JPH063838Y2 - タンクロ−リ - Google Patents

タンクロ−リ

Info

Publication number
JPH063838Y2
JPH063838Y2 JP1987123298U JP12329887U JPH063838Y2 JP H063838 Y2 JPH063838 Y2 JP H063838Y2 JP 1987123298 U JP1987123298 U JP 1987123298U JP 12329887 U JP12329887 U JP 12329887U JP H063838 Y2 JPH063838 Y2 JP H063838Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tank
liquid
valve
level sensor
tank chamber
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1987123298U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6429200U (ja
Inventor
晶 正木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Showa Aircraft Industry Co Ltd
Original Assignee
Showa Aircraft Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Showa Aircraft Industry Co Ltd filed Critical Showa Aircraft Industry Co Ltd
Priority to JP1987123298U priority Critical patent/JPH063838Y2/ja
Publication of JPS6429200U publication Critical patent/JPS6429200U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH063838Y2 publication Critical patent/JPH063838Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Loading And Unloading Of Fuel Tanks Or Ships (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本考案は、タンク内が各タンク室に区画されたタンクロ
ーリに関する。すなわち、各タンク室の底部にはそれぞ
れ底弁が設けられてなり、解放された底弁を介し、ガソ
リン,軽油,灯油等の危険物たる液体が、各タンク室内
に積み込み、荷卸しされるいわゆるボトムローディング
方式のタンクローリに関するものである。
「従来の技術」 このようなタンクローリは従来、第4図又は第5図に示
すごとくなっていた。
第4図および第5図の各正面構成説明図に示した従来例
にあっては共に、各タンク室1内のそれぞれ上部に、積
載される液体についてその許容積載量の液面位置を検出
する、センサ2の検出部3が設けられている。そして地
上側の例えば給油設備から各タンク室1に液体を積み込
むに際し、各センサ2が上記液面位置を検出すると、そ
れぞれ次のごとくなる。
まず第4図の従来例にあっては、センサ2からは、それ
ぞれ対応した各タンク室1の底弁を開閉せしめる電磁開
閉弁4に対し、検出信号が送られる。もってこの電磁開
閉弁4により空気回路を介しエアーシリンダーが作動し
て、対応する底弁が閉鎖され、該タンク室1への液体の
流入,積み込みが停止されるようになっている。
次に第5図の従来例にあっては、センサ2からはカプラ
5を介し、地上側の給油設備の給油弁を開閉せしめる電
磁開閉弁に対し、検出信号が送られる。もってこの電磁
開閉弁によりエアーシリンダーが作動して、給油設備の
給油弁が閉鎖され、各タンク室1への液体の流入,積み
込みが停止されるようになっている。
なお図中6はセンサ2の変換部,7はタンク,8は運転
室,9は前輪,10は後輪,Fは光ファイバー,11は
電気配線である。
「考案が解決しようとする問題点」 ところで、このような従来のタンクローリにあっては、
次の問題点が指摘されていた。
まず第4図の従来例にあっては、各々許容積載量に達す
ると、各底弁が自動的に閉鎖されて各タンク室1への積
み込みが停止されるが、地上側の給油設備の給油弁は自
動的には閉鎖されない。そこで何らかの理由で故障等が
発生し、底弁が閉鎖されなかった場合には、危険物たる
液体が、タンクローリ側ではタンク室1内において許容
積載量をはるかに越えて積み込まれることになり、時に
はこれがタンク室1からあふれ出し、火災発生の危険が
ある等その安全性に問題があった。
次に第5図の従来例にあっては、あるタンク室1につい
て許容積載量に達すると、地上側の給油設備の給油弁が
自動的に閉鎖されてしまうことになる。そこで他のタン
ク室1については許容積載量に未だ達しておらず、積み
込み途中の状態において、積み込みが停止されてしまう
ことが多々あり、作業効率上問題となっていた。
従来例では、このような点が指摘されていた。
本考案は、このような事情に鑑み、上記従来例の問題点
を解決すべくなされたものであって、タンク室内の所定
位置に検出部が設けられた第1,第2レベルセンサの検
出信号に基づき、タンク室の底弁と地上側の供給設備か
らの供給が停止されるようにしてなることにより、底弁
等が故障しても液体がタンク室1からあふれ出ることが
ないよう制御され、又各タンク室とも確実に許容積載量
まで積み込みが行われるよう制御される、タンクローリ
を提案することを目的とする。
「問題点を解決するための手段」 この目的を達成する本考案の技術的手段は、次のとおり
である。
このタンクローリでは、タンク内が各タンク室に区画さ
れ、該各タンク室の底部にはそれぞれ底弁が設けられて
なり、該各タンク室の同時に解放された該底弁を介し液
体が、該各タンク室内に地上側の供給設備から積み込ま
れると共に、荷卸しされる。
ここでこのタンクローリは、次の各作動装置と第1レベ
ルセンサと第2レベルセンサとを、有してなっている。
各作動装置は、該各タンク室の底弁毎に設けられ、その
底弁を解放又は閉鎖するものである。
第1レベルセンサは、該各タンク室内のそれぞれ上部に
設けられ、上記液体について許容積載量の液面位置を検
出する検出部を備えている。
第2レベルセンサは、該各タンク室内のそれぞれ上部
に、上記第1レベルセンサの検出部より若干高く設けら
れた検出部を備えている。
そして、上記各第1レベルセンサは、該各タンク室につ
いてそれぞれ独立して設けられ、積み込みに際しその第
1レベルセンサの許容積載量の液面位置の検出信号に基
づき、それぞれ対応した該タンク室の底弁は、上記作動
装置により閉鎖されるように設定されている。
かつ上記各第2レベルセンサは直列的に配され、積み込
みに際しその第2レベルセンサのいずれかよりの許容積
載量を若干越えた液面位置の検出信号に基づき、上記地
上側の供給設備の供給弁が閉鎖されると共にポンプが停
止され、もって上記液体の供給が停止されるようになっ
ている。
「作用」 本考案に係るタンクローリは、このような手段よりなる
ので、次のごとく作用する。
タンクローリへの液体の積み込みに際しては、まず各タ
ンク室の底弁が同時に解放され、又地上側の供給設備の
供給弁が解放される。
そして積み込みが進行し、あるタンク室について許容積
載量に達すると、その液面位置が検出部により検出され
る。そして係る第1レベルセンサからの検出信号に基づ
き、そのタンク室の底弁は閉鎖される。
このようにして、他の各タンク室についても同様に各底
弁が逐次閉鎖されて行き、もって各タンク室とも許容積
載量までの積み込みが、確実かつ自動的に制御されて実
現される。
ところで、各底弁およびその作動装置は、構成の複雑さ
等に起因し従来より故障が発生しやすいが、係る故障が
発生し、いずれかの底弁が閉鎖されなかった場合には、
そのタンク室内には許容積載量を越えて更に液体が積み
込まれようとする。しかる係る許容積載量を越えた液面
位置が検出部により検出されると、その第2レベルセン
サからの検出信号に基づき、地上側の供給設備からの供
給が、直ちにしかも確実かつ自動的に停止されることに
なる。
従って底弁の故障の場合にも、供給設備付近に液体があ
ふれ出るようなことは確実にないよう制御される。
「実施例」 以下本考案を、図面に示すその実施例に基づいて、詳細
に説明する。
まず構成等について、タンクローリの概要,第1レベル
センサ,第2レベルセンサ,底弁等,供給設備の供給弁
等の順に説明する。
第1図は、本考案に係るタンクローリの実施例等を示
す、正面構成説明図である。第2図は、その第1,第2
レベルセンサの電気回路のブロック図である。第3図
は、タンクローリ等の外観斜視図である。
最初にタンクローリの概要について説明する。
このタンクローリでは、タンク7内が各タンク室1に区
画され、各タンク室1の底部にはそれぞれ底弁12が設
けられてなり、解放された底弁12を介し液体が、各タ
ンク室1内に地上側の供給設備たる供給設備13から積
み込まれたり、また荷卸しされたりする。
まずタンクローリの車台上にはタンク7が架装され、こ
のタンク7内はその周方向に沿った仕切壁14により、
各タンク室1に区画されている。このタンク室1内に
は、ガソリン,軽油,灯油等の危険物たる液体が積載さ
れる。
各タンク室1の底部には底弁12が設けられてなり、こ
の各底弁12を介し配管15の分岐された一端がそれぞ
れ連通され、この配管15の他端には接続口16が設け
られている。そしてこの接続口16が、地上側の給油設
備13に設けられた給油路17の先端の接続口18、又
は荷卸し対象設備の給油路の接続口(図示せず)と、着
脱自在に接続可能となっている。接続口16,18は、
それぞれアダプター,カプラー等を備え開閉弁により開
閉されるようになっている。
タンクローリは、概略このようになっている。
次に第1レベルセンサについて述べる。
第1レベルセンサ19は、各タンク室1内のそれぞれ上
部に設けられ、液体について規定された許容積載量の液
面位置を検出する検出部20を備えている。
すなわち第1レベルセンサ19は、検出部20と変換部
21とを有し、変換部21は、運転室8に設けられてな
り、発光部22と受光部23とからなっている。
そして第2図に示すごとく、入力された電流を光に変換
する発光部22は、車載バッテリ等に接続された定電圧
回路24と、これにより入力された電流をパルス信号に
変換するパルス回路25と、このパルス信号を光に変換
する発光ダイオード等の発光素子26とからなってい
る。又入射された光を電気信号に変換する受光部23
は、光を受け電気信号に変換するフォトダイオード等の
受光素子27と、演算によりその検出を行う検出回路2
8と、さらにこれを増幅して出力する出力回路29とか
らなっている。
そして上記発光素子26と検出部20間、および検出部
20と受光素子27間には、それぞれ光ファイバーFが
設けられている。
検出部20は、タンク室1の頂部から垂下設された軸3
0の下端に取り付けられたプリズム31を備えてなって
いる。このプリズム31は、その反射面31を積載さ
れる液体の許容積載量の液面位置にそろえ、その入射透
過面31を発光素子26からの光ファイバーFの開口
端に、その反射透過面31を受光素子27へと通じる
光ファイバーFの開口端に、それぞれ対向させている。
第1レベルセンサ19はこのようになっているので、発
光部22で光電変換された光は、光ファイバーFにより
検出部20のプリズム31の入射透過面31を照射す
る。そして光はこの入射透過面31から反射面31
に向かう。
ここにおいて、タンク室1に積み込まれ、積載された液
体が未だ許容積載量に達していない場合には、光は反射
面31により全反射されて、反射透過面31に向か
う。そして光は反射透過面31から、光ファイバーF
により受光部23に導出され、光電変換されて、その旨
の信号処理が行われる。
これとは逆に、タンク室1に積み込まれ、積載さた液体
が許容積載量に達した場合、すなわちその液面位置がプ
リズム31の反射面31に達すると、入射透過面31
からの光は、光の屈折率の変化により上述のごとく全
反射されることなく、反射面31を通過して液体中に
進むことになる。そこで光は反射透過面31から受光
部23へは向かわないので、受光部23では液面位置を
検出した旨の信号処理がなされ、その検出信号が送出さ
れる。
第1レベルセンサ19では、このようにして、許容積載
量の液面位置が検出される。
そしてこのような第1レベルセンサ19が、各タンク室
1についてそれぞれ並列的に独立して設けられている。
そして各第1レベルセンサ19の受光部23から出力さ
れた電気信号が、各々後述のごとく各底弁12側へと伝
達されるようになっている。
第1レベルセンサ19は、このようになっている。
次に第2レベルセンサについて述べる。
第2レベルセンサ32は、各タンク室1内のそれぞれ上
部に、第1レベルセンサ19の検出部20より若干高く
設けられた検出部33を備えている。
そしてこの第2レベルセンサ32は、図示例では、上述
の第1レベルセンサ19に準じた構成となっている。
すなわちこの第2レベルセンサ32は、検出部33と変
換部34とを有している。そして変換部34は、運転室
8ではなくタンク7上に防爆装置(図示せず)付で設け
られているが、上述の第1レベルセンサ19におけると
同様、第2図に示された発光部22と受光部23とから
なっている。
但し発光部22の発光素子26と検出部33間、および
検出部33と受光部23の受光素子27間の光ファイバ
ーFは、第1図中においてはその図示が省略されてい
る。
又第2レベルセンサ32の検出部33のプリズム31
は、前記軸30の略中央部に取り付けられている。そし
てこの検出部33のプリズム31の反射面31は、前
述の第1レベルセンサ19の検出部20の反射面31
すなわち許容積載量の液面位置より、若干高く位置決め
されている。
第2レベルセンサ32はこのようになっているので、タ
ンク室1に積み込まれ、積載された液体が許容積載量を
若干越えていない場合には、変換部34の発光部22か
ら検出部33のプリズム31の入射透過面31に至り
その反射面31に向かった光は反射面31により全
反射されて、その反射透過面31に向かう。そしてそ
の変換部34の受光部23に導出され、光電変換されて
その旨の信号処理が行われる。
これとは逆に、タンク室1に積み込まれ、積載された液
体が許容積載量を若干越えた場合、すなわちその液面位
置が検出部33のプリズム31の反射面31に達する
と、入射透過面31からの光は、光の屈折率の変化に
より反射面31を通過して液体中に進むことになる。
そこで光は反射透過面31からその変換部34の受光
部23へは向かわないので、その受光部23では許容積
載量を若干越えた液面位置を検出した旨の信号処理がな
され、その検出信号が送出される。
なお電気信号の伝達方式としては、常時は電気信号が出
力されるように設定しておき、液面位置が検出されると
電気信号の出力を止めることにより検出信号の送出をな
す方式が、例えば採用される。
第2レベルセンサ32では、このようにして液体がその
許容積載量の液面位置を若干越えたか否かが検出され
る。
そしてこのような第2レベルセンサ32が、各タンク室
1についてそれぞれ設けられるとともに、このような各
第2レベルセンサ32の受光部23は直列に接続され、
もってそれらの電気信号が、電気配線35によりカプラ
36から、後述のごとく、地上側の給油設備13のモニ
タMに伝達されるようになっている。
第2レベルセンサ32は、このようになっている。
次に底弁12等について述べる。
各タンク室1の底弁12は、各第1レベルセンサ19の
許容積載量の液面位置の検出信号に基づき、それぞれ対
応したタンク室1のものが閉鎖されるように設定されて
いる。
すなわち各タンク室1の底部に設けられた底弁12は、
各々介装されたスプリング(図示せず)により付勢さ
れ、常時は閉鎖されている。又底弁12は、その作動装
置37により、このスプリング付勢力に抗して解放され
るようになっている。
作動装置37としては、図示例では空気圧を用いる方式
のものが採用されている。すなわち底弁12の弁体に
は、エアーシリンダー38のピストンロッド39が連結
され、このエアーシリンダー38は空気配管40によ
り、エアータンク,コンプレッサー(図示せず)に接続
されている。そしてこの空気配管40中に電磁開閉弁4
1が設けられている。
そこで電磁開閉弁41の切り換えにより、空気配管40
中の圧力空気の流路が切り換わり、エアーシリンダー3
8のピストンロッド39が前進又は後退し、もって底弁
12の弁体が、弁座からスプリングの付勢力に抗して離
脱されたり、スプリングの付勢力により弁座に密接さ
れ、もって底弁12が解放されたり閉鎖されたりするこ
とになる。
そしてこの電磁開閉弁41は、その操作スイッチ(図示
せず)からの電気信号に基づき切り換わるとともに、前
述の第1レベルセンサ19から出力され電気配線42に
より伝達された、許容積載量の液面位置の検出信号に基
づき、底弁12を閉鎖せしめるべく切り換わる。
そしてこのような作動装置37が各底弁12毎に設けら
れ、その各々に対応した第1レベルセンサ19からの電
気信号が入力されるようになっている。
なお底弁12は、上述に加え更に、手動の操作レバー
(図示せず)によっても、解放,閉鎖が可能となってい
る。
底弁12等は、このようになっている。
次に供給設備の供給弁等について述べる。
地上側の供給設備の供給弁、例えば給油設備13の給油
弁43は、上記各第2レベルセンサ32のいずれかより
の許容積載量を若干越えた液面位置の検出信号に基づ
き、閉鎖されるようになっている。
すなわち地上側の給油設備13は、液体の貯蔵タンク4
4を有し、この貯蔵タンク44に前述の給油路17が付
設され、この給油路17の基端部には、給油ポンプ(図
示せず)と給油弁43が設けられている。
45はこの給油弁43の作動装置であり、この作動装置
45として図示例では、前述の作動装置37に準じた空
気圧を用いる方式のものが採用されている。すなわち、
給油弁43の弁体にはエアーシリンダー46のピストン
ロッド47が連結され、このエアーシリンダー46は空
気配管48により、エアータンク,コンプレッサー(図
示せず)に接続されている。そしてこの空気配管48中
に電磁開閉弁49が設けられている。
そこで電磁開閉弁49の切り換えにより、空気配管48
中の圧力空気の流路が切り換わり、エアーシリンダー4
6のピストンロッド47が前進又は後退し、もって給油
弁43の弁体が弁座に対し離脱されたり密接され、もっ
て給油弁43が解放されたり閉鎖されたりすることにな
る。
そしてこの電磁開閉弁49は、その装作スイッチ(図示
せず)からの電気信号に基づき切り換わるとともに、前
述の第2レベルセンサ32から出力され、電気配線3
5,カプラ36、およびこのカプラ36に接続される給
油設備13側の接続部50,配線ケーブル51を介しモ
ニタMに伝達された、許容積載量を若干越えた液面位置
の検出信号に基づき、給油弁43を閉鎖せしめるべく切
り換わる。
なお給油弁43は、上述に加え更に、手動の操作レバー
(図示せず)によっても、解放,閉鎖が可能となってい
る。
供給設備の供給弁等はこのようになっている。
本考案に係るタンクローリは、以上説明したごとくなっ
ている。
次にその作動等について説明する。
タンクローリへの液体の積み込みに際しては、タンクロ
ーリが地上の給油設備13に対向して停車される。
そしてタンク7側の配管15の接続口16と、給油設備
13側の給油路17の接続口18とが接続されるととも
に、同様にタンク7側のカプラ36と給油設備13側の
接続部50とが接続される。
そして次に、各タンク室1の底弁12が解放され、又給
油設備13の給油弁43が解放される。勿論、このよう
な各タンク室1の底弁12の解放は、それらのすべてに
ついて同時に行われる。しかる後給油設備13の給油ポ
ンプが駆動されて、貯蔵タンク44から、給油弁43,
給油路17,接続口18,接続口16,配管15,各底
弁12等を介し、各タンク室1に液体が供給され、その
積み込みが行われる。
そして積み込みが進行し、あるタンク室1について許容
積載量に達すると、その液面位置が検出部20により検
出され、その変換部21に伝達される。そして係る第1
レベルセンサ19からの検出信号に基づき、電磁開閉弁
41が切り換わって、エアーシリンダー38のピストン
ロッド39によりそのタンク室1の底弁12は閉鎖され
る。
このようにして、他の各タンク室1についても同様に各
底弁12が閉鎖されて行き、もって各タンク室1とも許
容積載量までの流入,積み込みが、確実かつ自動的に実
現されることになる。
通常はこのようにして、各タンク室1への積み込みが完
了する。
さてここにおいて、何らかの理由で故障等が発生し、い
ずれかの底弁12が閉鎖されなかった場合には、そのタ
ンク室1内には許容積載量を越えて液体が流入し,積み
込まれようとする。なおこのような事態は、底弁12お
よびその作動装置37の構成の複雑さ等に起因し、従来
より多々その発生が指摘されていたところである。
そしてこの場合、タンク室1内の液面位置が、許容積載
量の液面位置を若干越えると、係る液面位置が検出部3
3により検出され、その変換部34に伝達される。そし
て係る第2レベルセンサ32からの検出信号に基づき、
給油設備13の電磁開閉弁49が切り換わって、エアー
シリンダー46のピストンロッド47により給油弁43
が、直ちにしかも確実かつ自動的に閉鎖されるととも
に、給油ポンプの駆動も停止される。このようにして給
油路17による液体の流入,積み込みは、直ちに停止さ
れる。
従って底弁12の故障の場合にも、タンク室1から液体
があふれ出るようなことは確実に防止されることにな
る。
以上が作動等の説明である。
なお第1に、上述の実施例にあっては、第1レベルセン
サ19の検出部20と第2レベルセンサ32の検出部3
3とは、ともにタンク室1の頂部から垂下設された軸3
0に対し、取り付けられている。そこでこのように両者
を同一の軸30に取り付けることにより、タンク室1内
のスペースを取らず、構成も簡単であり、コスト面に優
れるという利点がある。
第2に、しかしながら本考案はこのような実施例に限定
されるものでは勿論なく、各々専用の取付部材を用いる
ようにしてもよい。すなちわ、各々専用の取付部材をタ
ンク室1の頂部から垂下設し、これにそれぞれの検出部
20,検出部33を取り付けるようにしてもよい。
第3に、上述の実施例において第1レベルセンサ19の
変換部21は運転室8に設けられているのに対し、第2
レベルセンサ32の変換部34はタンク7上に防爆装置
付きで設けられている。なおこの防爆装置は、積載され
る液体がガソリン,軽油,灯油等の危険物である関係
上、ショート等による引火等の危険防止のため設けられ
ている。
ところで本考案はこのような実施例に限定されるもので
はなく、例えば第1,第2レベルセンサ19,32の変
換部21,34を共に運転室8に設けるようにしてもよ
い。この場合には、防爆装置の付設が不要になるという
利点がある半面、光に伝達するための光ファイバーが図
示の光ファイバーFより更に多量に用いられることにな
る。
又例えば、第1,第2レベルセンサ19,32の変換部
21,34を共にタンク7上に設けるようにしてもよ
い。この場合には、光ファイバーFの使用量が極端に少
なくてよいという利点がある半面、防爆装置を各々に付
設することが必要となる。
第4に、上述の実施例において第1,第2レベルセンサ
19,32の検出部20,33にはプリズム31が用い
られ、かつ光電変換式の変換部21,34が用いられて
いたが、本考案はこれに限定されるものではなく、例え
ば検出部20,33にフロートを用いる方式、光を利用
しないメカ的方式、その他従来より公知の各種レベルセ
ンサの採用が可能である。
第5に、上述の実施例にあっては、底弁12の作動装置
37,給油弁43の作動装置45として、空気圧を用い
る方式のものが採用されているが、本考案はこれに限定
されるものではなく、油圧を用いる方式、その他の作動
方式の採用が考えられる。
「考案の効果」 本考案に係るタンクローリは、以上説明したごとく、タ
ンク室内の所定位置に検出部が設けられた第1,第2レ
ベルセンサの検出信号に基づき、タンク室の底弁と地上
側の供給設備の供給弁とが閉鎖されることにより、次の
効果を発揮する。すなわち各タンク室とも許容積載量ま
での積み込みが確実かつ自動的に制御されて実現され、
作業効率が向上するとともに、もし底弁等が故障して
も、供給弁が直ちにしかも確実かつ自動的に閉鎖され、
タンク室から液体があふれ出るようなことはないよう制
御され、二重に安全性が確保され火災の発生の危険もな
く、この種従来例に存した問題点が一掃される等、その
発揮する効果は、顕著にして大なるものがある。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案に係るタンクローリの実施例等を示
す、正面構成説明図である。第2図は、その第1,第2
レベルセンサの電気回路のブロック図である。 第3図は、タンクローリ等の外観斜視図である。 第4図および第5図は、従来例に係るタンクローリの正
面構成説明図であり、第4図はセンサにより底弁を閉鎖
せしめるものを、第5図はセンサにより給油設備の給油
弁を閉鎖せしめるものを、それぞれ示している。 1…タンク室 7…タンク 12…底弁 13…給油設備(供給設備) 19…第1レベルセンサ 20…検出部 32…第2レベルセンサ 33…検出部 43…給油弁(供給弁)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】タンク内が各タンク室に区画され、該各タ
    ンク室の底部にはそれぞれ底弁が設けられてなり、該各
    タンク室の同時に解放された該底弁を介し液体が、該各
    タンク室内に地上側の供給設備から積み込まれると共
    に、荷卸しされるタンクローリにおいて、 該各タンク室の底弁毎に設けられその底弁を解放又は閉
    鎖する各作動装置と、 該各タンク室内のそれぞれ上部に設けられ、上記液体の
    許容積載量の液面位置を検出する検出部を備えた第1レ
    ベルセンサと、 該各タンク室内のそれぞれ上部に、上記第1レベルセン
    サの検出部より若干高く設けられた検出部を備えた第2
    レベルセンサとを有してなり、 上記各第1レベルセンサは、該各タンク室についてそれ
    ぞれ独立して設けられ、積み込みに際しその第1レベル
    センサの許容積載量の液面位置の検出信号に基づき、そ
    れぞれ対応した該タンク室の底弁は、上記作動装置によ
    り閉鎖されるように設定され、 かつ上記各第2レベルセンサは直列的に配され、積み込
    みに際しその第2レベルセンサのいずれかよりの積載許
    容量を若干越えた液面位置の検出信号に基づき、上記地
    上側の供給設備の供給弁が閉鎖されると共にポンプが停
    止され、もって上記液体の供給が停止されるようになっ
    ていること、 を特徴とするタンクローリ。
JP1987123298U 1987-08-11 1987-08-11 タンクロ−リ Expired - Lifetime JPH063838Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1987123298U JPH063838Y2 (ja) 1987-08-11 1987-08-11 タンクロ−リ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1987123298U JPH063838Y2 (ja) 1987-08-11 1987-08-11 タンクロ−リ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6429200U JPS6429200U (ja) 1989-02-21
JPH063838Y2 true JPH063838Y2 (ja) 1994-02-02

Family

ID=31372023

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1987123298U Expired - Lifetime JPH063838Y2 (ja) 1987-08-11 1987-08-11 タンクロ−リ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH063838Y2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5995570B2 (ja) * 2012-07-13 2016-09-21 矢崎総業株式会社 液面高さ検出ユニット、タンクユニット及び液体充填システム

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5664996A (en) * 1979-10-31 1981-06-02 Sanyo Jido Hanbaiki Kk Liquid feeder
JPS6090195A (ja) * 1983-10-17 1985-05-21 株式会社東京タツノ 給油装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6429200U (ja) 1989-02-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6082392A (en) Dual hose assembly and control system for truck-to-truck fuel transfer
JP2008539147A (ja) ガソリンスタンド環境で特に使用される真空作動式シアー弁装置、システム、および方法
US6159383A (en) Filter head assembly
US7575015B2 (en) Secondarily contained in-dispenser sump/pan system and method for capturing and monitoring leaks
CN105000008B (zh) 高速开关阀主动式有轨电车液压制动系统
AU2016219668B2 (en) A vacuum lift attachment
JPH063838Y2 (ja) タンクロ−リ
US4058148A (en) Vapor hose hookup assurance
US4244403A (en) Apparatus for transferring liquid between a reservoir and a mobile tank truck
US6848481B1 (en) Method and apparatus for removing hazardous liquid from petroleum tanker trailer delivery/loading piping
KR0119119B1 (ko) 급액장치
US9004100B2 (en) Tank container with a pump assembly
GB2076890A (en) Engine fuel supply and storage systems
CN109505810B (zh) 多功能自动补偿舷梯的专用驱动液压系统及其控制方法
CZ20003508A3 (cs) Řídicí a kontrolní systém nádrľe na kapalné palivo v podobě zkapalněného plynu
EP4100286B1 (en) A sensor cleaning system for a vehicle and a method for cleaning a sensor
US4179623A (en) Pulsed level sensor
JPH0438136Y2 (ja)
GB2229686A (en) Vehicles or vessels with dismountable power packs
JP3045469B2 (ja) 給油所における在庫量調整システム
RU11174U1 (ru) Установка для обслуживания гидросистем летательных аппаратов
EP0805121B1 (en) Safety system for tank lorries
JPH06257196A (ja) 給水装置
CN115992838A (zh) 一种液压系统的集成阀块、液压系统及叉车
JPS6181997A (ja) タンクロ−リ−