路14を有する。
次に動作について説明する。入力回路1からのデジタル
情報は、トーン発生器35を構成するD/A変換器24
に入力し、アナログ量に変換される。前記アナログ量に
より可変容量ダイオード25の容量値が制御され、高周
波発振器回路26の高周波発振周波数が制御される。テ
ンキー・スイッチ等が操作されると、入力回路1からま
ず、基準周波数fのデジタル信号が出力され、次いで
入力情報に対応したデイタル信号が出力される。そのデ
ジタル信号はD/A変換器24でアナログ量に変換さ
れ、高周波発振回路26の高周波発振周波数を情報に対
応して変化させる。D/A変換器24の出力であるアナ
ログ量は情報に対応して階段状に変化するので、高周波
発振回路26の高周波発振周波数のスペクトラムおよび
出力は第4図(a)および(b)のようになる。第4図(b)の
信号を送信回路4で増幅し、送信アンテナ5より電磁波
として送出する。次に送信装置Bについてその動作を説
明する。周波数変換回路19の出力は、A/D変換器2
7で入力のアナログ信号に応じたデジタル信号に変換さ
れ、マイクロコンピュータ28に含まれる周波数分析部
29でフーリエ変換手法等の方法で周波数分析され、そ
の分析結果が情報解読部30に送られる。情報解読部3
0ではまず基準周波数fに相当する信号が得られれば
局部発振回路8の発振周波数を制御し、次いで分析周波
数制御部31により、周波数分析部29のフィルタ群の
制御を行なう。
これによって、周波数分析部29の分析可能周波数帯の
中心へ持ってきた後、周波数分析部29内のフィルタ群
の並び替えがおこなわれる。ついで基準周波数相当の信
号が実際に基準周波数fの位置に到来して来るかどう
かを、比較部32で検査を行う。ここで、基準周波数f
であることが認められれば、後続の信号を受信し、情
報解読部30で情報を取り出す。比較部32で基準周波
数fとの一致が確認されない場合は、雑音による誤動
作と認識し、受信装置の動作をリセットするために、再
び局部発振回路8及び周波数分析部29を戻して基準周
波数fの到来を待つ。基準周波数fの到来後は、第
4図(b)に示すようにその後順次送られてくる周波数f
−2→f→fn/2→f−1を周波数分析し、情報解
読部30で基準周波数fとの差を判別し、出力回路1
4を駆動する。このように局部発振回路8の発振周波数
および周波数分析部29のフィルタの再配列を制御する
ように構成することにより、温度変化等による周波数変
動に強い受信装置とすることができ、かつ基準周波数の
到来を比較部32で検査しているので、誤動作を著しく
軽減させることができる。
なお、上記の実施例では、トーン発生器35の出力とし
て、第4図(b)の形態について説明したが例えば、第4
図(c)から(e)の信号形態であってもかまわない。第4図
(c)は情報の周波数と周波数の間に基準周波数fを挿
入して伝送する形態であり、第4図(d)は、−nΔfだ
け基準周波数fからずれた周波数f−nを送った後、
符号の反転した距離nΔfだけずれたfの信号を送る
形態である。第4図(e)は、基準周波数としてfとf
−1の2種類を使うものである。基準周波数f,f
−1の以降にくる信号形態については第4図(c)と同じ
である。さらに信号形態としては第4図の(b)から(e)に
限定されるものではなく、要は最初に基準周波数を伝送
する信号形態であればよい。例えば、数種の周波数の信
号を時間的に並列に伝送してもよいし、通信終了の意味
で一番最後に再び基準周波数を送る形態であってもよ
い。制御される局部発振回路は、回路8でも回路18で
もどちらでもかまわない。なお、周波数分析部29は、
マイクロコンピュータ28のプログラムによるフーリエ
変換でもよいし、外部に接続するアナログまたはディジ
タルによるフィルタ群を利用したものであってもかまわ
ない。
発明の効果 以上の説明から明らかなように、本発明は、最初に基準
周波数を伝送し、その後情報を含む信号を伝送し、受信
装置において最初の基準周波数を周波数分析回路により
検出し、局部発振回路および周波数分析回路を制御し、
中間周波増幅回路の帯域の中心付近に基準周波数が来る
ようにしているため、局部発振周波数の温度変動等によ
る影響をなくすことができ、中間周波増幅回路の帯域幅
を必要最小限にすることができ、S/Nを改善し、また
電界強度の弱い場所でも情報解読を可能とするという優
れた効果が得られる。その効果により、通信可能距離を
飛躍的に伸すことができる。さらに、基準周波数の監視
をしているために、雑音により基準周波数への判別の誤
りを著しく軽減できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の送受信装置のブロック図、第2図は同装
置のトーン発生回路の機能説明図、第3図は本発明の一
実施例における送受信装置のブロック図、第4図は本発
明の一実施例における送受信装置のトーン発生回路の機
能説明図、第5図は本発明の一実施例における送受信装
置の周波数分析回路の構成図、第6図は本発明の一実施
例における送受信装置の局部発振回路の制御に関する機
能説明図、第7図は本発明の一実施例における送受信装
置の周波数分析回路の制御に関する機能説明図、第8図
は本発明の一実施例における送受信装置の周波数分析回
路機能説明図、第9図は本発明の他の実施例における送
受信装置のブロック図である。 1……入力回路、2……トーン発生回路、3……FM変
調回路、4……送信回路、5……送信アンテナ、6……
受信アンテナ、7……高周波増幅回路、8……局部発振
回路、9……周波数変換回路、10……中間周波増幅回
路、11……FM復調回路、12……周波数分析回路、
13……情報解読回路、14……出力回路、15……ト
ーン発生器、16……高周波発振回路、17……周波数
変換回路、18……局部発振回路、19……周波数変換
回路、20……周波数分析回路、21……情報解読回
路、22……分析周波数制御回路、23……比較回路、
24……D/A変換器、25……可変容量ダイオード、
26……高周波発振回路、27……A/D変換器、28
……マイクロコンピュータ、29……周波数分析部、3
0……情報解読部、31……分析周波数制御部、32…
…比較部、35……トーン発生器。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】情報伝送に使用する周波数帯域の中心付近
    に予め設定された基準周波数情報を含む信号を受信する
    受信装置であって、 受信周波数を決定する局部発振回路と、 受信信号を周波数分析し、分析の中心周波数が制御によ
    り変更可能な周波数分析手段と、 前記周波数分析手段の制御を行う分析周波数制御手段
    と、 前記周波数分析手段からの信号を入力とし、信号受信開
    始時に受信した信号の周波数と基準周波数の差異に基づ
    き前記局部発振回路を制御するとともに周波数分析の結
    果得られる周波数列より伝送された情報を解読する情報
    解読手段と、 前記基準周波数相当の信号の到来により、前記局部発振
    回路の局部発振周波数補正後の周波数分析手段出力を前
    記情報解読手段で解読した結果が基準周波数と一致して
    いる事を見る比較手段を有し、 何らかの信号到来時の受信信号を前記周波数分析手段及
    び情報解読手段によって検出し、この検出結果に基づ
    き、前記局部発振回路及び周波数分析手段を制御して受
    信帯域の中心付近に前記受信信号がくるようにした後、
    前記比較手段により前記基準周波数相当の信号が基準周
    波数と一致している事を確認することにより、後続の信
    号の受信をするように構成したことを特徴とする受信装
    置。
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